JP5310292B2 - 遷移正当性判定プログラム、遷移正当性判定装置および遷移正当性判定方法 - Google Patents

遷移正当性判定プログラム、遷移正当性判定装置および遷移正当性判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、遷移正当性判定プログラム、遷移正当性判定装置および遷移正当性判定方法に関する。
近年、内部統制の法制化等により、企業は、業務が適正に運営されているか否かを十分に検証することを強く求められている。かかる背景から、企業においては、業務において利用される情報を、業務に含まれる各プロセスの流れととともに業務フロー図等の形式で可視化し、情報の状態が適正な順序で遷移しているかを検証する作業が行われている。
情報の状態は、例えば、「初期状態」、「申請済み」、「承認済み」、「記録済み」、「コントロール済み」、「終了状態」の順序で遷移することが適正であり、状態が異なる順序で遷移している場合は、その情報を利用する業務の運営が適正でないと判断される。なお、業務において利用される情報を業務フロー図として可視化する技術は、例えば、特許文献1において開示されている。
特開2008−282286号公報
しかしながら、人間が、業務フロー図等のドキュメントの内容を目視で確認して、情報の状態の遷移の正当性を判定する場合、工数がかかるとともに確認ミスが生じることがあり効率が低いという間題があった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、情報の状態の遷移の正当性の判定を効率よく実行することができる遷移正当性判定プログラム、遷移正当性判定装置および遷移正当性判定方法を提供することを目的とする。
本願の開示する遷移正当性判定装置は、一つの態様において、業業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性を判定する遷移正当性判定装置であって、前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出し部と、前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出し部と、前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定部とを備える。
本願の開示する遷移正当性判定プログラム、遷移正当性判定装置および遷移正当性判定方法の一つの態様によれば、情報の状態の遷移の正当性を効率よく実行することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る遷移正当性判定装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、業務フロー図の一例を示す図である。 図3は、状態名辞書の一例を示す図である。 図4は、遷移マスタの一例を示す図である。 図5は、プロセスリストの一例を示す図である。 図6は、情報リストの一例を示す図である。 図7は、フローリストの一例を示す図である。 図8は、利用対象情報リストの一例を示す図である。 図9は、情報状態データの一例を示す図である。 図10−1は、遷移データの一例を示す図である。 図10−2は、遷移データの一例を示す図である。 図11は、判定結果の出力例を示す図である。 図12は、判定結果の他の出力例を示す図である。 図13は、正当性判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、状態洗い出し処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、遷移洗い出し処理の処理手順を示すフローチャートである。 図16は、遷移データ作成処理の処理手順を示すフローチャートである。 図17は、遷移可否判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、関連を有する情報が更新される業務フロー図の一例を示す図である。 図19は、実施例2に係る遷移正当性判定装置の構成を示す機能ブロック図である。 図20は、情報定義データの一例を示す図である。 図21は、クラス図の一例を示す図である。 図22は、情報リストの一例を示す図である。 図23は、利用対象情報リストの一例を示す図である。 図24は、正当性判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図25は、業務フロー図を表すXML形式のデータの一例を示す図である。 図26は、遷移正当性判定プログラムを実行するコンピュータを示す機能ブロック図である。
以下に、本願の開示する遷移正当性判定プログラム、遷移正当性判定装置および遷移正当性判定方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施例1に係る遷移正当性判定装置10について説明する。図1は、遷移正当性判定装置10の構成を示す機能ブロック図である。遷移正当性判定装置10は、業務に含まれるプロセスによって利用される情報の状態の遷移が適正であるか否かを判定するための正当性判定処理を実行する。ここでいう「プロセスによって利用される情報」には、データベースのテーブルに格納されているレコードのような電子的な情報に加えて、紙のような物理的な媒体に表された情報が含まれる。
遷移正当性判定装置10は、情報の状態の遷移が適正であるかを判断するために、業務フロー図を構成する電子データを用いる。遷移正当性判定装置10が用いる電子データは、業務に含まれる各プロセスの流れに関するデータと、各プロセスによって利用される情報に関するデータを含む。
遷移正当性判定装置10が用いる電子データが表す業務フロー図の一例を図2に示す。図2に示す業務フロー図は、図示対象の業務が、「受注情報の申請」、「受注申請処理」、「上長による受注情報の更新」、「承認処理」、「受注明細の変更」、「受注明細の変更処理」という6つのプロセスを順に実行することで実現されることを示している。
これらのプロセスのうち、実線と点線の二重線で囲まれたプロセス、すなわち、「受注情報の申請」、「上長による受注情報の更新」、「受注明細の変更」は、情報処理システムに対して処理の実行を依頼するプロセスである。そして、実線の二重線で囲まれたプロセス、すなわち、「受注申請処理」、「承認処理」、「受注明細の変更処理」は、情報処理システムによって実行されるプロセスである。
また、図2に示す業務フロー図では、「受注申請処理」、「承認処理」、「受注明細の変更処理」の3つのプロセスが、「受注DB」と点線の矢印で接続されている。これらの点線の矢印は、これら3つのプロセスが、「受注DB」という情報を利用することを示している。したがって、遷移正当性判定装置10は、図2に示す業務フロー図を構成する電子データを用いて正当性判定処理を実行することにより、「受注DB」という情報の状態が適正に遷移しているか否かを判定する。
図1に示すように、遷移正当性判定装置10は、入力部110と、表示部120と、一時記憶部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。
入力部110は、利用者が遷移正当性判定装置10に対してデータや指示を入力するための装置であり、例えば、キーボードやマウスである。表示部120は、各種データを表示するための装置であり、例えば、液晶表示装置である。一時記憶部130は、各種処理において用いられるデータを一時的に記憶する記憶装置であり、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
