図1は、本発明の実施の形態における遊技機、制御方法および制御プログラムを適用して構成した遊技機の装置構成図の一例であって、図2は、本発明のガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図であり、図3は、1つの遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠60と、その外枠60と回動可能に支持されたガラス枠50とが備えられている(図1、図2参照)。また、外枠60には、遊技球が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2が設けられている。ガラス枠50には、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3と、スピーカからなる音声出力装置32と、複数のランプを有する演出用照明装置34と、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン35とが設けられている。
さらに、ガラス枠50には、複数の遊技球を貯留する受け皿40が設けられており、この受け皿40は、操作ハンドル3の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している(図2参照)。この受け皿40の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、玉送りソレノイド4bが駆動することにより、ガラス枠50の裏面に設けられた玉送り開口部41へ1個ずつ送り出される。
そして、玉送り開口部41へ送り出された遊技球は、打出部材4cの方向に向けて下り傾斜を有している発射レール42により、発射レール42の下り傾斜の端部に誘導される。発射レール42の下り傾斜の端部の上方には、遊技球を停留させる停止するストッパー43が設けられており、玉送り開口部41から送り出された遊技球は、発射レール42の下り傾斜の端部で1個の遊技球が停留されることになる(図2参照)。
そして、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している発射ボリューム3bも回動し、発射ボリューム3bにより遊技球の発射強度が調整され、調整された発射強度で発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cが回転する。この打出部材4cが回転することで、打出部材4cにより発射レール42の下り傾斜の端部に貯留されている遊技球が打ち出され、遊技球が遊技領域6に発射されることとなる。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール42からレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後遊技領域6内を落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
また、上記遊技領域6には、複数の一般入賞口12が設けられている。これら各一般入賞口12には、一般入賞口検出スイッチ12aが設けられており、この一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、上記遊技領域6の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口14および第2始動口15と、遊技球が入球可能な第2大入賞口17とが設けられている。
この第2始動口15は、一対の可動片15bを有しており、これら一対の可動片15bが閉状態に維持される第1の態様と、一対の可動片15bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。なお、第2始動口15が上記第1の態様に制御されているときには、当該第2始動口15の真上に位置する第2大入賞口17の入賞部材が障害物となって、遊技球の受入れを不可能としている。
一方で、第2始動口15が上記第2の態様に制御されているときには、上記一対の可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入賞が容易となる。つまり、第2始動口15は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、特別図柄判定用乱数値等を取得し、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たりの抽選」という)が行われる。
また、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2大入賞口17は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。この第2大入賞口17の下部には、遊技盤面側からガラス板52側に突出可能な第2大入賞口開閉扉17bを有しており、この第2大入賞口開閉扉17bが遊技盤面から突出する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される。
そして、第2大入賞口開閉扉17bが遊技盤面に突出していると、遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらに、上記遊技領域6の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13と、遊技球が入球可能な第1大入賞口16とが設けられている。
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、普通図柄ゲート13と第1大入賞口16とには遊技球が、通過または入賞しないように構成されている。
特に、後述する時短遊技状態に移行したとしても、遊技領域6の左側の領域に遊技球を流下させてしまうと、普通図柄ゲート13に遊技球が通過しないことから、第2始動口15にある一対の可動片15bが開状態とならず、第2始動口15に遊技球が入賞することが困難になるように構成されている。
この普通図柄ゲート13には、遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられており、このゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出すると、普通図柄判定用乱数値を取得し、後述する「普通図柄の抽選」が行われる。
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、第1大入賞口開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらには、遊技領域6の最下部の領域には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、遊技球の流下に影響を与える飾り部材7が設けられている。この飾り部材7の略中央部分には、液晶表示装置(LCD)31が設けられており、この液晶表示装置31の上方には、ベルトの形をした演出用駆動装置33が設けられている。
この液晶表示装置31は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技の進行に応じた画像を表示したりする。なかでも、後述する大当りの抽選結果を報知するための3個の演出図柄36が表示され、特定の演出図柄36の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当りの抽選結果として大当りが報知される。
より具体的には、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、3個の演出図柄36をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、演出図柄36を停止表示するものである。また、この演出図柄36の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにもしている。
上記演出用駆動装置33は、その動作態様によって遊技者に期待感を与えるものである。演出用駆動装置33は、例えば、ベルトが下方に移動したり、ベルト中央部の回転部材が回転したりする動作を行う。これら演出用駆動装置33の動作態様によって、遊技者にさまざまな期待感を与えるようにしている。
さらに、上記の各種の演出装置に加えて、音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置34は、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。
また、演出ボタン35および十字キーは、例えば、上記液晶表示装置31に当該演出ボタン35および十字キーを操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられており、十字キーには、図示しない十字キー検出スイッチが設けられている。
遊技領域6の右下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するものであり、7セグメントのLEDで構成されている。つまり、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が複数設けられており、この第1特別図柄表示装置20に大当たりの抽選結果に対応する特別図柄を表示することによって、抽選結果を遊技者に報知するようにしている。例えば、大当たりに当選した場合には「7」が表示され、ハズレであった場合には「−」が表示される。このようにして表示される「7」や「−」が特別図柄となるが、この特別図柄はすぐに表示されるわけではなく、所定時間変動表示された後に、停止表示されるようにしている。
ここで、「大当たりの抽選」とは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得し、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。この大当たりの抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たりの抽選結果に対応する特別図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
なお、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を計15回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。
つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
また、普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、第2の態様に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。
より詳細には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の左側のLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の2つのLEDが点滅する。
また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示される。
そして、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
ガラス枠50は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板52を支持している。なお、ガラス板52は、ガラス枠50に対して着脱可能に固定されている。
またガラス枠50は、左右方向の一端側(たとえば遊技機1に正対して左側)においてヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されており、ヒンジ機構部51を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機1に正対して右側)を外枠60から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠50は、ガラス板52とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部51を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠60の内側部分を開放することができる。
ガラス枠50の他端側には、ガラス枠50の他端側を外枠60に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠50には、ガラス枠50が外枠60から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ133も設けられている。
遊技機1の裏面には、図3に示すように、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30などが設けられている。また、電源基板170に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ171や、図示しない電源スイッチが設けられている。
次に、図4の遊技機1全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板110は遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cから構成されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)と少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が入球したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、払出制御基板130、第2始動口15の一対の可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉扉17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
