JP5329111B2 - 燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法 - Google Patents

燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5329111B2
JP5329111B2 JP2008077633A JP2008077633A JP5329111B2 JP 5329111 B2 JP5329111 B2 JP 5329111B2 JP 2008077633 A JP2008077633 A JP 2008077633A JP 2008077633 A JP2008077633 A JP 2008077633A JP 5329111 B2 JP5329111 B2 JP 5329111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
storage device
battery
power
power storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008077633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009231197A (ja
Inventor
千大 和氣
彰博 姉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008077633A priority Critical patent/JP5329111B2/ja
Publication of JP2009231197A publication Critical patent/JP2009231197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5329111B2 publication Critical patent/JP5329111B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

この発明は、両反応ガスが各反応ガス流路に供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池で発電された電力を充電するとともに、電力を放電する蓄電装置と、前記燃料電池又は前記蓄電装置の電力により駆動される補機と、を有する燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法に関し、例えば前記燃料電池システムの発電停止時又は発電停止後に、前記燃料電池内の前記各反応ガス流路の少なくとも一方を空気等の掃気ガスにより掃気して次回の起動に備える燃料電池車両等に適用して好適な燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)からなる電解質(電解質膜)の両側に、それぞれアノード側電極およびカソード側電極を対向して配設した電解質・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この発電セルにおいて、アノード側電極に供給された燃料ガス、例えば、主に水素を含有するガス(以下、水素含有ガスともいう。)は、電極触媒上で水素がイオン化され、電解質を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。なお、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば、主に酸素を含有するガスあるいは空気(以下、酸素含有ガスともいう。)が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子および酸素が反応して水が生成される。
発電セルにおいて、セパレータの面内には、各電極に対向して反応ガスを流すための反応ガス流路が設けられるとともに、隣接する発電セルを構成するセパレータ間には、前記発電セルを冷却する冷却媒体を流すための冷却媒体流路が設けられている。反応ガスは、酸化剤ガスおよび燃料ガスであり、反応ガス流路は、カソード側電極に対向して前記酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路と、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路とからなる。
ところで、電源として燃料電池だけではなく高電圧のバッテリを併用した燃料電池システムにより、車両走行用の電動機を駆動するハイブリッド電源車両(燃料電池車両)が提案されている。このハイブリッド電源車両では、バッテリの電力を利用して車両走行や補機電力のアシストを行い、あるいはバッテリ電力のみでいわゆるEV(Electric Vehicle)走行が行われる。
特許文献1で提案されているハイブリッド電源車両を構成する燃料電池システムでは、バッテリの充電状態を示すSOC(State Of Charge)を検出し、検出したSOCに応じてEV走行、あるいは燃料電池との併用走行を切り替えている。
特開2003−68339号公報
一般に、バッテリは、その使用環境及び使用年数等により劣化するため、新品のバッテリと劣化したバッテリとでは、使用可能なバッテリ出力上限値(電力供給上限値)並びにSOC使用範囲(SOC使用領域)が変化してくるため、通常、バッテリ出力上限値並びにSOC使用範囲は、劣化したバッテリの最悪状態を考慮して決定している。
しかしながら、このように決定した場合には、新品のバッテリにおいてもバッテリ出力上限値及びSOC使用範囲が過剰に制限されることになり、バッテリの能力を十分に発揮させているとは言えない。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、蓄電装置の新品時から蓄電装置の能力を十分に発揮させて使用することを可能とする燃料電池システム及び燃料電池システムにおける蓄電装置の劣化判定方法を提供することを目的とする。
