JP5315471B1 - ネズミ捕獲器 - Google Patents

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Abstract

【課題】視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、俊敏性、跳躍力などのネズミの五感ならびに身体能力を利用して、トンネル筒体の内壁部に貼付された粘着シートによってネズミを捕獲するネズミ捕獲器の提供を図る。
【解決手段】トンネル筒体と、粘着シートと、物音発生装置と、で構成されるネズミ捕獲器であって、トンネル筒体は、入口部が開口され、最奥部が塞閉される所要の長さを有するトンネル状の筒体を形成し、外周部には取手部を形成すると共に、内壁部には貼付突起リブを形成して成り、粘着シートは、剥離フィルムと、易剥離性接着層と、粘着層と、剥離フィルムと、で積層し、易剥離性接着層をトンネル筒体の内壁部に形成される貼付突起リブに貼着すると共に、粘着層の全領域には一部が連なった状態で分断される切れ目スリットを設け、さらに該粘着層の天面領域には長手方向に延設する短冊状の切れ目スリットによって形成される襞部を設けて成り、物音発生装置は、トンネル筒体の最奥部付近に設けられ、ネズミの身体の一部が接触することによって物音が発生する手段を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、俊敏性、跳躍力などのネズミの五感ならびに身体能力を利用して、トンネル筒体の内壁部に貼付された粘着シートによってネズミを捕獲するネズミ捕獲器に関する。
従来のネズミを捕獲する手段としては、金網でできた捕獲籠に餌を吊るしてネズミを籠内に誘引して捕獲する金籠型と、板紙で組み立てられた箱型のボックスに粘着シートを敷設してネズミを捕獲する組立式ボックス型と、光センサ―等の電気的捕獲手段を用いたセンサ―感知型と、板状のシート材に粘着層を貼り付けて捕獲する粘着シート型など、多種多様の捕獲器によって捕獲されている。
しかしながら上記の金籠型のネズミ捕獲器は、ネズミが生きている状態で捕獲されるため、捕獲器を回収する際にはネズミを殺生処分しなければならず、殺生行為などの後味の悪い廃棄処理作業を必要とするものであった。また、組立式ボックス型のネズミ捕獲器は、ネズミ捕獲器の底面に粘着シートが敷設される構造から、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚に優れたネズミが底面に敷設された粘着シートに警戒心を抱いて捕獲確率が低くなる傾向に成りがちといった問題があり、光センサ―を用いたセンサ―感知型のネズミ捕獲器は、捕獲器自体が高価なものである上、使用時に電力を使用することで維持費や装置のメンテナンスを必要とするという問題があり、さらに粘着シート型のネズミ捕獲器は、俊敏性、跳躍力(2m近くのジャンプ力がある)が優れたネズミを捕獲するに多量の粘着シートを広いスペース一面に敷設する必要があるため、作業工数の増大やコスト高を招くといった問題があることから、従来よりそれらの問題点を解決しようとするネズミ捕獲器の提案がなされている。
上記の金籠型のねずみ捕獲器に関する提案は、例えば、ねずみ出入口の開口部に開閉蓋を設けた捕獲籠と、該捕獲籠内に吊設されて該開閉蓋と係合可能にした餌付部から成り、該餌付部の動きによって開放係止姿勢の前記開閉蓋を、ばねの付勢力によって閉鎖可能にした「ねずみ取り器」(特許文献1)が公知技術となっている。
しかしながら、係る「ねずみ取り器」の提案は、捕獲籠の底部近傍の側壁に、該捕獲籠内と連通すると共に、ねずみ進入可能の中空部を有する取出管を備え、該取出管は管外からの操作のみによって開閉する開閉ゲート板を有して該中空部が開放・閉鎖自在にして、かつ、捕獲袋を先端に連結可能にした構造を有するねずみ取り器であるが、ねずみが生きている状態で捕獲されるため、廃棄時にはねずみを殺生処分しなければならず、殺生行為などの後味の悪い廃棄処分作業を必要とするという問題や、使い回しによる衛生上の問題、商品単価ならびに運搬性や保管性に難があるといった問題があった。
また、組立式ボックス型のねずみ捕獲器に関する提案は、例えば、安定かつ均一な品質を有する各種の誘引成分を準備でき、及び誘引成分の機能を有効に発揮できる餌の代用品として用いることができる「ねずみの捕獲誘引材及びねずみの誘引捕獲方法」(特許文献2)が公知技術となっている。
