JP5298761B2 - Round steel pipe member - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建築構造物における柱、梁、斜材その他の構造部材として用いられる円形鋼管部材に関するものである。 The present invention relates to a circular steel pipe member used as a structural member such as a column, a beam, a diagonal member or the like in a building structure.
従来より、柱、梁、斜材その他の構造部材からなる鉄骨構造の建築構造物においては、これらを構成する構造部材として角形鋼管や円形鋼管等の鋼管が広く用いられている。そして、従来から、この角形鋼管等の鋼管の端部に他の部材を取り付けたり、様々な加工を施すことにより、鋼管の端部を他の構造部材に接合可能に構成された様々な構造の鋼管部材が提案されている。 2. Description of the Related Art Conventionally, steel structures such as square steel pipes and round steel pipes are widely used as structural members constituting steel structures made of columns, beams, diagonal members and other structural members. And conventionally, by attaching other members to the end of the steel pipe such as this square steel pipe, or by performing various processing, the end of the steel pipe can be joined to other structural members. Steel pipe members have been proposed.
図20(a)は、従来から提案されている鋼管部材110を梁部材103に接合した接合構造100の構成を示す斜視図であり、図20(b)は、その分解斜視図であり、図20(c)は、その平面断面図である。この鋼管部材110は、角形鋼管101の両側の端部101aに対して、角形鋼管101の断面形状に対応した形状からなる正方形状の接合プレート105と、L字状の一対のアングル部材107と、複数のボルト孔109aが形成されたエンドプレート109とが溶接により順に固着されて構成されている。この鋼管部材110は、エンドプレート109を梁部材103に対してボルト接合することにより、梁部材103に対して接合されている。
FIG. 20A is a perspective view showing a configuration of a
ここで、一対のアングル部材107は、平面視において十字形とされるように配置されている。これによって、接合プレート105とエンドプレート109との間には、ソケットレンチやインパクトレンチのソケットのような締結工具の一部を配置可能な締結作業用空間111が形成されることになる。これにより、角形鋼管101や梁部材103の大きさに対してエンドプレート109の大きさを大きくできない場合でも、ボルトナットの締結作業を行う締結作業用空間111の確保が容易となっている。
Here, the pair of
また、この他にも、例えば、特許文献1に開示のように、角形鋼管からなる柱の端部を、スウェージング加工により小径に絞り込み、これを断面円形とすることにより、柱の端部の外側にボルトナットの締結作業を行う締結作業用空間を形成させた鋼管部材が提案されている。
In addition to this, for example, as disclosed in
また、特許文献2においては、角形鋼管からなる柱の端部を、断面略十字形状等の所定形状となるようにプレス加工により圧潰し、柱の端部の外側にボルトナットの締結作業用空間を形成させた鋼管部材が提案されている。
Moreover, in
しかしながら、図20に示される鋼管部材110は、角形鋼管101と一対のアングル部材107との間で断面が不連続になるため、接合プレート105を介してはいても応力集中が発生し、そこを起点に破壊が生じやすく、鋼管部材110の両側の端部において角形鋼管101の性能を十分に発揮できないという問題点がある。また、一対のアングル部材107の全周を溶接するには入り組んだ部位に溶接をする必要があるので手間がかかるとともに、接合プレート105に溶接によりひずみが発生する可能性もあり、仕上がり精度の確保が困難になる問題点がある。
However, since the
また、特許文献1、2に開示の技術を用いた場合、鋼管部材の断面を変化させながら軸方向の長さを調整する必要があり、しかもその端面をエンドプレートに溶接するには平面を出す必要があるため、現実的には端面の仕上げ加工が必要となり、加工に手間がかかるという問題点がある。
In addition, when the techniques disclosed in
上述した問題点は、何れも角形鋼管に対して他の部材を取り付ける等して構成される鋼管部材を例にとって説明したものであるが、角形鋼管の代替として円形鋼管を用いた場合も同様のことがいえる。即ち、従来においては、ボルトナットの締結作業用空間を確保しつつ、応力集中の影響を緩和でき、溶接による組み立て作業が容易であり、加工度の低い円形鋼管からなる円形鋼管部材は提案されていなかった。 The above-mentioned problems are all explained by taking a steel pipe member constituted by attaching other members to a square steel pipe as an example, but the same applies when a round steel pipe is used instead of a square steel pipe. I can say that. That is, conventionally, there has been proposed a circular steel pipe member made of a circular steel pipe having a low workability, which can relax the influence of stress concentration while ensuring a space for fastening work of bolts and nuts, facilitates assembly work by welding. There wasn't.
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、柱、梁、斜材その他の構造部材に対して接合される円形鋼管部材であって、ボルトナットの締結作業用空間を確保しつつ、応力集中の影響を緩和でき、溶接による組み立て作業が容易であり、加工度の低い円形鋼管部材を提供することにある。 Therefore, the present invention has been devised in view of the above-described problems, and the object of the present invention is a circular steel pipe member joined to a column, a beam, a diagonal member or other structural member. An object of the present invention is to provide a circular steel pipe member that can alleviate the influence of stress concentration while ensuring a space for fastening work of bolts and nuts, can be easily assembled by welding, and has a low workability.
本発明者は、上述した課題を解決するために、鋭意検討の末、下記の発明を案出した。 In order to solve the above-described problems, the present inventors have devised the following invention after intensive studies.