このメインCPU110aでは、保留球における大当たり抽選を当該保留球における抽選処理よりも前に行い、抽選結果を先取得する(先読みする)ことも可能であって、このとき、先取得した抽選結果を演出制御基板120を介して画像制御基板150へと送出する。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。例えば、大当たり抽選に参照される大当り判定テーブル、普通図柄の抽選に参照される当り判定テーブル、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル、大入賞口開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル、大入賞口開放態様テーブル、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル等がメインROM110bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM110cには、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普通図柄データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタなど各種のタイマカウンタが設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120cを備えており、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120への一方向に通信可能に接続されている。サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー検出スイッチ、ジョイスティック検出スイッチ35b、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板140または画像制御基板150に送信する。サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板120におけるサブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34に所定の演出を実行させるためのデータを生成し、かかるデータを画像制御基板150やランプ制御基板140へ送信する。
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
例えば、主制御基板から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄36の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM120bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御基板120のサブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
サブRAM120cには、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う。この払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えており、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ132、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置の払出モータ131を制御して所定の遊技球を払い出す。
このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板140は、遊技盤2に設けられた演出用照明装置34を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用駆動装置33を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板140は、演出制御基板120に接続されており、演出制御基板120から送信された各種のコマンドに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板150は、上記液晶表示装置31および音声出力装置32と接続されており、演出制御基板120から送信された各種のコマンドに基づいて、液晶表示装置31における画像の表示制御、音声出力装置32における音声の出力制御を行う。
画像制御基板150の詳しい説明は、図5の画像制御基板のブロック図を用いて以下で説明する。
次に、図5の画像制御基板150のブロック図を用いて、画像表示制御について説明する。
画像制御基板150は、液晶表示装置31の画像表示制御を行うためホストCPU150a、ホストRAM150b、ホストROM150c、CGROM151、水晶発振器152、VRAM153、VDP(Video Display Processor)2000と、音制御回路3000とを備えている。
ホストCPU150aは、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、VDP2000にCGROM151に記憶されている画像データを液晶表示装置31に表示させる指示を行う。かかる指示は、VDP2000における制御レジスタにおけるデータの設定、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストの出力によって行われる。
また、ホストCPU150aは、VDP2000からVブランク割込信号や描画終了信号を受信すると、適宜割り込み処理を行う。
さらに、ホストCPU150aは、音制御回路3000にも、演出制御基板120から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて、所定の音声データを音声出力装置32に出力させる指示を行う。
ホストRAM150bは、ホストCPU150aに内蔵されており、ホストCPU150aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、ホストROM150cから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、ホストROM150cは、マスクROMで構成されており、ホストCPU150aの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示するにあたり参照され、その演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法等などの情報を記憶している。
CGROM151は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、この画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。
また、3次元座標系を用いた3次元仮想空間の空間情報とともにこの3次元仮想空間に配置される3次元オブジェクトのオブジェクト情報(オブジェクトの形状、色彩等)を記憶している。
さらに、CGROM151には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。
なお、CGROM151は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
水晶発振器152は、パルス信号をVDP2000に出力し、このパルス信号を分周することで、VDP2000が制御を行うためのシステムクロック、液晶表示装置31と同期を図るための同期信号等が生成される。
VRAM153は、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。
また、VRAM153は、ホストCPU150aから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域153aと、伸長回路により伸長された画像データを記憶する展開記憶領域153bと、画像を描画または表示するための第1フレームバッファ153c、第2フレームバッファ153dとを有している。また、VRAM153には、パレットデータも記憶される。
なお、この2つのフレームバッファは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
VDP2000は、いわゆる画像プロセッサであり、ホストCPU150aからの指示に基づいて、いずれかのフレームバッファ(表示用フレームバッファ)から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて、映像信号(RGB信号等)を生成して、液晶表示装置に出力するものである。
また、VDP2000は、演出制御部200のほか、図示しない制御レジスタ、CGバス I/F、CPU I/F、クロック生成回路、伸長回路、描画回路、表示回路、メモリコントローラとを備え、バスによって接続されている。
制御レジスタは、VDP2000が描画や表示の制御を行うためレジスタであり、制御レジスタに対するデータの書き込みと読み出しで、描画の制御や表示の制御が行われる。ホストCPU150aは、CPU I/Fを介して、制御レジスタに対するデータの書き込みと読み出しを行うことができる。
この制御レジスタは、VDP2000が動作するために必要な基本的な設定を行うシステム制御レジスタと、データの転送に必要な設定をするデータ転送レジスタと、描画の制御をするための設定をする描画レジスタと、バスのアクセスに必要な設定をするバスインターフェースレジスタと、圧縮された画像の伸長に必要な設定をする伸長レジスタと、表示の制御をするための設定をする表示レジスタと、6種類のレジスタを備えている。
CGバス I/Fは、CGROM151との通信用のインターフェース回路であり、CGバス I/Fを介して、CGROM151からの画像データがVDP2000に入力される。
また、CPU I/Fは、ホストCPU150aとの通信用のインターフェース回路であり、CPU I/Fを介して、ホストCPU150aがVDP2000にディスプレイリストを出力したり、制御レジスタにアクセスしたり、VDP2000からの各種の割込信号をホストCPU150aが入力したりする。
データ転送回路は、各種デバイス間のデータ転送を行う。
具体的には、ホストCPU150aとVRAM153とのデータ転送、CGROM151とVRAM153とのデータ転送、VRAM153の各種記憶領域(フレームバッファも含む)の相互間のデータ転送を行う。
クロック生成回路は、水晶発振器152よりパルス信号を入力し、VDP2000の演算処理速度を決定するシステムクロックを生成する。また、同期信号生成用クロックを生成し、表示回路を介して同期信号を液晶表示装置31に出力する。
伸長回路は、CGROM151に圧縮された画像データを伸長するための回路であり、伸長した画像データを展開記憶領域153bに記憶させる。
描画回路は、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストによるシーケンス制御を行う回路である。
表示回路は、VRAM153にある「表示用フレームバッファ」に記憶された画像データ(デジタル信号)から、映像信号として画像の色データを示すRGB信号(アナログ信号)を生成し、生成した映像信号(RGB信号)を液晶表示装置31に出力する回路である。さらに、表示回路は、液晶表示装置31と同期を図るための同期信号(垂直同期信号、水平同期信号等)も液晶表示装置31に出力する。
なお、本実施形態では、映像信号として、デジタル信号をアナログ信号に変換したRGB信号を液晶表示装置31に出力するように構成したが、デジタル信号のまま映像信号を出力してもよい。
メモリコントローラは、ホストCPU150aからフレームバッファ切換えの指示があると、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とを切り替える制御を行うものである。
音制御回路3000には、音声データが多数格納されている音声ROMが備えられており、音制御回路が、演出制御基板120から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、音声出力装置32における音声出力制御をする。
図6は、本発明の実施の形態における遊技機、制御方法および制御プログラムを適用して構成した演出制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
図6において、演出制御部200は、図5に示す画像制御基板150のVDP2000の一部を構成しており、受信部201、条件判断部202、条件記憶部203、演出制御処理部204、計時制御部205、登録処理制御部206、コード生成制御部207、コード管理制御部208、保存部209、画像形成処理部210、表示制御処理部211を具備して構成される。
遊技中や待機中等の各演出を制御している演出制御基板120から所定の演出を実行させるためのデータ(演出パターン指定コマンド)を受信した画像制御基板150のホストCPU150aが、VDP2000に対してCGROM151に記憶されている画像データを液晶表示装置31に表示させる指示を行うことにより、この指示を演出制御部200の受信部201において受信する。
この受信部201では、この指示に基づくデータを条件判断部202へと送出する。条件判断部202では、受信部201より送出されてくるデータが、条件記憶部203で記憶している表示条件に該当するか否かを判断する。
条件記憶部203では、演出画像を構成する画像であって登録することが可能な特別画像を表示する条件が設定された「表示条件」の情報、特別画像が登録されている場合にその特別画像の再表示を行う条件が設定された「再表示条件」の情報およびその特別画像を携帯電話などの情報端末に表示する前提で用いられるコード情報を作成する条件が設定された「表示前提条件」の情報が記憶されている。
