JP3801586B2 - Manufacturing method of square steel pipe column - Google Patents
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Description
本発明は、たとえば鉄骨構造物の支柱として使用される角形鋼管柱の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a method of manufacturing a rectangular steel pipe column used as a column of a steel structure, for example.
従来、支柱側に対してダイヤフラムを取り付ける方式として、たとえば通しダイヤフラム方式や内ダイヤフラム方式などが提供されている。
このうち通しダイヤフラム方式は、たとえば図5に示されるように、支柱が、その長さ方向において下部支柱31とパネルゾーン用のコラム32と上部支柱33とに切断(分断)されている。そして下部支柱31の上端に、裏当て材を介して下部ダイヤフラム34が溶接されるとともに、この下部ダイヤフラム34上に裏当て材を介してコラム32の下端が溶接される。さらにコラム32の上端に、裏当て材を介して上部ダイヤフラム35が溶接されるとともに、この上部ダイヤフラム35上に裏当て材を介して上部支柱33の下端が溶接される。
Conventionally, as a method of attaching a diaphragm to the support column side, for example, a through diaphragm method and an inner diaphragm method have been provided.
Of these, in the through diaphragm system, as shown in FIG. 5 , for example, the support column is cut (divided) into a
このようにして形成された支柱36に対する梁材(主にH形鋼材)37の連結は、この梁材37の遊端を、両ダイヤフラム34,35やコラム32に溶接することで行っていた。そして両ダイヤフラム34,35は、応力の伝達の役目を成していた。
The beam material (mainly H-shaped steel material) 37 is connected to the
また内ダイヤフラム方式は、たとえば図6に示されるように、支柱が、その長さ方向において下部支柱41と上部支柱42とに切断(分断)されている。そして下部支柱41内の上部と上部支柱42内の下部とに、それぞれ裏当て材を介してダイヤフラム43が溶接結合されている。これら下部支柱41と上部支柱42とは、直線状に位置されたのち、その遊端間が溶接結合されている。
In the inner diaphragm system, for example, as shown in FIG. 6 , the support column is cut (divided) into a
このようにして形成された支柱44に対する梁材45の連結は、この梁材45の遊端を、上下のダイヤフラム43に対向させた状態で、下部支柱41と上部支柱42との外面に溶接結合することで行われていた。
上記した従来の構成において、図5に示される通しダイヤフラム方式によると、支柱(鋼管)36は、短く切断するとともに溶接のための開先加工を行い、そして両ダイヤフラム34,35は、それぞれ上下の二箇所、合計四箇所を溶接することから、組立て工数が多くかつ溶接長さは長くなり、以て全体作業が複雑化するとともに製作費が高くなる。
In the conventional configuration described above, according to the through-diaphragm system shown in FIG. 5 , the strut (steel pipe) 36 is cut short and grooved for welding, and both
また図6に示される内ダイヤフラム方式によると、両ダイヤフラム43のそれぞれの溶接と、下部支柱41と上部支柱42との溶接との、合計三箇所の溶接が必要となることから、組立て工数が多くかつ溶接長さは長くなり、以て全体作業が複雑化するとともに製作費が高くなる。さらにダイヤフラム43は、下部支柱41と上部支柱42との端部近くにしか配置できず、また下部支柱41と上部支柱42との溶接結合部46を跨いで梁材45が溶接結合されることから、支柱44は、梁材45の連結位置に応じて短く切断され、長い一本ものの支柱にはできなかった。
Further, according to the inner diaphragm system shown in FIG. 6 , since a total of three places of welding of each of the
なお、別に外ダイヤフラム方式もあるが、これによると支柱外部の構造物が大型、重量大となり、しかも溶接長さが長いものとなる。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、溶接箇所を少なくし得るものでありながら、各コーナ部の曲率半径が揃い、しかも突き合わせ溶接部が傾斜状になるなどの変形が生じない角形鋼管柱を得られる角形鋼管柱の製造方法を提供することを目的としたものである。
In addition, there is another outer diaphragm system, but according to this, the structure outside the column becomes large and heavy, and the weld length is long.
