JP5293141B2 - 冗長システム - Google Patents

冗長システム Download PDF

Info

Publication number
JP5293141B2
JP5293141B2 JP2008319113A JP2008319113A JP5293141B2 JP 5293141 B2 JP5293141 B2 JP 5293141B2 JP 2008319113 A JP2008319113 A JP 2008319113A JP 2008319113 A JP2008319113 A JP 2008319113A JP 5293141 B2 JP5293141 B2 JP 5293141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
version
application
standby
active
new
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008319113A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010146044A (ja
Inventor
正臣 波多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2008319113A priority Critical patent/JP5293141B2/ja
Publication of JP2010146044A publication Critical patent/JP2010146044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5293141B2 publication Critical patent/JP5293141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、冗長システムにかかり、特に、運用系装置と待機系装置とを備えた冗長システムに関する。
近年、携帯電話機が普及しているが、このような携帯電話機の通信制御は、通信事業者(キャリア)によって管理されたサーバコンピュータなどの通信制御装置によって実現されている。そして、携帯電話機は、もはや不可欠なものとなっているため、サービスが中断しないよう通信制御装置が連続運用されることが望ましい。このため、通信事業者が管理する通信制御装置は、通常、運用系装置と待機系装置とを備えて二重化された冗長システムを構成している。また、このような冗長システムは、通信制御装置に限らず、ファイルサーバなど、連続運用が必要とされるあらゆるシステムに導入されている。
そして、通常、ホットスタンバイ構成の冗長システムでは、各アプリケーション機能の通信制御情報/装置設定情報など(以降、「同期データ」と称す)を運用系と待機系間でリアルタイムに同期しておくことで、突然の障害や保守者による手動の系交替を行ってもサービスに影響なく運用している。このとき、リアルタイム同期を行っている関係上、同期データの情報形式(以降、データフォーマットと称す)は、運用系と待機系のソフトウェアで過不足なく情報を同期できるよう決められており、同期データのデータフォーマット変更は、運用系と待機系の同期維持に関わる内容となり、極めて重要である。
ところが、冗長システムは、提供するサービスの機能追加やバグ修正などを目的として、組み込まれているソフトウェアを更新する必要があるが、このような場合に、同期データのデータフォーマットが変更される場合がある。すると、変更された同期データフォーマットを持つ新ソフトウェアへ更新する場合、必ず一度はサービスを中断する必要が生じる。
つまり、サービスを中断せずに更新を行う場合には、以下のような不都合が生じる。例えば、最初に待機系を新ソフトウェアに更新する場合、新ソフトウェア起動後の待機系と旧ソフトウェアが起動している運用系との間で同期データフォーマットが異なっていることから、運用系の同期データを待機系で読み出し不整合が発生し、同期を行うことができない。その結果、運用系の情報は待機系に何も引き継がれない状態となる。次に、運用系を新ソフトウェアに更新する。この時、運用系は新ソフトウェア読み出しのために再起動させる必要があり、同期データが待機系に同期されていないため運用系再起動により待機系に系交替する。ところが、待機系は運用系から情報が引き継がれていないため、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)等の音声呼を管理している通信サービスでは、管理情報がなくなるため、音声が全断するというサービス上多大な影響が出てしまう。すると、呼情報を再度構築するための時間が必要となるため、通信復旧までに時間も要すという問題があった。
また、待機系に対してソフトウェア更新を行った後は、運用系と同期データの同期が行えないため、待機系は起動しても情報は何も無い状態になる。この時に運用系の障害が発生した場合、運用系となった旧待機系は、情報が無いために通信を復旧させることが出来ず、通信は全断となってしまう耐障害性の問題もあった。
特開2007−264979号公報
ここで、冗長システムのファイル更新方法に関する技術が、特許文献1に開示されている。この特許文献では、待機系で更新するソフトウェアの新旧両バージョンを保持しており、同期データを旧バージョンから新バージョンに変換している。ところが、上記特許文献に開示の技術では、ソフトウェアと同期データのいずれも、新旧両バージョンに対応したものを保持しなければならず、また、同期データの変換処理も行う必要がある。その結果、装置を高スペック化したり、装置の負荷が増大する、という問題が生じる。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、冗長システムの負荷を抑制しつつ、当該冗長システムにおいて連続運用を実現する、ことにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である冗長システムは、
それぞれ同一のアプリケーションが組み込まれ、相互に接続された運用系装置及び待機系装置を備え、
上記運用系装置と上記待機系装置とは、上記アプリケーションの作動により生成される同期データを記憶して、上記運用系装置と上記待機系装置との間で同期すると共に、上記運用系装置と上記待機系装置との間で系交替を行う冗長制御手段をそれぞれ備え、
上記運用系装置が備える上記冗長制御手段は、当該運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンを表す情報を上記待機系装置に通知するバージョン通知手段を備え、
上記待機系装置が備える上記冗長制御手段は、
上記運用系装置から通知された情報に基づいて、当該運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該待機系装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、上記運用系装置に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、を備えた、という構成を採る。
また、本発明の他の形態である情報処理装置は、
接続されている他の情報処理装置と同一のアプリケーションが組み込まれており、当該アプリケーションの作動によって生成される同期データを他の情報処理装置との間で同期すると共に、自装置が運用系あるいは待機系として作動するよう他の情報処理装置と系交替を行う冗長制御手段を備えると共に、
自装置が運用系として作動している場合に、上記アプリケーションのバージョンを表す情報を待機系である他の情報処理装置に送信するバージョン情報通知手段と、
自装置が待機系として作動している場合に、
運用系である他の情報処理装置から送信された情報に基づいて、当該運用系に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該自装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、運用系に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、自装置に組み込まれている上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、を備えた、という構成を採る。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