条件判断部202において、表示条件に該当すると判断する場合には、演出制御処理部204に対して表示条件を満たすことによる演出制御処理を指示し、演出制御処理部204は、表示条件を満たしたときの演出状態や演出内容に応じた特別画像を液晶表示装置に表示させる指示を表示制御処理部211へと送出する。これによって、表示制御処理部211はCGROMに記憶されている特別画像のうち演出制御処理部204から指示された特別画像を読み出してVRAM153の「特別画像一時保存領域」(図示せず)に一時保存させるとともに液晶表示装置に表示させる。
さらに、この条件判断部202では、表示条件に該当すると判断する場合に、特別画像を遊技機においてのみ表示させるものであるか、または、携帯電話などの情報端末であって遊技機以外の装置で表示させるものであるかを判断する。
この判断には条件記憶部203で上記以外に記憶している「表示種別情報」に基づいて判断する。この表示種別情報は、特別画像を表示させる装置に関する種別情報であって、条件判断部202はこの表示種別情報を用いて特別画像を遊技機においてのみ表示させるものであるか、または、携帯電話などの情報端末であって遊技機以外の装置で表示させるものであるかを判断する。
もちろん、これに限定されることなく、予め定められた初期設定として、特別画像を遊技機においてのみ表示させるものであるか、または、携帯電話などの情報端末であって遊技機以外の装置で表示させるものであるか、を設定しておくような構成であってもよい。
まず、前者の特別画像を遊技機においてのみ表示させるものである場合には、条件判断部202は、計時制御部205に対して「登録操作可能時間」の計時を指示する。この登録操作可能時間は、特別画像を再表示させるための登録操作の受付が可能な時間である。
指示された計時制御部205は、登録操作可能時間の計時を開始し、登録処理制御部206並びに表示制御処理部211に対して登録操作可能時間の計時を開始して時間経過中であるとともに、登録操作可能時間を計時した場合には「時間完了通知」を送出する。
これにより、登録操作可能時間の計時開始通知を受けた登録処理制御部206は、演出ボタンの押下による当該特別画像の登録操作の受け付けを有効とする。すなわち、特別画像の登録操作の受け付けが有効としている際に、演出ボタン35が遊技者によって押下された場合には、演出ボタン検出スイッチ35aがボタン押下を検知し、演出制御基板120を介して画像制御基板150へと通知されることで、この画像制御基板150のVDP2000を構成する演出制御部200の受信部201を介して登録処理制御部206がこの通知を受信する。
この通知を受信した登録処理制御部206は、VRAM153の「特別画像一時保存領域」に一時保存されている特別画像を「特別画像保存領域」(図示せず)に登録する。また、登録処理制御部206は、演出制御処理部204に対して特別画像を非表示として演出を行うことを指示する。このとき、演出制御処理部204は、表示制御処理部211に対して特別画像の非表示を指示するとともに、演出画像の表示を指示する。
さらに、計時制御部205から時間完了通知を受信した際に、登録処理制御部206が、演出ボタン検出スイッチ35aが演出ボタンの押下を検知した旨の通知を受信していない場合にも、演出制御処理部204に対して特別画像を非表示として演出を行うことを指示する。これにより、演出制御処理部204は、表示制御処理部211に対して特別画像の非表示を指示するとともに、演出画像の表示を指示する。
そして、演出制御基板120から所定の演出を実行させるためのデータ(演出パターン指定コマンド)を受信した画像制御基板150のホストCPU150aが、VDP2000に対してCGROM151に記憶されている画像データを液晶表示装置31に表示させる指示を行うことにより、この指示を演出制御部200の受信部201において受信する。
条件判断部202では、この指示が、「特別画像保存領域」に保存している特別画像の表示要求であるかを条件記憶部203で記憶している「再表示条件」の情報を元に判断する。
再表示条件に該当する指示であると条件判断部202において判断すると、条件判断部202は、演出制御処理部204に対してVRAM153の「特別画像保存領域」に記憶している特別画像の表示演出を演出制御処理部204へと指示し、演出制御処理部204は、VRAM153の「特別画像保存領域」から特別画像を読み出し、表示制御処理部211に対してその画像の表示を指示する。
さらに、演出制御処理部204では、「特別画像保存領域」に記憶している特別画像を削除、消去する。
続いて、条件判断部202において、表示種別情報に基づく判断により、携帯電話などの情報端末であって遊技機以外の装置で特別画像を表示させる場合には、条件判断部202は、計時制御部205に対して「登録操作可能時間」の計時を指示する。この登録操作可能時間は、特別画像を再表示させるための登録操作の受付が可能な時間である。
指示された計時制御部205は、登録操作可能時間の計時を開始し、登録処理制御部206並びに表示制御処理部211に対して登録操作可能時間の計時を開始して時間経過中であるとともに、登録操作可能時間を計時した場合には「時間完了通知」を送出する。
これにより、登録操作可能時間の計時開始通知を受けた登録処理制御部206は、演出ボタンの押下による当該特別画像の登録操作の受け付けを有効とする。すなわち、特別画像の登録操作の受け付けが有効としている際に、演出ボタン35が遊技者によって押下された場合には、演出ボタン検出スイッチ35aがボタン押下を検知し、演出制御基板120を介して画像制御基板150へと通知されることで、この画像制御基板150のVDP2000を構成する演出制御部200の受信部201を介して登録処理制御部206がこの通知を受信する。
この通知を受信した登録処理制御部206は、VRAM153の「特別画像一時保存領域」に一時保存されている特別画像を「特別画像保存領域」(図示せず)に登録する。また、登録処理制御部206は、演出制御処理部204に対して特別画像を非表示として演出を行うことを指示するとともに、コード生成制御部207に対してコード情報の生成処理を指示する。このとき、特別画像の非表示を指示された演出制御処理部204は、表示制御処理部211に対して特別画像の非表示を指示するとともに、演出画像の表示を指示する。
さらに、計時制御部205から時間完了通知を受信した際に、登録処理制御部206が、演出ボタン検出スイッチ35aが演出ボタンの押下を検知した旨の通知を受信していない場合にも、演出制御処理部204に対して特別画像を非表示として演出を行うことを指示する。これにより、演出制御処理部204は、表示制御処理部211に対して特別画像の非表示を指示するとともに、演出画像の表示を指示する。
また、コード生成制御部207では、VRAM153の特別画像保存領域に保存されている特別画像を、携帯電話などの情報端末で表示させるために用いられるコード情報を生成する。このときのコード情報は、2次元コードやバーコードなどによって構成され、少なくとも特別画像を識別する情報がコード形式によって表された情報である。このコード生成制御部207のより詳細な構成を図8に示しており、以下で説明する。
コード情報を生成したコード生成制御部207は、コード管理制御部208に対してそのコード情報を送出し、コード管理制御部208は、コード生成制御部207から送出されてきたコード情報を保存部209へと保存して管理制御を行う。
そして、演出制御基板120から所定の演出を実行させるためのデータ(演出パターン指定コマンド)を受信した画像制御基板150のホストCPU150aが、VDP2000に対してCGROM151に記憶されている画像データを液晶表示装置31に表示させる指示を行うことにより、この指示を演出制御部200の受信部201において受信する。
条件判断部202では、この指示が、「特別画像保存領域」に保存している特別画像の表示要求であるかを条件記憶部203で記憶している「再表示条件」の情報を元に判断する。再表示条件に該当しない指示である場合には演出状態に応じた演出画像を表示する。
再表示条件に該当する指示であると条件判断部202において判断すると、条件判断部202は、画像形成処理部210に対して画像形成処理要求を行う。この画像形成処理部210では、VRAM153の「特別画像保存領域」から特別画像を読み出し、コード管理制御部208に対してコード情報の送出要求を行う。これにより、コード管理制御部208は、保存部209で保存しているコード情報を要求元の画像形成処理部210へと送出する。
これによって、画像形成処理部210は、特別画像にコード情報を重畳した演出画像を形成し、VRAM153へと記憶する。このとき、VRAM153に記憶されている画像の一例として、例えば、図31に示すような、特別画像の中央部分にコード情報が重畳されて形成されている。
そして、画像形成処理部210は、表示制御処理部211に対してコード情報を重畳した特別画像の表示要求を行う。この表示制御処理部211は、VRAM153に記憶されている当該特別画像を読み出して表示制御を行う。
また、画像形成処理部210では、コード管理制御部208に対して画像形成処理を行ったことを通知する。これにより、コード管理制御部208は保存部209に保存管理しているコード情報を削除、消去する。
さらに、画像形成処理部210は、計時制御部205に対しても画像形成処理を行ったことを通知する。これにより、計時制御部205は、「初期重畳表示時間」と「コード情報表示完了時間」の計時を開始して、まず、「初期重畳表示時間」を計時したかを判断する。
この「初期重畳表示時間」を計時した場合には、特別画像にコード情報を重畳して形成した画像における当該コード情報の表示形態を変更してその特別画像とともに表示する。表示形態として、コード情報の重畳位置やコード情報の表示サイズなどが変更できる。例えば、図31に示すような画像を例にすると、初期重畳表示時間として「5秒」が設定されており、「5秒」を計時すると、図32(a)に示すような画像が表示される。
この図32(a)に示す画像は、コード情報の表示形態を、特別画像の中央部分から左下に重畳位置を変更し、表示サイズも縮小されて表示した状態を示している。
また、計時制御部205で「コード情報表示完了時間」を計時した場合には、表示形態が変更されて特別画像に重畳されているコード情報を非表示とした特別画像若しくは特別画像以外の通常の演出画像の表示指示を表示制御処理部211へと行う。
そして、表示制御処理部211では、コード情報を非表示とした特別画像および通常の演出画像を表示する。
これによって、VDP2000がVRAM153の「特別画像保存領域」に保存している特別画像を削除、消去する。
図7は、図6に示す登録処理制御部206の詳細な構成を示す図である。
図7において、登録処理制御部206は、登録操作受付可能設定部206−1、画像特定処理制御部206−2、登録処理部206−3を具備している。
図6に示す計時制御部205から「登録操作可能時間」の計時開始通知を登録操作受付可能設定部206−1で受け付け、演出ボタンの押下による当該特別画像の登録操作の受け付け設定を「有効」にする。
この受け付け設定が「有効」となっている場合には、演出ボタン35を遊技者が押下されることによる特別画像の登録が可能となる。初期設定として、受け付け設定が「無効」に設定されており、計時開始通知を受け付けることによって登録操作の受け付け設定を「有効」へと切り換える。
この受け付け設定が「有効」となっている場合に、遊技者によって演出ボタン35が押下され、演出ボタン検出スイッチ35aから検出信号を画像特定処理制御部206−2で受信すると、この画像特定処理制御部206−2は、VRAM153の「特別画像一時保存領域」に一時保存されている特別画像を特定し、登録処理部206−3へと通知する。
この登録処理部206−3では、特定した特別画像をVRAM153の「特別画像保存領域」(図示せず)に登録する。
なお、この登録処理部206−3では、特定した特別画像に対する登録設定有無情報(登録フラグ)を「設定有り」(登録フラグを「ON」)とすることによって特別画像を登録した状態とすることも可能である。この場合、図6に示す演出制御処理部204では、登録フラグが「ON」となっている特別画像を再表示させる演出制御を行う。
図8は、図6に示すコード生成制御部207の詳細な構成を示す図である。
図8において、コード生成制御部207は、画像表示前提条件判断部207−1、表示環境情報取得部207−2、コード生成部207−3、フォーム情報管理部207−4を具備している。
図6に示す登録処理制御部206からコード情報の生成処理が指示されると、画像表示前提条件判断部207−1では、この指示に基づいて「表示前提条件」を図6に示す条件記憶部203から読み出し、受信部201から受信したデータに基づき「表示前提条件」が成立しているかを判断する。
この条件が成立するまで(S2601)は処理を繰り返し行い、「表示前提条件」が成立していると判断する場合(S2601でYES)には、特別画像を表示した際の表示環境情報である、特別画像を表示した遊技機における表示時間の「表示時間情報」を取得する(S2602)。続いて、同様に、特別画像を表示した際の表示環境情報である、特別画像を表示した遊技機を識別する「遊技機ID」を取得する(S2602)。
これらの表示環境情報は、予め設定された設定情報から取得する。
さらに、取得したこの「表示時間情報」および「遊技機ID」を含む表示環境情報並びに登録されている特別画像に関する情報(例えば、画像識別情報や画像解像度、画像サイズなど)を用いてコード情報を生成する(S2604)。
もちろん、この「表示前提条件」の条件判断処理を図6の条件判断部202が、条件記憶部203で記憶している「表示前提条件」を用いて行い、その判断結果が表示前提条件を満たすとした場合に、条件判断部202からその旨が通知されることによって、図26のS2602に示している「表示時間情報」の取得処理以降を行うような構成であってもよい。
図9は、本発明の実施の形態における遊技機、制御方法および制御プログラムを提供して構成した遊技システムの全体構成を示す図である。
図9において、遊技システムは、図1乃至図8に示すような構成からなる遊技機1が複数(遊技機1−1、遊技機1−2、・・・、遊技機1−N)設けられた構成と、遊技機に表示されるコード情報を読み取るコード情報読み取り機能を有する情報端末300と、情報端末300によって読み取ったコード情報に基づく情報を元に処理を行う画像処理装置400(以下、「処理サーバ400」と称する)と、処理サーバ400で用いられる画像等の情報を記憶する若しくは記憶しているデータ蓄積部500(以下、「データベース500」と称する)と、情報端末300と処理サーバ400との通信を制御する通信制御装置600とを少なくとも有する構成である。
