JP5322633B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像手段により撮像された信号をA/D変換する撮像装置に関する。
近年、入射光を光電変換する電荷結合素子(CCDと略記)等の撮像素子を用いて、被写体を撮像する撮像装置が広く用いられるようになっている。
このような撮像装置においては、信号を一時記憶する等のために、アナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換が行われる。
例えば特開2004−96640号公報の第1の従来例には、アナログ信号をA/D変換クロック(A/Dクロックとも言う)に同期してA/D変換器でA/D変換する場合、A/Dクロックの位相を変化させて、アナログ信号に発生するノイズを最小とするように位相制御する構成が開示されている。
この位相制御を行うために、光電変換する画素部における一部を遮光することにより黒レベルを決定するために用いる遮光画素、いわゆるオプティカルブラック画素(OB画素)からなるOB部(又はOB画素部)の出力信号の最大値と最小値の差分が最も小さくなる場合の位相を採用するようにしている。
なお、特開2000−287132号公報の第2の従来例には、OB部に電荷を注入し、電荷が注入されたOB部の出力信号に基づいてA/Dクロックの位相を決定することが開示されている。
特開2004−96640号公報 特開2000−287132号公報
しかし、上記第1及び第2の従来例においては開示されていないが、A/D変換器の前にローパスフィルタ(LPF)のような帯域制限手段を設けた場合には、帯域制限手段を設けない場合に比較してアナログ信号の波形が鈍るため、このような帯域制限手段を設けた場合にも簡単にそのピーク値を抽出できるようにA/Dクロックの位相調整を自動的に行うことができる装置が望まれる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、帯域制限手段を通した信号の場合においても、A/Dクロックを自動的に適切な位相に設定することを可能とする撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の撮像装置は、入射光を光電変換する有効画素と、基準信号を発生する特定の基準画素とを有する画素群が2次元状に配列された撮像面を有する撮像手段と、前記有効画素及び基準画素から出力された信号から映像信号成分を抽出する映像信号成分抽出手段と、前記映像信号成分抽出手段で抽出した映像信号成分の帯域を所定の周波数以下に制限する帯域制限手段と、前記帯域制限手段で帯域制限した信号に対して、入力されるA/D変換クロックに同期してA/D変換を行うA/D変換手段と、前記基準画素から出力され、前記帯域制限手段を通過した基準信号のピーク値を検出するピーク値検出手段と、前記ピーク値検出手段のピーク値検出結果に応じて、前記A/D変換手段に供給される前記A/D変換クロックの位相を調整する位相設定手段と、を備える。
本発明によれば、帯域制限手段を通した信号の場合においても、A/Dクロックを自動的に適切な位相に設定することを可能とする。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1から図8は本発明の第1の実施形態に係り、図1は本発明の第1の実施形態を備えた内視鏡装置の全体構成を示し、図2は図1における撮像装置の構成を示し、図3はCDS回路から出力される映像信号波形例を示し、図4はLPFを通した映像信号波形例を示し、図5はA/Dクロック位相調整部の構成例を示す。
図6はA/Dクロック制御部の構成を示し、図7はA/Dクロック位相調整の動作手順を示し、図8は位相調整されるA/DクロックによるA/D変換のタイミングと、ピーク値が得られるA/Dクロックの位相状態を、映像信号波形を用いて示す。
図1に示すように内視鏡装置1は、被検体内に挿入され、内視鏡検査に使用される電子内視鏡2と、この電子内視鏡2が着脱自在に接続され、電子内視鏡2に内蔵された撮像装置により生成された映像信号に対する信号処理を行うビデオプロセッサ3と、このビデオプロセッサ3から出力される標準的な映像信号を表示するモニタ4とを有する。
