JP5319536B2 - 4−スルホニルピペリジン誘導体 - Google Patents

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Description

本発明は医薬の分野において有用である。更に詳しくは、本発明の4−スルホニルピペリジン誘導体は、長鎖脂肪酸伸張酵素(Long chain fatty acyl elongase;以下、LCEと略記する場合がある)阻害剤として、各種の循環器系疾患、神経系疾患、代謝性疾患、生殖系疾患、消化管系疾患、新生物、感染症等の治療剤、又は除草剤として有用である。
肥満は、消費エネルギーに比較して摂取エネルギーが過剰な状態が持続することにより、脂肪細胞において中性脂肪が蓄積し、その結果として体重が標準体重に比較して著しく増加した状態である(板垣英二、「STEP代謝・内分泌」、海馬書房、第1版、1998年、p.105)。過剰に蓄積された脂肪は、例えばインスリン抵抗性、糖尿病、高血圧、高脂血症等を引き起こし、これらの因子が複数組み合わさることで、動脈硬化症発症の危険性が非常に高まることが知られており、このような症状はメタボリックシンドロームと称されている。更には高中性脂肪血症又は肥満は、例えば膵炎、肝機能障害、乳癌・子宮癌・卵巣癌・大腸癌・前立腺癌等の癌、月経異常、関節炎、痛風、胆のう炎、胃食道逆流、肥満低換気症候群(ピックウィック症候群)、睡眠時無呼吸症候群等のリスクを高めることが知られている。また、糖尿病により、例えば狭心症、心不全、脳卒中、跛行、網膜症、視力低下、腎不全、神経障害、皮膚潰瘍、感染症等が起きやすくなることは広く知られている[ザ・メルク・マニュアル・オブ・メディカル・インフォメーション、家庭第2版、Merck & Co、2003年]。
LCEは、細胞内の小胞体に存在する酵素であり、炭素鎖が12以上の脂肪酸の炭素鎖伸張反応を触媒する酵素群において律速縮合段階を触媒する酵素である。哺乳類では、生体内で新規合成される脂肪酸の多くは16−18炭素の鎖長を有している。これら長鎖脂肪酸は、細胞内に存在する全脂肪酸の90%を超える。それらは膜の重要構成物であり、動物における最大のエネルギー保存器官である脂肪組織の主要成分である。新規脂肪酸合成が起こる率が最も高いのは肝臓であり、この合成により体内の過剰なグルコースが脂肪酸に転換される。解糖によりグルコースはピルビン酸塩に転換され、ピルビン酸塩はミトコンドリアでクエン酸塩に転換され、シトゾルに搬送される。シトゾルのATPクエン酸リアーゼは、脂肪酸及びコレステロールの前駆体であるアセチルCoAを生成する。アセチルCoAはアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)によりカルボキシル化され、マロニルCoAを形成する。多機能酵素脂肪酸シンターゼ(FAS)はマロニルCoA、アセチルCoA、及びNADPHを使用して脂肪酸を2炭素分、伸長させる。げっ歯類におけるFASの主要な最終産物は炭素鎖が16のパルミトイルCoAであり、このパルミトイルCoAはLCEによって炭素鎖が更に2炭素分伸張される[ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.),276(48),45358−45366,(2001)]。生体内において過剰な脂肪酸合成の亢進は中性脂肪等の増加を引き起こし、ひいては脂肪の蓄積の原因となることが知られている。例えば、WO2005/005665号公報(特許文献1)には、LCEと肥満との直接的な関連性が示されている。また、摂食によりマウスFACE(LCE)の発現量が変化する旨の報告もある(Matsuzaka T. et al.,J.Lipid Res.,43(6):911−920(2002);非特許文献1)。
LCEは原虫、線虫にも存在し、細胞の増殖に関与することが知られている。例えば、アフリカトリパノソーマ症(俗称:アフリカ睡眠病)の原因であるトリパノソーマ原虫では、LCEを含む脂肪酸伸張経路によって長鎖脂肪酸が合成されており、細胞内の脂肪酸伸張反応の阻害がトリパノゾーマ原虫の増殖に影響を及ぼすことが記載されている(Lee S.H. et al.,Cell,126:691−699(2006);非特許文献2)。
LCE阻害作用を有する化合物は、従来全く知られていない。一方、本発明化合物は、ピペリジン(又はピペラジン)の4位にスルホニル基を有するピペリジン誘導体であるが、ピペリジン(又はピペラジン)部分が、ビシクロ環を形成し、更に該ピペリジン(又はピペラジン)の窒素原子にリンカーを介してアリール基等が結合する化合物は、従来知られていない。
国際公開2005/005665号パンフレット J.Lipid Res.,43(6),911−920頁(2002年) Cell,126:691−699頁(2006年)
本発明の目的は、LCE阻害作用を有する新規な化合物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究の結果、ピペリジン(又はピペラジン)骨核の4位にスルホニル基を有する特定のピペリジン(又はピペラジン)誘導体が優れたLCE阻害作用を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1) 式(I)
Figure 0005319536
[式中、
は、場合により置換基を有していてもよいC1−6アルキル、場合により置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、場合により置換基を有していてもよいアリール又は場合により置換基を有していてもよいヘテロアリールを表し、前記C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ及びハロC1−6アルキルオキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、
は、場合により置換基を有していてもよいフェニル又は場合により置換基を有していてもよいヘテロアリールを表し、前記フェニル又はヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルキルオキシ、フェニル及び含窒素ヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、
Qは、N又はCHを表し、
及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或いはMは、M又はMと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、
及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或いはMは、M又はMと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、但し、M、M、M及びMは、それらのなかで1つの−CH−又は−CH−CH−を形成するものとする]で表される化合物又はその薬学的に許容される塩(以下、「本発明の化合物」という)を提供する。
更に本発明は、
(2) 式(I)で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩を有効成分とする長鎖脂肪酸伸長酵素(LCE)阻害剤、
(3) 式(I)で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩を含有する医薬組成物、
(4) 式(I)で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩を有効成分とする、糖尿病、肥満症又は非アルコール性脂肪肝の予防剤又は治療剤、をも提供する。
更に、本発明の化合物は、LCE阻害作用を有するので、LCEが関与する各種の疾患、例えば高血圧、狭心症、心不全、心筋梗塞、脳卒中、跛行、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、視力低下、電解質異常、動脈硬化症等の循環器系疾患、例えば過食症、糖尿病性神経障害等の中枢神経系疾患、例えばメタボリックシンドローム、肥満症、糖尿病、インスリン抵抗性、高脂血症、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、異常脂質血症、非アルコール性脂肪肝、ホルモン分泌異常、痛風、脂肪肝等の代謝性疾患、例えば月経障害、性機能障害等の生殖系疾患、肝機能障害、膵炎、胆のう炎、胃食道逆流等の消化管系疾患、肥満低換気症候群(ピックウィック症候群)、睡眠時無呼吸症候群等の呼吸器系疾患、細菌・真菌・寄生虫による感染性疾患、悪性新生物、関節炎、皮膚潰瘍等の炎症性疾患等の予防剤、治療剤、又は除草剤として有用である。
特に、本発明の化合物は、例えば糖尿病、肥満症又は非アルコール性脂肪肝等の治療剤又は除草剤として有用である。
以下に、本明細書において用いられる用語の意味を記載し、本発明について更に詳細に説明する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。
「C1−6アルキル」とは、炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等が挙げられる。
「ハロC1−6アルキル」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ましくは1ないし3の同一又は異なる前記ハロゲン原子で置換された前記C1−6アルキル基を意味し、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、クロロメチル、2−クロロエチル、1,2−ジクロロエチル、ブロモメチル、ヨードメチル等が挙げられる。
「C3−8シクロアルキル」とは、炭素数3ないし8のシクロアルキルを意味し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。
「C1−6アルキルオキシ」とは、炭素数1ないし6の直鎖状又は分岐状のアルキルオキシ基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ等が挙げられる。
「ハロC1−6アルキルオキシ」とは、置換可能な任意の位置が1又は2以上、好ましくは1ないし3の同一又は異なる前記ハロゲン原子で置換された前記C1−6アルキルオキシ基を意味し、例えばフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキシ、1,2−ジフルオロエトキシ、クロロメトキシ、2−クロロエトキシ、1,2−ジクロロエトキシ、ブロモメトキシ、ヨードメトキシ等が挙げられる。
「アリール」としては、例えばフェニル、ナフチル等が挙げられる。
「ヘテロアリール」とは、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群より、同一若しくは異なって選ばれる1若しくは2以上、好ましくは1ないし3の複素原子を含有する5員若しくは6員の単環式ヘテロアリール又は該単環式ヘテロアリールと前記アリールが縮合した、若しくは同一若しくは異なる該単環式ヘテロアリールが互いに縮合した縮合環式ヘテロアリールを意味し、例えばピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、インダゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、ピリド[3,2−b]ピリジル等が挙げられる。
本発明の化合物の「塩」とは、医薬として許容されうる慣用的なものを意味し例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素環基を有する場合の当該塩基性複素環基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
該塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えばマレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、くえん酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
本発明の化合物を更に具体的に開示するため、式(I)において用いられる各種記号につき、その好適な具体例を挙げて更に詳細に説明する。
「置換可能な任意の位置」とは、炭素原子、窒素原子、酸素原子及び/又は硫黄原子上の化学的に置換が許容される水素原子を有し、当該置換の結果、化学的に安定な化合物を与える位置を表す。
本発明の化合物は、その置換基の態様又は塩型によって、光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体等の立体異性体又は互変異性体が存在する場合があるが、本発明に係る化合物はこれら全ての立体異性体、互変異性体及びそれらの混合物をも包含する。
本発明は、本発明に係る化合物の種々の結晶、アモルファス、塩、水和物及び溶媒和物を含む。
