JP5319094B2 - 画像表示装置の駆動方法および画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置の駆動方法および画像表示装置に関するものである。
従来から、発光層に注入された正孔と電子とが再結合することによって光を生じる機能を有する有機EL(Electroluminescence)素子を用いた画像表示装置が提案されている。
この種の画像表示装置では、例えばアモルファスシリコンや多結晶シリコン等で形成された薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下「TFT」という)や有機EL素子の一つである有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:以下「OLED」という)などを有する複数の画素が行列状に配置された構成を有しており、各画素に適切な電流値が設定されることにより、各画素の輝度が制御される。
ところで、OLEDを用いた画像表示装置は、液晶を用いた画像表示装置よりも消費電力が低いという特徴を有している。しかしながら、近年、携帯機器の使用可能時間の長時間化の要求に伴い、これらの携帯機器の表示パネルへの適用が期待されているOLEDを用いた画像表示装置に対しても、さらなる低消費電力化の要求が求められてきている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、消費電力の低減化を簡易な手法にて実現する画像表示装置の駆動方法および画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、画像表示装置の駆動方法において、発光素子を有する複数の画素回路と、該画素回路に対して共通に接続される電源線と、を備えた画像表示装置を準備するステップと、前記電源線に共通に接続される前記画素回路毎に、該画素回路に対応する画像データに基づいて前記発光素子の発光に必要な電源線への印加電圧を算出するステップと、前記印加電圧を前記電源線に供給し、前記電源線に接続された前記発光素子を発光させるステップと、を備えたことを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、上記の発明において、前記画像表示装置は、前記電源線を複数本有し、該複数の電源線を複数のグループに分け、該グループ毎に前記電源線の電圧が制御されており、前記印加電圧は、前記各グループに属する前記画素回路毎に算出されることを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、上記の発明において、前記画像表示装置は、第1発光素子を有する第1画素回路と、該第1発光素子と異なる色に発光する第2発光素子を有する第2画素回路と、前記第1、第2発光素子とは異なる色に発光する第3発光素子を有する第3画素回路と、を備え、該第1〜第3の画素回路が共通の電源線に接続されていることを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、上記の発明において、前記印加電圧は、前記第1発光素子の発光に必要な第1印加電圧を算出するステップと、前記第2発光素子の発光に必要な第2印加電圧を算出するステップと、前記第3発光素子の発光に必要な第3印加電圧を算出するステップと、前記第1〜第3印加電圧の中の最大値以上の値を印加電圧とするステップと、を経て算出されることを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、上記の発明において、前記電源線に供給される印加電圧の値に応じて、前記画素回路に対応する前記画像データを変動させた第2画像データを算出するステップと、前記第2画像データを前記画素回路に入力するステップと、を更に備えたことを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、上記の発明において、前記画素回路が、前記発光素子の発光を制御する駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタに接続され、且つ前記画像データに応じた電位を供給するための画像信号線とを有し、前記電源線に供給される印加電圧の値に応じて、前記発光素子の発光時に前記画像信号線の電位を変動させるステップを更に備えたことを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置の駆動方法は、上記の発明において、前記印加電圧の算出は、フレーム毎に行なわれることを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置は、発光素子を有する複数の画素回路と、該画素回路に対して共通に接続される電源線と、を備えた画像表示パネルと、前記発光素子の発光に必要な電圧データが記憶された記憶手段と、前記記憶手段に記憶された電圧データおよび画素回路に対応する画像データに基づいて前記電源線に供給すべき印加電圧を算出する演算手段と、前記演算手段によって算出された印加電圧を前記電源線に供給する駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記演算手段は、算出された印加電圧の値に応じて、前記画像データを変動させるための補正電圧または補正係数を算出することを特徴とする。
また、つぎの発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記演算手段は、前記補正電圧または前記補正係数の何れかのデータおよび前記画像データに基づいて前記画素回路に対応する該画像データを変動させた第2画像データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、消費電力の低減化を簡易な手法にて実現する画像表示装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる画像表示装置およびその駆動方法にかかる好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
<画像表示装置の概略構成>
