JP5311960B2 - 撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来、デジタルスチルカメラなどの撮像装置におけるオートフォーカス(以下AF)機構としては、TV−AF(山登り方式、コントラスト方式)と位相差AFが知られている(特許文献1、2)。また、近年の撮像装置には、被写体像を撮像するための複数の受光素子の中に、受光部の感度領域を偏心させることで瞳分割機能を有する位相差検出用の素子を含むものがある(特許文献3)。これにより、AFを行う際には、撮像画像によるTV−AFに加えて、その撮像画像を用いた位相差AFも可能となっている。
また、位相差検出用素子は、受光部の感度領域を偏心させるために開口部が制限されており、通常の受光素子と比べて出力される信号レベルが異なるが、その出力が光量に比例すること自体は変わらない。このため、撮像画像を取得する際に位相差検出用素子に対応する画素部分を補間する撮像装置として、位相差検出用素子の出力を輝度情報として用いるものがある(特許文献4)。
特許02821214号公報 特公平07−074855号公報 特許03592147号公報 特開2005−106994号公報
しかしながら、位相差検出用素子と通常の受光素子とでは、位相差検出用素子の開口部の大きさが通常の受光素子と比較して制限され、また開口部の位置が中心から偏倚していることから、撮像時における絞り量の変化に応じた信号レベルの変化が互いに異なる。例えば、撮像時の絞りが小さい(絞り値が大きい)場合、光の入射範囲が画素中心部の狭い範囲に制限される。したがって、開口部の位置が中心部から偏倚した位相差検出用素子にのみ絞りによるケラレが生じ、通常の受光素子と比べて入射光量が少なくなったり、無くなったりする。
このように、絞りによるケラレが生じた場合には、位相差検出用素子からの出力が光量に比例しなくなる。したがって、位相差検出用素子の出力を絞り値にかかわらず同一の割合で、その位相差検出用素子に対応する画素を補完した場合は、撮像時の絞り量によってその補完結果に差が生じ、適切な撮像画像を取得できなくなる虞があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決することを目的としてなされたものである。本発明の目的は、位相差検出用素子の出力を用い、その位相差検出用素子に対応する画素を補間して撮像画像を取得する際に、撮像時の絞り量による補間結果への影響を低減させることが可能な撮像装置、その制御方法及びプログラムの提供を目的とする。
上記目的は、絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置であって、前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間手段を有し、前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、前記補間手段が、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて前記補間を行い、前記絞り量に応じた割合が、同一の入射光量に対して前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持しない範囲では、前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持する範囲よりも小さいことを特徴とする撮像装置によって達成される。
また、上記目的は、絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置であって、前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間手段を有し、前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、前記撮像手段が、前記位相差検出用素子を含む複数の受光素子に設けられたカラーフィルタを有し、前記補間手段は、前記位相差検出用素子からの出力、及び、当該位相差検出用素子に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた同色周辺画素の値に基づいて補間するとともに、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて補間することを特徴とする撮像装置によっても達成される。
また、上記目的は、絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置の制御方法であって、前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間工程を有し、前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、前記補間工程が、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて前記補間を行い、前記絞り量に応じた割合が、同一の入射光量に対して前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持しない範囲では、前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持する範囲よりも小さいことを特徴とする撮像装置の制御方法によっても達成される。
また、上記目的は、絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置の制御方法であって、前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間工程を有し、前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、前記撮像手段が、前記位相差検出用素子を含む複数の受光素子に設けられたカラーフィルタを有し、前記補間工程が、前記位相差検出用素子からの出力、及び、当該位相差検出用素子に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた同色周辺画素の値に基づいて補間するとともに、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて前記補間を行うことを特徴とする撮像装置の制御方法によっても達成される。
本発明によれば、位相差検出用素子の出力を用い、その位相差検出用素子に対応する画素を補間して撮像画像を取得する際に、撮像時の絞り量による補間結果への影響を低減させることができる。
以下、この発明の実施の形態について図を参照して説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の範囲を限定するものではない。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の基本となる撮像素子における画素(受光素子)配列に関して、図1を参照して説明する。図1は撮像素子の画素配列を示したものである。図1に例示したものは、2画素×2画素を基本単位とするエリアセンサの基本単位部の色配列である。ここで、図1(a)は、位相差検出素子を含む2画素×2画素の配列を例示する概念図であり、図1(b)は、通常の2画素×2画素のベイヤ配列を例示する概念図である。なお、同図に付記されたR、G、Bの記号は、画素に塗布されたカラーフィルタをあらわしている。