電子内視鏡2は、細長の挿入部6と、この挿入部6の後端に設けられた操作部7と、この操作部7から延出されたユニバーサルコード部8とを有し、このユニバーサルコード部8の端部に設けられたコネクタ9は、ビデオプロセッサ3のコネクタ受けに着脱自在に接続される。
挿入部6の先端部には、照明手段しての例えば発光ダイオード(LEDと略記)11と、このLED11からの照明光で照明された患部等を観察するための対物レンズ12及びその結像位置に配置された撮像素子としての例えば電荷結合素子(CCDと略記)13とが配置されている。
LED11は、例えばビデオプロセッサ3内のLED電源回路14から供給されるLED駆動電力により発光する。
CCD13は、入射光を光電変換する有効画素が2次元状に配列されて撮像面が形成されている。
なお、撮像面を形成する有効画素には白傷と呼ばれ、大きな輝度値の一定の信号を出力する欠陥画素に対する撮像面上に配置された画素位置のデータが予めROM22(図2参照)に格納されている。そして、本実施形態においては、この欠陥画素から出力される信号を基準信号を発生する基準画素として利用する。換言すると、撮像面は、有効画素と基準画素としての白傷と呼ばれる欠陥画素とからなる。
CCD13は、挿入部6内に挿通された撮像ケーブル15の先端と接続され、この撮像ケーブル15の後端は、例えばコネクタ9内に設けたスコープ内基板16と接続されている。このスコープ内基板16は、図2に示すようにCCD13を駆動(ドライブ)すると共に、CCD出力信号に対するA/D変換を含む前処理を行うドライバ&前処理部17が形成されている。そして、CCD13とドライバ&前処理部17とにより、第1の実施形態の撮像装置が構成されている。
また、図1に示すように操作部7に設けられたスコープスイッチ18は、スコープ内基板16に接続されている。
スコープ内基板16(ドライバ&前処理部17)は、ビデオプロセッサ3内の映像処理部19と接続される。図2に示すように、ビデオプロセッサ3(の映像処理部19)は、スコープ内基板16のドライバ&前処理部17にクロックを供給すると共に、通信を行う。また、映像処理部19には、ドライバ&前処理部17から映像出力信号が入力される。そして、映像処理部19により生成された標準的な映像信号がモニタ4に入力されることにより、モニタ4の表示面にはCCD13の撮像面に結像された患部等の被写体の光学像が内視鏡画像として表示される。
図2に示すように撮像装置を構成するドライバ&前処理部17には、ビデオプロセッサ3から供給されるクロックにより各種のタイミング信号を生成するタイミグジェネレータとしての機能を持つFPGA21が設けられている。
また、FPGA21は、このFPGA21が搭載された電子内視鏡2における各種のスコープ情報と、各電子内視鏡2に搭載されたCCD13に固有の白傷データ(具体的には撮像面における白傷画素の位置を特定する2次元アドレスデータ)等を格納したROM22と接続されている。
そして、FPGA21は、クロック及び同期信号に同期したタイミング信号をCCDドライバ23に出力し、CCDドライバ23は、このタイミング信号に同期して水平転送信号φH,垂直転送信号φV等のCCDドライブ信号と電源をCCD13に印加する。CCD13は、CCDドライブ信号の印加により、光電変換して蓄積した信号電荷をCCD出力信号として出力する。
このCCD出力信号は、ドライバ&前処理部17内のプリアンプ24に入力され、低雑音で増幅されて、映像信号成分抽出手段としての相関二重サンプリング回路(CDS回路と略記)25に入力される。
このCDS回路25は、S/Hパルス生成部26からCCD出力信号におけるフィードスルー部分と信号成分部分とのタイミングで出力されるS/HパルスSHP、SHDが印加されることにより、両信号レベルの差分の信号成分を出力する。
S/Hパルス生成部26は、FPGA21から出力されるタイミング信号に基づいてS/HパルスSHP、SHDを生成する。
このCDS回路25によってリセットノイズ等が除去されて信号成分が抽出されたベースバンドのアナログの映像信号が生成される。図3はCDS回路25から出力される映像信号の1例を示す。
