JP5290005B2 - 照明制御システム - Google Patents
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施設の管理者が一律に照明制御を行うこともあるが、季節ごとの日没時刻の違い、あるいは利用者の都合により、例えば、一定度数が書き込まれたプリペイドカードを利用者が購入し、利用するコートなどに隣接して設置された操作盤にカードを挿入することにより、度数分の照明を行わせるカード式制御装置が知られている(例えば、特許文献1)。このようなカード式制御装置を用いれば照明の無駄が省け、また、利用者に照明料金の適正な負担を求めることができる。また、カードの代わりに利用者が専用コインを購入し、操作盤にコインを投入することによって、コインの枚数に応じて照明設備を点灯させる方法もある。
また、コイン式の操作盤の場合、投入されたコインの大きさを検出するための検出器が設けられるため、コインとの接触によって検出器が故障することがある。
通常、カード式やコイン式の操作盤には、利用者用の操作ボタンが設けられる。利用者は、操作ボタンを押して、照明の強弱といった点灯パターンや照明のON、OFFを入力する。しかし、ボタンの操作には利用者との接触が伴うため、操作ボタンの機械部分が故障しやすい。
このため、従来のカード式制御装置やID番号を使用する制御装置などでは、駆動ローラなどの可動部、磁気ヘッドなどの接触式読取部、または操作ボタンなどの機械部分に対する定期的なメンテナンスが必要となり、管理者の負担を重くする原因となっていた。これ以外にも、管理者は、管理事務所の窓口において、利用当日のカードやコインの手渡しや、操作盤を操作して使用済みのカードやコインを回収する作業などを行う必要がある。
また、ID番号を使用する場合には、利用者ごとにID番号の発行、ID番号の集中管理などの作業が負担となる。また、管理事務所内の親制御盤によるID番号の照合といった大掛かりな集中管理が必要となり、小規模の施設の照明設備に対して、設置費用の面での負担も大きい。
従って、本発明の目的は、施設の管理者および利用者の双方の負担を軽減できる照明制御システムを提供することである。
すなわち、本発明の点灯制御システムは、
照明設備の利用者が予約の際に点灯情報を設定する発行機と、
前記発行機に設定された点灯情報を画像情報として表示可能な利用者の所持する媒体と、
使用の際に前記媒体に表示される画像情報に基づいて照明設備を点灯させる操作機と、を備える。
そして、前記発行機は、点灯情報を非接触で読み取り可能な二次元コードの画像情報に変換する変換部と、媒体に画像情報を出力する出力部と、を有して、画像情報を表示した媒体を発行し、または、画像情報を媒体に発信する。
また、前記媒体は、画像情報を表示する表示部を有する。
前記操作機は、前記表示部の画像情報を非接触で読み取る読取部と、前記発行機から点灯情報を読み取らなくても、該操作機にて読み取った画像情報に含まれている点灯情報を認識して該点灯情報に基づいて照明設備を制御できる制御部と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、発行機に非接触式の読取部を設けたので、利用者は、接触式の読取部にカードを挿入したりコインを投入したりせずに、また、操作ボタンを操作したりせずに、媒体に表示される画像情報を読取部に非接触で読み取らせるだけで、点灯情報を操作機に入力できる。従って、接触式の読取部および操作ボタンを設けた際の可動部、接触式の読取部または機械部分を本発明では用いる必要がなくなり、これらの定期的なメンテナンスが省略され、管理者の負担が軽減される。また、カードやコインを使用しないので、利用当日の利用者に対するカードやコインの手渡しや、使用済みのカードやコインを回収する作業といった管理者の負担が軽減される。