情報処理装置に、
接続されている他の情報処理装置と同一のアプリケーションが組み込まれており、当該アプリケーションの作動によって生成される同期データを他の情報処理装置との間で同期すると共に、自装置が運用系あるいは待機系として作動するよう他の情報処理装置と系交替を行う冗長制御手段と、
自装置が運用系として作動している場合に、上記アプリケーションのバージョンを表す情報を待機系である他の情報処理装置に送信するバージョン情報通知手段と、
自装置が待機系として作動している場合に、
運用系である他の情報処理装置から送信された情報に基づいて、当該運用系に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該自装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、運用系に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、自装置に組み込まれている上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、
を実現させるためのプログラムである。
また、本発明の他の形態である冗長制御方法は、
それぞれ同一のアプリケーションが組み込まれ、相互に接続された運用系装置及び待機系装置を備えた冗長システムにて、
上記アプリケーションの作動により生成される同期データを記憶して、上記運用系装置と上記待機系装置との間で同期すると共に、上記運用系装置と上記待機系装置との間で系交替を行う冗長制御工程を有すると共に、
上記冗長制御工程は、
上記運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンを表す情報を当該運用系装置から上記待機系装置に通知するバージョン通知工程と、
上記運用系装置から通知された情報に基づいて、上記待機系装置が上記運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別工程と、
上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該待機系装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、上記運用系装置に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、上記待機系装置が上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御工程と、
を有する。
本発明は、以上のように構成されることにより、冗長システムの負荷を抑制しつつ、冗長システムにおいて連続運用を実現することができる。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図1乃至図2を参照して説明する。図1は、冗長システムの構成を示す機能ブロック図であり、図2は、冗長制御部の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態では、冗長システムの概略を説明する。
図1に示すように、本実施形態における冗長システムは、
それぞれ同一のアプリケーション(アプリケーション群1(12,22)、アプリケーション群2(13,23))が組み込まれ、相互に接続された運用系装置(ゲートウェイ装置1(10))及び待機系装置(ゲートウェイ装置(20))を備えている。
そして、上記運用系装置と上記待機系装置とは、上記アプリケーションの作動により生成される同期データを記憶して(符号15,25参照)、上記運用系装置と上記待機系装置との間で同期すると共に、上記運用系装置と上記待機系装置との間で系交替を行う冗長制御手段(冗長制御部11,21)をそれぞれ備えている。
また、上記運用系装置(ゲートウェイ装置1(10))が備える上記冗長制御手段(冗長制御部11)は、図2に示すように、当該運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンを表す情報を上記待機系装置に通知するバージョン通知手段(バージョン通知部41)を備えている。
さらに、上記待機系装置(ゲートウェイ装置2(20))が備える上記冗長制御手段(冗長制御部21)は、図2に示すように、上記運用系装置から通知された情報に基づいて、当該運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段(バージョン判定部42)と、上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該待機系装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、上記運用系装置に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段(アプリけーしょん運転制御部43)と、を備えている。
上記発明によると、まず、冗長システムが作動し、運用系装置のアプリケーションが作動することで蓄積された同期データが、運用系装置と待機系装置との間で同期される。このとき、待機系装置のアプリケーションがバージョンアップされたり、運用系装置と待機系装置との系交換が行われたとする。すると、待機系装置は、運用系装置から通知された同期データなどの情報に基づいて、当該運用系装置に組み込まれているアプリケーションのバージョンを判別すると共に、各装置に組み込まれたアプリケーションのバージョンの新旧を判別する。そして、待機系装置に新バージョンのアプリケーションが組み込まれていると判別した場合には、この新バージョンのアプリケーションのうち、旧バージョンのアプリケーションに相当する機能のみを作動させ、当該新バージョンのアプリケーションを旧バージョンとして縮退運転する。
従って、運用系装置が旧バージョンのアプリケーションを作動させている間は、待機系装置も旧バージョンのアプリケーションの機能のみ運転させているため、相互に同期データを確実に同期させることができる。すると、この状態で運用系装置の障害などが生じた場合であっても、運用系装置と待機系装置との間で、迅速かつ適切に系交替を実行することができる。その結果、旧バージョンのアプリケーションや旧バージョンの同期データを別途保持しておく必要がないため、冗長システムの負荷を抑制しつつ、冗長システムにおいて連続運用を実現することができる。
また、上記冗長システムでは、上記冗長制御手段は、当該冗長制御手段が装備された装置にて作動している上記アプリケーション毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される上記同期データを記憶する、という構成を採る。
これにより、他のアプリケーションに影響を及ぼすことなく、更新されたアプリケーション毎による同期データを確実に同期させることができる。
また、上記冗長システムでは、上記冗長制御手段は、当該冗長制御手段が装備された装置にて作動している上記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される上記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、という構成を採る。
これにより、各装置で作動しているアプリケーションのバージョン毎に、データフォーマットなどを一致させて適切に同期データを同期させておくことができる。従って、系交替を確実かつ迅速に実行することができる。
また、上記冗長システムでは、上記待機系装置が備える上記冗長制御手段の上記アプリケーション運転制御手段は、上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させている状態で当該待機系装置が上記運用系装置に系交替された場合に、上記アプリケーションが有する全ての処理機能を作動させて新バージョンのアプリケーションとして運転させる、という構成を採る。