図1(a)に示すように、Sの部分は、AF(合焦制御)のための測距データ(位相差信号)を読み出すための、焦点検出用画素(位相差検出用素子)である。本実施形態では、撮像素子における複数の受光素子(画素)の一部にAFのためのセンサとしての機能をもつ画素を構成することで、カメラのAFのための測距を撮像素子そのものからの信号を読み出すことで行うことを可能ならしめる。これによって、撮像素子からの出力信号を用いて位相差検出による高精度のAFを可能ならしめる。なお、一眼レフタイプを含むデジタルスチルカメラでは、撮像素子としてCMOSセンサやCCDが使われるが、本実施形態ではどちらのタイプのセンサを用いても良い。
また、図1(b)に示すように、焦点検出用画素以外(位相差検出用素子以外)の画素は、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置した、ベイヤ配列に従っている。
さて、撮像素子上の焦点検出用画素の配列を図2に示す。図2に示すように、撮像素子は、通常のベイヤ配列の画素に焦点検出用画素S1を複数持つラインと焦点検出用画素S2を複数持つラインが並んで構成される。
ここで、焦点検出用画素S1と焦点検出用画素S2の画素構成を説明する。
図3に焦点検出用画素S1の画素構造を示す。(a)は遮光層203を上方からみた俯瞰図であり、(b)は焦点検出用画素S1におけるA−A’の断面図である。図3(b)に示すように、焦点検出用画素S1の最上部にはマイクロレンズ201が構成される。平滑層202はマイクロレンズ201を形成するための平面を構成する層である。
通常の画素では、R、G、Bのいずれか(または補色フィルタの場合は、Y、C、Mのいずれか)の色のカラーフィルタ層を有するが、本実施形態の焦点検出用画素では、カラーフィルタ層は持たないようにしている。すなわち、焦点検出用画素では光量のみの検出が可能となっている。これは、焦点検出用画素は開口制限が有るので通常画素より入射光量が少ないのだが、さらにカラーフィルタ層で光量を減らすことを避けるためである。
この画素で特徴的なのことは、図3(a)、(b)に示すように、色画素の混色防止遮光メタルの同一平面上に、画素の受光エリアの画素中央Oから一方に偏った(偏倚した)第1の開口部O1を有する遮光層203を構成したところにある。平滑層204は、遮光層203を形成するための層である。絶縁層205は、電極と半導体の間にもうけられる酸化膜などによる層である。すなわち、焦点検出用画素は、通常の受光素子からなる画素よりも狭い開口部を、画素の中心から偏倚した位置に有する画素である。
焦点検出用画素S1と同様、焦点検出用画素S2の画素構造を図4に示す。図4(a)、(b)に示すように、焦点検出用画素S2は、画素中央Oに対して焦点検出用画素S1とは反対側で同距離のところに第2の開口部O2を有する構成である。
100万画素を越える撮像素子にとっては、図2の配列で、焦点検出用画素S1の行と焦点検出用画素S2の行はほとんど同一ラインとして近似の被写界像がマイクロレンズ上に結像される。撮像素子に被写界像を結ぶ撮像レンズが撮像素子上でピントが合っているのであれば、焦点検出用画素S1を含む行のS1群からの信号と、焦点検出用画素S2を含む行のS2群からの信号は一致する。もし、ピントを結ぶ点が撮像素子の撮像面よりも前方か後方にあるならば、焦点検出用画素S1を含む行のS1群からの信号と、焦点検出用画素S2を含む行のS2群からの信号とに位相差が生じる。そして、結像点が撮像面より前の場合と後の場合とでは位相のずれ方向が逆になるのである。これは、原理的には、先に上げた特許文献2の位相差AFと同じである。焦点検出用画素S1の受光素子からカメラレンズを見た場合と、焦点検出用画素S2の受光素子からカメラレンズをみた場合とでは、あたかも光学中心に対して瞳が左右に分割したように見える。
図5(a)、(b)にピントずれによる像ずれの概念図(焦点検出の原理を説明する概念図)を示す。図5(a)、(b)では、焦点検出用画素S1と焦点検出用画素S2を合一させ、A、Bの点で示した。また、わかりやすくするために、各焦点検出画素の間の色画素も省いて、あたかも焦点検出画素が並んでいるように示している。
図5(a)、(b)に示すように、被写界の特定点からの光は、Aにとっての瞳を通って該当のA点にはいる光線束(ΦLa)と、Bにとっての瞳を通って該当のB点に入る光線束(ΦLb)に分けられる。この2つの光束は、もともと1点より発したものであるから、もし撮像レンズのピントが撮像面上にあっていれば同一マイクロレンズで括られる1点に到達することとなる(図5(a))。しかし、たとえばx手前であれば、2θxだけ互いにずれるのである(図5(b))。仮に、−xであれば、到達点は逆方向にずれる。この原理に基づき、Aの並びでできる像(光の強弱による信号)とBの並びによりできる像は撮像レンズのフォーカスがあっていれば一致し、そうでなければずれることとなる。
本実施形態の撮像素子は、この原理に基づき、開口位置の異なるマイクロレンズをもった画素を基本配列のなかに組み込んでいる。具体的には、第1の開口部O1をもつ画素(焦点検出用画素S1)を含む基本配列の行と第2の開口部O2をもつ画素(焦点検出用画素S2)を含む基本配列の行を隣接して並べる領域を設けたのである。この領域のS1群からの信号とS2群からの信号のずれ分を演算して撮像レンズのフォーカスのずれ分を求め、カメラのフォーカスを動かしてやればオートフォーカスが可能になる。
このようなS1群、S2群よりなる焦点検出用画素を有する測距領域は撮像面の全てにある必要はない。また、焦点検出用画素は行全てに行き渡る必要はない。画面上の数ポイントに測距領域を埋め込めばよい。そして、AFのための信号を撮像素子から読み出す場合は焦点検出用画素の含まれるラインだけを読み出し、他の不要な電荷は高速にクリアすればよい。また、CMOS撮像素子の場合は、ランダムアクセスにより必要な画素(焦点検出用画素)だけ読み出すようにすればよい。
図6は、本実施形態に係る撮像装置1の構成を示すブロック図である。図6において、撮像素子10は、上述したとおりに焦点検出用画素が実装されている撮像素子である。タイミングジェネレータ11は、静止画撮像モード、ライブビューや電子ビューファインダー用の間引きモード、AF用の測距モードに応じた垂直転送パルス、水平転送パルスを生成して撮像素子10を駆動する。
例えば、静止画撮像モードでは、焦点検出用画素も含め、全画素の情報が読み出されるよう垂直転送パルス、水平転送パルスが生成される。ライブビューや電子ビューファインダー用の間引きモードでは、表示されるディスプレイ18の画素数が撮像素子10に比べて少ないため、画素の間引きが行われる。このとき、焦点検出用画素は、間引かれるように垂直転送パルス、水平転送パルスが生成される。また、測距モードでは、焦点検出用画素のみを読み込むように垂直転送パルス、水平転送パルスが生成される。また、タイミングジェネレータ11は、マイクロプロセッサ24と制御線で接続されており、マイクロプロセッサ24からの指令に応じて駆動パルスを、静止画撮像モード、間引きモード、測距モードに切り替える。
撮像素子10の出力は、CDS回路12で相関二重サンプリングされ、AGC回路13で信号レベルの調整をされた後、A/Dコンバータ14においてデジタル値に変換される。なお、CDSは、Correlated Double Sampling(=相関二重サンプリング)の略語である。また、AGCは、Auto Gain Control(=自動ゲイン調整)の略語である。A/Dコンバータ14の出力はスイッチ25及びメモリコントローラ19に接続されている。