図1は、以下の各実施の形態の説明に好適な画像表示装置の概略構成を示す図である。図1において、画像表示装置の表示パネル5には、電源線10、Tth制御線11、マージ線12および走査線13からなる各制御線および画像信号線14が配設されている。これらの各制御線は、表示パネル5に設けられたラインドライバ20に接続されている。一方、画像信号線14は、制御線と異なる方向に沿って配設されるとともに、表示パネル5に設けられたデータドライバ22に接続されている。なお、図1では図示を省略しているが、表示パネル5は、有機EL素子を具備し、マトリックス状に配列された複数の画素回路を有しており、これらの画素回路には各制御線および画像信号線14が接続されている。
ラインドライバ20は、例えばスイッチング素子などを内部に含む駆動用ICなどを用いて構成することができ、各制御線への印加電圧の大きさや印加するタイミングを制御する。データドライバ22は、演算回路などを内部に含む駆動用ICなどを用いて構成することができ、画像データや画像電位調整データに基づいて画像信号線14に供給するための画像信号線電位を生成するとともに、生成した画像信号線電位を画像信号線14に供給するタイミングを制御する。
また、画像表示装置は、画像データが入力される演算部40および記憶部41を備えている。演算部40は、入力された画像データに対して、以下に詳述する処理を施した処理データをラインドライバ20およびデータドライバ22に供給する。また、記憶部41は、処理データの生成に必要な参照データを保持している。
なお、各制御線、画像信号線14、ラインドライバ20およびデータドライバ22のレイアウトは、図1に示すレイアウトに限られるものではない。また、演算部40および記憶部41を表示パネルの外部に配置する一例を示しているが、表示パネル内に配置することも可能である。
<画素回路の構成>
図2は、画像表示装置の1画素を構成する画素回路の構成例を示す図である。同図に示すように、この画素回路は、有機発光素子OLEDと、駆動トランジスタTdと、閾値電圧検出用トランジスタTthと、容量Csと、容量Csおよび画像信号線14の電気的接続を制御するスイッチングトランジスタT1と、電源線10および容量Csの電気的接続を制御するスイッチングトランジスタT2と、を備えている。
図2において、駆動トランジスタTdは、ゲート電極・ソース電極間に与えられる電位差に応じて有機発光素子OLEDに流れる電流量を制御するための素子である。閾値電圧検出用トランジスタTthは、オン状態となったときに、駆動トランジスタTdのゲート電極とドレイン電極とを電気的に接続する。その結果、駆動トランジスタTdのゲート電極・ソース電極間の電位差が駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthとなるまで駆動トランジスタTdのゲート電極からドレイン電極に向かって電流が流れ、駆動トランジスタTdのゲート電極・ソース電極間の電位差が閾値電圧Vthに近づくこととなる。
有機発光素子OLEDは、アノード層と、カソード層と、アノード層およびカソード層の間に介在され、有機材料からなる発光層とを少なくとも備えた構造を有している。アノード層およびカソード層の材料としては、AlまたはAlとNdとの合金、その他のAl合金、Cu、ITO(Indium Tin Oxide)、Mg,Ca,Al,IZO等の金属材料が用いられ、例えば、アノード層としてAlが、カソード層としてMgおよびCaの積層体が用いられる。また、発光層の材料としては、フタルシアニン、トリスアルミニウム錯体、ベンゾキノリノラト、ベリリウム錯体等の有機材料が用いられる。このような有機発光素子OLEDは、発光層に注入された正孔と電子とが再結合することによって光を生じる機能を有する。
駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、スイッチングトランジスタT1およびスイッチングトランジスタT2は、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)により構成される。なお、各薄膜トランジスタのチャネル(N型またはP型)については、N型、P型のいずれのタイプを用いてもよいが、本実施形態ではN型を用いている。
また、電源線10は、駆動トランジスタTdおよびスイッチングトランジスタT2に所定電圧を供給する。Tth制御線11は、閾値電圧検出用トランジスタTthを制御するための制御信号を供給する。マージ線12は、スイッチングトランジスタT2を制御するための制御信号を供給する。走査線13は、スイッチングトランジスタT1を制御するための制御信号を供給する。画像信号線14は、有機発光素子OLEDの発光輝度に対応する画像信号を供給する。
なお、図2では、有機発光素子OLEDのアノード層側をグラウンド線に、カソード層側を電源線10にそれぞれ接続するようにしているが、有機発光素子OLEDのアノード層側を電源線10に、カソード層側をグラウンド線にそれぞれ接続してもよいし、あるいは、有機発光素子OLEDの両側に電源線を接続し、両電源線の電位を変動させてもよい。
<画素回路群の構成>
図3は、図2における画像表示装置において、複数の画素回路で構成される画素回路群を示す図である。なお、図3においては、閾値電圧検出用トランジスタTth、スイッチングトランジスタT1、有機発光素子OLED自体が有する素子容量Coled、および電源線やマージ線以外の制御線などの回路要素の図示を省略している。
図3において、電源線10やマージ線12等の制御線は画素回路群に共通に接続されており、その一端側がラインドライバ20に接続されている。そして、ラインドライバ20によって電源線10やマージ線12等の制御線に印加される電位が制御される。
<画素回路群の動作>
つぎに、図3に示す画素回路群の動作について、図2、図3および図4の各図面を適宜参照して説明する。図4は、実施の形態1にかかる発光制御を説明するための制御シーケンスの一例を示す図である。なお、図4に示す制御シーケンスは、図3に示す各画素回路群を順次発光方式で発光制御する場合を示すものである。順次発光方式とは、各画素回路に対する画像信号線電位(画像データ)の書き込み制御および各画素回路の発光制御を同一の電源線または制御線に共通に接続された画素回路のグループごと(例えば一行ごと、一列ごとなど)に順次行う方式である。
また、図4において、“n”および“n+1”は、図3における各画素回路群を識別する行番号を示している。なお、これらのシーケンスでは、準備期間、閾値電圧検出期間、書き込み期間および発光期間の4つの期間を1サイクルとする各行毎のサイクルが時間的にずれているが、1サイクルの期間内における各画素回路群の動作は各行で同一である。したがって、以下の説明では、第n行の画素回路群に着目し、その動作を説明する。
<画素回路群の動作−準備期間の動作>