更に本発明の化合物のプロドラッグもまた本発明の範囲に属する。一般的に、そのようなプロドラッグは、生体内で必要とされる化合物に容易に変換されうる本発明に係る化合物の機能的誘導体である。したがって、本発明に係る各種疾患の処置方法においては、「投与」という言葉は、特定した化合物の投与のみならず、患者に投与した後、生体内で当該特定した化合物に変換される化合物の投与を含む。適当なプロドラッグ誘導体の選択及び製造のための常套手段は、例えば“Design of Prodrugs” ed. H.Bundgaard, Elsevier,1985等に記載され、ここに引用してその記載全体を本願明細書の一部となす。これらの化合物の代謝物は、本発明に係る化合物を生物学的環境に置くことによって産生される活性化合物を含み、本発明の範囲に属する。
以下、本発明の化合物を具体的に開示するため、式(I)において用いられる各種記号につき具体例を挙げて詳細に説明する。
は、場合により置換基を有していてもよいC1−6アルキル、場合により置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、場合により置換基を有していてもよいアリール又は場合により置換基を有していてもよいヘテロアリールを表し、前記C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ及びハロC1−6アルキルオキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
におけるC1−6アルキルとしては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル等が例示され、C3−8シクロアルキルとしては、シクロピロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルが例示され、アリールとしては、フェニル、ナフチル等が例示され、ヘテロアリールとしては、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジニル等が例示される。
前記C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは、場合によりハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ及びハロC1−6アルキルオキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
かかる置換基としては、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル等のC1−6アルキル;クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロエチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル等のハロC1−6アルキル;メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ等のC1−6アルキルオキシ;クロロメトキシ、フルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ等のC1−6アルキルオキシが例示される。
として具体的にはフェニル、4−フルオロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ピリミジニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、1,2,4−トリアゾール−3−イル及びチアゾール−2−イル等が例示され、好ましくはフェニル、4−フルオロフェニル、ピリジン−2−イル、ピリミジン−2−イルが推奨される。
は、場合により置換基を有していてもよいフェニル又は場合により置換基を有していてもよいヘテロアリールを表し、該フェニル又はヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルキルオキシ、フェニル及び含窒素ヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
ヘテロアリールとして好ましくは、例えば、ピリジル、ピラゾリル、チアジアゾリル等が例示される。
フェニル又はヘテロアリールが置換していてもよい任意の置換基として具体的には、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン;メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル等のC1−6アルキル;クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロエチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル等のハロC1−6アルキル;シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC3−8シクロアルキル;メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ等のC1−6アルキルオキシ;フェニル;ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル等の含窒素ヘテロアリールが例示される。
として具体的には、フェニル、4−メチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−イソプロピルオキシフェニル、4−ビフェニル、4−(1H−ピラゾール−3−イル)−フェニル、4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−フェニル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル及び5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル等が例示される。
として好ましくは、場合により置換基を有していてもよいフェニル又は場合により置換基を有していてもよいピリジニルが好ましく、より好ましくは、(4−トリフルオロメチル)フェニル、4−イソプロピルフェニル、5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル、5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル、4−tert−ブチルフェニルが推奨される。
Qは、N又はCHを表す。
Qとして好ましくは、CHである。
及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、Mは、M又はMと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成する。
及びMとして具体的には、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル基、クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル等が例示され、更にMとMとが一緒になって−CH−又は−CH−CH−を形成、MとMとが一緒になって−CH−又は−CH−CH−を形成するものが例示される。
及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、Mは、M又はMと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成する。
及びMとして具体的には、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、クロロメチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル等が例示され、更にMとMとが一緒になって−CH−又は−CH−CH−を形成、MとMとが一緒になって−CH−又は−CH−CH−を形成するものが例示される。
但し、M、M、M及びMは、それらのなかで1つの−CH−又は−CH−CH−を形成するものとする。
、M、M及びMの具体的な組み合わせとしては、
1) Mが、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルであるもの、
2) Mが、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルであるもの、
3) Mが、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルであるもの、
4) Mが、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルであるもの、が例示される。
、M、M及びMの組み合わせとして好ましくは、
1) Mが、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルであるもの、
2) Mが、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルであるものが例示され、特に、
a) Mが、Mと一緒になって、−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ水素原子であるもの、
b) Mが、Mと一緒になって、−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ水素原子であるもの、が推奨される。
式(I)で表される化合物として具体的には、
3−フェニルスルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(4−フルオロフェニル)スルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−[(2−メトキシフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−[(3−メトキシフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−[(2−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−[(3−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリジン−3−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリジン−4−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−フェニル−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−メチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(2−トリフルオロメチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(3,5−ジ−トリフルオロメチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−シクロヘキシルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(2−メトキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(3−メトキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−メトキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロポキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−(ピリジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−(ピリジン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−(ピリジン−4−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−クロロフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−ビフェニル−4−イル−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−[4−(1H−ピラゾール−3−イル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−[4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド等が例示され、より好ましくは
3−フェニルスルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(4−フルオロフェニル)スルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−フェニルスルホニル−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、及び