信号処理回路15は、A/D変換された撮像素子10の出力信号を元に、輝度・色差画像データを生成する回路である。圧縮回路16は、信号処理回路15によって生成した輝度・色差画像データをJPEGなどの所定の規格に則って圧縮処理する回路である。
ディスプレイ18はLCDなどによって構成され、撮像した静止画像や動画像を表示したり、電子ビューファインダーとして本撮像前に撮像素子に入射する被写界像を表示したりする。ディスプレイ制御回路17は、ディスプレイ18の表示制御を行う。
メモリ20は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ素子によって構成される。メモリ20には、撮像素子10で撮像された画像データなどが一時的に記録される。メモリコントローラ19は、入力されるデータをメモリ20に記録するための制御を行ったり、メモリ20に記録されたデータを他のブロックからのリクエストに応じて読み出したりするための制御を行う回路である。
位相差演算回路21は、測距用の相関演算を行う演算回路であり、マイクロプロセッサ24に接続されたコプロセッサや、マイクロプロセッサ24とは別のDSPやCPUとして構成される。位相差演算回路21は、マイクロプロセッサ24の指令により、撮像素子の焦点検出用画素からの出力や、メモリ20に記録されている撮像素子10で撮像された画像データをメモリコントローラ19から受け取ることで、測距用の相関演算を行う。
具体的には、位相差演算回路21は、焦点検出用画素S1、焦点検出用画素S2の出力により位相差(像のずれ量)を演算し、マイクロプロセッサ24へ出力する。マイクロプロセッサ24では、位相差演算回路21の演算結果に基づいて前述したxを求める測距演算を行う。また、位相差演算回路21は、ROMなどに予め記憶された撮像素子10における焦点検出用画素の位置情報に基づいて、上述したメモリ20に記録された画像データから焦点検出用画素の出力を抽出することで、上述した相関演算を行う。なお、メモリ20に記憶された画像データは、メモリコントローラ19の制御の下、焦点検出用画素の位置情報に基づいて、焦点検出用画素の出力や焦点検出用画素を含む画像領域が抽出された測距用のデータであってもよい。
外部記録メディア23は、不揮発性のメモリ素子やHDD等によって構成され、画像データファイルなどのデータを保存する。外部記録メディア制御回路22は、外部記録メディア23に対してデータの書き込み、あるいは読み出しを制御する回路である。
マイクロプロセッサ24は、各種回路に制御信号を出力することで、撮像装置1の動作を統括制御する。具体的には、マイクロプロセッサ24は、CPUなどであってよい。マイクロプロセッサ24は、ROMに記憶された所定のプログラムデータをRAM(いずれも図示しない)の作業領域に展開し、そのプログラムデータとの協働により、撮像装置1の動作を制御する。例えば、マイクロプロセッサ24は、AF(オートフォーカス)、撮像、画像処理、撮像画像の記録処理等の一連の動作を制御する。スイッチ25は、マイクロプロセッサ24の制御の下、信号処理回路15へ入力を切り替える。なお、マイクロプロセッサ24において、記憶手段としてのROMには、演算処理時に必要な係数や動作時に必要な制御用の定数などが予め記憶されている(詳細は後述する)。
シャッター26は、マイクロプロセッサ24の制御の下、シャッター羽根を開閉させることにより撮像素子10への光の入射を制御する。撮像レンズ27は、焦点調整手段としてのマイクロプロセッサ24からの指令によって駆動するアクチュエータ(図示しない)により撮像素子に対する焦点位置を調整することが可能な光学レンズである。
レリーズスイッチ30は、半押しすると第1スイッチ28がONして信号SW1を、全押しされると第2スイッチ29がONして信号SW2をマイクロプロセッサ24へ出力するスイッチである。レリーズスイッチ30は、ユーザが測距時に半押し、撮像時に全押しして使用する。また、何も押さない状態では信号SW0をマイクロプロセッサ24へ出力する。
絞り31は、マイクロプロセッサ24の指令によって駆動するアクチュエータ(図示しない)により絞り羽根を開閉させて開口量(絞り量)を調整可能であり、撮像素子10への光の入射を制御する。マイクロプロセッサ24は、シャッター26の開閉による露出時間と絞り31の絞り量とを制御することにより、静止画撮像時における露出を制御することができる。上述したとおり、撮像装置1では、撮像レンズ27、シャッター26、絞り31が被写界像を撮像素子10へ結像させるための撮像光学系である。
なお、絞り31の絞り量の検出は、アクチュエータの駆動量に基づいてマイクロプロセッサ24が算出することで行われる。例えばアクチュエータとしてステッピングモータを用い、開放などの予め設定された絞り量から絞りを駆動させる場合は、駆動に係るパルス数に基づいて絞り量を算出することが可能である。また、予め設定された絞り量については、絞り羽根の位置をセンサ(例えば、発光素子と受光素子との組み合わせ)からの出力により検出してもよい。さらに、上記センサは、開放から最大に絞った状態までを段階的に検出可能であってもよい。
図7に撮像装置1の動作の流れを示す。図7に示すように、マイクロプロセッサ24は、S100においてユーザによる電源スイッチ(図示しない)の操作等により電源が投入されることで処理を開始する。
先ず、撮像装置1は、電源が投入された場合、電子ビューファインダ(EVF)機能を起動する。具体的には、マイクロプロセッサ24は、S101において、タイミングジェネレータ11が間引きモードで動作するように、制御信号を通してタイミングジェネレータ11に対して指令を送る。これによって、タイミングジェネレータ11は、間引きモードの駆動信号を撮像素子10に対して出力する。
さらに、マイクロプロセッサ24は、S102においてスイッチ25をsaに接続し、信号処理回路15がA/Dコンバータ14からの入力を受け付けるよう制御信号を送る。撮像素子10に露出した像は、間引きされて読み出される。この読み出しでは、秒30コマ程度で静止画像が逐次読み出される。また焦点検出用画素は間引きされるので、後で述べる静止画撮像モードのような補間処理は行う必要がない。撮像素子10の出力は、CDS回路12で相関二重サンプリングされ、さらにAGC回路13で振幅の調整がなされる。さらに、A/Dコンバータ14でデジタルデータに変換される。
信号処理回路15は、A/Dコンバータ14から入力される信号より輝度・色差画像データを生成し、これをディスプレイ制御回路17へ出力する。ディスプレイ制御回路17は、信号処理回路15が出力する輝度・色差画像データをディスプレイ18に表示が可能となるように信号出力タイミングを調整し、これをディスプレイ18に連続して出力する。ディスプレイ18は入力される画像データを繰り返し表示する。したがって、S102では、撮像素子10に入射している被写界像が1秒あたり約30コマの動画としてディスプレイ18に表示(EVF表示)される。
また、マイクロプロセッサ24は、EVFの動作中において、撮像素子10の露出量が適正であるように、撮像素子10の全受光素子の電荷のクリアを行う電子シャッターパルスのタイミングを調整する。これによってEVF時における自動露出が達成される。
ユーザは、EVF表示を確認することで所望の被写界で静止画撮像を行うことが可能となる。ユーザがEVF表示を確認して静止画撮像を決定した際には、レリーズスイッチ30が操作され、まず第1スイッチ28がON状態となる。したがって、マイクロプロセッサ24は、S103において、レリーズスイッチ30の第1スイッチ28がON状態であることを示す信号SW1の出力の有無を判定する。S103において、信号SW1の出力がある場合、マイクロプロセッサ24はS104へ処理を進める。