まず、準備期間では、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、スイッチングトランジスタT1がオフ、駆動トランジスタTdがオン、スイッチングトランジスタT2がオンとされ、電源線10(n)→駆動トランジスタTd→有機発光素子OLEDという経路で電流が流れ、有機発光素子OLEDに電荷が蓄積される。
<画素回路群の動作−閾値電圧検出期間の動作>
つぎの閾値電圧検出期間(Vth検出期間)では、スイッチングトランジスタT1がオフ、スイッチングトランジスタT2がオン、閾値電圧検出用トランジスタTthがオンとなり、駆動トランジスタTdのゲート電極とドレイン電極とが接続される。また、容量Csおよび有機発光素子OLEDに蓄積された電荷が放電され、駆動トランジスタTd→電源線10(n)という経路で電流が流れる。そして、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが閾値電圧Vthに達すると、理論的には、駆動トランジスタTdがオフとされるため、結果的に、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthが検出される。
<画素回路群の動作−書き込み期間の動作>
つぎの書き込み期間では、スイッチングトランジスタT1がオン、スイッチングトランジスタT2がオフとなり、さらに画像信号線14より画像信号線電位(−Vdata)が容量Csに供給される。ここで、画像信号線14によって供給される画像信号線電位(−Vdata)は、画像入力信号である画像データに基づいて決定される。また、その際、同一フレーム内の発光期間において、電源線10によって印加される電源線電位も、当該画像データに基づいて決定される。なお、画像データに基づいて決定される画像信号線電位および電源線電位の詳細については後述する。
画像データに基づいて決定された画像信号線電位(−Vdata)は、容量Csに供給される。その結果、有機発光素子OLEDに蓄積された電荷が放電され、有機発光素子OLED→閾値電圧検出用トランジスタTth→容量Csという経路で電流が流れ、駆動トランジスタTdのゲート電位は所望電位に変化する。
なお、図4のシーケンス図では、電源線電位および画像信号線電位が、閾値電圧検出期間から書き込み期間において決定されるように図示しているが、この期間に限定されるものではなく、各フレーム毎に当該フレームにおける発光期間の開始時までに決定されることで十分である。
<画素回路群の動作−発光期間の動作>
つぎの発光期間では、駆動トランジスタTdがオン、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、スイッチングトランジスタT1がオフとなり、有機発光素子OLED→駆動トランジスタTd→電源線10(n)という経路で電流が流れ、有機発光素子OLEDが発光する。
<実施の形態1にかかる画像表示装置の駆動方法>
つぎに、実施の形態1にかかる画像表示装置の駆動方法について説明する。なお、説明に際し、以下の項目の順序立てに従って説明する。
(1)有機発光素子OLEDに流れる電流特性
(2)消費電力の低減手法
(3)電源線制御電位の決定手法
<有機発光素子OLEDに流れる電流特性>
いま、駆動トランジスタTdのドレインからソースに流れる電流をIdsとすると、このIdsは、駆動トランジスタTdの構造、材質から決定される定数β、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgs、ドレイン・ソース間電圧Vdsおよび閾値電圧Vthならびに、以下に示すVgs、VthおよびVdsとの間の大小関係(N型トランジスタの場合)によって決定される駆動トランジスタTdの動作特性に応じて、次式のように表される。
(a)Vgs−Vth≦Vds(飽和領域)のとき
Ids=β×[(Vgs−Vth)2] ・・・(1)
(b)Vgs−Vth>Vds(線形領域)のとき
Ids=2×β×[(Vgs−Vth)×Vds−(1/2×Vds2)]・・・(2)
ここで、上記(1)式および(2)式に表れるβは、駆動トランジスタTdの特性係数であり、駆動トランジスタTdのチャネル幅W(単位:cm)、チャネル長L(単位:cm)、絶縁膜の単位面積あたり容量Cox(単位:F/cm2)、移動度μ(単位:cm2/Vs)を用いて、次式のように表される。
β=1/2×μ×Cox×W/L ・・・(3)
ところで、駆動トランジスタTdとしてアモルファスシリコンや多結晶シリコン等で形成された薄膜トランジスタを用いるときは、駆動トランジスタTdを飽和領域、すなわちVgs−Vth≦Vdsの環境で使用することが好ましい。その理由は、線形領域、すなわちVgs−Vth>Vdsの環境で使用すると、電流制御が容易ではなく、また輝度劣化の原因ともなるVthシフト(Vthが次第に大きくなっていく現象)を引き起こすからである。
そこで、以下の説明では、上記(1)式で示される飽和領域について記述する。なお、このことは、線形領域における本発明の適用を排除することを意味するものではない。
有機発光素子OLEDの輝度は電流密度にほぼ比例するので、上記(1)式に基づいてIdsを制御することにより、各画素回路に所望の輝度を付与することができる。
一つの画素回路が発光期間に消費する電力は、VDD・Idsであるが、1フレーム中の平均的な消費電力を用いるとするならば、デューティD(1フレーム中の発光期間の割合)を用いて、VDD・Ids・Dと表すことができる。
なお、発光時において、有機発光素子OLEDにはIdsで決まる一定の電圧VOLEDが印加されるので、ドレイン・ソース間電圧Vdsは、VDD−VOLEDとなる。したがって飽和領域であることの条件は、
OLED+Vgs−Vth≦VDD ・・・(4)
となる。
<消費電力の低減手法>
図5は、有機発光素子OLEDへの印加電圧VOLEDと有機発光素子OLEDの発光輝度との関係を示すグラフである。有機発光素子OLEDを用いた画像表示装置において、一般的な仕様として規定される最大輝度は150cd/mであり、またその内訳は、赤:39.7cd/m、緑:71.9cd/m、青:38.4cd/mである。図5のグラフを参照すると、各色毎の最大輝度を与える印加電圧は、緑<赤<青の順で大きくなることが分かる。
なお、図5のグラフでは各色毎の最大輝度を与える電圧の大小関係が把握しにくいので、このグラフを有機発光素子OLEDへの印加電圧VOLEDと各色毎の階調レベルとの関係に表現しなおしたものが図6である。
