JP5323531B2 - 電動パワーステアリング装置とその制御方法およびプログラム - Google Patents

電動パワーステアリング装置とその制御方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、電動パワーステアリング装置とその制御方法およびプログラムに関する。
近年、車両のステアリング系に電動モータを備え、電動モータの動力にてドライバの操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置が提案されている。
この電動パワーステアリング装置は、制御装置にて制御される。制御装置は、電動モータの駆動を制御するために、先ず、操舵トルクや車速などに応じて電動モータに供給する目標電流を設定する。そして、設定した目標電流と実際に電動モータに流れる実電流とを一致させるべく、目標電流と実電流との偏差がゼロになるように、フィードバック制御を行う。
しかしながら、フィードバック制御だけでは電動モータに流れる電流の変化の応答性は必ずしも充分とはいえない。このため、フィードバック制御に加えて、目標電流に応じてモータ駆動信号を大きくするフィードフォワード制御を実行し、操舵の応答性を高める手法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−100914号公報
フィードバック制御に加えてフィードフォワード制御を行うことで応答性は改善する。しかしながら、フィードバック制御の出力とフィードフォワード制御の出力とを加算する加算器には、定常状態においてもフィードバック制御の出力とフィードフォワード制御の出力が加算されるので、定常状態においても目標電流と実電流との間に差が生じてしまう。それゆえ、既存のフィードバック制御を行うシステムに、単にフィードフォワード制御を追加すると電動モータの定常特性に大幅に影響を与えてしまうおそれがある。そのため、電動モータの定常特性に影響を与えることなくフィードフォワード制御を追加するには、既存のフィードバック制御を含めた新たなシステムが要求される。
かかる目的のもと、本発明は、ステアリングホイールの操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、前記ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータと、前記電動モータへ実際に供給される実電流を検出する電流検出手段と、前記操舵トルク検出手段が検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータへの目標電流を設定する目標電流設定手段と、前記目標電流設定手段が設定した目標電流を補正する補正目標電流を設定する目標電流補正手段と、前記補正目標電流と前記電流検出手段が検出する実電流とが一致するようにフィードバック制御を行うフィードバック制御手段と、前記補正目標電流が増加する場合に前記電動モータへの実電流を増加させるようにフィードフォワード制御を行うフィードフォワード制御手段と、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
ここで、前記目標電流補正手段は、前記目標電流設定手段が設定した目標電流に補正係数を乗算することにより当該目標電流を補正することが好適である。
また、前記フィードフォワード制御手段は、予め定められた重み係数を乗算することにより前記実電流の増加量を増減させる重み付け処理手段を有し、前記補正係数は、前記重み係数に応じて変化することが好適である。
また、前記重み係数は、少なくともこの電動パワーステアリング装置を搭載する車両の車速あるいは前記操舵トルク検出手段が検出する操舵トルクの変化量のいずれかに応じて変更されることが好適である。
他の観点から捉えると、本発明は、ステアリングホイールの操舵トルクを検出し、当該ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータへ実際に供給される実電流を検出し、検出した操舵トルクに基づいて当該電動モータへの目標電流を設定し、当該目標電流を補正する補正目標電流を設定し、当該補正目標電流と当該実電流とが一致するようにフィードバック制御を行い、当該補正目標電流が増加する場合に当該電動モータへの実電流を増加させるようにフィードフォワード制御を行うことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御方法である。
また、他の観点から捉えると、本発明は、コンピュータに、ステアリングホイールの操舵トルクを検出する機能と、前記ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータへ実際に供給される実電流を検出する機能と、前記操舵トルクを検出する機能が検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータへの目標電流を設定する機能と、前記目標電流を設定する機能が設定した目標電流を補正する補正目標電流を設定する機能と、前記補正目標電流と前記実電流を検出する機能が検出する実電流とが一致するようにフィードバック制御を行う機能と、前記補正目標電流が増加する場合に前記電動モータへの実電流を増加させるようにフィードフォワード制御を行う機能と、を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、既存のフィードバック制御を再設計することなく、電動モータの定常特性に与える悪影響を抑制しつつ応答性を向上させることができる。