S104において、マイクロプロセッサ24は、タイミングジェネレータ11の動作を測距モードへ変更し、S105へ処理を進める。S105は、マイクロプロセッサ24におけるオートフォーカス動作のステップである。具体的には、マイクロプロセッサ24は、タイミングジェネレータ11の駆動を測距モードに切り替え、タイミングジェネレータ11から撮像素子10に対して測距モードの駆動信号を出力させる。この駆動信号による撮像素子10の出力は、CDS回路12で相関二重サンプリングされ、さらにAGC回路13で振幅の調整がなされる。さらにA/Dコンバータ14でデジタルデータに変換される。メモリコントローラ19では、A/Dコンバータ14からの出力を、焦点検出用演算に使用する領域分(焦点検出用画素を含む画像領域)、メモリ20に記録する。
さらに、メモリコントローラ19は、メモリ20に記録された画像データから焦点検出用画素S1の像(S1群の出力)と焦点検出用画素S2の像(S2群の出力)を位相差演算回路21に転送する。位相差演算回路21は、二像の像ずれ量nを相関演算によって求め、マイクロプロセッサ24へ出力する。マイクロプロセッサ24は、位相差演算回路21が出力したずれ量nを読み出し、ずれ量nからデフォーカス量xを演算し、これに相当するレンズ駆動信号を撮像レンズ27のアクチュエータに出力する。したがって、撮像レンズ27は、そのレンズ位置がデフォーカス量xに応じた位置へ移動されることとなる。上述した処理によって、S105におけるオートフォーカス動作が完了する。
次いで、マイクロプロセッサ24は、S106へ処理を進め、撮像用の測光動作を行う。具体的には、マイクロプロセッサ24は、合焦後の被写界像を撮像素子10で露出した信号出力を、CDS回路12での相関二重サンプリング、およびAGC回路13でのゲイン調整を行い、さらにA/Dコンバータ14でデジタルデータに変換する。メモリコントローラ19は、A/Dコンバータ14から出力された画像データをメモリ20に記録する。マイクロプロセッサ24は、メモリ20に記録された画像データから、撮像時に適正な露出量になるように、シャッター速度、絞り値を決定する。上述した処理によって、S106における測光動作が完了する。
次いで、マイクロプロセッサ24は、S107へ処理を進める。S107でマイクロプロセッサ24は、レリーズスイッチ30の出力信号を判定し、レリーズスイッチ30の操作状態が全押し、半押し操作の維持又は半押し操作の解除のいずれであるかを判定する。S107において、マイクロプロセッサ24は、レリーズスイッチ30が全押しされて信号SW2が出力された場合はS108へ処理を進める。また、マイクロプロセッサ24は、半押し操作が維持されて信号SW1が出力されたままである場合はそのまま待機する。また、マイクロプロセッサ24は、半押し操作が解除されて信号SW0が出力された場合はS101へ処理を戻す。
S108でマイクロプロセッサ24は、タイミングジェネレータ11の駆動を静止画撮像モードに切り替える。次いで、S109において、マイクロプロセッサ24はスイッチ25の接続をsbに切り替える。次いで、S110に進み、マイクロプロセッサ24は、S106で決定した絞り値に基づき、絞り31に対して駆動信号を出力して絞り31を駆動させる。したがって、絞り31は、マイクロプロセッサ24からの駆動信号により指定された絞り値まで駆動されることとなる。
次いで、S111に進み、マイクロプロセッサ24は、S106で決定したシャッター速度に基づく露出時間の間、シャッター26を開閉する駆動信号を出力してシャッター26を駆動させる。したがって、シャッター26では、駆動信号に応じてシャッタ幕が開動作され、露出時間が経過したところでシャッタ幕が閉動作される。これにより、シャッター26が開いている間、撮像素子10が露出される。次いで、S112に進み、マイクロプロセッサ24は、絞り31を開放位置に戻す駆動信号を出力し、絞り31は開放位置に戻される。
次いで、S113において、マイクロプロセッサ24は、静止画のキャプチャー(静止画撮像)を開始する。静止画のキャプチャーは次のように行う。先ず、マイクロプロセッサ24は、メモリコントローラ19にA/Dコンバータ14の出力を取り込むように指示する。マイクロプロセッサ24の指示により、メモリコントローラ19は、撮像された画像データをA/Dコンバータ14から取り込み、これをメモリ20に記録する。この撮像された画像データの取り込みでは、ライン毎に繰り返し行われ、撮像素子10の全画素分のデータが撮像素子10と同じ画素配列でメモリ20に記録される。
次に、マイクロプロセッサ24は、撮像画像における焦点検出用画素S1又は焦点検出用画素S2に対応する画素信号(画素値)を、その周辺画素の信号値と、焦点検出用画素の信号値(輝度値)とを用いて補間する。マイクロプロセッサ24は、ROMに予め設定された焦点検出用画素の位置情報に基づいて全画素から焦点検出用画素の画素位置を判断し、焦点検出用画素と判断された部分の輝度値とその周辺の画素信号により補間する。なお、補間の詳細については後述する。
次に、メモリコントローラ19は、メモリ20に記録された画像データを信号処理回路15へ出力する。信号処理回路15は、メモリコントローラ19から入力された画像データを輝度・色差画像データに変換する。さらに、信号処理回路15は、輝度・色差画像データにガンマ補正などの画像処理を施す。信号処理回路15は、処理後の画像データを圧縮回路16へ順次出力する。圧縮回路16は、信号処理回路15が出力した画像データをJPEGなどの規格に則って圧縮処理し、圧縮後の画像データを出力する。
上述した処理によって、撮像装置1は、S113における静止画のキャプチャーを完了する。マイクロプロセッサ24は、S113の後にS101に処理を戻し、タイミングジェネレータ11を間引きモードにし、スイッチ25をsaに接続して、再びEVFを開始させる。
次に、本実施形態における焦点検出用画素の静止画撮像時の補間について説明する。
本実施形態における焦点検出用画素は、図1を参照して説明したように、ベイヤ配列のG位置に配列されている。また、焦点検出用画素から出力される信号量の減少を防ぐために、焦点検出用画素はカラーフィルタを持たないよう構成される。また、図3、4を参照して説明したように、焦点検出用画素は、遮光層203に偏心した開口部を有するが、それ以外の部分は遮光される。これらの理由により、焦点検出用画素の信号レベルは、周辺にある通常の画素と一致しないが、出力が光量に比例して画素の輝度値を示すこと自体は変わらない。
しかしながら、焦点検出用画素は、撮像レンズの瞳を通る光束の一部しか入射しないように開口制限をする。そのため、静止画撮像時に撮像レンズ側の絞りを絞ると、焦点検出用画素ではケラレが生じ、周辺にある通常の画素に比べて十分な光が入射しなくなり、光量比例性(線形関係)が失われる。
まず、この静止画撮像時の絞り値による焦点検出用画素への影響について図8を参照して説明する。図8は、焦点検出用画素に対する絞り値の影響を説明するための概念図である。具体的には、図3を参照して説明した、遮光層203の一部に第1の開口部O1がある焦点検出用画素の感度分布を示している。図8(a)は、画素上部から見た感度分布を示している。図のグラデーションで示した部分が感度を示しており、より濃色部分がより感度が高い部分であることを示す。図8(b)では、B−Bにおける感度をグラフで示している。
