JP5326221B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に関し、詳しくは、電源装置を構成する構成要素のスペースの最適化、及び液短絡等の防止に関する。
従来、特許文献1に記載のように、二次電池や電気二重層キャパシタ(コンデンサ)といった蓄電装置や燃料電池などの電源装置は、複数の電源体(電池セル)が積層された電源集合体が、アッパーケース及びロアーケースで構成されるケース内に収容されており、電源集合体(組電池、電池モジュール)とロアーケースとを、ボルト等の締結部材により固定している。
また、電源集合体をケース内に収容した電源装置は、ロアケース(及び/又はアッパーケース)を介して車体ボディ(フロア)に固定されて、車両に搭載されている。
図4(a)は、従来の電源装置を示す断面図であり、アッパーケース10及びロアーケース20で構成されるケース部材と、ケース部材内に収容される複数の電源体(電池セル、蓄電セル、燃料電池セル等)35が複数積層された電源集合体30とで構成されている。電源集合体30は、ロアーケース20と締結固定され、アッパーケース10及びロアーケース20に各々に設けられた延設部と車体ボディ1とが締結固定されることにより車両に搭載される。
また、図4(a)に示すように、電源集合体30を構成する複数の電源体35の各々は、発電(蓄電)要素(斜線部)とこの発電要素を覆う樹脂部材で構成され、電源集合体30に設けられた結合部34とロアーケース20とが、電源集合体30の上下方向から締結部材40により締結されている。また、図4(a)の電源装置は、装置外から冷却風を取り入れて電源集合体30を冷却する不図示の冷却装置を備え、冷却風が流通するチャンバスペースCSを形成するチャンバ31が電源集合体30の両側面に設けられている。チャンバ31は、電源体35の上部に設けられた延設部33と下部の結合部34との間に配置され、係合部32を介して係合配置されている。
図4(b)は、電源集合体30とロアーケース20との締結及びケース部材の組み付け方法を説明するため図であり、電源装置の断面図を示している。上述のように、電源体35の結合部34とロアーケース20とを締結部材40で上下方向から締結固定し、ロアーケース20及び電源集合体30の上方からアッパーケース10を被せる。
特開2006−236826号公報(図1、図2等) 特開2006−185815号公報 特開2006−324041号公報 特開2003−346749号公報 特開2006−190529号公報
通常、例えば、図4(a)に示すように、電源装置外から冷却風を取り入れて電源集合体30を冷却し、発電効率等を好適に維持しているが、冷却風に含まれる水蒸気が電源体35で結露し、この結露水が電源体35同士の短絡や電源体35と金属製のケースとの短絡の要因となる問題がある。
具体的には、図4(a)及び(b)に示すように、従来の電源装置は、電源集合体30のケース内部での位置決めを行うため、ロアーケース20に対して電源集合体30を締結し、その後、電源集合体30の上方からアッパーケース10を覆い被せるように組み付けている。つまり、締結部材40が電源集合体30の下方に位置する(締結部材40による締結のためのロアーケース20及び電源体35の結合部34における締結穴が電源集合体50の下面側に位置する)状態となっている。
したがって、各電源体35で水蒸気が結露して水滴(結露水)となると、付着した結露水が、ロアーケース20に向かって流れ出て、電源集合体30とロアーケース20とを締結している締結部材40又はその付近に導かれ(図4(b)参照)、この結露水による電源体35同士の短絡や電源体35とロアーケース20との短絡を招き易い。
そこで、従来は、ロアーケース20と電源集合体30との締結箇所に、絶縁処理(短絡防止処理)や耐食処理などを施すことで、上記問題を回避しているが、電源装置の組み付け作業の工程が増え、コスト的にも高くなる課題がある。特に、従来の電源装置の構成では、絶縁処理等を施していても、液短絡や腐食等の要因となる結露水が締結部材40又はその付近に導かれてしまうことには変わりはなく、好適な液短絡等の防止方法となっていない。
さらに、上述のように、アッパーケース20を組み付ける際に電源集合体30がロアーケース20に締結されていないと、ケース内における電源集合体30の正確な位置決めを行うことができず、組み付け精度が低下してしまう。
また、電源集合体30の上方からアッパーケース10を覆い被せる組み付けは、ロアーケース20に固定される電源集合体30の上部側と干渉する恐れがある。そこで、従来は、アッパーケース10が電源集合体30に干渉しないように、アッパーケース10の電源集合体30を収容する空間を大きく形成している。
しかしながら、アッパーケース10の電源集合体30を収容する空間を大きく形成すると、ケースの大型化を招くことになり、車両における電源装置の配置スペースの効率が低減してしまう。