この発明に係る燃料電池システムは、両反応ガスが各反応ガス流路に供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池で発電された電力を充電するとともに、電力を放電する蓄電装置と、前記燃料電池又は前記蓄電装置の電力により駆動される補機と、前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出部と、前記蓄電装置の劣化を判定する劣化判定部と、前記蓄電装置から前記補機に供給される電力が、所定時間定常状態にあるかどうかを判定する定常状態判定部と、を備え、前記劣化判定部は、前記定常状態判定部により前記所定時間定常状態にあると判定されたとき、前記電圧検出部により検出した前記蓄電装置の電圧に基づいて前記蓄電装置の劣化を判定することを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電装置が所定時間定常状態にあるときの前記蓄電装置の電圧に基づいて劣化判定を行うようにしているため、蓄電装置の劣化判定を精度よく行うことができる。劣化判定結果に基づき、例えば、蓄電装置の出力上限値あるいはSOC使用範囲の決定を行うことで、蓄電装置の新品時から蓄電装置の能力を十分に発揮させて使用することができる。
この場合、さらに、前記蓄電装置が所定時間定常状態にあるときの前記蓄電装置の電流を加味して劣化判定を行うことでより精度よく劣化判定を行うことができる。
さらに、前記蓄電装置が所定時間定常状態にあるときの前記蓄電装置の温度を加味して劣化判定を行うことでさらに精度よく劣化判定を行うことができる。
さらにまた、前記電圧検出部は、さらにOCVを検出し、前記劣化判定部は、前記OCVから前記所定時間定常状態にあるときに検出した電圧を引いた電圧降下に基づき前記蓄電装置の劣化を判定するようにしてもよい。
劣化判定結果に基づき、蓄電装置の出力上限値及び(又は)SOC使用範囲を変更することができる。これにより蓄電装置の新品時から蓄電装置の能力をより正確に十分に発揮させることができる。
劣化判定は、制御部により所定時間の定常状態を強制的に作れる、イグニッションスイッチ等のメインスイッチがOFFとなっている期間に行うことが好ましい。この場合、劣化判定は、前記蓄電装置の電力により駆動される掃気部により、前記反応ガス流路の少なくとも一方に掃気ガスに導入されている期間に行うことが好ましい。
前記掃気ガスの導入を、前記燃料電池の発電停止時から所定時間経過後に行う方がより好ましい。発電停止時から所定時間経過後には、発電停止時に上昇していたバッテリ温度が、平衡状態になるので、より正確に劣化を判定することができる。
なお、前記掃気ガスの導入を、前記燃料電池の発電停止時に行う場合には、発電停止時に毎回バッテリの劣化判定を確実に行うことができる。
この発明に係る燃料電池システムにおける蓄電装置の劣化判定方法は、両反応ガスが各反応ガス流路に供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池で発電された電力を充電するとともに、電力を放電する蓄電装置と、前記燃料電池又は前記蓄電装置の電力により駆動される補機と、を有する燃料電池システムにおける前記蓄電装置の劣化判定方法において、前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出過程と、前記蓄電装置から前記補機に供給される電力が所定時間定常状態であるかどうかを判定する蓄電装置定常状態判定過程と、前記蓄電装置定常状態判定過程により所定時間定常状態であると判定されたとき、前記電圧検出過程により検出した前記蓄電装置の電圧に基づいて前記蓄電装置の劣化を判定する劣化判定過程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前記蓄電装置が所定時間以上定常状態にあるときの前記蓄電装置の電圧に基づいて劣化判定を行うようにしているため、蓄電装置の劣化判定を精度よく行うことができる。
この発明によれば、蓄電装置が所定時間定常状態にあるときの前記蓄電装置の電圧に基づいて劣化判定を行うようにしているため、蓄電装置の劣化判定を精度よく行うことができる。これにより、蓄電装置の新品時から蓄電装置の能力を十分に発揮させることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態が適用された燃料電池システム10を備える燃料電池車両12の概略構成図である。
この燃料電池車両12は、基本的には、燃料電池14と、この燃料電池14の発電出力を補助するエネルギストレージである蓄電装置(バッテリという。)16とから構成されるハイブリッド電源と、このハイブリッド電源からの電流(電力)が図示しないインバータを通じて供給される走行用のモータ18とから構成される。バッテリ16は、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池、又はキャパシタを利用することができる。この実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
燃料電池14の電流出力端には、燃料電池14の電力(発電電力)及び(又は)バッテリ16の電力をモータ18や補機としてのエアコンプレッサ36(掃気部)等に分配する電力分配器21が接続されている。この電力分配器21は、また、燃料電池14の電力及び(又は)モータ18の回生電力をバッテリ16に分配し、バッテリ16を充電する。