図8(a)に示すように、図3に例示した焦点検出用画素は、画素中央Oの左側にオフセットして第1の開口部O1があるため、感度分布も画素中央Oから左側にオフセットしている。図8(a)において、同心円状に示されているのは、絞り31の絞り値によって変化する、この焦点検出用画素への入射光の範囲である。絞り31が開放に近いF2.8やF5.6では、焦点検出用画素の水平方向の感度分布が、入射光範囲内にカバーされている。したがって、第1の開口部O1が画素中央Oに対して左に偏心している焦点検出用画素であっても、画素への入射光量に対する比例特性は保たれている。すなわち、光量比例性が保たれている絞り値では、焦点検出用画素の出力を輝度値として、焦点検出用画素部分の補間に用いても問題がない。例えば、同一の入射光量に対して絞り量と焦点検出用素子の出力とが光量比例性を維持する範囲(上記例ではF5.6)までは、その焦点検出用素子の出力の100%を補間に用いても問題がない。
しかしながら、絞り31をF11やF22に絞ると、図示のごとく、ケラレが生じるために、焦点検出用画素の水平方向の感度分布が入射光範囲内に十分カバーされなくなる。したがって、焦点検出用画素では、周辺にある通常の画素に対して、光量の比例特性が失われ、出力レベルが大きく低下する。すなわち、焦点検出用画素における光量比例特性は絞り値によって大きく変化する。そして、絞りにより焦点検出用画素の光量比例特性が失われた場合は、その出力を輝度値として焦点検出用画素部分の補間に用いると、誤差が生じる虞がある。例えば、同一の入射光量に対して絞り量と焦点検出用素子の出力とが光量比例性を維持しない範囲(上記例ではF5.6より大きい値)では、その焦点検出用素子の出力の100%を補間に用いると誤差が生じる虞がある。したがって、上記光量比例性を維持しない範囲においては、焦点検出用素子の出力の100%未満を補間に用いる。
ここで、焦点検出用画素の静止画撮像時の補間方法について説明する。以下、焦点検出用画素S1の場合を例示して説明するが、焦点検出用画素S2についても同様である。図9は、焦点検出用画素S1とその周辺8画素の配列を例示する概念図である。
図1及び図2を参照して説明したとおり、撮像素子において、焦点検出用画素は、ベイヤ配列におけるG画素の一部として配列されている。具体的には、図9に示すように、焦点検出用画素S1の周辺には、G画素のG1〜G4、R画素のR1、R2、B画素のB1、B2がある。
以下に、焦点検出用画素S1に対応する画素の輝度信号Yと色信号Cの補間方法を説明する。焦点検出用画素S1は、G画素の位置にあるので、G画素相当として画素信号(輝度信号Y及び色信号C)の補間を行う。まず、輝度信号についてであるが、輝度信号Yの分光特性は、ラフな近似ではG信号の分光特性と同等とみなすことができる。そこで、焦点検出用画素S1の位置の輝度信号Yは、焦点検出用画素S1の出力信号(輝度信号)であるYS1、その周辺のG画素(G1〜G4)の輝度信号であるYG1〜YG4を用い、次の(1)式により算出される。
Y=(a・YS1+YG1+YG2+YG3+YG4)/(a+4) ・・・ (1)
ここで、(1)式におけるaは、焦点検出用画素S1とその周辺のG画素の輝度信号の出力レベルの違いを吸収するとともに、絞り値によって変化するYS1に対する重み付け係数である。この重み付け係数aと絞り値の関係を図10を参照して説明する。図10は焦点検出用画素S1に係る重み付け係数aと絞り値との関係を示すグラフである。
図10に示すように、重み付け係数aは、絞りが開けられているときには大きくなり、絞りが絞られているときには小さくなるように設定される。これにより絞りが開けられているときには、補間に関して焦点検出用画素S1の出力信号YS1の寄与度(割合)が大きくなる。また、絞りが絞られているときには、出力信号YS1の寄与度は小さくなり、周辺のG画素の輝度信号YG1〜YG4の寄与度が大きくなる。
また、図8を参照して説明したように、本実施形態では、絞り値がF5.6までは、焦点検出用画素S1の光量比例性が保たれている。したがって、図10に示すように、重み付け係数aは、F5.6のときの周辺の4画素との重み付けが等しくなるように設定される。焦点検出用画素S1と周辺画素とのカラーフィルタが無いこと、および開口による輝度のゲイン差を、F5.6のときにgとすると、F5.6のときに同光量の光が入射した場合は、次の式(2)の関係が有る。
YG1=g・YS1 ・・・ (2)
なお、YG2〜YG4についてもYG1と同様である。そして、F5.6のときには、重み付け係数aは次の式(3)となる。
a=4g ・・・ (3)
F5.6より絞りが開けられているとき(絞り値が小さくなるとき)、aの値は大きくなるように設定され、F5.6より絞りが絞られている場合(絞り値が大きいとき)、aの値は小さくなるように設定される。以上のように重み付け係数aを設定することにより、絞り値に応じた焦点検出用画素S1の輝度の寄与度を、開口部の大きさに差による出力値の差異を補償するように変化させることができる。
上述したように、重み付け係数aは絞り量を変数とする関数である。したがって、この関数を示す図10のグラフは、焦点検出用画素からの出力信号YS1を補間に寄与させる寄与度と絞り量との対応関係を示す特性情報である。この特性情報は、予めマイクロプロセッサ24のROMに記憶されている。すなわち、マイクロプロセッサ24のROMには、焦点検出用画素が有する開口部の位置と大きさに基づいた絞り量に応じた割合(特性情報)が記憶されている。マイクロプロセッサ24は、撮像時の絞り値に基づいてROMに記憶された特性情報を参照することで重み付け係数aを取得し、Yを算出する。
次に、色信号(色成分)について説明する。焦点検出用画素S1にはカラーフィルタが無いので、その出力信号は色信号としては使えない。そのため、色信号については絞り値にかかわらず周辺のG画素から補間する。そこで、焦点検出用画素S1位置の色信号Cは、その周辺のG画素G1〜G4の色信号CG1〜CG4を用い、次の(4)式より算出する。
C=(CG1+CG2+CG3+CG4)/4 ・・・ (4)
以上説明したように、輝度信号Yと色信号Cを補間することで、焦点検出用画素S1の出力は、G1〜G4画素となどGのカラーフィルタが付いた画素の出力と同等となる。そして、以降は通常のベイヤー配列の撮像素子の現像処理と同様の画像処理を行うことで、撮像画像が形成される。
なお、本実施形態では、F5.6まで光量比例特性が保たれているように構成された焦点検出用画素群を持つ撮像素子を例に挙げて説明した。しかしながら、焦点検出用画素の光量比例特性は、特に本実施形態に限定されるものではない。例えば、F4やまたはF8、及びその他の絞り値まで光量比例特性が保たれている焦点検出用画素群を持つ撮像素子に対しても同様に適用できることはいうまでもない。
[第2の実施形態]
第1の実施形態は、焦点検出用画素の開口については一種類しかない撮像素子についての実施形態であった。したがって、第1の実施形態のような撮像素子での位相差AFでは、デフォーカスが大きい場合、被写界像のボケ量が大きくなり、焦点検出の精度が低下する。この問題の解決のために、開口部の大きさが異なる複数種の焦点検出用画素を用意し、デフォーカス量が大きい場合は、より開口が小さい(より絞られた)焦点検出用画素を用いて焦点検出を行うことがある(例えば特許文献4)。第2の実施形態は、それぞれ開口部の大きさ(開口幅)が異なる複数組の焦点検出用画素を用いた実施形態である。
本実施形態では、開口部の大きさが異なる二組の焦点検出用画素群を有するものとする。図11は、第2の実施形態に係る焦点検出用画素の開口部を例示する概念図である。図11(a)は第3の開口部O3を有する焦点検出用画素を上方から俯瞰した図であり、図11(b)は、第4の開口部O4を有する焦点検出用画素を上方から俯瞰した図である。