特に、図4(a)に示すように、チャンバ31を備える電源装置では、当該チャンバ31が、電源集合体30の側面から突出するように配設されているため、電源集合体30を収容する空間をより大きく形成しなければならない。しかしながら、上述のようにケースの大型化は、車両における電源装置の配置スペースの効率化が図れないことから、チャンバ31の電源集合体30からの突出量を小さくて、チャンバ31とアッパーケース10との間に非干渉スペースとしての間隙S1を確保しなければならない。このため、チャンバスペースCSが小さくなり、冷却効率が低減してしまう。
そこで、本発明の目的は、結露水による液短絡や腐食等を好適に防止しつつ、電源装置を構成する構成要素のスペースの最適化を図ることが可能な電源装置を提供することにある。
本発明の1つの観点としての電源装置は、複数の電源体が積層された電源集合体と、該電源集合体を収容するアッパーケース及びロアーケースと、電源体の積層方向から見たときの電源集合体の左右方向に隣接して設けられ、冷却風が流通するチャンバスペースを形成する第1チャンバ及び第2チャンバと、を有する。アッパーケースは、上記左右方向から第1チャンバ及び第2チャンバを介して各々配置される第1ケース部材及び第2ケース部材を含んで構成されるとともに、上記電源集合体の左右方向に、締結部材を用いた該電源集合体とアッパーケースとの締結のための締結部配置され締結部の締結軸が、電源集合体の左右方向に略平行であることを特徴とする。
また、上記電源装置の第1ケース部材又は第2ケース部材を、積層方向に延び、上記左右方向から該電源集合体の一部又は全部を収容する空間を有する形状に形成することができる。
また、第1ケース部材及び第2ケース部材の各々は、各チャンバと当接した状態で電源集合体に対して組み付けするように構成することができる、また、これら第1及び第2チャンバを第1及び第2ケース部材の各々に取り付けた状態で、第1及び第2ケース部材が前記電源集合体に対して組み付けされるように構成することも可能である。
また、上記電源装置は、上記電源集合体をロアーケースに載設した状態で、電源集合体の左右方向から各々配置した第1ケース部材及び第2ケース部材の各々が締結部を通じて該電源集合体と締結され、さらにアッパーケースとロアーケースとが締結されるように構成することが可能である。
また、上記第1ケース部材及び第2ケース部材が、上記締結部とは異なる位置において該電源集合体の移動を阻止する当接面を有するように構成することもできる。
また、上記締結部が、電源集合体とは別体に設けられてもよく、電源体を構成する樹脂部材の一部に設けられるように構成してもよい。また、上記電源集合体とロアーケースとの間に、振動吸収部材を配置することもできる。
上記締結部は、左右方向における電源集合体の各側面に設けられ、左右方向から配置される第1ケース部材及び第2ケース部材における電源集合体の側面側に位置する各側面それぞれを電源集合体に対して締結させるように構成することができる。
本発明の他の観点としての電源装置の組み付け方法は、複数の電源体が積層された電源集合体と、電源集合体を収容するアッパーケース及びロアーケースと、電源体の積層方向から見たときの電源集合体の左右方向に隣接して設けられ、冷却風が流通するチャンバスペースを形成する第1チャンバ及び第2チャンバと、を有する電源装置の組み付け方法である。このとき、アッパーケースは、第1ケース部材及び第2ケース部材を含んで構成されるとともに、電源集合体の左右方向に、締結部材を用いた該電源集合体とアッパーケースとの締結のための締結部が設けられ、当該締結部の締結軸が電源集合体の左右方向に略平行となるように設けられている。そして、本組付け方法は、電源集合体をロアーケースに載設する工程と、ロアーケースに電源集合体が載設された状態で、左右方向から第1ケース部材及び第2ケース部材を、第1チャンバ及び第2チャンバを介して電源集合体を挟み込むように各々配置する工程と、電源集合体の左右方向から各々配置した第1ケース部材及び第2ケース部材を締結部を通じて該電源集合体に締結する工程と、電源集合体に締結されるアッパーケースをロアーケースに締結する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、アッパーケースを、電源集合体の左右方向から各々組み付けされる第1ケース部材及び第2ケース部材で構成したため、電源装置を構成する構成要素のスペースの最適化が図られるとともに、容易な組み付けを行うことが可能となる。
また、電源集合体の左右方向に、該電源集合体とアッパーケースとの締結のために締結部を配置することによって、結露水による液短絡等の不具合を好適に防止することが可能となる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1である電源装置について、図1及び図2を用いて説明する。ここで、本実施例では、電源装置の一例として蓄電装置について説明するが、燃料電池等の電源装置にも適用可能である。図1は、蓄電装置としての電池パックの外観斜視図であり、図2は、図1の電池パックの左右方向における断面図である。