この遊技システムは、図6に示すような遊技機における条件判断部202において「表示種別情報」に基づく判断により携帯電話などの情報端末300で特別画像を表示させる場合のシステム構成の一例である。
情報端末300は、遊技機1に表示されたコード情報を読み取るために撮像する撮像装置(以下、「カメラ」という)を搭載し、このカメラを用いてコード情報を撮像する。撮像したコード情報に基づいて処理サーバ400へと通信制御装置600を介して画像取得要求を行い、その応答として特別画像を取得して表示を行う。
処理サーバ400は、画像取得要求された特別画像に対する処理を行い、要求元の情報端末300へと通信制御装置600を介して処理応答を行う。なお、この通信制御装置600は、一般的に通信に用いる回線等を提供するキャリアにおける処理制御装置であって、通信制御を行う。
この情報端末300と処理サーバ400との相互関係における処理および各装置での処理を図27乃至図29に示し、以下で説明する。
また、データベース500には、情報端末300から処理サーバ400への画像取得要求に基づいて処理サーバ400が行った処理による情報を登録するデータ格納庫であるほか、遊技機1で表示した特別画像と同種の特別画像(特別画像に対応する対応特別画像)(以下、特別画像と対応特別画像とを総称して単に「特別画像」という)が格納されている。このときの同種とは、遊技機1で表示した特別画像と全く同じ特別画像であってもよいし、遊技機1で表示した特別画像と同じ内容であるが表示サイズや解像度等が異なる画像を格納していることを意味するものである。
このデータベース500において記憶している情報の一例を図34に示しており、以下で説明する。
図10は、図9に示す情報端末300の詳細な構成を示す図である。
図10において、情報端末300は、操作部(U/I)301、画像取得表示制御部302、表示部(ディスプレイ)303、撮像部(カメラ)304、画像保存部(RAM)305、通信部(通信I/F)306を具備して構成される。
操作部301は、ポインティングデバイスなどの入力装置のほか、表示部303とともに構成されるタッチパネル式の入力装置によって構成されている。
遊技者が操作部301を操作することによって画像取得表示制御部302が撮像部304を起動し、遊技者が遊技機1に表示されたコード情報へとカメラを移動させてコード情報を撮像することでそのコード情報に基づく情報を、画像取得表示制御部302が表示部303へと表示させる。
さらに、遊技者が、表示部303に表示したコード情報に基づく情報(例えば、図33(b)に示している情報)(以下、「コード形成情報」ともいう)を元に特別画像の取得要求における操作を行うことによって、この情報を元に通信部306を介して処理サーバ400に画像取得要求を行う。
これによって、特別画像を通信部306を介して取得した場合にはその特別画像が画像取得表示制御部302によって、RAMなどによって構成される画像保存部305に保存された状態となるとともに、画像取得表示制御部302が表示部303へとその画像を表示する。
この情報端末300において行われた処理に基づいて、ディスプレイなどによって構成される表示部303に表示される状態を図33に示している。
図33(a)は、遊技者が操作部301を操作することによって2次元コード(コード情報)を撮像している状態(読み取っている状態)を示しており、図33(b)は、コード情報を読み取ること(認識すること)によって、コード情報に基づくコード形成情報を表示した状態である。
この図33(b)に示している「コード形成情報」例えば、アクセス先の処理サーバ400およびディレクトリのアクセス先アドレスと、特別画像を特定する引数情報とから構成されている。図33(b)に示す「http://処理サーバドメイン/アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」のコード形成情報では、「http://処理サーバドメイン」がアクセス先アドレスであって、「アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」が引数情報である。このほか、引数情報として、「キャラクタID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」や「リーチコマンド/演出経過時間/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」などがある。
また、図33(c)は、「コード形成情報」に含まれるアクセス先アドレスに基づいて情報端末300から処理サーバ400へとアクセスを行っている状態を示す図である。
図33(d)は、情報端末300から処理サーバ400へとアクセスを行った結果、処理サーバ400から特別画像の取得確認(ダウンロード確認)を求められた際に表示する確認画面の例であって、図33(e)は、確認画面において遊技者の操作によって特別画像の取得確認を容認するために「YES」ボタンを押下することで、特別画像の取得を行っている状態を示す図である。
図33(f)は、取得した特別画像を表示した状態を示す図である。
続いて、図10に示す画像取得表示制御部302は、撮像制御部302−1、符号化制御部302−2、画像取得要求制御部302−3、表示処理部302−4を具備して構成されている。
遊技者が操作部301を操作することによって撮像部304の起動指示が行われると、撮像制御部302−1は、撮像部304を起動して撮像可能状態へと移行させる。予め設定した連続撮像可能時間内に撮像が行われない場合には停止状態へと移行する。
撮像部304によって撮像が行われると、撮像制御部302−1は、コード情報を撮像した当該コード情報に基づくコード形成情報を表示部303へと表示するとともに符号化制御部302−2および画像取得要求制御部302−3へとそのコード形成情報に基づく処理を指示する。
この符号化制御部302−2は、読み取ったコード形成情報の符号化を行い、符号化したコード形成情報(以下、「符号化コード形成情報」という)を画像取得要求制御部302−3は、その符号化コード形成情報に基づいて処理サーバ400へと通信部306を介して画像の取得要求を行う。
このとき、通信部306を介して処理サーバ400から画像の取得確認が行われた場合にはその取得確認における確認画面を表示部303に表示する。
表示部303にこの確認画面を表示した状態で、操作部301から取得確認操作(図33(d)の画面で「YES」ボタンの押下)が行われると、画像取得要求制御部302−3は、これを受信して再度、通信部306を介して処理サーバ400に確認応答を行う。また、取得確認操作とは異なる取得確認拒否操作(図33(d)の画面で「NO」ボタンの押下)が行われると、画像取得要求制御部302−3は、これを受信して再度、通信部306を介して処理サーバ400に確認拒否応答を行い、画像取得における処理を終了する。
画像取得要求制御部302−3から確認応答を受けた処理サーバ400が、特別画像を送出されると、これを通信部306を介して画像取得要求制御部302−3が、画像保存部305へと画像を保存するとともに、表示部303へと表示する。
図11は、図9に示す情報端末300の詳細な構成を示す図である。
図11における情報端末300は、図10に示す情報端末300の構成と類似し、操作部(U/I)301、表示部(ディスプレイ)303、撮像部(カメラ)304、画像保存部(RAM)305、通信部(通信I/F)306、設定登録部307、アプリケーション制御処理部310を具備して構成される。
遊技者が操作部301を操作することによってアプリケーション制御処理部310が撮像部304を起動し、遊技者が遊技機1に表示されたコード情報へとカメラを移動させてコード情報を撮像することでそのコード情報に基づく情報を、アプリケーション制御処理部310が表示部303へと表示させる。
さらに、遊技者が、表示部303に表示したコード情報に基づく「コード形成情報」を元に特別画像の取得要求における操作を行うことによって、この情報を元に通信部306を介して処理サーバ400に画像取得要求を行う。
これによって、特別画像を通信部306を介して取得した場合にはその特別画像がアプリケーション制御処理部310によって、RAMなどによって構成される画像保存部305に保存された状態となるとともに、アプリケーション制御処理部310が表示部303へとその画像を表示する。
このアプリケーション制御処理部310は、アプリケーション起動部311、作業領域312、アプリケーション処理部313によって構成されており、
遊技者が操作部301を操作することによって撮像部304の起動指示が行われると、アプリケーション起動部311が設定登録部307に設定登録(インストール)されているアプリケーションソフトウェアを起動する。起動したアプリケーションソフトウェアはアプリケーション処理部313によって作業領域312を用いて処理される。
このアプリケーション処理部313における詳細な構成を図12に示す。
図12は、図11に示すアプリケーションソフトウェアにおいて行われるアプリケーション処理部313の構成を示す図である。
図12において、アプリケーション処理部313は、図10における画像取得表示制御部302と同様の構成である。
アプリケーションソフトウェアにおける処理として、起動したカメラによって撮像されたコード情報に基づくコード形成情報を元に撮像制御部302−1は、撮像部304を起動して撮像可能状態へと移行させる。予め設定した連続撮像可能時間内に撮像が行われない場合には停止状態へと移行する。
撮像部304によって撮像が行われると、撮像制御部302−1は、コード情報を撮像した当該コード情報に基づくコード形成情報を表示部303へと表示するとともに符号化制御部302−2および画像取得要求制御部302−3へとそのコード形成情報に基づく処理を指示する。
この符号化制御部302−2は、読み取ったコード形成情報の符号化を行い、符号化したコード形成情報(以下、「符号化コード形成情報」という)を画像取得要求制御部302−3は、その符号化コード形成情報に基づいて処理サーバ400へと通信部306を介して画像の取得要求を行う。
このとき、通信部306を介して処理サーバ400から画像の取得確認が行われた場合にはその取得確認における確認画面を表示部303に表示する。
表示部303にこの確認画面を表示した状態で、操作部301から取得確認操作(図33(d)の画面で「YES」ボタンの押下)が行われると、画像取得要求制御部302−3は、これを受信して再度、通信部306を介して処理サーバ400に確認応答を行う。また、取得確認操作とは異なる取得確認拒否操作(図33(d)の画面で「NO」ボタンの押下)が行われると、画像取得要求制御部302−3は、これを受信して再度、通信部306を介して処理サーバ400に確認拒否応答を行い、画像取得における処理を終了する。
画像取得要求制御部302−3から確認応答を受けた処理サーバ400が、特別画像を送出されると、これを通信部306を介して画像取得要求制御部302−3が、画像保存部305へと画像を保存するとともに、表示部303へと表示する。
このような処理がアプリケーションソフトによって行われる。
図13は、図9に示す処理サーバ400の詳細な構成を示す図である。
図13において、処理サーバ400は、受付制御部401、要求元識別部402、情報解析制御部403、情報特定部404、登録制御部405、画像特定部406、確認処理部407、画像形成制御部408、送信制御部409を具備して構成される。
図9および図10に示すような構成からなる情報端末300からコード形成情報に基づく画像取得要求を受付制御部401で受け付けると、その画像取得要求を要求元識別部402へと転送する。この要求元識別部402では、その画像取得要求から要求元の情報端末300を識別する。そして、要求元識別部402は識別した情報を(以下、「情報端末識別情報」という)を一時記憶領域(図示せず)に一時記憶する。
さらに、要求元識別部402は、情報解析制御部403へと画像取得要求を送出する。この情報解析制御部403は、情報特定部404を具備しており、送出されてきた画像取得要求から引数情報を解析して情報特定部404にて表示環境情報、画像特定情報を識別する。さらに、情報特定部404では、この表示環境情報の詳細な情報を特定する。
例えば、図33(b)に示すコード形成情報に基づく画像取得要求を受け付けた場合、情報特定部404では、「演出経過時間」、「ホール情報」、「遊技機ID」、「日付」、「時間」それぞれの情報を特定する。
情報特定部404によって特定した情報は、情報解析制御部403によって記憶領域(図示せず)に記憶されるほか、この情報解析制御部403から登録制御部405へと送出され、登録制御部405がこれらの情報をデータベースへと登録する。これによって、データベース500には、図34に示すような情報が登録される。
また、情報解析制御部403は、画像特定部406に対して解析した画像特定情報に基づく特定処理を指示する。
この画像特定部406は、情報解析制御部403から受信した画像特定情報に基づいて特別画像を特定する処理を行うほか、確認処理部407に対して画像の取得確認の指示を行う。この確認処理部407は、画像の取得確認を送信制御部409に対して行い、この送信制御部409は、要求元識別部402の一時記憶領域に記憶された「情報端末識別情報」を用いて情報端末300に対して取得確認を行う。この取得確認を行った場合、情報端末300から確認応答を受付制御部401によって受け付けることでその受付制御部401が確認応答を受け付けたことを確認処理部407に通知したことで、この確認処理部407が画像特定部406へとその確認応答を通知することで画像特定部406における特定処理を行う。
この画像特定部406における特定処理では、データベース500において保存された特別画像または対応特別画像のうちいずれか少なくとも1つの特別画像を特定して取得する。取得した特別画像は画像形成制御部408へと送出され、画像形成制御部408では、所定の記憶領域で記憶されている設定情報を元に、情報解析制御部403で解析した表示環境情報を特別画像に重畳させることが設定されているかを判断する。
画像形成制御部408は、重畳設定がされている場合には特定された特別画像に、記憶領域で記憶している表示環境情報を重畳する。そして、特別画像の調整処理(成形処理)を行う。この画像の調整処理として、例えば、表示サイズや表示解像度の調整を行う。
それに対して、重畳設定がされていない場合には、表示環境情報を重畳する処理を行わず、特別画像の調整処理(成形処理)を行う。