図11(a)、(b)に示すように、本実施形態の撮像素子は、第3の開口部O3を有する焦点検出用画素と、その開口幅より狭い第4の開口部O4を有する焦点検出用画素とを含む構成である。なお、図11(a)に示す第3の開口部O3の開口幅は、第1の実施形態の図3、図4に例示した第1の開口部O1、第2の開口部O2の開口幅と等しいものとする。また、特に図示しないが、撮像素子は、第1の実施形態と同様、第3の開口部O3及び第4の開口部O4と左右対称の位置に開口部を有する焦点検出用画素を含む構成である。すなわち、撮像素子では、同じ開口幅の焦点検出用画素群でペアになるように構成されている。
なお、以下の説明では、図11(a)で示す開口幅を持つ焦点検出用画素のペアについて、それぞれの焦点検出用画素を第1の実施形態と同じくS1、S2と表すこととする。また、図11(b)で示す開口幅を持つ焦点検出用画素のペアについて、それぞれの焦点検出用画素をS3、S4と表すこととする。
図12は、第2の実施形態に係る撮像素子上の焦点検出用画素の配列を例示する概念図であり、撮像素子上に上述した焦点検出用画素(S1〜S4)を配列した例である。焦点検出用画素S1、S2については、絞り値に対しての光束のケラレ方や静止画像を補間する場合についても第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。焦点検出用画素S3、S4については、開口幅が焦点検出用画素S1、S2よりも小さいため光束のケラレ方が異なってくる。
図13は、焦点検出用画素S3、S4に対しての感度分布を図8と同様に例示する概念図である。図13に示すように、焦点検出用画素S3、S4については、図8を参照して説明した焦点検出用画素S1、S2に比べて開口幅が異なるのでその感度分布も異なる。具体的には、焦点検出用画素S3、S4では絞り値F2.8ではケラレがほとんどないが、F5.6ではすでにケラレが発生している。
すなわち、絞り値によるケラレの度合いが焦点検出用画素S3、S4と焦点検出用画素S1、S2とは異なる。したがって、静止画撮像時において、焦点検出用画素S3、S4の出力信号を用いて撮像した画像を補間する場合、焦点検出用画素S1、S2で用いた重み付け係数aで補間することができない。そのため、焦点検出用画素S3、S4は、焦点検出用画素S1、S2とは別の重み付け係数bを用いて補間を行う。
ここで、静止画撮像時の焦点検出用画素S3に関する補間について説明する。なお、焦点検出用画素S4も焦点検出用画素S3と同様にして補間が可能であることは、焦点検出用画素S1に対する焦点検出用画素S2の場合と同様である。図14は、焦点検出用画素S3とその周辺画素の配列を例示する概念図である。
以下に、焦点検出用画素S3の輝度信号Y’と色信号C’の補間方法を説明する。焦点検出用画素S3は、G画素の位置にあるので、前述した焦点検出用画素S1の場合と同様にG画素相当として画素信号(輝度信号Y’及び色信号C’)の補間を行う。焦点検出用画素S3の位置の輝度信号Y’は、焦点検出用画素S3の出力信号(輝度信号)であるYS3、その周辺のG画素(G1〜G4)の輝度信号YG1〜YG4を用い、次の(5)式により算出される。
Y’=(b・YS3+YG1+YG2+YG3+YG4)/(b+4) ・・・ (5)
ここで、(5)式におけるbは、焦点検出用画素S3とその周辺のG画素との輝度信号の出力レベルの違いを吸収するとともに、絞り値によって変化するYS3に対する重み付け係数である。この重み付け係数bと絞り値との関係を図15を参照して説明する。図15は、焦点検出用画素S3に係る重み付け係数bと絞り値との関係を示すグラフである。図15に示すように、重み付け係数bは、重み付け係数aと同様、絞りが開けられているときには大きくなり、絞りが絞られているときには小さくなるように設定される。
また、図15に示すように、焦点検出用画素S3では、絞り値がF2.8までしか光量比例特性が保たれていない。したがって、重み付け係数bは、F2.8のときの周辺の4画素との重み付けが等しくなるように設定される。焦点検出用画素S3と周辺画素とのカラーフィルタが無いこと、および開口による輝度のゲイン差を、F2.8のときにg’とすると、F2.8のときに同光量の光が入射した場合は、次の式(6)の関係がある。
YG1=g’・YS3 ・・・ (6)
なお、YG2〜YG4についてもYG1と同様である。そして、F2.8のときには、重み付け係数bは次の式(7)となる。
b=4g’ ・・・ (7)
上述したように、重み付け係数bは、重み付け係数aと同様、絞り量を変数とする関数である。この重み付け係数bに係る特性情報についても、予めマイクロプロセッサ24のROMに記憶されている。また、重み付け係数a、bは、前述した焦点検出用画素の位置情報と関連付けてROMに記憶されている。したがって、マイクロプロセッサ24は、焦点検出用画素に対応した特性情報が参照可能であり、撮像時の絞り値に基づいて各焦点検出用画素に対応した特性情報を参照して補間を行うことができる。
次に、色信号について説明する。焦点検出用画素S3にはカラーフィルタが無いのは焦点検出用画素S1と同様であるので、色信号C’については絞り値にかかわらず周辺のG画素から補間する。
そこで、焦点検出用画素S3位置の色信号C’は、その周辺のG画素G1〜G4の色信号CG1〜CG4を用い、次の(8)式より算出する。
C’=(CG1+CG2+CG3+CG4)/4 ・・・ (8)
以上説明したように、それぞれ開口部の大きさ(開口幅)が異なる複数組の焦点検出用画素を含む撮像素子である場合、撮像装置は、各組ごとにその光学特性に応じた重み付け係数を用意し、静止画撮像時の補間を行ってもよい。
[第3の実施形態]
前述した第1、第2の実施形態では、焦点検出用画素(S1〜S4)はカラーフィルタを付けないものとして説明した。しかし、焦点検出用画素にカラーフィルタを付けない場合、焦点検出用画素の配置に応じて、カラーフィルタを付加する、付加しないを変える必要があり、製造コストが上がる可能性がある。第3の実施形態は、製造コストを重視し、焦点検出用画素も含めて一律にベイヤ配列に基づくカラーフィルタを付加した場合の実施形態である。
本実施形態における焦点検出用画素の配置は、第1の実施形態と同じく、図2や図8で説明したようにG画素の位置に配置される。よって、本実施形態では、焦点検出用画素にはGのカラーフィルタが付加されることとなる。なお、開口の大きさ(開口幅)や位置は、第1の実施形態で説明した焦点検出用画素S1、S2と同じであるとする。ただし、焦点検出用画素S1、S2と区別するため、以下の説明では、本実施形態に係る焦点検出用画素を焦点検出用画素S5、S6とする。
以下、静止画撮像時の焦点検出用画素S5に関する補間方法について説明する。なお、焦点検出用画素S6の補間方法も同様であることはいうまでもない。本実施形態では、焦点検出用画素は周辺のG画素(同色周辺画素)と同じ色のカラーフィルタが付いているため、フィルタの有無による周辺画素との差は無く、開口部の有無によるゲイン差のみが影響する。そのため、補間の際も輝度信号と色信号に分けて処理する必要は無く、焦点検出用画素S5の位置のG画素相当の出力値としてゲインの補間を行う。焦点検出用画素S5の位置のG画素相当の出力値Gは、焦点検出用画素S5の出力GS5、その周辺のG画素G1〜G4の出力値G1〜G4を用い、次の(9)式により算出する。
G=(c・GS5+G1+G2+G3+G4)/(c+4) ・・・ (9)
ここで、(9)式におけるcは、焦点検出用画素S5とその周辺のG画素との輝度信号の出力レベルの違いを吸収するとともに、絞り値によって変化するGS5に対する重み付け係数である。
