JP5287577B2 - 健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリングプログラムおよび健康診断スケジューリング方法 - Google Patents

健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリングプログラムおよび健康診断スケジューリング方法 Download PDF

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Description

本発明は、健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリングプログラムおよび健康診断スケジューリング方法に関する。
近年、個人の医療に関する電子記録を一元管理して、医療機関や企業等で利用しようとするEHR(Electric Health Record)やPHR(Personal Health Record)を用いたシステムの構築が実現されようとしている。かかるシステムが運用されると、各医療機関により記録された受診結果を医療機関以外の企業等の組織でも有効活用することが可能となる。
例えば、医療機関以外の組織では、組織に属する従業員が組織内の診療所以外の医療機関で特定の検査を受診した場合であっても、受診済みの検査項目を確認することができる。
ところで、組織が実施する健康診断では、例えば受診対象者の年齢や仕事内容に基づき、受診対象者ごとの健康診断の検査項目が決定される。
特開2008−176490号公報
しかしながら、企業等の組織で実施される健康診断を受診する対象者は、当該健康診断を効率的に受診することができないという問題があった。すなわち、健康診断の受診対象者が、仮に健康診断の日直前に健康診断に含まれる検査項目を他の医療機関で受診した場合であっても、同じ検査項目を健康診断で受診するため、無駄な受診となるものである。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、健康診断を受診対象者に効率的に受診させることができる健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリングプログラムおよび健康診断スケジューリング方法を提供することを目的とする。
上述した問題を解決し、目的を達成するために、健康診断スケジューリング装置は、健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出部と、前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶する有効期間記憶部と、前記検査項目抽出部によって抽出された検査項目に応じて前記有効期間記憶部から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定部と、前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定部とを備える構成を採る。
以上により、健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリングプログラムおよび健康診断スケジューリング方法は、健康診断を受診対象者に効率的に受診させることができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る健康診断スケジューリング装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、健康診断スケジューリングの例を示す図である。 図3は、実施例2に係る健康診断スケジューリング装置の構成を示す機能ブロック図である。 図4は、検査コースマスタ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、検査項目マスタ記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図6は、対象者単位検査項目記憶部のデータ構造の一例を示す図である。 図7は、検査候補期間の決定方法の一例を示す図である。 図8は、実施例2に係る健康診断スケジューリング手順を示すフローチャートである。
以下に、本健康診断スケジューリング装置、健康診断スケジューリングプログラムおよび健康診断スケジューリング方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例1に係る健康診断スケジューリング装置の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、健康診断スケジューリング装置1は、EHRデータベース4を管理するEHRサーバ3と接続されている。
EHRサーバ3は、複数の医療機関と接続され、各医療機関から送信された個人単位の医療履歴が受信されると、EHRデータベース4に格納する。なお、実施例では、個人単位の医療履歴を「EHR」と定義するものとする。
また、EHRサーバ3は、自己と接続された装置からEHRに関する送信要求を受信すると、該当するEHRを送信要求のあった装置に送信する。なお、医療履歴には、医療機関で実施される検査項目、検査日若しくは検査予定日および検査結果を含むものとする。
EHRデータベース4は、個人単位のEHRを一元的に記憶したデータベースであるが、医療履歴を記憶した記憶媒体であっても良い。
健康診断スケジューリング装置1は、検査項目抽出部11と、有効期間記憶部22と、検査有効期間特定部12と、検査候補期間決定部13とを備える。
検査項目抽出部11は、健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する。なお、検査履歴情報は、健康診断を受診する対象者単位の医療履歴をEHRサーバ3から定期的または不定期的に送信された情報であっても良いし、EHRサーバ3から直接送信された情報であっても良い。
