JP5323990B2 - 無線通信システムにおける無線基地局を再構成する方法及び構成 - Google Patents

無線通信システムにおける無線基地局を再構成する方法及び構成 Download PDF

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Description

本発明は、システムの再構成に関する。より具体的には、本発明は、無線基地局、及び第1の構成から第2の構成に変わるための方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)は、GSMを継承するように設計された第3世代移動通信技術の1つである。3GPPのLTE(Long Term Evolution)は、高データレート、改善された効率、低コスト等のような改善されたサービスの観点から将来の要求に対処できるようにUMTS標準を改善するための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内のプロジェクトである。UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)は、UMTSシステムの無線アクセスネットワークである。また、E−UTRAN(evolved UTRAN)は、LTEシステムの無線アクセスネットワークである。図1の中で説明されるように、E−UTRANは、典型的には、eNodeBと一般に呼ばれる無線基地局(RBS)100に無線で接続されるユーザ機器(UE)150を含む。eNodeBは、セル110と呼ばれる領域にサービスを提供する。セルに入るUEは、当該セルにサービスを提供するeNodeBと通信できるように、その特定のセルの構成情報を知る必要がある。そのようなセルに固有のセル構成情報は、典型的には、セル内で全てのUEに報知(broadcast)される。
E−UTRANでは、セルの構成情報は、システム情報(SI)の中に含まれる。著しい遅延なしに緊急を要するSIを読み込むことをUEに可能にしつつ、SIに必要な資源及びSIを読み込むためのUEでの電力消費を最小化するために、SIは、別々に報知されるブロックにグループ化される。これらのブロックは、マンチェスタ情報ブロック(MIB)、及び、SIB1、SIB2等と呼ばれるいくつかの異なる種類のシステム情報ブロック(SIB)である。MIBが使用されて、どのSIBがセル内で使用中であるか、及びどのようにそれらにアクセスすべきかが、特定される。各SIBは、ブロックの種類及び実際のSI要素を特定するフィールドを含む。また、各SIBは、オプションで、SIBの中の情報要素の値に関連する有効期限及び値タグも含んでもよい。有効期限及び値タグの目的は、SIBの不用な再読込みを回避することである。SIBの中に含まれるSIの例は、(SIB2内の)全てのUEに共通の無線リソースの構成情報、並びに、(SIB3内の)周波数内、周波数間及び/又はRAT間のセル再選択に共通のセル再選択情報である。
SIの変更は、特定の無線フレームの中でのみ発生する。これらの特定の無線フレームの発生間隔は、変更期間と呼ばれる。構成(例えば、ページング周期の長さ)に応じて、変更期間は、41秒と同じ長さであることが可能である。SIが変更される場合には、典型的には、1つよりも多くの変更期間を要する。ネットワークは、SIの一部を変更する場合に、まず、この変更についてUEに通知する。これは、典型的には、第1の変更期間を通して行われ得る。次の変更期間に、ネットワークは、更新されたSIを送信する。休止状態(idle)モードのUE、並びに、CELL_PCH状態及びURA_PCH状態の接続モードのUEに、SIの変更を通知するために、ページングメッセージが使用される。近隣セル関係のようないくつかのセル固有のSI要素は、比較的まれに更新される。一方、他のSI要素は、例えば干渉又はトラフィック測定の結果として、定期的に更新される必要がある。
しかしながら、UEが有効なSIを常に有することを保証するために、SI要素は1時間に数回のみ変わり得る。SIBの中の値タグは、0〜31の間の整数である。当該整数は、SI要素に変化が発生したかを示す。UEは、例えばカバレッジ外から戻った際に、SIBの値タグを使用して、以前に記憶されたSI要素がまだ有効であるかを検証し得る。値タグをチェックすることに加えて、UEは、また、他に特に定めのない限り、記憶されたSIが有効であると成功裏に確認された瞬間から3時間後に、当該SIを無効であるとみなす。値タグが0〜31の間の整数に制限される場合に、これは、3時間に31回よりも多く、即ち平均で約6分ごとにSIを変更することは安全ではないことを暗示する。SIの少なくとも一部の変更を要求するセルの再構成は、SIの変更を介して行われる。したがって、電力消費を減らすためのセル帯域幅の減少等のそのようなセルの再構成は、かなり遅く且つ柔軟性のないプロセスである。