燃料電池14は、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟んで保持して構成される燃料電池セルを、複数積層させて一体化させたスタック構造である。各燃料電池セルは、電解質膜(固体高分子電解質膜)・電極構造体を挟んで保持する金属のセパレータとを備える。一方のセパレータの電解質膜・電極構造体のカソード電極に対向する面には、酸化剤ガス流路(反応ガス流路ともいう。)146が設けられる。他方のセパレータの電解質膜・電極構造体のアノード電極に対向する面には、燃料ガス流路(反応ガス流路ともいう。)148が形成される。
燃料電池14には、この燃料電池14の燃料ガス流路148を通じてアノード電極に燃料ガス、例えば水素(H2)ガスを供給するための水素供給口20と、燃料電池14の燃料ガス流路148から排出される未使用の水素ガスを含む排ガスを排出するための水素排出口22と、燃料電池14の酸化剤ガス流路146を通じてカソード電極に、酸化剤ガス、例えば酸素(O2)を含む空気(エア)を供給するための空気供給口24と、酸化剤ガス流路146から未使用の酸素を含む空気を燃料電池14から排出するための空気排出口26とが設けられている。
水素供給口20には、水素供給流路28が連通される。この水素供給流路28には、エゼクタ48が設けられ、このエゼクタ48は、高圧水素を貯留する水素タンク42から水素遮断弁44を通じて供給される水素ガスを、水素供給流路28及び水素供給口20を通じて燃料電池14に供給するとともに、燃料電池14で使用されなかった未使用の水素ガスを含む排ガスを、水素排出口22に連通する水素循環流路46から吸引して燃料電池14に再供給する。
水素循環流路46には、アノード電極に溜まった水やカソード電極から電解質膜を透過してアノード電極に混入した窒素ガスを含む燃料ガスを、水素パージ流路32及び図示しない希釈ボックスを介して外部(大気)に排出して発電安定性を確保するために適宜開放されるパージ弁30が設けられる。
一方、空気供給口24には、空気供給流路34が連通され、この空気供給流路34には、大気からの空気を圧縮して供給するエアコンプレッサ用モータと一体となったエアコンプレッサ36が接続される。
また、空気排出口26には、エアコンプレッサ36から空気供給流路34及び空気供給口24を通じて燃料電池14に供給される空気の圧力を調整するための背圧制御弁38が設けられ、燃料電池14の空気排出口26は、この背圧制御弁38を介し空気排出流路40、図示しない前記希釈ボックスを通じて大気に連通している。
さらに、燃料電池14の水素供給流路28と空気供給流路34との間には、空気導入流路53を介し水素供給口20を通じて燃料ガス流路148に圧縮空気を導入するための、いわゆるアノード側空気掃気処理時に開放される空気導入弁54が設けられる。
なお、この実施形態において、圧力調整弁である背圧制御弁38を除き、水素遮断弁44、空気導入弁54、パージ弁30は、それぞれ例えばオンオフ弁である。
さらに、燃料電池システム10及びこの燃料電池システム10を搭載する燃料電池車両12には、コントローラ(制御装置)70が設けられ、このコントローラ70により、燃料電池システム10及び燃料電池車両12の前記各種弁の開閉、電力分配器21の制御、モータ18の制御、エアコンプレッサ36等の補機の制御、バッテリ16の充放電制御等を含め、全ての動作が制御される。
コントローラ70は、CPU、メモリ(ROM、RAM)、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等を含むコンピュータ(ECU)により構成され、各種入力に基づきメモリに記憶されているプログラムを実行することで各種の機能を実現する機能手段(機能部)としても動作する。この実施形態において、コントローラ70は、掃気制御部72、RTC(Real Time Clock)制御部74、劣化判定部76、定常状態判定部77、及びバッテリ残量監視部78等として動作する。
電力分配器21とバッテリ16との間には、バッテリ16の電圧を検出する電圧センサ62(電圧検出部)と、バッテリ16の電流を検出する電流センサ64(電流検出部)とが接続され、検出されたバッテリ電圧Vbat及びバッテリ電流Ibatは、コントローラ70に供給される。
また、バッテリ16には、バッテリ温度Tbatを検出する温度センサ66(温度検出部)が装着され、検出されたバッテリ温度Tbatは、コントローラ70に供給される。
コントローラ70には、燃料電池車両12(燃料電池システム10)のメインスイッチであるイグニッションスイッチ80が接続されている。
なお、図1において、太い実線は電力線を示し、細い実線は信号線を示す。また、二重線は、配管を示している。
燃料電池システム10の発電運転時には、コントローラ70による弁制御により、基本的には、水素遮断弁44は開放され背圧制御弁38が適量に開いた状態になっており、パージ弁30は適宜開かれるが通常は閉じた状態となっており、さらに、空気導入弁54は、閉じた状態になっている。
この発電運転時において、水素タンク42から供給される燃料ガスが、エゼクタ48を介し水素供給流路28を通じて燃料電池14の水素供給口20に供給される。
水素供給口20に供給された燃料ガスは、各燃料電池セルを構成する燃料ガス流路148に沿ってアノード電極に供給されアノード電極に沿って移動後、水分を含む未使用の水素ガスを含む排ガスは、水素排出口22から排出されて水素循環流路46に送られる。
水素循環流路46に排出された排ガスは、エゼクタ48の吸引作用下に、水素供給流路28の途上に戻された後、再度、燃料電池14内に燃料ガスとして供給される。この燃料ガスは、水分を含むガス、すなわち加湿ガスになっている。