Accordingly, the invention according to
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の角形鋼管柱の製造方法は、所定の板厚の半成形長尺角形鋼管と、この半成形長尺角形鋼管よりも板厚が厚くかつ梁材連結部を形成する長さの半成形短尺角形鋼管とが準備され、これら半成形長尺角形鋼管と半成形短尺角形鋼管は、それぞれ、少なくとも一つの平板部に突き合わせ溶接部が形成されるとともに、そのコーナ部は、最終製品の曲率半径よりも大きい曲率半径に形成されており、これら半成形長尺角形鋼管と半成形短尺角形鋼管とを、半成形短尺角形鋼管を梁材連結位置として長さ方向で溶接結合して半成形角形鋼管柱を形成し、この半成形角形鋼管柱を加熱したのち、その全長において各コーナ部の曲率半径を揃えるように熱間成形することを特徴としたものである。
In order to achieve the above-described object, a method for manufacturing a rectangular steel pipe column according to
したがって請求項1の発明によると、溶接結合を行った半成形角形鋼管柱に対して熱間成形を行うことで、梁材連結位置を厚い板厚としながらも、その全長において各コーナ部の曲率半径を揃え、しかも平板部とコーナ部とを均質化した角形鋼管柱を製造し得るとともに、溶接が母材(半成形鋼管柱)に一体化され、特に塑性変形性能に優れ、脆性破壊を未然に防止し得る。そして、突き合わせ溶接部が傾斜せず直線状のままであるなどの変形が生じない角形鋼管柱を製造し得る。
Therefore, according to the invention of
上記した本発明の請求項1によると、溶接箇所を少なくできるものでありながら、溶接結合を行った半成形角形鋼管柱に対して熱間成形を行うことで、梁材連結位置を厚い板厚としながらも、その全長において各コーナ部の曲率半径を揃えることができ、さらに平板部とコーナ部とを均質化した角形鋼管柱を製造できるとともに、溶接を母材(半成形鋼管柱)に一体化でき、特に塑性変形性能に優れ、脆性破壊を未然に防止でき、しかも、突き合わせ溶接部が傾斜せず直線状のままであるなどの変形が生じない角形鋼管柱を製造できる。 According to the first aspect of the present invention described above, the beam connecting position can be increased by performing hot forming on the semi-formed square steel pipe column that has been welded and joined while reducing the number of welds. However, the radius of curvature of each corner can be made uniform over the entire length, and a square steel pipe column with a uniform flat plate and corner can be manufactured, and welding is integrated with the base material (half-formed steel pipe column). In particular, it is possible to manufacture a rectangular steel pipe column that is excellent in plastic deformation performance, can prevent brittle fracture, and that does not deform such that the butt weld is not inclined and remains linear.
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、四角形の角形鋼管を採用した状態として、図1〜図4に基づいて説明する。
[Embodiment 1]
Below,
すなわち図2に示されるように、厚い板厚Tでかつ各コーナ部が大きい曲率半径Rに成形された半成形短尺角形鋼管20と、薄い板厚tでかつ同様に各コーナ部が大きい曲率半径Rに成形された半成形長尺角形鋼管21とが準備される。その際に半成形短尺角形鋼管20と半成形長尺角形鋼管21とは、その一つの平板部に、突き合わせ溶接による突き合わせ溶接部20a,21aが形成されており、そして少し長めの外寸W+αとして半成形されている。
That is, as shown in FIG. 2, thicker thickness T a and semi-molded short
すなわち半成形短尺角形鋼管20と半成形長尺角形鋼管21とは、各コーナ部を大きい曲率半径Rとしかつ少し長めの外寸W+αとすることで、その外周形状は、最終製品形状(角形鋼管柱)よりも大きくして同一状に形成されている。ここで所定の板厚tとは、鉄骨構造物の規模に応じて採用される鋼管柱の外寸Wなどにより決定されるもので、たとえば外寸Wが600mmのときに板厚tは25mmである。また半成形長尺角形鋼管21の板厚tと半成形短尺角形鋼管20の板厚Tとは、たとえば2t≒Tとされている。また半成形短尺角形鋼管20は、梁材連結部を形成する長さ(高さ)Lとされている。
In other words, the semi-formed short
このような半成形短尺角形鋼管20と半成形長尺角形鋼管21とを、その外周形状を同一状として、かつ突き合わせ溶接部20a,21aを同一直線状として位置させる。そして、半成形短尺角形鋼管20と半成形長尺角形鋼管21との相当接間を溶接結合22することで、図1、図3(a)に示すように、半成形短尺角形鋼管20を梁材連結位置として半成形角形鋼管柱23を構成する。
The semi-formed short
次いで半成形角形鋼管柱23に対して熱間成形(整形)を行う。すなわち、半成形角形鋼管柱23が加熱手段25において加熱され、そして成形手段26において熱間成形(熱間絞り成形)される。このように外周形状を熱間成形することにより、図1、図3(b)に示すように、全長に亘って所望の外寸Wであり、かつ各コーナが同様な曲率半径rであり、そして梁材連結位置が厚い板厚Tの角形鋼管柱(鋼管柱)24、すなわち、外周形状を最終製品形状とした角形鋼管柱24が得られる。
