JP5307705B2 - 画像判別装置、画像判別方法、及びプログラム - Google Patents

画像判別装置、画像判別方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、造影画像か非造影画像かを判別する画像判別装置、画像判別方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、同一の被写体が写っている造影画像と非造影画像とを取得し、取得した造影画像と非造影画像とを用いることで、被写体を構成する構成部位(例えば、骨)に属する領域を特定する技術が記載されている。
特開2008−43564号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、オペレータ等が造影画像と非造影画像とを手動で分類するか、予め撮影時又は撮影後に画像の付帯情報として造影画像か非造影画像であるかを示す情報を付加しなければない。
そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、造影画像か非造影画像かを自動的に判別することができる画像判別装置、画像判別方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、画像判別装置であって、画像データを取得する画像取得部と、取得した前記画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う部位検出部と、前記第1部位に対して、所定の相対位置関係にある前記造影剤によって画像に影響がでる予め定められた第2部位の領域を特定する部位特定部と、取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別する画像判別部と、を備えることを特徴とする。造影剤によって画像に影響がでない第1部位とは、造影剤を注入しても画像に影響がで難い部位、つまり、造影剤を注入していない場合と造影剤を注入した場合とで、一定の範囲でしか画像に変化がでない部位のことをいい、例えば、脊髄、脊椎、気管支等の部位である。造影剤によって画像に影響がでる第2部位とは、造影剤を注入すると画像に影響がで易い部位、つまり、造影剤を注入していない場合と造影剤を注入した場合とで、前記一定の範囲を超えて、画像に変化がでる部位のことをいい、例えば、大動脈、肺動脈等の部位である。
前記画像データは、CT装置により撮像された画像データであり、前記画像判別部は、取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域のCT値が所定値(閾値)以上高い場合は、取得した前記画像データが造影撮影されたものであると判別してもよい。
前記第1部位は、脊髄であり、前記第2部位は、大動脈であってもよい。
前記部位特定部は、検出された脊髄に対して、所定の相対位置関係にある前記大動脈を含む領域を特定し、前記画像判別部は、特定された前記大動脈の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影されたものであるか否かを判別してもよい。
前記第1部位は、気管支であり、前記第2部位で、前記気管支に並走している肺動脈であってもよい。
前記部位特定部は、検出された前記気管支の領域を所定範囲広げた前記肺動脈を含む領域を特定し、前記画像判別部は、特定された前記肺動脈を含む領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別してもよい。
取得した前記画像データを、前記画像判別部の判別結果に基づいて造影撮影により得られたものであるか否かを識別可能にして記録媒体に記録する記録制御部をさらに備えてもよい。
前記画像判別部によって造影撮影により得られた画像データであると判別された場合は、前記画像データに対して所定の処理を行い、造影撮影により得られた画像データでないと判別された場合は、前記画像データに対して前記所定の処理を行わない画像処理部をさらに備えてもよい。
上記目的を達成するために、本発明は、コンピュータが、造影撮影された画像データであるか否かを判別する画像判別方法であって、画像データを取得する画像取得工程と、取得した前記画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う部位検出工程と、前記第1部位に対して、所定の相対位置関係にある前記造影剤によって画像に影響がでる予め定められた第2部位の領域を特定する部位特定工程と、取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別する画像判別工程と、を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、プログラムであって、コンピュータを、画像データを取得する画像取得手段、取得した前記画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う部位検出手段、前記第1部位に対して、所定の相対位置関係にある前記造影剤によって画像に影響がでる予め定められた第2部位の領域を特定する部位特定手段、取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別する画像判別手段、として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、取得した画像データに基づいて、造影剤によって画像に影響のでない第1部位を検出し、該検出した第1部位と所定の相対位置関係にある第2部位の領域を特定し、該特定した領域の画像データに基づいて取得した画像データが造影画像か非造影画像かを判別するので、取得した画像データが造影画像か否かを自動的に判別することができる。