N−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミドが推奨される。
式(I)で表される化合物の製造方法
本発明に係る化合物は、例えば下記の製造方法又は実施例に示す方法等により製造することができる。ただし、本発明に係る化合物の製造方法はこれら反応例に限定されるものではない。
製造方法1
式(I−1)で表される化合物は、以下の方法で調製可能である。
Figure 0005319536
式(II)で表される化合物と式(III)で表される化合物とを有機溶媒中縮合し、式(I−1)で表される化合物を得る。
式(III)で表される化合物の使用量としては、式(II)で表される化合物1モルに対して1〜5モルが例示され、好ましくは1.2〜1.5モルが推奨される。
有機溶媒としては塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン等が例示される。
反応温度としては0〜100℃が例示され、好ましくは室温〜50℃が推奨され、通常10分〜5時間で反応が完結する。
式(III)で表される化合物としては、市販されているものを使用することができる。
又、本反応においては、式(III)で表される化合物の代わりに式(IV)で表される化合物を塩基触媒の存在下使用してもよい。
Figure 0005319536
[式中、Phは、フェニルを表し、Rは前記に同じである]
式(IV)で表される化合物を使用する場合の反応条件は、前記に同じである。
塩基触媒としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン等が例示され、その使用量としては、式(II)で表される化合物1モルにつき1.0〜5.0モルが例示される。
製造方法2
式(II)で表される化合物は、以下の方法で調製可能である。
Figure 0005319536
[式中、Pは、保護基を表し、他の記号は前記に同じである]
式(V)で表される化合物を、有機溶媒中、還元剤の存在下で還元を行い、ケトン部分を水酸基とした後、得られた化合物をメシルクロリドを用いて従来公知の方法によりメシル化を行って、式(VI)で表される化合物を得る。
還元剤としては、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等が例示され、好ましくは、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム等が推奨される。
還元剤の使用量としては、式(V)で表される化合物1モルに対して1〜20モルが例示され、好ましくは1.2〜1.5モルが推奨される。
還元反応における有機溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジオキサン、エタノール、水等が例示される。
反応温度としては、−78〜50℃が例示され、好ましくは0℃〜室温が推奨され、通常、1〜5時間で反応が完結する。
ここで、メシル化の代わりに、p−トルエンスルホニルクロリドを用いるトシル化、ベンゼンスルホニルクロリドを用いるベンゼンスルホニル化等を行ってもよい。
続いて式(VI)で表される化合物を、有機溶媒中、式(VII)で表される化合物と反応を行い、式(VIII)で表される化合物を得る。
式(VII)で表される化合物の使用量としては、式(VI)で表される化合物1モルに対して1〜5モルが例示され、好ましくは1.2〜1.5モルが推奨される。
有機溶媒としてはテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が例示される。
反応温度としては、0〜150℃が例示され、好ましくは80〜120℃が推奨され、通常、10分〜14時間で反応が完結する。
尚、式(VII)で表される化合物としては、例えば、ベンゼンチオール、4−フルオロベンゼンチオール、2−メトキシベンゼンチオール、3−メトキシベンゼンチオール、4−メトキシベンゼンチオール、2−クロロベンゼンチオール、3−クロロベンゼンチオール、4−クロロベンゼンチオール、2−メルカプトピリジン、3−メルカプトピリジン、4−メルカプトピリジン、2−メルカプトピリミジン、1,2,4−トリアゾール−3−イルベンゼンチオール及びチアゾール−2−イルベンゼンチオール等が例示される。
続いて式(VIII)で表される化合物を、有機溶媒中、酸化剤により酸化を行い、式(IX)で表される化合物を得る。
酸化剤としては、過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリウム、過酸化水素、m−クロロ過安息香酸、過酢酸、OXONE(登録商標)等が例示され、好ましくは過マンガン酸カリウムが推奨される。
酸化剤の使用量としては、式(VIII)で表される化合物1モルに対して2〜20モルが例示され、好ましくは2〜5モルが推奨される。
有機溶媒としては塩化メチレン、クロロホルム、酢酸、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン、アセトン等が例示される。
反応温度としては、−78〜50℃が例示され、好ましくは0℃〜室温が推奨され、通常、1〜14時間で反応が完結する。
続いて、式(IX)で表される化合物の保護基Pを除去することにより、式(II)で表される化合物を得ることができる。
保護基の除去は、当該保護基の種類及び目的化合物(II)の安定性等により異なるが、例えば文献記載の方法[プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、T.W.グリーン(T.W.Greene)著、John Wiley & Sons社(1981年)参照]又はそれに準じる方法に従って、例えば酸又は塩基を用いる加溶媒分解、すなわち、例えば0.01モルないし大過剰の酸、好ましくはトリフルオロ酢酸、ギ酸、塩酸等、又は等モルないし大過剰の塩基、好ましくは水酸化カリウム、水酸化カルシウム等を作用させる方法;水素化金属錯体等を用いる化学的還元又はパラジウム−炭素触媒、ラネーニッケル触媒等を用いる接触還元等により行われる。
製造方法3
式(IV)で表される化合物は、以下の方法により調製可能である。
Figure 0005319536
[式中、各記号は前記に同じである]
式(X)で表される化合物とフェニルクロロホルメートとを有機溶媒中、塩基の存在下で縮合を行い、式(IV)で表される化合物を得る。
フェニルクロロホルメートの使用量としては、式(X)で表される化合物1モルに対して1モル〜3モル、好ましくは1.2モル〜1.5モルが推奨される。
塩基としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等が例示され、好ましくはピリジンが推奨される。
塩基の使用量としては、式(X)で表される化合物1モルに対して1〜3モルが例示され、好ましくは1.2〜1.5モルが推奨される。
有機溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、トルエン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒が例示される。
尚、有機溶媒と塩基とを兼ねる溶媒として過剰量のピリジンを用いてもよい。
式(IV)で表される化合物は、製造方法1において式(III)で表される化合物の代わりに使用し、式(I−1)で表される化合物を調製することができる。
製造方法4
式(I−2)で表される化合物は、以下の方法で調製可能である。
Figure 0005319536
[式中、Pは、Pと同義であり、Xは、ハロゲンを表し、他の記号は前記に同じである]
式(XI)で表される化合物と、式(IV)で表される化合物を縮合し、式(XII)で表される化合物を得る。反応方法は、製造方法1に準じて行うことができる。尚、式(IV)で表される化合物の代わりに式(III)で表される化合物を用いてもよい。
式(XII)で表される化合物の保護基を脱保護し、式(XIII)で表される化合物を得る。脱保護は、前記の「プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス」に記載の方法を参照できる。例えば、Xが、Boc基(t−ブチルオキシカルボニル)の場合、式(XII)で表される化合物を室温で1〜50当量の塩化水素−酢酸エチル溶液と、1〜24時間反応させることにより脱保護可能である。
続いて、式(XIII)で表される化合物と式(XIV)で表される化合物を、有機溶媒中、塩基存在下で反応を行い、式(I−2)で表される化合物を得る。
式(XIV)で表される化合物の使用量としては、1モルの式(XIII)で表される化合物に対して1〜3モルが例示され、好ましくは1〜2モルが推奨される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が例示され、塩基の使用量としては、1モルの式(XIII)で表される化合物に対して1〜5モルが例示され、好ましくは1〜3モルが推奨される。
有機溶媒としては塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ピリジン等が例示される。
反応温度としては、0〜40℃が例示され、好ましくは0〜30℃が推奨され、通常、1〜24時間で反応が完結する。
式(XIV)で表される化合物としては、ベンゼンスルホニルクロリド、トルエンスルホニルクロリド、ピリジンスルホニルクロリド等が例示され、市販のものを利用可能である。
上記反応において、反応物質中に反応に関与しないアミノ基、イミノ基、カルボキシル基等が存在する場合、当該アミノ基、イミノ基、カルボキシル基は、適宜、アミノ基若しくはイミノ基の保護基又はカルボキシル基の保護基で保護した後に反応を行い、反応後に当該保護基を除去することができる。
「アミノ基若しくはイミノ基の保護基」としては、例えばベンジル、p−メトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、ベンズヒドリル、トリチル等のアラルキル;例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロイル等のC1−6アルカノイル;例えばベンゾイル;例えばフェニルアセチル、フェノキシアセチル等のアリールアルカノイル;例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロピルオキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル等のC1−6アルキルオキシカルボニル;例えばベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル等のアラルキルオキシカルボニル;例えばトリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等のC1−6アルキルシリル等が挙げられ、特にアセチル、ピバロイル、ベンゾイル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル等が好ましい。
「カルボキシル基の保護基」としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル等のC1−6アルキル;例えば2,2,2−トリクロロエチル等のC1−6ハロアルキル;例えば2−プロペニル等のC1−6アルケニル;例えばベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、ベンズヒドリル、トリチル等のアラルキル等が挙げられ、特にメチル、エチル、tert−ブチル、2−プロペニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、ベンズヒドリル等が好ましい。
保護基の導入及び除去は、前記文献記載の方法[プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス]又はそれに準じる方法に従って行うことができる。
かくして得られる式(I)の化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製できる。係る手段としては、例えば溶媒抽出、再結晶、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー等を例示できる。
これらの化合物は、常法により医薬として許容されうる塩とすることができ、また逆に塩から遊離化合物への変換も常法に従って行うことができる。
本発明に係る化合物の医薬としての有用性は、例えば下記の薬理試験例において証明される。
薬理試験例1(LCE酵素活性阻害試験)