請求項1に係る円形鋼管部材は、円形鋼管と、筒状のジョイント本体の軸方向一端側に設けられた断面円形状の溶接接合部が、上記円形鋼管の両端に突き合わされて溶接された鋼製中空ジョイントとを備え、上記鋼製中空ジョイントは、上記ジョイント本体の軸方向他端側に設けられ、その他端側端面に対して4個のボルト孔が略正方形状に配置、形成されたエンドプレートが溶接されたプレート接合部を有するとともに、上記プレート接合部が略正方形の断面を有し、該略正方形の断面の各辺部が、上記ボルト孔側に面し、かつ、該略正方形状の断面の頂点部外縁どうしを結ぶ対角長が、上記円形鋼管の垂直断面の内周円直径と外周円直径の間にあることを特徴とする。
A circular steel pipe member according to
請求項2に係る円形鋼管部材は、請求項1に係る発明において、上記鋼製中空ジョイントのジョイント本体は、一体的に成形されてなることを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, the circular steel pipe member according to the first aspect of the invention is characterized in that the joint body of the steel hollow joint is integrally formed.
請求項3に係る円形鋼管部材は、請求項1又は2に係る発明において、上記円形鋼管と上記鋼製中空ジョイントの溶接接合部とは、その間に介在されたプレートに溶接されていることを特徴とする。 The circular steel pipe member according to claim 3 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the circular steel pipe and the welded joint of the steel hollow joint are welded to a plate interposed therebetween. And
請求項4に係円形鋼管部材は、請求項1、2に係る発明において、上記鋼製中空ジョイントは、そのジョイント本体の一端側端部において、上記溶接接合部よりも内側に狭まって形成され、上記円形鋼管内に差し込んで嵌合される挿入部を裏当てとして、上記円形鋼管に溶接されていることを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to the first and second aspects, the steel hollow joint is formed such that the one end of the joint body is narrower on the inner side than the weld joint, It is characterized by being welded to the circular steel pipe with the insertion portion inserted into and fitted into the circular steel pipe as a backing.
請求項5に係る円形鋼管部材は、請求項1〜4の何れか1項に係る発明において、上記円形鋼管は、柱、梁又は斜材として用いられることを特徴とする。 A circular steel pipe member according to a fifth aspect is the invention according to any one of the first to fourth aspects, wherein the circular steel pipe is used as a column, a beam, or a diagonal member.
請求項1に係る円形鋼管部材によれば、ボルトナットの締結作業用空間を得つつも、軸心の外側に広く断面を確保可能な形状とされている。また、円形鋼管と鋼製中空ジョイントは同様な中空の円形断面であるため、溶接線の増加や応力集中の影響を抑えることが可能となる。また、円形鋼管の端部にこれとは別部材の鋼製中空ジョイントを取り付ける構成としていることから鋼製中空ジョイントのみを高強度薄肉化させることができ、これにより、ボルトナットの締結作業用空間を得つつも、円形鋼管部材全体として軽量化可能な構成とされていることになる。また、請求項1に係る円形鋼管部材は、エンドプレート以外に外側に突出した部分が少ないので、仕上げ材等を取り付ける際の障害とならず、設計の自由度が向上している。
According to the circular steel pipe
請求項2に係る発明によれば、溶接を用いない一体成形により得られているため、仕上げ寸法精度、溶接歪みによる強度への悪影響がなく、また、外観に切断線等がないことから意匠性の観点からも優れている。
According to the invention according to
請求項3に係る発明によれば、鋼製中空ジョイントと角形鋼管の間にプレートが介在されているので、円形鋼管と鋼製中空ジョイントとのそれぞれの寸法精度を緩和できる。 According to the invention which concerns on Claim 3, since the plate is interposed between the steel hollow joint and the square steel pipe, each dimensional accuracy of a circular steel pipe and a steel hollow joint can be eased.
請求項4に係る発明によれば、挿入部が位置決め手段と裏当てとを兼ねており、施工性に優れたものとなっている。
According to the invention which concerns on
以下、本発明を実施するための最良の形態として、建築構造物における柱、梁、斜材その他の構造部材として用いられる円形鋼管部材について、図面を参照しながら詳細に説明する。 Hereinafter, as the best mode for carrying out the present invention, a circular steel pipe member used as a structural member such as a column, a beam, a diagonal member or the like in a building structure will be described in detail with reference to the drawings.
まず、本発明を適用した円形鋼管部材の第1実施形態について説明する。 First, a first embodiment of a circular steel pipe member to which the present invention is applied will be described.