実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 電動パワーステアリング装置の制御装置の概略構成図である。 目標電流算出部の概略構成図である。 制御部の概略構成図である。 目標電流補正部、フィードバック制御部およびフィードフォワード制御部のブロック図である。 重み係数αと車速との関係を示す図である。 重み係数αとステアリングホイール101のトルク変化量との関係を示す図である。 本実施の形態の制御部から、目標電流補正部を排除したシステムのブロック図を示す図である。 ステップ応答の比較を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の概略構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100(以下、単に「ステアリング装置100」と称する場合もある。)は、乗り物の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、本実施の形態においては自動車に適用した構成を例示している。
ステアリング装置100は、ドライバが操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール(ハンドル)101と、ステアリングホイール101に一体的に設けられたステアリングシャフト102とを備えている。ステアリングシャフト102と上部連結シャフト103とが自在継手103aを介して連結されており、上部連結シャフト103と下部連結シャフト108とが自在継手103bを介して連結されている。
また、ステアリング装置100は、転動輪としての左右の前輪150のそれぞれに連結されたタイロッド104と、タイロッド104に連結されたラック軸105とを備えている。また、ステアリング装置100は、ラック軸105に形成されたラック歯105aとともにラック・ピニオン機構を構成するピニオン106aを備えている。ピニオン106aは、ピニオンシャフト106の下端部に形成されている。
また、ステアリング装置100は、ピニオンシャフト106を収納するステアリングギアボックス107を有している。ピニオンシャフト106は、ステアリングギアボックス107にてトーションバー(不図示)を介して下部連結シャフト108と連結されている。ステアリングギアボックス107の内部には、下部連結シャフト108とピニオンシャフト106との相対角度に基づいてステアリングホイール101の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段の一例としてのトルクセンサ109が設けられている。
また、ステアリング装置100は、ステアリングギアボックス107に支持された電動モータ110と、電動モータ110の駆動力を減速してピニオンシャフト106に伝達する減速機構111とを有している。
また、ステアリング装置100は、電動モータ110に実際に流れる実電流の大きさおよび方向を検出する電流検出手段の一例としてのモータ電流検出部33(図4参照)と、電動モータ110の端子間電圧を検出するモータ電圧検出部160を有している。
そして、ステアリング装置100は、電動モータ110の作動を制御する制御装置10を備えている。制御装置10には、上述したトルクセンサ109の出力値、自動車の車速を検出する車速センサ170の出力値、モータ電流検出部33の出力値、モータ電圧検出部160の出力値が入力される。
以上のように構成された電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール101に加えられた操舵トルクをトルクセンサ109にて検出し、その検出トルクに応じて電動モータ110を駆動し、電動モータ110の発生トルクをピニオンシャフト106に伝達する。これにより、電動モータ110の発生トルクが、ステアリングホイール101に加える運転者の操舵力をアシストする。
次に、制御装置10について説明する。
制御装置10は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路である。
図2は、電動パワーステアリング装置100の制御装置10の概略構成図である。
制御装置10には、上述したトルクセンサ109にて検出された操舵トルクが出力信号に変換されたトルク信号Tdと、車速センサ170にて検出された車速が出力信号に変換された車速信号vとが入力される。
また、制御装置10には、モータ電流検出部33にて検出された実電流が出力信号に変換されたモータ電流信号Imと、モータ電圧検出部160にて検出された電圧が出力信号に変換されたモータ端子間電圧信号Vmとが入力される。