また、造影剤によって画像に影響のでない第1部位を検出することで、精度良く第1部位を検出することができ、第2部位の領域を精度良く特定することができる。
また、取得した画像データを自動的に判別して、造影画像か非造影画像かを識別可能に記録するので、膨大な造影画像と非造影画像とが混在して記録された画像データ群を造影画像と非造影画像とに自動的に分類することができる。
また、造影画像と判別された場合は、取得した画像データに対して所定の処理を行うようにしたので、ユーザがわざわざ所定の処理の実行指示をしなくても済み、手間がかからない。
実施の形態に係る画像判別装置の電気的な概略ブロック図である。 本実施の形態に係る画像判別装置の動作を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る画像判別装置の動作を示すフローチャートである。 部位検出部が検出した脊髄領域を示す図である。 部位特定部が特定した第2部位の領域を示す図である。 ステップS11で取得する画像データの画像の一例を示す。 特定された第2部位領域の一部を示す。 特定された第2部位領域の一部を示す。
本発明に係る画像判別方法について、それを実施する画像判別装置及びプログラムとの関係で好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像判別装置10の電気的な概略ブロック図である。画像判別装置10は、画像取得部12、部位検出部14、部位特定部16、画像判別部(造影撮影有無判別部)18、記録制御部20、記録媒体22、及び画像処理部24を備える。情報処理装置(コンピュータ)に所定のプログラムを読み込ませることによって、情報処理装置が画像判別装置10として機能する。
画像取得部12は、図示しないCT装置により撮影された画像データ(2次元又は3次元の画像データ)を外部機器から取得する。画像取得部12は、CT装置から直接画像データを取得してもよいし、複数の画像データが記録されたハードディスク、不揮発性メモリ等の記録媒体から画像データを取得してもよい。画像取得部12が取得する画像データは、造影撮影された画像データ(造影画像データ)であるか、非造影撮影された画像データ(非造影画像データ)であるかわからない。造影撮影とは、血管に造影剤を注入した状態で撮影する方法のことをいい、非造影撮影とは、造影剤を注入していない状態、つまり、普通の状態で撮影する方法のことをいう。画像取得部12は、取得した画像データを部位検出部に出力する。
部位検出部14は、画像取得部12が取得した画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない(又は、影響が出にくい)予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う。つまり、部位検出部14は、取得した画像データの画像の中にある第1部位の領域を検出する。第1部位は、造影剤によって画像に一定の範囲内でしか影響がでない部位であり、例えば、造影画像か否かによってあまりCT値が変化しない脊髄、気管支等であってよい。脊髄のCT値は、造影画像か否かに関わらず低い。また、気管支の気管壁はCT値が比較的高いが、気管壁の中の空洞(空気が通る空間)は造影画像か否かに関わらず低いことが知られている。部位検出部14は、テンプレートマッチング手法や、画定手法によって第1部位を検出してもよいし、統合学習機械を作る手法であるAdaboostに基づいたラーニング手法によって第1部位を検出してもよい。要は、第1部位を検出することができる方法であればよい。部位検出部14は、画像取得部12が取得した画像データと、検出した第1部位の領域を示す情報とを部位特定部16に出力する。
部位特定部16は、部位検出部14が検出した第1部位に対して、所定の相対位置関係にある造影剤によって画像に影響がでる(影響が出やすい)予め定められた第2部位の領域を特定する。第2部位は、造影剤によって画像に前記一定の範囲を超えて影響がでる部位であり、例えば、造影剤によって画像に影響がでる大動脈、肺動脈等であってよい。部位特定部16は、画像取得部12が取得した画像データと、第2部位の領域を示す情報とを画像判別部18に出力する。前記一定の範囲は、注入する造影剤を量によって変わってもよい。例えば、造影剤が少量の場合は、第1部位は殆ど影響を受けないが、注入する造影剤の量によっては、少量の造影剤を注入した場合の第2部位が受ける影響と同じ位に第1部位にも影響が出てしまう可能性もあるからである。つまり、影響が出にくい、出やすいは相対的なものである。