これにより、系交替によって新たに運用系となった旧待機系装置は、新バージョンのアプリケーションを作動させ、当該新バージョンの同期データを追加して記憶する。そして、新たに待機系となった旧運用系装置は、旧バージョンのアプリケーションを作動させているが、新たな運用系と同期された同期データのうち、旧バージョンに対応する同期データを利用して、旧バージョンのアプリケーションで運転を継続させることができる。従って、仮に新たな運用系に障害が生じたとしても、運用を停止することなく連続運用可能となり、耐障害性の向上を図ることができる。
また、上記冗長システムでは、具体的には、上記待機系装置が備える上記冗長制御手段は、上記アプリケーションが更新されて組み込まれたときに、上記バージョン判別手段と上記アプリケーション運転制御手段とを作動させる、という構成を採る。さらに、上記待機系装置が備える上記冗長制御手段は、上記運用系装置と上記待機系装置との間で系交替があったときに、上記バージョン判別手段と上記アプリケーション運転制御手段とを作動させる、という構成を採る。
そして、上述した冗長システムを構成する上記運用系装置及び待機系装置は、以下の構成の情報処理装置にて構成される。具体的に、本発明の他の携帯である情報処理装置は、
接続されている他の情報処理装置と同一のアプリケーションが組み込まれており、当該アプリケーションの作動によって生成される同期データを他の情報処理装置との間で同期すると共に、自装置が運用系あるいは待機系として作動するよう他の情報処理装置と系交替を行う冗長制御手段を備えると共に、
自装置が運用系として作動している場合に、上記アプリケーションのバージョンを表す情報を待機系である他の情報処理装置に送信するバージョン情報通知手段と、
自装置が待機系として作動している場合に、
運用系である他の情報処理装置から送信された情報に基づいて、当該運用系に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該自装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、運用系に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、自装置に組み込まれている上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、を備えた、という構成を採る。
そして、上記情報処理装置では、上記冗長制御手段は、作動している上記アプリケーション毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される上記同期データを記憶する、という構成を採る。また、上記冗長制御手段は、作動している上記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される上記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、という構成を採る。
また、上記情報処理装置は、当該情報処理装置に、所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、情報処理装置に、
接続されている他の情報処理装置と同一のアプリケーションが組み込まれており、当該アプリケーションの作動によって生成される同期データを他の情報処理装置との間で同期すると共に、自装置が運用系あるいは待機系として作動するよう他の情報処理装置と系交替を行う冗長制御手段と、
自装置が運用系として作動している場合に、上記アプリケーションのバージョンを表す情報を待機系である他の情報処理装置に送信するバージョン情報通知手段と、
自装置が待機系として作動している場合に、
運用系である他の情報処理装置から送信された情報に基づいて、当該運用系に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
自装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該自装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、運用系に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、自装置に組み込まれている上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、
を実現させる、という構成を採る。
そして、上記プログラムでは、上記冗長制御手段は、作動している上記アプリケーション毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される上記同期データを記憶する、という構成を採る。また、上記プログラムでは、上記冗長制御手段は、作動している上記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される上記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、という構成を採る。
さらに、上記冗長システムが作動することにより実行される、本発明の他の形態である冗長制御方法は、
それぞれ同一のアプリケーションが組み込まれ、相互に接続された運用系装置及び待機系装置を備えた冗長システムにて、
上記アプリケーションの作動により生成される同期データを記憶して、上記運用系装置と上記待機系装置との間で同期すると共に、上記運用系装置と上記待機系装置との間で系交替を行う冗長制御工程を有すると共に、
上記冗長制御工程は、
上記運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンを表す情報を当該運用系装置から上記待機系装置に通知するバージョン通知工程と、
上記運用系装置から通知された情報に基づいて、上記待機系装置が上記運用系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンと上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別工程と、
上記待機系装置に組み込まれている上記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該待機系装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、上記運用系装置に組み込まれている旧バージョンの上記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、上記待機系装置が上記新バージョンのアプリケーションを上記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御工程と、
を有する、という構成を採る。
そして、上記冗長制御方法では、上記冗長制御工程は、作動している上記アプリケーション毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される上記同期データを記憶する、という構成を採る。また、上記冗長制御方法では、上記冗長制御工程は、作動している上記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される上記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、という構成を採る。
上述した構成を有する、情報処理装置、プログラム、又は、冗長制御方法、の発明であっても、上記冗長システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
<実施形態2>