しかしながら、係る「ねずみの捕獲誘引材及びねずみの誘引捕獲方法」の提案は、少なくとも1つ以上の香気性調合フレーバーからなる誘引成分を担持体に保持し、食餌の代用物として使用することができることと、上記に記載の捕獲誘引材を、粘着型捕獲器の内部に設置し、捕獲誘引材の香気で誘い、進入したねずみを粘着剤層で捕獲することができるねずみの誘引捕獲方法であるが、粘着型捕獲器の底面に粘着剤層が設けられる構造であることから、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚に優れたねずみに底面の材質の変化に警戒心を抱く構造であって、捕獲確率が低いといった問題があった。
また、光センサ―を用いたセンサ―感知型のネズミ捕獲器に関する提案は、例えば、トンネル構造の床を設け2個のセンサ―を用いたり、エアコンプレッサ−等も使用しており大型設備で,場所と多額な費用が必要になり一般家庭には不向きであるという問題点を解決した「光センサ―を用いたネズミ捕獲器」(特許文献3)が公知技術となっている。
しかしながら、係る「光センサ―を用いたネズミ捕獲器」の提案は、捕獲箱の一側面に開閉可能なシャッタ−を設けた密閉可能な箱状のネズミ捕獲器であって、捕獲箱の上面に赤外線の変化を感知して作動する光センサ―を置きネズミが捕獲箱にはいると餌を食べなくても電源が入り、捕獲器入口のシャッタ―が瞬時に閉じる駆動部とからなる光センサ―を用いたネズミ捕獲器であるが、捕獲器自体が電気的制御設備を備えて高価なものである上、使用時に電力を使用することで維持費や装置のメンテナンスを必要とするといった問題があった。
また、粘着シート型のネズミ捕獲器に関する提案は、例えば、効率よくネズミを捕獲することができる「ネズミ捕獲用粘着シート」(特許文献4)が公知技術となっている。
しかしながら、係る「ネズミ捕獲用粘着シート」の提案は、シート上面に粘着層が形成されたネズミ捕獲用粘着シートであって、この粘着層を、黒系統に属する色の粘着材によって構成することによって、粘着シートが反射する光を抑えることができるのでネズミに警戒心を抱かせず、この結果、ネズミはためらいなく粘着シートに近づき、やがて捕獲されるという技術手段であるが、俊敏性、跳躍力(2m近くのジャンプ力がある)が優れたネズミを捕獲するには多量の粘着シートを広いスペース一面に敷き占める必要があるため、作業工数の増大やコスト高を招くといった問題があった。
以上のように従来のネズミ捕獲器の提案は、捕獲確率が低いネズミ捕獲器であったり、一匹のネズミを捕獲するのに必要以上の大きさの占有スペースを有する捕獲構造であったり、視覚的にネズミの死骸を視認せざるをえない構造であることから、それらの問題点を解決することができるネズミ捕獲器の提供が望まれる所ではあるが、それらの問題点を解決することができる本出願人による視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、俊敏性、跳躍力などのネズミの五感ならびに身体能力を利用してトンネル筒体の内壁部に貼付された粘着シートによってネズミを捕獲することができるネズミ捕獲器は、本出願人が知るところでは未だ見当たらない。
本出願人は、ネズミが視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚に優れ、さらに俊敏性、跳躍力(2m近くのジャンプ力がある)が優れている点に着目し、その五感ならびに身体能力を逆に利用して捕獲できないものかとの着想の下、上記における視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、俊敏性、跳躍力などのネズミの五感ならびに身体能力を利用して、トンネル筒体の内壁部に貼付された粘着シートによってネズミを捕獲するネズミ捕獲器を開発し、本出願における「ネズミ捕獲器」の提案に至るものである。
特開2002-330688号公報 特開2002-17232号公報 実用新案登録第3100008号公報 実用新案登録第3066961号公報