送信アンテナの数は、SIの中でビットパターンとして符号化されない。これは、UEはSIのペイロードを通してアンテナの数を知ることができないことを意味する。代わりに、RBSは、報知チャネル(BCH:Broadcast Channel)の送信フォーマットを選択する。当該送信フォーマットは、実際の送信アンテナの数に対応する。しかしながら、UEは、BCHの送信フォーマットを通知されず、当該送信フォーマットを手探りで検出しなければならない。したがって、一度検出されると、UEは、RBSがいくつの送信アンテナを使用するかを知る。そして、UEは、報知チャネルの一定の送信フォーマットを期待する。したがって、送信アンテナの数の変更は、継続中のトラフィックを妨げるセルの再起動なしにはできない。
本発明の目的は、上記欠点のいくつかを取り除き、送信アンテナの数又は帯域幅を再構成する等、システムを再構成するより迅速で柔軟な手法を可能にする方法及び構成を達成することである。
この及び他の目的は、添付の独立項に従った方法及び無線基地局により、及び従属項に従った実施形態により、達成される。
本発明の第1の形態によれば、無線基地局におけるシステム再構成のための方法が提供される。上記方法は、第1の構成から第2の構成に変わることを可能にし、上記システムの上記再構成を開始するトリガを受信するステップと、上記第2の構成を決定するステップと、上記第1の構成を有する第1のセルを停止する前に、上記第2の構成を適用することにより第2のセルを始動するステップとを含む。上記方法は、上記第2のセルを始動するステップに対する時間的なオフセットを伴って上記第1のセルを停止するステップも含む。
本発明の第2の形態によれば、第1の構成から第2の構成に変わることによりシステムの再構成を可能にするように適合される無線基地局が、提供される。上記無線基地局は、上記システムの上記再構成を開始するトリガを受信するように構成される受信部と、第2の構成を決定するように構成される決定部と、上記第1の構成を有する第1のセルを停止する前に、上記第2の構成を適用することにより第2のセルを始動する、ように構成される始動部と、を備える。上記無線基地局は、上記第2のセルを始動することに対する時間的なオフセットを伴って上記第1のセルを停止するように構成される停止部も備える。
本発明の実施形態の利点は、従来のSI変更手順が可能にするよりも、より迅速でより柔軟性のある手法で、システム帯域幅の再構成のようなシステム再構成を行えることである。
本発明の実施形態のさらなる利点は、元のセルを再起動して継続中のトラフィックを妨げることもなく送信アンテナの数の再構成が可能であるということである。
本発明の実施形態のさらに別の利点は、柔軟な手法で、例えば夜間等の低いトラフィックの期間の間に、システム帯域幅又は送信アンテナの数を減らし得るので、省電力を可能にするということである。
本発明が実装され得る従来の無線通信システムの一部を概略的に説明する。 元のセル及び新たなセルの両方についての中央のリソースブロックにおける1サブフレーム(SF)の時間的なオフセットを概略的に説明する。 同一の送信チェーン上で送信される元のセル及び新たなセルの、時間における1つのSF及び周波数における1つのリソースブロックについての時間周波数リソースグリッドを概略的に説明する。 同一の送信チェーン上で送信される元のセル及び新たなセルの、時間における1つのSF及び周波数における1つのリソースブロックについての時間周波数リソースグリッドを概略的に説明する。 本発明の一実施形態に従った本発明の方法を概略的に説明する。 本発明の実施形態に従ったRBSにおける方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に従ったRBSにおける方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に従ったRBSにおける方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に従ったRBSにおける方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に従ったRBSを概略的に説明する。
以下では、本発明は、ある実施形態及び添付の図面を参照してより詳細に説明される。限定ではなく説明の目的で、本発明の完全な理解を提供するために、具体的なシナリオ、技術等の特定の詳細が説明される。しかしながら、これらの特定の詳細から逸脱する他の実施形態において本発明が実施され得るということは、当業者にとって明らかであろう。