図1及び図2において、電池パック100は、複数の電池セル(電源体)35が積層された電池モジュール(電源集合体)30と、該電池モジュール30を収容するアッパーケース10及びロアーケース20とで構成され、アッパーケース10が、第1ケース部材11と第2ケース部材12で構成されている。第1ケース部材11及び第2ケース部材12は、1つのアッパーケース10を分割した一対のケース部材であり、電池セル35の積層方向における電池モジュール30の左右方向から各々組み付けされて1つのアッパーケース10として電池パック100を構成する。なお、電池モジュール30を収納した電池パック100が、特許請求の範囲に記載の電源装置に相当する。
電池モジュール30を構成する複数の電池セル35の各々は、発電要素(斜線部)とこの発電要素を覆う樹脂部材で構成されている。電池モジュール30は、複数の電池セル35と、積層方向の両端部に配置される各エンドプレート36aと、エンドプレート36aを連結する拘束バー36bとで構成され、各電池セル35は、エンドプレート36a間で拘束されている。
また、本実施例の電池パック100は、電池パック100外から冷却風を取り入れて電池モジュール30を冷却する不図示の冷却装置を備え、冷却風が流通するチャンバスペースCSを形成するチャンバ31が電池モジュール30の両側面(左右方向)に隣接して設けられている。また、電池モジュール30の下部には、複数の電池セルが載設される載設部材37が設けられ、上部には、チャンバ取付部材38が設けられている。載設部材37及びチャンバ取付部材38の各々は、電池モジュールの側面から左右方向に突出するように設けられた延設部(33、34)を有し、チャンバ31は、電池モジュール30の上下に位置する延設部間に配置され、係合部32を介して係合配置される。
アッパーケース10を構成する第1及び第2ケース部材11、12は、電池パック100の左右方向における側面に、電池モジュール30との締結を行うための締結部13が設けられ、本実施例では、電池モジュール30を構成する載設部材37を介して電池モジュール30と第1及び第2ケース部材との締結を行う。この締結部13は、電池モジュール30に対して凸状(アッパーケース10の側面に対して凹状)に形成され、締結部13の凸面が載設部材37の延設部34に当接する。また、図1に示すように、第1ケース部材11及び第2ケース部材12は、電池セル35の積層方向に延び、電池モジュール30の左右方向から該電池モジュール30の一部又は全部を収容する空間を有する形状に形成され、後述するように、これら各ケース部材11、12によって形成される空間に電池モジュール30が収容される。なお、本実施形態では、1つのアッパーケース10を電池モジュール30の積層方向に沿って略2等分に分割した一対のケース部材で構成しているが、例えば、一方のケース部材に電池モジュール30全体を収容する空間を形成し、他方のケース部材を左右方向から上記一方のケース部材の空間を塞ぐように構成し、上記他方のケース部材が電池モジュール30を収容する空間を備えない構成とすることも可能である。
そして、載設部材37の左右方向側面、すなわち、電池パック100の左右方向においてアッパーケース10に面する側面に、締結部13の締結穴14に対応した締結穴39が載設部材37の延設部としての締結部34を設け、アッパーケース10の締結部13と載設部材37の締結部34とにより、締結部材40を介して電池モジュール30とアッパーケース10との締結を行う。また、第1及び第2ケース部材11、12の各々は、ロアーケース20との締結(車体ボディ1との締結を含む)のための締結穴15を有するフランジ部16を備えている。
なお、本実施例では、複数の電池セル35が載設される載設部材37を適用してアッパーケース10との締結を行っているが、上述のように、電池セル35は、発電要素とその周囲を覆う樹脂部材で構成されていることから、電池セル35自体の両側面に締結部34を一体成形し、電池モジュール30とアッパーケース10とを直接締結してもよい。したがって、チャンバ取付部材38においても、電池セル35の上部に係合部32を有する係合部32を有する延設部を一体成形することもできる。なお、エンドプレート36aは、電池セル35の延設部33、34に対応した同じ断面形状を有するように形成されている。
ロアーケース20は、電池モジュール30が載設部材37を介して載設される載設部21と、第1及び第2ケース部材11、12の締結穴15及びフランジ部16に対応した締結穴22を有するフランジ部23を備えている。また、載設部21には、振動吸収部材60が配置され、電池モジュール30は、この振動吸収部材60を介してロアーケース20に載設されている。
