JP5313528B2 - 補聴器の信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、補聴器使用者の周波数選択性の劣化による聞き取りの悪さの軽減を目的とした補聴器の信号処理方法に関する。
従来、感音性難聴の原因として最小可聴閾値の上昇、リクルーメント現象、周波数選択性の劣化、時間分解能の劣化などが挙げられる。特に、周波数選択性が劣化した難聴者は、雑音下における言葉の聞き取り能力が低下することがしられている。また、難聴者の周波数選択性の劣化度合いを表わす指標として、聴覚フィルタのバンド幅が着目されている。聴覚フィルタとは、内耳の周波数分析機能をフィルタバンクでモデル化したときの帯域フィルタであり、健聴者に比べ周波数選択性が劣化した難聴者の聴覚フィルタのバンド幅は広がる傾向にある。
そして、現在の補聴器では、オージオメータで測定した聴力レベルに基づいて、使用環境や個人の嗜好に合わせて周波数帯域ごとのゲインを決めている。
また、周波数選択性の劣化を補償する補聴処理方法としては、難聴者の聴神経興奮パターンを算出し、この聴神経興奮パターンが健聴者の聴神経興奮パターンと同一になるように、入力音声信号のパワースペクトルの各周波数成分に補正係数を乗算して出力音声信号とする補聴処理部を備え、補正係数が負となる場合には、そのパワースペクトルの周波数成分の位相を反転させ、この位相を反転させたパワースペクトルの周波数成分に補正係数の絶対値を乗算する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この他、難聴者の聞き取りを改善するために、音声のスペクトルのコントラストを強調する技術が知られている。
特開2006−270319号公報
しかし、オージオメータによる聴力測定では、周波数選択性の劣化は分からない。また、聴力レベルに合わせて周波数ごとの音を増幅するだけでは、周波数選択性の劣化を補償することはできない。
また、特許文献1に記載のような補聴処理では、健聴者及び難聴者の聴神経興奮パターンの算出や補正係数の算出に多くの演算が必要であり、難聴者の周波数選択性の劣化を細部まで補償することは、現状の補聴器の処理能力では困難である。更に、非特許文献1記載のようなスペクトル強調処理では、音声のホルマント構造を強調することが主たる目的であり、個人ごとに異なる周波数選択性が反映されないという問題がある。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易的に周波数選択性の劣化による聞き取りの悪さの軽減を目的とした補聴器の信号処理方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、入力音の所定の周波数帯域であるチャンネルを所定の数ずつまとめたバンドおよび入力音の音圧範囲ごとに、入力音のピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルのゲインを下げることにより、又は入力音のピークを示すチャンネルのゲインを上げることにより、個人の周波数選択性の劣化度合いに合わせて、入力音のピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うものである。
請求項2に係る発明は、個人の周波数選択性の劣化度合いに合わせて、入力音の所定の周波数帯域であるチャンネルを所定の数ずつまとめたバンドおよび入力音の音圧範囲ごとに入力音のスペクトル強調を行うか否かを判定し、次いで入力音のスペクトル強調を行うと判定した場合にはスペクトル強調の強さを決定し、次いで決定したスペクトル強調の強さに応じて、入力音のピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルのゲインを下げることにより、又は入力音のピークを示すチャンネルのゲインを上げることにより、入力音のピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うものである。