有効期間記憶部22は、検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶する。
検査有効期間特定部12は、検査項目抽出部11によって抽出された検査項目に応じて有効期間記憶部22から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する。つまり、検査有効期間特定部12は、検査項目に応じて当該検査を重複して行う必要がない検査有効期間を特定することになる。
検査候補期間決定部13は、検査有効期間特定部12にて検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、健康診断の受診対象者の検査日候補期間を決定する。
上記実施例1によれば、健康診断スケジューリング装置1は、検査結果が有効である検査項目を除外するように、健康診断を受診する対象者ごとに当該健康診断の検査日候補期間を決定するため、各受診対象者に当該健康診断を効率的に受診させることができる。
ここで、図2を参照して、健康診断スケジューリング装置1によって決定される健康診断の検査日候補期間について説明する。図2は、健康診断スケジューリングの例を示す図である。なお、図2では、ある受診対象者が、定期健康診断と、定期健康診断が実施された月の約6月後の月(以降、「裏月」という。)に実施される定期(裏月)健康診断とを受診する場合について説明する。
図2の例では、定期健康診断の検査項目A〜Dに関し、受診対象者が健康診断を実施する診療所以外の医療機関で受診する検査日(または検査予定日)から検査結果の有効期間分の期間を示す検査有効期間ta1、tb1、tc1が表されている。これら検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外するように、検査日候補期間T1が決定される。なお、図2の例では、定期健康診断の検査日候補期間T1が決定されると、裏月に実施される定期健康診断の検査日候補期間T2が自動的に決定される。
これにより、健康診断スケジューリング装置1は、検査結果が有効である検査項目A、B、Cを除外するように健康診断の検査日候補期間T1を決定するため、受診対象者に同じ検査項目の2重検査を回避できる。その結果、健康診断スケジューリング装置1は、受診対象者への身体の負担を配慮した健康診断を実施できる。
また、健康診断スケジューリング装置1は、受診対象者ごとにその健康診断に含まれる検査項目を減らすことができるため、健康診断を実施する組織、例えば企業における健康診断に要する費用負担を低減できる。
図3は、本実施例2に係る健康診断スケジューリング装置2の構成を示す機能ブロック図である。健康診断スケジューリング装置2は、不揮発性記憶部20および揮発性記憶部30および制御部10を有している。なお、図1に示す健康診断スケジューリング装置1と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図3に示す健康診断スケジューリング装置2と実施例1に示す健康診断スケジューリング装置1とが異なるところは、制御部10に検査項目抽出部11、検査有効期間特定部12および検査候補期間決定部13を含むようにし、検査日決定部14を追加した点にある。また、不揮発性記憶部20に検査項目マスタ記憶部22(実施例1に示す有効期間記憶部22と同義)を含むようにし、検査コースマスタ記憶部21および対象者単位検査項目記憶部23を追加した点にある。さらに、検査候補期間決定記憶部31を含む揮発性記憶部30を追加した点にある。
不揮発性記憶部20は、電源から給電されなくても格納されたデータを記憶する機能部であり、例えば磁気ディスク装置を含む。
検査コースマスタ記憶部21は、受診可能な健康診断のコース情報を一括して記憶する。ここで、検査コースマスタ記憶部21のデータ構造について図4を参照しながら説明する。図4は、検査コースマスタ記憶部21のデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、検査コースマスタ記憶部21には、健康診断のコースコード21a、コースコードに対応するコース名21bおよびEHR有効チェック21cが含まれる。
コースコード21aおよびコース名21bには、例えば人間ドック健診(「ドック」)や定期健康診断(「定期A」)があり、それぞれ「裏月」に実施される健診(ドック(裏月)、定期A(裏月))が含まれている。また、再度の検査を指す二次(精密)健診、コンピュータディスプレイ等の表示機器(VDT:Visual Display Terminals)を使用する作業者を対象にした特殊(VDT)健診および粉塵作業者を対象(個人単位で健康管理区分を管理する必要がある)にした特殊(じん肺)健診がある。
EHR有効チェック21cとは、健康診断コースごとにEHRを有効に利用するか否かを判断するチェックコードである。すなわち、健康診断コースに対応するEHR有効チェック21cがEHRを有効に利用するチェックコード(例えば「1」)である場合には、当該健康診断コースでは、EHRを用いて検査日候補期間が決定される。
一方、健康診断コースに対応するEHR有効チェック21cがEHRを無効にするチェックコード(例えば「0」)である場合には、当該健康診断コースでは、EHRを用いないで検査日候補期間が決定される。例えば、検査日候補期間は誕生日月の1ヶ月の期間や4/1〜9/30の半期期間となる。なお、EHR有効チェック21cは、健康診断を実施する医療機関の判断による設定を可能とするため書き換え可能にしても良い。
