JP5311269B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents
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〔1〕
ウレタン系オリゴマー3〜30重量%と、
ビニルエーテル20〜90重量%と、
重合開始剤としてアシルフォスフィンオキサイド系化合物と、を含む、インクジェット記録用光硬化型インク組成物を用いて記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクジェット記録用光硬化型インク組成物に365〜395nmの波長の紫外線を照射する工程を含む、
インクジェット記録方法。
〔2〕
前記ビニルエーテルが水酸基を有することを特徴とする、前項〔1〕に記載のインクジェット記録方法。
〔3〕
前記水酸基を含むビニルエーテルが、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルモノビニルエーテル及びジプロピレングリコールモノビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種である、前項〔2〕に記載のインクジェット記録方法。
〔4〕
前記重合開始剤を、2重量%以上10重量%以下含む、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
〔5〕
粘度が、20℃において15mPa・s未満である、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
〔6〕
表面張力が、20℃において45mN/m以下である、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
〔7〕
ノニオン性界面活性剤をさらに含む、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
上記重合開始剤としては、光線の照射により重合開始ラジカルを発生するラジカル重合開始剤と、光線の照射により重合開始カチオンを発生するカチオン重合開始剤が好適である。
ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジルー2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノンオリゴマー等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシルカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類。これらの中でも、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、アシルフォスフィンオキサイド系化合物、とりわけアシルフォスフィンオキサイド系化合物が好適である。また特に2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1オンが好適である。
トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート等のアリールスルフォニウム塩;ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、(トリルクミル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のアリールヨウドニウム塩;フェニルジアゾニウムテトラフルオロボレート等のアリールジアゾニウム塩。
これらの中でも、アリールスルフォニウム塩、ジアゾニウム塩が好適である。特に、(トリルクミル)ヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが好適である。
性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェット
記録に使用される各種染料を使用することができる。
とができる。
無機顔料としては、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サ
ーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる
。また、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キ
レートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料
、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオイン
ジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩
基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリン
ブラックなどを使用することができる。
菱化学社製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、N
o.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等が、コロンビ
ア社製のRaven5750、同5250、同5000、同3500、同1255、同7
00等が、キャボット社製のRegal 400R、同330R、同660R、Mogu
l L、同700、Monarch800、同880、同900、同1000、同110
0、同1300、同1400等が、デグッサ社製のColor Black FW1、同F
W2、同FW2V、同FW18、同FW200、Color Black S150、同S
160、同S170、Printex 35、同U、同V、同140U、Special
Black 6、同5、同4A、同4等が挙げられる。
12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、1
09、110、114、120、128、129、138、150、151、154、1
55、180、185、213等が挙げられる。
また、マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、7、
12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123
、168、184、202、209、C.I.ピグメントヴァイオレット 19等が挙げ
られる。
3、15:3、15:4、60、16、22が挙げられる。
ものが好ましく、より好ましくは50〜150nm程度のものである。インク組成物にお
ける色材の添加量は、0.1〜25重量%程度の範囲が好ましく、より好ましくは0.5
〜15重量%程度の範囲である。
毎の複数有するものであっても良い。例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
基本4色に加えて、それぞれの色毎に同系列の濃色や淡色を加える場合、マゼンタに加え
て淡色のライトマゼンタ、濃色のレッド、シアンに加えて淡色のライトシアン、濃色のブ
ルー、ブラックに加えて淡色であるグレイ、ライトブラック、濃色であるマットブラック
が挙げられる。
本発明のインク組成物には、ノニオン系界面活性剤を含有させることが好ましい。
また本発明には、添加剤として、チオール化合物も用いられ、チオール化合物とは、R−SHで表記されるメルカプト基を有する化合物の総称をいう。チオール化合物としては、特に制限されるものではない。
以下本発明を以下の実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
DEGdVE: ジエチレングリコールジビニルエーテル
HBVE: 4−ヒドロキシブチルビニルエーテル
U−15HA(新中村化学工業製): ウレタン系オリゴマー
Irgacure819、Irgacure127
(共にチバ・スペシャリティ・ケミカルズ製) : 重合開始剤
BYK−UV3570(ビックケミー製)、IrgastabUV10
(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製) : 添加剤
EGDMA: エチレングリコールジメタクリレート
評価1
インクジェットプリンタPX−G920(セイコーエプソン株式会社製)を用いて、実施例のインク組成物、及び比較例のインク組成物をREDノズル列に充填した。常温、常圧下、PETフィルム上にREDのベタパターンを印刷した(実際の印字色は、REDノズル列に充填したインク色)。その後、照射強度60mW/cm2紫外線照射装置から、365nm、380nm、395nmの波長の紫外線を照射した。サンプル表面の指感触が消失した時点を硬化と判断した。
AA:5min照射で硬化。
A: 10min照射で硬化。
B: 20min照射で硬化せず。
インクジェットプリンタPX−G920(セイコーエプソン株式会社製)を用いて、実施例のインク組成物、及び比較例のインク組成物をREDノズル列に充填した。常温、常圧下、PETフィルム上にREDのベタパターンを印刷した。その後、照射強度180mW/cm2の紫外線照射装置から、365nm、380nm、395nmの波長の紫外線を照射した。サンプル表面の指感触が消失した時点を硬化と判断し、硬化に必要な時間を評価1との比率で求めた。
照射強度比は3の為、3以上の比率になっているのは酸素阻害の為であり、値が大きいほど酸素阻害の影響を受けている。
(評価基準)
AA:必要時間比率が5未満。
A: 必要時間比率が5以上10未満。
B: 必要時間比率が10以上。
<評価指標>
A:表面の爪擦りで傷がつかない。
B:硬化が不十分で爪擦りで膜が剥げる。
各インク組成物をPETフィルム基板上にセイコーエプソン社製インクジェットプリンタPX-G5000を用いてベタパターンを印刷した。硬化条件は、膜特性試験と同様で行った。
<評価指標>
A:エッジ部がシャープに硬化している。
B:ブリードアウトが発生し、エッジ部がギザギザしている。
Claims (7)
- ウレタン系オリゴマー3〜30重量%と、
ビニルエーテル20〜90重量%と、
重合開始剤としてアシルフォスフィンオキサイド系化合物と、を含む、インクジェット記録用光硬化型インク組成物を用いて記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクジェット記録用光硬化型インク組成物に365〜395nmの波長の紫外線を照射する工程を含む、
インクジェット記録方法。 - 前記ビニルエーテルが水酸基を有することを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記水酸基を含むビニルエーテルが、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルモノビニルエーテル及びジプロピレングリコールモノビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記重合開始剤を、2重量%以上10重量%以下含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 粘度が、20℃において15mPa・s未満である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- 表面張力が、20℃において45mN/m以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
- ノニオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法。
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