被検化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に10mMとなるように溶解し、更にDMSOで希釈し、評価濃度の1000倍濃縮溶液を作製した。LCE酵素活性阻害試験はMoon(J.Biol.Chem.,276巻,45358−45366頁(2001年))らの方法を改良して行った。すなわち、希釈した被検化合物を96ウェルアッセイプレート(Corning、96ウェルアッセイブロック)へ1ウェルあたり1.0μL添加した後、50μLのリン酸緩衝溶液(100mM リン酸カリウム緩衝溶液(pH6.5))、25μLの基質溶液(100mM リン酸カリウム緩衝溶液(pH6.5)、4.0μM rotenone、80μM 脂肪酸不含ウシ血清アルブミン、160μM パルミトイルCoA、80μM マロニルCoA、3.5μM[14C]−マロニルCoA(1.92GBq/mmol、Amersham製))を各ウェルに加え、更に25μLの酵素溶液(100mM リン酸カリウム緩衝溶液(pH6.5)、100μg/mL ヒトLCE)を添加してプレート上部をシールで密閉し、37℃で90分間穏やかに振盪攪拌しながらインキュベーションした。その後、各ウェルに100μLの5N HClを添加して室温で5分間アッセイプレートを攪拌して酵素反応を停止させるとともにアシルCoAを加水分解した。その後、各ウェルの酵素反応溶液をあらかじめ水を通液させておいた96ウェルGF/Cフィルタープレート(PerkinElmer ユニフィルター96GF/C)の各ウェルに吸着させ、各ウェルを水で洗浄し非吸着のマロニルCoAを除去した後、50℃で60分間GF/Cフィルタープレートを乾燥させた。その後、各ウェルに30μLのシンチレーター(PerkinElmer マイクロシンチ0)を加えてプレート上部をシールし、固定された[14C]の放射活性をマイクロプレートシンチレーションカウンター(PerkinElmer トップカウント)で測定し酵素活性とした。被検化合物によるヒトLCEの酵素阻害活性は被検化合物を含まないDMSO添加のウェルにおける放射活性をコントロールとして算出した。本発明化合物の活性を本アッセイを用いて調べたところ、それらの化合物はヒトLCEの活性を阻害した。結果を表1に示す。
Figure 0005319536
本発明に係る化合物は、経口又は非経口的に投与することができ、そしてそのような投与に適する形態に製剤化することにより、例えば高血圧、狭心症、心不全、心筋梗塞、脳卒中、跛行、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、視力低下、電解質異常、動脈硬化症等の循環器系疾患、例えば過食症、糖尿病性神経障害等の中枢神経系疾患、例えばメタボリックシンドローム、肥満症、糖尿病、インスリン抵抗性、高脂血症、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、異常脂質血症、非アルコール性脂肪肝、ホルモン分泌異常、痛風、脂肪肝等の代謝性疾患、例えば月経障害、性機能障害等の生殖系疾患、肝機能障害、膵炎、胆のう炎、胃食道逆流等の消化管系疾患、肥満低換気症候群(ピックウィック症候群)、睡眠時無呼吸症候群等の呼吸器系疾患、細菌・真菌・寄生虫による感染性疾患、悪性新生物、関節炎、皮膚潰瘍等の炎症性疾患等の予防剤又は治療剤として供することができる。
本発明の1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、LCEの変調に起因する疾患、病気又は状態の治療法又は予防法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、メタボリックシンドローム、脂肪肝、高脂血症、異常脂質血症、非アルコール性脂肪肝、肥満症、糖尿病、過食症、悪性新生物又は感染性疾患の治療法又は予防法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、糖尿病の治療法又は予防法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、肥満症の治療法又は予防法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、食べ過ぎ、過食症、高血圧、血漿インスリン濃度の上昇、インスリン抵抗性、高脂血症、子宮内膜癌、乳癌、前立腺癌、大腸癌、腎癌、変形性関節症、閉塞型睡眠時無呼吸症、心臓病、異常心拍リズム、不整脈、心筋梗塞、うっ血性心不全、冠状動脈性心臓病、突然死、脳卒中、多嚢胞卵巣、頭蓋咽頭腫、メタボリックシンドローム、インスリン抵抗性症候群、性機能及び生殖機能障害、不妊症、性腺機能低下症、多毛症、肥満関連の胃食道逆流、肥満低換気症候群(ピックウィック症候群)、炎症、全身性脈管炎、動脈硬化症、高コレステロール血症、高尿酸血症、腰痛、炎症、全身性脈管炎、動脈硬化症、高コレステロール血症、高尿酸血症、腰痛、胆嚢疾患、痛風、便秘、過敏性腸症候群、炎症性腸症候群、心臓肥大及び左心室肥大からなる群より選択される肥満関連疾患の治療法又は予防法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、高脂血症又は異常脂質血症の治療法又は予防法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、カロリー摂取の方法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、摂食量の低減方法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、満腹感の増加方法を提供することである。
本発明のもう1つの側面としては、治療的又は予防的に有効量の本発明に係る化合物を、それらを必要とする対象に投与することからなる、食欲の低減方法を提供することである。
また本発明は本発明に係る化合物を、その状態の治療又は予防に有用であるとして知られた他の薬剤の治療的又は予防的に有効な量と組み合わせて投与することからなる肥満症の治療法又は予防法に関する。
また本発明は本発明に係る化合物を、その状態の治療又は予防に有用であるとして知られた他の薬剤の治療的又は予防的に有効な量と組み合わせて投与することからなる糖尿病の治療法又は予防法に関する。
また本発明は本発明に係る化合物(I)又はそれらの薬学的に許容されうる塩を、その状態の治療又は予防に有用であるとして知られた他の薬剤の治療的又は予防的に有効な量と組み合わせて投与することからなる高脂血症又は異常脂質血症の治療法又は予防法に関する。
本発明のもう1つの側面としては、本発明に係る化合物と、薬学的に許容されうる担体からなる医薬組成物を提供することである。
本発明の更にもう1つの側面としては、医薬として使用するための本発明に係る化合物に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、それらを必要とする対象のLCEに起因する疾患の治療、予防、抑制に有用な医薬の製造のための本発明に係る化合物の使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、それらを必要とする対象のメタボリックシンドローム、高脂血症、異常脂質血症、非アルコール性脂肪肝、肥満症、糖尿病、過食症、悪性新生物又は感染性疾患の治療又は予防に有用な医薬の製造のための本発明に係る化合物の使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、それらを必要とする対象の肥満症の治療又は予防に有用な医薬の製造のための本発明に係る化合物の使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、それらを必要とする対象の糖尿病の治療又は予防に有用な医薬の製造のための本発明に係る化合物の使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、それらを必要とする対象の高脂血症又は異常脂質血症の治療又は予防に有用な医薬の製造のための本発明に係る化合物の使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、本発明に係る化合物の治療的に有効量と、インスリン抵抗性改善薬、インスリン類似薬、スルホニルウレア類、α−グルコシダーゼ阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP−4又はDP−IV)阻害剤、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)作動薬、HMG−CoA還元酵素阻害剤、セロトニン様物質、β3−アドレナリン受容体作動薬、神経ペプチドY1拮抗薬、神経ペプチドY2作動薬、神経ペプチドY5拮抗薬、膵リパーゼ阻害剤、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬若しくはインバースアゴニスト、メラニン濃縮ホルモン受容体作動薬、メラノコルチン4受容体作動薬、ボムベシンレセプターサブタイプ3作動薬、グレリン拮抗剤、PYY、PYY3−36及びNK−1拮抗剤からなる群より選択される薬剤又はそれらの薬学的に許容されうる塩の治療的に有効量の使用であって、それらを必要とする対象の肥満症、糖尿病、糖尿病関連疾患又は肥満関連疾患の治療、管理又は予防に有用な医薬の製造のための上記使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、本発明に係る化合物の治療的に有効量と、インスリン抵抗性改善薬、インスリン類似薬、スルホニルウレア類、α−グルコシダーゼ阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP−4又はDP−IV)阻害剤、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)作動薬、HMG−CoA還元酵素阻害剤、セロトニン様物質、β3−アドレナリン受容体作動薬、神経ペプチドY1拮抗薬、神経ペプチドY2作動薬、神経ペプチドY5拮抗薬、膵リパーゼ阻害剤、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬若しくはインバースアゴニスト、メラニン濃縮ホルモン受容体作動薬、メラノコルチン4受容体作動薬、ボムベシンレセプターサブタイプ3作動薬、グレリン拮抗剤、PYY、PYY3−36及びNK−1拮抗剤からなる群より選択される薬剤又はそれらの薬学的に許容されうる塩の治療的に有効量の肥満症、糖尿病、糖尿病関連疾患又は肥満関連疾患の治療又は予防に用いる医薬の製造のための使用であって、本発明に係る化合物の有効量と、上記薬剤の有効量の同時又は別々の使用に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、本発明に係る化合物の治療的に有効量と、インスリン抵抗性改善薬、インスリン類似薬、スルホニルウレア類、α−グルコシダーゼ阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP−4又はDP−IV)阻害剤、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)作動薬、HMG−CoA還元酵素阻害剤、セロトニン様物質、β3−アドレナリン受容体作動薬、神経ペプチドY1拮抗薬、神経ペプチドY2作動薬、神経ペプチドY5拮抗薬、膵リパーゼ阻害剤、カンナビノイドCB1受容体拮抗薬若しくはインバースアゴニスト、メラニン濃縮ホルモン受容体作動薬、メラノコルチン4受容体作動薬、ボムベシンレセプターサブタイプ3作動薬、グレリン拮抗剤、PYY、PYY3−36及びNK−1拮抗剤からなる群より選択される薬剤又はそれらの薬学的に許容されうる塩の治療的に有効量からなる、肥満症、糖尿病、糖尿病関連疾患又は肥満関連疾患の同時、別々若しくは連続的な使用のための合剤としての製品に関する。
本発明の更にもう1つの側面としては、本発明に係る化合物の治療的に有効量と、シンバスタチン、メバスタチン、エゼチミベ、アトルバスタチン、シタグリプチン、メトホルミン、シブトラミン、オルリスタット、Qnexa(商品名)及びフェンテルミンからなる群より選択される薬剤又はそれらの薬学的に許容されうる塩の治療的に有効量の使用であって、それらを必要とする対象の肥満症、糖尿病、糖尿病関連疾患又は肥満関連疾患の治療、管理又は予防に有用な医薬の製造のための上記使用に関する。
本発明に係る化合物を臨床的に用いるにあたり、その投与形態に合わせ、薬学的に許容される添加剤を加えて各種製剤化の後投与することも可能である。その際の添加剤としては、製剤分野において通常用いられる各種の添加剤が使用可能であり、例えばゼラチン、乳糖、白糖、酸化チタン、デンプン、結晶セルロース、メチル化セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、トウモロコシデンプン、マイクロクリスタリンワックス、白色ワセリン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水りん酸カルシウム、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン、硬化ヒマシ油、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシウム、パルミトオレイン酸、軽質無水ケイ酸、タルク、植物油、ベンジルアルコール、アラビアゴム、プロピレングリコール、ポリアルキレングリコール、シクロデキストリン又はヒドロキシプロピルシクロデキストリン等が挙げられる。
これらの添加剤との混合物として製剤化される剤形としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくは坐剤等の固形製剤;又は例えばシロップ剤、エリキシル剤若しくは注射剤等の液体製剤等が挙げられ、これらは、製剤分野における通常の方法に従って調製することができる。なお、液体製剤にあっては、用時に水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁させる形であってもよい。また、特に注射剤の場合、必要に応じて生理食塩水又はブドウ糖液に溶解又は懸濁させてもよく、更に緩衝剤や保存剤を添加してもよい。