なお、制御装置10は、トルクセンサ109などからの検出信号がアナログ信号として入力されるので、図示しないA/D変換部によりアナログ信号をデジタル信号に変換し、CPUに取り込んでいる。
そして、制御装置10は、トルク信号Tdに基づいて目標補助トルクを算出し、この目標補助トルクを電動モータ110が供給するのに必要となる目標電流を算出する目標電流算出部20と、目標電流算出部20が算出した目標電流に基づいてフィードバック制御などを行う制御部30とを有している。
次に、目標電流算出部20について詳述する。図3は、目標電流算出部20の概略構成図である。
目標電流算出部20は、目標電流を設定する上で基準となるベース電流を算出するベース電流算出部21と、電動モータ110の慣性モーメントを打ち消すための電流を算出するイナーシャ補償電流算出部22とを備えている。また、目標電流算出部20は、モータの回転を制限する電流を算出するダンパー補償電流算出部23と、モータ電流信号Imおよびモータ端子間電圧信号Vmに基づいて電動モータ110の回転速度を算出するモータ回転速度算出部24とを備えている。また、目標電流算出部20は、ベース電流算出部21、イナーシャ補償電流算出部22、ダンパー補償電流算出部23などからの出力に基づいて最終的な目標電流を決定する最終目標電流決定部25を備えている。
ベース電流算出部21は、位相補償部26にてトルク信号Tdが位相補償されたトルク信号Tsと、車速センサ170からの車速信号vとに基づいてベース電流を算出し、このベース電流の情報を含むベース電流信号Imsを出力する。なお、ベース電流算出部21は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Tsおよび車速信号vとベース電流との対応を示すマップに、トルク信号Tsおよび車速信号vを代入することによりベース電流を算出する。
イナーシャ補償電流算出部22は、トルク信号Tdと車速信号vとに基づいて電動モータ110およびシステムの慣性モーメントを打ち消すためのイナーシャ補償電流を算出し、この電流の情報を含むイナーシャ補償電流信号Isを出力する。なお、イナーシャ補償電流算出部22は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Tdおよび車速信号vとイナーシャ補償電流との対応を示すマップに、トルク信号Tdおよび車速信号vを代入することによりイナーシャ補償電流を算出する。
ダンパー補償電流算出部23は、トルク信号Tdと、車速信号vと、電動モータ110の回転速度信号Nmとに基づいて、電動モータ110の回転を制限するダンパー補償電流を算出し、この電流の情報を含むダンパー補償電流信号Idを出力する。なお、ダンパー補償電流算出部23は、例えば、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、トルク信号Td、車速信号vおよび回転速度信号Nmと、ダンパー補償電流との対応を示すマップに、トルク信号Tdと車速信号vと回転速度信号Nmとを代入することによりダンパー補償電流を算出する。
最終目標電流決定部25は、ベース電流算出部21から出力されたベース電流信号Ims、イナーシャ補償電流算出部22から出力されたイナーシャ補償電流信号Isおよびダンパー補償電流算出部23から出力されたダンパー補償電流信号Idに基づいて最終的な目標電流を決定し、この電流の情報を含む目標電流信号ITを出力する。最終目標電流決定部25は、例えば、ベース電流に、イナーシャ補償電流を加算するとともにダンパー補償電流を減算して得た補償電流を、予め経験則に基づいて作成しROMに記憶しておいた、補償電流と最終的な目標電流との対応を示すマップに代入することにより最終的な目標電流を算出する。
このように、目標電流算出部20は、トルクセンサ109が検出した操舵トルクに基づいて電動モータ110に供給する目標電流を設定する目標電流設定手段の一例として機能する。
次に、制御部30について詳述する。図4は、制御部30の概略構成図である。
制御部30は、電動モータ110の作動を制御するモータ駆動制御部31と、電動モータ110を駆動させるモータ駆動部32と、電動モータ110に実際に流れる実電流を検出するモータ電流検出部33とを有している。
モータ駆動制御部31は、目標電流算出部20にて算出された目標電流を補正する目標電流補正部200を有している。また、モータ駆動制御部31は、目標電流補正部200にて補正された補正目標電流と、モータ電流検出部33にて検出される電動モータ110へ供給される実電流との偏差に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック制御手段の一例としてのフィードバック(F/B)制御部40を有している。また、モータ駆動制御部31は、目標電流補正部200にて補正された補正目標電流に基づいてフィードフォワード制御を行うフィードフォワード制御手段の一例としてのフィードフォワード(F/F)制御部50を有している。目標電流補正部200、フィードバック(F/B)制御部40およびフィードフォワード(F/F)制御部50については後で詳述する。