図6において、横軸は有機発光素子OLEDへの印加電圧を示し、縦軸は階調レベルを6ビット(0〜63)とし、輝度が階調レベルの2.2乗(つまりγ=2.2)に比例するものとして図5に示した輝度値を階調レベルに変化させた値を示している。
図6によれば、赤画素、緑画素および青画素に対して最大階調を与える印加電圧は、緑画素(約5.8V)、赤画素(約6.9V)、青画素(約8.0V)であることが分かる。また、階調レベルが約22のところで、赤画素に対する印加電圧と緑画素に対する印加電圧との大小関係が逆転していることが分かる。
図7は、発光時における駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧(Vgs−Vth)と各色毎の階調レベルとの関係を示す図である。図5に示される有機発光素子OLEDへの印加電圧(VOLED)と同様に、各色毎の最大輝度を与える印加電圧は、緑画素<赤画素<青画素の順に大きくなることが分かる。
図8は、図6、7から決定される必要駆動電圧(すなわちVOLED+(Vgs−Vth))と各色毎の階調レベルとの関係を示すグラフである。図8に示すように、必要駆動電圧が最も高いのは青の最大階調である。
従来技術にかかる画素回路では、例えば図8に示されるように、必要駆動電圧の最大値が約11.4Vであったため、この最大値とその誤差も考慮して駆動電圧を12Vに設定していた。ここで、駆動電圧とは、有機発光素子OLEDと駆動トランジスタTdとが直列に接続された回路部の高電位側端子と低電位側端子との間の電位差である。なお、図2、3の画素回路では、高電位側が“0V”の固定電位であるため、駆動電圧が12Vなら、電源線電位(VDD)は“−12V”に設定される。
一方、同一電源線に接続される画素回路は、発光前に必要駆動電圧が分かっているので、それらの画素回路における必要駆動電圧の最大値は発光前に明らかとなる。したがって、駆動電圧を一律“−12V”にするのではなく、必要駆動電圧の最大値に誤差分を加えた電圧を出力するような発光制御を行うことは消費電力の低減化につながる。
例えば、緑画素を最大階調で発光させて緑単色の画面を表示する場合、図8より、赤画素および青画素は発光しないので、駆動電圧は8V程度で十分であることがわかる。このことにより、例えば図2、3が緑単色の画素回路であれば、全ての電源線の電位を“−12V”から“−8V”にすることができ、消費電力を2/3程度に低減させることが可能となる。このように、各電源線毎に駆動電圧を可能な限り小さくする制御を行うことで、消費電力の低減化を実現することができる。
<電源線制御電位の決定>
つぎに、入力された画像データに基づいて電源線制御電位を決定する際の処理の詳細について、図9および図10の各図面を適宜参照して説明する。ここで、図9は、電源線制御電位を決定するための実施の形態1にかかる画像表示装置の動作を説明するための図であり、図10は、電源線制御電位を決定するための実施の形態1にかかる画像表示装置における処理フローを示すフローチャートである。
図9において、ラインバッファ32を介して逐次入力された、例えば6ビットの画像データは、各階調ごとのデータに分離され、赤、緑、青の各階調データ(6ビット)52としてデータドライバ22および演算部40にそれぞれ入力される。
データドライバ22は、赤、緑、青の各階調データ(6ビット)52に基づき、各画素回路毎の画像信号線電位を生成し、各画素回路に印加する。
演算部40は、最大電圧算出部42および必要駆動電圧算出部44を備えており、ラインバッファ32を介して入力された赤、緑、青の各階調データ(6ビット)52は、演算部40の最大電圧算出部42に入力される。ここで、記憶部41の電圧テーブル38には、図5〜図8のグラフ特性に基づく電圧データ(各色毎の電圧データ)56が記憶されている。最大電圧算出部42は、同一の電源線に共通に接続される複数の画素回路(以下、共通画素回路という)に関して、赤、緑、青それぞれの最大階調を算出するとともに(図10、ステップS101)、赤、緑、青の各最大階調を表示するために必要な駆動電圧(“VOLED+(Vgs−Vth)”のことをいう。以下、「最大電圧58」という)を電圧データ56を参照して算出する(図10、ステップS102)。必要駆動電圧算出部44は、算出された各色毎の最大電圧58の中から、その最大値(必要駆動電圧64)を算出する(図10、ステップS103)。
例えば、同一の電源線に共通に接続される複数の画素回路に関して、赤、緑、青の最大階調がそれぞれ全て22階調である場合、ステップS101では、まず、赤、緑、青の最大階調が22であることが算出される。つぎに、ステップS102では、図8に示すデータにより、各色の最大電圧が赤:4.72V、緑:4.14V、青:6.14Vと算出される。そして、ステップS103において、これらの最大値である6.14Vが必要駆動電圧として算出される。
必要駆動電圧算出部44によって生成された必要駆動電圧は、必要駆動電圧データ64としてラインドライバ20に入力される。ラインドライバ20は、必要駆動電圧データ64に基づき、画素回路群毎に設けられた電源線毎に決定される電源線制御電位を生成し、所定の電源線に印加する。
以上説明したように、この実施の形態にかかる画像表示装置の駆動方法によれば、同一電源線に接続される各画素回路群において、各画素回路群における必要駆動電圧を有機発光素子の発光以前に算出するとともに、必要駆動電圧に基づいて生成した電源線制御電位によって有機発光素子を発光制御するようにしているので、画像表示装置における消費電力の低減化を実現することができる。なお、上述のフローチャートに基づく必要駆動電圧の算出および該必要駆動電圧に基づく電源線への電圧の印加は、本実施形態にように、毎フレーム行なうことが好ましい。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる画像表示装置およびその駆動方法について、以下の項目の順序立てに従って説明する。
(1)寄生容量を考慮した駆動電圧の補正
(2)画像信号線電位および電源線制御電位の決定手法
なお、実施の形態1と重複する内容についてはその説明を省略し、実施の形態1とは異なる処理を中心に説明する。
<寄生容量を考慮した駆動電圧の補正>
画像表示装置の各画素回路を飽和領域において使用する場合には、駆動トランジスタTdに流れる電流がドレイン電圧に依らずほぼ一定であり、寄生容量の存在を無視できるときは、駆動電圧を単純に変更することで十分である。しかしながら、図2、3に示した画素回路において、寄生容量の存在を無視することができないときは、実施の形態1のように、駆動電圧を単純に変更するだけでは十分であるとは言えない。