本発明に係る化合物はヒト又はそれ以外の哺乳動物を含む動植物であって、当該化合物による処置を必要とするものに対して有効である。当該哺乳動物としてはヒトが好ましく、男性であっても女性であってもよい。ヒト以外の哺乳動物としては、例えばイヌ、ネコ等の愛玩動物等が挙げられる。本発明に係る化合物は、これらイヌ、ネコ等の肥満又は肥満に関係する疾患に対しても有効である。当該化合物による処置を必要とするか否かは、通常の内科医、獣医又は臨床医によって、容易に決定することができる。
本発明に係る化合物を例えば臨床の場で使用する場合、その投与量及び投与回数は、患者の性別、年齢、体重、症状の程度及び目的とする処置効果の種類と範囲等により異なるが、一般に経口投与の場合、成人1日あたり、0.01〜100mg/kg、好ましくは0.03〜1mg/kgを1〜数回に分けて、また非経口投与の場合は、0.001〜10mg/kg、好ましくは0.001〜0.1mg/kg、より好ましくは0.01〜0.1mg/kgを1〜数回に分けて投与するのが好ましい。
経口投与のためには、1.0〜1000mgの有効成分、特に治療される患者の症状に合わせて薬用量を調整するために1.0、5.0、10.0、15.0、20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0及び1000.0mgの有効成分を含む錠剤が好ましい。当該化合物は一日当たり、1〜4回、好ましくは一日当たり、1回又は2回の処方により投与することができる。
本発明に係る化合物が、肥満症及び/又は糖尿病及び/又は高脂血症及び/又は異常脂質血症及び/又は非アルコール性脂肪肝、又は他の疾患の治療又は予防に対して適用される場合、本発明に係る化合物の一日当たりの薬用量が動物の体重1kgに対し約0.1mg〜約100mgであるとき、より好ましくは一日当たり単回若しくは2回〜6回の分割投与、又は徐放性製剤によるとき、一般に十分な結果を得ることができる。多くの大型哺乳動物にとって、一日当たりの全薬用量は約1.0mg〜約1000mg、好ましくは約1mg〜約50mgである。70kgの大人の場合、一日当たりの全薬用量は、通常、約7mg〜約350mgであろう。この薬用量の処方は最高の治療効果を得るため調整することができる。
通常の内科医、獣医又は臨床医は病状進行を治療し、予防し、阻止し、抑制し又は停止させるに必要な効果的薬物量を容易に決定し処理することができる。
これらの製剤は、本発明に係る化合物を全薬剤1.0〜100重量%、好ましくは1.0〜60重量%の割合で含有することができる。これらの製剤は、また、治療上有効な他の化合物を含んでいてもよい。
本発明に係る化合物は高血圧、狭心症、心不全、心筋梗塞、脳卒中、跛行、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、視力低下、電解質異常、動脈硬化症等の循環器系疾患、例えば過食症、糖尿病性神経障害等の中枢神経系疾患、例えばメタボリックシンドローム、肥満症、糖尿病、インスリン抵抗性、高脂血症、高コレステロール血症、高中性脂肪血症、異常脂質血症、非アルコール性脂肪肝、ホルモン分泌異常、痛風、脂肪肝等の代謝性疾患、例えば月経障害、性機能障害等の生殖系疾患、肝機能障害、膵炎、胆のう炎、胃食道逆流等の消化管系疾患、肥満低換気症候群(ピックウィック症候群)、睡眠時無呼吸症候群等の呼吸器系疾患、細菌・真菌・寄生虫による感染性疾患、悪性新生物、関節炎、皮膚潰瘍等の炎症性疾患等の疾病の処置に有用な他剤と組み合わせて使用することができる。そのような組み合わせの個々の成分は、処置期間中、別々の異なる時に又は同時に、分割された又は単一の製剤で投与することができる。したがって、本発明は同時の又は時間が異なる投与の全てを含むと解釈すべきであり、本発明における投与はそのように解釈すべきである。本発明に係る化合物と上記の疾患の処置に有用な他剤との組み合わせの範囲には、原則として上記疾患の処置に有用ないかなる医薬製剤との組み合わせも包含される。
上記組み合わせは、本発明の組成物に一つの他の活性物質のみならず、2又はそれ以上の他の活性物質を組み合わせたものを包含する。本発明の組成物と、上記疾患の治療薬から選ばれた1、2又はそれ以上の活性化物質との組み合わせには多くの例が存在する。例えば、メタボリックシンドロームの治療・管理、予防を目的とする場合、本発明の組成物と高脂血症治療剤、脂質低減薬剤及び抗糖尿病薬剤から選ばれた1、2又はそれ以上の活性化物質との組み合わせが有益である。特に、抗糖尿病薬剤及び/又は高脂血症治療剤又は脂質低減剤に加えて、抗肥満薬剤、抗高血圧薬剤を包含する組成物はメタボリックシンドロームの治療、管理又は予防に相乗的な効果を発揮する。
本剤と組み合わせる薬剤としては、例えば、ACAT阻害剤、αプロッカー、アルドースリダクターゼ阻害剤、αアミラーゼ阻害剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、陰イオン交換樹脂、食欲抑制剤、抗酸化剤、抗血小板剤、βブロッカー、ビグアニド剤、カルシウム拮抗剤、CB1受容体インバースアゴニスト/拮抗剤、CETP阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、DGAT阻害剤、DP−IV阻害剤、利尿剤、エイコサペンタエン酸、エンドセリン拮抗剤、FLAP阻害剤、FXRモジュレーター、グレリン拮抗剤、GLP−1アゴニスト、GLP−1分泌剤、グルカゴン拮抗剤、グルコキナーゼ活性化剤、グルココルチコイド受容体リガンド、αグリコシダーゼ阻害剤、GPAT阻害剤、ヒスタミンH3受容体リガンド、HMG−CoAリダクターゼ阻害剤、HSD阻害剤、インスリンとその類似薬、VEGF阻害剤・PDGF阻害剤等のキナーゼ阻害剤、レプチン、リパーゼ阻害剤、5-LO阻害剤、LXRリガンド、メラノコルチンアゴニスト、MCH拮抗剤、MTTP阻害剤、オレキシン拮抗剤、オピオイド拮抗剤、ニューロペプチドY拮抗剤、ニコチン酸アゴニスト、PPARリガンド、PTP-1B阻害剤、SCD−1阻害剤、セロトニン輸送体阻害剤、SGLT阻害剤、SURリガンド、甲状腺ホルモンアゴニスト、UCP活性化剤、VPAC受容体アゴニスト等を挙げることができる。
本発明に係る化合物は、優れたLCE阻害作用を有し、LCEが関与する各種疾患、例えば循環器系疾患、神経系疾患、代謝性疾患、生殖系疾患、消化管系疾患、新生物、感染症等の治療剤、又は除草剤として有用である。
以下に参考例及び実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
薄層クロマトグラフィーは、プレートとしてSilica gel60254(Merck)を、検出法としてUV検出器を用いた。カラム用シリカゲルとしては、WakogelTMC―300又はC―200(和光純薬)、FLASH+カートリッジ(Biotage)又はChromatorex(FUJI SILYSIA CHEMICAL)を用いた。MSスペクトルは、ZQ2000(Waters)を用いて測定した。NMRスペクトルは、重ジメチルスルホキシド溶液で測定する場合には内部基準としてジメチルスルホキシドを用い、JNM―AL400(日本電子(JEOL))、Mercury400(400MHz;Varian)、又はInova400(400MHz;Varian)型スペクトロメータを用いて測定し、全δ値をppmで示した。
NMR測定における略号の意味を以下に示す。
s:シングレット
d:ダブレット
dd:ダブル ダブレット
t:トリプレット
dt:ダブル トリプレット
q:クァルテット
m:マルチプレット
br:ブロード
J:カップリング定数
Hz:ヘルツ
DMSO−d:重ジメチルスルホキシド
参考例
tert−ブチル 3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラートの製造
(1)tert−ブチル 3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラートの製造
トロピノン(25.1g)のジクロロエタン(200mL)溶液に1−クロロエチル クロロホルメート(29.4mL)を加え2時間還流した。溶媒を減圧下留去しメタノール(200mL)を加え、14時間還流した。反応混合物を濃縮し8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン 塩酸塩の粗生成物(25.0g)を得た。8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン 塩酸塩(8.1g)のアセトニトリル溶液(200mL)にトリエチルアミン(20.9mL)、ジメチルアミノピリジン(611mg)及びジ−tert−ブチル ジカーボネート(12.0g)を加え室温で14時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧下留去した。濃縮残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)で精製し、表題化合物を無色固体として得た(11.17g)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.50(9H,s),1.65−1.69(2H,m),2.05−2.13(2H,m),2.29−2.38(2H,m),2.51−2.80(2H,m),4.36−4.58(2H,m)
(2)3−エキソ−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシリックアシッド tert−ブチルエステルの製造
水素化ホウ素ナトリウム(2.27g)のエタノール溶液(100mL)に0℃で水(100mL)及び塩化セリウム6水和物(22.35g)を加え1時間撹拌した。同温度でtert−ブチル 3−オキソ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラート(11.17g)を加え0℃で1時間撹拌した後、室温まで昇温し14時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧下留去した。濃縮残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)で精製し、表題化合物を無色固体として得た(8.58g)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.31(1H,d,J=5.9Hz),1.47(9H,s),1.58−1.67(3H,m),1.88−2.01(4H,m),4.06−4.14(1H,m),4.15−4.33(2H,m)
(3)3−エキソ−メタンスルホニルオキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシリックアシッド tert−ブチルエステルの製造
3−エキソ−ヒドロキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシリックアシッド tert−ブチルエステル(49.37g)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液に0℃にてトリエチルアミン(45.4mL)及びメタンスルホニルクロリド(20.17mL)を加え1時間撹拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧下留去した。濃縮残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1〜0:1)で精製し、表題化合物を無色固体として得た(59.44g)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.48(9H,s),1.53−1.62(2H,m),1.64−1.72(2H,m),1.78−2.18(5H,m),3.01(3H,s),4.18−4.37(1H,m),5.02(1H,m)
(4)tert−ブチル 3−フェニルチオ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
3−エキソ−メタンスルホニルオキシ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシリックアシッド tert−ブチルエステル(279mg)のDMF(5mL)溶液にチオフェノール(132mg)及び炭酸カリウム(207mg)を加え80℃で5時間撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧下留去した。濃縮残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1〜1/2)で精製し、表題化合物を無色固体として得た(181mg)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.45(9H,s),1.51−1.64(2H,m),1.82(2H,d,J=12.0Hz),1.96−2.03(2H,m),2.15−2.34(2H,m),3.64(1H,t,J=8.0Hz),4.10−4.34(2H,m),7.19−7.37(4H,m),7.48−7.52(1H,m)