画像判別部18は、第2部位の領域の画像データに基づいて、画像取得部12が取得した画像データが、造影撮影されたものであるか否かを判別する。具体的には、第2部位の領域のCT値が所定値以上高いか否かによって判別する。具体的には、第2部位の領域の中にピクセル又はボクセルが複数ある場合は、所定値より高いCT値を有するピクセル又はボクセルが所定数以上あれば、取得した画像データが造影撮影されたものであると判断してもよい。また、第2部位の領域のピクセル又はボクセルのCT値の平均値が所定値以上の場合に、取得した画像データが造影撮影されたものであると判断してもよい。画像判別部18は、画像取得部12が取得した画像データと、該画像データが造影撮影されたものであるか否かを示す情報とを記録制御部20又は画像処理部24に出力する。前記所定値は、注入する造影剤の量に応じて変えてもよい。
記録制御部20は、画像取得部12が取得した画像データを、ハードディスクや不揮発性メモリ等である記録媒体22に記録する。記録制御部20は、画像データを記録媒体に記録する際に、画像判別部18の判別結果に基づいて、造影撮影により得られたものであるか否かを識別可能にして記録する。例えば、造影撮影により得られた画像データの場合は、該画像データと造影撮影により得られた旨を示す情報とを関連付けて記録媒体に記録してもよい。また、非造影撮影により得られた画像データの場合は、該画像データと非造影撮影により得られた旨を示す情報とを関連付けて記録媒体に記録してもよい。
画像処理部24は、画像判別部18の判別結果に応じて画像取得部12が取得した画像データに対して処理を行う。画像処理部24は、画像取得部12が取得した画像データが造影撮影により得られた画像データである場合は、所定の処理を行い、取得した画像データが非造影撮影により得られた画像データある場合は、所定の処理を行わない。画像処理部24は、所定の処理として、例えば、血管検出処理、及び(又は)、心臓検出処理を行ってよい。画像処理部24は、画像取得部12が取得した画像データと、画像判別部18の判別結果と、所定の処理を行った場合は処理結果と、を記録制御部20に出力する。例えば、画像処理部24は、処理結果として、検出した血管の領域、及び(又は)、心臓の領域を記録制御部20に出力する。記録制御部20は、画像データを造影撮影により得られたものであるかを識別可能に記録すると共に、該画像データに、検出した血管の領域、及び(又は)、心臓の領域を示す情報を関連付けて記録する。
次に、本実施の形態における画像判別装置10の動作の一例を図2及び図3のフローチャートにしたがって説明する。図2のフローチャートは、第1部位として脊髄を検出する場合のフローチャートを示し、図3のフローチャートは、第1部位として気管支を検出する場合のフローチャートを示す。まず、図2のフローチャートにしたがって画像判別装置10の動作を説明する。
画像取得部12は、外部機器からCTの2次元の画像データを取得する(ステップS1)。ここでは、画像データは、脊髄を含む心臓付近のアキシャル断面の画像データとする。画像取得部12は、USB等の有線によって外部機器から画像データを取得してもよいし、Bluetooth(登録商標)等の無線によって外部機器から画像データを取得してもよい。
次いで、部位検出部14は、該取得した画像データに対して、脊髄の領域を検出する処理を行う(ステップS2)。つまり、部位検出部14は、取得した画像データの画像内にある脊髄の領域を検出する。脊髄は、造影剤によって画像に影響がでない、つまり、造影剤が注入された場合と造影剤が注入されない場合とでCT値が一定の範囲内でしか変化しない。図4は、部位検出部14が検出した脊髄を示す図である。図4では、検出した脊髄100を枠102で囲って示している。
次いで、部位特定部16は、検出した脊髄100に対して所定の相対位置関係にある第2部位である大動脈の領域を特定する(ステップS3)。大動脈は、造影剤によって前記一定の範囲を超えて画像に影響がでる、つまり、造影剤によってCT値が一定の範囲を越えて変化する。また、大動脈は、アキシャル断面画像で、脊髄の左前に位置しているので、これを利用して、脊髄100の位置から大動脈の領域を特定する。つまり、検出した脊髄100から所定の相対位置関係にある位置にある所定領域を、大動脈の領域として特定する。ここで、特定される大動脈の領域は、大動脈が存在すると推定される領域であり、特定した領域内には大動脈が存在しない領域も含まれていてもよい。なお、腹がある側を前とし、背中がある側を後とする。また、左手がある側を左とし、右手がある側を右とする。
なお、検出した脊髄に基づいて、アキシャル断面の前後が認識できない場合は、脊髄の周りにある部位を検出して、前後を認識してもよい。例えば、脊椎の位置を検出して、前後を認識してもよい。つまり、脊椎がある方向が前方向となるからである。脊椎の位置(脊椎の中心位置)は、特開2009−207727号公報に記載された方法によって求めることができる。また、この場合は、脊椎の位置から大動脈の領域を特定してもよい。