図2(a)、(b)は、本実施例の電池パック100の組み付け方法を説明するための説明図であり、電池セル35の積層方向に直交する面における断面図である。図2(a)に示すように、本実施例の電池パック100は、ロアーケース20の載設部21に振動吸収部材60を介して電池モジュール30が載設される。このとき、電池モジュール30及びロアーケース20は、ボルト等の締結部材、又は係合・嵌合等による締結がなされていない。次に、ロアーケース20に電池モジュール30が載設された状態で、第1ケース部材11を左方向から、第2ケース部材12を右方向から電池モジュール30を挟み込むように組み付ける。第1ケース部材11及び第2ケース部材12の各々は、組み付け状態においてその内面がチャンバ31と当接し、かつ締結部13と載設部材37の延設部34とが当接している。また、第1及び第2ケース部材11、12は、組み付け状態において、少なくとも一部、例えばケース上部が互いに重なり合うように構成されており、電池モジュール30全体を覆うように構成されている。なお、第1及び第2ケース部材11、12は、直接に相互が連結されてないが、相互を直接連結する構造を備えるように構成することもでき、また、第1及び第2ケース部材11、12の互いに重なり合う部分に、シール部材(シール機構)を設けるように構成することもできる。
第1及び第2ケース部材11、12が組み付けされた後に、締結部材40を用いて第1及び第2ケース部材の各締結部13と載設部材37の各締結部34とがボルト等の締結部材40で締結されるとともに、第1及び第2ケース部材11、12の各々のフランジ部16とロアーケース20のフランジ部23とが締結される。なお、本実施例では、アッパーケース10とロアーケース20との締結が、電池パック100の車体ボディ1への締結を兼ねるように構成している(図2(b)参照)。
図2(b)に示すように、アッパーケース10を組み付けた状態では、第1及び第2ケース部材11、12の内面がチャンバ31と当接しており、アッパーケース10とチャンバ31との間に間隙が形成されていない。つまり、第1及び第2ケース部材11、12とチャン31との間に間隙が形成されないことから、ケース自体の大型化を抑制できるととともに、チャンバスペースCSを小さくすることなく好適なスペースを確保することが可能となる。このように、本実施例の電池パック100は、電源装置を構成する構成要素のスペースの最適化を図ることが可能となる。
さらには、第1及び第2ケース部材11、12の各々が左右方向からチャンバ31に対して当接する、言い換えれば、アッパーケース10を上方から組み付けるのではなく、左右方向から別々に、又は同時に組み付けるので、チャンバ31との干渉を考慮することなく第1及び第2ケース部材11、12を組み付けることが可能となる。
より具体的に説明すると、従来のように、チャンバ31を備える電池モジュール30の上方からアッパーケース10を組み付ける場合、アッパーケースの下端部がチャンバ31と接触しないように注意しながら組み付けを行わなければならず、アッパーケース10を組み付ける際に位置決め工程が必要となり、組み付け工程が複雑化し、かつ高い精度が要求されるものとなる。これに対して、本実施例の電池パック100は、アッパーケース10を、一対の第1及び第2ケース部材11、12で構成し、各ケース部材11、12をチャンバ31(電池モジュール30)の左右方向(側面)方向から組み付けるため、ケースの組み付けの際の位置決め工程が簡略化(省略)され、容易な組み付け作業を実現することが可能となる。
そして、本実施例の電池パック100の電池モジュール30は、アッパーケース10に対して締結固定される。すなわち、電池モジュール30の左右方向に、該電池モジュール30とアッパーケース10との締結のために締結部(13、34)を配置し、組み付け状態において締結部材40が電池モジュール30の左右方向に位置する。したがって、従来のように結露水が到達するロアーケース20(電池セル35の下方)に電池モジュール30との締結部が配置されていないため、結露水が締結部(13、34)に影響を及ぼすことがない。
より詳細に説明すると、従来のようにロアーケース20と電池モジュール30とを締結する場合、締結軸は、電池パック100の上下方向となる。このため、結露が発生した場合、生じた結露水は当然に、下方のロアーケース20に流れることから、ロアーケース20と電池モジュール30との間の締結部は、結露水と接触してしまう。本実施例では、締結軸が電池パック100の左右方向と略平行であり、かつ電池モジュール30とアッパーケース10とが締結される構成であるため、ロアーケース20に流れる結露水から直接の影響を受けることがない。このため、結露水による液短絡等の不具合を好適に防止することが可能となる。また、本実施例では、このように該電池モジュール30とアッパーケース10とを締結部(13、34)を介して連結することから、アッパーケース10を、電池セル35の積層方向における電池モジュール30の左右方向から各々組み付けされる第1ケース部材11及び第2ケース部材12で構成することで、電池モジュール30の容易な位置決めと当該電池モジュール30とアッパーケース10との容易な締結とを実現している。