一方、空気は、外気が圧縮された圧縮空気としてエアコンプレッサ36から供給され、圧縮空気が空気供給流路34に供給される。圧縮空気、すなわち酸化剤ガスは、空気供給口24から各燃料電池セルを構成する酸化剤ガス流路146に沿ってカソード電極に供給されカソード電極に沿って移動後、未使用の空気を含む排ガスが、空気排出口26から背圧制御弁38を通じて大気に排出される。
これにより、各燃料電池セルでは、アノード電極に供給される燃料ガスである水素と、カソード電極に供給される酸化剤ガス中の酸素とが反応して発電が行われる。発電電力は、電力分配器21を通じて、モータ18、エアコンプレッサ36及びバッテリ16に供給される。
発電状態が一定時間以上継続されると、カソード電極側で発生し酸化剤ガス流路146にも貯留されている生成水が電解質膜、アノード電極を透過して燃料ガス流路148側に伝達され、燃料ガス流路148内にも貯留されることとなる。
結局、燃料電池14において発電が開始されると、最初に酸化剤ガス流路146に液滴が発生し、所定発電時間経過後に燃料ガス流路148内にも液滴が発生することになる。
コントローラ70のバッテリ残量監視部78は、例えば、バッテリ16に対して入出力するバッテリ電流Ibatを積算し、現在のSOCが、定格容量のSOC=100%に対して何%になっているかを算出し、メモリに記憶する。現在のSOCは、この電流積算法の他、電圧センサ62によりバッテリ16からバッテリ電流Ibatが流出入していない状態での開放端子電圧、いわゆるOCV(Open Circuit Voltage)を測定すること等により検出することができる。OCVの場合には、通常、バッテリ温度TbatをパラメータとしてSOCが決定される。
上記の定格容量は、バッテリ16の新品時に保証されている容量、単位は、例えば[kWh]である。
基本的には、以上のように構成され、かつ動作する燃料電池システム10におけるバッテリ16の劣化判定処理について、図2のフローチャート(制御主体はコントローラ70)を参照して説明する。
ステップS1において、コントローラ70が燃料電池システム10(燃料電池車両12)のイグニッションスイッチ80から起動信号IG−ONを受けたとき、ステップS2、S3において、それぞれ後述する、劣化判定部76による前回の劣化判定処理結果に基づきバッテリ出力上限値と、SOC使用範囲を決定し、更新する。
次いで、ステップS4において燃料電池14の発電を開始する。燃料電池14の発電が継続されている間に、ステップS5においてイグニッションスイッチ80から停止信号IG−OFFが供給されるかどうかを検出する。
ステップS4において、停止信号IG−OFFを検出すると、燃料電池14の発電を停止させる。
次いで、ステップS7において、RTC制御部74は、所定ソーク時間Tskが経過したかどうかを判定する。なお、この所定ソーク時間Tskは、発電停止直後はバッテリ16の温度が高い状態になっているので、バッテリ16の温度が下がり外気温に近い温度になる、例えば、15分後に設定され、第1回目の所定ソーク時間Tsk経過後には、より長い時間に設定される。なお、この所定ソーク時間Tskは、個々の燃料電池システム10毎に適正な値が設定される。
所定ソーク時間Tskの経過時点であるステップS8において、温度センサ66を通じてバッテリ温度Tbatを検出しメモリに記憶する。
次いで、ステップS9において、メモリに記憶されているバッテリ温度Tbat(またはソーク中の温度推移等)から、外気温の低下に伴いバッテリ温度Tbatが氷点下以下の低温になりそうかどうかを判定(予測)することで、凍結防止のための掃気が必要であるかどうかを判定する。
氷点下以下の低温にはならないと判断した場合には、ステップS11において、起動信号IG−ONが供給されているかどうかを確認し、供給されていない場合には、ステップS6の所定ソーク時間Tskの経過判定にもどり、供給されていた場合には、ステップS1にもどる。
その一方、ステップS9の判定において、氷点下以下の低温になりそうで掃気が必要であると判定した場合には、燃料電池14の酸化剤ガス流路146内及び燃料ガス流路148等での水分の凍結を防止するために、ステップS10において水分の掃気処理を行うとともにバッテリ劣化判定処理を行う。
図3は、ステップS10の水分の掃気処理及びバッテリ劣化判定処理の詳細ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS10aにおいて、バッテリ残量監視部78により監視されている現在のSOCが何%であるかをメモリから検出する。ここでは、検出された現在のSOCが50%であるものとする。
次いで、掃気処理を行うために、ステップS10bにおいて、掃気制御部72により掃気準備処理を行う。この場合、エアコンプレッサ36にバッテリ16から電力分配器21を通じて電力が供給されるとともに、パージ弁30と空気導入弁54が開弁される。
次に、ステップS10cにおいて、掃気制御部72は、エアコンプレッサ36を一定回転数で駆動して掃気を開始する。この場合、バッテリ16から一定電流が供給されるので、エアコンプレッサ36は、一定出力で動作する。
このとき、エアコンプレッサ36からの圧縮空気が酸化剤ガス流路146に導入されるとともに、空気導入弁54を介して燃料ガス流路148に導入される。導入された圧縮空気により酸化剤ガス流路146の水分及び燃料ガス流路148内の水分が、それぞれ背圧制御弁38、及びパージ弁30を介して大気に排出される。これにより、酸化剤ガス流路146及び燃料ガス流路148を含む燃料電池14内の各流路の水分が排出され、氷点下駆動下での次回の始動に備える。
なお、この実施形態において、掃気ガスとして圧縮空気を使用しているが、他のガス、例えば窒素ガス等を用いてもよい。
掃気処理中のステップ10dにおいて、電圧センサ62によりバッテリ電圧Vbatを検出し、ステップS10eにおいて、温度センサ66によりバッテリ温度Tbatを電流センサ64によりバッテリ電流Ibatをそれぞれ検出する。これらの検出を、ステップS10fの所定時間経過毎に複数回行い、メモリに時系列で記憶する。なお、時刻・時間は、RTC制御部74により管理される。
