JP5286945B2 - 燃焼式釘打機 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼式釘打機に関し、特に、釘打ち込み時にモータに加わる衝撃を緩和するための構成に関するものである。
一般的に、燃焼ガス(燃料と空気との混合ガス)を爆発燃焼させてピストンを駆動し釘を被打込材に打ち込む燃焼式釘打機(以下、単に釘打機と称す)は、燃焼室内に噴射された燃料と空気とを攪拌して混合ガスの燃焼性能を向上させるために、燃焼室内にファンを設けている。作業者によってトリガが操作されるとファンによって攪拌された混合ガスが燃焼室内で爆発燃焼してピストンと一体的に設けられたドライバブレードが下方に移動することによって釘が被打込材に打ち込まれる。釘打機本体には打ち込み時の衝撃が伝達されるが、ファンはモータにより回転駆動されているため、モータにも打ち込み時の衝撃が伝達される。
モータに伝達された衝撃を吸収するための構成が特許文献1に開示されている。釘打機の打ち込み時の衝撃によって、釘打機本体に固定されているシリンダヘッドは釘打機本体と同様の挙動で振動する。一方、モータはモータ保持体に収納されてシリンダヘッドに支持されている。モータ又はモータ保持体の下端部とシリンダヘッドのモータ収納部底面との間に弾性部材であるスプリングが設けられているため、スプリングによって打ち込み時の衝撃が緩衝され、モータを衝撃から保護する構成となっている。
特開2005−329533号公報
上記した従来のモータの懸架構成は、モータの軸方向に加わる衝撃に対しては弾性部材のスプリングにより緩衝されるため、打ち込み時にモータに加わる軸方向の衝撃を緩衝することはできるが、打ち込み時に生じるモータの径方向の衝撃に対してはスプリングのみでは衝撃を緩衝することは必ずしも完全とは言えず、モータの寿命向上に関する対策としては十分でなかった。
従って、本発明は、打ち込み時にモータの軸方向及び径方向に生じる衝撃を緩衝し、モータの寿命を向上させた釘打機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、シリンダヘッドに支持されたモータと、前記ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能なピストンと、前記ハウジング内において移動可能に案内され前記シリンダヘッド、前記ピストンと共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、を備え、該モータと前記シリンダヘッドとの軸方向の間に第1の弾性体を備えた燃焼式釘打機であって、前記モータと前記シリンダヘッドとの径方向の間に第2の弾性体を設けたことを特徴としている。
このような構成にすることによって、第1及び第2の弾性体により打ち込み時にモータの軸方向及び径方向に加わる衝撃を緩衝することができる。また、モータの回転軸がシリンダヘッドの回転軸挿入部に衝突する力を抑制することができる。従って、モータの寿命を向上させることができる。
また、前記シリンダヘッドは、前記モータを収納するモータ収納部を有し、前記第2の弾性体は、前記モータ収納部の内周面と前記モータの径方向外周との間に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータはモータ収納部に収納され、モータ収納部とモータ外周との間に弾性体が設けられるため、モータの径方向に加わる衝撃を一層緩衝することができる。
また、前記モータは、前記シリンダヘッドに摺動可能に支持されたモータ保持体に収納され、前記第2の弾性体は、該モータ保持体の径方向外周面と前記モータ収納部の内周面との間に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータはモータ保持体によりシリンダヘッドのモータ収納部に対して摺動可能に設けられ、モータ保持体とモータ収納部との径方向の間に弾性体が設けられているため、打ち込み時のモータに加わる軸方向の衝撃はモータ保持体が摺動することによって緩衝されると共に、径方向の衝撃を一層緩衝することができる。
また、前記第2の弾性体は、前記モータの軸方向に配置された少なくとも2つの弾性体からなることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータの径方向に加わる衝撃を少なくとも2つの弾性体で分散することができる。