(5)tert−ブチル 3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート
tert−ブチル 3−フェニルチオ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(181mg)のアセトン(10mL)溶液に酢酸(26μL)及び過マンガン酸カリウム(190mg)水溶液(10mL)を室温で加え14時間撹拌した。反応溶液に10%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、セライトでろ過した。溶媒を減圧下留去し、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧下留去し、表題化合物の粗生成物を無色固体として得た(174mg)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.42(9H,s),1.80−2.04(6H,m),2.27−2.40(2H,m),3.05−3.16(1H,m),4.21−4.30(2H,m),7.57(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.84−7.88(2H,m)
(6)3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩
tert−ブチル 3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(174mg)のメタノール(5mL)溶液に4N−塩化水素メタノール溶液を加え、60℃で3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、生成した固体をジエチルエーテルで洗浄することにより表題化合物の粗生成物を無色固体として得た(141mg)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.90−2.15(6H,m),2.32−2.45(2H,m),3.70−3.8(1H,m),3.90−4.10(2H,m),7.30−7.95(5H,m)
実施例1
3−フェニルスルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミドの製造
3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(29mg)のクロロホルム溶液(5mL)にトリエチルアミン(28μL)及び4−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアナート(28mg)を加え80℃で1時間攪拌した。反応液を水と酢酸エチルで分配し、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=10/1)にて精製し、表題化合物(19mg)を無色固体として得た。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.98−2.14(6H,m),2.39−2.49(2H,m),3.18−3.28(1H,m),4.31−4.39(2H,m),6.48(1H,s),7.45−7.61(6H,m),7.64−7.70(1H,m),7.85(2H,t,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):439[M+H]
実施例1で用いた4−(トリフルオロメチル)フェニルイソシアナート及び3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩を、それぞれ所望の化合物に対応する原料であるフェニルイソシアナート及びアミンに替え、他は実施例1と同様にして実施例2〜40の化合物を得た。
実施例2
3−(4−フルオロフェニル)スルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.96−2.06(4H,m),2.07−2.16(2H,m),2.40−2.51(2H,m),3.14−3.24(1H,m),4.33−4.39(2H,m),6.49(1H,s),7.22−7.28(2H,m),7.48(2H,d,J=8.0Hz),7.53(2H,d,J=8.0Hz),7.84−7.90(2H,m)
ESI−MS(m/e):457[M+H]
実施例3
3−[(2−メトキシフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.95−2.15(6H,m),2.39−2.51(2H,m),3.76−3.85(1H,m),3.88(3H,s),4.29−4.38(2H,m),6.61(1H,s),7.00(1H,d,J=8.0Hz),7.12(1H,t,J=8.0Hz),7.51−7.63(5H,m),7.96(1H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):469[M+H]
実施例4
3−[(3−メトキシフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.97−2.14(6H,m),2.40−2.51(2H,m),3.19−3.28(1H,m),3.86(3H,s),4.32−4.39(2H,m),6.50(1H,s),7.17(1H,d,J=8.0Hz),7.34(1H,s),7.40−7.55(6H,m)
ESI−MS(m/e):469[M+H]
実施例5
3−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.93−2.14(6H,m),2.40−2.50(2H,m),3.11−3.22(1H,m),3.89(3H,s),4.31−4.39(2H,m),6.50(1H,s),7.01(2H,d,J=8.0Hz),7.44−7.56(4H,m),7.78(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):469[M+H]
実施例6
3−[(2−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.00−2.14(6H,m),2.42−2.53(2H,m),3.82−3.91(1H,m),4.33−4.39(2H,m),6.55(1H,s),7.46−7.62(7H,m),8.13(1H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):473[M+H]
実施例7
3−[(3−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.96−2.06(4H,m),2.07−2.14(2H,m),3.18−3.17(2H,m),3.36−3.43(1H,m),4.34−4.40(2H,m),6.58(1H,s),7.45−7.55(5H,m),7.62−7.66(1H,m)7.72−7.76(1H,m),7.84−7.86(1H,m)
ESI−MS(m/e):473[M+H]
実施例8
3−[(4−クロロフェニル)スルホニル]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.93−2.03(4H,m),2.06−2.14(2H,m),2.40−2.49(2H,m),3.35−3.42(1H,m),4.33−4.40(2H,m),6.61(1H,s),7.46−7.58(6H,m),7.77−7.81(2H,m)
ESI−MS(m/e):473[M+H]
実施例9
3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
1HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.08−2.17(6H,m),2.43−2.52(2H,m),3.05−3.14(2H,m),4.02−4.09(1H,m),6.54(1H,s),7.50−7.59(5H,m),7.99(1H,t,J=8.0Hz),8.13(1H,d,J=8.0Hz),8.71−8.75(1H,d,m)
ESI−MS(m/e):440[M+H]
実施例10
3−(ピリジン−3−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.94−2.21(6H,m),2.38−2.52(2H,m),3.15−3.29(1H,m),4.34−4.45(2H,m),6.58(1H,s),7.43−7.61(5H,m),8.11−8.19(1H,m),8.87−8.95(1H,m),9.08(1H,s)
ESI−MS(m/e):440[M+H]
実施例11
3−(ピリジン−4−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.97−2.06(4H,m),2.09−2.15(2H,m),2.40−3.53(2H,m),3.22−3.31(1H,m),4.35−4.41(2H,m),6.59(1H,s),7.45−7.56(4H,m),7.73(2H,d,J=4.0Hz),8.92(2H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):440[M+H]
実施例12
3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.08−2.24(6H,m),2.51−2.61(2H,m),4.16−4.25(1H,m),4.37−4.43(2H,m),6.70(1H,s),7.50−7.55(4H,m),7.56(1H,t,J=4.0Hz),8.95(2H,d,J=4.0Hz)ESI−MS(m/e):441[M+H]
実施例13
N−フェニル−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.93−2.01(4H,m),2.05−2.12(2H,m),2.39−2.50(2H,m),3.18−3.27(1H,m),4.30−4.36(2H,m),6.32(1H,s),7.03(1H,t,J=4.0Hz),7.24−7.30(2H,m),7.32−7.37(2H,m),7.56(2H,t,J=4.0Hz),7.66(1H,t,J=4.0Hz),7.86(2H,d,J=4.0Hz)ESI−MS(m/e):371[M+H]
実施例14
N−(4−フルオロフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.94−2.14(6H,m),2.39−2.50(2H,m),3.18−3.27(1H,m),4.28−4.37(2H,m),6.27(1H,s),6.97(2H,t,J=4.0Hz),7.25−7.32(2H,m),7.57(2H,t,J=8.0Hz),7.67(1H,t,J=4.0Hz),7.86(2H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):389[M+H]
実施例15
N−(4−メチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.89−2.11(6H,m),2.28(3H,s),2.39−2.48(2H,m),3.16−3.25(1H,m),4.29−4.36(2H,m),6.32(1H,s),7.07(2H,d,J=8.0Hz),7.22(2H,d,J=8.0Hz),7.56(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):385[M+H]
実施例16
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.22(6H,d,J=8.0Hz),1.92−2.00(4H,m),2.05−2.12(2H,m),2.40−2.49(2H,m),2.80−2.89(1H,m),3.16−3.25(1H,m),4.28−4.35(2H,m),6.29(1H,s),7.13(2H,d,J=8.0Hz),7.25(2H,d,J=8.0Hz),7.56(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,d,J=8.0Hz)ESI−MS(m/e):413[M+H]
実施例17
N−(3−トリフルオロメチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.96−2.14(6H,m),2.40−2.50(2H,m),3.18−3.28(1H,m),4.33−4.39(2H,m),6.52(1H,s),7.26−7.30(1H,m),7.38(1H,t,J=8.0Hz),7.53−7.60(3H,m),7.65−7.70(2H,m),7.86(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):439[M+H]
