JP5325467B2 - 弾体 - Google Patents

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Description

本発明は、発射筒の内周壁面に形成した腔線(ライフリング)に噛み合う弾帯を配設している砲弾等の弾体に関する。
従来、例えば榴弾砲等の砲身には、これの内周壁面に腔線(ライフリング)が加工されている。
腔線は、砲身から射出される砲弾を旋転させるためのものであり、射出に伴って上記腔線に、砲弾に設けられた弾帯が食い込むことにより、適正な旋転を砲弾に与えることにより飛翔を安定させている。
また、非特許文献1に記載されているように、上記榴弾砲等においては、発射薬の量を調整できる編合装薬を使用し、その編合装薬の装薬量を増減するとともに、射角を加減することにより上記砲弾の射距離を調整するようにしている。
弾道学研究会編集,「火器弾薬技術ハンドブック」,財団法人 防衛技術協会,2003年5月14日,p769
しかしながら、射距離を延ばそうとして発射装薬を増やすと発射速度が増加し、これにより、砲弾の旋転数が上がってしまうために、例えば砲弾に内蔵されている電子機器に悪影響を及ぼす虞がある。
そこで本発明は、発射速度の増減に関わらずに、常に最適な旋転数にすることができる弾体の提供を目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係る弾体は、発射筒の内周壁面に形成した腔線に嵌入する複数の突起を設けた弾帯を本体に配設したものである。
そして、上記弾帯を本体に対して回動自在に嵌装しているとともに、その弾帯の回転が所定の旋転数にいたるまでは、弾帯と本体との相対的な回転変位を抑止し、かつ、所定の旋転数を超えたときには、弾帯と本体との相対的な回転変位を許容する連動機構を配設している。
本発明によれば、弾体の発射速度の増減に関わらずに、常に最適な旋転数にすることができる。
すなわち、所定の旋転数に保たれた弾体が砲身から射出されることになる。従って、例え射距離を延ばすために、発射装薬の量を増加させたとしても、常に最適な旋転数にすることができるため、例えば弾体に内蔵している電子回路部品等に悪影響を及ぼすことがない。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る弾体を発射するための発射装置の断面図、図2は、図1に示すI-I線に沿う弾体に設けた連動機構の断面図であり、(A)は、所定の旋転数にいたるまでの動作状態、(B)は、所定の旋転数を超えた動作状態を示している。
一例に係る発射装置Aは、所要の全長からなる発射筒10、弾体20、及び発射装薬30を有して構成されている。
発射筒10は、一端を閉口しかつ他端を開口した円筒形の砲身(以下、単に「砲身」という。)であり、内周壁面10aには図示しない腔線(ライフリング)が加工形成されている。
発射装薬30は、例えば一定量のダブルベース発射薬等からなる薬量の異なる複数種類の袋体30a,30bを組み合わせたものであり、それらを射距離に応じた組み合わせにして使用する。
弾体20は、前半部を尖頭形にするとともに後半部を円柱形にした本体21と、この本体21の弾底部22側に配設した弾帯23と、この弾帯23と上記本体21との間に組み込んだ連動機構Bとを有する砲弾(以下、単に「砲弾」という。)である。
上記本体21の弾底部22側には、所要の幅にした円環状の凹環溝24が形成されており、その凹環部24の底壁(周壁)25の後側半部には、軸線O1を中心とした90度間隔で四つの係止用切欠き25a…(図2参照)が形成されている。
本実施形態においては、四つの係止用切欠き25a…を、軸線O1を中心とした90度間隔とした例について示しているが、一つ係止用切欠き25a又は二つ以上の係止用切欠き25a…を、軸線O1を中心とした所要の角度間隔に形成してもよいことは勿論である。
弾帯23は、上記した砲身10のライフリングに喰い込んで、砲弾20を旋転させるためのものであり、上記本体21に同じ外径の円環形にしたリング板40の外周面40aに、腔線に嵌入する複数の突起41…を所定の角度間隔にして一体に突設した構成のものである。
リング板40の内周面には、これの前半部を肉厚にした厚肉部42が形成されており、その厚肉部42と周壁25との間に軸受50が介設されている。これにより、弾帯23は、上記本体21の軸線O1を中心として回転自在になっている。
また、上記リング板40の内周面であって後半部には、肉薄にした薄肉部43が形成されており、その薄肉部43と、周壁25との間に連動機構Bが配設されている。
連動機構Bは、弾帯23の回転が所定の旋転数にいたるまでは、その弾帯23と本体21との相対的な回転変位を抑止し、かつ、所定の旋転数を超えたときには、弾帯23と本体21との相対的な回転変位を許容する機能を有するものである。
換言すると、弾帯23の回転が所定の旋転数にいたるまでは、その弾帯23から本体21への回転力の伝達を継続し、かつ、その所定の回転数を超えたときには、当該弾帯23から弾体20への回転力の伝達を停止する機能を有する。
本実施形態においては、弾帯23が所定の旋転数にいたるまでは、弾帯23と本体21との相対的な回転変位を抑止する変位抑止位置(ア)と、所定の回転数を超えたときには、弾帯23と本体21との相対的な回転変位を許容する変位許容位置(イ)との間で移動する変位制動部材61を有している。
変位制動部材61は、弾帯23が所定の旋転数にいたるまでに作用する遠心力によって、上記変位抑止位置(ア)に位置し、所定の回転数を超えたときに作用する遠心力によって変位許容位置(イ)に移動するように支持されている。