請求項3に係る発明は、入力信号を所定の周波数帯域のチャンネルに分割しこのチャンネルを所定の数ずつまとめたバンドにするフィルタバンク工程と、フィルタバンク工程で形成したバンドごとに入力信号のスペクトル強調を行うか否かを判定するバンド別強調判定工程と、バンド別強調判定工程でスペクトル強調を行うと判定したバンドについて当該バンドの入力信号レベルを所定値と比較してスペクトル強調を行うか否かを判定する音圧別強調判定工程と、音圧別強調判定工程でスペクトル強調を行うと判定した場合に、当該バンドにおいてピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルを減衰させるゲインを決定すること、又はピークを示すチャンネルを増幅させるゲインを決定するスペクトル強調ゲイン決定工程と、スペクトル強調ゲイン決定工程で決定されたゲインを各チャンネルに付加することにより、当該バンドのピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うスペクトル強調工程と、スペクトル強調工程で処理した各バンドの信号を合成する合成工程を備え、前記スペクトル強調ゲイン決定工程には、前記ゲインに所定の時定数をもたせる工程が含まれ、前記バンド別強調判定工程の判定基準と、前記音圧別強調判定工程の所定値と、前記スペクトル強調ゲイン決定工程のゲインは、予め設定した補聴器使用者の周波数帯域および音圧範囲ごとの周波数選択性の劣化度合いに合わせて設定されるものである。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の補聴器の信号処理方法において、前記バンド別強調判定工程の判定基準と、前記音圧別強調判定工程の所定値と、前記スペクトル強調ゲイン決定工程のゲインは、変更可能とした。
請求項1乃至請求項3に係る発明によれば、使用者の周波数選択性の劣化度合いに応じたスペクトル強調処理を行うため、使用者の周波数選択性の劣化が見られる周波数帯域のみに効果的にスペクトル強調処理を施すことが可能になり、簡易的に周波数選択性の劣化による聞き取りの悪さに応じた信号処理が可能となる。
請求項4に係る発明によれば、使用者の補聴特性の変化に容易に対応することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る補聴器の信号処理方法を行うブロック構成図、図2はスペクトル強調処理の手順を示すフローチャート、図3はある時刻におけるスペクトル強調処理された音とゲインの関係を示す図、図4は周波数選択性の劣化度合いを示す概念図である。
本発明に係る補聴器の信号処理方法を行う補聴器は、図1に示すように、マイクロホン1、信号処理部2、イヤホン3などからなる。信号処理部2は、DSP(Digital Signal Processor)で構成することができる。マイクロホン1は、音声信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を出力する。信号処理部2は、マイクロホン1が出力した電気信号に各種の信号処理を施し、信号処理を施した電気信号を出力する。イヤホン3は、信号処理部2の出力信号を音響信号に変換し、音声信号として出力する。
信号処理部2は、信号を各チャンネル(周波数帯域)に分離するフィルタバンク4と、フィルタバンク4で分離されたチャンネルをまとめたバンドごとに信号処理するバンド別信号処理部5と、バンド別信号処理部5でバンドごとに処理された信号を加算して合成する合成部6と、各種のパラメータを記憶するパラメータ記憶部7で構成される。フィルタバンク4は、本実施の形態では32チャンネルのバンドパスフィルタBPF1〜BPF32で構成しているが、補聴器の要求仕様に応じて適宜必要なチャンネル数にすればよい。
フィルタバンク4では、各バンドパスフィルタBPF1〜BPF32で32個のチャンネル(周波数帯域)に分離した後、数チャンネルずつまとめて所望の帯域幅のバンドを形成させる。フィルタバンク4から出力されるチャンネル数や各チャンネルの帯域幅は、要求仕様に応じて適宜設定する。例えば、32チャンネルのバンドパスフィルタBPF1〜BPF32のうち3チャンネルをまとめて1つのバンドとし、隣のバンドは5チャンネルを1つのバンドにまとめるなどして、所望の帯域幅のバンドを形成した複数のバンドを構成する。