CDS回路25から出力される映像信号は、帯域制限手段としてのローパスフィルタ(LPF)27に入力され、折り返しノイズを除去するために高周波側がカットされて所定の周波数以下の帯域の映像信号が抽出される。例えば、図3に示す(CDS回路25から出力される)映像信号は、LPF27を通すことにより、図4に示すように波形が鈍った映像信号になる。
図4に示すように波形が鈍るため、そのピークとなるタイミング(クロック位相)でA/D変換を行うようにしないと、解像度が劣化した信号となる可能性がある。本実施形態においては、以下に説明するように波形が鈍る場合にも、そのピーク値のタイミングでA/D変換することができるようにA/Dクロックの位相調整を自動的に行う。
LPF27を通した帯域制限された映像信号は、A/D変換を行うA/D変換器28に入力される。このA/D変換器28には、A/Dクロック位相調整部29から出力されるA/Dクロックが印加され、A/D変換器28は、このA/Dクロックの例えば立ち上がりエッジのタイミングで、入力されるアナログの映像信号をデジタルの映像信号に変換する。なお、A/Dクロックの周波数は1画素の周期に一致するように設定されている。
このデジタルの映像信号は、ビデオプロセッサ3の映像処理回路に入力され、各種の映像処理されて標準的な映像信号が生成される。
上記A/Dクロック位相調整部29は、FPGA21からCCDドライブ信号等のタイミングと位相同期した状態で入力される基準のA/Dクロックから所定の時間遅延量の範囲内において任意の遅延量(ディレイ量)、つまり任意の位相でA/Dクロックを出力可能とする遅延回路を備えている。
図5は、遅延回路を備えたA/Dクロック位相調整部29の構成例を示す。基準のA/Dクロックは、複数のディレイ素子(DLと略記)31、31、…、31が例えば直列に接続された遅延回路32に入力される。
そして、遅延回路32におけるDL31を通す個数0から順次1個づつ増加した端子を、マルチプレクサ33の接点a、b、…、nに接続し、FPGA21(のディレイ量指示回路42)からのディレイ量指示設定データにより、マルチプレクサ33は接点i(i=a、b、…、n)を選択する。
そして、マルチプレクサ33の共通接点から、(基準のA/DクロックからDL31の遅延量の数に応じて)位相調整されたA/DクロックがA/D変換器28に印加される。 なお、FPGA21は、A/Dクロック位相調整の動作を行う場合に、以下に説明するA/Dクロック制御部41のP/S変換回路43を介してマルチプレクサ33にディレイ量指示設定データを出力する。マルチプレクサ33は、ディレイ量指示設定データに応じて対応する接点iを選択する。なお、図5に示した構成に限らず、プログラマブルディレイラインなどによりA/Dクロック位相調整部29を構成することもできる。
図6は、FPGA21に設けられた最適のA/Dクロックの位相状態に設定制御するA/Dクロック制御部41の構成を示す。
A/Dクロック制御部41は、A/Dクロック位相調整部29のマルチプレクサ33の接点を切り替えてディレイ量を1ステップ分づつ増加する指示を行うディレイ量設定指定データを出力するディレイ量指定回路42を有し、このディレイ量設定指定データは例えばP/S変換回路43によりパラレル信号からシリアル信号に変換して出力される。
なお、マルチプレクサ33がパラレルのディレイ量設定指定データにより動作する場合には、P/S変換回路43は不要である。
また、このA/Dクロック制御部41は、上記ディレイ量設定指定データによるディレイ量のA/DクロックでA/D変換器28によりA/D変換されたA/D変換出力を取り込み、ピーク値を検出するピーク検出回路44を有する。
また、このA/Dクロック制御部41は、このピーク検出回路44により検出する基準画素としての白傷画素を指定(又は特定)するためのROM制御部45を有する。このROM制御部45は、ROM22に格納(記憶)されている白傷画素の撮像面上の画素位置のアドレスデータを参照して、ピーク検出回路44が、白傷画素のA/D変換出力を取り込むように制御する。
ピーク検出回路44は、内部にメモリを備え、白傷画素のA/D変換された信号データを取り込んだ場合に、メモリに格納されている1つ前のA/D変換された信号データと、その次に同じ白傷画素のA/D変換された信号データの比較を行うことにより、ピーク値を検出する。