実施例18
N−(2−トリフルオロメチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.98−2.07(4H,m),2.09−2.16(2H,m),2.39−2.48(2H,m),3.16−3.24(1H,m),4.28−4.35(2H,m),6.72(1H,s),7.15(1H,t,J=8.0Hz),7.51(1H,t,J=8.0Hz),7.56(3H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,d,J=8.0Hz),8.07(1H,d,J=8.0Hz)ESI−MS(m/e):439[M+H]
実施例19
N−(3,5−ジ−トリフルオロメチルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.98−2.15(6H,m),2.39−2.49(2H,m),3.16−3.30(1H,m),4.33−4.42(2H,m),6.77(1H,s),7.21−7.26(2H,t,J=8.0Hz),7.58(2H,t,J=8.0Hz),7.83−7.92(4H,m),
ESI−MS(m/e):507[M+H]
実施例20
N−(4−シクロヘキシルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.19−1.41(6H,m),1.58−1.86(6H,m),1.92−2.13(4H,m),2.39−2.48(3H,m),3.17−3.24(1H,m),4.29−4.34(2H,m),6.28(1H,s),7.11(2H,d,J=8.0Hz),7.24(2H,d,J=8.0Hz),7.56(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.85(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):453[M+H]
実施例21
N−(2−メトキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.93−2.02(4H,m),2.08−2.15(2H,m),2.42−2.52(2H,m),3.18−3.27(1H,m),3.87(3H,s),4.30−4.39(2H,m),6.85(1H,d,J=8.0Hz),6.94(2H,t,J=8.0Hz),7.04(1H,s),7.53−7.59(2H,m),7.63−7.68(1H,m),7.86(2H,d,J=8.0Hz),8.11(1H,d,J=8.0Hz)ESI−MS(m/e):401[M+H]
実施例22
N−(3−メトキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.93−2.00(4H,m),2.05−2.11(2H,m),2.39−2.49(2H,m),3.16−3.25(1H,m),3.78(3H,s),4.30−4.37(2H,m),6.38(1H,s),6.59(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),6.81(1H,dd,J=8.0,1.2Hz),7.12−7.18(2H,m),7.56(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):401[M+H]
実施例23
N−(4−メトキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.89−1.98(4H,m),2.03−2.11(2H,m),2.39−2.49(2H,m),3.16−3.26(1H,m),3.77(3H,s),4.28−4.35(2H,m),6.30(1H,s),6.82(2H,d,J=8.3Hz),7.23(2H,d,J=8.0Hz),7.56(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):401[M+H]
実施例24
N−(4−イソプロポキシフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.30(6H,d,J=4.0Hz),1.89−1.98(4H,m),2.03−2.11(2H,m),2.39−2.49(2H,m),3.16−3.26(1H,m),3.77(3H,s),4.28−4.35(2H,m),4.42−4.50(1H,m),6.22(1H,s),6.82(2H,d,J=8.3Hz),7.21(2H,d,J=8.0Hz),7.56(2H,t,J=8.0Hz),7.66(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,t,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):429[M+H]
実施例25
3−フェニルスルホニル−N−(ピリジン−2−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.96−2.12(6H,m),2.38−2.47(2H,m),3.17−3.26(1H,m),4.36−4.42(2H,m),6.92−6.97(1H,m),7.18−7.25(1H,m),7.53−7.59(2H,m),7.61−7.69(2H,m),7.86(2H,d,J=8.0Hz),8.02(1H,d,J=8.0Hz),8.17(1H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):372[M+H]
実施例26
3−フェニルスルホニル−N−(ピリジン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.93−2.13(6H,m),2.37−2.48(2H,m),3.17−3.27(1H,m),4.36−4.43(2H,m),6.83(1H,s),7.20−7.25(1H,m),7.57(2H,t,J=8.0Hz),7.61(1H,t,J=8.0Hz),7.86(2H,d,J=8.0Hz),8.02(1H,d,J=8.0Hz),8.24(1H,d,J=4.0Hz),8.47(1H,s)
ESI−MS(m/e):372[M+H]
実施例27
3−フェニルスルホニル−N−(ピリジン−4−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.94−2.12(6H,m),2.36−2.46(2H,m),3.16−3.25(1H,m),4.38−4.43(2H,m),7.19(1H,s),7.38(2H,t,J=8.0Hz),7.57(2H,t,J=8.0Hz),7.67(1H,t,J=8.0Hz),7.85(2H,d,J=8.0Hz),8.37(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):372[M+H]
実施例28
N−(4−クロロフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.94−2.12(6H,m),2.38−2.49(2H,m),3.17−3.26(1H,s),4.29−4.36(2H,m),6.33(1H,s),7.23(2H,d,J=8.0Hz),7.30(2H,d,J=8.0Hz),7.57(2H,t,J=8.0Hz),7.63−7.70(1H,m),7.86(2H,d,J=8.0Hz)ESI−MS(m/e):405[M+H]
実施例29
N−ビフェニル−4−イル−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.95−2.04(2H,m),2.08−2.16(2H,m),2.42−2.52(2H,m),3.06−3.16(2H,m),3.19−3.29(1H,m),4.34−4.42(2H,m),6.41(1H,s),7.38−7.45(5H,m),7.50−7.60(7H,m),7.84−7.89(2H,m)
ESI−MS(m/e):447[M+H]
実施例30
3−フェニルスルホニル−N−[4−(1H−ピラゾール−3−イル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.92−2.12(6H,m),2.38−2.49(2H,m),3.17−3.27(1H,m),4.32−4.40(2H,m),6.54(1H,s),6.61(1H,s),7.39(2H,d,J=8.0Hz),7.52−7.68(7H,m),7.85(2H,d,J=8.0Hz)
ESI−MS(m/e):437[M+H]
実施例31
3−フェニルスルホニル−N−[4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.98−2.15(6H,m),2.41−2.52(2H,m),3.21−3.30(1H,m),4.34−4.41(2H,m),6.55(1H,s),7.49−7.61(4H,m),7.64−7.71(1H,m),7.85−7.94(4H,m),9.06(1H,s)
ESI−MS(m/e):455[M+H]
実施例32
3−フェニルスルホニル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.01−2.14(6H,m),2.37−2.48(2H,m),3.19−3.27(1H,m),4.37−4.45(2H,m),7.07(1H,s),7.31−7.38(1H,m),7.54−7.63(2H,m),7.64−7.71(1H,m),7.82−7.93(2H,m),8.16(1H,d,J=8.0Hz),8.44(1H,s)
ESI−MS(m/e):440[M+H]
実施例33
3−フェニルスルホニル−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.99−2.17(6H,m),2.37−2.49(2H,m),3.19−3.30(1H,m),4.36−4.45(2H,m),7.07(1H,d,J=8.0Hz),7.31−7.36(1H,m),7.55−7.62(2H,m),7.65−7.70(1H,m),7.83−7.92(2H,m),8.16(1H,d,J=8.0Hz),8.44(1H,s)
ESI−MS(m/e):440[M+H]
実施例34
3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.07−2.18(6H,m),2.42−2.51(2H,m),4.03−4.11(1H,m),4.36−4.44(2H,m),6.78(1H,s),7.54−7.64(2H,m),7.99(1H,t,J=8.0Hz),8.13(1H,d,J=4.0Hz),8.26(1H,d,J=8.0Hz),8.50(1H,s),8.73(1H,d,J=4.0Hz)ESI−MS(m/e):441[M+H]
実施例35
3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.08−2.30(6H,m),2.51−2.60(2H,m),4.19−4.27(1H,m),4.38−4.47(2H,m),6.71(1H,s),7.57−7.66(2H,m),8.28(1H,dd,J=4.0,8.0Hz),8.52(1H,d,J=4.0Hz),8.96(2H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):442[M+H]
実施例36
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.22(6H,d,J=8.0Hz),2.02−2.12(6H,m),2.42−2.52(2H,m),2.81−2.90(1H,m),3.97−4.06(1H,m),4.30−4.35(2H,m),6.27(1H,s),7.14(2H,d,J=8.0Hz),7.27(2H,d,J=8.0Hz),7.53−7.58(1H,m),7.94−8.00(1H,m),8.12(1H,d,J=8.0Hz),8.73(1H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):414[M+H]
実施例37
N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.22(6H,d,J=8.0Hz),2.07−2.19(6H,m),2.50−2.60(2H,m),2.82−2.91(1H,m),4.15−4.23(1H,m),4.30−4.38(2H,m),6.30(1H,s),7.15(2H,d,J=8.0Hz),7.29(2H,d,J=8.0Hz),7.57(1H,d,J=4.0Hz),8.95(2H,d,J=4.0Hz)ESI−MS(m/e):415[M+H]
実施例38
3−(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDOD,δppm):1.99−2.15(6H,m),2.40−2.54(2H,m),3.68−3.79(1H,m),4.45−4.54(2H,m),7.48−7.65(4H,m),8.66(1H,s)
ESI−MS(m/e):430[M+H]