図3に戻って、検査項目マスタ記憶部22は、各健康診断コースに含まれる検査項目情報を一括して記憶する。ここで、検査項目マスタ記憶部22のデータ構造について図5を参照しながら説明する。図5は、検査項目マスタ記憶部22のデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、検査項目マスタ記憶部22には、検査項目コード22a、検査項目コードに対応する検査項目名22b、検査結果有効期間(日)22cおよび検査項目重み22dが含まれる。
検査結果有効期間(日)22cとは、EHRの検査結果が有効となる期間であり、検査項目ごとに異なる。すなわち、検査結果有効期間22cは、EHRに含まれる検査日(または検査予定日)に検査された検査項目の検査結果が有効であると判断される期間をいう。図5の例では、検査項目「身長」の検査結果は、検査日(または検査予定日)から0日間有効、すなわち検査日の次の日からは無効となり、健康診断では必ず検査対象となる。また、検査項目「WRC」の検査結果は、検査日(または検査予定日)から90日間有効となる。なお、本実施例では、「WRC」とは血液検査を指すものとする。
検査項目重み22dとは、検査項目に対する所定の重み付けを示す値(以降、「重み値」という。)である。例えば、検査項目重み22dは、検査項目の検査を受診する受診対象者の体への負担に応じた値であり、受診対象者の体への負担が大きい程値が大きくなる。図5の例では、検査項目「WRC」は、他の検査項目より受診対象者の体への負担がかかるため、他の検査項目の検査項目重みより大きい値、例えば「10」が格納されることとする。
なお、検査項目重み22dは、受診対象者の体への負担に応じた値としたが、検査項目に要する検査費用に応じた値であっても良い。
図3に戻って、対象者単位検査項目記憶部23は、受診対象者単位の検査項目情報を記憶して、受診対象者に関する検査履歴に含まれる検査項目および検査日を管理する。ここで、対象者単位検査項目記憶部23のデータ構造について図6を参照しながら説明する。図6は、対象者単位検査項目記憶部23のデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、対象者単位検査項目記憶部23には、受診対象者の識別番号23aごとに、健康診断のコースコード23b、検査項目コード23c、検査日(検査予定日)23d、有効期間23e、検査結果23fおよび受診/未受診コード23gが含まれる。
識別番号23aは、受診対象者ごとに一意に付与される番号であり、EHRデータベース4に記憶された各EHRに対応付けられる番号である。
コースコード23bは、健康診断のコースコードであり、受診対象者ごとの所定の条件に基づいて決定される。なお、所定の条件とは、受診対象者の年齢や仕事内容等を指し、例えば40歳以上の受診対象者には人間ドックに対応するコースコードが記憶される。
検査項目コード23cは、コースコード23bに対応する検査項目のコードである。
検査日(検査予定日)23dは、EHRに記録された対象者の識別番号単位且つ検査項目単位の検査日または検査予定日である。すなわち、検査日(検査予定日)23dは、健康診断とは別に医療機関で既に検査項目の検査を受診した検査日または健康診断とは別に医療機関で検査項目の検査を受診する検査予定日を指す。なお、検査日(検査予定日)23dは、定期的または不定期的にバッチ処理によってEHRサーバ3から取り込まれる。
有効期間23eは、EHRの検査結果が有効となる具体的期間であり、検査項目ごとに記憶される。図6の例では、検査コード23cが「020」(WRC)である有効期間23eは6/1〜9/1であり、当該期間はEHRの検査結果が有効となる。
検査結果23fは、検査項目の検査結果であり、検査項目ごとに記憶される。なお、健康診断に含まれる検査項目のうち、EHRに有効な検査結果が記録される検査項目であって健康診断から除外される検査項目の検査結果23fには、検査結果がEHRにあることを示す「EHRに結果あり」が記憶される。
受診/未受診コード23gは、健康診断でその検査項目を受診するか否かを判断するコードである。例えば、健康診断で検査項目を受診する場合には受診を示す「1」が記憶され、検査項目を受診しない場合には未受診を示す「0」が記憶される。
揮発性記憶部30は、電源から給電されなくなると格納されたデータを失ってしまう揮発性メモリであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)を含んでいる。
検査候補期間決定記憶部31は、受診対象者単位に検査日候補期間が決定される際に、一時的に確保されるメモリ領域である。なお、検査候補期間決定記憶部31を用いた検査日候補期間の決定方法については後に詳述する。
制御部10は、受診対象者ごとの健康診断のスケジュールを制御する機能部である。
検査項目抽出部11は、対象者単位検査項目記憶部23からEHRに医療履歴がある検査項目および検査日を、受診対象者ごとに抽出する。具体的には、検査項目抽出部11は、対象者単位検査項目記憶部23から受診対象者の識別番号23aに対応する健康診断のコースコード23bを抽出する。また、検査項目抽出部11は、抽出した健康診断のコースコード23bに対応する有効チェック21cを検査コースマスタ記憶部21から抽出する。
さらに、検査項目抽出部11は、抽出した有効チェック21cに基づいて、健康診断のコースコード23bがEHRを有効に利用するか否かを判断する。検査項目抽出部11が、健康診断のコースコード23bがEHRを有効に利用すると判断する場合には、対象者単位検査項目記憶部23から受診対象者の識別番号23aに対応する検査項目コード23cであって検査日(または検査予定日)23dが格納されている検査項目コード23cおよび当該検査日(または検査予定日)23dを抽出する。なお、検査項目抽出部11は、検査項目マスタ記憶部22に記憶された、検査項目コード23cに対応する検査結果有効期間22cを参照して、検査結果有効期間22cが「0」以外の検査項目コード23cを抽出する。