そして、ピーク値の検出信号を保持指示信号としてディレイ量指定回路42に出力し、ディレイ量指定回路42は、ピーク値を検出した時のディレイ量設定指定データをROM制御部45に送る。ROM制御部45は、このピーク値を検出した時のディレイ量設定指定データをROM22に書き込む。
次に図7を参照して本実施形態におけるA/Dクロック位相調整の動作を説明する。 図1に示すように内視鏡装置1がセットされ、ビデオプロセッサ3の電源が投入されることにより、ビデオプロセッサ3及びこのビデオプロセッサ3に接続されたスコープ内基板16の各部の動作も開始する。
ビデオプロセッサ3は、電子内視鏡2のスコープ内基板16のFPGA21と通信を行う。そして、通信結果により、ステップS1に示すようにFPGA21は、A/Dクロック位相調整を行うべきA/Dクロック位相調整モードか否かの判定を行う。
例えば、FPGA21は、A/Dクロック位相調整を既に行っている場合には、A/Dクロック位相調整モードでないと判定して、図7の処理を終了する。一方、A/Dクロック位相調整を未だ行っていない場合には、A/Dクロック位相調整モードであると判定して、次のステップS2に進み、A/Dクロック位相調整の処理動作を開始する。
ステップS2においてFPGA21のディレイ量指定回路42は、ディレイ量を0に設定する(図7において、ディレイ量パラメータI=0で示す)。この場合、図5の遅延回路32においはFPGA21は、マルチプレクサ33の接点aを選択、つまりディレイ量が0となるようにディレイ量指示設定データをマルチプレクサ33に与える。
そして、ディレイ量が0の設定状態において、A/D変換器28はLPF27を通して入力されるCCD13側からの入力信号をA/D変換して出力する。
なお、このディレイ量0の場合における入力信号に対する位相Poを、図8の上の図において、例えば白傷の画素の入力信号部分において示している。
そして、ステップS3においてFPGA21のピーク検出回路44は、A/D変換器28から出力されるデジタル信号における(基準信号となる)白傷画素の信号データを、そのアドレスデータに対応したタイミングで取り込みむ。そして、ピーク検出回路44は、その内部のメモリに格納されている1つ前の画素の信号データと比較する。なお、最初に比較を行う場合には、メモリには例えばピーク値よりも小さい規定値、例えば0の値が格納されている。
そして、ステップS4においてピーク検出回路44は、取り込んだ信号データとメモリの信号データとを比較することにより、取り込んだ信号データがピーク値か否かを判定する。この時点での場合には、白傷画素の信号データの方が大きいと判定、つまりピーク値でないと判定する。
この場合には、ステップS5に示すようにピーク検出回路44は、取り込んだ信号データをメモリに格納する。そして次のステップS6においてディレイ量指定回路42は、ディレイ量パラメータIを1大きくする。つまり、1ステップ分だけディレイ量を大きくする。
図5の例では、マルチプレクサ33の接点bが選択されるように制御する。そして、ステップS3の処理に戻る。
この場合(ディレイ量パラメータI=1)には、DL31のディレイ量の設定状態において、A/D変換器28はLPF27を通して入力されるCCD13側からの入力信号をA/D変換し、ピーク検出回路44は白傷画素のA/Dされた信号データを取り込む。
そして、ステップS4において、ピーク検出回路44は、白傷画素のA/D変換された信号データと、メモリ内に格納された1つ前の信号データとを比較することにより、ピーク値か否かの判定を行う。ピーク検出回路44は、A/Dデータの方がメモリ内の信号データよりも大きい場合には、ピーク値と判定しない。この判定結果の場合には、ステップS5、S6を経て再びステップS3に戻る。
このような処理を繰り返すことにより、ピーク検出回路44のメモリ内に、ピーク値が格納されるようになる。そして、1ステップ分大きくされたディレイ量の状態で、ピーク検出回路44に白傷画素のA/D変換された信号データが入力されると、ピーク検出回路44は、メモリに格納された信号データの方が大きいと判定(つまりピーク値)と判定し、ステップS7に進む。