記憶部140は、不揮発性を有する記憶装置であり、例えば、ハードディスク装置である。記憶部140は、状態名辞書141、遷移マスタ142、業務フローデータ143といったデータを記憶する。
状態名辞書141は、情報の状態を変化させるプロセスの名称に含まれるキーワードと、そのキーワードを名称に含むプロセスによって利用された後の情報の状態とを対応付けて保持する。状態名辞書141の一例を図3に示す。図3に示すように、状態名辞書141は、状態名、遷移発生語といった項目を有する。
状態名は、プロセスによる利用によって変化した後の情報の状態を表す名称である。遷移発生語は、情報の状態を変化させるプロセスの名称に含まれるキーワードである。図3に示す状態名辞書141の1行目のレコードには、状態名として「申請済み」が設定され、遷移発生語として「申請、登録、更新、修正、変更」が設定されている。この1行目のレコードは、名称に「申請」、「登録」、「更新」、「修正」または「変更」が含まれているプロセスによって情報が利用された場合、利用後にその情報の状態が「申請済み」へ変化することを示している。
なお、状態名辞書141の内容は、例えば、プロセスの処理内容毎にプロセスの名称の付け方を定めた命名規約等に基づいて予め設定される。
遷移マスタ142は、情報の状態の遷移が正当であるか否かを遷移前後の状態の組み合わせ毎に保持する。遷移マスタ142の一例を図4に示す。図4に示すように、遷移マスタ142は、前状態名、後状態名、遷移可否といった項目を有する。
前状態名は、プロセスによる利用によって変化する前の情報の状態を表す名称である。後状態名は、プロセスによる利用によって変化した後の情報の状態を表す名称である。遷移可否は、前状態名と後状態名の組み合わせによって表される状態の遷移の正当性を示し、「必須」、「任意」、「不可」のずれかの値をとる。「必須」は、対応する状態の遷移が正当であり、かつ、必須であることを示す。「任意」は、対応する状態の遷移が正当であり、かつ、あってもなくてもよいことを示す。「不可」は、対応する状態の遷移があってはならないことを示す。
図4に示す遷移マスタ142の1行目のレコードには、前状態名として「初期状態」が設定され、後状態名として「申請済み」が設定され、遷移可否として「必須」が設定されている。この1行目のレコードは、「初期状態」から「申請済み」への状態の遷移が正当であり、かつ、必須であることを示している。なお、遷移マスタ142の内容は、内部統制等の規範に基づいて予め設定される。
業務フローデータ143は、業務フロー図を構成するデータであり、プロセスリスト143aと、情報リスト143bと、フローリスト143cと、利用対象情報リスト143dとを含み、業務フロー図毎に存在する。なお、業務フローデータ143は、遷移正当性判定装置10において編集者の操作に基づいて編集されたものであってもよいし、他の装置において編集された後にネットワークや記憶媒体を介して遷移正当性判定装置10へ転送されたものであってもよい。
プロセスリスト143aは、業務フロー図に含まれるプロセスの一覧データである。プロセスリスト143aの一例を図5に示す。図5に示すように、プロセスリスト143aは、プロセスID、プロセス種別、プロセス名といった項目を有する。プロセスIDは、プロセスを識別するための識別番号である。プロセス名は、プロセスの名称である。
プロセス種別は、プロセスの種別であり、「InitialNode」、「SystemSupportedProcess」、「FullyAutomatedProcess」、「FinalNode」といった値をとる。「InitialNode」および「FinalNode」は、それぞれ、起点と終点を表す特殊なプロセスに対応する種別であり、業務フロー図毎に1つずつ存在する。図2に示した例では、「InitialNode」に対応するプロセスは、黒い円として表示されており、「FinalNode」に対応するプロセスは、縁取りを有する黒い円として表示されている。
「SystemSupportedProcess」は、情報処理システムに対して処理の実行を依頼するプロセスに対応する種別である。図2に示した業務フロー図の例では、「SystemSupportedProcess」に対応するプロセスは、実線と点線の二重線で囲まれた長円として表示されている。「FullyAutomatedProcess」は、情報処理システムによって実行されるプロセスに対応する種別である。図2に示した業務フロー図の例では、「FullyAutomatedProcess」に対応するプロセスは、実線の二重線で囲まれた長円として表示されている。
図5に示すプロセスリスト143aの2行目のレコードには、プロセスIDとして「SS−Process21」が設定され、プロセス種別として「SystemSupportedProcess」が設定され、プロセス名として「受注情報の申請」が設定されている。この2行目のレコードは、「SS−Process21」という識別番号で識別され、「受注情報の申請」という名称を有し、情報処理システムに対して処理の実行を依頼するプロセスが業務フロー図に含まれることを示している。
情報リスト143bは、業務フロー図に含まれるプロセスによって利用される情報の一覧データである。情報リスト143bの一例を図6に示す。図6に示すように、情報リスト143bは、情報ID、情報種別、情報名といった項目を有する。情報IDは、情報を識別するための識別番号である。情報名は、情報の名称である。
情報種別は、情報の種別であり、「SingleDB」、「MultiDB」、「SingleDoc」といった項目を有する。「SingleDB」は、単一のテーブルを含むデータベースに対応する種別である。「MultiDB」は、複数のテーブルを含むデータベースに対応する種別である。「SingleDoc」は、単一の文書に対応する種別である。
図6に示す情報リスト143bの1行目のレコードには、情報IDとして「Multi1」が設定され、情報種別として「MultiDB」が設定され、情報名として「受注DB」が設定されている。この1行目のレコードは、「Multi1」という識別番号で識別され、「受注DB」という名称を有し、複数のテーブルを含むデータベースが、業務フロー図に含まれるプロセスによって利用されることを示している。
フローリスト143cは、業務フロー図に含まれるプロセスの実行順序の前後関係を表すフローの一覧データである。フローは、図2に示した業務フロー図の例において各プロセス間を接続する矢印に相当する。フローリスト143cの一例を図7に示す。図7に示すように、フローリスト143cは、フローID、前プロセスID、後プロセスIDといった項目を有する。
フローIDは、フローを識別するための識別番号である。前プロセスIDは、前工程にあたるプロセスを識別するための識別番号であり、プロセスリスト143aのプロセスIDと対応する。後プロセスIDは、後工程にあたるプロセスを識別するための識別番号であり、プロセスリスト143aのプロセスIDと対応する。図2に示した業務フロー図の例においては、フローIDによって識別される矢印の接続元のプロセスが前プロセスIDによって識別されるプロセスであり、接続先のプロセスが後プロセスIDによって識別されるプロセスである。
図7に示すフローリスト143cの1行目のレコードには、フローIDとして「CFlow21」が設定され、前プロセスIDとして「InitialNode2」が設定され、後プロセスIDとして「SS−Process21」が設定されている。この1行目のレコードは、「InitialNode2」という識別番号で識別されるプロセスが実行された後に、「SS−Process21」という識別番号で識別されるプロセスが実行されることを示している。
利用対象情報リスト143dは、業務フロー図に含まれるプロセスと、プロセスによって利用される情報の対応の一覧データである。利用対象情報リスト143dの一例を図8に示す。図8に示すように、利用対象情報リスト143dは、プロセスID、情報IDといった項目を有する。