焦点検出用画素S5は、開口部については焦点検出用画素S1と同等であり、絞り値がF5.6までは光量比例特性が保たれている。したがって、重み付け係数cについては、F5.6のときの周辺4画素との重み付けが等しくなるように設定する。焦点検出用画素S5はその周辺のG画素と同じカラーフィルタが付いているので、開口部に関するゲイン差のみが影響する。重み付け係数cについては、第1の実施形態の重み付け係数aに対して、フィルタによるゲイン差だけ影響した値となる。よって、絞り値と重み付け係数cの関係は、図10で説明した絞り値と重み付け係数aと一次比例の関係にある。
開口部に関するゲイン差をg”とすると、F5.6のときに同光量の光が入射した場合は次の式(10)の関係がある。
G1=g”・GS5 ・・・ (10)
そして、F5.6のときには、重み付け係数cは次の式(11)となる。
c=4g” ・・・ (11)
以上説明したように、カラーフィルタが焦点検出用画素に設けられている場合は、輝度信号と色信号を分けることなく焦点検出用画素位置の補間を行うことができる。なお、本実施形態ではGのカラーフィルタを焦点検出用画素に設ける構成を例示したが、RやBのカラーフィルタを焦点検出用画素に設ける構成であっても同様に行えることは言うまでもない。
[第4の実施形態]
第1〜第3の実施形態では、焦点検出用画素をベイヤ配列のG位置に配置した例を説明した。しかしながら、焦点検出用画素は、ベイヤ配列のG位置への配置に限定されるものではない。第4の実施形態は、焦点検出用画素をベイヤ配列のRまたはBの位置に配置した実施形態である。なお、以下の説明において、Rの位置に配置した焦点検出用画素をS7、Bの位置に配置した焦点検出用画素をS8とする。
図16は、撮像素子上の焦点検出用画素S7、S8の配置例である。図16に示すように、焦点検出用画素S7はベイヤ配列のR位置に配置されている。また、焦点検出用画素S8はベイヤ配列のB位置に配置されている。なお、焦点検出用画素S7、S8にはカラーフィルタは付されていないものとする。また、開口部の大きさ(開口幅)や絞り値に対する光学的な特性は、第1の実施形態で説明した焦点検出用画素S1、S2と同等であるものとする。
以下、焦点検出用画素S7に関する補間について説明する。焦点検出用画素S7については、その周辺のR画素の情報(輝度信号、色信号)を元に補間を行う。焦点検出用画素S8については周辺のB画素の情報に基づいて補間を行う。焦点検出用画素S7、S8の補間において、R画素とB画素の違い以外は補間方法などについては同様であるので、焦点検出用画素S8の補間についてはその説明を省略する。
図17は、焦点検出用画素S7とその周辺の5×5画素の範囲を示している。図17に示すように、焦点検出用画素S7の補間に使う周辺のR画素(同色周辺画素)は、番号を付したR1〜R4画素である。焦点検出用画素S7の位置の輝度値Y”は、焦点検出用画素S7の輝度信号YS7、その周辺のR画素R1〜R4の輝度信号YR1〜YR4を用い、次の(12)式により算出する。
Y”=(d・YS7+YR1+YR2+YR3+YR4)/(d+4) ・・・(12)
ここで、(12)式におけるdは、焦点検出用画素S7とその周辺のR画素との輝度信号の出力レベルの違いを吸収するとともに、絞り値によって変化するYS7に対する重み付け係数である。この重み付け係数dは、絞りが開けられているときには大きくなり、絞りが絞られているときには小さくなるように設定するのは、焦点検出用画素S1に対する重み付け係数aと同様である。
焦点検出用画素S7は、開口部については焦点検出用画素S1と同等であるので、絞り値がF5.6までは、光量比例特性が保たれている。重み付け係数dについては、F5.6のときの周辺4画素との重み付けが等しくなるように設定される。また、重み付け係数dについては、第1の実施形態の重み付け係数aとはG信号とR信号に関する輝度の寄与率の差だけ異なりこととなり、重み付け係数aとは一次比例の関係にある。
色信号については、焦点検出用画素S7にはカラーフィルタが無いので、焦点検出用画素S1と同様に絞り値にかかわらず周辺のR画素から補間する。そこで、焦点検出用画素S7位置の色信号C”は、その周辺のR画素R1〜R4の色信号CR1〜CR4を用い、次の(13)式より算出する。
C”=(CR1+CR2+CR3+CR4)/4 ・・・ (13)
以上説明したように、R画素やB画素の位置に焦点検出用画素を配置した場合も、G画素に配置した場合と同様、絞り値に対する重み付け係数を用いて、焦点検出用画素の輝度成分を静止画の補間に寄与させることができる。例えば、絞りが開けられているときには焦点検出用画素の輝度値を静止画の補間に大きく寄与させ、逆に絞りが閉じられているときには補間への寄与を小さくすることで、絞り量による補間への影響を低減することができる。
なお、上述した実施の形態における記述は、一例を示すものであり、これに限定するものではない。上述した実施の形態における構成及び動作に関しては、適宜変更が可能である。
例えば、焦点検出用画素に関する補間方法については、本実施形態で説明した方法に限定されるものではない。周辺画素の輝度値や色情報を如何様に利用するかについては公知の補間方法を応用することができることはいうまでもない。また、本実施形態で説明した補間用法よりも、より焦点検出用画素に近い周辺部の画素の情報を利用するようにしてもよい。
また、上述した撮像装置についても、動作について、いったん合焦すると測光もロックされるワンショットAFの仕様で説明したが、この限りではない。例えば、第1スイッチ28がONされている間、常にオートフォーカス動作と測光動作を繰り返す、いわゆるサーボAF動作を行うようにしてもかまわない。また、撮像装置は、レンズ交換式の一眼レフタイプの例を説明したが、レンズや鏡筒が本体と一体化された、いわゆるデジタルコンパクトカメラであってもかまわない。また、静止画撮像機能を有するビデオカメラなどについても適用可能なことは言うまでもない。さらに、撮像装置は、本発明の趣旨に沿った範囲であれば、上述した実施形態以外のさまざまな変形形態をとってもかまわない。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
第1の実施形態に係る撮像素子の画素配列を示す概念図であり、(a)は、位相差検出素子を含む2画素×2画素の配列を例示する概念図であり、(b)は、通常の2画素×2画素のベイヤ配列を例示する概念図である。 撮像素子上の焦点検出用画素の配列を例示する概念図である。 焦点検出用画素の画素構造を例示する図であり、(a)は、遮光層を上方からみた俯瞰図であり、(b)は、A−A’の断面図である。 焦点検出用画素の画素構造を例示する図であり、(a)は、遮光層を上方からみた俯瞰図であり、(b)は、A−A’の断面図である。 (a)、(b)は、焦点検出の原理を説明する概念図である。 第1の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像装置の動作を説明するフローチャートである。 焦点検出用画素に対する絞り値の影響を説明するための概念図であり、(a)は、画素上方からみた感度分布と絞り値ごと入射光の範囲とを例示する図であり、(b)は、B−B’における感度を示すグラフである。 焦点検出用画素とその周辺画素の配列を例示する概念図である。 焦点検出用画素に係る重み付け係数と絞り値との関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係る焦点検出用画素の開口部を例示する概念図であり、(a)は、第3の開口部を上方から俯瞰した図であり、(b)は、第4の開口部を上方から俯瞰した図である。 第2の実施形態に係る撮像素子上の焦点検出用画素の配列を例示する概念図である。 焦点検出用画素に対する絞り値の影響を説明するための概念図であり、(a)は、画素上方からみた感度分布と絞り値ごと入射光の範囲とを例示する図であり、(b)は、B−B’における感度を示すグラフである。 焦点検出用画素とその周辺画素の配列を例示する概念図である。 焦点検出用画素に係る重み付け係数と絞り値との関係を示すグラフである。 第4の実施形態に係る撮像素子上の焦点検出用画素の配列を例示する概念図である。 焦点検出用画素の周辺の配列を例示する概念図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 撮像素子