本発明は上記問題点に鑑み、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、俊敏性、跳躍力などのネズミの五感ならびに身体能力を利用して、トンネル筒体の内壁部に貼付された粘着シートによってネズミを捕獲するネズミ捕獲器の提供を図ることを課題とする。
本発明は上記課題を解決するためになされるもので、トンネル筒体と、粘着シートと、物音発生装置と、で構成されるネズミ捕獲器であって、前記トンネル筒体は、入口部が開口され、最奥部が塞閉される所要の長さを有するトンネル状の筒体を形成し、外周部には取手部を形成すると共に、内壁部には貼付突起リブを形成して成り、前記粘着シートは、剥離フィルムと、易剥離性接着層と、粘着層と、剥離フィルムと、で積層し、易剥離性接着層を前記トンネル筒体の内壁部に形成される貼付突起リブに貼着すると共に、粘着層の全領域には一部が連なった状態で分断される切れ目スリットを設け、さらに該粘着層の天面領域には短冊状の切れ目スリットよって形成される襞部を設けて成り、前記物音発生装置は、前記トンネル筒体の最奥部付近に設けられ、ネズミの身体の一部が接触することによって物音が発生する構造を有して形成される手段を採用する。
また本発明は、前記トンネル筒体が、入口部から最奥部に向かってテーパ状に縮形する形状に形成される手段を採用する。
また本発明は、前記トンネル筒体が、入口部から最奥部に向かって屈曲または蛇行する形状に形成される手段を採用する。
また本発明は、前記トンネル筒体の最奥部が、塞閉蓋板によって開閉される手段を採用する。
本発明におけるネズミ捕獲器によれば、トンネル筒体の底面部を省略したトンネル形状にすることによって、捕獲されるネズミが通ってきた床面と同じ状態でネズミ捕獲器にネズミを誘導することができることから、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚に優れたネズミに警戒心を抱かせないことで、従来に増して高い確率でネズミを捕獲することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明におけるネズミ捕獲器によれば、故意に障害物を置いたり、トンネル筒体の形状や配置方法を変えることによってネズミが出没しそうな箇所や状況に合わせて配置できることから、従来に増して高い確率でネズミを捕獲することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明におけるネズミ捕獲器によれば、捕獲されたネズミが粘着シートでネズミ全体が絡み取られる手段を採用しているため、ネズミの死骸を直接視認することなく生ゴミとして廃棄処分することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明におけるネズミ捕獲器によれば、トンネル筒体と粘着シートと物音発生装置とで構成されるネズミ捕獲器であるため、軽量で持ち運びが容易である上、簡単に設置することができ、さらに製造原価が安価であることから家庭用ならびに業務用として繰り返し使用できるといった優れた効果を奏する。
本発明における請求項1記載のネズミ捕獲器を示す説明図である。(実施例1) 本発明における請求項2記載のネズミ捕獲器を示す説明図である。(実施例2) 本発明における請求項2記載のネズミ捕獲器の捕獲状態を示す説明図である。 本発明における請求項3記載のネズミ捕獲器を示す説明図である。(実施例3) 本発明における請求項4記載のネズミ捕獲器を示す説明図である。(実施例4)
本発明のネズミ捕獲器10は、ネズミRを誘導するトンネル筒体20と、ネズミRを粘着させて捕獲する粘着シート30と、ネズミRを驚かせる物音発生装置40と、で構成し、従来の底面に敷設される粘着シートを取り除いてネズミRの警戒心を解くと共に、物音発生装置40にネズミRの身体の一部が接触することによって物音を発生させてネズミRを驚かせて、壁部に貼付された粘着シート33によって侵入するネズミRを絡み取る手段を採ったことを最大の特徴とするものである。以下、本発明におけるネズミ捕獲器10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明におけるネズミ捕獲器10の材質ならび形状及び寸法等は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる材質ならびに形状及び寸法の範囲内で、適宜変更することができる。
.