本発明の第2の実施形態を、図1乃至図15を参照して説明する。図1は、冗長システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図2は、冗長制御部の構成を示す機能ブロック図である。図3は、同期データのフォーマットを示す図である。図4は、ソフトウェアの更新状況を示す図である。図5は、冗長システムの動作を示すシーケンス図である。図6は、待機系装置の動作を示すフローチャートである。図7乃至図13は、運用系装置と待機系装置のソフトウェアのバージョンと、同期データの状態を示す図である。図14は、ソフトウェアの更新状況を示す図である。図15は、冗長システムの動作を示すシーケンス図である。
ここで、本実施形態は、上述した実施形態1にて開示した冗長システムの具体的な一例を示すものである。そして、以下では、冗長システムは、携帯電話機の通信制御を行う通信制御装置として利用される冗長化された2台の情報処理装置によって構成されていることとする。但し、本発明の冗長システムは、通信制御を行う情報処理装置によって構成されていることに限定されず、ファイルサーバなど、連続運用が必要とされるあらゆる冗長化されたシステムに適用可能である。
[構成]
本実施形態における冗長システムは、ホットスタンバイ構成を持つ同一構成の二重化された情報処理装置にて構成されている。具体的には、図1に示すように、ゲートウェイ装置1(10)とゲートウェイ装置2(20)とを装置間専用通信路30を介して接続して備えている。そして、各ゲートウェイ装置1,2(10,20)は、後述するようにほぼ同一の構成を採っており、一方が運用系装置として稼動し、他方が待機系装置として稼動している。
これにより、運用系装置に障害が生じた場合であっても、速やかに待機系装置へ処理を受け継いで当該待機系装置を新たな運用系装置として系交替を行うことで、ゲートウェイ装置1,2(10,20)にて提供するサービスの連続運用を可能としている。以下、ゲートウェイ装置1,2(10,20)の構成について詳述する。なお、各ゲートウェイ装置1,2は、それぞれが同一の構成を採っているため、以下では、主に、一方のゲートウェイ装置1の構成について説明する。
ゲートウェイ装置1(10)は、演算装置と記憶装置とを備えた一般的な情報処理装置である。そして、演算装置には、ゲートウェイ装置1が提供する通信サービスなど種々の機能を実現するためのソフトウェアが組み込まれており、具体的には、図1に示すように、このソフトウェアはさらに種々の処理機能を有するアプリケーション郡1,2(12,13)によって構成されている。つまり、ゲートウェイ装置1には、種々の処理機能を実現するアプリケーション群1,2が組み込まれている。
ここで、各アプリケーション郡とは、所定の機能を実現するために必要な複数の細分化されたアプリケーションの論理的なグループであり、装置内で一意に決定されている。そして、グルーピングされた各アプリケーション郡は、それぞれ独立して運転可能である。さらに、各アプリケーション郡は、当該アプリケーション郡単位で実行する機能を制御することができる。つまり、アプリケーション群は、それぞれバージョン毎に作動することが可能であり、このようにバージョン毎に作動しても、他のアプリケーション郡には影響を及ぼさない。例えば、アプリケーション郡が、旧バージョンから所定の処理機能が追加された新バージョンに更新された場合であっても、当該アプリケーション郡は、新バージョンの追加処理機能を実行することなく、旧バージョンのときに有していた処理機能のみを実行して旧バージョンとして縮退運転可能である。なお、このようなアプリケーションの作動状態は、冗長制御部11によって制御される。
また、冗長制御部11は、ゲートウェイ装置1の演算装置に所定のプログラムが組み込まれることによって構築されている。そして、冗長制御部11は、ゲートウェイ装置1(10)のホットスタンバイ構成の二重化管理を行う機能を具備するアプリケーションである。また、冗長制御部11は、上述した各アプリケーション群単位で必要な同期データを記憶装置15内に保存したり、待機系のゲートウェイ装置2(20)との同期処理などを実行する機能を有する。なお、同期データの保存は、待機系障害や待機系の再開等で待機系の同期データが無くなった時に、運用系から取得する再同期動作において、アプリケーション群の機能処理に負担をかけないようにすることを目的として行っている。
そして、冗長制御部11は、上述したように各アプリケーション郡1,2(12,13)の処理機能により生成され待機系に同期させたい同期データを記憶装置15に格納するが、このとき、図3に示す同期データフォーマットにて格納する。具体的には、アプリケーション郡のバージョン毎に、同期データを格納する。
さらに同期データフォーマットについて説明する。まず、図3(A)に示す同期データフォーマットは、アプリケーション郡1(12)のバージョン1におけるものを示している。このように、同期データフォーマットには、まず、各アプリケーション群で一意に決定される同期データバージョンを格納するエリアD1があり、形式は「アプリケーション群名−バージョン番号」で表現する。このバージョン形式は、各アプリケーション群の識別と同期データに変更が発生した場合に、バージョンを更新して同期データの改版が分かるようされていればよい。従って、例えば、「アプリケーション群名−バージョン番号.リビジョン番号」などのようにしてもよい。そして、同期データの同期データバージョンD1は、同期データフォーマットが変更される場合、これまで使用した値とは異なり、かつ、各アプリケーション群で値ごとに動作を変えるための識別値として付与される。
また、同期される同期データは、初めて作成する同期データの場合は、図3(A)に示すように、上述した同期データバージョンD1の直後に配置される。そして、同期データの更新等によりアプリケーション郡のバージョンが上がって同期データが追加される場合は、これまでに配置された同期データのさらに直後に配置するようにして階層構造を成すようにする。
ここで、冗長制御部11にて提供される同期データ作成ルールを、図3(B)を参照して説明する。まず、図3(A)の同期データフォーマットが既に作成されていることとする。その後、アプリケーション郡1がバージョン2に更新された場合には、当該バージョン2に対応する同期データが追加されることとなる。このように、追加すべき同期データが発生した場合には、図3(B)に示すように、これまでの同期データエリアD2の直後に、新規同期データD3を追加する。同期データ追加により、既存同期データD2と新規同期データD3を識別出来るよう、同期データバージョンを1から2へ変更する。例えば、新規同期データD3をバージョン番号と関連付けることで、既存同期データD2を現在のバージョンよりも1世代前のバージョンとして識別することができる。
このようにして、同期データバージョンからどの同期データが追加されたかが分かり、また前バージョンの同期データを読み出す場合には、新規追加された同期データを読まないようにすることで、同期データエリアから欲しい同期データを検索しなくてよくなる。このため、処理の簡素化と高速化のメリットがある。
そして、上述したように作成された同期データは、冗長制御部11により、図1に示すゲートウェイ装置間専用通信路30を経由して、待機系のゲートウェイ装置2(20)の冗長制御部21に渡される。すると、待機系側のゲートウェイ装置2(20)の冗長制御部21は、運用系から受信した同期データの同期データバージョン部D1を参照し、同期データを渡すアプリケーション群を識別する。例えば、同期データバージョン部が「アプリケーション群1−1」となっていれば、同期データはアプリケーション群1(22)用のバージョン1ということになる。
なお、上述したように、運用系の冗長制御部11は、同期データバージョン部D1を含む同期データを待機系に渡すことで、運用系にて作動しているアプリケーション郡1,2のバージョン情報を通知することができる。つまり、冗長制御部11は、図2に示すように、バージョン通知部41を備えている。
また、同期データを受け取った待機系の冗長制御部21は、同期データバージョン部を確認する。そして、対応する待機系のアプリケーション郡のバージョンを上述同様に自装置に記憶されている同期データバージョン部などから読み出して、運用系と待機系のアプリケーション群毎のバージョンが一致するか、あるいは、待機系のバージョンが高いか低いか、を判別する。つまり、冗長制御部11,21には、図2に示すように、バージョン判別部42が装備されている。