また、電池モジュール30とケースとの締結部が、左右方向に位置していることから、電池モジュール30とケースとの締結状態が車両へ搭載した状態でも、取り外すことなく見て取れる。このため、電池パック100のメンテナンス性に向上が図られる。
また、本実施例のアッパーケース10は、電池モジュール30のケース内での移動を阻止する当接面(T1、T2)が設けられている。図2に示すように、チャンバ取付部材38の上面と当接する当接面T1とチャンバ取付部材38の側面と当接する当接面T2がケケースの内面に形成されるように、第1及び第2ケース部材11、12の形状を、チャンバ取付部材38の位置及び形状に対応させて凹凸状に形成している。
つまり、図4に示す従来の電源装置の電源集合体(電源モジュール)30は、ロアーケース20のみと締結され、電源集合体30の側面及び上面は、ケースと離間している。そして、電源装置に衝撃が加わった場合、電源集合体30の側面及び上面は、ケースに対して支持等がされていないため、電源集合体30の周囲の空間は、該電源集合体30の移動を許容する空間となる。したがって、ロアーケース20との締結のみで衝撃等に対応しなければならず、ロアーケースとの締結部に過剰な負荷がかかり、ケース内における電源集合体30の保持・固定が十分ではない。
そこで、本実施例の電池パック100は、電池モジュール30に取り付けられるチャンバ取付部材38の上面及び側面と当接する当接面T1及びT2を、第1及び第2ケース部材の内面に設けている。そして、電池モジュール30は、上下方向においてアッパーケース10とロアーケース20の両ケースに当接して上下方向の移動が阻止され、左右方向において電池モジュール30が第1及び第2ケース部材11、12に当接して当該左右方向の移動が阻止される。すなわち、電池モジュール30の上面又は側面を、直接的に若しくはチャンバ取付部材38などの部材を介して間接的にケースと当接させることにより、衝撃に対する電池モジュール30の移動を許容する間隙(空間)をなくし、電池モジュール30の好適な保持・固定を行っている。
上述のように、電池セル35が、発電要素とその周囲を覆う樹脂部材で構成されていることから、上記チャンバ取付部材38の代わりに、第1及び第2ケース部材11、12の各々の当接面T1、T2に当接する延設部を電池セル35と一体形成してもよく、電池モジュール30が直接ケースに当接するように構成することも可能である。
また、第1及び第2ケース部材11、12に設けられる当接面T1、T2は、締結部(13、34)とは異なる位置に設けられるように構成することが好ましい。すなわち、左右方向の移動を阻止する当接面T2は、電池モジュール30の上部の移動を阻止するように設けることで、電池モジュール30のケースとの締結部(13、34)における締結(当接)と電源モジュール30上部のケースとの当接とにより、好適な保持・固定が実現される。
また、本実施例の電池パック100の電池モジュール30は、振動吸収部材60を介してロアーケース20に載設されている。このため、振動吸収部材60が、車両の走行時等における振動を吸収し、電池モジュール30の好適な保持・固定を実現することが可能となる。なお、この振動吸収部材60は、当接面T1、T2に適用することも可能である。
(変形例)
本発明の変形例である電源装置について、図3を用いて説明する。本変形例に係る電源装置としての電池パック100は、上記実施例1の構成において、第1及び第2ケース部材11、12の内面に、チャンバ31を予め取り付けた構成となっている。
すなわち、上記実施例1に記載のように、本発明の電池パック100のアッパーケース10は、第1及び第2ケース部材11、12で構成されるとともに、第1及び第2ケース部材11、12の各々が、電池モジュール30の左右方向から組み付けられるため、第1及び第2ケース部材11、12の内面側にチャンバ31を予め取り付けることで、チャンバ31の電池モジュール30への組み付け工程と、第1及び第2ケース部材11、12の組み付け工程とを、1つの工程とすることができる。
本発明の実施例1における電源装置の斜視図である。 本発明の実施例1における電源装置の断面図である。 本発明の変形例としての電源装置の断面図である。 従来の電源装置を説明するための電源装置の断面図である。
符号の説明
100 電池パック
1 車体ボディ
10 アッパーケース
11 第1ケース部材
12 第2ケース部材
13 締結部
20 ロアーケース