図1は、本発明における請求項1記載のネズミ捕獲器を示す説明図であり、図1(a)はネズミ捕獲器10の全体斜視図、図1(b)はネズミ捕獲器10の断面説明図である。
本発明のネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20と、粘着シート30と、物音発生装置40と、で構成されるネズミ捕獲器10であって、トンネル筒体20は、入口部21が開口され、最奥部22が塞閉される所要の長さを有するトンネル状の筒体を形成し、外周部には取手部23を形成すると共に、内壁部には貼付突起リブ24を形成して成り、粘着シート30は、剥離フィルム31と、易剥離性接着層32と、粘着層33と、剥離フィルム34と、で積層し、易剥離性接着層32をトンネル筒体20の内壁部に形成される貼付突起リブ24に貼着すると共に、粘着層33の全領域には一部が連なった状態で分断される切れ目スリット35を設け、さらに該粘着層33の天面領域には長手方向に延設する短冊状の切れ目スリット35aによって形成される襞部36を設けて成り、物音発生装置40は、トンネル筒体20の最奥部22付近に設けられ、ネズミRの身体の一部が接触することによって物音が発生する構造を有して形成される。
トンネル筒体20は、合成樹脂素材、厚板紙、パルプモールド素材、生分解性素材、金属板等で成形加工され、入口部21が常時開口すると共に最奥部22が塞閉され、ネズミRがすっぽり入る所要長さを有するトンネル状の筒体を形成し、外周部には持ち運びならびにセット用の取手部23が形成されている。また内壁部には、粘着シート30が容易に剥がれる状態で貼着可能な貼付突起リブ24が形成されている。
入口部21は、ネズミRがトンネル筒体20に侵入する入口で、ネズミRの大きさの二倍くらいの大きさを有して常時開口している。
最奥部22は、トンネル筒体20と一体成型されて塞閉される袋小路となっている箇所で、ネズミRが入口部21以外から侵入することを阻止する目的で設けられる。
貼付突起リブ24は、トンネル筒体20の内壁部に形成される凸状の突起部で、粘着シート30の易剥離性接着層32を貼設する目的で設けられる。凸状の突起部とすることで易剥離性接着層32の貼付面積を少なくすることができるため、ネズミRが粘着シート30の粘着層33に貼り付いた時、トンネル筒体20の内壁部から粘着シート30の易剥離性接着層32が簡単に剥がれ易くなる。
粘着シート30は、剥離フィルム31と、易剥離性接着層32と、粘着層33と、剥離フィルム34と、で積層されて形成され、該粘着層33には一部が連なった状態で分断する切れ目スリット35が設けられて成り、トンネル筒体20の内壁部に形成される貼付突起リブ24に易剥離性接着層32側を貼着することで、該トンネル筒体20内に装着される。
切れ目スリット35は、粘着層33の一部が連なる状態で分断して、捕獲されたネズミRに粘着シート30の粘着層33が粘着して絡み付く形状に形成されるもので、天面領域には切れ目スリット35aによって形成される短冊状に垂れ下がる襞部36を有し、側面部に位置する部分は方形に剥がされてネズミRの身体の一部に粘着して絡み付ける目的で設けられる。
襞部36は、粘着層33の一部が連なる状態で分断して、捕獲されたネズミRに粘着シート30の粘着層33が粘着して絡み付く形状に形成されるもので、天面領域において切れ目スリット35aによって短冊状に垂れ下がる形状で形成される。
また、襞部36の長さ形状は、トンネル筒体20の最奥部22に行くに従って徐々に長くしたり、トンネル筒体20の侵入経路途中に障害物Sを置くなどしてネズミRとの距離を縮めることによって、捕獲確率上げることができる。
物音発生装置40は、トンネル筒体20の最奥部22付近に設けられ、ネズミRの身体の一部が接触することによって物音が発生する構造を有して形成されるもので、例えば、連結吊持奸43のフック状の上端部に鈴41を吊持し、該下端部にトンネル筒体20に設けられる連通穴27に係止されるコマ部42を設け、さらに該コマ部42に連結される吊餌棒44を設けて、ネズミRの身体の一部が餌Eまたは吊餌棒44に接触することによって鈴41が揺れて鈴音が発生する構造で形成される。
また物音発生装置40は、鈴41をトンネル筒体20の内壁部の上部から暖簾状に垂れ下げる手段や、ひも付きの鈴41を床面に散らして配置するなどのその他の物音発生手段が考えられるが、ネズミRの身体の一部が接触することによって物音が発生するものであれば特にその構造ならびに手段を特定するものではない。