図11は、図2に示した画素回路上にトランジスタの寄生容量および有機発光素子容量を示した回路構成を示す図である。同図に示すように、トランジスタには、一般的にゲート・ソース間およびゲート・ドレイン間に寄生容量が存在する。これらのうち、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsに影響を与えるのは、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間容量CgsTd、駆動トランジスタTdのゲート・ドレイン間容量CgdTd、および閾値電圧検出用トランジスタTthのゲート・ソース間容量CgsTth、閾値電圧検出用トランジスタTthのゲート・ドレイン間容量CgdTthである。このような寄生容量の存在下では、駆動電圧を低下させるために実施形態1のように電源線電位を変動させると、該変動した電源線電位の影響により、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが変化し、有機発光素子の輝度が所望の値からずれてしまう。
図11において、駆動トランジスタTdのゲート電極につながる容量は、Cs,CgsTd,CgdTd,CgsTthの4個であり、駆動電圧をx[V]下げるために電源線電位をx[V]上げると、Vgsは、所望の値から(CgdTd+CgsTth)/(Cs+CgsTd+CgdTd+CgsTth)・x[V]だけ低下する。このため、寄生容量が無視できないときは、駆動電圧を下げるとVgsがそれに比例して小さくなり、発光輝度が低下してしまう。
一方、この輝度低下を補償するためには、容量Csに印加する電位(以下、「書き込み電位」という)を事前に調整しておけばよい。すなわち、Vgsがa[V]低下するのであれば、書き込み電位をa[V]だけ上昇させることにより、Vgsの低下分を補償することが可能となる。
<画像信号線電位および電源線制御電位の決定>
つぎに、入力された画像データに基づいて画像信号線電位および電源線制御電位を決定する際の処理の詳細について、図12および図13の各図面を適宜参照して説明する。ここで、図12は、電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態2にかかる画像表示装置の動作を説明するための図であり、図13は、電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態2にかかる画像表示装置における処理フローを示すフローチャートである。なお、実施の形態2にかかる制御シーケンスは、図4に示した実施の形態1にかかる制御シーケンスと同一あるいは同等である。また、図12において、実施の形態1と同一あるいは同等の処理部には、同一符号を付して示している。また、図13のフローチャートにおいて、実施の形態1と同一の処理には、同一符号を付して示している。
図12において、ラインバッファ32を介して逐次入力された、例えば6ビットの画像データは、各階調ごとのデータに分離され、赤、緑、青の各階調データ(6ビット)52として演算部40に入力される。演算部40は、最大電圧算出部42、必要駆動電圧算出部44および画像データ変換部46を備えており、ラインバッファ32を介して入力された赤、緑、青の各階調データ(6ビット)52は、演算部40の最大電圧算出部42および画像データ変換部46にそれぞれ入力される。最大電圧算出部42は、共通画素回路に関して、赤、緑、青それぞれの最大階調を算出するとともに(図13、ステップ101)、赤、緑、青の各最大階調に対応した最大電圧58を、記憶部41の電圧テーブル38に保持された電圧データ56を参照して算出する(図13、ステップS102)。必要駆動電圧算出部44は、最大電圧算出部42が算出した各色の最大電圧58の中から、その最大値を必要駆動電圧として算出するとともに(図13、ステップS103)、画像データを補正するための補正電圧(または補正係数)60を算出する(図13、ステップS201)。補正電圧は、駆動トランジスタTdに接続される寄生容量を考慮した上で、駆動電圧をx[V]下げるために電源線電位をx[V]上げた場合に、駆動トランジスタTdのVgsの変動量であるΔVgsを算出することにより求められる。図11の画素回路の場合、ΔVgsは低下するため、補正電圧は(CgdTd+CgsTth)/(Cs+CgsTd+CgdTd+CgsTth)・x[V]である。画像データ変換部46は、階調データ54および必要駆動電圧算出部44によって算出された補正電圧60に基づいて画像データを変動させた第2画像データ62を生成して出力する(図13、ステップS202)。
なお、画像データ変換部46は、必要駆動電圧算出部44から補正電圧が入力された場合には、例えば、各階調データ(6ビット)54に、この補正電圧を加算するようにして第2画像データ62を生成すればよい。また、必要駆動電圧算出部44から補正係数が入力された場合には、例えば、各階調データ(6ビット)54に、この補正係数を乗算するようにして第2画像データ62を生成すすればよい。
画像データ変換部46によって生成された第2画像データ62は、画像信号線電位を決定するデータとしてデータドライバ22に入力される。データドライバ22は、第2画像データ62に基づき、各画素回路毎の画像信号線電位を生成し、各画素回路に印加する。また、必要駆動電圧算出部44によって生成された必要駆動電圧は、必要駆動電圧データ64としてラインドライバ20に入力される。ラインドライバ20は、必要駆動電圧データ64に基づき、画素回路群毎に設けられた電源線毎に決定される電源線制御電位を生成し、所定の電源線に印加する。
以上説明したように、この実施の形態にかかる画像表示装置の駆動方法によれば、同一電源線に接続される各画素回路群において、各画素回路群における必要駆動電圧および補正電圧を有機発光素子の発光以前に算出するとともに、補正電圧(補正係数)に基づいて生成した画像データ(第2画像データ)および必要駆動電圧に基づいて生成した電源線制御電位によって有機発光素子を発光させるようにしているので、画像表示装置における消費電力の低減化を実現することができるとともに、消費電力の低減化に付随して発生する可能性のある発光輝度の低下を抑止することができる。なお、上述のフローチャートに基づく必要駆動電圧の算出、該必要駆動電圧に基づく電源線への電圧の印加、および第2画像データの生成は、本実施形態のように、毎フレーム行なうことが好ましい。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる画像表示装置およびその駆動方法について、以下の項目の順序立てに従って説明する。