図1は、本発明を適用した円形鋼管部材1の端部1aを、H形鋼からなる梁部材3に対して接合した接合構造2を示す斜視図である。本実施の形態においては、水平方向に延長されてなる梁部材3が上下に間隔を空けて設けられており、これらに鉛直方向に延長されてなる円形鋼管部材1の両側の端部1aを接合する場合を例にとって説明する。
FIG. 1 is a perspective view showing a
本発明における円形鋼管部材1を用いた接合構造2は、異なる二方向に延長されてなる構造部材である、柱としての円形鋼管部材1の端部1aと、梁部材3とが交差する交差部9において用いられるものである。
The
梁部材3は、円形鋼管部材1の端部1aに設けられるエンドプレート31を当接させてこれらをボルト接合可能なものから構成されていればよい。この梁部材3としては、例えば、H形鋼、L形鋼、C形鋼、ボックス形鋼等の各種断面形状からなる形鋼部材や、鋼板等の板状部材が挙げられる。
The beam member 3 should just be comprised from what can contact | abut the
図2は、この円形鋼管部材1の斜視図である。また、図3は、図2の円形鋼管部材1の端部1aの拡大斜視図であり、図4は、その分解斜視図である。
FIG. 2 is a perspective view of the circular
円形鋼管部材1は、柱として用いられる円形鋼管5と、円形鋼管5の両側の端部5aに溶接される鋼製中空ジョイント4とを備えている。この円形鋼管5は、断面円形状に形成されているものであるが、本発明においては、断面楕円形のものも含むものとする。
The circular
図5は、円形鋼管部材1の一部を構成する鋼製中空ジョイント4の構成を示しており、(a)はその斜視図であり、(b)はその平面図であり、(c)は(a)のA−A線断面図である。また、図6は、図3における平面図を示すものである。
FIG. 5 shows a configuration of a steel
鋼製中空ジョイント4は、図5に示すように、全体として筒状に形成されたジョイント本体10からなるものであり、ジョイント本体10の軸方向の一端側10aに設けられた溶接接合部11と、ジョイント本体10の軸方向の他端側10bに設けられたプレート接合部13と、溶接接合部11とプレート接合部13との間に設けられた縮径部17とを備えている。鋼製中空ジョイント4は、後述のハイドロフォーム成形、プレス成形等によって成形されるものである。
As shown in FIG. 5, the steel
この鋼製中空ジョイント4は、図5(a)に示すような、ジョイント本体10の一端側10a端部から他端側10bにかけての範囲R1の部位の断面形状と、ジョイント本体10の他端側10b端部から一端側10aにかけての範囲R3の部位の断面形状とがほぼ一様とされている。この範囲R1の部位と範囲R3の部位との間に位置する範囲R2の部位の形状は、ジョイント本体10の一端側10a端部から他端側10b端部に向かうにつれて、範囲R1の部位の断面形状から範囲R3の部位の断面形状に近づくように、徐々に軸心Gに向けて狭まって形成されている。図5の例では、この範囲R2の部位において、範囲R3の角形断面の側面部14bの下方に位置する範囲R1の円形断面から範囲R3の角形断面の側面部14bに近づくように、傾斜面16が形成されており、更に、範囲R3の角形断面の角部14aと、その角部14aの下方に位置する範囲R1の円形断面とが略同一平面上に位置するように形成されている。本明細書においては、この範囲R1の部位を溶接接合部11とし、範囲R2の部位を縮径部17とし、範囲R3の部位をプレート接合部13として扱う。
As shown in FIG. 5A, the steel hollow joint 4 includes a cross-sectional shape of a region R1 from one
プレート接合部13には、図3、図4に示すように、ジョイント本体10の他端側10bの端面13aに対して、複数のボルト孔33が形成された平板状のエンドプレート31の一面側が突き合わされ、これらが溶接によって固着されて用いられる。
As shown in FIGS. 3 and 4, the plate
溶接接合部11は、図3、図4に示すように、ジョイント本体10の一端側10aに位置するその端面11aに対して、円形鋼管5の一端の端面5bが突き合わされたうえで、これらが溶接によって固着されて用いられる。なお、図3に示すように、鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11と円形鋼管5の端部5aとが固着された後には、この溶接接合部11と円形鋼管5の端部5aとの間に溶接ビード35が形成されることになる。
As shown in FIG. 3 and FIG. 4, the weld joint 11 has an
溶接接合部11は、図3、図4に示すように、円形鋼管5の形状に応じた形状とされている。具体的には、溶接接合部11は、円形鋼管5に対して固着された後に、円形鋼管5の外形と略同一の外形をなすような断面円形状とされている。これにより、円形鋼管部材1は、図2に示すような、円形鋼管5の中間部5cからエンドプレート31までの間にかけて、円形鋼管5の外周よりも外側に突出する部分を小さく抑えることができる(溶接余盛りを削れば突出部分を無しにもできる)ので、円形鋼管部材1やその周囲に仕上げ材等を取り付ける際の障害とならず、設計の自由度が向上している。また、溶接接合部11を円形鋼管5に対して固着した後において、鋼製中空ジョイント4と円形鋼管5との間で、急激に断面形状が変化した部位が形成されず、応力集中の発生を抑えることが可能となっている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the weld joint 11 has a shape corresponding to the shape of the
また、円形鋼管部材1は、溶接接合部11と円形鋼管5の端部5aとの間に部材を挟まずに、溶接接合部11を直接円形鋼管5の端部5aに溶接により固着する構成としているので、部品点数の増加を抑えることができるとともに、溶接箇所や全重量が低減されている。
Further, the circular
プレート接合部13は、図5(b)、図5(c)に示すように、断面正方形状、即ち、断面角形状に形成されている。
As shown in FIG. 5B and FIG. 5C, the plate
プレート接合部13は、図5(a)〜(c)に示すように、所定部位において、溶接接合部11よりもその内側に狭まって形成されている。これは、図5(c)に示すように、ジョイント本体10の軸方向から見た場合におけるプレート接合部13の断面外形が、溶接接合部11の断面外形よりも小さくなるように、その溶接接合部11の断面外形よりもジョイント本体10の軸心Gに狭まって形成されていることを意味している。
As shown in FIGS. 5A to 5C, the plate
このプレート接合部13の狭まって形成されている部位は、図6に示すように、エンドプレート31に形成されているボルト孔33に対応した部位とされている。本実施形態では、略正方形状のエンドプレート31の四隅の角部近傍にボルト孔33が形成されており、このボルト孔33近傍にスペースが設けられるように、プレート接合部13が溶接接合部11よりも内側に狭まって形成されている。
As shown in FIG. 6, the narrowed portion of the plate joint 13 is a portion corresponding to the