実施例39
3−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):2.05−2.17(4H,m),2.18−2.26(2H,m),2.49−2.60(2H,m),3.82−3.90(1H,m),4.35−4.42(2H,m),6.52(1H,s),6.94(2H,t,J=8.0Hz),7.04(1H,s),7.52(1H,dd,J=4.0Hz,8.0Hz),7.76(1H,d,J=4.0Hz),8.05(1H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):446[M+H]
実施例40
N−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.29(9H,s),2.03−2.13(6H,m),2.42−2.54(2H,m),3.97−4.06(1H,m),4.30−4.35(2H,m),6.26(1H,s),7.26−7.33(4H,m),7.53−7.58(1H,m),7.94−8.00(1H,t,J=4.0Hz),8.12(1H,d,J=8.0Hz),8.74(1H,d,J=4.0Hz)
ESI−MS(m/e):428[M+H]
実施例41
3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミドの製造
(1)3−ベンジル−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミドの製造
3−ベンジル−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン2塩酸塩(100mg)のクロロホルム(3mL)溶液にフェニル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバメート(133mg)とトリエチルアミン(0.203mL)を加え80℃で24時間攪拌した。有機層を蒸留水にて洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧下留去した。濃縮残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、目的化合物を得た(130mg)。
(2)N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミドの製造
上記(1)で合成した化合物(130mg)のメタノール溶液(3mL)に水酸化パラジウム(50mg)を加え水素(4気圧)を室温で24時間添加した。反応液をセライトろ過し、メタノールにて洗浄した。ろ液を濃縮し、目的化合物を得た(100mg)。
(3)表題化合物の製造
上記(2)で合成した化合物(25mg)のクロロホルム溶液(1mL)にトリエチルアミン(58μL)とピリジン−2−スルホニルクロリド(16.3mg)を加え、室温で24時間攪拌した。反応液を蒸留水にて洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧下留去した。濃縮残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得た(24.7mg)。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.98−2.09(4H,m),3.11−3.19(2H,m),3.68−3.76(2H,m),4.36−4.45(2H,m),6.56−6.65(1H,m),7.43−7.56(5H,m),7.87−7.95(2H,m),8.63−8.68(1H,m)
ESI−MS(m/e):441[M+H]
実施例42
5−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキサミドの製造
(1)tert−ブチル 5−({[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}カルボニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシレートの製造
tert−ブチル 2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシレートを原料として、実施例41(1)と同様の方法により目的化合物を得た。
(2)N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシレート塩酸塩の製造
上記(1)で合成した化合物(135mg)のクロロホルム溶液(3mL)に4規定塩化水素−ジオキサン溶液(3mL)を加え、室温で24時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、目的化合物を得た(107mg)。
(3)表題化合物の製造
上記(2)で合成した化合物を原料として実施例41(3)と同様の方法により表題化合物を得た。
HNMR(400MHz,CDCl,δppm):1.77−1.89(2H,m),1.98−2.09(1H,m),2.13−2.23(1H,m),3.48−3.54(1H,m),3.59−3.65(1H,m),3.68−3.75(1H,m),3.98−4.06(1H,m),4.36−4.42(1H,m),4.52−4.60(1H,m),6.31−6.39(1H,m),7.42−7.56(5H,m),7.88−7.94(1H,m),7.97−8.02(1H,m),8.61−8.67(1H,m)
ESI−MS(m/e):441[M+H]
本発明に係る化合物は、優れたLCE阻害作用を有し、LCEが関与する各種疾患、例えば循環器系疾患、神経系疾患、代謝性疾患、生殖系疾患、消化管系疾患の治療剤、又は除草剤として有用である。

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 0005319536
    [式中、
    は、場合により置換基を有していてもよいC1−6アルキル、場合により置換基を有していてもよいC3−8シクロアルキル、場合により置換基を有していてもよいアリール又は場合により置換基を有していてもよいヘテロアリールを表し、前記C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ及びハロC1−6アルキルオキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、
    は、場合により置換基を有していてもよいフェニル又は場合により置換基を有していてもよいヘテロアリールを表し、前記フェニル又はヘテロアリールは、ハロゲン、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C1−6アルキルオキシ、フェニル及び含窒素ヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、
    Qは、N又はCHを表し、
    及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或いはMは、M又はMと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、
    及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルを表すか、或いはMは、M又はMと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、但し、M、M、M及びMは、それらのなかで1つの−CH−又は−CH−CH−を形成するものとする]で表される化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  2. が、場合により置換基を有していてもよいフェニルである、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  3. が、場合により置換基を有していてもよいピリジル、場合により置換基を有していてもよいピリミジニル、場合により置換基を有していてもよいトリアゾリル又は場合により置換基を有していてもよいチアゾリルである、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  4. が、フェニル、4−フルオロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ピリミジニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、1,2,4−トリアゾール−3−イル及びチアゾール−2−イルからなる群より選択される、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  5. が、場合により置換基を有していてもよいフェニル又は場合により置換基を有していてもよいピリジニルである、請求項1〜4のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  6. が、フェニル、4−メチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、4−イソプロピルオキシフェニル、4−ビフェニル、4−(1H−ピラゾール−3−イル)−フェニル、4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−フェニル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル及び5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルからなる群より選択される、請求項1〜4のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  7. は、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルである、請求項1〜6のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  8. は、Mと一緒になって、−CH−若しくは−CH−CH−を形成し、そしてM及びMは、それぞれ独立して、水素原子若しくは場合によりハロゲンで置換されていてもよいC1−6アルキルである、請求項1〜6のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  9. QがCHである、請求項1〜8のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  10. QがNである、請求項1〜8のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  11. 式(I)で表される化合物が、
    3−フェニルスルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    3−(4−フルオロフェニル)スルホニル−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    N−(4−イソプロピルフェニル)−3−フェニルスルホニル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    3−フェニルスルホニル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    3−フェニルスルホニル−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−N−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    N−(4−イソプロピルフェニル)−3−(ピリミジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、及び
    N−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(ピリジン−2−イルスルホニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキサミド、
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
  12. 請求項1〜11のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を有効成分とする長鎖脂肪酸伸長酵素(LCE)阻害剤。
  13. 請求項1〜11のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を含有する医薬組成物。
  14. 請求項1〜11のいずれかの請求項に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩を有効成分とする、糖尿病、肥満症又は非アルコール性脂肪肝の予防剤又は治療剤。
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