バンド別信号処理部5は、フィルタバンク4で分離され数チャンネルずつまとめて所望の帯域幅を形成したバンドごとに設けられ、夫々のバンド別信号処理部5には補聴処理部8とスペクトル強調処理部9が備えられている。そして、補聴処理部8で処理した信号を、更にスペクトル強調処理部9で処理する。
補聴処理部8は、補聴器ゲイン付加部10と音圧レベル算出部11と補聴器ゲイン決定部12からなり、聴力レベルに合わせたゲイン調整や使用環境に合わせたノイズ除去などが行われる。音圧レベル算出部11では、信号の音圧レベルを算出する。
パラメータ記憶部7には、補聴処理部8による信号処理のために、入力音が聴力レベルや使用環境に合わせて聞き取り易くなるゲインが設定されてあり、この設定内容に従って音圧レベルに対応するゲインが補聴器ゲイン決定部12により決定される。補聴器ゲイン決定部12で決定されたゲインが、補聴器ゲイン付加部10により前記5チャンネルの各信号に付加されることで、聴力レベルや使用環境に合わせた信号に変換される。
また、スペクトル強調処理部9は、バンド別強調判定部15と、閾値上の平均レベル算出部16と、音圧別強調判定部17と、スペクトル強調ゲイン決定部18と、スペクトル強調ゲイン付加部19で構成される。バンド別強調判定部15は、パラメータ記憶部7に記憶された設定内容に従って5チャンネルを1つにまとめたバンド(バンドパスフィルタBPF4〜BPF8)の信号(補聴処理部8の出力信号)が、スペクトル強調する周波数帯域であるか否かを判定する。閾値上の平均レベル算出部16は、バンド別強調判定部15でスペクトル強調すると判定した場合に前記5チャンネルの入力音圧レベルと最小可聴閾値との差の平均を算出して閾値上の平均レベルとする。
音圧別強調判定部17は、パラメータ記憶部7に記憶された設定内容に従って閾値上の平均レベル算出部16が算出した閾値上の平均レベルがスペクトル強調するレベルであるか否かを判定する。スペクトル強調ゲイン決定部18は、音圧別強調判定部17がスペクトル強調する音圧レベルと判定した場合にパラメータ記憶部7に記憶された設定内容に従ってスペクトル強調ゲインを決定する。スペクトル強調ゲイン付加部19は、スペクトル強調ゲイン決定部18が決定したスペクトル強調ゲインを補聴処理部8の出力信号に付加する。
パラメータ記憶部7には、スペクトル強調処理部9による信号処理のために、各バンドについて、スペクトル強調処理を行うか否かの判定基準値と、スペクトル強調処理を行う音圧範囲の設定内容と、各音圧範囲について減衰量と時定数が記憶されている。パラメータ記憶部7に記憶された設定内容と、フィルタバンク4の各バンドの帯域幅の設定内容は、信号処理部(DSP)2にパーソナルコンピュータ(PC)20などの補聴器調整機器を接続して、設定内容を変更することができる。
次に、本発明に係る補聴器の信号処理方法によるスペクトル強調処理の手順について、図2により説明する。先ず、ステップSP1において、入力信号をフィルタバンク4で所定の帯域幅を形成したバンドに分離する(フィルタバンク工程)。ここで、フィルタバンク4で分離され数チャンネルずつまとめて所望の帯域幅を形成したバンドを、バンドA(500Hz〜1300Hz)、バンドB(1300Hz〜2600Hz)、バンドC(2600Hz〜5200Hz)の3つの帯域とする。
次いで、例えばバンドAについて、ステップSP2において、入力信号のスペクトル強調を行うバンドか否かを判定する(バンド別強調判定工程)。更に、ステップSP3において、バンドAの入力音圧の閾値上の平均レベルを算出する。次いで、ステップSP4において、ステップSP3で求めた算出値(入力音の閾値上の平均レベル)と予めパラメータ記憶部7に保存しておいた値(判定基準値)を照合し、バンドAについてスペクトル強調を行うか否かの判定をする(音圧別強調判定工程)。例えば、スペクトル強調を行う場合とは、「バンドAで入力音が20dBSL以下の時と、バンドBで入力音が20dBSL以上の時」である。