これにより、図3、図6に示すように、エンドプレート31と縮径部17の傾斜面16との間において、エンドプレート31のボルト孔33へ挿通されるボルトや、これに螺合されるナットの締結作業を容易とする締結作業用空間18が形成されることになる。この締結作業用空間18では、ボルトナットの締結作業時において、作業員がボルトナットを手動で配置するのに利用したり、ソケットレンチやインパクトレンチのソケットのような締結工具の一部を配置したりすることができる。
As a result, as shown in FIGS. 3 and 6, between the
このプレート接合部13の形状が狭まる度合いは、狭まることにより設けられるスペースで、エンドプレート31のボルト孔33で用いられるボルトナットの締結作業が可能となる程度に調整されていればよい。
The degree to which the shape of the plate joint 13 is narrowed may be a space provided by the narrowing, and may be adjusted to such an extent that the bolt nut used in the
次に、このような構成からなる円形鋼管部材1の端部1aを、梁部材3に対して接合する場合の作業手順について説明する。
Next, the work procedure in the case of joining the
まず、工場にて、鋼製中空ジョイント4のプレート接合部13の端面13aに予めエンドプレート31を溶接し、更に、円形鋼管5の両端の端面5bに対して、鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11の端面11aを突き合わせて、これらを溶接しておき、円形鋼管部材1を用意する。この後、施工現場にて、円形鋼管部材1のエンドプレート31を、図1に示すように、H形鋼からなる梁部材3のフランジ3aに当接させて、締結作業用空間18を利用してエンドプレート31と梁部材3のフランジ3aとをボルト接合することにより、円形鋼管部材1の端部1aと梁部材3とが接合されることになる。
First, at the factory, the
このような構成からなる円形鋼管部材1の作用効果について説明する。
The effect of the circular
本発明における円形鋼管部材1の一部を構成する鋼製中空ジョイント4は、筒状に形成されているジョイント本体10のプレート接合部13が、エンドプレート31のボルト孔33の位置に対応した部位において、溶接接合部11よりもその内側に狭まって形成されており、これによって、エンドプレート31と縮径部17の傾斜面16との間においてボルトナットの締結作業用空間18が形成された構成とされている。このように構成された鋼製中空ジョイント4を有する円形鋼管部材1は、ボルトナットの締結作業用空間18を得つつも、軸心Gの外側に広く断面を確保可能な形状とされている。
In the steel hollow joint 4 constituting a part of the circular
また、本発明における円形鋼管部材1は、鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11とこれが溶接される円形鋼管5とがほぼ同様の中空の円形断面であるため、溶接線の増加や応力集中の影響を抑えることが可能となる。
Further, the circular
また、円形鋼管5の端部5aにこれとは別部材の鋼製中空ジョイント4を取り付ける構成とされていることから鋼製中空ジョイント4のみを高強度薄肉化させることができる。このため、本発明における円形鋼管部材1によれば、ボルトナットの締結作業用空間18を得つつも、円形鋼管部材1全体として軽量化可能な構成とされていることになる。
Moreover, since it is set as the structure which attaches the steel
また、本発明における円形鋼管部材1は、図20に示される鋼管部材110よりも部材数が少ないうえ、少ない溶接回数で組立作業が完了し、入り組んだ部位に溶接する必要がないため、作業に要する期間、費用の点から優れたものとなっている。
Further, the circular
次に、本発明における円形鋼管部材の第2実施形態について説明する。なお、上述した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すことにより以下での説明を省略する。 Next, 2nd Embodiment of the circular steel pipe member in this invention is described. In addition, about the component same as the component mentioned above, the description below is abbreviate | omitted by attaching | subjecting the same code | symbol.
図7は、第2実施形態の円形鋼管部材1Aの構成を示す斜視図であり、図8は、図7の円形鋼管部材1Aの端部1aの拡大斜視図であり、図9は、その分解斜視図である。
FIG. 7 is a perspective view showing the configuration of the circular
この円形鋼管部材1Aは、図2に示される円形鋼管部材1と比較して、図9に示すように、円形鋼管5の端部5aと鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11との間に接合プレート37が介在されている点において相違している。
Compared with the circular
接合プレート37は、鋼板等の板状部材からなるものである。接合プレート37は、図8、図9に示すように、その一面側37aが鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11の端面11aに対して突き合わされて溶接され、その他面側37bが円形鋼管5の端面5bに対して突き合わされて溶接される。
The joining
接合プレート37は、円形鋼管5の端部5aや鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11の形状に応じた形状とされており、その外形が、これらとほぼ同様の断面円形状に形成されている。円形鋼管5と鋼製中空ジョイント4と接合プレート37との相対的な寸法は、図7〜図9に示す例では、鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11の直径より円形鋼管5の直径の方が若干大きく構成され、更に、円形鋼管5の直径より接合プレート37の直径の方が若干大きく構成されている。接合プレート37の円形鋼管5や鋼製中空ジョイント4に対する相対的な寸法は、円形鋼管5や鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11の直径と接合プレート37の直径とが略同一となるようにされていてもよい。
The joining
このように、鋼製中空ジョイント4と円形鋼管5とが、その間に介在された接合プレート37に溶接される構成とした場合、円形鋼管5と鋼製中空ジョイント4の端面における相対的な寸法管理が不要となるため、それぞれの断面形状の寸法精度を緩和できると共に、製造時期、製造メーカー毎の断面形状のばらつきの影響を緩和することもでき、部材の調達を安定化できるメリットがある。
Thus, when it is set as the structure welded to the joining
次に、本発明における円形鋼管部材の第3実施形態について説明する。 Next, 3rd Embodiment of the circular steel pipe member in this invention is described.