プロセスIDは、プロセスを識別するための識別番号であり、プロセスリスト143aのプロセスIDと対応する。情報IDは、プロセスによって利用される情報を識別するための識別番号であり、情報リスト143bの情報IDと対応する。図2に示した業務フロー図の例においては、利用対象情報リスト143dの各レコードは、プロセスと「受注DB」という名称の情報とを接続する点線の矢印に相当する。
図8に示す利用対象情報リスト143dの1行目のレコードには、プロセスIDとして「FA−Process21」が設定され、情報IDとして「Multi1」が設定されている。この1行目のレコードは、「FA−Process21」という識別番号で識別されるプロセスが、「Multi1」という識別番号で識別される情報を利用することを示している。
なお、図5〜図8に示した業務フローデータ143の各データは、図2に示した業務フロー図を構成するためのデータである。
制御部150は、遷移正当性判定装置10を全体制御する制御部であり、情報選択部151と、状態洗い出し部152と、遷移洗い出し部153と、正当性判定部154と、判定結果出力部155とを有する。
情報選択部151は、情報リスト143bに保持されている情報の中から遷移の正当性を判定する対象となる情報を選択する。具体的には、情報選択部151は、情報リスト143bに保持されている情報IDを順次選択し、制御部150は、情報選択部151によって選択された情報IDによって識別されるそれぞれの情報を対象として正当性判定処理を実行する。
なお、情報リスト143bに保持されている情報IDを順次選択するのではなく、利用者等によって指定された情報に対応する情報IDを選択するように情報選択部151を構成することとしてもよい。
状態洗い出し部152は、情報選択部151によって選択された情報IDによって識別される情報が、どのプロセスによってどのように状態を変化させられるかを洗い出す。具体的には、状態洗い出し部152は、情報選択部151によって選択された情報IDを利用対象情報リスト143dと照合することによって、情報IDによって識別される情報を利用するプロセスを抽出する。続いて、状態洗い出し部152は、抽出されたプロセスの名称を状態名辞書141と照合することにより、プロセスが情報の状態を変化させるかを判定するとともに、状態を変化させる場合の変化後の状態の名称を取得する。状態洗い出し部152は、情報の状態を変化させるプロセスのプロセスIDと、そのプロセスの利用後の状態の名称とを対応づけて格納した情報状態データを一時記憶部130に作成する。
業務フローデータ143に含まれる各データが図5〜図8の通りであり、情報選択部151によって選択された情報IDが「Multi1」である場合に作成される情報状態データの一例を図9に示す。図9に示すように、情報状態データは、プロセスID、状態名といった項目を有する。プロセスIDは、情報選択部151によって選択された情報IDによって識別される情報の状態を変化させるプロセスを識別するための識別番号であり、プロセスリスト143aのプロセスIDと対応する。状態名は、プロセスによって利用された後の情報の状態の名称である。
遷移洗い出し部153は、状態洗い出し部152によって作成された情報状態データに含まれる状態名の組み合わせの中から、実際に発生する状態の遷移に対応する組み合わせを洗い出す。具体的には、遷移洗い出し部153は、まず、情報状態データに含まれるレコードを2つずつ組み合わせて遷移データを一時記憶部130に作成する。
業務フローデータ143に含まれる各データが図5〜図8の通りであり、状態洗い出し部152によって作成された情報状態データが図9の通りである場合に作成される遷移データの一例を図10−1に示す。図10−1に示すように、遷移データは、前プロセスID、前状態名、後プロセスID、後状態名、遷移有無といった項目を有する。
前プロセスIDは、先行するプロセスを識別するための識別番号であり、プロセスリスト143aのプロセスIDと対応する。前状態名は、前プロセスIDによって識別されるプロセスによって利用された後の情報の状態の名称である。後プロセスIDは、後続するプロセスを識別するための識別番号であり、プロセスリスト143aのプロセスIDと対応する。後状態名は、後プロセスIDによって識別されるプロセスによって利用された後の情報の状態の名称である。前プロセスIDと前状態名には、組み合わされたレコードの一方に格納されていたプロセスIDと状態名が格納され、後プロセスIDと後状態名には、組み合わされたもう一方に格納されていたプロセスIDと状態名が格納される。
遷移有無は、業務フローデータ143が表す業務において、前状態名が示す状態から後状態名が示す状態への遷移が発生するか否かを示す。遷移が発生する場合、遷移有無には「1」が設定され、遷移が発生しない場合、遷移有無には「0」が設定される。遷移洗い出し部153は、図10−1に示すように、遷移有無に初期値として「0」を設定する。
そして、遷移洗い出し部153は、遷移データのレコード毎に、そのレコードが示す状態の遷移が発生するかを判定し、図10−2に示すように、遷移が発生するレコードの遷移有無を「1」へ更新する。遷移データのレコードが示す状態の遷移が発生するか否かを判定するための条件は2つある。第1の条件は、後プロセスIDによって識別されるプロセスが、前プロセスIDによって識別されるプロセスよりも後に実行されることである。第2の条件は、前プロセスIDによって識別されるプロセスと後プロセスIDによって識別されるプロセスの間で、遷移の正当性を判定する対象の情報の状態が他のプロセスによって変更されないことである。
遷移洗い出し部153は、これら2つの条件がともに満たされた場合に、遷移データのレコードが示す状態の遷移が発生すると判定する。遷移洗い出し部153は、これら2つの条件が満たされるか否かを判断するために、フローリスト143c、利用対象情報リスト143d、プロセスリスト143a、状態名辞書141を参照する。なお、遷移洗い出し部153が実行する処理の詳細については後述する。
正当性判定部154は、遷移洗い出し部153によって作成された遷移データと遷移マスタ142とを照合して、情報の遷移の正当性を判定する。具体的には、正当性判定部154は、遷移マスタ142において遷移可否が「不可」とされている前状態名と後状態名の組み合わせと同一の組み合わせを有するレコードが遷移データに存在し、そのレコードの遷移可否が「1」の場合に、遷移が正当でないと判断する。また、正当性判定部154は、遷移マスタ142において遷移可否が「必須」とされている前状態名と後状態名の組み合わせと同一の組み合わせを有するレコードが遷移データに存在しないか、そのレコードが存在しても遷移可否が「0」の場合に、遷移が正当でないと判断する。
判定結果出力部155は、正当性判定部154の判定結果を出力する。なお、判定結果を出力する方式は、例えば、表示部120に表示する方式でもよいし、図示しない印字装置に出力する方式でもよいし、記憶部140または他の情報処理装置の記憶部に電子データとして出力する方式でもよい。
判定結果の出力例を図11に示す。図11の出力例では、業務フロー図上で、情報の遷移が正常でない部分に「×」を表示することによって、その遷移が適正でないことを示している。判定結果の他の出力例を図12に示す。図12の出力例では、存在しうる状態の遷移が表形式で出力され、各遷移について正当であるか否かが示されている。
次に、遷移正当性判定装置10によって実行される処理の処理手順について説明する。図13は、正当性判定処理の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、情報選択部151は、まず、変数iを1に設定する(ステップS101)。そして、情報選択部151は、情報リスト143bからi番目のレコードの情報IDを判定対象の情報の情報IDとして取得する(ステップS102)。