脊椎の位置の求め方を簡単説明すると、検出された脊髄領域の中心にある画素を脊髄の中心とする。脊髄の検出を複数の断面画像で行うことで3次元的な脊髄の中心線を求めることができる。そして、脊髄中心線と脊椎とを通り、且つ、心臓を通らない縦断面画像を生成する。縦断面画像において、脊髄中心線は、1本の線となり、その周辺に、2本のCT値が高い骨梁線とそれに囲まれるCT値の低い海綿骨領域が現れる。そして、縦断面画像に対し、体軸方向と垂直な方向の差分を求める。これにより、脊椎領域の腹側のエッジ部で大きな正の差分値が得られ、背側で大きな負の差分値が得られる。これにより脊椎の位置を求めることができる。
図5は、部位特定部16が特定した第2部位の領域を示す図である。図5では、特定した大動脈104の領域を枠106で囲って示している。特定した大動脈104の領域(枠106の領域)は、大動脈104を含む領域である。画像50は、非造影の画像データの場合を示し、画像52は、造影の画像データを示している。なお、大動脈104の領域(枠106の領域)の大きさは、検出した第1部位である脊髄100の大きさに応じて変わる。つまり、画像上における検出した脊髄100が小さい場合は、大動脈104の領域(枠106の領域)の大きさも小さくなり、画像上における検出した脊髄100が大きい場合は、大動脈104の領域(枠106の領域)の大きさも大きくなる。
次いで、画像判別部18は、特定した第2部位である大動脈104の領域(枠106の領域)の画像データに基づいて、ステップS1で取得した画像データが造影画像か非造影画像であるかを判別する(ステップS4)。具体的には、画像判別部18は、特定した枠106内のピクセルのCT値が所定値以上である場合には、ステップS1で取得した画像データは造影画像であると判別し、特定した大動脈領域のCT値が所定値以上でない場合は、ステップS1で取得した画像データは非造影画像であると判別する。図5を見ると、非造影画像50の場合は枠106内のCT値は低く、造影画像52の場合は枠106の中にCT値が高い領域がある。なお、図5では、白い色に近い領域ほどCT値が高いことを示している。
次いで、記録制御部20は、ステップS1で取得した画像データを記録媒体22に記録するとともに、造影撮影されたものであるか否かを識別可能にして記録する(ステップS5)。
次に、図3のフローチャートにしたがって画像判別装置10の動作を説明する。画像取得部12は、外部機器からCTの3次元の画像データを取得する(ステップS11)。ここでは、画像データは、気管支を含む3次元の画像データとする。図6は、ステップS11で取得する画像データの画像の一例を示す。図6では、画像を便宜上2次元で表している。図6を見ると、気管110から気管支112が延びており、気管支112は、肺野114内で肺動脈116に並走しているのがわかる。
次いで、部位検出部14は、該取得した画像データに対して、気管支112の領域を検出する処理を行う(ステップS12)。つまり、部位検出部14は、取得した画像データの画像内にある気管支112の領域を検出する。気管支112の気管壁は造影剤によって画像に影響がでるが、気管壁の中の空気が通る空洞は造影剤によって画像に前記一定の範囲内でしか影響がでないので、かかる特性を利用して気管支を検出してもよい。また、部位検出部14は、テンプレートマッチング手法、画定手法、又は、Adaboostに基づいたラーニング手法によって気管支を検出してもよいし、文献("Three-Dimensional Airway Measurements and Algorithms" Proceedings of The American Thoracic Society Vol.5,pp 905-909,2008)に記載されている手法のうち、いずれか1つの手法によって、気管支の領域を検出してもよい。例えば、前記文献で引用されている文献(Kiraly AP, Higgins WE, McLennan G, Hoffman EA, Reinhardt JM. Three-dimensional human airway segmentation methods for clinical virtual bronchoscopy. Acad Radiol 2002;9:1153.1168)には、3次元領域拡張の結果の解析によって領域拡張の際に用いる閾値を変動させて得られた領域と、2次元で空気領域の候補領域を抽出し、3次元形状と繋がりに基づいて抽出された領域から気管支の確信度の高い領域を最終的な領域として抽出することが記載されている。
次いで、部位特定部16は、検出した気管支の領域を所定範囲広げた肺動脈116を含む領域を特定する(ステップS13)。つまり、検出した気管支112から所定の相対位置関係にある所定領域を、肺動脈116を含む領域として特定する。なお、肺動脈116を含む領域として特定される所定領域の大きさは、検出した第1部位である気管支112の大きさに応じて変わる。つまり、画像上における検出した気管支112が小さい場合は、所定領域の大きさも小さくなり、画像上における検出した脊髄が大きい場合は、所定領域の大きさも大きくなる。部位特定部16は、検出された気管支領域からモルフォロジなどで領域を拡張させ、気管支領域の周囲の領域を肺動脈を含む領域として特定してもよい。