さらに、本明細書において以下に説明される機能及び手段は、プログラミングされたマイクロプロセッサ若しくは汎用コンピュータと連動して機能するソフトウェアを使用して、及び/又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)を使用して実装され得る、ということを当業者は理解するであろう。本発明は方法及び装置の形で主として説明されるが、本発明は、コンピュータプログラム製品においても、並びに、コンピュータプロセッサ及び当該プロセッサに接続されるメモリを備えるシステムであって、当該メモリは本明細書で開示される機能を実行し得る1つ以上のプログラムで符号化される、上記システムにおいても、具現化され得る、ということも理解されるであろう。
本明細書では、具体的な例示のシナリオを参照することにより本発明を説明する。とりわけ、3GPPのLTEシステムに関する限定しない一般的な状況において、本発明を説明する。しかしながら、本発明及びその例示的な実施形態は、UTRAN、WiMAX及びLTEの次のリリース等の他の種類の無線アクセス技術にも適用され得る、ということが留意されるべきである。
本発明では、SIの変更を使用するシステム再構成についての柔軟性がなく遅いプロセスの問題が、ソリューションにより解決される。当該ソリューションでは、RBSは、システムの再構成を開始するようにトリガされ、再構成は、元の(又は第1の)セルと平行して、所望の新たな構成で新たな(又は第2の)セルを始動することにより実行される。ある期間の間に、元のセル及び新たなセルの両方が利用可能である。その後、元のセルが停止される。新たなセルの始動と元のセルの停止との間の時間的なオフセットは、元のセルに関連付けられる全てのUE(アクティブ、休止状態(dormant)又は遊休状態(idle))が新たなセルへのハンドオーバを行い、又は新たなセルを再選択できることを保証するのに十分長くなければならない。しかしながら、上記時間的なオフセットは、元のセルと新たなセルとの間の干渉を最小化するために短くあるべきでもある。
本発明の第1の例示的な実施形態では、RBSは、LTEシステムにおいて動作し、したがって、eNodeBと呼ばれる。RBSは、送信アンテナにそれぞれ接続される2つのアンテナポートを有する。マルチアンテナ技術は、無線通信システムのデータレート及び信頼性を著しく向上させることができる。送信機及び受信機の両方がマルチアンテナを装備する場合(マルチ入力マルチ出力(MIMO))に、性能は特に向上する。マルチ送信アンテナの欠点は、複数の電力増幅器、即ち送信チェーンあたり1つの電力増幅器が必要であることによる電力消費の増加である。したがって、低いトラフィックの期間の間の送信アンテナの数の再構成は、省電力の観点から有益である。この第1の実施形態では、eNodeBは、アクティブな送信アンテナの数の再構成を開始するためのトリガを受信する。eNodeBが2つの送信アンテナで動作している場合に、1つのアクティブな送信アンテナへの減少は、低い負荷の期間の間に電力を節約するために実行され得る。負荷状況が必要とする場合には、アンテナの数は後に再度2つに増加し得る。この例示的な実施形態におけるRBSは2つの送信アンテナで構成されるが、当然ながら、2つよりも多くのアンテナを伴う他の構成も想像され得る。
したがって、トリガを受信する場合に、eNodeBは新たな構成を決定し、元のセルと平行してこの新たな構成で新たなセルを始動する。新たな構成では、SI要素は送信アンテナの数により影響される。また、(上述したように)いくつの送信アンテナが使用されるかをUEが検出するために、新たなセルの報知チャネルは、送信アンテナの再構成された数に対応する送信フォーマットを有する。新たなセルのセルIDが古いセルのセルIDと異なる場合に、同期チャネル及びRSも影響される。
さらに、時間及び/又は周波数のオフセットを適用し、特定の手法で新たなセルのセルIDを選択することにより、2つのセルからの信号の衝突を大幅に回避できる。したがって、元のセルと同一の送信チェーンで、及び同一の送信アンテナを介して、新たなセルを送信することができる。セルにおける異なる時間周波数リソースを使用することにより、元のセルから新たなセルへの遷移期間の間にスケジューリングされ得るいずれかの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)信号を離すことができる。これは、再構成が低いトラフィックの状況で常に行われる場合に可能である。