ここで、情報リスト143bからi番目のレコードの情報IDを取得できた場合は(ステップS103肯定)、状態洗い出し部152が後述する状態洗い出し処理を実行して、図9に示すような情報状態データを作成する(ステップS104)。そして、遷移洗い出し部153が、後述する遷移洗い出し処理を実行して、図10−2に示すような遷移データを作成する(ステップS105)。
続いて、正当性判定部154が、遷移データと遷移マスタ142とを照合して、判定対象の情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定し(ステップS106)、判定結果出力部155が、正当性判定部154の判定結果を出力する(ステップS107)。
こうして、判定対象の情報に関する一連の処理が完了した後に、情報選択部151は、変数iに1を加算し(ステップS108)、ステップS102以降の処理手順が再実行される。そして、ステップS102でi番目のレコードの情報IDを取得できなかった場合、すなわち、情報リスト143bから全ての情報IDを取得し終えていた場合に(ステップS103否定)、正当性判定処理が終了する。
図14は、状態洗い出し処理の処理手順を示すフローチャートである。図14に示すように、状態洗い出し部152は、まず、空の情報状態データを作成し(ステップS201)、変数jを1に設定する(ステップS202)。そして、状態洗い出し部152は、利用対象情報リスト143dからj番目のレコードを取得する(ステップS203)。
ここで、利用対象情報リスト143dからj番目のレコードを取得できた場合は(ステップS204肯定)、状態洗い出し部152は、レコードに設定されている情報IDを判定対象の情報の情報IDと比較する(ステップS205)。そして、情報IDが一致しなければ(ステップS206否定)、状態洗い出し部152は、変数jに1を加算し(ステップS211)、ステップS203から処理手順を再実行する。
一方、情報IDが一致した場合(ステップS206肯定)、状態洗い出し部152は、レコードに設定されているプロセスIDに対応するプロセス名をプロセスリスト143aから取得する(ステップS207)。
続いて、状態洗い出し部152は、状態名辞書141の遷移発生語に設定されている各キーワードをプロセス名と照合する。そして、プロセス名に含まれるキーワードがあれば、状態洗い出し部152は、そのキーワードと対応付けて状態名辞書141に保持されている状態名を処理完了後の状態名として特定する(ステップS208)。
そして、処理完了後の状態名を特定できた場合は(ステップS209肯定)、状態洗い出し部152は、プロセスIDと状態名を対応付けて情報状態データに登録する(ステップS210)。そして、状態洗い出し部152は、変数jに1を加算し(ステップS211)、ステップS203から処理手順を再実行する。
一方、処理完了後の状態名を特定できなかった場合は(ステップS209否定)、状態洗い出し部152は、情報状態データにレコードを登録することなく、変数jに1を加算し(ステップS211)、ステップS203から処理手順を再実行する。
そして、ステップS203でj番目のレコードを取得できなかった場合、すなわち、利用対象情報リスト143dから全てのレコードを取得し終えていた場合に(ステップS204否定)、状態洗い出し処理が終了する。
図15は、遷移洗い出し処理の処理手順を示すフローチャートである。図15に示すように、遷移洗い出し部153は、まず、後述する遷移データ作成処理を実行して、遷移データを初期生成する(ステップS301)。この段階では、遷移データの遷移可否には、「0」が初期設定される。そして、遷移洗い出し部153は、変数mを1に設定する(ステップS302)。
続いて、遷移洗い出し部153は、遷移データからm番目のレコードを取得する(ステップS303)。ここで、遷移データからm番目のレコードを取得できた場合は(ステップS304肯定)、遷移洗い出し部153は、後述する遷移可否判定処理を実行して、取得したレコードが表す状態の遷移が発生するか否かを判定する(ステップS305)。そして、遷移洗い出し部153は、変数mに1を加算し(ステップS306)、ステップS303から処理手順を再実行する。
そして、ステップS303でm番目のレコードを取得できなかった場合、すなわち、遷移データから全てのレコードを取得し終えていた場合に(ステップS304否定)、遷移洗い出し処理が終了する。
図16は、遷移データ作成処理の処理手順を示すフローチャートである。図16に示すように、遷移洗い出し部153は、まず、空の遷移データを初期生成する(ステップS401)。そして、遷移洗い出し部153は、変数jを1に設定する(ステップS402)。さらに、遷移洗い出し部153は、プロセス種別が「InitialNode」のレコードのプロセスIDをプロセスリスト143aから取得する(ステップS403)。また、遷移洗い出し部153は、プロセス種別が「FinalNode」のレコードのプロセスIDをプロセスリスト143aから取得する(ステップS404)。
続いて、遷移洗い出し部153は、情報状態データからj番目のレコードを取得する(ステップS405)。ここで、情報状態データからj番目のレコードを取得できた場合は(ステップS406肯定)、遷移洗い出し部153は、変数kを0に設定する(ステップS407)。
そして、遷移洗い出し部153は、変数kに1を加算する(ステップS408)。ここで、変数jの値と変数kの値が同一の場合(ステップS409肯定)、遷移洗い出し部153は、ステップS408から処理手順を再実行する。
一方、変数jの値と変数kの値が同一でなければ(ステップS409否定)、情報状態データからk番目のレコードを取得する(ステップS410)。ここで、情報状態データからk番目のレコードを取得できた場合は(ステップS411肯定)、遷移洗い出し部153は、以下のように遷移データにレコードを登録する。すなわち、遷移洗い出し部153は、j番目のレコードのプロセスIDと状態名を前プロセスIDおよび前状態名とし、k番目のレコードのプロセスIDと状態名を後プロセスIDおよび後状態名として遷移データに登録する(ステップS412)。そして、遷移洗い出し部153は、ステップS408から処理手順を再実行する。
そして、ステップS410でk番目のレコードを取得できなかった場合、すなわち、情報状態データから全てのレコードを取得し終えていた場合(ステップS411否定)、遷移洗い出し部153は、以下のように遷移データにレコードを登録する。すなわち、遷移洗い出し部153は、j番目のレコードのプロセスIDと状態名を後プロセスIDおよび後状態名とし、ステップS403で取得したプロセスIDを前プロセスIDとし、「初期状態」を前状態名として遷移データに登録する(ステップS413)。
また、遷移洗い出し部153は、j番目のレコードのプロセスIDと状態名を前プロセスIDおよび前状態名とし、ステップS404で取得したプロセスIDを後プロセスIDとし、「終了状態」を後状態名として遷移データに登録する(ステップS414)。そして、遷移洗い出し部153は、変数jに1を加算して(ステップS415)、ステップS405から処理手順を再実行する。
そして、ステップS405でj番目のレコードを取得できなかった場合、すなわち、情報状態データから全てのレコードを取得し終えていた場合(ステップS406否定)、遷移データ作成処理が終了する。
図17は、遷移可否判定処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、遷移洗い出し部153は、まず、遷移データのm番目のレコードの前プロセスIDと同一のプロセスIDを前プロセスIDとして有するレコードをフローリストから取得する(ステップS501)。