本実施形態において示す、具体的な連動機構Bは所謂遠心クラッチであり、爪支持軸60…、変位制動部材である係止用部材61…、図示しない捩じりばね、及び上記した係止用切欠き25a…を有して構成されている。
爪支持軸60…は、リング板40の上記厚肉部42の側壁面42aに軸線O1と平行に立設されているとともに、上記した係止用切欠き25a…と45度の位相差をもち、かつ、90度間隔で配設されている。
係止用部材61…は、これらの基端部を爪支持軸60…に回転自在に軸支されており、その先端部には、上記係止用切欠き25aに係止する爪部61aが突設されている。
図示しない捩じりばねは例えばコイルスプリングであり、それの一端部が係止用部材61に、また、他端部がリング板40の上記厚肉部42の側壁面42aにそれぞれ取り付けられている。
これにより、係止用部材61…を内周側に弾性的に捩じることにより、係止用切欠き25aに爪部61aを係止させている。
すなわち、係止用部材61…は、図示しない捩じりばねによって捩じられた状態において、弾帯23が所定の旋転数にいたるまでは、爪部61aが係止用切欠き25aに係止する係止位置(変位抑止位置)(ア)に位置し、また、所定の回転数を超えたときには、爪部61aが係止用切欠き25aから外方に離間した非係止位置(変位許容位置)(イ)に位置するように設定している。
本実施形態においては、係止位置(ア)が上記変位抑止位置(ア)に、また、非係止位置(イ)が上記変位許容位置(イ)にそれぞれ相当している。
換言すると、弾帯23の回転が所定の旋転数にいたるまでには、係止用部材61に作用する遠心力に抗して係止位置(ア)に位置し、また、弾帯23の回転が所定の回転数を超えたときに、係止用部材61に作用する遠心力によって非係止位置(イ)に位置するようにしている。
すなわち、砲身10から射出された弾体20の回転が所定旋転数となるように、係止用部材61の質量を変更することにより、発射装薬の量や弾体の大きさ,重量等に関わらず、射出した弾体20の回転を所望の旋転数にすることができる。
以上の構成からなる弾体20の作用について、図2を参照して説明する。
<弾帯の回転が所定の旋転数にいたるまで>
図2(A)に示すように、弾帯23の回転が所定の旋転数にいたるまでは、係止用部材61に作用する遠心力によっては、捩じりばねが捩じられることなく、各係止用部材61は、爪部61aを係止用切欠き25aに係止した係止位置(ア)に維持される。
この状態においては、弾帯23と本体21とは相対的な回転速度差がなく、従って、両者は一体に旋転している。
<弾帯の回転が所定の旋転数を超えたとき>
図2(B)に示すように、弾帯23の回転が所定の旋転数を超えたときには、係止用部材61に作用する遠心力によって、捩じりばねが捩じられ、各係止用部材61は、爪部61aが係止用切欠き25aから離間する。
爪部61aが係止用切欠き25aから離間した状態においては、弾帯23のみの旋転数が増加するが、本体21は所定の旋転数に保たれる。
これにより、所定の旋転数に保たれた弾体20が砲身10から射出されることになる。従って、例え射距離を延ばすために、発射装薬の量を増加させたとしても、常に最適な旋転数にすることができるため、例えば弾体に内蔵している電子回路部品等に悪影響を及ぼすことがない。
なお、本発明は上述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上述した実施形態においては、弾帯と弾体の本体との間に軸受を介設した構成について説明したが、軸受を設けることなく当該本体に対して弾帯が摺動するように嵌装した簡素な構成にしてもよい。
・上述した実施形態においては、弾体の回転が、所定旋転数となるように、係止用部材の質量を変更する例について説明したが、係止用部材の質量を変更することなく、ばね係数の異なるものに変更することによっても、弾体の大きさ,重量等に関わらず、所望の旋転数に設定することができる。
本発明の一実施形態に係る弾体を発射するための発射装置の断面図である。 図1に示すI-I線に沿う弾体に設けた連動機構の断面図であり、(A)は、所定の旋転数にいたるまでの動作状態、(B)は、所定の旋転数を超えた動作状態を示している。
符号の説明
10 発射筒
10a 内周壁面
20 弾体
23 弾帯
50 軸受
B 連動機構

Claims (4)

  1. 発射筒の内周壁面に形成した腔線に嵌入する複数の突起を設けた弾帯を本体に配設している弾体において、
    弾帯を本体に対して回動自在に嵌装しているとともに、
    弾帯の回転が所定の旋転数にいたるまでは、弾帯と本体との相対的な回転変位を抑止し、かつ、所定の旋転数を超えたときには、弾帯と本体との相対的な回転変位を許容する連動機構を配設したことを特徴とする弾体。
  2. 弾帯を軸受を介して本体に嵌装していることを特徴とする請求項1に記載の弾体。
  3. 連動機構は、弾帯の回転が所定の旋転数にいたるまでは、弾帯と本体との相対的な回転変位を抑止する変位抑止位置と、所定の旋転数を超えたときには、弾帯と本体との相対的な回転変位を許容する変位許容位置との間で移動する変位制動部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾体。
  4. 変位制動部材は、弾帯が所定の旋転数にいたるまでに作用する遠心力によって、変位抑止位置に位置し、所定の回転数を超えたときに作用する遠心力によって変位許容位置に移動するように支持されていることを特徴とする請求項3に記載の弾体。
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