さらに、モータ駆動制御部31は、電動モータ110をPWM駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成するPWM信号生成部60を有している。PWM信号生成部60は、フィードフォワード(F/F)制御部50およびフィードバック(F/B)制御部40からの出力値50aに基づいてPWM信号60aを生成し、生成したPWM信号60aをモータ駆動部32に出力する。
モータ駆動部32は、4個の電力用電界効果トランジスタをH型ブリッジ回路の構成で接続したモータ駆動回路70と、4個の中から選択した2個の電界効果トランジスタのゲートを駆動してこれらの電界効果トランジスタをスイッチング動作させるゲート駆動回路部80とを有している。ゲート駆動回路部80は、PWM信号生成部60から出力された駆動制御信号(PWM信号)60aに基づいて、ステアリングホイール101の操舵方向に応じて2個の電界効果トランジスタを選択し、選択した2個の電界効果トランジスタをスイッチング動作させる。
モータ電流検出部33は、モータ駆動回路70に直列に接続されたシャント抵抗71の両端に生じる電圧から電動モータ110に流れるモータ電流(電機子電流)の値を検出してモータ電流信号Imを出力する。
次に、目標電流補正部200、フィードバック制御部40およびフィードフォワード制御部50について説明する。
図5は、目標電流補正部200、フィードバック(F/B)制御部40およびフィードフォワード(F/F)制御部50のブロック図である。
目標電流補正部200は、後述する重み係数設定部54が設定した重み係数αに基づいて目標電流補正係数βを算出し、目標電流算出部20からの出力値ITにこの目標電流補正係数βを乗算することにより目標電流を補正し、補正した目標電流の情報を含む補正目標電流信号ITcを出力する。目標電流補正係数βについては後で詳述する。
フィードバック制御部40は、目標電流補正部200にて補正された補正目標電流とモータ電流検出部33にて検出された実電流との偏差を求める偏差演算部41と、その偏差がゼロとなるようにフィードバック処理を行うフィードバック(F/B)処理部42とを有している。
偏差演算部41は、目標電流補正部200からの出力値ITcとモータ電流検出部33からの出力値Imとの偏差の値を偏差信号41aとして出力する。
フィードバック(F/B)処理部42は、補正目標電流と実電流とが一致するようにフィードバック制御を行うものであり、例えば、入力された偏差信号41aに対して、比例要素で比例処理した信号を出力し、積分要素で積分処理した信号を出力し、加算演算部でこれらの信号を加算してフィードバック処理信号42aを生成・出力する。
フィードフォワード制御部50は、目標電流算出部20にて算出された目標電流に対する追従性を向上させるために設けられており、基本的には目標電流の変動に応じた出力値を出力する。
フィードフォワード制御部50は、目標電流補正部200にて設定された補正目標電流に対してフィードフォワード処理を行うフィードフォワード(F/F)処理部51と、フィードフォワード(F/F)処理部51から出力された信号の周波数に応じてフィードフォワード効果を変化させるローパスフィルタ(LPF)52とを有する。
さらに、フィードフォワード制御部50は、ローパスフィルタ52からの出力値に対して重み付けを行う重み付け処理手段の一例としての重み付け処理部53と、重み付け処理部53にて処理を行う際に用いる重み係数αを設定する重み係数設定部54とを有する。
さらに、フィードフォワード制御部50は、重み付け処理部53からの出力値53aとフィードバック制御部40からの出力値42aとを加算し、その値50aをPWM信号生成部60へ出力する加算器55を有している。
フィードフォワード(F/F)処理部51は、その伝達関数が電動モータ110の伝達関数の逆関数として与えられる処理である。つまり、電動モータ110の伝達関数をG(s)とした場合に、フィードフォワード処理部51の伝達関数H(s)は、H(s)=1/G(s)である。例えば、電動モータ110の、モータ軸イナーシャをJm、モータトルク定数をKt、誘起電圧定数をKeとして、伝達関数G(s)が以下の式(1)で表される場合に、フィードフォワード処理部51の伝達関数H(s)は以下の式(2)で表される。
G(s)=Jm×s/(Jm×L×s+Jm×R×s+Ke×Kt)・・・(1)
H(s)=(Jm×L×s+Jm×R×s+Ke×Kt)/(Jm×s)・・・(2)
なお、sはラプラス変換の演算子である。
電動モータ110は、印加電圧の入力に対して電流を出力する関数で表現できる。すると、フィードフォワード処理部51の伝達関数は電動モータ110の逆関数であるから、流したい電流を入力すると印加すべき電圧が出力される。この事を利用して、フィードフォワード処理部51は目標電流に相応しいモータ印加電圧を算出し、モータ電流を目標電流に追従させる事ができる。
ローパスフィルタ(LPF)52は、電気信号の低い周波数成分を取り出し、高い周波数成分を抑制するフィルタ回路である。本実施の形態に係るローパスフィルタ52は、通す周波数領域を0〜f1(Hz)とし、f1より高い周波数成分は通さないか減衰させる。