30 電源モジュール
31 チャンバ
34 締結部(延設部)
35 電池セル

Claims (11)

  1. 複数の電源体が積層された電源集合体と、
    前記電源集合体を収容するアッパーケース及びロアーケースと、
    前記電源体積層方向から見たときの前記電源集合体の左右方向に隣接して設けられ、冷却風が流通するチャンバスペースを形成する第1チャンバ及び第2チャンバと、を有し、
    前記アッパーケースは、前記左右方向から前記第1チャンバ及び第2チャンバを介して各々配置される第1ケース部材及び第2ケース部材を含んで構成されるとともに、
    前記電源集合体の前記左右方向に、締結部材を用いた該電源集合体と前記アッパーケースとの締結のための締結部が配置され、
    前記締結部の締結軸が、前記左右方向に略平行であることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1ケース部材又は第2ケース部材は、前記積層方向に延び、前記左右方向から前記電源集合体の一部又は全部を収容する空間を有する形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1ケース部材及び第2ケース部材の各々は、各チャンバと当接した状態で前記電源集合体に対して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 前記第1チャンバ及び第2チャンバを前記第1ケース部材及び第2ケース部材の各々に取り付けた状態で、前記第1ケース部材及び第2ケース部材が前記電源集合体に対して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  5. 前記電源集合体を前記ロアーケースに載設した状態で、前記電源集合体の前記左右方向から各々配置した前記第1ケース部材及び第2ケース部材の各々が前記締結部を通じて前記電源集合体に締結され、さらに前記電源集合体に締結されるアッパーケースが前記ロアーケースに締結されること特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の電源装置。
  6. 前記第1ケース部材及び第2ケース部材は、前記締結部とは異なる位置に前記電源集合体の移動を阻止する当接面を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の電源装置。
  7. 前記締結部は、前記電源集合体とは別体に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の電源装置。
  8. 前記締結部は、前記電源体を構成する樹脂部材の一部に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の電源装置。
  9. 前記電源集合体と前記ロアーケースとの間に、振動吸収部材を配置したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の電源装置。
  10. 前記締結部は、前記左右方向における前記電源集合体の各側面に設けられ、前記左右方向から配置される前記第1ケース部材及び第2ケース部材における前記電源集合体の側面側に位置する各側面それぞれを前記電源集合体に対して締結させることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の電源装置。
  11. 複数の電源体が積層された電源集合体と、前記電源集合体を収容するアッパーケース及びロアーケースと、前記電源体の積層方向から見たときの前記電源集合体の左右方向に隣接して設けられ、冷却風が流通するチャンバスペースを形成する第1チャンバ及び第2チャンバと、を有する電源装置の組み付け方法であって、
    前記アッパーケースは、第1ケース部材及び第2ケース部材を含んで構成されるとともに、前記電源集合体の前記左右方向に、締結部材を用いた該電源集合体と前記アッパーケースとの締結のための締結部が設けられ、前記締結部の締結軸が前記左右方向に略平行であり、
    前記電源集合体をロアーケースに載設する工程と、
    前記ロアーケースに前記電源集合体が載設された状態で、前記左右方向から前記第1ケース部材及び第2ケース部材を、前記第1チャンバ及び第2チャンバを介して前記電源集合体を挟み込むように各々配置する工程と、
    前記電源集合体の前記左右方向から各々配置した前記第1ケース部材及び第2ケース部材を前記締結部を通じて該電源集合体に締結する工程と、
    前記電源集合体に締結される前記アッパーケースを前記ロアーケースに締結する工程と、
    を含むことを特徴とする電源装置の組み付け方法。
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