そして、運用系と待機系とのバージョンが一致している場合には、待機系の冗長制御部21は全ての同期データを読み込み、運用系との同期をとる。
一方で、運用系のバージョンが待機系のバージョンより低い場合、つまり、運用系が旧バージョンのアプリケーションであり、待機系が新バージョンのアプリケーションである場合には、冗長制御部21は、アプリケーション郡を旧バージョンにて縮退運転する。つまり、アプリケーション郡の新バージョンで追加された処理機能を作動させず、旧バージョンで装備されていた処理機能のみを作動させて、運用系と同期データの同期を取る。このとき、待機系のアプリケーション郡1は、旧バージョンにて作動しているため、旧バージョンの同期データにて同期が行われる。なお、アプリケーション郡1は他のアプリケーション郡2とは独立して作動しているため、上述したように旧バージョンにて縮退運転しても、他のアプリケーション群への影響は生じない。
これに対し、運用系のバージョンが待機系のバージョンより高い場合、つまり、運用系が新バージョンのアプリケーションであり、待機系が旧バージョンのアプリケーションである場合には、冗長制御部21は、そのアプリケーション郡1が実行できる全ての機能を作動させ、待機系が機能できる動作のみに対応する同期データの同期を取る。これにより、新バージョンに対応する同期データまでは待機系にて同期が取れないものの、少なくとも旧バージョンに対応する同期データは同期を取ることができる。従って、仮に運用系に障害が発生しても、系交替により新たに運用系となる待機系は、旧バージョンで作動させることができ、サービス中断という事態を回避できる。
以上のように、冗長制御部11,21は、ある機能に関連する複数のアプリケーションをグルーピングして、アプリケーション群単位で動作機能を制御する機能であるアプリケーション運転制御部43を有する。
なお、上述したように、冗長制御部11,21が備えるバージョン通知部41と、バージョン判別部42と、アプリケーション運転制御部43とは、ゲートウェイ装置1,2の演算装置に、本発明である冗長制御用のプログラムが組み込まれることで、冗長制御部11,21と共に構築される。
[動作]
次に、上記構成の冗長システムの動作を説明する。動作の概略としては、まず、待機系のソフトウェアをバージョンアップして再起動させる。そして、運用系と待機系で同期データが同期された後に系交替を実施する。さらにその後、系交替後の新待機系(旧運用系)をバージョンアップして再起動させる(冗長制御工程)。なお、図5は、冗長システム全体の動作を示すシーケンス図であり、図6は、待機系のゲートウェイ装置2(20)の動作を示すシーケンス図である。
また、以下では、図4に示すように、ゲートウェイ装置1,2に組み込まれるソフトウェアがバージョンアップされることとする。具体的に、まず、ソフトウェアAは、図4(A)に示すように、それぞれバージョン「1」のアプリケーション郡1,2を実現させるプログラムである。なお、アプリケーション郡1は、機能A,Bを有するアプリケーションであり、アプリケーション郡2は、機能C,Dを有するアプリケーションである。そして、図4(B)に示すソフトウェアBは、ソフトウェアAをバージョンアップしたものであり、当該ソフトウェアAをベースとして機能Aに処理機能が追加され、同期データフォーマット(データA−2)が追加されたソフトウェアである。さらに、図4(C)に示すソフトウェアCは、ソフトウェアBをバージョンアップしたものであり、当該ソフトウェアBをベースとして機能Bに処理機能が追加され、同期データフォーマット(データB−2)が追加されたソフトウェアである。
そして、以下では、まず、運用系及び待機系がそれぞれソフトウェアAで作動しており、待機系のソフトウェアが、ソフトウェアAからソフトウェアBにバージョンアップされ、その後、系交替され、さらにその後、新たな待機系(旧運用系)がソフトウェアBにバージョンアップされる場合を説明する。
まず、図5の領域S100に示すように、ゲートウェイ装置1(10)が運用系として作動し、ゲートウェイ装置2(20)が待機系として作動している。このとき、運用系、待機系のゲートウェイ装置1,2(10,20)には、共にソフトウェアAが組み込まれている(図5のステップS1,S2、図6のステップS21)。つまり、運用系、待機系のゲートウェイ装置1,2に組み込まれているソフトウェアつまりアプリケーション郡1,2のバージョンは、図7に示すように、それぞれバージョン「1」である。従って、アプリケーション群1の同期データは、図8(A)に運用系、図8(B)に待機系のものを示すように、同一の構成となっている。
続いて、冗長システムが二重化運転中に、待機系のゲートウェイ装置2のソフトウェアが、新しい装置ソフトウェアバージョンBに更新され、再起動されたとする(図5のステップS3、図6のステップS22)。すると、このソフトウェアBにより、図4(B)及び図9に示すように、待機系であるゲートウェイ装置は、アプリケーション群1に機能追加が行われ、同期データバージョンが「1」から「2」に更新されている。そして、このバージョン2における同期データフォーマットは、図10(B)に示すデータ構成となっている。つまり、図10(A)に示す運用系のバージョン1の同期データと比較して、図10(B)に示すように、待機系のバージョン2の同期データは、機能追加による新しいバージョン2の同期データが付加されている。その一方で、バージョン1の同期データは、これまで通り同じ場所に存在している。
続いて、待機系のゲートウェイ装置2(20)は、ソフトウェア更新後に再起動が実施し、起動後、運用系であるゲートウェイ装置1(10)から同期データを取得する再同期を行う(図5のステップS4、図6のステップS23)。また、再同期中にもリアルタイムに通信は行われているため、通信データもまた再同期過程で同期される(図5のステップS5)。
このとき、待機系のゲートウェイ装置2(20)は、上述したようにソフトウェアBの機能を有していることから、アプリケーション群1は同期データバージョン2のデータを受信することを期待している。ところが、運用系が送信する同期データは、同期データバージョン1である(バージョン通知工程)。これを受けて、待機系は、運用系のアプリケーション郡のバージョンが低いと判別する(図6のステップS24でYes、バージョン判別工程)。すると、待機系のゲートウェイ装置2は、ソフトウェアAの機能からソフトウェアBに至るまでに追加された機能を実行せず、旧バージョンであるソフトウェアAの機能のみで、アプリケーション郡1を縮退運転する(図5のステップS6、図6のステップS25、アプリケーション運転制御工程)。これにより、ゲートウェイ装置1とゲートウェイ装置2とは、アプリケーション郡1についてはバージョン1に対応する同期データで同期をとっている。
その後、運用系と待機系の系交替を行う(図5のステップS7、図6のステップS26でYes)。これにより、図5の領域S110に示すように、運用系であったゲートウェイ装置1が新待機系となり、待機系であったゲートウェイ装置2が新運用系となる。
すると、新運用系であるゲートウェイ装置2(20)は、旧待機系でありソフトウェアAの機能で縮退運転を実施していたが、運用系に遷移したため、ソフトウェアBの機能で運転する(図5のステップS8、図6のステップ27)。このとき、新待機系であるゲートウェイ装置1(10)は、未だソフトウェアAの機能で運転している(図5のステップS9)。つまり、各装置1,2のアプリケーション群1,2のバージョンは、図11に示すようになる。すると、新待機系であるゲートウェイ装置1(10)は、新運用系であるゲートウェイ装置2(20)から受信する同期データのうちアプリケーション群1の同期データは(図5のステップS10、図6のステップS28)、図10(B)に示すようにアプリケーション群1のバージョン2に対応する追加データを含んでいる。このとき、新待機系であるゲートウェイ装置1(10)は、アプリケーション群1をバージョン1で運転させているため、受信した同期データのうち、同期データバージョン1のデータのみを使用し、図10(A)に示す同期データに同期させる。このように、異なる同期データバージョン間でも運転が継続できる。