図2aは、元のセル及び新たなセルの両方についての中央のリソースブロック、並びに、元のセルのSF202の送信に対する1サブフレーム(SF)の時間的なオフセットで新たなセルがそのサブフレーム201をどのように送信するかを、概略的に説明する。LTEの周波数分割多重(FDD)では、同期チャネルは、各セルについてのSF0及びSF5の中で送信される。図2aの中で示されるように、1SFの時間的な遅延で新たなセルのSFを送信することにより、元のセル及び新たなセルの同期チャネルの衝突が回避される。
SF内の同一のシンボル及び同一のアンテナポートについてのリファレンス信号(RS)の周波数の位置は、共通リファレンスに対して、v_shift=N_cellid mod 6だけシフトされる。N_cellidは、セルIDである。これは、新たなセルについて使用するセルIDを決定する場合に使用される。異なるv_shiftをもたらすセルIDを選択することにより、RSを重ねることを回避することができる。元のセルIDが0である場合に、v_shift=0となる。したがって、新たなセルのセルIDは、v_shift≠0を与えるように選択されるべきである。例えば、セルID2は、v_shift=2をもたらす。各送信アンテナについてRSがあると、マルチアンテナで動作するセルの場合に全ての送信アンテナからのRSが考慮される必要がある。図2bは、同一の送信チェーン上で送信される元のセル及び新たなセルの、時間における1つのSF206及び周波数における1つのリソースブロックについての時間周波数リソースグリッド200を概略的に説明する。この例では、図2aの中で説明されたように1SFの時間的な遅延が適用され、説明されるSFは元のセルのSF2及び新たなセルのSF1に対応する。この例では、このSFの中でスケジューリングされるPDSCH信号はない。使用中であるリソースグリッド200のリソース要素207だけが、元のセル204のRS及び新たなセル205のRSについて使用されるものである。新たなセルのセルIDは、上記説明に従ってRSの衝突を回避するように選択されている。
図2cは、元のセルの時間におけるSF0及び周波数における1つのリソースブロック、並びに新たなセルの時間におけるSF9に対応する、時間周波数リソースグリッド210を概略的に説明する(図2aと同じ1SFの時間的な遅延が適用される)。同期チャネル及びMIBがSF0で送信される場合に、リソース要素208のグループが、このリソースグリッドの中の元のセルの同期チャネル及びMIBのために使用される。したがって、新たなセルがRS205を送信し、元のセルが同期チャネル及びMIB208を送信する場合に、リソース要素209を重複させてしまうので、このリソースグリッドでは、2つのセルについて信号間の衝突を回避することができない。同じ状況は、新たなセルの同期チャネル及びMIBがいくつかのリソース要素上で送信される場合に、元のセルのSF1及び新たなセルのSF0に対応する時間周波数リソースグリッドで起こる。そして、同期チャネル及びMIBが送信されるように、元のセルが同一の時間/周波数リソース要素の中でRSを送信する場合に、リソース要素の重複が発生する。1つのセルについてのRSと別のセルからのSIBとが同一のリソース要素上で送信される場合にも、リソース要素の重複がある。しかしながら、電力増幅器は、高負荷の状況で同時に全てのサブキャリアからの信号を処理するように適合され、したがって低負荷の状況で飽和(saturate)させることなくこれらのいくつかの衝突を処理できるので、いくつかの衝突は、いずれの問題も引き起こさない。
本発明の第2の例示的な実施形態では、eNodeBの中でトリガされ、開始されるのは、セル帯域幅の再構成である。セル帯域幅も、電力消費に影響する。したがって、この第2の実施形態が用いられても、省電力が可能になる。したがって、eNodeBは、元のセルと平行して、より狭い帯域幅を伴う新たなセルを始動する。この実施形態では、報知チャネルの送信フォーマットは影響されないが、そうでなければ、第1の例示的な実施形態と同じ考慮が必要である。
図3は、第2の実施形態の方法を概略的に説明する。この例は、LTEの標準仕様書のリリース8では現在定義されていない省電力モードをさらに想定する。LTE標準仕様書の後のリリースでおそらく導入されるであろうこの省電力モードでは、SF0及びSF5のみが送信に使用される。手順306の第1のフェーズでは、eNodeBは、広帯域のキャリア(元のセル)を送信する。各無線フレーム301では、2つのSF303(SF0及びSF5)が送信に使用され、したがって、2つのSF302(SF2及びSF7)が、新たなセルの始動時に使用されように送信のために予約され得る。ある時点307で、新たなセルが始動し、第2の狭帯域のキャリアの無線フレーム304が、元の広帯域のキャリアと同じ送信チェーンを使用して、2つのSFの時間的なオフセットを伴い送信される。したがって、新たなセル305についての送信に使用されるSFは、予約されるSF302に対応する。元のセルは省電力モードであるので、非常に低いシステム負荷が想定される。したがって、2つのセルの間の時間的なオフセットを適用することにより、同一の時間周波数リソース上での両方のセルの同時の信号を回避することができる。