ステップSP4でスペクトル強調を行うと判定されると、ステップSP5〜ステップSP10において、バンドAにおいてピーク以外のチャンネルを減衰させるように各チャンネルのゲインを決定する(スペクトル強調ゲイン決定工程)。先ず、ステップSP5でチャンネルを数えるカウンタのカウント数kを1とし、チャンネル数k_maxにチャンネル数を設定する。次いで、ステップSP6において、第kチャンネルの閾値上のレベルV(k)と両隣の閾値上のレベルV(k−1),V(k+1)を比較する。
次いで、V(k)が最大でない場合、ステップSP7において、予めパラメータ記憶部7に保存しておいた値(EHM:減衰量)だけ下げるようなゲインを算出する(減衰ゲイン算出工程)。このゲインは、g(n)=g(n−1)+atk{EHM−g(n−1)}と表わされる。このスペクトル強調のゲインg(n)は、時定数atkを有し、急激なゲインの変動による異音が生じないようにしている。ここで、g(n)は時刻nでの減衰ゲイン(第kチャンネル)、atkはアタックの時定数である。
また、V(k)が最大であった場合は、ステップSP8において、徐々に0dBに近づくゲインを算出する(回復ゲイン算出工程)。このゲインは、g(n)=g(n−1)+rls{1−g(n−1)}と表わされる。このスペクトル強調のゲインg(n)は、時定数rls を有し、時定数rlsという係数を乗じた分だけ、ゲインが徐々に0dBに近づくようにしている。ここで、g(n)は時刻nでの回復ゲイン(第kチャンネル)、rlsはリリースの時定数である。
次いで、ステップSP9において、すべてのチャンネルについてゲインを算出したかを確認し、まだゲインを算出していないチャンネルがあれば、ステップSP10でkに1を加算して、ステップSP6からステップSP9を繰り返す。
次いで、ステップSP9において、すべてのチャンネルについてゲインを算出したことを確認できたら、ステップSP11において、ゲインg(n)が補聴処理部8の出力信号の各チャンネルに付加される(スペクトル強調工程)。更に、ステップSP12において、各チャンネルにゲインg(n)が付加されたバンドA,B,Cの信号が合成される(合成工程)。
図3はバンドAとバンドCについて、ある時刻にスペクトル強調を行うように設定した場合の例を示す。ここで、スペクトル強調処理の条件は、補聴器ゲイン付加部10によるゲインが一律20dB、対象は全ての閾値上のレベル、減衰量EHMは−10dB、アタックの時定数atkとリリースの時定数rlsは共に0.3とする。バンドAとバンドCだけスペクトル強調がなされていることが分かる。
ピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルの減衰量が設定した値(−10dB)に近づいているのが分かる。また、ピークを示すチャンネルのゲインが0dBに近づいているのが分かる。なお、図3に示す例では、ピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルのゲインを下げることにより、ピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行ったが、ピークを示すチャンネルのゲインを上げることにより、ピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うこともできる。
図4は補聴器使用者の周波数選択性の劣化度合いを表わすマップの概念図である。縦軸は閾値上のレベル(dBSL)、横軸は周波数(Hz)である。周波数及び音圧レベルにより、周波数選択性の劣化度合い(0<Rb<12)が異なっているのが分かる。このマップにより、スペクトル強調の減衰ゲインg(n)を算出するためのパラメータである減衰量EHMが決定される。ここで、減衰量EHMに関して、0<Rb<3:減衰量EHM=0dB(スペクトル強調処理を行わない)、3<Rb<6:減衰量EHM=−5dB、6<Rb:減衰量EHM=−10dBと設定する。
すると、図4に示すように、周波数が1000[Hz]で音圧レベルが20〜30[dBSL]については、0<Rb<3なのでスペクトル強調処理を行わない(▲印)。その他の音圧レベルと周波数においては、3<Rb<6または6<Rbとなっているので、減衰量EHM=−5dBまたは減衰量EHM=−10dBとしたスペクトル強調処理が施される(●印)。