図10は、第3実施形態の円形鋼管部材1Bの斜視図を示すものである。この円形鋼管部材1Bは、図7に示される円形鋼管部材1Aと比較して、鋼製中空ジョイントの形状が相違している。
FIG. 10 shows a perspective view of the circular steel pipe member 1B of the third embodiment. This circular steel pipe member 1B is different from the circular
図11は、第3実施形態としての円形鋼管部材1Bで用いられている鋼製中空ジョイント4Aの構成を示すものであり、(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)は(a)のB−B線断面図を示している。 FIG. 11 shows the structure of a steel hollow joint 4A used in the circular steel pipe member 1B as the third embodiment, (a) is a perspective view thereof, (b) is a plan view thereof, (c) ) Shows a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
鋼製中空ジョイント4Aは、図5で示される鋼製中空ジョイント4と比較して、プレート接合部13の断面形状が断面円形状に形成されている点において相違している。本実施形態での鋼製中空ジョイント4Aにおけるプレート接合部13は、図11に示すように、その円形断面がなす円の直径が、溶接接合部11の円形断面がなす円の直径よりも短くなるようにされている。 The steel hollow joint 4A is different from the steel hollow joint 4 shown in FIG. 5 in that the cross-sectional shape of the plate joint 13 is formed in a circular cross-section. As shown in FIG. 11, the diameter of the circle formed by the circular cross section of the plate joint 13 in the steel hollow joint 4 </ b> A according to the present embodiment is shorter than the diameter of the circle formed by the circular cross section of the weld joint 11. Has been.
図12は、他の実施形態としての本発明に係る鋼製中空ジョイント4Bを示しており、図12(a)はその斜視図、(b)はその平面図、(c)は(a)のH−H線断面図を示している。 FIG. 12 shows a steel hollow joint 4B according to the present invention as another embodiment, FIG. 12 (a) is a perspective view thereof, FIG. 12 (b) is a plan view thereof, and FIG. HH line sectional drawing is shown.
鋼製中空ジョイント4Bは、図11で示される鋼製中空ジョイント4Aと比較して、溶接接合部11及びプレート接合部13の断面形状が相違している。具体的には、鋼製中空ジョイント4Cの溶接接合部11の断面形状は、略楕円形状に形成されており、更に、そのプレート接合部13の断面形状は、略菱形状に形成されている。 The steel hollow joint 4B is different from the steel hollow joint 4A shown in FIG. 11 in the cross-sectional shapes of the weld joint 11 and the plate joint 13. Specifically, the cross-sectional shape of the weld joint 11 of the steel hollow joint 4C is formed in a substantially elliptical shape, and the cross-sectional shape of the plate joint 13 is formed in a substantially rhombus shape.
このように、本発明に係る鋼製中空ジョイント4、4Aは、プレート接合部13の形状が、少なくともエンドプレート31のボルト孔33の位置に対応した部位において、溶接接合部11よりも内側に狭まって形成されていればよく、ボルト孔33と対応していない部位においても、溶接接合部11よりも内側に狭まって形成されていてもよい。このため、プレート接合部13の断面形状については、上述の形状に特に限定するものではなく、断面三角形状、断面多角形状、断面不定形状等の如何なるものであってもよい。
Thus, in the steel
また、本発明において用いられる鋼製中空ジョイント4、4A、4Bは、図6に示すように、プレート接合部13が、矩形状に構成されるエンドプレート31の四隅の角部31aに対応した部位において、その溶接接合部11よりも内側に狭まって形成されていることが好ましい。これにより、プレート接合部13の断面二次モーメントを比較的大きく確保しつつも、締結作業用空間18を四箇所確保することが可能となる。
Moreover, as shown in FIG. 6, the steel
なお、本発明に係る円形鋼管部材1等の寸法の例について説明すると、図2に示される円形鋼管部材1の高さは2600mmとされる。円形鋼管5は、外周の直径60mmの略円形状の断面とされ、その板厚が3.2mmとされる。また、図5に示される鋼製中空ジョイント4は、溶接接合部11が外周の直径60mmの略円形状の断面とされ、プレート接合部13が一辺45mmの略正方形状の断面とされ、ジョイント本体10の高さが60mmとされる。また、図3等に示されるエンドプレート31は、一辺100mmの略正方形状とされ、その板厚が9mmとされる。また、図1に示されるH形鋼からなる梁部材3は、フランジ3aの幅が100mm、ウェブ3bの高さが200mmとされる。また、図7に示される接合プレート37は、外周の直径63mmの略円形状とされ、その板厚が9mmとされる。また、図11に示される鋼製中空ジョイント4Aは、プレート接合部13が直径45mmの略円形状である以外は、図5に示される鋼製中空ジョイント4とほぼ同じである。これら寸法は、あくまでその一例として示したものであり、本発明は、これら寸法に限定されないのは勿論である。
In addition, if the example of the dimension of the circular
次に、上述の円形鋼管部材1に用いられる鋼製中空ジョイント4の製造方法について説明する。
Next, the manufacturing method of the steel hollow joint 4 used for the above-mentioned circular
本発明に係る鋼製中空ジョイント4は、例えば、ハイドロフォーム成形、プレス成形等により製造されるが、ハイドロフォーム成形のような一体成形により製造することが好ましい。以下においては、ハイドロフォーム成形により図5に示される鋼製中空ジョイント4を製造する方法の一例について説明する。 The steel hollow joint 4 according to the present invention is manufactured by, for example, hydroform molding, press molding or the like, but is preferably manufactured by integral molding such as hydroform molding. Below, an example of the method of manufacturing the steel hollow joint 4 shown by FIG. 5 by hydroforming is demonstrated.