新たなセルが始動する際307に開始する手順308の第2のフェーズでは、元のセルから新たなセルへのUEのハンドオーバ及び新たなセルの再選択が実行される。また、元のセルの信号の送信電力は減らされ、一方、新たなセルの信号の送信電力は増やされる。元のセルが完全に停止すると、第3のフェーズ309が開始し、eNBは、新たなセルに対応する1つの狭帯域のキャリアの無線フレーム304を送信する。このように、セル帯域幅の再構成が完了する。
本発明のこれらの例示的な実施形態の利点は、上述したようにSIを修正する遅く柔軟性のない従来のシステム再構成プロセスの代わりに使用され得ること、及び6分に1度の遅い手順に制限されずに必要なときはいつでも迅速な再構成を提供することである。RBSにおける省電力は、SIを迅速に変更することを望む1つの理由である。再構成の目的が、帯域幅又は送信アンテナの数を減らすことにより電力を節約することである場合に、例えば負荷状況に基づいて再構成を行うことができる。負荷状況が許せばすぐに、帯域幅又は送信アンテナの数の減少を通じた省電力を行い得る。必要なキャパシティが再度高まることを測定値が示すと、帯域幅又は送信アンテナの数を増加させるシステム再構成がトリガされ得る。したがって、システムは、トラフィックを妨げること無く柔軟に素早く再構成され、よって省電力を可能にし得る。送信アンテナの数の再構成を可能にする実施形態の別の利点は、セルを再起動して継続中のトラフィックを妨げることなく行えることである。本発明は、送信アンテナの数又は帯域幅の再構成に限定されない。別の例は、ランダムアクセス構成を再構成することである。これは、様々なランダムアクセスの負荷に応じるために行われ得る。
元のセルを停止する場合に、これは、典型的には突然には行われない。本発明の一実施形態では、元のセルについての信号の送信電力は減らされ、一方、新たなセルの信号の送信電力は増やされる。元のセル内のアクティブなUEが、いつ別のセルへのハンドオーバを行うべきかを決定するために信号強度を継続的に測定する場合に、元のセルについての信号の減少は、アクティブなUEについてのハンドオーバを開始する。セルの境界に近いUEは代わりに近隣のセルへのハンドオーバを行いたいかもしれないが、新たなセルについての信号が増える場合に、UEは新たなセルへのハンドオーバを行う可能性が高い。同様に、遊休状態のUEは、セル再選択の手順を通じて、居座るための最良のセルを継続的に探索し、したがって、元のセルの送信電力が減り、新たなセルの送信電力が増える場合に、新たなセルのセル再選択を行う。
元のセル内のアクティブなUEが新たなセルへのハンドオーバを行うことを保証するために、一実施形態では、全てのアクティブなUEは、元のセルが停止する前に、ハンドオーバを介して新たなセルに接続させられる。遊休状態のUEの場合には、新たなセルへのハンドオーバを当該UEに行わせるために、当該UEを、元のセル内でページングし、アクティブモードに変更することができる。
本発明の例示的な一実施形態では、再構成を開始するRBSにより受信されるトリガは、実際には、新たな構成についての情報も含む。これは、トリガの中で受信される情報に基づいて新たな構成の決定が実行され得ることを意味する。代替の実施形態では、RBSにより受信されるトリガは、例えば省エネルギーモードに入るべきであることを示すトリガメッセージ又はイベントのみである。そして、新たな構成の決定は、この省エネルギーモードに対応する所定の構成に基づいて行われる。
通常夜間にはトラフィックが低いので、電力消費を減らすことによりエネルギーを節約するために、夕方のある時点に例えばビジネス領域内のセルについての送信アンテナの数又は帯域幅を減らすことができる。朝には、増加する必要なキャパシティに対処するために、送信アンテナの数又は帯域幅を再度増やすことができる。この場合に、トリガは、典型的には新たな構成についての情報を含まず、ある時点で発生するイベントのみである。そして、RBSは、所定の構成情報を読み込む。