続いて、新待機系であるゲートウェイ装置1(10)をソフトウェアBに更新し(図5のステップS11)、ソフトウェア更新後に再起動が実施される。そして、再起動後、新運用系であるゲートウィ装置2から同期データを取得する再同期を行う(図5のステップS12、図6のステップS28)。
以上のように、最終的には各ゲートウェイ装置1(10),2(20)がソフトウェアBに更新され、二重化運転を行う(図5のステップS13)。つまり、図12に示すように、各ゲートウェイ装置1(10),2(20)のアプリケーション群1がバージョン2となり、それぞれに格納されている同期データも図13(A),(B)に示すように、バージョン2に対応する同期データが追加された状態となる。これにより、新運用系であるゲートウェイ装置2(20)に障害が生じた場合であっても、新待機系にサービスを引き継ぐことができる。
なお、上述したように新待機系となったゲートウェイ装置1(10)がソフトウェアBに更新される前に、仮に新運用系であるゲートウェイ装置2(20)に障害が生じた場合には、系交替により再度ゲートウェイ装置1(10)が運用系となる。この場合であっても、運用系となったゲートウェイ装置1(10)は、旧バージョンであるソフトウェアAで作動しているため、サービス中断という事態を回避できる。
以上のように、上述した冗長システムによると、待機系のアプリケーションがバージョンアップされた場合であっても、運用系が旧バージョンのアプリケーションを作動させている間は、待機系も旧バージョンのアプリケーションの機能のみ運転させている。従って、相互に同期データを確実に同期させることができる。すると、この状態で運用系装置の障害などが生じた場合であっても、運用系装置と待機系装置との間で、迅速かつ適切に系交替を実行することができる。
なお、上記では、図4に示したソフトウェアAからソフトウェアBに1世代だけバージョンアップした場合を例示したが、図4(A)から図4(C)、つまり、図14に示すように、アプリケーション群1がバージョン1からバージョン3へと、2世代バージョンアップしても、上述同様に作動する。
具体的には、まず、アプリケーション群1は、バージョンが1から3になることで、当該アプリケーション群1が有する機能A,Bにそれぞれ機能が追加され、これらに対応する同期データがそれぞれ追加される(データA−2,データB−3)。この場合に、上述したように、まず待機系のアプリケーション群1がバージョンアップされても、当該待機系では、上述した追加機能分が作動せず、旧バージョンであるバージョン1として縮退運転する。これにより、運用系と待機系とは、バージョン1に対応する同期データのみを同期させることができる。
そして、その後、系交替が行われると、待機系であった新運用系は新バージョンであるバージョン3で作動するが、当該新運用系から同期データを受けた新待機系は、受信した同期データのうちバージョン1に対応する同期データのみを同期させる。さらに、その後、新待機系のアプリケーション群1がバージョン3に更新されることで、完全に新しいバージョンのアプリケーション群1で同期を取ることができる。
また、上記構成の冗長システムによると、ゲートウェイ装置1,2で作動するソフトウェアをバージョンダウンさせることにも対応可能である。このときの動作について、図15を参照して説明する。
まず、ゲートウェイ装置1(10)が運用系として作動し、ゲートウェイ装置2(20)が待機系として作動している(図15のS200参照)。このとき、運用系、待機系のゲートウェイ装置1,2(10,20)には、共にソフトウェアBが組み込まれている(図15のステップS31,S32)。
続いて、冗長システムが二重化運転中に、待機系のゲートウェイ装置2のソフトウェアを、旧バージョンであるソフトウェアBに更新、つまり、バージョンダウンを行って、再起動されたとする(図15のステップS33)。すると、運用系はソフトウェアBの機能で運転され、待機系はソフトウェアAの機能として運転可能となる。つまり、上述した図11で説明した場合とは逆の状態となり、待機系であるゲートウェイ装置2(20)は、運用系であるゲートウェイ装置1(10)から受信するバージョン2に対応する同期データのうちアプリケーション群1の同期データのみを使用して同期させる(ステップS34,S35,S36)。これにより、異なる同期データバージョン間でも運転が継続できる。
続いて、系交替を実施すると(図15のS210)、上述した図9の場合とは、運用系と待機系とが入れ替わった状態となり、新運用系はソフトウェアAであり、新待機系はソフトウェアBである。つまり、新待機系の方がバージョンが高い状態である。このことを、新待機系であるゲートウェイ装置1(10)が、系交換を契機に、運用系から同期データを受信して(ステップS38,S39、バージョン通知工程)、判別する(バージョン判別工程)。そして、新待機系の方がバージョンが高いため、当該新待機系であるゲートウェイ装置1(10)は、ソフトウェアAの機能で縮退運転する(図15のステップS40、アプリケーション運転制御工程)。
その後、新待機系であるゲートウェイ装置1(10)をソフトウェアAに更新(バージョンダウン)することで(図15のステップS41)、冗長システム全体をソフトウェアAの機能にサービス無中断でバージョンダウンすることができ、二重化運転可能となる。
本発明は、携帯電話機の通信制御を行うサーバなど、連続運用か必要とされる二重化された冗長システムに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
実施形態1及び実施形態2における冗長システム全体の構成を示す機能ブロック図である。 冗長制御部の構成を示す機能ブロック図である。 同期データのフォーマットを示す図である。 ソフトウェアの更新状況を示す図である。 冗長システムの動作を示すシーケンス図である。 待機系装置の動作を示すフローチャートである。 運用系装置と待機系装置のソフトウェアのバージョンを示す図である。 運用系装置と待機系装置の同期データの状態を示す図である。 運用系装置と待機系装置のソフトウェアのバージョンを示す図である。 運用系装置と待機系装置の同期データの状態を示す図である。 運用系装置と待機系装置のソフトウェアのバージョンを示す図である。 運用系装置と待機系装置のソフトウェアのバージョンを示す図である。 運用系装置と待機系装置の同期データの状態を示す図である。 ソフトウェアの更新状況を示す図である。 冗長システムの動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
10 ゲートウェイ装置1
20 ゲートウェイ装置2
11,21 冗長制御部
12,22 アプリケーション群1
13,23 アプリケーション群2
15,25 同期データ
41 バージョン通知部
42 バージョン判別部
43 アプリケーション運転制御部

Claims (15)

  1. それぞれ同一のアプリケーションが組み込まれ、相互に接続された運用系装置及び待機系装置を備え、
    前記運用系装置と前記待機系装置とは、前記アプリケーションの作動により生成される同期データを記憶して、前記運用系装置と前記待機系装置との間で同期すると共に、前記運用系装置と前記待機系装置との間で系交替を行う冗長制御手段をそれぞれ備え、
    前記運用系装置が備える前記冗長制御手段は、当該運用系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンを表す情報を前記待機系装置に通知するバージョン通知手段を備え、
    前記待機系装置が備える前記冗長制御手段は、
    前記運用系装置から通知された情報に基づいて、当該運用系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンと前記待機系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
    前記待機系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該待機系装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、前記運用系装置に組み込まれている旧バージョンの前記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、前記新バージョンのアプリケーションを前記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、を備えた、