検査有効期間特定部12は、検査項目抽出部11によって抽出された検査項目に応じて、検査項目マスタ記憶部22から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する。具体的には、検査有効期間特定部12は、検査項目抽出部11によって抽出された検査項目コード23cに応じて、検査項目マスタ記憶部22から検査結果有効期間22cを抽出する。また、検査有効期間特定部12は、抽出した検査結果有効期間22cを、検査項目抽出部11によって抽出された検査日(または検査予定日)23dに加算して、加算結果を検査有効期間として対象者単位検査項目記憶部23の有効期間23eに格納する。
検査候補期間決定部13は、受診対象者ごとに健康診断の検査日候補期間を決定する機能部であり、月日単位重み算出部13aおよび最大重み期間決定部13bを含む。
月日単位重み算出部13aは、健康診断コースに含まれる検査項目ごとに特定される検査有効期間内の各月日に、検査項目に応じた重み値を対応させて、月日単位で重み値を加算する。具体的には、月日単位重み算出部13aは、検査有効期間特定部12によって検査項目ごとに特定された検査有効期間の月日ごとに、検査項目マスタ記憶部22に記憶された検査項目に対応する重み値を検査候補期間決定記憶部31に格納する。
また、月日単位重み算出部13aは、検査候補期間決定記憶部31に月日ごとに格納された重み値を、月日ごとに加算して、検査候補期間決定記憶部31に格納する。
最大重み期間決定部13bは、月日単位重み算出部13aによって算出された重み値が最も大きい値を示す期間を受診対象者の検査日候補期間として決定する。具体的には、最大重み期間決定部13bは、検査候補期間決定記憶部31に記憶された、月日ごとに加算された重み値を参照して、重み値が最も大きい値を示す期間を抽出して、抽出した期間を検査日候補期間として決定する。つまり、最大重み期間決定部13bが、最も大きい重み値を示す期間を受診対象者の検査日候補期間とすることで、検査項目のうち重み値が大きい検査項目を健康診断の検査項目から除外することができることとなる。
検査日決定部14は、検査日候補期間の中から受診対象者の健康診断の検査予定日を決定する。具体的には、検査日決定部14は、最大重み期間決定部13bによって決定された検査日候補期間の中から、受診対象者の予定および健康診断を実施する医療機関の予定に基づき、健康診断の検査予定日を決定する。なお、受診対象者の予定とは、例えば夜勤や昼勤等の勤務形態、休暇や出張等の勤務予定や休職中等の人事情報を示す。また、医療機関の予定とは、例えば医療機関の休診等の勤務予定や検査機器の空き状況を示す。
なお、検査日決定部14は、受診対象者および医療機関の勤務カレンダーを備えた所定のスケジューリングプログラムと連動して、検査日候補期間の中から受診対象者の健康診断の検査予定日を決定しても良い。
ここで、図7を参照して、ある受診対象者の検査日候補期間の決定方法について説明する。図7は、検査日候補期間の決定方法の一例を示す図である。なお、図7の例では、健康診断コースに含まれる検査項目が、「WRC」、「心電図」および「胃検査」であるものとして説明する。また、図7の例では、あらかじめメモリが確保された検査候補期間決定記憶部31を用いて実行されるものとする。
まず、検査項目「WRC」では、「WRC」に特定される検査有効期間が6/1〜9/1であり、且つ「WRC」の重み値が「10」であるため、検査候補期間決定記憶部31の当該検査有効期間内の各月日に対応する領域71にそれぞれ重み値「10」が格納される。
次に、検査項目「心電図」では、「心電図」に特定される検査有効期間が2/29〜5/29であり、且つ「心電図」の重み値が「1」であるため、検査候補期間決定記憶部31の当該検査有効期間内の各月日に対応する領域72にそれぞれ重み値「1」が格納される。
さらに、検査項目「胃検査」では、「胃検査」に特定される検査有効期間が3/12〜6/12であり、且つ「胃検査」の重み値が「2」であるため、検査候補期間決定記憶部31の当該検査有効期間内の各月日に対応する領域73にそれぞれ重み値「2」が格納される。
そして、検査項目ごとに格納された重み値が、月日ごとに加算されて、検査候補期間決定記憶部31の各月日に対応する領域74に格納される。図7の例では、2/29〜3/11の期間では、重み値は「1」であるのに対し、3/12〜5/29の期間では、重み値は「3」であり、さらに、6/1〜6/12の期間では、重み値は「12」である。
そして、月日ごとに加算された重み値が最も大きい値を示す期間を受診対象者の検査日候補期間として決定される。図7の例では、重み値が最も大きい値は「12」であり、当該値を示す期間6/1〜6/12が受診対象者の検査日候補期間75となる。
これにより、健康診断スケジューリング装置2は、検査項目ごとの検査有効期間の中で検査日候補期間を含むような検査項目を健康診断から除外することができ、検査結果が有効な検査項目の2重検査を回避できる。
また、重み値が受診対象者の体への負担に応じる値である場合、健康診断スケジューリング装置2は、受診対象者の体への負担が大きい検査項目を健康診断から除外することができ、受診対象者への身体の負担を配慮した健康診断を実施することができる。
さらに、重み値が検査項目に要する検査費用に応じる値である場合、健康診断スケジューリング装置2は、検査費用が高額な検査項目を健康診断から除外することができ、健康診断を実施する組織、例えば企業における健康診断に要する費用負担を低減できる。
次に、実施例2に係る健康診断のスケジューリング手順を、図8を参照して説明する。図8は、実施例2に係る健康診断スケジューリング手順を示すフローチャートである。なお、図8の例では、ある受診対象者の健康診断のスケジューリング手順を説明するが、健康診断を実施する組織に属する各受診対象者の健康診断のスケジューリング手順も同様であることはいうまでもない。