図8の上側の図は、白傷の画素の映像信号部分においてA/Dクロックの位相をディレイ量により1ステップ分づつシフトした場合に、A/D変換による取得できる信号レベルを模式的に示している。
そして、それらの信号レベルの比較により、図8においては位相シフト範囲の中央付近の位相に設定した場合にピーク値の信号レベルを、A/D変換できる様子を示している。そして、図8の下側に示すようにピーク値が得られるディレイ量(位相量)のA/Dクロックが設定され、そのA/Dクロックにより、図8の中央に示す点でA/D変換が行われるようになる。
ステップS7においてピーク検出回路44は、ピーク値を検出した場合に保持信号をディレイ量指定回路42に出力する。ディレイ量指定回路42は対応するディレイ量パラメータIm或いはディレイ量Dmの情報をROM制御部45に送り、ROM制御部45は、その情報をROM22に書き込む。そして、このA/Dクロック位相調整の動作を終了する。
そして、以後は、ピーク値が得られる時の最適(又は適切)なディレイ量Dm(位相量)で、A/D変換器28にはA/Dクロックが印加される。
本実施形態によれば、簡単な構成でLPF27により鈍った波形の信号が入力された場合にも、そのピーク値となるタイミングでA/D変換される適切な位相状態に設定できる。従って、S/Nが最良の状態、換言すると解像度が最も良好な状態でA/D変換することができ、映像信号あるいは画像信号の品質を向上することができる。
なお、白傷画素が複数箇所存在する場合には、例えば最大又は大きな信号レベルを有する1つの白傷画素を基準画素に設定してピーク値を検出するようにしても良い。
また、1つの白傷画素からのA/D変換された信号データのピーク値を検出する場合、その白傷画素を含む(有効画素などの)複数画素からピーク値を検出するようにしても良い。また、白傷画素のアドレス(位置)指定は、白傷画素を検出し、その検出した白傷画素のアドレスを指定する方法でも良い。
(第2の実施形態)
次に図9から図11を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態においては、基準画素として白傷画素を用いていたが、本実施形態においては白傷画素の代わりに例えばOB画素を用いる。
本実施形態を備えた内視鏡装置の構成は図1と同じである。また、撮像装置の構成も図2と同様である。但し、本実施形態におけるFPGA21は、図6のA/Dクロック制御部41の代わりに図9に示すA/Dクロック制御部51を有する。
このA/Dクロック制御部51は、図6のA/Dクロック制御部41において、ピーク検出回路44の代わりにノイズ検出回路52を採用した構成である。
このノイズ検出回路52は、ROM制御部45により、例えば図10に示すOB画素部61のOB画素P11〜P14、P21〜24、…、の画素範囲(画素信号としてはその画素信号の期間)における(無信号のノイズに相当する)ノイズ信号データの最大値と最小値の差分量の積算を、ディレイ量を1ステップ分づつ、増加しながら繰り返し算出する。
図10はCCD13の撮像面におけるOB画素部61と、有効画素部62とを示している。
なお、図10における例えばOB画素P11〜P14の画素数がより大きい場合には、その一部の画素範囲を用いるようにしても良い。
図10に示すようにOB画素部61の画素範囲として、複数の水平画素ラインにまたがる場合には、ノイズ検出回路52は、各水平画素ラインにおける最大値(又は正のピーク値)と最小値(又は負のピーク値)を算出する。また、ノイズ検出回路52は、その差分量を水平画素ライン数分にわたり積算して積算値を算出する。換言するとノイズ検出回路52は、差分量を積算する積算手段を備える。
そして、ノイズ検出回路52は、ディレイ量を変更しながら算出した積算値が最大のものをピーク値として検出し、その積算値が最大となる時に保持信号をディレイ量指定回路42に通知する。ディレイ量指定回路42は、その時のディレイ量(位相量)の情報を、ROM制御部45に送り、ROM制御部45はその時の、ディレイ量(位相量)の情報を、ROM22に書き込む。
そして、以後は、このROM22に書き込まれた適切なディレイ量(位相量)のタイミングをA/Dクロックとして採用され、A/D変換器28はそのA/DクロックのタイミングでA/D変換する。