続いて、遷移洗い出し部153は、フローリスト143cから取得したレコードの後プロセスIDを取得する(ステップS502)。ここで、取得した後プロセスIDの値が、ステップS501でフローリスト143cから取得したレコードの後プロセスIDの値と一致した場合(ステップS503肯定)、遷移洗い出し部153は、遷移データのm番目のレコードが示す遷移が発生すると判定する。そして、遷移洗い出し部153は、遷移データのm番目のレコードの遷移有無を「1」へ変更し(ステップS504)、遷移可否判定処理が終了する。
一方、取得した後プロセスIDの値が、ステップS501でフローリスト143cから取得したレコードの後プロセスIDの値と一致しない場合(ステップS503否定)、遷移洗い出し部153は、以下の処理手順を実行する。すなわち、遷移洗い出し部153は、ステップS502で取得した後プロセスIDに対応するプロセス種別をプロセスリスト143aから取得し、そのプロセス種別が「FinalNode」であるかを確認する。そして、プロセス種別が「FinalNode」である場合(ステップS505肯定)、上述した第1の条件が満たされないので、遷移有無を更新することなく遷移可否判定処理が終了する。
プロセス種別が「FinalNode」でなければ(ステップS505否定)、ステップS502で取得した後プロセスIDによって識別されるプロセスが利用する情報の情報IDを利用対象情報リスト143dから取得する。そして、取得された情報IDが、判定対象の情報の情報IDと一致しなければ(ステップS506否定)、ステップS502で取得した後プロセスIDによって識別されるプロセスは、判定対象の情報の状態の遷移とは関係がないと判断できる。
この場合、遷移洗い出し部153は、次工程に相当するレコードをフローリスト143cから取得する。具体的には、遷移洗い出し部153は、ステップS502で取得した後プロセスIDと同一のプロセスIDを前プロセスIDとして有するレコードをフローリスト143cから取得する(ステップS508)。そして、遷移洗い出し部153は、ステップS502から処理手順を再実行する。
一方、取得された情報IDが、判定対象の情報の情報IDと一致した場合(ステップS506肯定)、ステップS502で取得した後プロセスIDによって識別されるプロセスは、判定対象の情報を利用するものであることが分かる。この場合、遷移洗い出し部153は、ステップS502で取得した後プロセスIDによって識別されるプロセスのプロセス名をプロセスリスト143aから取得する。
そして、遷移洗い出し部153は、状態名辞書141の遷移発生語に設定されている各キーワードをプロセス名と照合する。ここで、プロセス名に含まれるキーワードがあれば、後プロセスIDによって識別されるプロセスによって判定対象の情報の状態が変化し、上述した第2の条件が満たされないので(ステップS507肯定)、遷移有無を更新することなく遷移可否判定処理が終了する。
一方、プロセス名に含まれるキーワードがなければ(ステップS507否定)、次工程に相当するレコードをフローリスト143cから取得する。具体的には、遷移洗い出し部153は、ステップS502で取得した後プロセスIDと同一のプロセスIDを前プロセスIDとして有するレコードをフローリスト143cから取得する(ステップS508)。そして、遷移洗い出し部153は、ステップS502から処理手順を再実行する。
上述してきたように、本実施例では、業務の実行に伴って発生する情報の遷移を業務フローデータ143から洗い出し、洗い出した遷移を遷移マスタ142と照合して正当性を判定することとしたので、情報の状態の遷移の正当性を漏れなく効率よく判定することができる。
実施例1では、業務に含まれる情報を1つずつ判定対象として状態の遷移の正当性を判定する方式を示したが、業務フロー図の作成の仕方によっては、この方式では適切な判定結果が得られない場合がある。かかる場合について図18を参照しながら説明する。
図18は、関連を有する情報が更新される業務フローの一例を示す図である。図18に示す業務フロー図は、図2に示した業務フロー図と比較すると、「受注明細DB」という名称の情報が追加されている点と、「受注明細の変更承認」という名称のプロセスが、その追加された情報を利用するようになっている点で相違する。
ここで、「受注明細DB」という名称の情報は、複数の情報の集合体である「受注DBjという名称の情報に含まれる情報の1つであるものとする。この場合、「受注明細DBjという名称の情報を更新すれば、たちまち、「受注DB」という名称の情報も更新されることになる。
このように‐方の情報の更新が他方の情報の状態に影響を与えるような強い関係にある複数の情報が業務フロー図に含まれている場合、個々の情報毎に情報の状態の遷移の正当性を検証すると、状態の遷移の一部を洗い出すことができない。例えば、図18に示した例の場合、「受注明細の変更承認」という名称のプロセスが「受注明細DB」という名称の情報を更新することによって、「受注DB」という名称の情報も更新されて状態が遷移する。しかし、「受注DB」という名称の情報だけに注目して情報の遷移を洗い出すと、「受注明細DB」という名称の情報の更新に伴って発生する状態の遷移を見つけることができない。
そこで、実施例2に係る遷移正当性判定装置20は、強い関係にある複数の情報が業務フロー図に含まれている場合、それらの情報を組み合わせた単位で状態の遷移の洗い出しと正当性の判定を実行する。以下、実施例2に係る遷移正当性判定装置20について説明する。
まず、実施例2に係る遷移正当性判定装置20の構成について説明する、なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付して重複する説明を省略するものとする。
図19は、遷移正当性判定装置20の構成を示す機能ブロック図である。図19に示すように、遷移正当性判定装置20は、入力部110と、表示部120と、一時記憶部130と、記憶部240と、制御部250とを有する。
記憶部240は、不揮発性を有する記憶装置であり、例えば、ハードディスク装置である。記憶部240は、状態名辞書141、遷移マスタ142、業務フローデータ143、情報定義データ244といったデータを記憶する。
情報定義データ244は、情報の関係の定義に関する情報を保持する。情報定義データ244の一例を図20に示す。図20に示した情報定義データ244の例は、図21に示すクラス図に含まれる各情報の関係を示している。具体的には、Dataタグは、各情報の属性を保持する。各情報の属性には、関連付けを表す線の端部の名称を示すreferringAssociationEndという属性が含まれる。
そして、Associationタグに囲まれた2つのownedEndタグは、関連付けを表す線の端部の対応を示す。図20の例では、Associationタグが2つ存在し、一方のAssociationタグは、「ownedEndll」という端部を有する情報と「ownedEnd12」という端部を有する情報が対応付けられていることを示している。Dataタグを参照すれば明らかなように、このAssociationタグは、「受注リスト」という名称の文書と、複数のテーブルを含む「受注DB」という名称のデータベースとが関連を有することを示している。