なお、f1は100Hzであることを例示することができる。f1を100Hzとすることにより、トルク信号Tdなどにノイズが混入した場合でも、そのノイズ成分の影響を受けてステアリングホイール101の操舵フィーリングに悪影響を与えることを抑制することができる。
重み付け処理部53は、重み係数設定部54にて設定された重み係数αをローパスフィルタ52からの出力値に乗算する処理である。
重み係数設定部54は、車速信号vに基づいて重み係数αを算出する。図6は、重み係数αと車速との関係を示す図である。予め経験則に基づいて車速に応じた最適な重み係数αを図6に示すように導き出しておく。そして、重み係数設定部54は、予め作成しROMに記憶しておいた、車速信号vと重み係数αとの対応を示すマップ、あるいは車速信号vと重み係数αとの関係式に、車速信号vを代入することにより重み係数αを算出し、設定する。
また、重み係数設定部54は、トルク信号Tdに基づいて重み係数αを算出してもよい。図7は、重み係数αとステアリングホイール101のトルク変化量との関係を示す図である。予め経験則に基づいてステアリングホイール101のトルク変化量に応じた最適な重み係数αを図7に示すように導き出しておく。そして、重み係数設定部54は、予め作成しROMに記憶しておいた、ステアリングホイール101のトルク変化量と重み係数αとの対応を示すマップに、トルク信号Tdから導き出したトルク変化量を代入することにより重み係数αを算出する。あるいは、予め作成したトルク変化量と重み係数αとの関係式にトルク変化量を代入することにより重み係数αを算出してもよい。なお、トルク変化量としてトルク信号Tdの微分値を算出してもよい。
また、重み係数設定部54は、車速信号vおよびトルク信号Tdに基づいて重み係数αを算出することも好適である。かかる場合においても、予め経験則に基づいて車速信号vおよびステアリングホイール101のトルク変化量と最適な重み係数αとの関係を導き出しておく。そしてこれらの対応関係を示すマップを予め作成しROMに記憶しておき、重み係数設定部54は、このマップに、車速信号vおよびトルク変化量を代入することにより重み係数αを算出する。あるいは、予め作成した車速信号vおよびトルク変化量と重み係数αとの関係式に車速信号vおよびトルク変化量を代入することにより重み係数αを算出してもよい。
次に、目標電流補正部200、目標電流補正係数βについて詳述する。
本実施の形態に係るモータ駆動制御部31から、目標電流補正部200およびフィードフォワード制御部50を排除したシステムである第1の比較システム(目標電流算出部20からの出力値ITとモータ電流検出部33からの出力値Imとの偏差をゼロにするべくフィードバック処理部42にてフィードバック制御を行い、その出力値42aをPWM信号生成部60に出力するシステム)に、単に本実施の形態に係るフィードフォワード制御部50を追加した場合以下に示す不具合が生じるおそれがある。
すなわち、目標電流算出部20からの出力値ITと出力値Imとの偏差をゼロにするべくフィードバック制御を行うと共に出力値ITに対してフィードフォワード制御を行い、これらの出力値を加算してPWM信号生成部60に出力するシステムにおいては、定常状態においても目標電流算出部20からの出力値ITに対してフィードフォワード制御が行われ、その出力値50a(=53a+42a)がPWM信号生成部60に出力される。それゆえ、重み付け処理部53からの出力値53aの加算分、第1の比較システムからの出力値よりも多くなる。そのため、第1の比較システムで定常状態において安定的である場合には、フィードフォワード制御部50を追加したことにより不安定になってしまう。つまり、第1の比較システムで定常状態において、出力値ITと出力値Imの偏差がゼロである場合には、フィードフォワード制御部50を追加したことにより偏差が残ってしまう。
そこで、本実施の形態に係るモータ駆動制御部31においては、目標電流補正部200を設け、目標電流算出部20からの出力値ITに目標電流補正係数βを乗算することにより補正し、補正目標電流信号ITcを出力する。そして、フィードバック制御部40およびフィードフォワード制御部50は、補正目標電流信号ITcに基づいてフィードバック制御およびフィードフォワード制御を実行する。
目標電流補正係数βは、定常状態において、電動モータ110に実際に供給される実電流が目標電流算出部20にて設定された目標電流に一致するように機能する係数であり、以下のように定める。
図8は、本実施の形態の制御部30から、目標電流補正部200を排除したシステム(第2の比較システム)のブロック図を示す図である。
図8のブロック図において、電動モータ110の伝達関数を式(1)で示したG(s)、フィードフォワード処理部51の伝達関数を式(2)で示したH(s)、フィードバック処理部42の伝達関数をC(s)、ローパスフィルタ52の伝達関数をD(s)とした場合に、モータ電流検出部33にて検出される電流Imは、以下の式(3)で表される。
Figure 0005323531
ここで、
E(s)=IT(s)−Im(s)・・・(4)
である。
そして、式(3),(4)より、式(5)を導き出せる。
Figure 0005323531