このようにして画像形成制御部408は、送信制御部409へと表示環境情報を重畳した特別画像若しくは表示環境情報が重畳されていない特別画像を送出する。これによって、送信制御部409は、要求元識別部402の一時記憶領域から「情報端末識別情報」を読み出してその情報端末識別情報で識別される情報端末300に、その特別画像を送信する。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
図14を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。
電源基板170により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、初期化処理を行う。この処理において、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM110cに記憶されるフラグなどを初期化する処理を行う。
ステップS20において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値の更新を行う演出用乱数値更新処理を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
図15を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、普電開放時間カウンタの更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、普電開放時間カウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS130において、メインCPU110aは、ステップS30と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。
この処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各スイッチに入力があったか否か判定する入力処理を行う。
具体的には、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15aからの各種検出信号を入力した場合には、それぞれの入賞口毎に設けられた賞球のために用いる賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
さらに、第1始動口検出スイッチ14aから検出信号を入力した場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第1特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
同様に、第2始動口検出スイッチ15aから検出信号を入力した場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1を加算し、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を取得して、取得した各種乱数値を第2特別図柄乱数値記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
また、ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算し、普通図柄判定用乱数値を取得して、取得した普通図柄判定用乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
さらに、第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、第1大入賞口16または第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新する。
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たりの抽選、特別電動役物、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う。
ステップS400において、メインCPU110aは、普通図柄の抽選、普通電動役物の制御を行うための普図普電制御処理を行う。
具体的には、まず普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定し、普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていなければ、今回の普図普電制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた普通図柄判定用乱数値は上書きされて消去されることとなる。
そして、普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理を行う。その後、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を行って、普通図柄の変動時間が経過すると普通図柄の抽選の結果に対応する普通図柄の停止表示を行う。そして、参照した普通図柄判定用乱数値が「当たり」のものであれば、始動口開閉ソレノイド15cを駆動させ、第2始動口15を所定の開放時間、第2の態様に制御する。
ここで、非時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を29秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を0.2秒間、第2の態様に制御する。これに対して、時短遊技状態であれば、普通図柄の変動時間を0.2秒に設定し、「当たり」であると第2始動口15を3.5秒間、第2の態様に制御する。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。
この払出制御処理において、メインCPU110aは、それぞれの賞球カウンタを参照し、各種入賞口に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。
また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。
さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
図16を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当り遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当り遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。ここで、図17を用いて、特別図柄記憶判定処理の具体的な内容を説明する。
図17は、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を示す図である。
まず、ステップS311において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされているか否かを判定する。
そして、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域のいずれの記憶領域にも1以上のデータがセットされていなければ、特図特電処理データ=0を保持したまま、今回の特別図柄変動処理を終了する。
一方、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされていれば、ステップS312に処理を移す。
ステップS312において、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う。
具体的には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第2特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第2特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
また、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に1以上のデータがセットされておらず、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に1以上のデータがセットされている場合には、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算した後、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各種乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このときにも、既に第0記憶部に書き込まれていた各種乱数値は上書きされて消去されることとなる。そして、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定を行う。
本実施形態では、第1特別図柄乱数値記憶領域よりも第2特別図柄乱数値記憶領域に記憶された乱数値が優先してシフト(消化)されることになる。
これに限定されることなく、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄乱数値記憶領域または第2特別図柄乱数値記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄乱数値記憶領域を第2特別図柄乱数値記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS313において、メインCPU110aは、停止表示する特別図柄の種類を決定するための特別図柄決定処理を行う。
この特別図柄決定処理では、上記大当り判定処理(ステップS312)において「大当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり図柄を決定する。また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「小当たり」と判定された場合には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶された小当たり図柄用乱数値に基づいて小当たり図柄を決定する。また、上記大当り判定処理(ステップS312)において「ハズレ」と判定された場合には、ハズレ図柄を決定する。
そして、決定した特別図柄に対応する停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
ステップS314において、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間決定処理を行う。
具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域の第0記憶部に記憶されたリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。その後、決定した特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動時間を決定する。そして、決定した特別図柄の変動時間に対応するカウンタを特別図柄時間カウンタにセットする処理を行う。
ステップS315において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
さらに、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示が開始されるときに、上記ステップS314で決定された特別図柄の変動パターンに対応する特別図柄の変動パターン指定コマンド(第1特別図柄用変動パターン指定コマンドまたは第2特別図柄用変動パターン指定コマンド)をメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS316において、メインCPU110aは、「特図特電処理データ=0」から「特図特電処理データ=1」にセットして、特別図柄変動処理のサブルーチンに移す準備を行い、特別図柄記憶判定処理を終了する。
図18を用いて、演出制御基板120のメイン処理を説明する。
ステップS1000において、サブCPU120aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1400に処理を移す。
ステップS1100において、サブCPU120aは、演出用乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される乱数(演出用乱数値1、演出用乱数値2、演出図柄決定用乱数値、演出モード決定用乱数値等)を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
図19を用いて、演出制御基板120のタイマ割込処理を説明する。
図示はしないが、演出制御基板120に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御基板のタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS1400において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1500において、サブCPU120aは、演出制御基板120で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。