図7及び図8は、特定された第2部位の領域の一部を示す。ここでは、検出した気管支のうち、図7は、気管支112の長手方向に沿った気管支112の断面図を示す図であり、図8は、気管支112の長手方向の直行する気管支112の断面を示す図である。図7及び図8を見ると、気管支112の領域を所定範囲広げた領域が、肺動脈116を含む領域120として特定される。なお、部位特定部16は、検出された全ての気管支の領域を所定範囲広げた肺動脈116を含む領域を特定するのではなく、検出された気管支の一部分の領域を所定範囲広げた肺動脈116を含む領域を特定するようにしてもよい。
次いで、画像判別部18は、特定した領域120の画像データに基づいて、造影画像か非造影画像であるかを判別する(ステップS14)。具体的には、画像判別部18は、特定した領域120のボクセルのCT値が所定値以上である場合は、ステップS11で取得した画像データは造影画像であると判別し、特定した領域120のCT値が所定値以上でない場合は、ステップS11で取得した画像データは非造影画像であると判別する。
次いで、記録制御部20は、ステップS11で取得した画像データを記録媒体に記録すると共に、造影撮影されたものであるか否かを識別可能にして記録する(ステップS15)。
このように、取得した画像データに基づいて、造影剤によって画像に影響が出にくい第1部位を検出し、該検出した第1部位に対して所定の相対位置関係にある第2部位の領域を特定し、該特定した領域の画像データに基づいて取得した画像データが造影画像か非造影画像かを判別するので、自動的に取得した画像データが造影画像か否かを判別することができる。また、造影剤によって画像に影響が出にくい第1部位を検出することで、精度良く第1部位を検出することができ、第2部位の領域を精度良く特定することができる。つまり、第1部位を検出することなく直接第2部位を検出する方法も考えられるが、第2部位は造影剤が注入された否かによって画像に影響が出てしまい精度良く検出することができないので、まず、第1部位を検出することによって、精度良く第2部位の領域を特定することができる。
また、取得した画像データを自動的に判別して、造影画像か非造影画像かを識別可能に記録するので、膨大な造影画像と非造影画像とが混在した画像データ群を造影画像と非造影画像とに自動的に分類することができる。なお、CT装置により撮像された画像データを用いて説明したが、MR装置、CR装置、DR装置等の他の医用撮影機器で撮像された画像データであってもよいことは勿論である。
上記実施の形態は、以下のように変形可能である。
(1)上記実施の形態では、取得した画像データを、造影画像か非造影画像か識別可能に記録するようにしたが、取得した画像データを、造影画像か非造影画像か識別可能にして、図示しない出力部が外部の機器に出力しても良い。例えば、取得した画像データを、造影画像か非造影画像か識別可能にして、表示装置に出力してもよい。表示装置は、該出力された画像データを、造影画像か非造影画像かに応じて表示してもよい。例えば、表示装置は造影画像又は非造影画像の場合のみ画像データを表示してもよいし、造影画像の画像データと非造影画像の画像データとを異なる表示領域に表示させてもよい。
(2)上記した画像判別装置10の動作を示すフローチャートでは、造影画像か非造影画像かを判別した後に(ステップS4、ステップS14)、取得した画像データを、造影画像か非造影画像かを識別可能にして記録する(ステップS5、ステップS15)ようにしたが、造影画像か非造影画像かを判別した後に(ステップS4、ステップS14)、画像処理部24は、取得した画像データが造影画像の場合は、所定の処理を行い、取得した画像データが非造影画像の場合は所定の処理を行わないようにしてもよい。そして、その後、記録制御部20は、取得した画像データを、造影画像か非造影画像を識別可能にして記録してもよい。このとき、造影画像の場合は、所定の処理結果も一緒に関連付けて記録する。
(3)また、上記変形例(1)及び(2)を組み合わせる場合は、取得したが画像データを、造影画像か非造影画像を識別可能にして、外部の機器に出力するとともに、画像データが造影画像の場合は、所定の処理結果も一緒に出力する。また、外部の機器が表示装置の場合であって、出力された造影画像データを表示する場合は、所定の処理結果も一緒に表示させてもよい。例えば、所定の処理結果が、血管検出、及び(又は)、心臓検出の場合は、造影画像の画像データを表示するとともに、検出した血管、及び(又は)、心臓を示す領域を識別表示させてもよい。
(4)上記実施の形態では、第1部位として、脊髄、気管支、第2部位として、大動脈、肺動脈を用いて説明したが、他の部位であってもよい。また、部位検出部14は、第1部位として、脊髄、気管支、・・・・等の複数の部位を検出するようにしてもよい。また、部位特定部16は、複数の第1部位にそれぞれ対応して、第1部位に対する第2部位の相対位置を記録したテーブルを有してもよい。そして、部位検出部14によって検出された部位と該テーブルを用いて、検出された部位に対応する所定の相対位置関係にある第2部位の領域を特定する。このようにすることで、画像取得部12が取得する画像データが、どの部位を撮影した画像データであるかわからない場合であっても、取得した画像データが造影画像か非造影画像か否かを判別することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…画像判別装置 12…画像取得部