所定時間は、例えば10秒間に設定されている。バッテリ16の定常状態判定部77は、バッテリ電圧Vbat、バッテリ温度Tbat、及びバッテリ電流Ibatを、この10秒間経過毎に複数回検出して、前回と今回の値の差がきわめて小さい値(閾値以内)になるバッテリ16の定常状態での値を検出したとき、検出した値を劣化判定用の定常状態の各値(それぞれ定常状態のバッテリ電圧Vbat、バッテリ温度Tbat、及びバッテリ電流Ibat)として、メモリに記憶する。
実際上、エアコンプレッサ36が一定出力で駆動されているので、定常状態での各値を検出するまで、数度以内の測定で十分である。検出値の平均値を定常状態での値としてもよい。
次いで、ステップS10gにおいて、劣化判定部76は、バッテリの劣化判定処理を行う。このバッテリ劣化判定処理では、予めメモリ(ROM)に記憶されている図4に例を示す判定マップ(判定表)102が参照される。この判定マップ102は、所定%、例えば、1%刻みのSOC毎にメモリに格納され、あるいは数%程度刻みのSOC毎にメモリに格納されて1%刻みのSOCに補間される。
この判定マップ102には、各SOC毎(図4例では、ステップS10aの検出値に対応するSOC=50%)に、バッテリ温度Tbat及びバッテリ電流Ibatをパラメータとして、バッテリ電圧Vbatと劣化判定結果との関係が規定されている。
バッテリ温度Tbatが高い程、バッテリ電圧Vbatが高くなり、バッテリ電流Ibatが低い程バッテリ電圧Vbatが高くなる。
図4例の判定マップ102は、ステップS10aで検出したSOC%=50%の判定マップであり、この判定マップ102にステップS10eで検出したバッテリ温度Tbatとバッテリ電流Ibatを参照することにより、劣化特性100H、100M、100Lが選択され(劣化特性を補間して間の傾斜を有する劣化特性を生成することもできる。)、選択された劣化特性100H、100M、100L上で、ステップS10dで検出したバッテリ電圧Vbatを参照すると、現在のバッテリ劣化の判定結果が得られる。
この図4例の判定マップ102では、判定結果として、「新品」、「劣化レベル1」、及び「劣化レベル2」の3段階としているが、より細かい段階にレベル分けしてもよい。
このようにして判定したバッテリ劣化の判定結果をステップS10hにおいてメモリに記憶する。
次いで、所定掃気時間経過後にステップS10iにおいて、掃気制御部72は、バッテリ16から電力分配器21を通じてのエアコンプレッサ36への電力の供給を停止し掃気処理を終了する。所定掃気時間は、前回の発電時間等をパラメータとして予め決定されメモリに記憶されている。
図5は、図2のステップS10の水分の掃気処理及びバッテリ劣化判定処理の他の実施例に係る詳細ルーチンを示すフローチャートである。
なお、図5のフローチャートの各処理において、図4のフローチャートの各処理と同一の処理あるいは対応する処理には同一のステップ番号をつけて、その詳細な処理については省略する。
ステップS10Xにおいて、バッテリ残量監視部78は、電圧センサ62によりバッテリ16からバッテリ電流Ibatが流出入していない状態での開放端子電圧OCVを測定しメモリに記憶する。このとき、バッテリ16を構成する直列接続された複数のバッテリ単位セルの各開放端子電圧を全て測定し、測定した各開放端子電圧の最小値である、バッテリ単位セル最小開放端子電圧をメモリに記憶するようにしてもよい。
次いで、ステップS10b〜S10eまで、図4の処理と同一の処理を行う。次に、ステップS10Yにおいて、劣化判定部76は、ステップS10XでのOCVからステップS10dでの定常状態のバッテリ電圧Vbatを差し引いて電圧降下ΔVbat(OCV−Vbat)を計算し、メモリに記憶する。なお、バッテリ電圧Vbatが定常状態のバッテリ電圧Vbatであるかどうかの判定は、定常状態判定部77により、バッテリ温度Tbat及びバッテリ電流IbatがステップS10fでの所定時間の間、略一定値となっていることが条件とされる。
次いで、ステップS10Zにおいて、他の実施例に係るバッテリの劣化判定処理を行う。
このステップS10Zに示す他の実施例に係るバッテリ劣化判定処理では、メモリに記憶されている図6に示す判定マップ(判定表)106が参照される。この判定マップ106は、ステップS10eで検出したバッテリ温度Tbat及びバッテリ電流Ibatをパラメータとして、電圧降下ΔVbatとバッテリ劣化判定結果との関係が規定されている。バッテリ温度Tbatが低い程、電圧降下ΔVbatが大きくなり、バッテリ電流Ibatが低い程、電圧降下ΔVbatが小さくなる。
この判定マップ106にバッテリ温度Tbatとバッテリ電流Ibatをプロットすることにより、劣化特性104H、104M、104Lが選択され(劣化特性を補間して間の傾斜を有する劣化特性を生成することもできる。)、選択された劣化特性104H、104M、104L上で、ステップS10Yで計算した電圧降下ΔVbatを参照すると、現在のバッテリ劣化の判定結果が得られる。判定結果として、「新品」、「劣化レベル1」、又は「劣化レベル2」のいずれかが得られる。
このようにして判定した劣化レベルの判定結果をステップS10hにおいてメモリに記憶する。次いで、所定時間経過後にステップS10iにおいて、掃気制御部72は、掃気処理を終了する。
掃気処理後に、図2のステップS1においてイグニッションスイッチ80から起動信号IG−ONを受けたとき、ステップS10(S10g又はS10Z)の劣化判定結果をメモリから読み出し、そのステップS1では、バッテリ出力上限値Plimitを決定し、ステップS2において、SOC使用範囲%を決定する。このようにして、バッテリ出力上限値PlimitとSOC使用範囲%が変更(更新)される。