また、前記弾性体は、Oリングからなることが好ましい。このような構成とすることによって、市販されている弾性体を使用することができ、特別な弾性体を用意する必要がない。
また、前記少なくとも2つの弾性体は、前記モータ収納部内であって、一方は前記モータの軸方向端部で前記シリンダヘッドの前記モータ収納部の底部側、他方は前記モータ収納部の上面側に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータの径方向に加わる衝撃によってモータに回転する方向に力が加わっても、モータの上側及び下側の少なくとも2点で衝撃を吸収するため、衝撃を分散することができる。
また、前記モータ収納部の上面側に配置した弾性体は、前記ピストンが駆動された際の衝撃によって前記モータが軸方向に移動する距離よりも前記モータ収納部の上端から下側に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータに軸方向の衝撃が加わった際に弾性体がモータ収納部から外れることを防止することができ、確実にモータの軸方向及び径方向に加わる衝撃を緩衝することができる。
また、前記モータ支持体の径方向外周面には、前記モータの軸方向に並んで複数のリング状の凹部が形成され、前記第2の弾性体は該凹部に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、弾性体を容易に取り付けることができ、弾性体が衝撃によってモータの軸方向にずれることを防止でき、確実にモータの衝撃を緩衝することができる。また、弾性体を凹部に取り付けるため、モータ又はモータ保持体とモータ収納部間の径方向の隙間を小さく設定しながら効果的に衝撃を緩衝することができる。
また、前記モータ収納部の内周面には、その軸方向に並んで複数のリング状の凹部が形成され、前記第2の弾性体は該凹部に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、弾性体が衝撃によってモータの軸方向にずれることを防止でき、確実にモータの衝撃を緩衝することができる。また、弾性体を凹部に取り付けるため、モータ又はモータ保持体とモータ収納部間の径方向の隙間を小さく設定しながら効果的に衝撃を緩衝することができる。
また、前記第1の弾性体は、前記モータ収納部の底部と前記モータの軸方向下部との間に形成される隙間に設けられていることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータに加わる軸方向の衝撃を確実に緩衝することができる。
また、前記モータ保持体は前記モータ収納部に対してモータ軸方向に摺動可能に支持されていることが好ましい。
このような構成にすることによって、モータに加わる衝撃を効果的に緩衝することができる。
本発明によれば、打ち込み時にモータの軸方向及び径方向に生じる衝撃を確実に緩衝することができ、モータの寿命を向上させることができる。
以下、本発明にかかる釘打機について図1乃至図を参照して説明する。まず、釘打機の全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、釘打機1は、外郭としてのハウジング2を有し、ハウジング2は、後述するシリンダ、ピストン等を収納する本体ハウジング2Aと、本体ハウジング2Aの側部に位置するガスボンベ収納部2Bから構成され、ハウジング2のガスボンベ収納部2B側からハンドル3が延在して設けられている。本体ハウジング2A内であってその一端側に偏った位置には、シリンダヘッド5が設けられており、シリンダヘッド5にはモータ6、点火プラグ(不図示)が支持され、燃焼ガス通路8が形成されている。また、本体ハウジング2Aの一端側にはチャンバヘッド5を覆うようにヘッドカバー4が設けられており、ヘッドカバー4には後述する燃焼室内に空気を取り込むための空気吸気口7が形成されている。
本体ハウジング2A内の反モータ6側には、シリンダ9が固定され、シリンダ9の一端側外周面には、シリンダシール部10が装着されている。シリンダ9内には動力部となるピストン11がシリンダ9に往復摺動可能に設けられる。そしてピストン11から本体ハウジング2の他端側に向かって留め具である釘を被打込材に打ち込むためのドライバブレード12が延出している。