目標電流算出部20からの出力値ITを単位ステップ関数とした場合の、目標電流補正部200からの出力値ITcとモータ電流検出部33からの出力値Imとの偏差Eの定常状態における値は、式(6)となる。
Figure 0005323531
ここで、フィードバック処理部42が、比例ゲインKpを有する比例要素と積分ゲインKiを有する積分要素とからなるとすると、その伝達関数C(s)は、式(7)で表わせられる。
C(s)=Kp+Ki/s・・・(7)
また、ローパスフィルタ52の伝達関数D(s)は、式(8)で表せられる。
D(s)=2×π×fc/(s+2×π×fc)・・・(8)
fcはカットオフ周波数である。
式(1),(2),(5),(6),(7),(8)より、式(9)を導き出せる。
e(∞)=(Ke×Kt×(1−α))/(Ke×Kt+Jm×Ki)・・・(9)
そして、式(9)の右辺をδとおき、目標電流補正係数βを式(10)のように定義する。
Figure 0005323531
このように、目標電流補正係数βを、目標電流算出部20にて算出された目標電流および重み係数αに応じて変化する値に設定する。
なお、上述したように、αは1以下であるので、δは1以下の値となり、βは1以上の値となる。
目標電流補正部200は、以上のようにして定めた目標電流補正係数βを用いて、目標電流算出部20にて算出された目標電流を補正し、補正目標電流をフィードバック制御部40およびフィードフォワード制御部50へ出力する。
以下に、以上のように構成された電動パワーステアリング装置100の作用について説明する。
図9は、ステップ応答の比較を示す図である。
図9では、目標電流算出部20にて算出された目標電流をステップ関数とした場合の、本実施の形態の制御部30のフィードフォワード制御部50およびフィードバック(F/B)制御部40からの出力値50aのステップ応答を実線で示している。また、上述した第1の比較システム(本実施の形態の制御部30から、目標電流補正部200、フィードフォワード制御部50を排除したシステム)におけるフィードバック制御部40からの出力値のステップ応答を破線で示している。また、上述した第2の比較システム(本実施の形態の制御部30から、目標電流補正部200を排除したシステム)における出力値50aのステップ応答を一点鎖線で示している。そして、これらのステップ応答を太い実線(太線)で示した目標電流のステップ応答と比較している。
図9に示すように、本実施の形態の制御部30ではフィードフォワード制御部50を設けているのでフィードバック制御部40のみを設けた第1の比較システムよりも応答性はよい。また、本実施の形態の制御部30では、定常状態で第2の比較システムよりも目標電流に近い。これは、目標電流補正部200にて、目標電流算出部20にて算出された目標電流を補正し、補正目標電流に基づいてフィードバック制御およびフィードフォワード制御を実行しているためである。
それゆえ、例えば、ステアリングホイール101が一定位置で保持(保舵)されている状態から回転された時には、フィードフォワード制御部50からの出力値は、第1の比較システムのフィードバック制御部40からの出力よりも、目標電流算出部20からの出力値ITの変動に追従する。ゆえに、PWM信号生成部60へ入力される値は、目標電流補正部200およびフィードフォワード制御部50を設けずにフィードバック制御部40のみを設けた第1の比較システムよりも大きくなり、ステアリングホイール101の操作に対する応答性が向上する。また、目標電流補正部200にて、目標電流算出部20にて算出された目標電流を補正し、補正目標電流に基づいてフィードバック制御およびフィードフォワード制御を実行するため第2の比較システムよりも実電流が目標電流に近くなる。
また、図6に示すように車速に応じた重み係数αを決定することにより、車庫入れ時など低速時においてステアリングホイール101の操作に対する応答性が向上する。他方、高速時には応答性が緩和されるのでステアリングホイール101の操作が安定する。
また、図7に示すようにトルク変化量に応じた重み係数αを決定することにより、車庫入れ時など比較的緩やかにステアリングホイール101の操作が行われるときに応答性が向上する。他方、急ハンドル時には応答性が緩和されるので安全である。
このように、本実施の形態の制御部30では重み付け処理部53を設け、少なくとも車速あるいはトルク変化量のいずれかに基づいてローパスフィルタ52からの出力値に重み付けを行うので、よりきめ細かい制御を行うことができる。
また、目標電流補正係数βは、重み係数αに応じて変化する値であるので、車速あるいはトルクの変化量によって重み係数αが変化したとしても実電流を目標電流により近づけることができる。
以上より、本実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100においては、電動モータ110の定常特性に与える悪影響を抑制しつつ応答性を向上させることができる。また、フィードバック制御部40のみを設けた既存の制御装置に、本実施の形態に係る目標電流補正部200およびフィードフォワード制御部50を追加することで、フィードバック制御部40を再設計することなく、上記効果を得ることができる。