以上で構成される本発明のネズミ捕獲器10は、捕獲収納器内にネズミRを誘い込んで床面に敷設された粘着シートで捕獲する従来の手段とは異なり、トンネル筒体20内の底面の構造をネズミRが通って来た床面Fと同じくしてトンネル筒体20内に誘導し、侵入してきたネズミRの身体の一部を粘着シート30若しくは物音発生装置40に接触させることで、ネズミRをトンネル筒体20の内壁面に貼着されている粘着シート30で粘着させて絡み取るもので、従来の底面に粘着シートを敷設したネズミ捕獲器とはその誘引手段と捕獲構造を大きく異にする。
図2は、本発明における請求項2記載のネズミ捕獲器を示す説明図であり、図2(a)はネズミ捕獲器10の全体図、図2(b)はネズミ捕獲器10の分解斜視図である。
本発明におけるネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20が入口部21から最奥部22に向かってテーパ状に縮形する形状に形成される
トンネル筒体20は、合成樹脂素材、厚板紙、パルプモールド素材、生分解性素材、金属板等で成形加工され、入口部21が常時開口すると共に最奥部22が塞閉され、ネズミRがすっぽり入る所要長さを有するトンネル状の筒体を形成し、外周部には持ち運びならびにセット用の取手部23が形成されている。また内壁部には、粘着シート30が容易に剥がれる状態で貼着可能な貼付突起リブ24が形成されている。
襞部36は、粘着層33の一部が連なる状態で分断して、捕獲されたネズミRに粘着シート30の粘着層33が粘着して絡み付く形状に形成されるもので、天面領域において切れ目スリット35aによって短冊状に垂れ下がる形状で形成される。
以上で構成される本発明のネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20がテーパ状に縮形することで、トンネル筒体20の内壁面に貼着されている粘着層33とネズミRの身体の距離が縮まることとなって、従来に増して高い確率でネズミRを捕獲することができる。
図3は、本発明における請求項2記載のネズミ捕獲器の捕獲状態を示す説明図である。
本発明におけるネズミ捕獲器10の捕獲状況を順を追って説明する。
図3(a)の捕獲状況を説明する。
(1)粘着シート30の易剥離性接着層32を覆っている剥離フィルム31を剥がし、トンネル筒体20の内壁部の貼付突起リブ24に貼設する。
(2)粘着シート30の易剥離性接着層32をトンネル筒体20の内壁部に貼設した状態で、剥離フィルム34を剥がし、さらに粘着層33の天面領域に設けられる短冊状に垂れ下がる襞部36を切れ目スリット35aに沿って引き剥がす。
(3)物音発生装置40の吊餌棒44に餌Eを取り付け、トンネル筒体20の取手部23を持ってネズミ捕獲器10を所定の場所にセットする。
(4)トンネル筒体20の入口部21からネズミRが侵入してくる。
図3(b)の捕獲状況を説明する。
(5)ネズミRがトンネル筒体20の最奥部22にある餌Eに向かってトンネル筒体20内を侵入して行き、ネズミRの身体の一部がトンネル筒体20の内壁部に貼設された粘着層33の一部または短冊状に垂れ下がる襞部36に触れた場合、粘着シート30がネズミRの身体の一部に粘着して絡み付いた状態で捕獲される。なお図示されるように、トンネル筒体20の侵入経路途中に障害物Sを置くと、捕獲率が倍増する。
(6)ネズミRがトンネル筒体20の最奥部22まで侵入した場合、餌Eまたは吊餌棒44に接触することによって、鈴41が揺れて鈴音が発生する。
図3(c)の捕獲状況を説明する。
(7)物音発生装置40の鈴41の鈴音が発生すると、その音にネズミRが驚いて逃走行動を取ろうと急激に体勢を入れ替えようとすることによって、ネズミRの身体の一部がトンネル筒体20の内壁部に貼設された粘着シート30に接触して絡み付く。
(8)粘着シート30がネズミRの身体に次々と絡んで捕獲される。
(9)ネズミRを包んでいる粘着シート30を丸ごと生ゴミとして廃棄処分する。
以上で構成される本発明のネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20の底面に粘着シート30が設けられていない構造であることから、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚に敏感なネズミRに警戒心を抱かせることなくトンネル筒体20内に誘導して捕獲することができることから、従来に増して高い確率でネズミRを捕獲することができる。
図4は、本発明における請求項3記載のネズミ捕獲器を示す説明図である。