本体ハウジング2A内にはシリンダ9の軸方向に移動可能な燃焼室枠13がシリンダ9に案内されて設けられている。燃焼室枠13の移動位置に応じて、その内周面がシリンダヘッド5に設けられたヘッドシール部14やシリンダシール部10によってシールされる。燃焼室枠13が本体ハウジング2Aの一端方向に移動してチャンバヘッド5に当接すると、チャンバヘッド5、燃焼室枠13、ピストン11とにより燃焼室15が画成される。点火プラグと燃焼ガス通路8の開口端は燃焼室15に臨んでいる。また、モータ6の回転軸6Aに固定されたファン16が、燃焼室15内にモータ6によって回転可能に配置される。なお、ファン16は、燃焼室15内で可燃性ガスと空気を混合して燃焼を促進させると共に燃焼室枠15がシリンダヘッド5から離間した時に、ヘッドカバー4に設けられた複数の空気吸気口7から外気をハウジング2内に取り込み燃焼室枠15内を掃気し、またシリンダ9の外周面等を冷却する役割を果たす。
また、本体ハウジング2Aの他端側には、ドライバブレード12の動力を釘に伝達するためにドライバブレード12を通過可能とさせる通路を画成する射出部(テールカバー)17と、ドライバブレード12により打撃される釘19が装填されると共に射出部17の通路に釘19を供給するためのマガジン18が設けられている。
マガジン18は、一端側が射出部17に接続されるとともに他端側がハンドル3に接続されており、ハンドル3とマガジン18は連結部21で固定され強固な構成となっている。マガジン18には釘19を射出部17側に付勢するフィーダ20及びフィーダ20を射出部17側に付勢する図示せぬバネが設けられている。この図示せぬバネがフィーダ20を付勢することにより、釘19を常に射出部17に供給するように構成されている。
ガスボンベ収納部2B内には燃料ガスを蓄えノズル22Aを備えたガスボンベ22が収納される。ノズル22Aはシリンダヘッド5の燃料ガス通路8に選択的に導通可能に設けられる。釘打機1本体を被打込材に押し付けると、プッシュレバー24の一端が被打込材に押し付けられシリンダヘッド5側に移動し、プッシュレバー24の他端がガスボンベ22を押すことになる。すると、ガスボンベ22が本体ハウジング2A側に傾き、この傾きによりノズル22Aが押されることによってガスボンベ22からノズル22Aを介して燃料ガスが燃料ガス通路8を介して燃焼室15内に噴射される。
ハンドル3にはトリガ25が作業者の指で操作可能に取付けられ、ハンドル3内には点火プラグに接続されたトリガスイッチ25Aが設けられている。ハンドル3の自由端部(反本体ハウジング側)側内空間には、着脱可能な電池23が装着されており、電池23は配線を介して、トリガスイッチ25Aやモータ6に接続されている。
また、マガジン18とハンドル3を接続する連結部21には、釘打機1を建築部材や作業者の腰ベルト等に引っ掛けるためのフック26がねじ26Aにより固定されて設けられている。
以上の構成において、釘打機1を動作させる手順を以下に説明する。燃焼室枠13が下死点にあるとき、すなわち、釘打機1を被打込材に押し付けていない状態では、燃焼室枠13はシリンダヘッド5(ヘッドシール部14)と当接しておらず、燃焼室枠13内の空間は外気に繋がっている。この状態から、釘打機1すなわちプッシュレバー24の一端を被打込材に当接させて押し付けると、プッシュレバー24の動きと連動して燃焼室枠13がチャンバヘッド5方向に移動し、燃焼室枠13はヘッドシール部14及びシリンダシール部10に密接して、燃焼室枠13、チャンバヘッド5、ピストン1によって外気から遮断された燃焼室15が画成される。また、燃焼室枠13すなわちプッシュレバー24が所定位置まで上昇すると、スイッチ機構27が連動して動作しプッシュスイッチ27Aをオンする。その結果、モータ6が駆動してファン16を回転させる。また、釘打機1を被打込材に押し付けると、ガスボンベ22が本体ハウジング2A側に傾きノズル22Aが押されることによってガスボンベ22から燃料ガスが燃料ガス通路8を介して燃焼室15内に噴射される。また、スイッチ機構27は、プッシュレバー24が所定位置まで上昇するとトリガ25の操作すなわちトリガスイッチ25Aのオン動作を可能にするように構成されている。