    冗長システム。
  2. 請求項1記載の冗長システムであって、
    前記冗長制御手段は、当該冗長制御手段が装備された装置にて作動している前記アプリケーションのバージョン毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される前記同期データを記憶する、
    冗長システム。
  3. 請求項1又は2記載の冗長システムであって、
    前記待機系装置が備える前記冗長制御手段は、当該冗長制御手段が装備された装置にて作動している前記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される前記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、
    冗長システム。
  4. 請求項3記載の冗長システムであって、
    前記待機系装置が備える前記冗長制御手段の前記アプリケーション運転制御手段は、前記新バージョンのアプリケーションを前記旧バージョンのアプリケーションとして作動させている状態で当該待機系装置が前記運用系装置に系交替された場合に、前記アプリケーションが有する全ての処理機能を作動させて新バージョンのアプリケーションとして運転させる、
    冗長システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の冗長システムであって、
    前記待機系装置が備える前記冗長制御手段は、前記アプリケーションが更新されて組み込まれたときに、前記バージョン判別手段と前記アプリケーション運転制御手段とを作動させる、
    冗長システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の冗長システムであって、
    前記待機系装置が備える前記冗長制御手段は、前記運用系装置と前記待機系装置との間で系交替があったときに、前記バージョン判別手段と前記アプリケーション運転制御手段とを作動させる、
    冗長システム。
  7. 接続されている他の情報処理装置と同一のアプリケーションが組み込まれており、当該アプリケーションの作動によって生成される同期データを他の情報処理装置との間で同期すると共に、自装置が運用系あるいは待機系として作動するよう他の情報処理装置と系交替を行う冗長制御手段を備えると共に、
    自装置が運用系として作動している場合に、前記アプリケーションのバージョンを表す情報を待機系である他の情報処理装置に送信するバージョン情報通知手段と、
    自装置が待機系として作動している場合に、
    運用系である他の情報処理装置から送信された情報に基づいて、当該運用系に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンと自装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
    自装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該自装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、運用系に組み込まれている旧バージョンの前記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、自装置に組み込まれている前記新バージョンのアプリケーションを前記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、を備えた、
    情報処理装置。
  8. 請求項7記載の情報処理装置であって、
    前記冗長制御手段は、作動している前記アプリケーションのバージョン毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される前記同期データを記憶する、
    情報処理装置。
  9. 請求項7又は8記載の情報処理装置であって、
    自装置が待機系として作動している場合における前記冗長制御手段は、作動している前記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される前記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、
    情報処理装置。
  10. 情報処理装置に、
    接続されている他の情報処理装置と同一のアプリケーションが組み込まれており、当該アプリケーションの作動によって生成される同期データを他の情報処理装置との間で同期すると共に、自装置が運用系あるいは待機系として作動するよう他の情報処理装置と系交替を行う冗長制御手段と、
    自装置が運用系として作動している場合に、前記アプリケーションのバージョンを表す情報を待機系である他の情報処理装置に送信するバージョン情報通知手段と、
    自装置が待機系として作動している場合に、
    運用系である他の情報処理装置から送信された情報に基づいて、当該運用系に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンと自装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別手段と、
    自装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該自装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、運用系に組み込まれている旧バージョンの前記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、自装置に組み込まれている前記新バージョンのアプリケーションを前記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御手段と、
    を実現させるためのプログラム。
  11. 請求項10記載のプログラムであって、
    前記冗長制御手段は、作動している前記アプリケーションのバージョン毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される前記同期データを記憶する、
    プログラム。
  12. 請求項10又は11記載のプログラムであって、
    自装置が待機系として作動している場合における前記冗長制御手段は、作動している前記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される前記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、
    プログラム。
  13. それぞれ同一のアプリケーションが組み込まれ、相互に接続された運用系装置及び待機系装置を備えた冗長システムにて、
    前記アプリケーションの作動により生成される同期データを記憶して、前記運用系装置と前記待機系装置との間で同期すると共に、前記運用系装置と前記待機系装置との間で系交替を行う冗長制御工程を有すると共に、
    前記冗長制御工程は、
    前記運用系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンを表す情報を当該運用系装置から前記待機系装置に通知するバージョン通知工程と、
    前記運用系装置から通知された情報に基づいて、前記待機系装置が前記運用系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンと前記待機系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンとの新旧を判別するバージョン判別工程と、
