JP5327704B2 - 機械プレスの回生制動装置とその方法 - Google Patents
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Description
(1) ドライブ軸54の運動エネルギをメカブレーキ61で制動して熱に変換して捨てており、エネルギ効率が悪い。
(2) メカブレーキ61は空圧又は油圧の機械式であり、応答遅れが長く、停止時(例えば非常停止時)における惰走距離(停止までの距離)が長い。
(3) メカブレーキ61はバネ力制動式であり、停止位置がバラつきやすく、停止位置異常で生産停止が発生する場合がある。
(4) メカブレーキ61のブレーキパッドが磨耗しやすいため、定期的なメンテナンスが不可欠となる。
(5) 生産中に動作しないマイクロインチング装置62を備えており、その分、コストが高くなっている。
そのため、この装置は、図2に示すように、フライホイール72の回転エネルギを伝達する動力伝達軸74を、フライホイール側分割軸74aと伝達ギヤ側分割軸74bとに分割する。分割軸74a,74b間に、太陽ギヤ76と遊星ギヤ77と内歯リングギヤ78とからなる遊星ギヤ装置79を組み付ける。内歯リングギヤ78にブレーキ73を設ける。内歯リングギヤ78と分割軸74bの間に着脱装置を介在させる。内歯リングギヤ78をブレーキ73で止めて、フライホイールの回転を遊星ギヤ装置79を介し伝達ギヤ75に低速で伝え、スライド駆動機構70をマイクロインチングで駆動するものである。
そのため、この装置は、電動モータ89の動力をクラッチ87を介してクランク軸81に伝えて、スライドを降下させ、クランク軸81に接続したブレーキ86でスライド83の上昇を減速させ、各サイクル毎に、上死点でスライド83を停止させるクランクプレスであって、クランク軸81にギヤを介して連結された油圧ポンプ・モータ80と、油圧ポンプ・モータ80に油圧回路で接続されたアキュムレータ83と、作動油を油圧ポンプ・モータ80を介してアキュムレータ83へ送るエネルギ吸収状態と、作動油をアキュムレータ83から油圧ポンプ・モータ80へ送るエネルギ放出状態とを切り換える第1、第2切換弁84、85とからなる。
前記ドライブ軸の停止時にその回転を防止する機械式ブレーキと、
前記ドライブ軸を回転駆動する直流電動機と、
該直流電動機を速度制御するインバータと、
前記機械式ブレーキ及びインバータを制御する制御装置とを備え、
該制御装置により、ドライブ軸の加速時及び等速時において前記直流電動機をフリーランにしてドライブ軸と同期して回転させ、ドライブ軸の減速時においてインバータにより前記直流電動機を回生制動して運動エネルギを電力に変換して回収すると共にスライドを上死点で停止させ、ドライブ軸の停止時に機械式ブレーキによりドライブ軸の回転を防止する、ことを特徴とする機械プレスの回生制動装置が提供される。
ドライブ軸の加速時及び等速時においてドライブ軸を回転駆動する直流電動機をフリーランにしてドライブ軸と同期して回転させ、
ドライブ軸の減速時においてインバータにより前記直流電動機を回生制動して運動エネルギを電力に変換して回収すると共にスライドを上死点で停止させ、
ドライブ軸の停止時に機械式ブレーキによりドライブ軸の回転を防止する、ことを特徴とする機械プレスの回生制動方法が提供される。
なお、本発明において、機械プレス10はクランクプレスに限定されず、その他の型式の機械プレスであってもよい。
従って、機械式ブレーキ22の制動能力は、従来のメカブレーキ61と比較して大幅に小型のものでよい。この機械式ブレーキ22は、直流電動機24(サーボモータ)の電力を遮断した際に作動するバネ式ブレーキであるのがよい。また、機械式ブレーキ22を省略して、スライドロック機構のようなもので代用してもよい。
インバータ26は、直流電動機24を速度制御する。
(A) ドライブ軸14の加速時及び等速時において、ドライブ軸14を回転駆動する直流電動機24をフリーランにして直流電動機24をドライブ軸14と同期して回転させる。
(B) ドライブ軸14の減速時において、インバータ26により直流電動機24を回生制動して、ドライブ軸14、減速機構15、クランク軸16、及びスライド18の運動エネルギを電力に変換して回収すると共にスライド18を上死点で停止させる。
(C) ドライブ軸14の停止時に機械式ブレーキ22によりドライブ軸14の回転を防止する。
12 フライホイール、13 クラッチ、
14 ドライブ軸、15 減速機構、
16 クランク軸、17 クランク機構、
18 スライド、19a 上金型、19b 下金型、
20 回生制動装置、22 機械式ブレーキ、
23 減速機、24 直流電動機、
26 インバータ、28 制御装置
Claims (3)
- メインモータで回転駆動されるフライホイールと、該フライホイールの回転動力をドライブ軸に伝達するクラッチとを有し、該ドライブ軸の回転によりスライドを上下動しかつプレス運転の1サイクル毎にスライドを上死点で停止させる機械プレスの回生制動装置であって、
前記ドライブ軸の停止時にその回転を防止する機械式ブレーキと、
前記ドライブ軸を回転駆動する直流電動機と、
該直流電動機を速度制御するインバータと、
前記機械式ブレーキ及びインバータを制御する制御装置とを備え、
該制御装置により、ドライブ軸の加速時及び等速時において前記直流電動機をフリーランにしてドライブ軸と同期して回転させ、ドライブ軸の減速時においてインバータにより前記直流電動機を回生制動して運動エネルギを電力に変換して回収すると共にスライドを上死点で停止させ、ドライブ軸の停止時に機械式ブレーキによりドライブ軸の回転を防止する、ことを特徴とする機械プレスの回生制動装置。 - 前記制御装置は、前記クラッチが切離された状態で、機械式ブレーキを解除し、かつ前記直流電動機を駆動してスライドを逆転可能に回転駆動してマイクロインチング動作を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の機械プレスの回生制動装置。
- メインモータで回転駆動されるフライホイールと、該フライホイールの回転動力をドライブ軸に伝達するクラッチとを有し、該ドライブ軸の回転によりスライドを上下動しかつプレス運転の1サイクル毎にスライドを上死点で停止させる機械プレスの回生制動方法であって、
ドライブ軸の加速時及び等速時においてドライブ軸を回転駆動する直流電動機をフリーランにしてドライブ軸と同期して回転させ、
ドライブ軸の減速時においてインバータにより前記直流電動機を回生制動して運動エネルギを電力に変換して回収すると共にスライドを上死点で停止させ、
ドライブ軸の停止時に機械式ブレーキによりドライブ軸の回転を防止する、ことを特徴とする機械プレスの回生制動方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009030859A JP5327704B2 (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | 機械プレスの回生制動装置とその方法 |
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JP2009030859A JP5327704B2 (ja) | 2009-02-13 | 2009-02-13 | 機械プレスの回生制動装置とその方法 |
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JP2010184274A JP2010184274A (ja) | 2010-08-26 |
JP5327704B2 true JP5327704B2 (ja) | 2013-10-30 |
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ID=42765251
Family Applications (1)
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