まず、制御部10は、ある受診対象者の健康診断スケジューリングを行う旨の通知を取得すると、当該受診対象者の年齢に応じた健康診断コースを決定して(ステップS11)、決定した健康診断コースに対応する検査項目を対象者単位検査項目記憶部23に格納する。
次に、制御部10は、受診対象者の年齢以外の個人情報に基づいて、既に決定された健康診断コースに追加する健康診断コースまたはオプション検査項目を決定して(ステップS12)、決定した健康診断コースに対応する検査項目またはオプション検査項目を対象者単位検査項目記憶部23に格納する。例えば、制御部10は、受診対象者の仕事の内容に基づいて、特殊(VDT等)健診、特殊(じん肺等)健診(個人単位で健康管理区分を管理する必要があるもの等)、経過観察健診(産業医指定等)または労務管理健診(長期残業健診等)を追加して決定する。
その後、制御部10は、EHRサーバ3から受診対象者ごとのEHRを取り込んで、EHRに含まれた検査項目ごとの検査日(検査予定日)を対象者単位検査項目記憶部23に格納する。なお、EHRは、定期的または不定期的に行われるバッチ処理によってEHRサーバ3から取り込まれる。
引き続き、検査項目抽出部11は、対象者単位検査項目記憶部23に記憶された健康診断コースがEHRを有効に利用するか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、検査項目抽出部11は、検査コースマスタ記憶部21に記憶された、当該健康診断コースに対応する有効チェック21cがEHRを有効に利用するチェックコード(例えば「1」)であるか否かを判定する。
健康診断コースがEHRを有効に利用しない場合には(ステップS13No)、検査候補期間決定部13は、所定の期間を検査日候補期間として決定する(ステップS14)。なお、所定の期間には、例えば誕生日月の期間または4/1〜9/30の半期期間を検査日候補期間がある。
一方、健康診断コースがEHRを有効に利用する場合には(ステップS13Yes)、検査項目抽出部11は、健康診断コースに含まれる1つの検査項目を選択して、選択した検査項目の検査結果有効期間が「0」であるか否かを判定する(ステップS15)。具体的には、検査項目抽出部11は、検査項目マスタ記憶部22に記憶された、選択した検査項目に対応する検査結果有効期間22cが「0」であるか否かを判定する。
検査項目の検査結果有効期間が「0」でない場合には(ステップS15No)、検査項目抽出部11は、EHRに医療履歴がある検査項目を検索するために、選択した検査項目に対応する検査日(または検査予定日)23dが格納されているか否かを判定する(ステップS16)。
選択した検査項目に対応する検査日(または検査予定日)23dが格納されている場合には(ステップS16Yes)、検査有効期間特定部12は、選択した検査項目の検査有効期間を特定する(ステップS17)。具体的には、検査有効期間特定部12は、選択した検査項目に応じた検査結果有効期間22cを検査項目マスタ記憶部22から抽出して、当該検査結果有効期間22cを検査日(または検査予定日)23dに加算して、検査有効期間を特定する。その後、ステップS19に遷移する。
選択した検査項目の検査結果有効期間が「0」である場合(ステップS15Yes)または選択した検査項目に対応する検査日(または検査予定日)23dが格納されていない場合(ステップS16No)には、検査項目抽出部11は、選択した検査項目を健康診断の受診検査項目として、対象者単位検査項目記憶部23の受診/未受診コード23gに格納する(ステップS18)。
そして、検査項目抽出部11は、健康診断コースに含まれる全検査項目を選択したか否かを判定する(ステップS19)。検査項目抽出部11は、健康診断コースに含まれる全検査項目を選択していない場合には(ステップS19No)、次の検査項目を選択するために、ステップS15に遷移する。
一方、検査項目抽出部11は、健康診断コースに含まれる全検査項目を選択している場合には(ステップS19Yes)、最大重み期間決定部13bは、検査項目ごとに特定される検査有効期間のうち重みが最も大きい値を示す期間を検査日候補期間として決定する(ステップS20)。
具体的には、月日単位重み算出部13aは、検査項目ごとに特定された検査有効期間の月日ごとに、検査項目マスタ記憶部22に記憶された検査項目に対応する重み値を検査候補期間決定記憶部31に格納して、格納した重み値を月日ごとに加算する。そして、最大重み期間決定部13bは、月日単位重み算出部13aによって月日ごとに加算された重み値が最も大きい値を示す期間を検査日候補期間として決定する。
引き続き、検査候補期間決定部13は、決定された検査日候補期間を含むような検査有効期間を持つ検査項目があるか否かを判定する(ステップS21)。具体的には、検査候補期間決定部13は、検査有効期間を持つ1つの検査項目を選択して、選択した検査項目の検査有効期間内に検査日候補期間を含んでいる否かを、検査候補期間決定記憶部31を参照して判定する。
そして、検査候補期間決定部13は、選択した検査項目の検査有効期間内に検査日候補期間を含んでいる場合には(ステップS21Yes)、2重検査を回避すると判断して、当該検査項目を未受診検査項目として、対象者単位検査項目記憶部23の受診/未受診コード23gに格納する(ステップS22)。このとき、検査候補期間決定部13は、対象者単位検査項目記憶部23の検査結果23fに「EHRに結果あり」を格納する。
一方、検査候補期間決定部13は、選択した検査項目の検査有効期間内に検査日候補期間を含んでいない場合には(ステップS21No)、2重検査を回避しないと判断して、当該検査項目を受診検査項目として、対象者単位検査項目記憶部23の受診/未受診コード23gに格納する(ステップS23)。
そして、検査候補期間決定部13は、検査有効期間を持つ全検査項目を選択したか否かを判定する(ステップS24)。検査候補期間決定部13は、検査有効期間を持つ全検査項目を選択していない場合には(ステップS24No)、次の検査項目を選択するために、ステップS21に遷移する。