図11は、A/Dクロック移動調整の動作のフローチャートを示す。図11におけるステップS1,S2は図7と同様であり、ステップS2の次のステップS11においてさらに水平画素ラインのパラメータjが1にセットされる。
そして、次のステップS12においてノイズ検出回路52は、OB画素部61の第j水平画素ラインのOB画素(図10ではP11〜P14)のノイズ信号データをA/D変換器28を介して取り込む。
ノイス検出回路52は、入力されたノイズ信号データの最大値と最小値との差分量を検出し、ノイズ検出回路52内の例えば積算メモリで積算する。この場合、積算メモリの初期値は、0であり、この0に上記差分値が積算される。以後のj=2以降では、格納されている積算値に、差分値が順次積算される。
そして、次のステップS14においてj=jend、つまりjが最終水平ラインjendに達したか否かの判定が行われ、これに該当しない場合には、ステップS15において、j=j+1(つまりj=2)の処理が行われてステップS11に戻る。
そして、OB画素部61の第2水平画素ラインに対して同様の処理が行われる。このようにして、最終水平ラインjendまで同様の処理が行われると、ステップS14からステップS16に移る。
ステップS16においてディレイ量パラメータI=I+1にされ、さらにステップS17においてI=Imax(例えばIが8ビットでの最大のディレイ量に相当する最大ディレイ量パラメータ値Imax=255)かの判定が行われる。
これに該当しない場合には、ステップS11に戻り、1ステップ分増加したディレイ量の下で同様の処理が行われる。このようにして、最大のディレイ量パラメータ値Imaxまで同様の処理が繰り返されると、ステップS17からステップS18に移る。ステップS18においてノイズ検出回路52は、積算メモリに書き込まれた積算値において最大(又はピーク値)となるものを検出する。そして、ROM制御部45により、積算値が最大となる時のディレイ量情報がROM22に書き込まれる。
本実施形態は、白傷の欠陥画素が無い場合のCCD13の場合においても適用することができる。また、OB画素部61における各OB画素の信号データのレベルは、通常白傷画素の場合のレベルよりも小さいが、複数画素での最大値と最小値との差分量を検出し、さらにそれらを複数ライン(画素信号では複数の画素期間)での積算して、最大値をピーク値として検出するようにしている。また、複数フィールドに渡って積算しても良い。
従って、第1の実施形態の場合とほぼ同様に帯域制限された鈍った信号の場合においても、そのピークとなるタイミングの適切な位相を精度良く検出することができる。
なお、本実施形態の場合には、画素に起因して発生するノイズを、基準信号として利用する。そして、その基準信号を上記のように各複数画素毎での最大値と最小値の差分量を算出し、さらに複数画素の数だけ積算して最大値となる場合のディレイ量を検出する。この場合、熱雑音のように、画素に起因しないランダムなノイズによる影響は、積算することにより殆ど排除できる。
本実施形態においても、簡単な構成で、A/D変換器28のA/D変換のタイミングとして用いられるA/Dクロックの位相を適切な位相量に自動調整することができる。
なお、上記説明における、最大値と最小値との差分量の積算値が最大又はピーク値となるものの他に、最大値と最小値との一方、又は最大値のピーク値又は最小値となるピーク値を検出するようにしても良い。
また、OB画素の代わりに、実際の表示に用いられない無効画素としてのダミー画素を用いて同様に最大値と最小値との差分量を複数の画素ラインまたは画素信号期間で積算した積算値の最大値を算出した、対応するA/Dクロックの最適な位相を検出するようにしても良い。
また、一定の照明状態に保った状態において、例えば一部の有効画素を基準画素と見なして、上述した第1、第2の実施形態を適用しても良い。
また、上述した実施形態等を部分的に組み合わせる等して構成される実施形態も本発明に属する。
撮像素子により撮像された信号をデジタルデータに変換するA/D変換器に対してA/D変換のタイミングを決定するA/Dクロックを供給する。