もう一方のAssociationタグは、「ownedEnd21」という端部を有する情報と「ownedEnd22」という端部を有する情報が対応付けられていることを示している。Dataタグを参照すれば明らかなように、このAssociationタグは、複数のテーブルを含む「受注DB」という名称のデータベースと、単一のテーブルを含む「受注明細DB」という名称のデータベースとが関連を有することを示している。そして、このAssociationタグに囲まれたownedEndタグの一方は、aggregatingKindという属性の値として「shared」という値を保持している。この属性値は、「受注DB」という名称のデータベースと「受注明細DB」という名称のデータベースとが集約の関係にあることを示している。
集約の関係にあるということは、一方が他方に含まれる関係にあることを意味する、このため、集約の関係にある2つの情報は、一方の情報の更新が他方の情報の状態に影響を与えるような強い関係にあるものとして扱うことができる。図20の例の場合、「受注明細DB」という名称のデータベースが、「受注DB」という名称のデータベースに含まれる関係にあり、これらの情報は、強い関係にあるものとして扱うことができる。
業務フローデータ143に含まれる各データの形式は、実施例1において説明した形式と同一である。ただし、業務フロー図が図18に示した通りであり、利用対象の情報が2つ存在する場合には、図22に示すように、2件のレコードが情報リスト143bに登録される、また、図23に示す利用対象情報リスト143dのように、プロセスによって利用対象の情報が相違するようになる。
制御部250は、遷移正当性判定装置20を全体制御する制御部であり、情報選択部251と、状態洗い出し部252と、遷移洗い出し部253と、正当性判定部154と、判定結果出力部155とを有する。
情報選択部251は、情報リスト143bに保持されている情報の中から遷移の正当性を判定する対象となる情報を選択する。情報選択部251は、正当性を判定する対象となる情報と関連の強い他の情報があれば、その他の情報を組み合わせて正当性の判定対象として選択する点において情報選択部151と相違する。本実施例では、情報選択部251は、情報定義データ244を参照し、正当性を判定する対象となる情報と集約の関係にある情報があれば、正当性の判定対象の情報と、集約の関係にある他の情報との関連が強いと判定する。なお、本実施例では、集約の関係にあるか否かを考慮するにあたって集約の方向を考慮しないものとするが、集約の方向を考慮して処理を実行することとしてもよい。
状態洗い出し部252および遷移洗い出し部253は、情報選択部251によって情報を組み合わせて正当性の判定対象が選択された場合に、組み合わせに含まれるいずれの情報も正当性の判定対象として扱う。状態洗い出し部252および遷移洗い出し部253は、その他の点においては、状態洗い出し部152および遷移洗い出し部153と同様である。
次に、遷移正当性判定装置20によって実行される処理の処理手順について説明する。図24は、正当性判定処理の処理手順を示すフローチャートである。図24に示すように、情報選択部251は、まず、変数iを1に設定し(ステップS601)、空の処理済情報リストを作成する(ステップS602)。処理済情報リストは、同一の情報IDを重複して処理しないように処理済の情報IDを登録しておくリストである。そして、情報選択部251は、情報リスト143bからi番目のレコードの情報IDを判定対象の情報の情報IDとして取得する(ステップS603)。
ここで、情報リスト143bからi番目のレコードの情報IDを取得できた場合は(ステップS604肯定)、情報選択部251は、取得された情報IDを処理済情報リストと照合する(ステップS605)、そして、取得された情報IDが処理済情報リストに登録済だった場合は(ステップS606肯定)、情報選択部251が、変数iに1を加算し(ステップS615)、ステップS603以降の処理手順が再実行される。
一方、取得された情報IDが処理済情報リストに登録されていなければ(ステップS606否定)、情報選択部251は、情報定義データ244を参照して、取得された情報IDが示す情報と集約の関係にある他の情報の情報IDを取得する(ステップS607)。そして、該当する他の情報の情報IDを取得できた場合は(ステップS608肯定)、情報選択部251は、集約関係にある情報IDの組み合わせを判定対象の情報の情報IDとする(ステップS609)。
続いて、状態洗い出し部252が、既に説明した状態洗い出し処理を実行して、情報状態データを作成する(ステップS610)。そして、遷移洗い出し部253が、既に説明した遷移洗い出し処理を実行して、遷移データを作成する(ステップS611)。
そして、正当性判定部154が、遷移データと遷移マスタ142とを照合して、判定対象の情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定し(ステップS612)、判定結果出力部155が、正当性判定部154の判定結果を出力する(ステップS613)。
こうして、判定対象の情報に関する一連の処理が完了した後に、情報選択部251は、判定対象の情報の情報IDを処理済情報リストに登録する(ステップS614)。そして、情報選択部251は、変数iに1を加算し(ステップS615)、ステップS603以降の処理手順が再実行される。そして、ステップS603でi番目のレコードの情報IDを取得できなかった場合、すなわち、情報リスト143bから全ての情報IDを取得し終えていた場合に(ステップS604否定)、正当性判定処理が終了する。
なお、情報選択部251が、集約関係にある情報IDの組み合わせを判定対象の情報の情報IDとした場合、状態洗い出し処理等での処理の詳細は以下のようになる。図14に示したステップS205では、状態洗い出し部152は、レコードに設定されている情報IDが判定対象の情報の情報IDのいずれか1つと一致すれば、情報IDが一致したと判断する。また、図17に示したステップS506では、遷移洗い出し部153は、後プロセスIDによって識別されるプロセスが利用する情報の情報IDが、判定対象の情報の情報IDのいずれか1つと一致すれば、そのプロセスが判定対象の情報を利用すると判断する。
上述したように、実施例2では、一方の情報の更新が他方の情報の状態に影響を与えるような強い関係にある情報を組み合わせて判定対象とすることとしたので、情報の状態の遷移の正当性を適切に判定することができる。
なお、図1に示した本実施例に係る遷移正当性判定装置10の構成および図19に示した本実施例に係る遷移正当性判定装置20の構成は、要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができる。
例えば、実施例1および実施例2では、業務フローデータ143が表形式のデータである例を示したが、業務フローデータ143は、論理的な構成が同様であれば、XML(Extensible Markup Language)等の他の形式のデータであってもよい。
XML形式の業務フローデータ143の一例を図25に示す。図25に示すXML形式のデータは、図18に示した業務フロー図を構成するデータである。図25に示した例におけるflowNodeタグは、プロセスリスト143aまたは情報リスト143bのレコードに対応する。また、図25に示した例におけるflowEdgeタグは、フローリスト143cまたは利用対象情報リスト143dのレコードに対応する。
また、実施例2においては、集約関係にある情報を関連の強い情報として扱う例を示したが、正規化等の理由で分割されているが、論理的には1つのデータベースとして扱うべき複数のデータベース等も関連の強い情報として扱うこととしてよい。
また、関連の強い情報であるか否かを判定する方式として、集約関係にあるか否かに基づいて判定する方式以外の方式を用いることとしてもよい。例えば、情報の名称を比較して、類似度が所定の閾値以上であれば、関連が強いと判定することとしてもよい。論理的に1つとして扱うべきデータには、名前に共通する文字列が含まれることが多いからである。なお、この方式の場合、「マスタ」や「データ」のように頻出する文字を除外して類似度を評価することが好ましい。