図7は、メモリに記憶されているバッテリ出力上限値決定マップ(決定表)110の例を示している。
バッテリ出力上限値Plimitは、それぞれメモリに記憶されている前回のステップS10aで検出したSOC、又は前回のステップS10Xで検出したバッテリ開放端子電圧OCVに対し、劣化判定結果(新品、劣化レベル1、又は劣化レベル2)に対応するバッテリ出力上限値108H、108M、108Lが参照されて、バッテリ出力上限値Plimitが決定される。なお、実際上、バッテリ出力上限値決定マップ110は、バッテリ温度Tbat毎に作成されメモリに記憶されている。また、バッテリ出力上限値決定マップ110の横軸は、ステップ10mで検出し記憶したバッテリ単位セル最小開放端子電圧に代替したものを用いることができる。
図8は、メモリに記憶されているSOC使用範囲%の決定マップ(決定表)112を示している。
SOC使用範囲%決定マップ112は、前回のステップS10g又は前回のステップS10Zで決定した劣化判定結果(新品、劣化レベル1、又は劣化レベル2)に基づき、SOC使用範囲%A、B、又はCを決定するものである。
劣化判定結果が「新品」であった場合には、5%〜80%範囲のSOC使用範囲%Aに決定され、劣化判定結果が「劣化レベル1」であった場合には、10%〜70%範囲のSOC%使用範囲Bに決定され、劣化判定結果が「劣化レベル2」であった場合には、30%〜60%範囲のSOC%使用範囲Cに決定される。なお、下限値5%、10%、30%は、一定レベルの例えば下限値5%に固定してもよい。
以上説明したように、この実施形態に係る燃料電池システム10は、燃料電池14と、バッテリ16(蓄電装置)と、エアコンプレッサ36(補機)と、バッテリ16の電圧Vbatを検出する電圧センサ62(電圧検出部)と、バッテリ16の劣化を判定する劣化判定部76と、バッテリ16からエアコンプレッサ36に供給される電力が、所定時間定常状態にあるかどうかを判定する定常状態判定部77と、を備える。
ここで、劣化判定部76は、定常状態判定部77により所定時間定常状態にあると判定されたとき、電圧センサ62により検出したバッテリ電圧Vbatに基づいてバッテリ16の劣化を判定する。
バッテリ16が所定時間定常状態にあるときのバッテリ電圧Vbatに基づいて劣化判定を行うようにしているため、バッテリ16の劣化判定を精度よく行うことができる。劣化判定結果に基づき、バッテリ16の出力上限値PlimitあるいはSOC使用範囲A〜Cの決定を行うことで、従来技術のように、バッテリ16の新品時においてSOC範囲を制限する必要がなくなり、バッテリ16の新品時からバッテリ16の能力を十分に発揮させて使用することができる。
この場合、さらに、バッテリ16が所定時間定常状態にあるときのバッテリ16のバッテリ電流Ibat(ステップS10e)を加味した判定マップ102、106を参照して劣化判定を行うことで、バッテリ16の使用状況、環境状況等を含めてより精度よく劣化判定を行うことができる。
同様に、バッテリ16が所定時間定常状態にあるときのバッテリ温度Tbat(ステップS10e)を加味した判定マップ102、106を参照して劣化判定を行うことでさらに精度よく劣化判定を行うことができる。すなわち、バッテリ温度Tbatによりバッテリ16の内部抵抗が変化することによってバッテリ電圧Vbatが変動するため、バッテリ温度Tbatに応じて劣化判定(劣化補正)を行うことで劣化度合いをより正確に検出することができる。
また、電圧センサ62によりバッテリ16のOCVを検出し、劣化判定部76は、検出したOCVから前記所定時間定常状態にあるときに検出した電圧Vbatを引いた電圧降下ΔVbat(ΔVbat=OCV−Vbat)、いわゆるIR(電流×内部抵抗)ドロップに基づきバッテリ16の劣化を判定することができる。
劣化判定結果に基づき、バッテリ16の出力上限値Plimit及び(又は)SOC使用範囲[%]を変更することができる。これによりバッテリ16の新品時からその能力をより正確に十分に発揮させることができる。
劣化判定は、コントローラ70によりバッテリ16に対する所定時間の定常状態(負荷が一定)を強制的に構築することのできる、燃料電池車両12のイグニッションスイッチ80がOFFとなっている期間に行うことが好ましい。例えば、燃料電池14の発電停止後、劣化判定は、バッテリ16の電力により駆動されるエアコンプレッサ36により、酸化剤ガス流路146及び燃料ガス流路148の少なくとも一方に圧縮空気等の掃気ガスが導入されている期間に行うことが好ましい。
なお、掃気ガスの導入は、燃料電池14の発電停止時でもよいが、発電停止直後はバッテリ16の温度Tbatも急激に低下するため、バッテリ16の温度変化によるバッテリ電圧Vbatのばらつきが少なくなる、発電停止している燃料電池14の温度が外気温度まで低下する所定時間経過後に行う方がより好ましい。このようにすれば、劣化判定をより精度よく行うことができる。
このように、燃料電池システム10の停止時又は停止中に、バッテリ16からエアコンプレッサ36等の補機に一定時間一定出力で電力を供給しているとき(バッテリ16が定常状態であるとき)の燃料電池14に対する掃気時に、バッテリ電圧Vbatを測定して劣化判定を行い、劣化判定結果(劣化度合い)に応じてバッテリ16の出力上限値Plimit及びSOC使用範囲[%]を変更するようにしているので、新品のバッテリ16の使用を開始したときからその寿命まで何時でもバッテリ16のその時点での能力に応じた的確な出力上限値Plimit及びSOC使用範囲[%]でバッテリ16を使用することができる。掃気は、燃料電池14の劣化防止のために行われるものであり、劣化判定のためにだけバッテリ16の電力を使用しないのでバッテリ16の電力の無駄な発生を抑制できる。もちろん、燃料電池14(燃料電池車両12)の運転後に掃気処理を行わないことが、例えば、連続して数回程度発生した場合には、凍結の恐れがなくても、劣化判定のための掃気処理を行うようにしてもよく、エアコンプレッサ36以外の他の補機、例えばエアコンディショナ、冷媒用のウォータポンプ、ラジエタファン等を作動させて劣化判定を行うようにしてもよい。