本発明におけるネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20が入口部21から最奥部22にかけて屈曲または蛇行する形状に形成される。
図4(a)はトンネル筒体20が屈曲した形態のネズミ捕獲器10の平面図、図4(b)はトンネル筒体20が蛇行した形態のネズミ捕獲器10の平面図である。
トンネル筒体20が屈曲または蛇行していることによって、ネズミRの身体の一部がトンネル筒体20の内壁部に貼設された粘着シート30に接触して捕獲される確率が高くなると共に、物音発生装置40の鈴41の鈴音が発生すると、その音にネズミRが驚いて逃走行動を取ろうと急激に体勢を入れ替えようとする時、ネズミRの身体の一部がトンネル筒体20の内壁部に貼設された粘着シート30または短冊状に垂れ下がる襞部36に触れることによって、従来に増して高い確率でネズミRを捕獲することができる。
図5は、本発明における請求項4記載のネズミ捕獲器を示す説明図であり、図5(a)はネズミ捕獲器10の単体の全体斜視図、図5(b)はネズミ捕獲器10を対向させて連通した状態を示す断面説明図である。
本発明におけるネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20の最奥部22が塞閉蓋板25によって開閉できる構造で形成される。
塞閉蓋板25は、トンネル筒体20の最奥部22の端部に嵌め込まれる嵌め込み溝26を形成することで、トンネル筒体20の最奥部22を開閉可能にするものである。
以上で構成される本発明のネズミ捕獲器10は、トンネル筒体20の最奥部22の端部から塞閉蓋板25を取り外すことによって、トンネル筒体20の入口部21と最奥部22が連通状態となり、さらにネズミ捕獲器10の最奥部22同士を対向させてネズミRの移動導線上に配置して両方向からのネズミRの侵入を可能にすると共に、侵入経路途中に障害物Sを配置することによって、従来に増して高い確率でネズミRを捕獲することができる。
本発明のネズミ捕獲器は、ネズミの駆除を目的とした捕獲装置として説明しているが、視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚に敏感な野生害獣の捕獲装置として幅広く利用することができることから、本発明の「ネズミ捕獲器」の産業上の利用可能性は大であると解する。
10 ネズミ捕獲器
20 トンネル筒体
21 入口部
22 最奥部
23 取手部
24 貼付突起リブ
25 塞閉蓋板
26 嵌め込み溝
27 連通穴
30 粘着シート
31 剥離フィルム
32 易剥離性接着層
33 粘着層
34 剥離フィルム
35 切れ目スリット
35a 短冊状の切れ目スリット
36 襞部
40 物音発生装置
41 鈴
42 コマ部
43 連結吊持奸
44 吊餌棒
R ネズミ
F 床面
E 餌
S 障害物

Claims (4)

  1. トンネル筒体と、粘着シートと、物音発生装置と、で構成されるネズミ捕獲器であって、
    前記トンネル筒体は、入口部が開口され、最奥部が塞閉される所要の長さを有するトンネル状の筒体を形成し、外周部には取手部を形成すると共に、内壁部には貼付突起リブを形成して成り、
    前記粘着シートは、剥離フィルムと、易剥離性接着層と、粘着層と、剥離フィルムと、で積層し、易剥離性接着層を前記トンネル筒体の内壁部に形成される貼付突起リブに貼着すると共に、粘着層の全領域には一部が連なった状態で分断される切れ目スリットを設け、さらに該粘着層の天面領域には長手方向に延設する短冊状の切れ目スリットによって形成される襞部を設けて成り、
    前記物音発生装置は、前記トンネル筒体の最奥部付近に設けられ、ネズミの身体の一部が接触することによって物音が発生する構造を有して形成されることを特徴とするネズミ捕獲器。
  2. 前記トンネル筒体が、入口部から最奥部に向かってテーパ状に縮形する形状に形成されることを特徴とする請求項1記載のネズミ捕獲器。
  3. 前記トンネル筒体が、入口部から最奥部に向かって屈曲または蛇行する形状に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネズミ捕獲器。
  4. 前記トンネル筒体の最奥部が、塞閉蓋板によって開閉されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか記載のネズミ捕獲器。
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