別の例では、RBSは、ある時間にわたって平均化されたセル内の負荷状況を観察し、所定の低負荷の構成に変化することが可能であると負荷状況が示す場合に、当該所定の低負荷の構成に変化する。さらに別の例では、システム帯域幅のいくつかの部分がいくつかの理由で激しく干渉される場合に、帯域幅の再構成が開始される。
図4aは、本発明の一実施形態に従ったRBSにおける方法のフローチャートである。当該方法は、元の第1の構成から新たな第2の構成へのシステム再構成を開始するトリガを受信するステップ410を含む。新たな構成を含む明示的な再構成メッセージとして、又はイベントとして、トリガが受信されると、RBSは、トリガの中で受信される構成情報に基づいて、又は所定の構成情報に基づいて、新たな構成を決定する(420)。そして、新たなセルは、新たな構成を適用することにより始動され(430)、元のセルは、ある時間的な遅延の後に停止される(440)。両方のセルが利用可能な期間の間に、新たなセルの信号の送信電力が増やされ、元のセルの信号の送信電力が減らされる。アクティブなUEは、元のセルから新たなセルへのハンドオーバを行い、遊休状態のUEはセルの再選択を行う。
図4bは、上述した本発明の第1の例示的な実施形態に従ったRBSにおける方法の一部のフローチャートである。この第1の実施形態では、トリガされるのは、送信アンテナの数の再構成である。新たな構成を決定するステップ420は、以下のステップを含む。
−421:新たなセルIDを決定する。セルIDはRSの周波数の位置に影響するので(以下のステップ423を参照)、このステップは、2つのセルのRSの衝突を回避するのに重要である。
−422:第2のセルのセルIDに対応する第2のセルについての同期チャネルを決定する。
−423:セルID及び送信アンテナの新たな数に基づいて、第2のセルについてのRSを決定する。
−424:送信アンテナの新たな数に対応する、第2のセルについてのSIの情報要素及びBCHの送信フォーマットを決定する。いくつの送信アンテナが使用されるかをUEが検出するために、BCHの送信フォーマットは送信アンテナの数に適合される。
図4cは、上述した本発明の第2の例示的な実施形態に従ったRBSにおける方法の一部のフローチャートである。この第2の実施形態では、トリガされるのは帯域幅の再構成である。新たな構成を決定するステップ420は、以下のステップを含む。
−421:新たなセルのIDを決定する。
セルIDはRSの周波数の位置に影響するので(以下のステップ423を参照)、このステップは、2つのセルのRSの衝突を回避するのに重要である。
−422:第2のセルのセルIDに対応する第2のセルについての同期チャネルを決定する。
−425:第2のセルについてのSIの情報要素を決定する。これらは、新たな帯域幅に対応するべきである。
−426:セルID及び新たな帯域幅に基づいて、第2のセルについてのRSを決定する。
図4dは、本発明の第3の実施形態に従ったRBSにおける方法のフローチャートである。当該方法は、元の第1の構成から新たな第2の構成へのシステム再構成を開始するトリガを受信するステップ410を含む。新たな構成を含む明示的な再構成メッセージとして、又はイベントとして、当該トリガが受信されると、RBSは、当該トリガの中で受信される構成情報に基づいて、又は所定の構成情報に基づいて、新たな構成を決定する(420)。新たなセルは、新たな構成を適用することにより始動される(430)。遊休状態のUEは、元のセル内で当該UEにページングすることにより、アクティブなUEへと変更される(436)。また、元のセルが停止される前に(440)、全てのアクティブなUEは、新たなセルへのハンドオーバを行わされる(435)。この第3の実施形態は、元のセルが停止される前に元のセル内の全てのUEが新たなセルへのハンドオーバを行うことを保証する。
本発明の一実施形態に従った、2つの送信アンテナ516を備えるRBS500が、図5の中で概略的に説明される。RBS500は、システムの再構成を開始するトリガを受信する受信部511を備える。RBS500は、また、新たな構成を決定する決定部512と、新たなセルを始動する始動部513と、元のセルを停止する停止部514とを備える。
トリガが送信アンテナの数の再構成を開始する場合に、決定部512は、第2のセルについて、セルID、第2のセルのIDに対応する同期チャネル、送信アンテナの再構成された数及び第2のセルのIDに対応するリファレンス信号、並びに、送信アンテナの再構成された数に対応するシステム情報の情報要素及び報知チャネルの送信フォーマットを決定するように、さらに構成される。
トリガは、帯域幅の再構成も開始し得る。そして、したがって、決定部512は、第2のセルについて、セルID、第2のセルのIDに対応する同期チャネル、再構成される帯域幅に対応するシステム情報の情報要素、並びに、再構成された帯域幅及び第2のセルのIDに対応するリファレンス信号を決定するようにも、構成される。
