JP5311533B2 - 木造軸組工法建造物における接合部補強構造ならびに開口部補強構造 - Google Patents
木造軸組工法建造物における接合部補強構造ならびに開口部補強構造 Download PDFInfo
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イ. 補強に簡易な構成の金具を使用することにより、施工が容易であり作業効率も良好なため施工コストも低廉である。
ロ. 開口部の機能に支障を生じない範囲で開口部に強靭な耐力壁を形成することができる。
ハ. 既存の建造物において、生活環境に重大な支障を及ぼすことなく耐震補強工事を高効率かつ低廉なコストで施工できる。
アングルAを形成する一対の辺材部1,2のうちのいずれか一方(該実施例では辺材部2)の両端部には折曲部2a,2bが形成されている。折曲部2aはアングル材Aにおける両辺材部の頂部3の上部に8mm長さのスリットを形成して外方に直角に折り曲げて形成され、同様に折曲部2bがアングル材Aの下部に形成されているが、折曲部2bの折り曲げ方向は折曲部2aとは対称に内方である。 このように、折曲部2a,2bを左右対称となすことにより、地震による左右の横揺れに抵抗する構成となっている。
の場合は、幅2.8mm深さ25mm程度に高速回転のボードカッターなどで切り込み形成する。 この際、屈曲点にあらかじめ2.8mm程度の穴を穿孔しておくと溝切りにおける曲がり点の加工が簡単になる。 なお、発生する研削くずは、すべては取り除かず、溝切り加工した近接の乾燥割れなどの亀裂箇所や梁4と柱5との接合部間隙に残すか、充填しておく。 接合部間隙における研削くず(特にその繊維部分が)は、接着剤の投入時に接着剤による膜層における骨材として機能して接合部における金具と木材あるいは木材相互の固着をより強固なものとする。 また、亀裂や切り込み箇所に研削くずを充填する場合も前記同様の作用効果を得ることができる。 すなわち、接着剤によって固まった切削くずは、木材の亀裂部分を充填するばかりでなく、
割れた木材の双方の面を接着してそれ以上広がらないようにする効果がある。 ここで使用する接着剤は後述のように浸透性があり硬化の早いαシアノアクリレート系樹脂などの高力樹脂が好適である。
以上のようにして、補助金具H1,H2を垂直材と横架材との接合部に打ち込み固着することにより強固な補強構造、特に耐震用の接合部補強構造を簡単な施工作業で実現できる。
各接合部には補強金具H2を使用したが、補強金具H1を使用してもよいことはもちろんである。
試験方法は、土台11を固定し、梁8の端部を油圧ジャッキで水平方向に加力する。加力方法は正負繰り返し加力とし、繰り返し履歴は見かけのせん断変形角が、1/450、1/300、1/200、1/150、1/100、1/75、1/50radの正負変形時に行う。繰り返し加力は履歴の同一変形段階で3回の繰り返しを行い、最大荷重に達した後、最大荷重の80%の荷重に低下するまで加力するか試験体の見かけの変形角が1/15rad以上に達するまで加力する。
見かけの変形角が1/15radを超えても最大荷重の80%まで荷重が低下しない場合は見かけの変形角1/15radを終局変形角とし、そのときの荷重を最大荷重とした。
また、3体の降伏耐力Py、終局耐力Pu×(0.2/Ds)、2/3Pmax、1/120rad変形時の耐力の平均値に、ばらつき係数を乗じて算出した値のうち、最も小さい値を短期基準許容せん断耐力P0とした。短期許容せん断耐力PaをPa=P0として、壁倍率= Pa×(1/1.96)×(1/0.91)を算出した。
本来なら、3体それぞれのPyからばらつき係数を算出するのであるが、1体が完全弾塑性近似できなかったため、当該試験体のPyを仮に0.067と仮定すると、短期基準許容せん断耐力P0は0.067となった。 短期許容せん断耐力PaをPa=P0として、壁倍率= Pa×(1/1.96)×(1/0.91)は0.038倍となった。
F........フラットバー
H1.......補強金具
H2.......補強金具
1,2......辺材部
2a, 2b.....折曲部
3........頂部
4........梁(横架材)
5........柱(垂直材)
6........溝部
7,7......柱
8........梁
9........鴨居
10.......耐力壁部
11.......土台
Claims (6)
- 木造軸組工法建造物における接合部補強構造であって、垂直材と横架材の接合部において前記両部材にわたり穿設された溝部に補強金具を嵌合固着してなり、前記補強金具は、一対の辺材部により頂部が形成されているアングル材で構成され、前記一対のいずれかの辺材部の両端部に該辺材部に直角をなす一対の折曲部を形成し、それぞれの折曲部は互いに反対方向となるように設定され、垂直材と横架材の接合部において両部材にわたり補強金具の折曲部を有する辺材の側面形状に倣って穿設された溝部に、折曲部を有する辺材部を適宜手段で強制的に嵌合固定するとともに、併せてアングル状の補強金具の折曲部を有しない辺材部面は接合部の外側面に固着するようにしたことを特徴とする木造軸組工法建造物における接合部補強構造。
- 請求項1記載の接合部補強構造において、一対の折曲部を有する辺材部とこれが嵌合される前記溝部とは接着剤により固着し、併せて補強金具の折曲部を有しない辺材部面は接合部の外側面に接着剤により固着するようにしたことを特徴とする木造軸組工法建造物における接合部補強構造。
- 請求項2記載の接合部補強構造において、接着剤の投入時に接着層による膜層に骨材を設けたことを特徴とする木造軸組工法建造物における接合部補強構造。
- 請求項3記載の接合部補強構造において、前記骨材は溝部の研削時における研削くずで形成したことを特徴とする木造軸組工法建造物における接合部補強構造。
- 木造軸組工法建造物の廊下などの開口部補強構造であって、廊下などの開口部において、その上部に耐力壁部を形成するとともに、廊下の骨格を構成する柱(垂直材)と梁、鴨居(横架材)の接合部にあって請求項1ないし4いずれか記載の接合部補強構造を具えるようにしたことを特徴とする木造軸組工法建造物における廊下などの開口部補強構造。
- 請求項5記載の木造軸組工法建造物における開口部補強構造において、前記耐力壁部は開口部の上部において互いに対向するそれぞれ一対の垂直材と横架材との囲繞部分に嵌合固着される構造用合板および/又はパーティクルボードで構成したことを特徴とする木造軸組工法建造物における開口部補強構造。
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