21 位相差演算回路
24 マイクロプロセッサ
27 撮像レンズ
31 絞り
S1 焦点検出用画素
S2 焦点検出用画素

Claims (11)

  1. 絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置であって、
    前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間手段を有し、
    前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、
    前記補間手段が、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて前記補間を行い、前記絞り量に応じた割合が、同一の入射光量に対して前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持しない範囲では、前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持する範囲よりも小さいことを特徴とする撮像装置。
  2. 記憶手段を更に備え、
    前記位相差検出用素子が有する開口部の位置と大きさに基づいた前記絞り量に応じた割合が前記記憶手段に予め記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記絞り量に応じた割合が、前記位相差検出用素子が有する開口部の大きさと、前記位相差検出用素子でない受光素子が有する開口部の大きさの差による出力値の差異を補償するように定められていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像手段が、前記位相差検出用素子以外の受光素子に設けられたカラーフィルタを有し、
    前記絞り量に応じた割合が、前記位相差検出用素子が有する開口部の大きさと、前記位相差検出用素子でない受光素子が有する開口部の大きさの差異、並びに、前記カラーフィルタの有無による出力値の差異を補償する様に定められていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記位相差検出用素子が、前記開口部の大きさが異なる複数種の位相差検出用素子を含み、
    前記絞り量に応じた割合が、前記複数種の位相差検出用素子のそれぞれに対して予め記憶されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記絞り量に応じた割合が、同一の入射光量に対して前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持する範囲においては100%であり、前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持しない範囲において100%未満であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像手段が、前記位相差検出用素子以外の受光素子に設けられたカラーフィルタを有し、
    前記補間手段は、前記位相差検出用素子に対応する画素値の輝度成分については、前記位相差検出用素子からの輝度値、及び、前記位相差検出用素子に対応する画素に前記カラーフィルタが設けられたとした場合と同じ色のカラーフィルタが設けられた同色周辺画素の輝度値に基づいて補間し、色成分については、前記同色周辺画素の値から補間することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置であって、
    前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間手段を有し、
    前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、
    前記撮像手段が、前記位相差検出用素子を含む複数の受光素子に設けられたカラーフィルタを有し、
    前記補間手段は、前記位相差検出用素子からの出力、及び、当該位相差検出用素子に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた同色周辺画素の値に基づいて補間するとともに、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて補間することを特徴とする撮像装置。
  9. 絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間工程を有し、
    前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、
    前記補間工程が、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて前記補間を行い、前記絞り量に応じた割合が、同一の入射光量に対して前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持しない範囲では、前記絞り量と前記位相差検出用素子の出力とが線形関係を維持する範囲よりも小さいことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 絞り量を調整可能な絞りを有し、被写界像を結像させる撮像光学系と、前記撮像光学系により結像された被写界像を撮像するための複数の受光素子であって、当該複数の受光素子の一部が前記撮像光学系の合焦制御に用いる位相差信号を得るための位相差検出用素子である撮像手段と、を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段が出力する撮像画像に含まれる前記位相差検出用素子に対応する画素値を、当該位相差検出用素子からの出力と、当該位相差検出用素子に対応する画素の周辺画素の値とに基づいて補間する補間工程を有し、
    前記位相差検出用素子が、画素の中心から偏倚した位置に、前記位相差検出用素子でない受光素子よりも狭い開口部を有する受光素子であり、
    前記撮像手段が、前記位相差検出用素子を含む複数の受光素子に設けられたカラーフィルタを有し、
    前記補間工程が、前記位相差検出用素子からの出力、及び、当該位相差検出用素子に設けられたカラーフィルタの色と同じ色のカラーフィルタが設けられた同色周辺画素の値に基づいて補間するとともに、前記位相差検出素子からの出力を、前記撮像画像を撮像した際の前記絞りの絞り量に応じた割合で用いて前記補間を行うことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 請求項9または10に記載の撮像装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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