JP5291884B2 - 庭構造 - Google Patents
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Description
〔第1実施形態〕
図1から図3は本発明を適用した第1実施形態の構成を示すもので、図示例では、戸建て住宅において、建物本体1のほぼ中央に設けられ、建物本体1に隣接して四方が囲まれた中庭2に、保水性能・浸透性能を有するブロック材3が敷設されている。
中庭2は、平面視で略四角形状に形成されていて、その四方が建物本体1の壁21で囲まれている。これら四方の壁21には、玄関12側の開閉窓22、リビング13側の開閉窓23、水回り室14側の開閉窓24、和室15側の開閉窓25が設けられている。
ここで、ブロック材3は、例えば砂を混入することなく、かつ強度を補う添加剤を添加することなく、粒度3〜20mmの軽石(乾燥比重が0.4)50〜62重量%とポルトランドセメント50〜38重量%との配合物に、水40〜50重量%を散布して混練した状態の生コンクリートを型枠に入れて固めたものである。なお、軽石は産地により乾燥比重が多少ばらつくが、大きな相違はない。
さらに、このように軽石を骨材とするコンクリートの含水比重は、セメントと砕石等の天然骨材とポルトランドセメントのみを使用したコンクリートの約60%であり、乾燥比重は、約50%である。
すなわち、このような軽石を骨材とするブロック材3を庭等の舗装面の舗装材として用いた場合、例えばブロック材3を50mmの厚みで舗装すると、含水重量は60kg/m2であり、乾燥重量は45kg/m2であるから15リットルの水を保水することが可能となる。つまり、ブロック材3は、このような舗装面を形成できるような優れた性能を有している。
すなわち、四方の壁21の下の布基礎26で囲まれた中庭2の地盤上に、前述した配合比の生コンクリートを打設して、所定の養生により乾燥・硬化させることでブロック材3による舗装面を形成する。
なお、図3において、右側は地盤上にブロック材3を直接敷設した構造を示し、左側は地盤上に捨て砂利5を敷設してから、その捨て砂利5上にブロック材3を敷設した構造を示している。このように地盤上にブロック材3を直接敷設しても、地盤上に捨て砂利5を敷設してからブロック材3を敷設しても何れでも良い。
また、散水管4は、植栽用土部分20にも適宜配管しておく。そして、散水栓4を散水栓6に接続する。この散水栓6は手動式または/及び自動式のもので、ブロック材3に埋設する。
このように、ブロック材3に対する水の供給手段が設けられることによって、ブロック材3または/及び植栽用土部分20が乾燥した際に、水をブロック材3または/及び植栽用土部分20に確実に供給することができる。また、雨の少ない時季でもブロック材3または/及び植栽用土部分20に対して自由に水を供給することができるようになっている。
なお、図示例では、散水栓6の隣に立水栓7が設置されている。
そして、植栽用土部分20には適宜の植栽Pを植え付ける。
なお、散水栓6は手動により開閉操作可能であるが、ブロック材3に保水量を感知するセンサを設けておくとともに、散水栓6をセンサやタイマに連動する制御手段付きの自動制御式のものとすることで、自動的にブロック材3または/及び植栽用土部分20に水を供給できるので好ましい。
すなわち、中庭2に敷設したブロック材3に水を浸透させて保持できることから、ブロック材3によって保持した水が蒸発するに際して、所定の熱量をブロック材3及びその周囲から奪うことができるので、中庭2の温度上昇を抑制することができる。従って、中庭2の温度低下を図ることができる。
さらには、玄関12のドアを開け放したり、その他の各部屋に設けられた複数の開閉窓を開けたりすることによって、建物内部の通風性が向上するので、中庭2の比較的温度の低い外気を建物内部に効率良く行き渡らせることができる。
また、中庭2を、建物本体1の上下階に連通するように構成することによって、中庭2の比較的温度の低い空気を上下階の各部屋に行き渡らせることも可能となる。
図6は本発明を適用した第2実施形態の構成を示すもので、図示のように、散水管4が埋設されたブロック材3を用いたものである。なお、その他の構成は前記第1実施形態と同様につき同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、このように散水管4が埋設されたブロック材3を、中庭2に並べて敷設する構造としても良く、前述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、建物及び庭の形状や造作等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
2 庭
20 土部分
21 壁
22・23・24・25 開閉窓
26 布基礎
3 ブロック材
31 配管溝
4 散水管
5 捨て砂利
6 散水栓
7 立水栓
8 透水タイル
9 化粧砂利
P 植栽
Claims (3)
- 建物本体に隣接して少なくとも三方が囲まれた庭に、保水性能・浸透性能を有するブロック材を敷設し、そのブロック材の中央部表面に透水タイルを並べて敷設し、前記敷設されたブロック材の周囲に沿ったブロック材内に散水管を配管し、散水管は土部分にも埋設され、このブロック材内の配管は、ブロック材を現場打ちし、そのブロック材に配管溝を掘って散水管を敷設したものであり、これらの散水管への水の供給を制御する制御手段を備えており、前記ブロック材部分と植栽が可能な土部分とを組み合わせて庭が構成されており、建物本体の開口が前記の庭に面していることを特徴とする庭構造。
- 建物本体に隣接して少なくとも三方が囲まれた庭に、保水性能・浸透性能を有するブロック材を敷設し、前記敷設されたブロック材の周囲に沿ったブロック材内に散水管を配管し、散水管は土部分にも埋設され、このブロック材内の配管は、散水管が埋設されたブロック材を並べて敷設したものであり、これらの散水管への水の供給を制御する制御手段を備えており、前記ブロック材部分と植栽が可能な土部分とを組み合わせて庭が構成されており、建物本体の開口が前記の庭に面していることを特徴とする庭構造。
- 建物本体に隣接して少なくとも三方が囲まれた庭に、保水性能・浸透性能を有するブロック材を敷設し、そのブロック材の中央部表面に透水タイルを並べて敷設し、前記敷設されたブロック材の周囲に沿ったブロック材内に散水管を配管し、散水管は土部分にも埋設され、このブロック材内の配管は、散水管が埋設されたブロック材を並べて敷設したものであり、これらの散水管への水の供給を制御する制御手段を備えており、前記ブロック材部分と植栽が可能な土部分とを組み合わせて庭が構成されており、建物本体の開口が前記の庭に面していることを特徴とする庭構造。
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