Next, hot forming (shaping) is performed on the semi-formed square
この実施の形態1によると、溶接結合22を行ったのち熱間成形を行うことで、溶接が母材(半成形短尺角形鋼管や半成形長尺角形鋼管)に一体化され、特に塑性変形性能に優れ、脆性破壊を未然に防止し得る。
According to the first embodiment, the welding is integrated with the base material (semi-formed short rectangular steel pipe or semi-formed long rectangular steel pipe) by performing hot forming after performing the
そして半成形角形鋼管柱23に対して熱間成形を行うことで、その全長において各コーナ部の曲率半径rを揃え、しかも突き合わせ溶接部20a,21aが傾斜せず直線状のままであるなどの変形が生じない角形鋼管柱24を製造し得る。さらに熱間成形によって、平板部とコーナ部とを均質化した角形鋼管柱24を製造し得る。
And by performing hot forming with respect to the semi-formed square
なお、上記した実施の形態1において、半成形短尺角形鋼管20や半成形長尺角形鋼管21は、鋼板をプレス成形したのち突き合わせ溶接することで得たり、あるいは、鋼板を曲げ成形したのち突き合わせ溶接することで丸形鋼管を成形したのち、この丸形鋼管をプレス方式やロール方式により成形することで得ている。
In the first embodiment described above, the semi-formed short
このような角形鋼管柱24は、所定本数が建築現場などに運搬され、そして図4に示すように、梁材連結部を形成する長さLの厚板部分の外面に、梁材6が溶接結合7によって連結される。その際に梁材連結部は、予め厚い板厚Tによって十分な強度を確保し得、梁材6の溶接結合7は何ら支障なく行える。そして角形鋼管柱24はパイプジョイント形式で得られ、内蔵リブや裏当て金などがない状態に仕上げ得る。したがって、中にコンクリートなどを充填させる構成も容易に採用し得る。
A predetermined number of such square
上記した実施の形態において、鋼管としては、たとえば、ロール成形によるワンシーム角形鋼管、プレス成形による一対のみぞ形材を向き合わせて突き合わせ溶接したツーシーム角形鋼管、一対の圧延みぞ形材を溶接してなるツーシーム角形鋼管、圧延山形材を一対、向き合わせて溶接したツーシーム角形鋼管など、いずれも既製の鋼管が適宜に使用される。 In the above-described embodiment, as the steel pipe, for example, a one-seam rectangular steel pipe formed by roll forming, a two-seam rectangular steel pipe formed by facing and welding a pair of groove-shaped members formed by press forming, and a pair of rolled groove-shaped members are welded. A ready-made steel pipe, such as a two-seam square steel pipe and a two-seam square steel pipe obtained by welding a pair of rolled chevron members facing each other, is appropriately used.
上記した実施の形態では、角形鋼管として断面で正四角形状の鋼管を採用しているが、これは断面で長方形の鋼管も同様に採用し得るものである。さらには、正五角形や正六角形など、各種の多角形の鋼管にも同様に採用し得るものである。 In the above-described embodiment, a square steel pipe having a square shape in cross section is adopted as the square steel pipe, but a steel pipe having a rectangular shape in cross section can also be adopted. Furthermore, it can be similarly applied to various polygonal steel pipes such as regular pentagons and regular hexagons.
上記した実施の形態では、エレクトロスラグ溶接機やエレクトロガスアーク溶接機による溶接であり、これによると、短時間で高品質の溶接を行うことができる。なお、レーザなど他の溶接方式であってもよい。 In the above-described embodiment, welding is performed by an electroslag welding machine or an electrogas arc welding machine, and according to this, high-quality welding can be performed in a short time. Other welding methods such as laser may be used.
6 梁材
20 半成形短尺角形鋼管
20a 突き合わせ溶接部
21 半成形長尺角形鋼管
21a 突き合わせ溶接部
22 溶接結合
23 半成形角形鋼管柱
24 角形鋼管柱
25 加熱手段
26 成形手段
t 長尺角形鋼管の板厚
T 短尺角形鋼管の板厚
L 梁材連結部を形成する長さ
W 角形鋼管柱の外寸
W+α 半成形角形鋼管柱の外寸
R 半成形角形鋼管の曲率半径
r 角形鋼管柱の曲率半径
6
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