バッテリ16の劣化判定は、上述したように、燃料電池車両12(燃料電池システム10)のイグニッションスイッチ80がOFFにされた発電停止後から所定時間経過後に行うことが判定精度上好ましいが、これに限らず、例えば、イグニッションスイッチ80のOFF直後に毎回掃気処理が行われるシステムにおいては、この掃気時に合わせて毎回劣化判定を行ってもよい。このようにすれば、燃料電池車両12(燃料電池システム10)の運転毎に毎回確実にバッテリ16の劣化判定を行うことができる。
この発明の一実施形態が適用された燃料電池システムを備える燃料電池車両の概略構成図である。 燃料電池システムにおけるバッテリの劣化判定処理のフローチャートである。 図2中、掃気処理及びバッテリ劣化判定処理の詳細ルーチンを示すフローチャートである。 劣化判定マップを示す説明図である。 図2中、掃気処理及びバッテリ劣化判定処理の他の例の詳細ルーチンを示すフローチャートである。 劣化判定マップの他の例を示す説明図である。 バッテリの出力上限値の設定例の説明図である。 SOC範囲に対するバッテリ劣化レベルの対応関係を示す説明図である。
符号の説明
10…燃料電池システム 12…燃料電池車両
14…燃料電池 16…バッテリ
18…モータ 36…エアコンプレッサ
54…空気導入弁 70…コントローラ
80…イグニッションスイッチ

Claims (4)

  1. 両反応ガスが各反応ガス流路に供給されて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池で発電された電力を充電するとともに、電力を放電する蓄電装置と、
    前記蓄電装置の電力により駆動され、前記反応ガス流路の少なくとも一方に掃気ガスを導入する掃気部と、
    前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記蓄電装置の劣化を判定する劣化判定部と、
    前記蓄電装置から前記掃気部に供給される電力が、所定時間定常状態にあるかどうかを判定する定常状態判定部と、
    を備え、
    前記劣化判定部は、該燃料電池システムのメインスイッチがOFFとなっている期間中、前記掃気部により前記掃気ガスが導入されている期間に、前記定常状態判定部により前記所定時間定常状態にあると判定されたとき、前記電圧検出部により検出した前記蓄電装置の電圧に基づいて前記蓄電装置の劣化を判定する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項記載の燃料電池システムにおいて、
    前記掃気部は、前記掃気ガスの導入を、前記燃料電池の発電停止時から所定時間経過後に行う
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項記載の燃料電池システムにおいて、
    前記掃気部は、前記掃気ガスの導入を、前記燃料電池の発電停止時に行う
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 両反応ガスが各反応ガス流路に供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池で発電された電力を充電するとともに、電力を放電する蓄電装置と、前記蓄電装置の電力により駆動され前記反応ガス流路の少なくとも一方に掃気ガスを導入する掃気部と、を有する燃料電池システムにおける前記蓄電装置の劣化判定方法において、
    前記蓄電装置の電圧を検出する電圧検出過程と、
    前記蓄電装置から前記掃気部に供給される電力が所定時間定常状態あるかどうかを判定する蓄電装置定常状態判定過程と、
    該燃料電池システムのメインスイッチがOFFとなっている期間中、前記掃気部により前記掃気ガスが導入されている期間に、前記蓄電装置定常状態判定過程により所定時間定常状態であると判定されたとき、前記電圧検出過程により検出した前記蓄電装置の電圧に基づいて前記蓄電装置の劣化を判定する劣化判定過程と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システムにおける蓄電装置の劣化判定方法。
JP2008077633A 2008-03-25 2008-03-25 燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法 Active JP5329111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008077633A JP5329111B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008077633A JP5329111B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009231197A JP2009231197A (ja) 2009-10-08
JP5329111B2 true JP5329111B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=41246347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008077633A Active JP5329111B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5329111B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5470096B2 (ja) * 2010-03-04 2014-04-16 本田技研工業株式会社 バッテリの制御装置