図13(a)は、本発明における鋼製中空ジョイント4の製造方法を実現可能とするハイドロフォーム成形装置50の構成を模式的に示した側面断面図である。
FIG. 13A is a side cross-sectional view schematically showing a configuration of a
ハイドロフォーム成形装置50は、一組のハイドロフォーム用分割金型51、52と、分割金型51及び分割金型52間に配置される素材管57を両端から軸押し可能とする軸押しパンチ55とを備えている。なお、本明細書においては、上側に配置される分割金型51を上金型51とし、下側に配置される分割金型52を下金型52として説明する。また、ここでいう素材管57とは、ハイドロフォーム成形後に得られる成形品の素材となる鋼管のことをいう。
The
上金型51及び下金型52は、ハイドロフォーム成形により素材管57を所定形状にするためのキャビティ53が設けられている。本例においては、このキャビティ53によって素材管57が、図5に示される鋼製中空ジョイント4を二つ直列に配置し、その軸方向の一端側10a端部を突き合わせた形状に成形可能となるように、キャビティ53の形状が調整されている。なお、図14においては、この上金型51及び下金型52を用いて成形されたハイドロフォーム成形品61の形状の側面断面図を示している。得られるハイドロフォーム成形品61は、その軸方向中心の両側が対称となるような形状とされている。
The
キャビティ53は、素材管57の両端側に対応する位置に設けられる方形凹部53aと、素材管57の中央部に対応する位置に設けられる半円形凹部53bと、方形凹部53aと半円形凹部53bとの間に設けられ、方形凹部53aから半円形凹部53bに向かうにつれて形状が方形から半円形に近づくように滑らかに拡開される拡開凹部53cとを備えて構成されている。
The
このハイドロフォーム成形装置50によって鋼製中空ジョイント4Aを製造する場合、まず、素材管57を下金型52のキャビティ53内に素材管57を配置して、上金型51を下降させて蓋を閉める。次に、図13(b)に示すように、図示しない圧力媒体充填手段により、例えば水のような圧力媒体59を素材管57内に充填して、その圧力媒体59により素材管57の内側から外側に向けて液圧を負荷するととともに、素材管57の両端から軸押しパンチ55によって素材管57を軸押しして圧縮荷重を負荷して、軸押し及び液圧の付与によるハイドロフォーム成形を施す。
When the steel hollow joint 4A is manufactured by the
図13(c)は、図13(b)のC−C線断面図、E−E線断面図を示し、図13(d)は、図13(b)のD−D線断面図を示している。この図に示すように、ハイドロフォーム成形により、素材管57の両端側は、上金型51及び下金型52のキャビティ53の方形凹部53aにより断面角形状に形成され、素材管57の中央部は、キャビティ53の半円形凹部53bにより断面円形状に形成されることになる。
13C shows a cross-sectional view taken along the line CC and EE of FIG. 13B, and FIG. 13D shows a cross-sectional view taken along the line D-D of FIG. 13B. ing. As shown in this figure, by hydroforming, both end sides of the
次に、図14に示すように、得られたハイドロフォーム成形品61をその軸方向の中央で二分割されるように、一点鎖線で示した切断線L1に沿って切断する。これによって、鋼製中空ジョイント4が二つ得られることになる。
Next, as shown in FIG. 14, the obtained hydroform molded
上述のように、ハイドロフォーム成形により本発明に係る鋼製中空ジョイント4を製造する場合、他の成形方法により製造した場合と比べて、本発明に係る鋼製中空ジョイント4のような複雑形状のものであっても容易に製造することができる。また、ハイドロフォーム成形のような一体成形により製造された本発明に係る鋼製中空ジョイント4は、溶接を用いない一体成形により得られているため、溶接歪みによる強度への悪影響がなく、また、外観に切断線等がないことから意匠性の観点からも優れている。また、本発明に係る鋼製中空ジョイント4をハイドロフォーム成形することにより、プレート接合部13の端面13aに平面を出す仕上げ加工が不要となり、鋼製中空ジョイント4の製作工程数の削減、製作コストの低減を図ることが可能となっている。
As described above, when the steel hollow joint 4 according to the present invention is manufactured by hydroforming, the shape of the steel hollow joint 4 according to the present invention is more complicated than when manufactured by other forming methods. Even if it is a thing, it can manufacture easily. Further, the steel hollow joint 4 according to the present invention manufactured by integral molding such as hydroform molding is obtained by integral molding without using welding, so there is no adverse effect on strength due to welding distortion, It is also excellent from the viewpoint of design because there is no cutting line in the appearance. Further, by hydroforming the steel hollow joint 4 according to the present invention, it is not necessary to finish the flat surface on the
また、軸方向中心の両側で対称となるような形状のハイドロフォーム成形品61を、その軸方向の中央で二分割されるように切断して二つの鋼製中空ジョイント4を得る場合、一組の上金型51及び下金型52のキャビティ53から同一形状の二つの鋼製中空ジョイント4を得ることができ、量産性に優れたものとなっている。また、この場合、ハイドロフォーム成形の特性上、素材管57の中央部よりも両端側の方が板厚を厚くすることができることから、鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11よりもプレート接合部13の板厚の方を厚くすることが可能となるため、エンドプレート31への溶接によるひずみを抑えることができる。
In addition, when two hydro
因みに、軸方向中心の両側で対称となるような形状のハイドロフォーム成形品61を、軸方向中心以外の部位でその軸方向に二分割されるように切断して、異なる高さの二つの鋼製中空ジョイント4を得ることとしてもよい。この場合、鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11に相当する部位において、得られたハイドロフォーム成形品61を切断することになる。
Incidentally, the hydroform molded