図1は本発明の第1の実施形態を備えた内視鏡装置の全体構成を示す図。 図2は図1における撮像装置の構成を示すブロック図。 図3はCDS回路から出力される映像信号波形を示す図。 図4はLPFを通した映像信号波形を示す図。 図5はA/Dクロック位相調整部の構成を示すブロック図。 図6はA/Dクロック制御部の構成を示すブロック図。 図7はA/Dクロック位相調整の動作手順を示すフローチャート。 図8は位相調整されるA/DクロックによるA/D変換のタイミングとピーク値が得られるA/Dクロックの位相状態を映像信号波形を用いて示す図。 図9は本発明の第2の実施形態におけるA/Dクロック制御部の構成を示すブロック図。 図10はCCDの撮像面の一部を示す図。 図11はA/Dクロック位相調整の動作手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…内視鏡装置、2…電子内視鏡、3…ビデオプロセッサ、4…モニタ、6…挿入部、7…操作部、9…コネクタ、13…CCD、16…スコープ内基板、17…ドライバ&前処理部、21…FPGA、22…ROM、23…CCDドライバ、24…プリアンプ、25…CDS回路、26…S/Hパルス生成部、27…LPF、28…A/D変換器、29…A/Dクロック位相調整部、31…DL、32…遅延回路、33…マルチプレクサ、41、51…A/Dクロック制御部、42…ディレイ量指定回路、43…P/S変換回路、44…ピーク検出回路、45…ROM制御部、52…ノイズ検出回路

Claims (6)

  1. 入射光を光電変換する有効画素と、基準信号を発生する特定の基準画素とを有する画素群が2次元状に配列された撮像面を有する撮像手段と、
    前記有効画素及び基準画素から出力された信号から映像信号成分を抽出する映像信号成分抽出手段と、
    前記映像信号成分抽出手段で抽出した映像信号成分の帯域を所定の周波数以下に制限する帯域制限手段と、
    前記帯域制限手段で帯域制限した信号に対して、入力されるA/D変換クロックに同期してA/D変換を行うA/D変換手段と、
    前記基準画素から出力され、前記帯域制限手段を通過した基準信号のピーク値を検出するピーク値検出手段と、
    前記ピーク値検出手段のピーク値検出結果に応じて、前記A/D変換手段に供給される前記A/D変換クロックの位相を調整する位相設定手段と、
    を備えことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記基準画素は、白傷を有する欠陥画素であり、
    前記撮像面上の前記欠陥画素の位置を表すデータを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記ピーク値検出手段は、前記データに基づいて位置が特定された前記欠陥画素の出力信号のピーク値を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記基準画素は、オプティカルブラック画素又はダミー画素であり、
    前記基準画素において発生するノイズ量を複数の期間にわたって積算する積算手段をさらに備え、
    前記ピーク値検出手段は、前記積算手段の積算結果のピーク値を検出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記ノイズ量は、前記オプティカルブラック画素又はダミー画素からなる前記基準画素で発生するノイズ信号成分を含み、
    前記ピーク値検出手段は、前記ノイズ信号成分の前記積算手段による積算結果の最大値又は最小値を前記ピーク値として検出することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記積算手段は、前記複数の各期間における前記基準画素において発生するノイズ量の最大値と最小値との差分量を検出し、前記差分量を、前記複数の期間分だけ積算することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記映像信号成分抽出手段は、相関二重サンプリング回路により構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つの請求項に記載の撮像装置。
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