(1)階調と輝度との間の非線形性を考慮した補正
(2)画像信号線電位および電源線制御電位の決定手法
なお、実施の形態1、2と重複する内容についてはその説明を省略し、実施の形態1とは異なる処理を中心に説明する。
<階調と輝度との間の非線形性を考慮した補正>
一般的な画像表示装置では、階調と輝度との関係が非線形である。また、画像信号線電位と輝度との関係も非線形であるため、画像信号線電位をa[V]上げるために出力階調をどの程度上げればよいかは、色および階調によって異なり、演算処理のための回路構成が複雑になってくる。したがって、実施形態2のように、補正電圧(または補正係数)を求め、それをそのまま階調データに加算(または乗算)しても、有機発光素子の輝度が所望の値から依然としてずれてしまうことがある。
そこで、この実施の形態では、本実施の形態の演算部40による演算処理をより簡易に行うために、例えば画像データの階調と画像信号線電位とが線形の関係になるように、階調変換を行う処理を併用し、実施形態2における有機発光素子の輝度補正の精度を高める。
図14は、画像データの階調と画像信号線電位との間の非線形性を説明するための図であり、図15は、画像データの階調と画像信号線電位との間の線形性を出力階調のビット変換によって実現する手法を説明するための図である。
図14に示すように、例えば6ビット(64階調)の画像データと画像信号線電位とは非線形性の関係にある。また、画像信号線電位と輝度との間にも非線形性の関係がある。したがって、画像信号線電位を0.1V上昇させるために必要な階調の増分量を決定するためには、複雑な計算処理あるいは複雑な計算処理を行った結果を保持するテーブルへの参照処理などが必要となる。
一方、図15では、画像信号線電位を生成する前処理として、6ビット(64階調)の画像データから10ビット(1024階調)の画像データに変換する階調変換処理が行われている。この実施の形態では、図15に示すように、画像データ(階調データ)と画像信号線電位とが線形の関係となるようなガンマ変換処理を行うようにしている。例えば、同図の例では、画像信号線電位を0.1V上昇させるために必要な階調の増分量は“20”に設定されており、後述する演算部40の処理を簡素化することができる。
図16は、電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態3にかかる画像表示装置の動作を説明するための図であり、図17は、電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態3にかかる画像表示装置における処理フローを示すフローチャートである。なお、実施の形態3にかかる制御シーケンスは、図4に示した実施の形態1にかかる制御シーケンスと同一あるいは同等である。また、図16において、実施の形態2と同一あるいは同等の処理部には、同一符号を付して示している。また、図17のフローチャートにおいて、実施の形態2と同一の処理には、同一符号を付して示している。
図16に示す処理系では、消費電力の低減化のための処理系として設けた演算部40に、例えば6ビットの入力階調から10ビットの出力階調への変換を行うガンマ変換部34を付加するとともに、ガンマ変換を行う際に必要となるガンマテーブル36を記憶部41に設ける構成としている。
<画像信号線電位および電源線制御電位の決定>
つぎに、入力された画像データに基づいて画像信号線電位および電源線制御電位を決定する処理の詳細について、図16の処理系を中心に、図4、図17の各図面を適宜参照して説明する。
図16において、ラインバッファ32を介して逐次入力された画像データは、各階調ごとのデータに分離され、赤、緑、青の各階調データ(6ビット)52としてガンマ変換部34に入力される。ガンマ変換部34は、記憶部41に保持されたガンマテーブル36に基づいて、各色毎に所望の階調に変換するガンマ変換(ガンマ補正、例えばγ=2.2)を行うが、その際、所定のビット変換処理(例えば6ビット→10ビット)が行われる(図17、ステップS301)。
ガンマ変換部34によって処理された赤、緑、青の各階調データ(10ビット)54は、最大電圧算出部42および画像データ変換部46にそれぞれ入力される。最大電圧算出部42は、共通画素回路に関して、赤、緑、青それぞれの最大階調を算出するとともに(図17、ステップ101)、赤、緑、青の各最大階調に対応した最大電圧58を、記憶部41に保持された電圧データ56を参照して算出する(図17、ステップS102)。必要駆動電圧算出部44は、最大電圧算出部42が算出した各色の最大電圧58の中から、その最大値を必要駆動電圧として算出するとともに(図17、ステップS103)、画像データを補正するための補正電圧(または補正係数)60を算出する(図17、ステップS201)。画像データ変換部46は、ガンマ変換された階調データ54と、必要駆動電圧算出部44によって算出された補正電圧60とに基づいて、画像データを変動させた第2画像データ62を生成して出力する(図17、ステップS202)。
なお、画像データ変換部46は、必要駆動電圧算出部44から補正電圧が入力された場合には、例えば、各階調データ(10ビット)54に、この補正電圧を加算するようにして第2画像データ62を生成すればよい。また、必要駆動電圧算出部44から補正係数が入力された場合には、例えば、各階調データ(10ビット)G54に、この補正係数を乗算するようにして第2画像データ62を生成すればよい。なお、その後の処理については、実施の形態2のときと同様であり、その説明を省略する。
以上説明したように、この実施の形態にかかる画像表示装置の駆動方法によれば、同一電源線に接続される各画素回路群において、各画素回路群における必要駆動電圧および補正電圧を有機発光素子の発光以前に算出するとともに、補正電圧(補正係数)に基づいて生成した画像データ(第2画像データ)および必要駆動電圧に基づいて生成した電源線制御電位によって有機発光素子を発光させるようにしているので、画像表示装置における消費電力の低減化を実現することができるとともに、消費電力の低減化に付随して発生する可能性のある発光輝度の低下を抑止することができる。なお、上述のフローチャートに基づく必要駆動電圧の算出、該必要駆動電圧に基づく電源線への電圧の印加、および第2画像データの生成は、本実施形態のように、毎フレーム行なうことが好ましい。