10…制御装置、20…目標電流算出部、30…制御部、33…モータ電流検出部、40…フィードバック制御部、50…フィードフォワード制御部、51…フィードフォワード処理部、52…ローパスフィルタ、53…重み付け処理部、54…重み係数設定部、55…加算器、100…電動パワーステアリング装置、101…ステアリングホイール、102…ステアリングシャフト、109…トルクセンサ、110…電動モータ、160…モータ電圧検出部、170…車速センサ、200…目標電流補正部

Claims (5)

  1. ステアリングホイールの操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    前記ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータと、
    前記電動モータへ実際に供給される実電流を検出する電流検出手段と、
    前記操舵トルク検出手段が検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータへの目標電流を設定する目標電流設定手段と、
    前記目標電流設定手段が設定した目標電流を補正する補正目標電流を設定する目標電流補正手段と、
    前記補正目標電流と前記電流検出手段が検出する実電流とが一致するようにフィードバック制御を行うフィードバック制御手段と、
    前記補正目標電流が増加する場合に前記電動モータへの実電流を増加させるようにフィードフォワード制御を行うフィードフォワード制御手段と、
    を備え
    前記目標電流補正手段は、前記目標電流設定手段が設定した目標電流に補正係数を乗算することにより前記補正目標電流を設定し、当該補正係数は、当該目標電流から定常状態における当該目標電流と前記電流検出手段が検出する実電流との偏差を減算することにより得られる値にて、当該目標電流を除算することにより得られる値に設定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記フィードフォワード制御手段は、予め定められた重み係数を乗算することにより前記実電流の増加量を増減させる重み付け処理手段を有し、
    前記補正係数は、前記重み係数に応じて変化することを特徴とする請求項に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記重み係数は、少なくともこの電動パワーステアリング装置を搭載する車両の車速あるいは前記操舵トルク検出手段が検出する操舵トルクの変化量のいずれかに応じて変更されることを特徴とする請求項に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. ステアリングホイールの操舵トルクを検出し、当該ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータへ実際に供給される実電流を検出し、検出した操舵トルクに基づいて当該電動モータへの目標電流を設定し、当該目標電流を補正する補正目標電流を設定し、当該補正目標電流と当該実電流とが一致するようにフィードバック制御を行い、当該補正目標電流が増加する場合に当該電動モータへの実電流を増加させるようにフィードフォワード制御を行う電動パワーステアリング装置の制御方法であって、
    前記目標電流に補正係数を乗算することにより前記補正目標電流を設定し、当該補正係数は、当該目標電流から定常状態における当該目標電流と前記実電流との偏差を減算することにより得られる値にて、当該目標電流を除算することにより得られる値に設定されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御方法
  5. コンピュータに、
    ステアリングホイールの操舵トルクを検出する機能と、
    前記ステアリングホイールに操舵補助力を与える電動モータへ実際に供給される実電流を検出する機能と、
    前記操舵トルクを検出する機能が検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータへの目標電流を設定する機能と、
    前記目標電流を設定する機能が設定した目標電流を補正する補正目標電流を設定する機能と、
    前記補正目標電流と前記実電流を検出する機能が検出する実電流とが一致するようにフィードバック制御を行う機能と、
    前記補正目標電流が増加する場合に前記電動モータへの実電流を増加させるようにフィードフォワード制御を行う機能と、
    を実現させるためのプログラムであって、
    前記補正目標電流を設定する機能は、前記目標電流を設定する機能が設定した目標電流に補正係数を乗算することにより前記補正目標電流を設定し、当該補正係数は、当該目標電流から定常状態における当該目標電流と前記実電流を検出する機能が検出する実電流との偏差を減算することにより得られる値にて、当該目標電流を除算することにより得られる値に設定されていることを特徴とするプログラム
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