一方、検査候補期間決定部13は、検査有効期間を持つ全検査項目を選択している場合には(ステップS24Yes)、検査日決定部14は、検査日候補期間内でスケジューリングして健康診断の検査予定日を決定する(ステップS25)。例えば、検査候補期間決定部13は、受診対象者の予定および健康診断を実施する医療機関の予定に基づき、検査日候補期間内で健康診断の検査予定日を決定する。
なお、検査日決定部14は、受診対象者および医療機関の勤務カレンダーを備えた所定のスケジューリングプログラムと連動して、検査日候補期間の中から受診対象者の健康診断の検査予定日を決定しても良い。
以上のように本実施例2によれば、健康診断スケジューリング装置2は、健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する。また、健康診断スケジューリング装置2は、検査項目ごとに、検査結果が有効である有効期間および所定の重み値を記憶する検査項目マスタ記憶部22を備える。そして、健康診断スケジューリング装置2は、抽出した検査項目に応じて検査項目マスタ記憶部22から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する。さらに、健康診断スケジューリング装置2は、検査項目ごとに特定した検査有効期間内の各月日に各検査項目に対する所定の重み値を対応させて、月日単位で重み値を加算し、加算された重み値が最も大きい値を示す期間を受診対象者の検査日候補期間を決定するようにした。
上記実施例2によれば、健康診断スケジューリング装置2は、検査項目ごとに特定された検査有効期間の中で、決定された検査日候補期間を含むような検査項目を健康診断から除外することができる。そのため、健康診断スケジューリング装置2は、検査結果が有効な検査項目の2重検査を回避でき、受診対象者に効率的に当該健康診断を受診させることができる。
その結果、所定の重み値が受診対象者の体への負担に応じる値である場合、健康診断スケジューリング装置2は、受診対象者の体への負担が大きい検査項目を健康診断から除外することができ、受診対象者への身体の負担を配慮した健康診断を実施することができる。
また、所定の重み値が検査項目に要する検査費用に応じた値である場合、健康診断スケジューリング装置2は、検査費用が高額な検査項目を健康診断から除外することができ、健康診断を実施する組織、例えば企業における健康診断に要する費用負担を低減できる。
なお、実施例2では、検査候補期間決定部13が、検査項目ごとに特定される検査有効期間内の各月日に、各検査項目に対する重み付けを対応させて、月日単位で重み付けを加算して、加算した重み付けが最も大きい値を示す期間を検査日候補期間として決定するようにした。本実施例はこれに限定されるものではなく、検査候補期間決定部13が、検査項目毎に特定される検査有効期間のうち重複した期間に関する検査項目が最も多い期間を検査日候補期間として決定しても良い。この場合でも、上記実施例と同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、検査候補期間決定部13は、決定された検査日候補期間を含むような検査有効期間を持つ検査項目がある場合には、当該検査項目を未受診検査項目とした。ところが、当該検査項目の検査日が既検査日でなく予定検査日の場合、当該検査項目が実際に検査されずEHRに検査結果がない場合が想定される。
かかる場合であっても、健康診断スケジューリング装置2は、定期的または不定期的にEHRサーバ3から取り込まれるEHRに当該検査項目の検査結果が含まれているか否かを判定し、予定検査日が経過しているが当該検査項目の検査結果が含まれていない場合には、例えばモニタに警告メッセージを出力して、健康診断の管理部門に通知しても良い。
また、実施例2では、定期健康診断の裏月に実施される健康診断のスケジューリングに関して特記していないが、健康診断のスケジューリング手順に基づいて決定された定期健康診断の検査予定日の6月後の月に自動的にスケジューリングしても良いし、新たに健康診断のスケジューリング手順を用いてスケジューリングしても良い。
以上、本実施例について説明したが、本実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的範囲の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施例が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、本実施例で説明した各種処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動で行うことも可能であることはもちろんのこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理の全部または一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施例で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、図示した健康診断スケジューリング装置1、2の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その健康診断スケジューリング装置1、2の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
なお、健康診断スケジューリング装置1、2にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤーロジックによるハードウェアとして実現されても良い。
また、健康診断スケジューリング装置1、2にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)(またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ)および当該CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行させるために、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるものであっても良く、この場合でも、上記実施例と同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出部と、
前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶する有効期間記憶部と、
前記検査項目抽出部によって抽出された検査項目に応じて前記有効期間記憶部から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定部と、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定部と
を有することを特徴とする健康診断スケジューリング装置。
(付記2)前記健康診断に含まれる各検査項目に対する所定の重み付けを記憶する重み情報記憶部を有し、
前記検査候補期間決定部は、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間内の各月日に各検査項目に対する所定の重み付けを対応させて、月日単位で重み付けを加算する月日単位重み算出部を含み、
前記月日単位重み算出部によって加算された重み付けが最も大きい値を示す期間を前記対象者の前記検査日候補期間として決定することを特徴とする付記1に記載の健康診断スケジューリング装置。
(付記3)前記検査候補期間決定部は、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間のうち重複した期間が最も多い期間を前記対象者の検査日候補期間として決定することを特徴とする付記1に記載の健康診断スケジューリング装置。
(付記4)前記所定の重み付けは、前記検査項目に関する検査を受診する前記対象者の体への負担に応じた値であることを特徴とする付記2に記載の健康診断スケジューリング装置。
(付記5)前記所定の重み付けは、前記検査項目に要する検査費用に応じた値であることを特徴とする付記2に記載の健康診断スケジューリング装置。
(付記6)前記対象者の予定および前記健康診断を行う医療機関の予定に基づき、
前記検査候補期間決定部によって決定された検査日候補期間の中から前記健康診断の検査日を決定する検査日決定部を有すること特徴とする付記1から付記5のいずれか1つに記載の健康診断スケジューリング装置。
(付記7)健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出手順と、
前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶媒体に記憶する有効期間記憶手順と、
前記検査項目抽出手順によって抽出された検査項目に応じて前記記憶媒体から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定手順と、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする健康診断スケジューリングプログラム。
(付記8)前記健康診断に含まれる各検査項目に対する所定の重み付けを記憶媒体に記憶する重み情報記憶手順を含み、
前記検査候補期間決定手順は、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間内の各月日に各検査項目に対する所定の重み付けを対応させて、月日単位で重み付けを加算する月日単位重み算出手順を含み、
前記月日単位重み算出手順によって加算された重み付けが最も大きい値を示す期間を前記対象者の前記検査日候補期間として決定することを特徴とする付記7に記載の健康診断スケジューリングプログラム。
(付記9)前記検査候補期間決定手順は、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間のうち重複した期間が最も多い期間を前記対象者の検査日候補期間として決定することを特徴とする付記7に記載の健康診断スケジューリングプログラム。
(付記10)前記所定の重み付けは、前記検査項目に関する検査を受診する前記対象者の体への負担に応じた値であることを特徴とする付記8に記載の健康診断スケジューリングプログラム。
(付記11)前記所定の重み付けは、前記検査項目に要する検査費用に応じた値であることを特徴とする付記8に記載の健康診断スケジューリングプログラム。
(付記12)前記対象者の予定および前記健康診断を行う医療機関の予定に基づき、
前記検査候補期間決定手順によって決定された検査日候補期間の中から前記健康診断の検査日を決定する検査日決定手順を含むことを特徴とする付記7から付記11のいずれか1つに記載の健康診断スケジューリングプログラム。
(付記13)コンピュータが健康診断のスケジューリングを実行する健康診断スケジューリング方法であって、
健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出工程と、
前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶媒体に記憶する有効期間記憶工程と、
前記検査項目抽出工程によって抽出された検査項目に応じて前記記憶媒体から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定工程と、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定工程と
を含むことを特徴とする健康診断スケジューリング方法。