ステップS1600において、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図20および図21を用いて後述する。なお、演出制御基板120は、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1600において受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS1700において、サブCPU120aは、演出ボタン検出スイッチ35aの信号のチェックを行い、演出ボタン35に関する演出入力制御処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU120aは、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドをランプ制御基板140や画像制御基板150へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1900において、サブCPU120aは、ステップS1400で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる。
図20および図21を用いて、演出制御基板120のコマンド解析処理を説明する。なお、図21のコマンド解析処理2は、図20のコマンド解析処理1に引き続いて行われるものである。
ステップS1601において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドが有るか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければコマンド解析処理を終了し、受信バッファにコマンドがあればステップS1610に処理を移す。
ステップS1610において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、デモ指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがデモ指定コマンドであれば、ステップS1611に処理を移し、デモ指定コマンドでなければステップS1620に処理を移す。
ステップS1611において、サブCPU120aは、デモ演出パターンを決定するデモ演出パターン決定処理を行う。
具体的には、デモ演出パターンを決定し、決定したデモ演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定したデモ演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定したデモ演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1620において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、特別図柄記憶指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが特別図柄記憶指定コマンドであれば、ステップS1621に処理を移し、特別図柄記憶指定コマンドでなければステップS1630に処理を移す。
ステップS1621において、サブCPU120aは、特別図柄記憶指定コマンドを解析して、液晶表示装置31に表示させる特図保留画像の表示個数を決定するとともに、決定した特図保留画像の表示個数に対応する特図表示個数指定コマンドを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信する特別図柄記憶数決定処理を行う。
ステップS1630において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1631に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1640に処理を移す。
ステップS1631において、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドの内容に基づいて、液晶表示装置31に停止表示させる演出図柄36を決定する演出図柄決定処理を行う。
具体的には、演出図柄指定コマンドを解析して、大当たりの有無、大当たりの種別に応じて演出図柄36の組み合わせを構成する演出図柄データを決定し、決定された演出図柄データを演出図柄記憶領域にセットするとともに、演出図柄データを画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、演出図柄データ示す停止図柄指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1632において、サブCPU120aは、上記ステップ1100において更新されている演出モード決定用乱数値から1つの乱数値を取得し、取得した演出モード決定用乱数値と受信した演出図柄指定コマンドに基づいて、複数の演出モード(例えば、ノーマル演出モードやチャンス演出モード)の中から1つの演出モードを決定する演出モード決定処理を行う。また、決定した演出モードは、演出モード記憶領域にセットされる。
ステップS1640において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1641に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1650に処理を移す。
ステップS1641において、サブCPU120aは、上記ステップ1100において更新されている演出用乱数値1から1つの乱数値を取得し、取得した演出用乱数値1、受信した変動パターン指定コマンド及び演出モード記憶領域にセットされている演出モードに基づいて、複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行う。
その後、かかる演出パターンに基づいて、液晶表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、演出用照明装置34が制御されることになる。なお、ここで決定した変動演出パターンに基づいて、演出図柄36の変動態様が決定されることとなる。
ステップS1650において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1651に処理を移し、図柄確定コマンドでなければステップS1660に処理を移す。
ステップS1651において、サブCPU120aは、演出図柄36を停止表示させるために、演出図柄を停止表示させるための停止指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする演出図柄停止表示処理を行う。
ステップS1660において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1661に処理を移し、遊技状態指定コマンドでなければステップS1670に処理を移す。
ステップS1661において、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域にセットする。
ステップS1670において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニングコマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニングコマンドであればステップS1671に処理を移し、オープニングコマンドでなければステップS1680に処理を移す。
ステップS1671において、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。
具体的には、オープニングコマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1680において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1681に処理を移し、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1690に処理を移す。
ステップS1681において、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。
具体的には、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1690において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディングコマンドであるか否かを確認する。
サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディングコマンドであればステップS1691に処理を移し、エンディングコマンドでなければコマンド解析処理を終了する。
ステップS1691において、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行う。
具体的には、エンディングコマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットするとともに、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御基板150とランプ制御基板140に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。本処理を終了すると、コマンド解析処理が終了する。
図22を用いて、画像制御基板150のメイン処理を説明する。
電源基板170により電源が供給されると、ホストCPU150aにシステムリセットが発生し、ホストCPU150aは、以下のメイン処理を行う。
ステップS1710において、ホストCPU150aは、初期化処理を行う。この処理において、ホストCPU150aは、電源投入に応じて、ホストROM150cからメイン処理プログラムを読み込むとともに、ホストCPU150aの各種モジュールやVDP2000の初期設定を指示する。
ここで、ホストCPU150aは、VDP2000の初期設定の指示として、
(1)表示回路に映像信号を作成して出力させることを指示するため、映像信号作成の指示をしたり(表示レジスタの0bit目に1をセットしたり)、
(2)伸長回路に使用頻度の高い画像データ(演出図柄36等の画像データ)をVRAM153の展開記憶領域153bに伸長させて展開させるために、伸長レジスタに所定の初期値データをセットしたり、
(3)描画回路に初期値画像データ(「電源投入中」という文字画像等)を描画させるため、初期値ディスプレイリストを出力したりする。
ステップS1720において、ホストCPU150aは、描画実行開始処理を行う。この処理において、既に出力したディスプレイリストに対する描画の実行をVDP2000に指示するため、描画レジスタに描画実行開始データをセットする。
すなわち、電源投入開始時には上記ステップS1710で出力された初期値ディスプレイリストに対する描画の実行が指示され、通常のルーチン処理時には後述するS1750で出力されたディスプレイリストに対する描画の実行が指示されることになる。
ステップS1730において、ホストCPU150aは、演出制御基板120から送信された演出指示コマンド(ホストRAM150bの受信バッファに格納されているコマンド)を解析する演出指示コマンド解析処理を行う。
なお、画像制御基板150は、演出制御基板120から送信されたコマンドを受信すると、図示しない画像制御基板150のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、本ステップS1730において受信したコマンドの解析処理が行われる。
演出指示コマンド解析処理は、受信バッファに演出指示コマンドが記憶されているか否かを確認する。受信バッファに演出指示コマンドが記憶されていなければ、そのままステップS1740に処理を移す。
受信バッファに演出指示コマンドが記憶されていれば、新たな演出指示コマンドを読み込み、読み込んだ演出指示コマンドに基づいて、実行する1つまたは複数のアニメグループを決定するとともに、それぞれのアニメグループからアニメパターンを決定する。そして、アニメパターンを決定すると、読み込んだ演出指示コマンドを送信バッファから消去する。
ステップS1740において、ホストCPU150aは、アニメーション制御処理を行う。この処理において、後述するステップS2210において更新される「シーン切換えカウンタ」、「ウェイトフレーム」、「フレームカウンタ」と、上記ステップS1730で決定されたアニメパターンとに基づいて、各種アニメシーンのアドレスを更新する。
ステップS1750において、ホストCPU150aは、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から、ディスプレイリストを生成していく。
そして、ディスプレイリストの生成が完了すると、ホストCPU150aはディスプレイリストをVDP2000に出力する。
なお、ここで出力されたディスプレイリストは、VDP2000におけるCPU I/Fを介して、VRAM153のディスプレイリスト記憶領域153aに記憶される。
ステップS1760において、ホストCPU150aは、「FB切換えフラグ=01」であるか否かを判定する。
ここで、FB切換えフラグは、1/60秒(約16.6ms)毎のVブランク割込みにおいて、前回のディスプレイリストの描画が完了していれば、FB切換えフラグ=01になる。すなわち、ステップS1760では、前回の描画が完了したか否かを判定することになる。
ホストCPU150aは、「FB切換えフラグ=01」であれば、ステップS1770に処理を移し、「FB切換えフラグ=00」であれば、「FB切換えフラグ=01」になるまで待機をする。
ステップS1770において、ホストCPU150aは、「FB切換えフラグ=00」をセットして(FB切換えフラグを「オフ」にして)、ステップS1720に処理を移す。
以降は、所定の割り込みが発生するまで、ステップS1720〜ステップS1770の処理を繰り返し行う。
図23は、本発明の実施の形態における遊技機、制御方法および制御プログラムを適用して構成した遊技機を構成する演出制御部において行われる処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図23において、特別画像が表示される表示条件が成立したかを判断する(S2301)。この表示条件は、例えば、所定の演出状態となった場合や所定のミッションと称される遊技中の課題(使命)をクリアできた場合などであって、この表示条件が成立したかを判断する。
表示条件が成立すると、遊技機の液晶表示装置には、図30(a)に示すような特別画像(「特別演出画像」ともいう)を表示し(S2302)、続いて、図30(b)に示すような特別画像を表示する。すなわち、表示されている特別画像の登録操作を可能とする画面が表示される。