CN102736036A (zh) * 2012-07-16 2012-10-17 中国东方电气集团有限公司 燃料电池测试装置
JP6089553B2 (ja) * 2012-10-09 2017-03-08 三菱自動車工業株式会社 電力制御装置
KR101418180B1 (ko) 2012-12-20 2014-07-14 현대오트론 주식회사 연료전지 스택 고장 진단 방법
KR101418179B1 (ko) 2012-12-20 2014-07-09 현대오트론 주식회사 셀 전압 및 임피던스 검출을 통한 연료전지 스택 진단 방법 및 장치
KR101362740B1 (ko) 2012-12-20 2014-02-24 현대오트론 주식회사 연료전지 스택 고장 진단 방법
KR101363399B1 (ko) 2012-12-20 2014-02-14 현대오트론 주식회사 연료 전지 시스템 및 그의 제어 방법
KR101558680B1 (ko) 2013-11-26 2015-10-07 현대자동차주식회사 배터리 제어 장치 및 방법
JP6597580B2 (ja) * 2016-12-12 2019-10-30 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
CN109945910A (zh) * 2019-02-23 2019-06-28 深圳天溯计量检测股份有限公司 一种高空低压试验机及其评定方法
JP7347315B2 (ja) * 2020-04-20 2023-09-20 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
CN113945853A (zh) * 2021-08-04 2022-01-18 惠州锂威新能源科技有限公司 一种检测电池sei膜稳定性的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3506037B2 (ja) * 1999-03-31 2004-03-15 サンケン電気株式会社 バッテリ寿命判定方法及びバッテリ寿命判定装置
JP3736268B2 (ja) * 2000-03-21 2006-01-18 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP4360052B2 (ja) * 2001-06-27 2009-11-11 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション 二次電池の寿命判定装置、寿命判定方法、及び、寿命判定プログラム
JP2004159447A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009231197A (ja) 2009-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5329111B2 (ja) 燃料電池システム及び該システムにおける蓄電装置の劣化判定方法
JP4860930B2 (ja) 燃料電池システムの停止方法及び燃料電池システム
JP4372235B2 (ja) 燃料電池システムおよび電気自動車
JP3608017B2 (ja) 電源システム
US8227123B2 (en) Fuel cell system and current control method with PI compensation based on minimum cell voltage
US9093679B2 (en) Method of shutting down fuel cell system
US20060257698A1 (en) Fuel cell system and electric vehicle including the fuel cell system
JP5109330B2 (ja) 燃料電池システム
KR101719674B1 (ko) 연료전지 시스템
CN101529634B (zh) 燃料电池系统
EP2577783A1 (en) Fuel cell system and control method therefor
CA2898292C (en) Fuel cell system and fuel cell powered vehicle
WO2008072755A1 (ja) 燃料電池システム、その制御方法、および移動体
JP2008147102A (ja) 燃料電池システム
US20120183873A1 (en) Fuel cell system
JP2007123040A (ja) 燃料電池システム及び該システムにおける掃気処理方法
CN111146474A (zh) 燃料电池系统
JP2007080708A (ja) 電池電源の劣化診断方式
KR20220124104A (ko) 연료 전지 시스템
JP5256586B2 (ja) 燃料電池システム
CN111092249A (zh) 燃料电池系统及其控制方法
JP5336903B2 (ja) 燃料電池システム
JP4739938B2 (ja) 燃料電池システム
JP2020140930A (ja) 燃料電池システム
JP2012129069A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5329111

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250