    前記待機系装置に組み込まれている前記アプリケーションのバージョンが新しい場合に、当該待機系装置に組み込まれている新バージョンのアプリケーションが有する処理機能のうち、前記運用系装置に組み込まれている旧バージョンの前記アプリケーションが有する所定の処理機能に対して追加されている追加処理機能を作動させずに、前記待機系装置が前記新バージョンのアプリケーションを前記旧バージョンのアプリケーションとして作動させるアプリケーション運転制御工程と、
    を有する冗長制御方法。
  14. 請求項13記載の冗長制御方法であって、
    前記冗長制御工程は、作動している前記アプリケーションのバージョン毎に区別して、当該アプリケーションにて生成される前記同期データを記憶する、
    冗長制御方法。
  15. 請求項13又は14記載の冗長制御方法であって、
    前記冗長制御工程は、前記待機系装置で作動している前記アプリケーションのバージョンが新しくなる毎に追加される前記同期データを、当該バージョン毎に区別して記憶する、
    冗長制御方法。
JP2008319113A 2008-12-16 2008-12-16 冗長システム Active JP5293141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319113A JP5293141B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 冗長システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319113A JP5293141B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 冗長システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010146044A JP2010146044A (ja) 2010-07-01
JP5293141B2 true JP5293141B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=42566471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008319113A Active JP5293141B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 冗長システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5293141B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5601353B2 (ja) 2012-06-29 2014-10-08 横河電機株式会社 ネットワーク管理システム
JP5556858B2 (ja) 2012-06-29 2014-07-23 横河電機株式会社 ネットワーク管理システム
US9509566B2 (en) * 2013-06-27 2016-11-29 Yokogawa Electric Corporation System and method for generating output data
CN116155846A (zh) * 2021-11-19 2023-05-23 广东美的制冷设备有限公司 一种数据迁移方法、设备及存储介质

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3547208B2 (ja) * 1995-03-28 2004-07-28 富士通株式会社 マルチプロセッサシステム及びその構成方法
JP3942216B2 (ja) * 1996-11-21 2007-07-11 富士通株式会社 二重化された監視/制御プロセッサによるシステム監視・制御方法およびシステム監視・制御装置
JP2000137604A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Oki Electric Ind Co Ltd データ引き継ぎシステム
JP2002101433A (ja) * 2000-09-21 2002-04-05 Nec Eng Ltd ファイル更新時データ引き継ぎ方法
JP4232589B2 (ja) * 2003-09-19 2009-03-04 富士電機システムズ株式会社 二重化コントローラ、その等値化モード決定方法
JP3915808B2 (ja) * 2003-09-26 2007-05-16 オムロン株式会社 プログラマブルコントローラおよびプログラマブルコントローラシステムならびにcpuユニット
JP4710688B2 (ja) * 2006-03-28 2011-06-29 沖電気工業株式会社 冗長システムのファイル更新方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010146044A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111427728B (zh) 状态管理方法、主备切换方法及电子设备
CN106685691A (zh) 物联网系统中终端设备的高效更新配置方法及系统
EP2916487B1 (en) Method and system for upgrading patching software
WO2015131671A1 (zh) 目标资源占用情况的处理方法及装置
JP5293141B2 (ja) 冗長システム
JP2005242691A (ja) プログラムダウンロード及び切替え方法及びその装置
CN101119188B (zh) 一种实现业务不中断的单板升级方法
JP2007304845A (ja) 仮想計算機システムおよびソフトウェア更新方法
CN112104576B (zh) 一种sdn交换机的常驻流表存储与校准方法
CN113438111A (zh) 基于Raft分布式恢复RabbitMQ网络分区的方法及应用
JP2012175158A (ja) 呼救済システム及び呼救済方法
CN109412943B (zh) 一种sdn控制器集群流量处理方法、装置、设备及存储介质
CN113472891B (zh) 一种sdn控制器集群数据处理方法、设备及介质
JP5716460B2 (ja) クラスタシステムおよびその制御方法
WO2005064866A1 (en) Method of automatically transferring router functionality
CN108958757A (zh) 复杂嵌入式设备的升级方法及复杂嵌入式设备
JP2015153128A (ja) 呼処理制御装置及びそのソフトウェア更新方法、呼処理システム、並びにコンピュータ・プログラム
JP2009211273A (ja) 情報通信システムのファイル交換装置およびファイル交換方法
JP2006268278A (ja) 遠隔保守コンピュータ保守システム
CN111459909A (zh) 一种构建PostgreSQL数据库集群方法
CN103744702A (zh) 一种交换、路由设备的双系统启动方法
JP5544516B2 (ja) 高可用サーバシステム、高可用サーバシステムの障害時復旧方法、および高可用サーバ
KR20170112349A (ko) 이중화 ems 서버의 db 관리 방법
KR100940488B1 (ko) 다중화 모드를 이용한 고장 복구 시스템의 운용 방법
WO2017047065A1 (ja) クラスタシステム、情報処理装置、クラスタシステムの同期方法、及びプログラムを格納する記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100702

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110803

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20120712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5293141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150