また、情報定義データ244における関連の多重度に基づいて、関連の強い情報であるか否かを判定することとしてもよい。具体的には、情報Aに接続している関連が複数本あり、かつ、それらの大部分の関連において、情報A側の多重度が1で関連先側の多重度が多のものである場合には、情報Aと関連先の情報の関連が強いと判定できる。
また、業務フロー図が複数ある場合に、同一の業務フロー図に共に出現する確率が高い情報を関連の強い情報と判断することとしてもよい。具体的には、全ての業務フロー図の業務フローデータからプロセスに利用される情報を柚出し、抽出した情報の組み合わせを網羅的に作成する。そして、各組み合わせについて、情報が同一の業務フロー図に共に出現する確率を算出し、確率が所定の閾値以上であれば、情報の関連が強いと判定できる。
また、遷移正当性判定装置10の制御部150や遷移正当性判定装置20の制御部250の機能をソフトウェアとして実装し、これをコンピュータで実行することにより、遷移正当性判定装置10や遷移正当性判定装置20と同等の機能を実現することもできる。以下に、制御部150の機能をソフトウェアとして実装した遷移正当性判定プログラム1071を実行するコンピュータの一例を示す。
図26は、遷移正当性判定プログラム1071を実行するコンピュータ1000を示す機能ブロック図である。このコンピュータ1000は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)1010と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置1020と、各種情報を表示するモニタ1030と、記録媒体からプログラム等を読み取る媒体読取り装置1040と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うネットワークインターフェース装置1050と、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)1060と、ハードディスク装置1070とをバス1080で接続して構成される。
そして、ハードディスク装置1070には、図1に示した制御部150と同様の機能を有する遷移正当性判定プログラム1071と、図1に示した記憶部140に記憶される各種データに対応する遷移正当性判定用データ1072とが記憶される。なお、遷移正当性判定用データ1072を、適宜分散させ、ネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶させておくこともできる。
そして、CPU1010が遷移正当性判定プログラム1071をハードディスク装置1070から読み出してRAM1060に展開することにより、遷移正当性判定プログラム1071は、遷移正当性判定プロセス1061として機能するようになる。そして、遷移正当性判定プロセス1061は、遷移正当性判定用データ1072から読み出した情報等を適宜RAM1060上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開したデータ等に基づいて各種データ処理を実行する。
なお、上記の遷移正当性判定プログラム1071は、必ずしもハードディスク装置1070に格納されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこのプログラムを、コンピュータ1000が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN(Loca1 Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこのプログラムを記憶させておき、コンピュータ1000がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性判定をコンピュータに実行させる遷移正当性判定プログラムであって、
前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出し手順と、
前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出し手順と、
前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする遷移正当性判定プログラム。
(付記2)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と集約関係にある情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記状態洗い出し手順は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記1に記載の遷移正当性判定プログラム。
(付記3)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と共に業務フローデータに含まれる確率が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記状態洗い出し手順は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記1に記載の遷移正当性判定プログラム。
(付記4)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報との名前の類似度が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択手順をさらにコンピュータに実行させ
前記状態洗い出し手順は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記1に記載の遷移正当性判定プログラム。
(付記5)業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性を判定する遷移正当性判定装置であって、
前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出し部と、
前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出し部と、
前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定部と
を備えたことを特徴とする遷移正当性判定装置。
(付記6)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と集約関係にある情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択部をさらに備え、
前記状態洗い出し部は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記5に記載の遷移正当性判定装置。
(付記7)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と共に業務フローデータに含まれる確率が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択部をさらに備え、
前記状態洗い出し部は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記5に記載の遷移正当性判定装置。
(付記8)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報との名前の類似度が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択部をさらに備え