なお、上述のハイドロフォーム成形装置50やハイドロフォーム成形工程は、鋼製中空ジョイント4を製造する方法の一例として説明したものであり、上述の構成、工程順に限定されるものではない。このため、例えば、一組の上金型51、下金型52によって、鋼製中空ジョイント4が一つのみ成形されるようにしてもよい、三つ以上成形されるようにしてもよい。なお、図13、図14に示されるように、軸方向中心の両側で対称となるような形状のハイドロフォーム成形品61から二つの鋼製中空ジョイント4を得る場合、素材管57の両側からの軸押しパンチ55による軸押しの圧縮荷重を均等にすることができ、安定してハイドロフォーム成形品61を得ることができるメリットがある。
In addition, the above-mentioned hydroform shaping |
一組の上金型51、下金型52によって、鋼製中空ジョイント4を三つ以上成形されるようにする場合、上金型51、下金型52のキャビティ53は、例えば、鋼製中空ジョイント4を複数直列に配置し、互いに隣り合う鋼製中空ジョイント4が何れか一方の端部を突き合わせた形状となるように調整されていてもよい。この場合、図5に示される鋼製中空ジョイント4を複数成形する場合を例にとると、キャビティ53は、方形凹部53a、拡開凹部53c、半円形凹部53b並びに拡開凹部53cを一単位とした形状が、軸方向に連続して設けられることになる。
When three or more steel
また、本発明におけるハイドロフォーム成形装置、ハイドロフォーム成形方法においては、公知のハイドロフォーム成形装置で用いられている如何なる機構が採用されていてもよいし、公知のハイドロフォーム成形方法で用いられている如何なる手段が採用されていてもよい。 Further, in the hydroform molding apparatus and hydroform molding method of the present invention, any mechanism used in a known hydroform molding apparatus may be employed, and it is used in a known hydroform molding method. Any means may be adopted.
次に、プレス成形を用いた場合の本発明に係る鋼製中空ジョイント4の製造方法について説明する。以下においては、プレス成形により図5に示される鋼製中空ジョイント4を製造する方法の一例について説明する。 Next, the manufacturing method of the steel hollow joint 4 based on this invention at the time of using press molding is demonstrated. Below, an example of the method of manufacturing the steel hollow joint 4 shown by FIG. 5 by press molding is demonstrated.
まず、予め打ち抜き加工により所定形状に打ち抜かれた板材に対して、プレス成形を施すことにより図15(a)に示すようなプレス成形品63を二つ得る。このプレス成形品63は、図15(b)に示すように、鋼製中空ジョイント4をその軸方向から見た場合における断面形状が軸心Gの両側で対称となるように、その軸方向に沿って分断された形状からなる。
First, two press-formed
このようにして得られた二つのプレス成形品63は、図15(b)、図15(c)に示すように、その幅方向の両側の側端面63aを突き合わせたうえで、二部材の境界部65に沿ってレーザー溶接、アーク溶接等の溶接を施して、これらを互いに固定し、これによって鋼製中空ジョイント4が得られる。なお、図15(b)、図15(c)で示すように、溶接後において、二つのプレス成形品63の間には溶接ビード74が形成されることになる。
As shown in FIGS. 15B and 15C, the two press-formed
このようにプレス成形によっても本発明に係る鋼製中空ジョイント4が製造可能である。 Thus, the steel hollow joint 4 according to the present invention can be manufactured also by press molding.
なお、図2に示す円形鋼管部材1のように、円形鋼管5の端部5aを鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11に溶接させる場合、図16(a)に示すように、ジョイント本体10の一端側10aの端面11aに突き合わされる円形鋼管5の端面5bに対して開先加工を施し、得られた開先23を利用して開先溶接を行なってもよい。
When the
また、図16(b)に示すように、鋼製中空ジョイント4の一端側10a端部において、ジョイント本体10の溶接接合部11よりもその内側に狭まって形成され、円形鋼管5内に嵌合可能な断面角形状の挿入部20を設けることとしてもよい。鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11と挿入部20との間には、湾曲形状の段差22が形成されることになる。
Further, as shown in FIG. 16 (b), the one
このような挿入部20が設けられた鋼製中空ジョイント4を用いて円形鋼管5の端部5aを鋼製中空ジョイント4の溶接接合部11に溶接させる場合、この挿入部20を円形鋼管5内に差し込んで嵌合させたうえで、段差22を円形鋼管5の端面5bの上側に離れた位置で静止させた後に、この挿入部20を裏当てとして、円形鋼管5の端面5bと段差22との間を溶接することによって実現される。このような挿入部20が設けられた鋼製中空ジョイント4は、挿入部20が位置決め手段と裏当てとを兼ねており、施工性に優れたものとなっている。
When the
因みに、図16(b)に示すように、必要に応じ、鋼製中空ジョイント4を円形鋼管5より高強度化することにより、円形鋼管部材1の端部での強度を確保しつつ鋼製中空ジョイント4を円形鋼管5より薄肉化することが可能である。
Incidentally, as shown in FIG. 16 (b), the steel hollow joint 4 is made stronger than the
また、本発明に係る円形鋼管部材1は、以下のようにして、建築構造物における梁、斜材として用いられていてもよい。
Moreover, the circular
図17は、本発明に係る円形鋼管部材1を、梁として用いた状態を示す斜視図である。
FIG. 17 is a perspective view showing a state in which the circular
この場合、円形鋼管5と接合されるべき他方の構造部材としての柱部材3Aは、鉛直方向に延長されて、水平方向に間隔を空けて配置されている。円形鋼管部材1は、その両端のエンドプレート31を、これら柱部材3Aに当接させてこれらをボルト接合することによって、梁として柱部材3Aに対して直交して取り付けられることになる。
In this case, the column member 3 </ b> A as the other structural member to be joined to the
図18は、図17に示される鋼製中空ジョイント4と、断面円形の円形鋼管5とからなる円形鋼管部材1の代わりに、溶接接合部11の断面形状が略楕円形の鋼製中空ジョイント4Bと、断面楕円形の円形鋼管5とからなる円形鋼管部材1を、梁として用いた状態を示す斜視図である。
FIG. 18 shows a steel hollow joint 4B in which the cross-sectional shape of the weld joint 11 is substantially elliptical, instead of the circular
図19は、本発明に係る円形鋼管部材1を、斜材として用いた状態を示す斜視図である。