14…部位検出部 16…部位特定部
18…画像判別部 20…記録制御部
22…記録媒体 24…画像処理部
50…非造影画像 52…造影画像
100…脊髄 102、106…枠
104…大動脈 110…気管
112…気管支 114…肺野
116…肺動脈 120…領域

Claims (10)

  1. 画像データを取得する画像取得部と、
    取得した前記画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う部位検出部と、
    前記第1部位に対して、所定の相対位置関係にある前記造影剤によって画像に影響がでる予め定められた第2部位の領域を特定する部位特定部と、
    取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別する画像判別部と、
    を備えることを特徴とする画像判別装置。
  2. 請求項1に記載の画像判別装置であって、
    前記画像データは、CT装置により撮像された画像データであり、
    前記画像判別部は、取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域のCT値が所定値以上高い場合は、取得した前記画像データが造影撮影されたものであると判別することを特徴とする画像判別装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像判別装置であって、
    前記第1部位は、脊髄であり、
    前記第2部位は、大動脈であることを特徴とする画像判別装置。
  4. 請求項3に記載の画像判別装置であって、
    前記部位特定部は、検出された脊髄に対して、所定の相対位置関係にある前記大動脈を含む領域を特定し、
    前記画像判別部は、特定された前記大動脈の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影されたものであるか否かを判別することを特徴とする画像判別装置。
  5. 請求項1又は2に記載の画像判別装置であって、
    前記第1部位は、気管支であり、
    前記第2部位で、前記気管支に並走している肺動脈であることを特徴とする画像判別装置。
  6. 請求項5に記載の画像判別装置であって、
    前記部位特定部は、検出された前記気管支の領域を所定範囲広げた前記肺動脈を含む領域を特定し、
    前記画像判別部は、特定された前記肺動脈を含む領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別することを特徴とする画像判別装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像判別装置であって、
    取得した前記画像データを、前記画像判別部の判別結果に基づいて造影撮影により得られたものであるか否かを識別可能にして記録媒体に記録する記録制御部をさらに備えることを特徴とする画像判別装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像判別装置であって、
    前記画像判別部によって造影撮影により得られた画像データであると判別された場合は、前記画像データに対して所定の処理を行い、造影撮影により得られた画像データでないと判別された場合は、前記画像データに対して前記所定の処理を行わない画像処理部をさらに備えることを特徴とする画像判別装置。
  9. コンピュータが、造影撮影された画像データであるか否かを判別する画像判別方法であって、
    画像データを取得する画像取得工程と、
    取得した前記画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う部位検出工程と、
    前記第1部位に対して、所定の相対位置関係にある前記造影剤によって画像に影響がでる予め定められた第2部位の領域を特定する部位特定工程と、
    取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別する画像判別工程と、
    を備えることを特徴とする画像判別方法。
  10. コンピュータを、
    画像データを取得する画像取得手段、
    取得した前記画像データに対して、造影剤によって画像に影響がでない予め定められた第1部位の領域を検出する処理を行う部位検出手段、
    前記第1部位に対して、所定の相対位置関係にある前記造影剤によって画像に影響がでる予め定められた第2部位の領域を特定する部位特定手段、
    取得した前記画像データのうち、特定した前記第2部位の領域の画像データに基づいて、取得した前記画像データが造影撮影されたものであるか否かを判別する画像判別手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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