前記状態洗い出し部は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記5に記載の遷移正当性判定装置。
(付記9)業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性を判定する遷移正当性判定方法であって、
前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出しステップと、
前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出しステップと、
前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定ステップと
を含んだことを特徴とする遷移正当性判定方法。
(付記10)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と集約関係にある情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択ステップをさらに含み、
前記状態洗い出しステップは、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記9に記載の遷移正当性判定方法。
(付記11)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と共に業務フローデータに含まれる確率が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択ステップをさらに含み、
前記状態洗い出しステップは、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記9に記載の遷移正当性判定方法。
(付記12)前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報との名前の類似度が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択ステップをさらに含み
前記状態洗い出しステップは、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする付記9に記載の遷移正当性判定方法。
10、20遷移正当性判定装置
110 入力部
120 表示部
130 一時記憶部
140、240 記億部
141 状態名辞書
142 遷移マスタ
143 業務フローデータ
143a プロセスリスト
143b 情報リスト
143c フローリスト
143d 利用対象情報リスト
244 情報定義データ
150、250 制御部
151、251 情報選択部
152、252 状態洗い出し部
153、253 遷移洗い出し部
154 正当性判定部
155 判定結果出力部
1000 コンピュータ
1010 CPU
1020 入力装置
1030 モニタ
1040 媒体読取り装置
1050 ネットワークインターフェース装置
1060 RAM
1061 遷移正当性判定プロセス
1070 ハードディスク装置
1071 遷移正当性判定プログラム
1072 遷移正当性判定用データ
1080 バス

Claims (6)

  1. 業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性判定をコンピュータに実行させる遷移正当性判定プログラムであって、
    前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出し手順と、
    前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出し手順と、
    前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする遷移正当性判定プログラム。
  2. 前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と集約関係にある情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択手順をさらにコンピュータに実行させ、
    前記状態洗い出し手順は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする請求項1に記載の遷移正当性判定プログラム。
  3. 前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報と共に業務フローデータに含まれる確率が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択手順をさらにコンピュータに実行させ、
    前記状態洗い出し手順は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする請求項1に記載の遷移正当性判定プログラム。
  4. 前記業務フローデータから第1の情報識別子と、該第1の情報識別子によって識別される情報との名前の類似度が所定の閾値以上である情報を識別する第2の情報識別番号とを選択する情報選択手順をさらにコンピュータに実行させ
    前記状態洗い出し手順は、前記第1の情報識別番号によって識別される情報と、前記第2の情報識別番号によって識別される情報とが、前記業務において取り得る状態を前記業務フローデータに基づいて洗い出すことを特徴とする請求項1に記載の遷移正当性判定プログラム。
  5. 業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性を判定する遷移正当性判定装置であって、
    前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出し部と、
    前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出し部と、
    前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定部と
    を備えたことを特徴とする遷移正当性判定装置。
  6. 業務フローデータにおける情報の状態の遷移正当性を判定する遷移正当性判定方法であって、
    前記業務フローデータを構成する情報識別子、プロセス識別子、該プロセス識別子で特定されるプロセスの処理完了後の情報の状態を示す状態識別子、を対応付けて記憶した第一の記憶手段を参照し、処理対象として選択された情報識別子に対応するプロセス識別子と、該プロセス識別子に対応する状態識別子との組合せである情報状態データを出力する状態洗い出しステップと、
    前記情報状態データのプロセス識別子の組合せのうち、前記業務フローデータを構成するプロセス識別子の組合せを記憶した第二の記憶手段に定義されている組合せを抽出し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子の各々に対応する状態識別子を該情報状態データから取得し、抽出された該組合せを構成するプロセス識別子、取得された該状態識別子の組合せである遷移データを出力する遷移洗い出しステップと、
    前記遷移データと、情報の状態識別子の組み合わせ毎に遷移の要否が定義された規範データとを照合した結果に基づいて、前記情報識別子によって特定される情報の状態の遷移が正当であるか否かを判定する正当性判定ステップと
    を含んだことを特徴とする遷移正当性判定方法。
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