図30(b)には、特別画像に重畳して当該特別画像の登録操作を指示する画像を表示する。図30(b)では、演出ボタンの押下を行う登録操作を指示する画像が表示されている。このように、図30(b)に示すような登録操作を指示する画像が表示されている状態で、遊技者によって演出ボタンが予め指定した「登録操作可能時間」内に押下され、特別画像の登録操作を受け付けたかを判断する(S2303)。
「登録操作可能時間」内に登録操作が行われない場合(S2303でNO)には、特別画像の登録が行われず本フローチャートにおける処理が終了する。
また、「登録操作可能時間」内に登録操作が行われた場合(S2303でYES)には、表示されている特別画像の登録処理を行う(S2304)。この特別画像の登録処理における詳細な流れを図25に示し、以下で説明する。
この特別画像の登録処理では、再度、表示できる状態とする登録処理が行われる。
そして、特別画像が登録された状態で、当該特別画像の「再表示条件」が成立したかを判断する(S2305)。この再表示条件は所定の演出(大当たり演出やリーチ演出)が終了したとき、遊技者による予め指定された特別な操作が行われたときなどであって、これらの再表示条件が成立したかを判断する。
再表示条件が成立したと判断しない場合(S2305でNO)には、特別画像以外の演出画像を表示する(S2308)。また、再表示条件が成立したと判断する場合(S2305でYES)には、登録した状態にある特別画像を液晶表示装置に表示する(S2306)。
このようにして特別画像を表示すると、登録した状態にある特別画像を削除する(S2307)。
図24は、図23と類似し、本発明の実施の形態における遊技機、制御方法および制御プログラムを適用して構成した遊技機を構成する演出制御部において行われる処理の詳細な流れを示すフローチャートの他の例である。
図24において、特別画像が表示される表示条件が成立したかを判断する(S2401)。この表示条件は、例えば、所定の演出状態となった場合や所定のミッションと称される遊技中の課題(使命)をクリアできた場合などであって、この表示条件が成立したかを判断する。
表示条件が成立すると、遊技機の液晶表示装置には、図30(a)に示すような特別画像を表示し(S2402)、続いて、図30(b)に示すような特別画像を表示する。すなわち、表示されている特別画像の登録操作を可能とする画面が表示される。
図30(b)には、特別画像に重畳して当該特別画像の登録操作を指示する画像を表示する。図30(b)では、演出ボタンの押下を行う登録操作を指示する画像が表示されている。このように、図30(b)に示すような登録操作を指示する画像が表示されている状態で、遊技者によって演出ボタンが予め指定した「登録操作可能時間」内に押下され、特別画像の登録操作を受け付けたかを判断する(S2403)。
「登録操作可能時間」内に登録操作が行われない場合(S2403でNO)には、特別画像の登録が行われず本フローチャートにおける処理が終了する。
また、「登録操作可能時間」内に登録操作が行われた場合(S2403でYES)には、表示されている特別画像の登録処理を行う(S2404)。この特別画像の登録処理における詳細な流れを図25に示し、以下で説明する。
この特別画像の登録処理では、再度、表示できる状態とする登録処理が行われる。
このようにして登録されると、登録された特別画像を情報端末300で表示されるコード情報の生成処理を行う(S2405)。このコード情報の生成処理の詳細な流れを図26で示し、以下で説明する。このコード情報は、2次元コードのほかバーコード等によって構成される。
このようにしてコード情報が生成されると、生成したコード情報を保存する(S2406)。
コード情報が保存されている状態で、特別画像の「再表示条件」が成立したかを判断する(S2407)。この再表示条件は所定の演出(大当たり演出やリーチ演出)が終了したとき、遊技者による予め指定された特別な操作が行われたときなどであって、これらの再表示条件が成立したかを判断する。
再表示条件が成立したと判断しない場合(S2407でNO)には、特別画像以外の演出画像を表示する(S2409)。また、再表示条件が成立したと判断する場合(S2407でYES)には、保存しているコード情報を特別画像に重畳させて表示する(S2408)。
このときの一例を、図31に示している。
図31では、再表示条件が成立して遊技機の液晶表示装置に、コード情報が重畳された特別画像を表示させた状態を示している。
このようにコード情報を特別画像に重畳させて表示させた状態となると、続いて、「初期重畳表示時間」および「コード情報表示完了時間」の計時処理を開始する(S2410)。この計時処理によって、予め指定された「初期重畳表示時間」を計時したか否かを判断し(S2411)、計時するまでは(S2411でNO)計時を継続して行う。この初期重畳表示時間は、特別画像にコード情報を初期重畳させて表示させるための時間であって、このとき、コード情報は図31のように画面の中央に重畳されて表示される。
また、計時処理によって「初期重畳表示時間」を計時したと判断する場合(S2411でYES)には、コード情報の表示形態を変更して特別画像とともに表示する(S2412)。
なお、図31では、「初期重畳表示時間」の満了前「5秒」前からカウントダウン表示を行っている例を示しており、この初期重畳表示時間が経過すると、図32(a)に示しているように、コード情報の表示形態が変更されて表示される状態となる。図32(a)に示す例では、コード情報が特別画像の左下に縮小されて表示された状態を示している。
そして、図32(a)のように表示された後は図32(b)、図32(c)、図32(d)の順で演出画像が表示され、この図32(b)、図32(c)、図32(d)には、図32(a)と同様、画像の左下にコード情報が縮小されて表示されている。
続いて、計時処理によって、予め指定された「コード情報表示完了時間」を計時したか否かを判断し(S2413)、計時するまで(S2413でNO)は図32(a)、図32(b)、図32(c)、図32(d)に示すようにコード情報を特別画像に重畳させて表示させておく。この「コード情報表示完了時間」は表示形態が変更されたコード情報の表示を完了するまでの時間である。
「コード情報表示完了時間」を計時した場合(S2413でYES)には、コード情報を非表示とした演出画像を表示する(S2414)。
そして、保存しているコード情報を削除(消去)する(S2415)。
図25は、図23並びに図24に示す遊技機における画像の登録処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図25(a)において、登録操作(上記の例では演出ボタンの押下)が指示され、遊技機の液晶表示装置に特別画像が表示されると処理が開始され、表示している特別画像を特定する(S2501)。このときの画像特定処理では、予め指定された特別画像、例えばプレミア画像などのうちのいずれの画像であるかを特定するほか、演出に用いられる演出画像のうちのいずれかの演出タイミングにおける演出画像を特定する。
前者の場合、予め指定された特別画像のうちのいずれの画像であるかを識別する画像識別情報を用いて特定し、後者の場合、図34に示すようなテーブル構成の画像特定情報で指定された項目である、「アニメID」、「フレームID」、「キャラクタID」、「リーチコマンド」、「演出経過時間」によって登録操作が行われた特別画像を特定する。
以下にも示すように、「アニメID」によって演出に用いられる演出画像(演出動画)(以下、「ムービー」ともいう)が特定され、「フレームID」によってその「アニメID」によって特定された演出動画における所定のフレームが特定されることでそのフレームにおける演出画像を特定画像として特定する。
すなわち、「アニメID」のみを特定し、「フレームID」を特定しない場合には、その「アニメID」によって特定される演出動画(ムービー)のみが特定画像として特定される。
また、「キャラクタID」によって演出に登場するキャラクタにその演出および登場シーン(登場フレーム)を識別し、これによって特別画像を特定する。
さらに、「リーチコマンド」は「アニメID」と同様に、演出に用いられる演出動画(ムービー)を特定し、「演出経過時間」は「フレームID」と同様に、その「リーチコマンド」によって特定された演出動画の再生開始からの経過時間を特定することでその経過時間におけるフレームの演出画像を特定画像として特定する。
すなわち、「リーチコマンド」のみを特定し、「演出経過時間」を特定しない場合には、その「リーチコマンド」によって特定される演出動画(ムービー)のみが特定画像として特定される。
このようにして、液晶表示装置に表示されている特別画像(登録操作が表示された特別画像)が特定されると、その特別画像の切り出しを行う(S2502)。この画像切り出し処理では、特定した特別画像を図5に示す画像制御基板のVRAM153の第1フレームバッファ153cまたは第2フレームバッファ153dに記憶された演出画像を抽出することによって、演出動画から特別画像の切り出しを行う。
そして、切り出した特別画像を登録保存する(S2503)。これによって、登録操作を受け付けた特別画像の再表示が可能となる。
次に、図25(b)は、図25(a)に示すフローチャートと類似しており、登録操作(上記の例では演出ボタンの押下)が指示され、遊技機の液晶表示装置に特別画像が表示されると処理が開始され、表示している特別画像を特定する(S2510)。
続いて、特定した特別画像に対応する画像フラグを有効に設定して(「ON」として)登録する(S2511)。
これによって、画像フラグが「ON」に設定された演出画像を特別画像として再表示することが可能となる。また、図25(a)における処理と比べて特別画像を保存する必要がないことから、記憶領域の有効活用、過負荷の防止が可能となる。
図26は、図24に示す遊技機におけるコード情報の生成処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図26は、図25で示すような登録処理によって特別画像が登録された状態で処理が開始され、まず、登録されている特別画像を表示する「表示前提条件」が成立したかを判断する(S2601)。
この「表示前提条件」が成立するまではコード情報の生成処理が行われず(S2601でNO)、「表示前提条件」が成立した場合(S2601でYES)には、特別画像が表示された表示環境における情報(以下、「表示環境情報」という)の一部である、「画像表示時間」を取得する(S2602)。この画像表示時間は、特別画像を表示した遊技機における表示時間であって、一般的な時間情報(世界標準時に基づく時間)である。
この「表示時間情報」を取得すると、続いて、「表示環境情報」の一部である、「遊技機ID」を取得する(S2603)。この「遊技機ID」は、特別画像を表示した遊技機を識別する情報であって、各遊技機の個体番号によって構成される。
以上のような処理によって、「画像表示時間」および「遊技機ID」を取得するとこれらの情報によって構成される「表示環境情報」と、登録されている特別画像とを用いて2次元コードやバーコードなどによって構成されるコード情報を生成する(S2604)。
図27は、図9に示す情報端末300と処理サーバ400との通信における状態遷移を示すシーケンス図である。
図27において、撮像装置(カメラ)を搭載する情報端末300は、遊技機の液晶表示装置に表示されたコード情報をそのカメラによって撮像することでそのコード情報を構成する「コード形成情報」に基づいて特別画像の取得要求を処理サーバ400に対して行う(S2701)。
例えば、図33に示すような情報端末300の画面の一例において、図33(a)に示すコード情報の読み取り画面でコード情報を読み取り、図33(b)では、読み取ったコード情報から「コード形成情報」を認識した状態である。なお、図33(c)は、コード形成情報に含まれるアクセス先アドレスに基づいて情報端末300から処理サーバ400へとアクセスを行っている状態を示す図である。
この「コード形成情報」は、例えば、アクセス先の処理サーバ400およびディレクトリのアクセス先アドレスと、特別画像を特定する引数情報とから構成されている。図33(b)に示す「http://処理サーバドメイン/アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」のコード形成情報では、「http://処理サーバドメイン」がアクセス先アドレスであって、「アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」が引数情報である。このほか、引数情報として、「キャラクタID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」や「リーチコマンド/演出経過時間/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」などがある。
この「コード形成情報」に基づいて、そのアクセス先アドレスにアクセスすることで引数情報に基づく特別画像の取得要求が行われる。
この画像取得要求を受け付けた処理サーバ400では、取得要求元の情報端末300を識別する識別処理を行う(S2702)。識別した情報端末300の識別情報を一時記憶しておく。
そして、処理サーバ400では、特別画像の取得要求が行われたコード形成情報の解析処理を行い(S2703)、特別画像を特定するとともに「表示環境情報」を特定する。この解析処理の詳細な処理の流れを図28に示し、以下で説明する。
そして、処理サーバ400では、この解析処理によって解析されたコード形成情報に基づく各種の情報を図9に示すデータベースに登録する制御処理を行う(S2704)。これによって、データベースに登録された情報を図34に示している。
そして、解析した情報から、遊技機を用いた登録操作によって登録している特別画像を特定して(S2705)、情報端末300に対して処理サーバ400から当該特別画像の取得を行うことを確認する画像取得確認要求を行う(S2706)。
このとき、情報端末では、画像の取得要求を受け付け、画像の取得確認を行う画面(例えば、図33(d)に示すような画面)を表示して遊技者による確認操作の受け付けを行う(S2707)。
遊技者が図33(d)に示すような画面で「YES」ボタンを押下するなどによって画像の確認操作を受け付けると、情報端末300は処理サーバ400に対して取得確認応答を送出する。このとき、情報端末300では画像の取得状態を示す図33(d)に示すような画面を表示した状態となる。