また、減衰量EHMの他に、周波数選択性の劣化度合い(Rb)に応じたスペクトル強調処理のパラメータ(アタックの時定数atk、リリースの時定数rls)を決定し、これらのパラメータをパラメータ記憶部7に予め保存しておく。このようなパラメータを用いて、スペクトル強調の減衰ゲイン又は回復ゲインg(n)が決定される。
本発明により、使用者の周波数選択性の劣化度合いに応じたスペクトル強調処理を行う補聴器が提供される。
本発明に係る補聴器の信号処理方法を行うブロック構成図 スペクトル強調処理の手順を示すフローチャート ある時刻におけるスペクトル強調処理された音とゲインの関係を示す図 周波数選択性の劣化度合いを示す概念図
符号の説明
1…マイクロホン、2…信号処理部、3…イヤホン、4…フィルタバンク、5…バンド別信号処理部、6…合成部、7…パラメータ記憶部、8…補聴処理部、9…スペクトル強調処理部、10…補聴器ゲイン付加部、11…音圧レベル算出部、12…補聴器ゲイン決定部、15…バンド別強調判定部、16…閾値上の平均レベル算出部、17…音圧別強調判定部、18…スペクトル強調ゲイン決定部、19…スペクトル強調ゲイン付加部。

Claims (4)

  1. 入力音の所定の周波数帯域であるチャンネルを所定の数ずつまとめたバンドおよび入力音の音圧範囲ごとに、入力音のピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルのゲインを下げることにより、又は入力音のピークを示すチャンネルのゲインを上げることにより、個人の周波数選択性の劣化度合いに合わせて、入力音のピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うことを特徴とする補聴器の信号処理方法。
  2. 個人の周波数選択性の劣化度合いに合わせて、入力音の所定の周波数帯域であるチャンネルを所定の数ずつまとめたバンドおよび入力音の音圧範囲ごとに入力音のスペクトル強調を行うか否かを判定し、次いで入力音のスペクトル強調を行うと判定した場合にはスペクトル強調の強さを決定し、次いで決定したスペクトル強調の強さに応じて、入力音のピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルのゲインを下げることにより、又は入力音のピークを示すチャンネルのゲインを上げることにより、入力音のピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うことを特徴とする補聴器の信号処理方法。
  3. 入力信号を所定の周波数帯域のチャンネルに分割しこのチャンネルを所定の数ずつまとめたバンドにするフィルタバンク工程と、フィルタバンク工程で形成したバンドごとに入力信号のスペクトル強調を行うか否かを判定するバンド別強調判定工程と、バンド別強調判定工程でスペクトル強調を行うと判定したバンドについて当該バンドの入力信号レベルを所定値と比較してスペクトル強調を行うか否かを判定する音圧別強調判定工程と、音圧別強調判定工程でスペクトル強調を行うと判定した場合に、当該バンドにおいてピークを示すチャンネルに隣接するチャンネルを減衰させるゲインを決定すること、又はピークを示すチャンネルを増幅させるゲインを決定するスペクトル強調ゲイン決定工程と、スペクトル強調ゲイン決定工程で決定されたゲインを各チャンネルに付加することにより、当該バンドのピークを示すチャンネルについてスペクトル強調を行うスペクトル強調工程と、スペクトル強調工程で処理した各バンドの信号を合成する合成工程を備え、前記スペクトル強調ゲイン決定工程には、前記ゲインに所定の時定数をもたせる工程が含まれ、前記バンド別強調判定工程の判定基準と、前記音圧別強調判定工程の所定値と、前記スペクトル強調ゲイン決定工程のゲインは、予め設定した補聴器使用者の周波数帯域および音圧範囲ごとの周波数選択性の劣化度合いに合わせて設定されることを特徴とする補聴器の信号処理方法。
  4. 前記バンド別強調判定工程の判定基準と、前記音圧別強調判定工程の所定値と、前記スペクトル強調ゲイン決定工程のゲインは、変更可能である請求項3記載の補聴器の信号処理方法。
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