利用者にとっても、予約の段階で画像情報を表示する媒体を所持できるので、利用の際に管理事務所の窓口に行って手続きをする手間が省ける。また、点灯時刻だけでなく、点灯パターンや利用者名などの点灯条件を点灯情報に含ませることができるので、操作盤に点灯パターンなどを手動で入力するという利用者の負担も軽減される。また、IDカードを用いた場合のように利用者が常時、IDカードを携帯しなければならないという煩わしさもない。つまり、媒体に表示される画像情報は、1回分の予約情報の価値を有するに過ぎず、使用後は容易に破棄できるので、利用者に短期間だけ管理されれば十分である。
この発明によれば、点灯情報を二次元コードに変換して、画像情報としてインターネットを介して利用者の携帯情報端末にメール送信すれば、媒体を窓口で受け取るといった利用者の負担が軽減される。また、予約した点灯情報を容易に管理できる。
この発明によれば、利用者が操作機を容易に操作することができ、操作上のトラブルが生じた場合に、利用者自身でトラブルを解消することも可能となる。
図1は、本実施形態にかかる照明制御システムの構成の説明図である。
同図に示す照明制御システムは、予約の際、予約された点灯情報を二次元コードに変換し、紙10に印刷して利用者に発行する。そして、利用の際、紙10に表示された二次元コードを非接触で読み取って、二次元コードから予約された点灯情報を認識し、この点灯情報に基づいて施設の照明設備20を制御するものである。
発行機30は、例えば施設の管理事務所に設置されたPCとプリンタとを有する。PCは、発行機30の変換部31として機能し、キーボードなどの入力部32から入力される点灯情報をQRコード(登録商標)などの二次元コードの画像情報に変換する。二次元コードは、点灯情報を構成する文字、数字、記号などの情報を縦横に配列されたドットで表示したもので、バーコードよりも多くの情報を画像として表示できる。プリンタは出力部33として機能し、紙10面の所定枠内などの表示部11に二次元コードを印刷する。印刷後の紙10は、管理事務所の窓口で予約に来た利用者に直接渡されてもよいし、利用者に郵送されてもよい。このように発行機30は、紙10に点灯情報を二次元コードの画像情報として表示して、利用者に紙10を発行する。なお、変換部31は、点灯情報を二次元コードに変換するプログラムを実行可能なものであればよく、PCに限られない。出力部33は、二次元コードを画像情報として紙10に出力できる機器であればよく、プリンタに限られない。
以上のように本実施形態では、点灯情報を二次元コードに変換するので、点灯時刻、点灯パターンや利用者名などの多くの点灯条件を点灯情報に含める場合であっても、コンパクトな画像情報として点灯情報を授受することができる。
図2に示すように、本実施形態のシステムでは、紙10、または後述する携帯電話110に表示された二次元コードの画像を読取部41にかざすだけで、読取部41が二次元コードを非接触で読み取り、点灯情報を取得する。制御部43は、点灯情報に含まれている点灯時刻に照明設備20を点灯させる。点灯情報に点灯パターンが含まれていれば、制御部43は、その点灯パターンに従って照明設備20を点灯させる。
図4(A)に示すように、本実施形態のシステムでは、利用者が管理事務所で利用申込をする際、予約内容に応じて、点灯時刻、点灯パターン、利用者名などの点灯情報が管理者によって発行機30に入力される。発行機30によって発行される二次元コードを表示した紙10が利用者に渡される。図4(B)に示すように、利用の際、利用者は照明制御装置40に持参した紙10をかざすだけで、照明設備20を利用できる。
このように、本実施形態のシステムを用いれば、予約の際、二次元コードが表示された紙10を利用者が受け取るので、利用の際、再び窓口に行って手続きする必要がなく、利用者の負担が軽減される。
また、発行機30が紙10を発行するので、予約の際に紙10を利用者に渡すことが可能となり、利用者が紙10を読取部41にかざして二次元コードを読み取らせるだけで照明設備20を利用できる。すなわち二次元コードを読み取るだけで、照明制御装置40が単独で照明設備20を制御できる。従来のID番号を使用する操作盤と比べると、親制御盤のID番号との照合作業が不要となるだけでなく、大掛かりな信号線工事も不要となる。また、利用者ごとに設定するID番号の集中管理や、IDカードの発行などの作業も要らない。