これによって、処理サーバ400では、特別画像または特別画像に対応する対応特別画像に対して画像形成処理を行い(S2708)、画像形成処理後の特別画像または対応特別画像を画像取得要求元の情報端末300へと送出する(S2709)。
情報端末300では、特別画像または対応特別画像を処理サーバ400から受信すると、図33(f)に示すように画面にその特別画像または対応特別画像を表示し(S2710)、特別画像または対応特別画像の保存操作を受け付けることにより保存処理を行う(S2711)。
図28は、図27に示すコード形成情報の解析処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図28において、情報端末300からコード形成情報が含まれる取得要求を受信すると処理が開始され、「コード形成情報」を元に特別画像に関する情報(「画像特定情報」という)を特定する(S2801)。
例えば、図33(b)に示すコード形成情報の場合、引数情報である、「アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」、「キャラクタID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」または「リーチコマンド/演出経過時間/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」のうち、「アニメID」、「フレームID」、「キャラクタID」、「リーチコマンド」、「演出経過時間」の項目が画像特定情報である。
引数情報が「アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」の場合、画像特定情報は、「アニメID」と「フレームID」であって、引数情報が「キャラクタID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」の場合、画像特定情報は、「キャラクタID」であって、引数情報が「リーチコマンド/演出経過時間/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」の場合、画像特定情報は、「リーチコマンド」である。
このように特定した画像特定情報を記憶領域に記憶しておく(S2802)。
続いて、取得要求に含まれるコード形成情報を元に、遊技機において登録操作が行われ、情報端末300から取得要求として要求された画像の表示環境に関する情報(「表示環境情報」という)を特定する(S2803)。この表示環境は、遊技機においてその画像が表示されていた環境であって、表示環境に関する情報をコード形成情報を構成する引数情報から取得する。
例えば、図33(b)に示すコード形成情報の場合、引数情報である、「アニメID/フレームID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」、「キャラクタID/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」または「リーチコマンド/演出経過時間/ホール情報/遊技機ID/日付/時間/画像ID」のうち、「ホール情報」、「遊技機ID」、「日付」、「時間」、「画像ID」の項目が表示環境情報である。
このようにして特定した表示環境情報を記憶領域に記憶しておく(S2804)。
図29は、図27に示す画像形成情報の詳細な流れを示すフローチャートである。
図29において、画像の取得確認応答が情報端末300から送出されてきたかを判断し(S2901)、取得確認応答があるまでは本フローチャートにおける処理は行われず(S2901でNO)、それに対して、取得確認応答があった場合(S2901でYES)には、続いて、表示環境情報をその特別画像に重畳させることが設定されているかを判断する(S2902)。
重畳設定がされている場合(S2902でYES)には、図27で示している画像特定処理において特定された特別画像に、記憶領域で記憶している表示環境情報を重畳する(S2903)。そして、特別画像の調整処理(成形処理)を行う(S2904)。
また、重畳設定がされていない場合(S2902でNO)には、表示環境情報を重畳する処理を行わず、特別画像の調整処理(成形処理)を行う(S2904)。
これによって、情報端末300に表示される画像が調整され、成形されて、一時作業領域に記憶された状態になる。
図34は、情報端末300から画像の取得要求を受けた処理サーバ400が解析したコード形成情報に含まれる情報をデータベースに登録した状態を表すデータテーブルである。
図34は、画像の取得要求元を指定した[要求元]項目3401、要求日時を示す[要求日時]項目3402、画像特定情報、表示環境情報から構成されている。また、画像特定情報は、[アニメID]項目3403、[フレームID]項目3404、[キャラクタID]項目3405、[リーチコマンド]項目3406、[演出経過時間]項目3407によって構成されており、表示環境情報は、[表示日時]項目3408、[遊技機ID]項目3409、[ホールID]項目3410、[表示サイズ]項目3411、[解像度]項目3412によって構成されている。
画像特定情報は、コード形成情報を構成する引数情報で指定されたいずれかの情報が登録されており、[アニメID]項目3403と[フレームID]項目3404の組合せで指定されている場合、または、[リーチコマンド]項目3406と[演出経過時間]項目3407の組合せで指定されている場合には、静止画である特別画像が特定される。また、[アニメID]項目3403、[キャラクタID]項目3405、[リーチコマンド]項目3406のいずれかが指定されている場合には動画(ムービー)である特別画像が特定されることを示している。
例えば、[要求元]項目3401が「端末001」であって、[要求日時]項目3402が「2010/05/13 10時05分」であるレコードに登録された画像特定情報は、[アニメID]項目3403と[フレームID]項目3404の組合せからなり、[アニメID]項目3403が「アニメ05」であって、[フレームID]項目3404が「フレーム192」であることから、「アニメ05」で識別されるアニメーションの演出における「フレーム192」で指定されたフレームが特定した特別画像である。
また、[要求元]項目3401が「端末004」であって、[要求日時]項目3402が「2010/06/01 13時13分」であるレコードに登録された画像特定情報は、[リーチコマンド]項目3406からなり、[リーチコマンド]項目3406が「コマンド007」であることから、「コマンド007」で識別されるリーチ演出が特定した特別画像(動画)である。
続いて、表示環境情報は、特別画像を登録した遊技機においてその特別画像が表示されたときの環境に関する情報であって、コード形成情報を構成する引数情報で指定されている情報が登録されている。
例えば、[要求元]項目3401が「端末001」であって、[要求日時]項目3402が「2010/05/13 10時05分」であるレコードに登録された表示環境情報は、[表示日時]項目3408が「2010/05/13 10時05分」であって、[遊技機ID]項目3409が「2301001」であって、[ホールID]項目3410が「東京07」であって、[表示サイズ]項目3411が「3.1インチ」であって、[解像度]項目3412が「640×320」であることから、「2010/05/13 10時05分」に表示された特別画像は遊技機ID「2301001」で表示されたものであり、その遊技機はホールID「東京07」で識別されるホール(店舗)に設置されている。また、情報端末300の表示サイズが「3.1インチ」であって、解像度が「640×320」である。
なお、表示環境情報において空白(図34では「−」の表示)である場合には処理サーバ400が情報端末300から受信したコード形成情報にその空白となっている情報を受信していないことを示している。
図35は、図27におけるシーケンスで示している情報端末300の処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図35において、遊技者が情報端末300に搭載されているカメラを起動する操作を行うことによってカメラを起動させる(S3501)。続いて、起動したカメラを用いて遊技機に表示されているコードを読み取る処理が行われたかを判断する(S3502)。
コードの読み取りが行われるまでは(S3502でNO)、カメラを起動状態とし、コードの読取り処理が行われた場合(S3502でYES)、例えば図33(a)から図33(b)に示すようにコード形成情報を認識した場合には、読み取ったコードに係る「コード形成情報」のうち、当該コード形成情報で指定されているアクセス先に対して、同じくコード形成情報で指定されている画像の取得要求を処理サーバ400に対して行う(S3503)。
この取得要求を行っている状態を図33(c)に示しており、この取得要求に対して処理サーバ400から画像の取得確認要求が行われたかを判断する(S3504)。この取得確認要求によって、情報端末300の画面には図33(d)に示すような取得確認画面を表示する(S3505)。
この図33(d)に示すような取得確認画面では、特別画像の取得を行う際に押下する「YES」ボタンと特別画像の取得を拒否する際に押下する「NO」ボタンとから構成されている。この画面で「YES」ボタンを押下したかを判断し(S3506)、「YES」ボタンが押下された場合(S3506でYES)には処理サーバ400に対して画像取得の確認応答を行う(S3507)。
それに対して、「YES」ボタンが押下されず、「NO」ボタンが押下された場合(S3506でNO)には、処理サーバ400に対して画像取得の拒否応答を行い(S3511)、本フローチャートにおける処理を終了する。
続いて、「YES」ボタンが押下され、画像取得の確認応答が行われると、特別画像を受信したか判断する(S3508)。特別画像を受信するまでは(S3508でNO)図33(e)に示すような、画像の取得中である旨を示す画面を表示する。それに対して、特別画像を受信した場合(S3508でYES)には、受信した特別画像を記憶領域に保存して(S3509)、画面に特別画像を表示する(S3510)。
図36および図37は、情報端末300に特別画像の画像取込みアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」という)を用いて、特別画像を取得する(取り込む)処理を行う場合にアプリによって行われる処理の流れを示すフローチャートである。
図36は、情報端末300にアプリが設定登録(インストール)されていない場合に行う処理であって、情報端末300の操作者が「アプリ」の提供Webサイトへとアクセス操作を行うことによって、情報端末300は、当該提供Webサイトへアクセスする(S3601)。
そして、提供Webサイトから「アプリ」をダウンロードして(S3602)、そのアプリを情報端末300にインストールする(S3603)。
このようにして、アプリが使用可能な状態となっていることで、図37に示すような処理が行うことができる。
図37では、情報端末300の操作者が、インストールされている「アプリ」を起動操作することによって「アプリ」を起動する(S3701)。これによって、アプリは情報端末300に搭載されたカメラを起動し(S3702)、操作者の操作によってカメラがコードを認識させることによって読み取りが行われたかを判断する(S3703)。
コードの読み取りが行われるまでは(S3703でNO)、カメラを起動状態とし、コードの読取り処理が行われた場合(S3703でYES)、例えば図33(a)から図33(b)に示すようにコード形成情報を認識した場合には、読み取ったコードに係る「コード形成情報」のうち、当該コード形成情報で指定されているアクセス先に対して、同じくコード形成情報で指定されている画像の取得要求を処理サーバ400に対して行う(S3704)。
この取得要求を行っている状態を図33(c)に示しており、この取得要求に対して処理サーバ400から画像の取得確認要求が行われたかを判断する(S3705)。この取得確認要求によって、情報端末300の画面には図33(d)に示すような取得確認画面を表示する(S3706)。
この図33(d)に示すような取得確認画面では、特別画像の取得を行う際に押下する「YES」ボタンと特別画像の取得を拒否する際に押下する「NO」ボタンとから構成されている。この画面で「YES」ボタンを押下したかを判断し(S3707)、「YES」ボタンが押下された場合(S3707でYES)には処理サーバ400に対して画像取得の確認応答を行う(S3708)。
それに対して、「YES」ボタンが押下されず、「NO」ボタンが押下された場合(S3707でNO)には、処理サーバ400に対して画像取得の拒否応答を行い(S3712)、本フローチャートにおける処理を終了する。
続いて、「YES」ボタンが押下され、画像取得の確認応答が行われると、特別画像を受信したか判断する(S3709)。特別画像を受信するまでは(S3709でNO)図33(e)に示すような、画像の取得中である旨を示す画面を表示する。それに対して、特別画像を受信した場合(S3709でYES)には、受信した特別画像を記憶領域に保存して(S3710)、画面に特別画像を表示する(S3711)。
以上に示す実施の形態は、本発明の実施の一形態であって、これらの実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
なお、本発明は、上述の手段を構成させるためのプログラムを格納した記録媒体(CD−ROM、DVD−ROM等)から該プログラムをコンピュータにインストールし、これを実行させることにより、上述の処理を実行するコンピュータを構成することも可能である。このときのコンピュータには、システムバスを介してCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクが接続され、CPUは、ROMまたはハードディスクに記憶されているプログラムに従い、RAMを作業領域にして処理を行う。
また、プログラムを供給するための媒体は、通信媒体(通信回線、通信システムのように一時的または流動的にプログラムを保持する媒体)でもよい。例えば、通信ネットワークの電子掲示板(BBS:Bulletin Board Service)に該プログラムを掲示し、これを通信回線を介して配信するようにしてもよい。