また、この実施の形態3では、6ビット(64階調)の画像データから10ビット(1024階調)の画像データに変換する階調変換処理を一例として説明したが、これらの数値に限定されるものではない。例えば、入力画像データをn(nは自然数)ビットとし、出力画像データをmビットとすれば、「m>n」の関係がある任意のビットを選択することが可能である。ただし、出力画像データのビット数と入力画像データのビット数との差(m−n)が大きい方が、画像データの階調と画像信号線電位との間の線形性を高める効果が大であり、より好ましい。
なお、実施の形態1〜3にかかる画像表示装置の駆動方法は、図1乃至3に示した順次発光型の表示装置だけでなく、全発光素子を同じタイミングで発光させる一括発光型の画像表示装置にも適用することができる。一括発光型の画像表示装置では、全ての画素回路が共通の電源線に接続されているので、全ての画素回路における最大電圧の最大値から必要駆動電圧を求めるようにすればよい。
(実施の形態4)
つぎに、実施の形態4にかかる画像表示装置およびその駆動方法について説明する。なお、実施の形態1〜3と重複する内容についてはその説明を省略し、実施の形態1〜3とは異なる点を中心に説明する。
図18は実施の形態4にかかる画像表示装置の1画素を構成する画素回路の構成例を示す図であり、図19は実施の形態4にかかる画像表示装置の発光を制御するための制御シーケンスの一例を示す図である。
図18に示す画素回路は、有機発光素子OLEDと、駆動トランジスタTdと、閾値電圧検出用トランジスタTthと、容量Csと、を備えている。すなわち、スイッチングトランジスタT1,T2を有しない点で図2に示す画素回路とは異なっている。また図19に示す制御シーケンスも図4に示す制御シーケンスとは異なっており、図18に示す画素回路を複数接続してなる画素回路群を一括発光方式で発光制御する場合を示すものである。なお図18に示す画素回路では、有機発光素子OLEDの両側に電源線(第1の電源線10、第2の電源線10’)を接続し、両電源線の電位を変動させている。
図18に示す画素回路を有する画像表示装置においても、上述した実施の形態1の手法、すなわち画素回路群における必要駆動電圧を有機発光素子OLEDの発光以前に算出するとともに、必要駆動電圧に基づいて生成した電源線電位によって有機発光素子OLEDを制御することによって、画像表示装置における消費電力の低減化を実現することができる。しかしながら、図18に示す画素回路の場合も、上述した実施の形態2と同様に寄生容量の存在を無視することができないときは、駆動電圧を単純に変更するだけでは十分であるとは言えない。
図20は、図18に示した画素回路にトランジスタの寄生容量を示した回路構成を示す図である。図11に示したのと同様に、トランジスタのゲート・ソース間およびゲート・ドレイン間に寄生容量が存在する。図18に示す画素回路の場合、第1の電源線10(以下、VDD線ともいう)の電位をx[V]下げると、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが、ΔVgs=CgdTd/(Cs+CgsTd+CgdTd+CgsTth)・x[V]だけ下がる。したがって、トランジスタの寄生容量が無視できないときは、実施の形態1の手法を適用して駆動電圧を下げると駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsがそれに比例して下がり、その結果、輝度が低下してしまうこととなる。
上述した実施の形態2ではこのような寄生容量に起因する輝度低下を補償する方法として、画像データを変更するようにしたが、実施の形態4では輝度低下を補償する方法として、有機発光素子OLEDの発光時の画像信号線14の電位を変化させている。具体的には以下の方法で輝度低下を補償する。図18の画素回路では、発光時に画像信号線14の電位が所定の値(Vde)に保持される。この条件の下でVDD線の電位をx[V]下げるときは、発光時の画像信号線14の電位を、Vde+CgdTd/Cs・x[V]に上げるように制御すればよい。これによって画像信号線の電位がVdeに保持されている場合と比較して、駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが、CgdTd/(Cs+CgsTd+CgdTd+CgsTth)・x[V]だけ上がることになる。このように駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsが上がることによって、VDD線の電位をx[V]下げたときの駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧Vgsの変化分(ΔVgs)が相殺され、実質的にVgsの変化をなくすことができる。なお、画像信号線14の電位を上述のように所定電位だけ上げる制御は、例えば、演算部40によって実現される。
このように実施の形態4では、電源線に供給される印加電圧の値に応じて、発光素子の発光時に画像信号線の電位を変動させることにより輝度低下を補償している。この場合、画像データの変更を行わないので、階調変換の計算が不要となり、例えば演算部40を含むICの負荷を減らすことができる。なお実施の形態4では、図13の実施の形態2にかかるフローチャートと比較して、S202のステップが不要となる。
また、実施の形態1〜4では、赤、緑、青の3原色の画素回路を有する画像表示装置に関するものであったが、4色以上の画素回路を用いた多色表示にかかる画像表示装置に対しても本発明を適用することができ、消費電力低減化の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる画像表示装置およびその駆動方法は、画素回路における消費電力の低減に寄与することができる発明として有用である。