一実施形態では、始動部513は、リファレンス信号、報知チャネル、システム情報を搬送するリソース要素、及び第2のセルについての同期チャネルの送信電力を増やすように構成される。また、停止部514は、第1のセルについての信号の送信電力を減らすように構成される。
さらに、RBSは、アクティブなUEに新たなセルへのハンドオーバを行わせる促進部517と、全ての遊休状態のUEが新たなセルへのハンドオーバを行えるように、元のセルに関連付けられる全ての遊休状態のUEをアクティブなUEに変更する変更部518とを備える。
上述した実施形態は、単に例示として与えられ、本発明を限定すべきではない。添付の特許請求の範囲に記載されるように、本発明の範囲内の他のソリューション、使用、目的及び機能は、当業者にとって明らかであろう。

Claims (20)

  1. 第1の構成から第2の構成に変わることを可能にする、無線基地局における、システムの再構成のための方法であって、前記無線基地局は、システム情報(SI)に含まれるセル構成情報をユーザ機器に報知するように構成され、前記方法は
    −前記システムの前記再構成を開始するトリガを受信するステップ(410)と、
    −前記第2の構成を決定するステップ(420)と、
    −前記第1の構成を有する第1のセルを停止する前に、前記第2の構成を適用することにより第2のセルを始動するステップ(430)と、
    −前記第2のセルを始動するステップに対する時間的なオフセットを伴って、前記第1のセルを停止するステップ(440)と、
    −前記第2の構成を決定する前記ステップ(420)は、前記第2のセル内で報知される前記SIが前記第1のセル内で報知される前記SIと異なるように前記第2のセルについての前記SIの情報要素を決定することを含むことと、
    を特徴とする方法。
  2. 前記無線基地局は、LTEシステムにおいて動作し、少なくとも2つの送信アンテナに接続され、前記トリガは、アクティブな送信アンテナの数の再構成を開始し、前記第2の構成を決定する前記ステップ(420)は:
    −第2のセルのIDを決定すること(421)と、
    −前記第2のセルについて、前記第2のセルのIDに対応する同期チャネルを決定すること(422)と、
    −前記第2のセルについて、送信アンテナの再構成される前記数及び前記第2のセルのIDに対応する、リファレンス信号を決定すること(423)と、
    −前記第2のセルについて、送信アンテナの再構成される前記数に対応する、前記システム情報の情報要素及び報知チャネルの送信フォーマットを決定すること(424)と、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記無線基地局は、LTEシステムにおいて動作し、前記トリガは、帯域幅の再構成を開始し、前記第2の構成を決定する前記ステップ(420)は:
    −第2のセルのIDを決定すること(421)と、
    −前記第2のセルについて、前記第2のセルのIDに対応する同期チャネルを決定すること(422)と、
    −前記第2のセルについて、再構成される前記帯域幅に対応する前記システム情報の情報要素を決定すること(425)と、
    −前記第2のセルについて、再構成される前記帯域幅及び前記第2のセルのIDに対応する、リファレンス信号を決定すること(426)と、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第2のセルを始動する前記ステップ(430)は、前記第2のセルについてのリファレンス信号、報知チャネル、システム情報を搬送するリソース要素、及び同期チャネルの送信電力を増やすことにより実行される、先行する請求項のうちのいずれかに記載の方法。
  5. 前記第1のセルを停止する前記ステップ(440)は、前記第1のセルについての信号の送信電力を減らすことにより実行される、先行する請求項のうちのいずれかに記載の方法。
  6. 前記トリガは、前記第2の構成についての情報を含み、
    前記第2の構成を決定する前記ステップ(420)は、前記トリガの情報に基づいて実行される、
    先行する請求項のうちのいずれかに記載の方法。
  7. 前記第2の構成を決定する前記ステップ(420)は、所定の第2の構成の情報に基づいて実行される、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  8. 前記第1のセル内のアクティブなユーザ機器に、前記第1のセルを停止する前に前記第2のセルへのハンドオーバを行わせるステップ(435)、をさらに含む、先行する請求項のうちのいずれかに記載の方法。