FIG. 19 is a perspective view showing a state in which the circular
この場合、梁部材3と柱部材3Aとが交差する角部41の近傍に、一端側が梁部材3に溶接等により固着され、他端側が柱部材3Aに溶接等により固着された鋼板等からなる傾斜プレート3Bを設けておき、円形鋼管部材1の両端のエンドプレート31をこの傾斜プレート3Bに当接させてこれらをボルト接合することによって、円形鋼管部材7が斜材として取り付けられることになる。この場合、上述した円形鋼管5と接合されるべき他方の構造部材とは、この傾斜プレート3Bが対応している。
In this case, in the vicinity of the corner 41 where the beam member 3 and the
因みに、傾斜プレート3Bと柱部材3Aと梁部材3とによって囲まれた部位には、図18に示すように、略三角形状の鋼板等からなる補強リブ43が、これら傾斜プレート3B等に対して溶接によって固着されている。
Incidentally, as shown in FIG. 18, a reinforcing
なお、本発明を適用した円形鋼管部材は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更等されていてもよい。 The circular steel pipe member to which the present invention is applied is not limited to the above-described embodiment, and may be appropriately changed in design and the like without departing from the gist of the present invention.
1、1A、1B 円形鋼管部材
1a 端部
2 接合構造
3 梁部材
3A 柱部材
3B 傾斜プレート
3a フランジ
3b ウェブ
4、4A、4B 鋼製中空ジョイント
5 円形鋼管
5a 端部
5b 端面
5c 中間部
9 交差部
10 ジョイント本体
10a 一端側
10b 他端側
11 溶接接合部
11a 端面
13 プレート接合部
13a 端面
18 締結作業用空間
20 挿入部
22 段差
23 開先
31 エンドプレート
33 ボルト孔
35 溶接ビード
37 接合プレート
50 ハイドロフォーム成形装置
51 上金型(分割金型)
52 下金型(分割金型)
53 キャビティ
53a 方形凹部
53b 半円形凹部
53c 拡開凹部
55 軸押しパンチ
57 素材管
59 圧力媒体
61 ハイドロフォーム成形品
63 プレス成形品
63a 側端面
100 接合構造
101 角形鋼管
103 梁部材
105 接合プレート
107 アングル部材
109 エンドプレート
109a ボルト孔
110 鋼管部材
111 締結作業用空間
DESCRIPTION OF
52 Lower mold (split mold)
53
Claims (5)
筒状のジョイント本体の軸方向一端側に設けられた断面円形状の溶接接合部が、上記円形鋼管の両端に突き合わされて溶接された鋼製中空ジョイントとを備え、
上記鋼製中空ジョイントは、上記ジョイント本体の軸方向他端側に設けられ、その他端側端面に対して4個のボルト孔が略正方形状に配置、形成されたエンドプレートが溶接されたプレート接合部を有するとともに、上記プレート接合部が略正方形の断面を有し、該略正方形の断面の各辺部が、上記ボルト孔側に面し、かつ、該略正方形状の断面の頂点部外縁どうしを結ぶ対角長が、上記円形鋼管の垂直断面の内周円直径と外周円直径の間にあること
を特徴とする円形鋼管部材。 A round steel pipe,
A welded joint having a circular cross section provided on one end side in the axial direction of the cylindrical joint body includes a steel hollow joint that is abutted and welded to both ends of the circular steel pipe,
The steel hollow joint is provided on the other end side in the axial direction of the joint body, and has four bolt holes arranged in a substantially square shape with respect to the other end side end surface. The plate joint has a substantially square cross section, each side of the substantially square cross section faces the bolt hole side, and the outer edges of the apexes of the substantially square cross section. A circular steel pipe member characterized in that a diagonal length connecting the two is between an inner circumferential circle diameter and an outer circumferential circle diameter of a vertical section of the circular steel pipe.
を特徴とする請求項1に記載の円形鋼管部材。 The circular steel pipe member according to claim 1, wherein the joint body of the steel hollow joint is integrally formed.
を特徴とする請求項1又は2に記載の円形鋼管部材。 The circular steel pipe member according to claim 1 or 2, wherein the circular steel pipe and the welded joint portion of the steel hollow joint are welded to a plate interposed therebetween.
を特徴とする請求項1又は2に記載の円形鋼管部材。 The steel hollow joint is formed at the end of one end side of the joint body so as to be narrower on the inner side than the welded joint, and is inserted into the circular steel pipe and fitted into the circular steel pipe. The circular steel pipe member according to claim 1 or 2, wherein the round steel pipe member is welded to the steel pipe.
を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の円形鋼管部材。 The circular steel pipe member according to any one of claims 1 to 4 , wherein the circular steel pipe is used as a column, a beam, or a diagonal member.
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