(付記14)前記健康診断に含まれる各検査項目に対する所定の重み付けを記憶媒体に記憶する重み情報記憶工程を含み、
前記検査候補期間決定工程は、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間内の各月日に各検査項目に対する所定の重み付けを対応させて、月日単位で重み付けを加算する月日単位重み算出工程を含み、
前記月日単位重み算出工程によって加算された重み付けが最も大きい値を示す期間を前記対象者の前記検査日候補期間として決定することを特徴とする付記13に記載の健康診断スケジューリング方法。
(付記15)前記検査候補期間決定工程は、
前記検査項目ごとに特定される検査有効期間のうち重複した期間が最も多い期間を前記対象者の検査日候補期間として決定することを特徴とする付記13に記載の健康診断スケジューリング方法。
(付記16)前記所定の重み付けは、前記検査項目に関する検査を受診する前記対象者の体への負担に応じた値であることを特徴とする付記14に記載の健康診断スケジューリング方法。
(付記17)前記所定の重み付けは、前記検査項目に要する検査費用に応じた値であることを特徴とする付記14に記載の健康診断スケジューリング方法。
(付記18)前記対象者の予定および前記健康診断を行う医療機関の予定に基づき、
前記検査候補期間決定工程によって決定された検査日候補期間の中から前記健康診断の検査日を決定する検査日決定工程を含むことを特徴とする付記13から付記17のいずれか1つに記載の健康診断スケジューリング方法。
1、2 健康診断スケジューリング装置
3 EHRサーバ
4 EHRデータベース
11 検査項目抽出部
12 検査有効期間特定部
13 検査候補期間決定部
13a 月日単位重み算出部
13b 最大重み期間決定部
14 検査日決定部
20 不揮発性記憶部
21 検査コースマスタ記憶部
22 有効期間記憶部(検査項目マスタ記憶部)
23 対象者単位検査項目記憶部
30 揮発性記憶部
31 検査候補期間決定記憶部

Claims (7)

  1. 健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出部と、
    前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶する有効期間記憶部と、
    前記検査項目抽出部によって抽出された検査項目に応じて前記有効期間記憶部から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定部と、
    前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定部と
    を有することを特徴とする健康診断スケジューリング装置。
  2. 前記健康診断に含まれる各検査項目に対する所定の重み付けを記憶する重み情報記憶部を有し、
    前記検査候補期間決定部は、
    前記検査項目ごとに特定される検査有効期間内の各月日に各検査項目に対する所定の重み付けを対応させて、月日単位で重み付けを加算する月日単位重み算出部を含み、
    前記月日単位重み算出部によって加算された重み付けが最も大きい値を示す期間を前記対象者の前記検査日候補期間として決定することを特徴とする請求項1に記載の健康診断スケジューリング装置。
  3. 前記検査候補期間決定部は、
    前記検査項目ごとに特定される検査有効期間のうち重複した期間が最も多い期間を前記対象者の検査日候補期間として決定することを特徴とする請求項1に記載の健康診断スケジューリング装置。
  4. 前記所定の重み付けは、前記検査項目に関する検査を受診する前記対象者の体への負担に応じた値であることを特徴とする請求項2に記載の健康診断スケジューリング装置。
  5. 前記対象者の予定および前記健康診断を行う医療機関の予定に基づき、
    前記検査候補期間決定部によって決定された検査日候補期間の中から前記健康診断の検査日を決定する検査日決定部を有すること特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の健康診断スケジューリング装置。
  6. 健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出手順と、
    前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶媒体に記憶する有効期間記憶手順と、
    前記検査項目抽出手順によって抽出された検査項目に応じて前記記憶媒体から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定手順と、
    前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする健康診断スケジューリングプログラム。
  7. コンピュータが健康診断のスケジューリングを実行する健康診断スケジューリング方法であって、
    健康診断を受診する対象者単位の検査履歴を管理した検査履歴情報から当該対象者に関する前記検査履歴に含まれる検査項目および検査日を抽出する検査項目抽出工程と、
    前記検査項目ごとに検査結果が有効である有効期間を記憶媒体に記憶する有効期間記憶工程と、
    前記検査項目抽出工程によって抽出された検査項目に応じて前記記憶媒体から有効期間を抽出するとともに、抽出した有効期間を当該検査項目の検査日に加算して検査有効期間として特定する検査有効期間特定工程と、
    前記検査項目ごとに特定される検査有効期間に基づいて、検査結果が有効である検査項目を除外すべく、前記対象者の検査日候補期間を決定する検査候補期間決定工程と
    を含むことを特徴とする健康診断スケジューリング方法。
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