  9. 前記第1のセル内のアクティブなユーザ機器に前記第2のセルへのハンドオーバを行わせる前記ステップ(435)の前に、ページングを介して、前記第1のセル内の遊休状態のユーザ機器を前記アクティブなユーザ機器に変更するステップ(436)、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第2の構成を決定する前記ステップ(420)は、前記第1のセルのセルIDと異なる第2のセルのIDを決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 第1の構成から第2の構成に変わることによりシステムの再構成を可能にするように適合され、システム情報(SI)に含まれるセル構成情報をユーザ機器に報知するようにさらに適合される無線基地局(500)であって:
    −前記システムの前記再構成を開始するトリガを受信するように構成される受信部(511)と、
    前記第2の構成を決定するように構成される決定部(512)と、
    −前記第1の構成を有する第1のセルを停止する前に、前記第2の構成を適用することにより第2のセルを始動する、ように構成される始動部(513)と、
    −前記第2のセルを始動することに対する時間的なオフセットを伴って前記第1のセルを停止するように構成される停止部(514)と、
    を備え
    前記決定部(512)は、前記無線基地局が前記第2のセル内で報知するように適合される前記SIが、前記無線基地局が前記第1のセル内で報知するように適合される前記SIと異なるように、前記第2のセルについての前記SIの情報要素を決定するようにさらに構成される、
    ことを特徴とする無線基地局。
  12. 前記無線基地局は、LTEシステムにおいて動作するように適合され、少なくとも2つの送信アンテナ(516)に接続可能であり、
    前記トリガは、アクティブな送信アンテナの数の再構成を開始し、
    前記決定部(512)は、第2のセルのIDを決定し、前記第2のセルのIDに対応する同期チャネル、送信アンテナの再構成される前記数及び前記第2のセルのIDに対応するリファレンス信号、並びに、送信アンテナの再構成される前記数に対応する前記システム情報の情報要素及び報知チャネルの送信フォーマットを、前記第2のセルについて決定する、ようにさらに構成される、
    請求項11に記載の無線基地局。
  13. 前記無線基地局は、LTEシステムにおいて動作するように適合され、
    前記トリガは、帯域幅の再構成を開始し、
    前記決定部(512)は、第2のセルのIDを決定し、前記第2のセルのIDに対応する同期チャネル、再構成される前記帯域幅に対応する前記システム情報の情報要素、再構成される前記帯域幅及び前記第2のセルのIDに対応するリファレンス信号を、前記第2のセルについて決定する、ようにさらに構成される、
    請求項11に記載の無線基地局。
  14. 前記始動部(513)は、前記第2のセルについてのリファレンス信号、報知チャネル、システム情報を搬送するリソース要素、及び同期チャネルの送信電力を増やすように構成される、請求項11〜13のいずれかに記載の無線基地局。
  15. 前記停止部(514)は、前記第1のセルについての信号の送信電力を減らすように構成される、請求項11〜14のいずれかに記載の無線基地局。
  16. 前記トリガは、前記第2の構成についての情報を含み、
    前記決定部(512)は、前記トリガの情報に基づいて前記第2の構成を決定するように構成される、
    請求項11〜15のいずれかに記載の無線基地局。
  17. 前記決定部(512)は、所定の第2の構成の情報に基づいて前記第2の構成を決定するように構成される、請求項11〜16のいずれかに記載の無線基地局。
  18. 前記第1のセル内のアクティブなユーザ機器に、前記第1のセルを停止する前に前記第2のセルへのハンドオーバを行わせるように構成される促進部(517)、をさらに備える、請求項11〜17のいずれかに記載の無線基地局。
  19. ページングを介して前記第1のセル内の遊休状態のユーザ機器をアクティブなユーザ機器に変更するように構成される変更部(518)をさらに備える、請求項18に記載の無線基地局。
  20. 前記決定部(512)は、前記第1のセルのセルIDと異なる第2のセルのIDを決定するようにさらに構成される、請求項11に記載の無線基地局。
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