各実施の形態の説明に好適な画像表示装置の概略構成を示す図である。 画像表示装置の1画素を構成する画素回路の構成例を示す図である。 図2における画像表示装置において、複数の画素回路で構成される画素回路群を示す図である。 実施の形態1にかかる発光制御を説明するための制御シーケンスの一例を示す図である。 有機発光素子OLEDへの印加電圧VOLEDと有機発光素子OLEDの発光輝度との関係を示すグラフである。 有機発光素子OLEDへの印加電圧VOLEDと各色毎の階調レベルとの関係を示すグラフである。 発光時における駆動トランジスタTdのゲート・ソース間電圧(Vgs−Vth)と各色毎の階調レベルとの関係を示す図である。 必要駆動電圧(VOLED+(Vgs−Vth))と各色毎の階調レベルとの関係を示すグラフである。 電源線制御電位を決定するための実施の形態1にかかる画像表示装置の動作を説明するための図である。 電源線制御電位を決定するための実施の形態1にかかる画像表示装置における処理フローを示すフローチャートである。 図1に示す画素回路上にトランジスタの寄生容量および有機発光素子容量を示した回路構成を示す図である。 電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態2にかかる画像表示装置の動作を説明するための図である。 電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態2にかかる画像表示装置における処理フローを示すフローチャートである。 画像データの階調と画像信号線電位との間の非線形性を説明するための図である。 画像データの階調と画像信号線電位との間の線形性を出力階調のビット変換によって実現する手法を説明するための図である。 電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態3にかかる画像表示装置の動作を説明するための図である。 電源線制御電位および画像信号線電位を決定するための実施の形態3にかかる画像表示装置における処理フローを示すフローチャートである。 画像表示装置の1画素を構成する画素回路の構成例を示す図である。 実施の形態4にかかる発光制御を説明するための制御シーケンスの一例を示す図である。 図18に示す画素回路上にトランジスタの寄生容量を示した回路構成を示す図である。
符号の説明
10 電源線
11 Tth制御線
12 マージ線
13 走査線
14 画像信号線
20 ラインドライバ
22 データドライバ
32 ラインバッファ
34 ガンマ変換部
36 ガンマテーブル
38 電圧テーブル
40 演算部
41 記憶部
42 最大電圧算出部
44 必要駆動電圧算出部
46 画像データ変換部
52 階調データ(6ビット)
54 階調データ(8ビット)
56 電圧データ
58 最大電圧
60 補正電圧(補正係数)
62 第2画像データ
64 必要駆動電圧データ
OLED 有機発光素子
Coled 素子容量
Cs 容量
Td 駆動トランジスタ
Tth 閾値電圧検出用トランジスタ
T1,T2 スイッチングトランジスタ

Claims (3)

  1. 画像表示装置の駆動方法において、
    発光素子を有する複数の画素回路と、該画素回路に対して共通に接続される複数の電源線と、第1発光素子を有する第1画素回路と、該第1発光素子と異なる色に発光する第2発光素子を有する第2画素回路と、前記第1、第2発光素子とは異なる色に発光する第3発光素子を有する第3画素回路と、前記発光素子の発光を制御する駆動トランジスタを備えた画像表示装置を準備するステップと、
    前記電源線に共通に接続される前記画素回路毎に、該画素回路に対応する第1画像データに基づいて前記発光素子の発光に必要な電源線への印加電圧を算出するステップと、
    前記印加電圧を前記電源線に供給し、前記電源線に接続された前記発光素子を発光させるステップと、
    前記電源線に供給される印加電圧の値と前記駆動トランジスタに接続される寄生容量に依存した補正係数または補正電圧に応じて、前記画素回路に対応する前記第1画像データを変動させた第2画像データを算出するステップと、
    前記第2画像データを前記画素回路に入力するステップと、
    を備え、
    前記画像表示装置は、前記複数の電源線を複数のグループに分け、該グループ毎に前記電源線の電圧が制御されており、
    前記印加電圧は、前記各グループに属する前記画素回路毎に算出され、
    前記第1〜第3の画素回路は、共通の電源線に接続されており、
    前記印加電圧は、
    前記第1発光素子の発光に必要な第1印加電圧を算出するステップと、
    前記第2発光素子の発光に必要な第2印加電圧を算出するステップと、
    前記第3発光素子の発光に必要な第3印加電圧を算出するステップと、
    前記第1〜第3印加電圧の中の最大値以上の値を印加電圧とするステップと、
    を経て算出される、
    ことを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  2. 前記印加電圧の算出は、フレーム毎に行なわれることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置の駆動方法。
  3. 発光素子を有する複数の画素回路と、該画素回路に対して共通に接続される複数の電源線と、第1発光素子を有する第1画素回路と、該第1発光素子と異なる色に発光する第2発光素子を有する第2画素回路と、前記第1、第2発光素子とは異なる色に発光する第3発光素子を有する第3画素回路と、前記発光素子の発光を制御する駆動トランジスタを備えた画像表示パネルと、
    前記発光素子の発光に必要な電圧データが記憶された記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された電圧データおよび画素回路に対応する第1画像データに基づいて前記電源線に供給すべき印加電圧を算出する演算手段と、
    前記演算手段によって算出された印加電圧を前記電源線に供給する駆動手段と、
    を備え、
    前記演算手段は、算出された印加電圧の値と前記駆動トランジスタに接続される寄生容量に応じて、前記第1画像データを変動させるための補正係数または補正電圧を算出し、前記補正係数または前記補正電圧の何れかのデータおよび前記第1画像データに基づいて前記画素回路に対応する該第1画像データを変動させた第2画像データを生成し、
    前記第2画像データは、前記画素回路に入力され、
    前記画像表示パネルは、前記複数の電源線を複数のグループに分け、該グループ毎に前記電源線の電圧が制御されており、
    前記印加電圧は、前記各グループに属する前記画素回路毎に算出され、
    前記第1〜第3の画素回路は、共通の電源線に接続されており、
    前記印加電圧は、
    前記第1発光素子の発光に必要な第1印加電圧を算出し、
    前記第2発光素子の発光に必要な第2印加電圧を算出し、
    前記第3発光素子の発光に必要な第3印加電圧を算出し、
    前記第1〜第3印加電圧の中の最大値以上の値を印加電圧し、
    算出される、
    ことを特徴とする画像表示装置。
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