図7は、本発明の第二実施形態にかかる照明制御システムの利用状態を説明する図である。前記第一実施形態と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
本実施形態において特徴的なことは、携帯情報端末として例えばメール機能付きの携帯電話110、および、インターネットを利用して二次元コードを利用者の携帯電話110に発信する発行機を採用したことである。発行機には、変換した二次元コードの画像情報をメールに添付して発信する発信部が設けられている。また、携帯電話110は、メールを受信すると二次元コードの画像を表示部111に表示する。
本実施形態では、メール機能付きの携帯電話110に二次元コードを発信する場合について説明したが、例えば、利用者が発信された二次元コードを自宅のパソコン等で受信してもよい。利用者が自宅のプリンタで二次元コードの画像を紙に出力すれば、前記実施形態の紙10と同様に使用することができる。従って、携帯電話110のメールを用いる場合と同様に、紙を窓口で受け取る必要がない。
図8は、本発明の第三実施形態にかかる照明制御システムにおける照明制御装置340の構成を説明する図である。前記第一実施形態と対応する部分には符号300を加えて示し説明を省略する。
11,111 表示部
20 照明設備
30 発行機
31 変換部
33 出力部
40,140,340 照明制御装置(操作機)
41 読取部
43,343 制御部
110 携帯電話(携帯情報端末)
345 点灯パターン入力部
346 遅延時間入力部
347 音声案内部
Claims (6)
- 照明設備の利用者が予約の際に点灯情報を設定する発行機と、
前記発行機に設定された点灯情報を画像情報として表示可能な利用者の所持する媒体と、
使用の際に前記媒体に表示される画像情報に基づいて照明設備を点灯させる操作機と、を備える照明制御システムにおいて、
前記発行機は、
点灯情報を非接触で読み取り可能な二次元コードの画像情報に変換する変換部と、
媒体に画像情報を出力する出力部と、を有して、
画像情報を表示した媒体を発行し、または、画像情報を媒体に発信するものであり、
前記媒体は、画像情報を表示する表示部を有し、
前記操作機は、
前記表示部の画像情報を非接触で読み取る読取部と、
前記発行機から点灯情報を読み取らなくても、該操作機にて読み取った画像情報に含まれている点灯情報を認識して該点灯情報に基づいて照明設備を制御できる制御部と、を有することを特徴とする照明制御システム。 - 請求項1記載のシステムにおいて、
前記媒体は、メール機能付きの携帯情報端末であり、
前記出力部は、前記二次元コードの画像情報をメールで前記携帯情報端末に発信し、
前記読取部は、前記携帯情報端末の表示部に表示された二次元コードの画像情報を非接触で読み取ることを特徴とする照明制御システム。 - 請求項1または2記載のシステムにおいて、
前記操作機は、音声で操作方法を案内する案内部を有することを特徴とする照明制御システム。 - 請求項1から3のいずれかに記載のシステムにおいて、
前記点灯情報は、前記照明設備の点灯パターンの情報を含み、
前記操作機は、管理者が必要に応じて前記点灯パターンを手動で切り替えるための点灯パターン入力部を有することを特徴とする照明制御システム。 - 請求項1から4のいずれかに記載のシステムにおいて、
前記点灯情報は、点灯時間の情報を含み、
前記操作機は、管理者が必要に応じて前記点灯時間に付加される遅延時間の設定を手動で変更するための遅延時間入力部を有することを特徴とする照明制御システム。 - 請求項1から5のいずれかに記載のシステムにおいて、
前記操作機は、前記照明設備の周辺に複数箇所設けられ、互いに信号線で接続され、
いずれかの操作機によって読み取られた前記点灯情報は、前記信号線を経由して他の操作機によって共有され、当該他の操作機によって前記照明設備を消灯することを特徴とする照明制御システム。
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