JP5305299B2 - 軽水炉中で使用される応力の関数で最適化される核燃料集合体の設計方法およびその結果の核燃料集合体 - Google Patents
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Description
温度;
部材のクリープを引き起こしやすい機械的応力;
原子炉中の循環水による腐食;
水素化;
腐食の拡大現象(成長)につながり、腐食を増大させる中性子束による照射である。
集合体の耐用年限の間に、前記部材が受けるであろう平均的な一軸引張応力または圧縮応力が計算され、;
前記部材が製造されるジルコニウム合金は以下の基準に従って選択されることを特徴とする。
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.025σ−0.25)%からSn=−0.05σ%の範囲である合金から製造され;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=微量(traces)からSn=(0.05σ+1)%の範囲である合金から製造され;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.07σ+1)%の範囲である合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.05%から1.70%の範囲である合金から製造される。
全体が再結晶状態または50%を超える範囲まで再結晶化された部材に対しては:
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.025σ−0.25)%からSn=(−0.05σ−0.25)%の範囲である合金から製造される;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=微量からSn=(0.025σ+0.5)%の範囲である合金から製造される;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.12σ+0.5)%の範囲である合金から製造される;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.50%から1.70%の範囲である合金から製造される;
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.05σ−0.5)%からSn=−0.05σ%の範囲である合金から製造される;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=微量からSn=(0.05σ+1)%の範囲である合金から製造される;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.075σ%からSn=(0.07σ+1)%の範囲である合金から製造される;
10MPaから20MPaの軸方向または方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.75%から1.70%の範囲である合金から製造される。
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.075σ+0.5)%の範囲である合金から製造される;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.50%から1.25%の範囲である合金から製造される;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.075σ%からSn=(0.025σ+1.0)%の範囲である合金から製造される;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.75%から1.25%の範囲である合金から製造される。
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.05σ−0.5)%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造される;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.15%以下である合金から製造される;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.1σ%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造される;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が1%±0.2%に等しい合金から製造される;
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.05σ−0.25)%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造される;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が−0.025σ%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造される;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.1σ%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造される;
+10MPaから+20 MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が1%±0.2%に等しい合金から製造される;
Sn含有量の前記計算値が0.1%未満の場合には、0.15%をSn含有量の上限値とみなす。
前記部材の少なくとも一部は0.5%から3%のNbを含有することができる。
前記部材の少なくとも一部は0.5%から3%のNbを含有することができ、および、Fe+Cr+Ni+Cu+V=0.03%から0.5%の間であるFeおよび/またはCrおよび/またはCuおよび/またはVおよび/またはNiをも含有することができる。
問題になっている部材に適用される一軸圧縮応力または引張応力σの関数であり、集合体の耐用年限にわたって平均化された−20MPaから+20MPaの範囲、およびその再結晶状態および緩和状態と同様、部材を構成する合金のSn含有量の関数である。
これらの図において、1で示される曲線は本発明にしたがって適用されるべき最小Sn含有量に対応する。曲線2は、部材の高耐食性および高耐水素化性が求められる場合の本発明にしたがって適用されるべき最大Sn含有量に対応し、曲線2’は部材の高耐食性および高耐水素化性が特に求められない場合の曲線2からの変動に対応する。曲線3は、考えられている最適なSn含有量に対応する。
一般的に、クリープの割合が高いために、最適なSn含有量は再結晶状態よりも緩和状態のほうが高い。
Claims (9)
- ジルコニウム合金から製造される構造部材を含む軽水炉のための核燃料集合体の設計方法であって、
前記集合体の耐用年限の間に前記部材が受けるであろう平均的な一軸引張応力または圧縮応力が計算され;
前記部材を製造するための前記ジルコニウム合金は以下の基準に従って選択される:
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.025σ−0.25)%からSn=−0.05σ%の範囲である合金から製造され;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が(0.05σ+1)%以下の範囲である合金から製造され;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.07σ+1)%の範囲である合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.05%から1.70%の範囲である合金から製造される
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.025σ+1)%の範囲である合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.50%から1.25%の範囲である合金から製造されることを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、前記部材は以下の基準に従って前記ジルコニウム合金から製造される:
全体が再結晶状態または50%を超える範囲まで再結晶化された部材に対しては:
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.025σ−0.25)%からSn=−0.05σ−0.25)%の範囲である合金から製造され;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が(0.025σ+0.5)%以下の範囲である合金から製造され;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.12σ+0.5)%の範囲である合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.50%から1.70%の範囲である合金から製造され;
緩和状態または50%未満の範囲が再結晶化されている部材に対しては:
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.05σ−0.5)%からSn=−0.05σ%の範囲である合金から製造され;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が(0.05σ+1)%以下の範囲である合金から製造され;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.075σ%からSn=(0.07σ+1)%の範囲である合金から製造され;
10MPaから20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける部材は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.75%から1.70%の範囲である合金から製造される
ことを特徴とする方法。 - 請求項3に記載の方法において、
全体が再結晶状態または50%を超える範囲まで再結晶化されている部材に対しては: 0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.05σ%からSn=(0.075σ+0.5)%の範囲である合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.50%から1.25%の範囲である合金から製造され;
緩和状態または50%未満の範囲が再結晶化されている部材に対しては:
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.075σ%からSn=(0.025σ+1.0)%の範囲である合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.75%から1.25%の範囲である合金から製造される
ことを特徴とする方法。 - 請求項4に記載の方法において、
全体が再結晶状態または50%を超える範囲まで再結晶化した部材に対しては:
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.05σ−0.5)%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造され;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が0.15%以下である合金から製造され;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.1σ%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が1%±0.2%に等しい合金から製造され;
緩和状態または50%未満の範囲が再結晶化している部材に対しては:
−10MPaから−20MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=(−0.05σ−0.25)%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造され;
0MPaから−10MPaの軸方向または横方向圧縮応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が−0.025σ%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造され;
0MPaから+10MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量がSn=0.1σ%に等しいか、または、その値から±20%の範囲内で演算される値だけ異なる合金から製造され;
+10MPaから+20MPaの軸方向または横方向引張応力σを受ける前記部材の少なくとも一部は、Zr以外の元素の含有量が5%を超えない、かつ、Sn含有量が1%±0.2%に等しい合金から製造され;
前記Sn含有量の計算値が0.1%未満の場合には、0.15%を前記Sn含有量の上限値とする
ことを特徴とする方法。 - 請求項1から5の何れか一項に記載の方法において、前記部材の少なくとも一部はZr以外の元素の全含有量が3.5%を超えないことを特徴とする方法。
- 請求項1から6の何れか一項に記載の方法において方法、前記部材の少なくとも一部のNb含有量が0.5%から3%であることを特徴とする方法。
- 請求項7に記載の方法において、前記部材の少なくとも一部はNb含有量が0.5%から3%であり、Feおよび/またはCrおよび/またはCuおよび/またはVおよび/またはNiをも含有し、ここでFe+Cr+Ni+Cu+Vは0.03%から0.5%の間であることを特徴とする方法。
- 軸方向または横方向圧縮または引張応力σを受けるZr合金から製造される構造部材を含む軽水炉のための核燃料集合体であって、前記部材は請求項1乃至8の何れか一項に記載の方法が適用されることによって選択される合金から製造されることを特徴とする核燃料集合体。
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