燃焼室枠13が上死点にある状態すなわち燃焼室15が画成された状態でトリガ25を引き操作すると、プッシュスイッチ27Aがオンの状態でトリガスイッチ25Aがオンとなり点火プラグからスパークが発生する。点火プラグの先端は燃焼室15に臨んでいるため燃焼室15内で燃焼ガスが点火され、ガスは燃焼爆発してピストン11を射出部17方向に駆動する。よって、ドライバブレード12が射出部17にある釘19を打撃し、釘19は被打込材に打ち込まれる。ピストン11が下死点に到達するとダンパ28に衝突することで打ち込み時の衝撃を緩衝させている。また、燃焼後のガスは、シリンダ9に設けられた排気口9Aから排出される。釘19が被打込材に打ち込まれると、新たな釘19がフィーダ20により射出部17内に供給され、新たに釘打ちが可能となる。
次に本発明の釘打機1のモータ6をシリンダヘッド4に支持するためのモータ懸架構造について図2乃至図7を用いて説明する。図2乃至図7は、図1のモータ6及びシリンダヘッド5の部分を拡大したものである。図2は打ち込み時の衝撃がモータ6に伝達されていない状態、図3はモータ6に軸方向の衝撃が伝達されモータ6が最上方位置に移動した状態、図4はモータ6に軸方向の衝撃が伝達されモータ6が最下方位置に移動した状態、図5はモータ6に径方向の衝撃が伝達されモータ6が径方向に移動した状態、図6は図5の状態におけるモータ回転軸6Aとシリンダヘッド5の関係を示す図である。これら図2乃至図6は、本発明の第2の弾性体をモータ6側に設けた場合を示しており、図7は第2の弾性体をシリンダヘッド5のモータ収納部に設けた場合を示すものである。
図2において、モータ6の回転軸6Aにはファン16が2つのねじ29により挟持されて回転軸6Aに固定されている。シリンダヘッド5には、その径方向中心部であって軸方向凹形状のモータ収納部5Aが形成されており、モータ6が収納される。モータ収納部5Aの下端には、溝5Bが形成されており本発明の第1の弾性体を構成するスプリング31が溝5Bに嵌め込まれ、固定ねじ34によってスプリング31の一端側がシリンダヘッド5のモータ収納部5Aに固定されている。一方、モータ6はモータ支持体30に収納された状態でモータ収納部5Aに摺動可能に収納される。モータ支持体30の径方向中心部には、モータ6の回転軸6Aが貫通する穴30Aが形成されており、穴30Aの軸方向延長上のモータ収納部5Aの径方向中心部にも同様にモータ回転軸6Aが貫通する穴5Cが形成されている。
モータ支持体30の軸方向下端には、スプリング31の他端側を固定するための溝30Bが形成されている。従って、スプリング31がモータ収納部5A下端部とモータ支持体30下端部に固定され、モータ支持体30がモータ収納部5A内で軸方向に摺動可能に配置されることによって、打ち込み時にモータ6に生じるモータ軸方向の衝撃を緩衝することができるように構成されている。なお、モータ収納部5Aの内周面とモータ支持体30の外周面との間には、モータ支持体30がモータ収納部5Aに対して摺動しやすいように、スリーブ35が周方向に亘って設けられており、モータ収納部5Aにはモータ支持体30が軸方向に振動した際にスリーブ30がモータ収納部5Aから抜け落ちないようにするための突起5Dが全周或いは部分的に形成されている。
一方、モータ支持体30の径方向外周面とモータ収納部5Aの内周面との間には、本発明の第2の弾性体を構成する2つのOリング32A及び32Bが設けられている。具体的には2つのOリング32A及び32Bはモータ支持体30の径方向外周面に設けられており、その外周面には2つのOリング32を取り付けるための溝33が、軸方向に所定の間隔を置いてリング状に2つ形成されている。Oリング32の内、モータ支持体30の上部側に設けられているOリング32Aは、モータ収納部5Aの上面5Eから所定距離下方に設けられている。これは、モータ6(モータ支持体30)に軸方向の衝撃(振動)が加わった場合に、モータ6の振動によってOリング32Aがモータ収納部5Aから外れないようにするためである。具体的には、モータ6に加わる衝撃によってモータ6(モータ支持体30)が最大で2mm振動する場合、図2の正常位置においてモータ収納部5Aの上面5EからOリング32Aまでの距離Aは5mmに設定している。
もう1つのOリング32Bは、できる限りモータ支持体30の下方側に設けることが好ましい。これは、2つのOリング32の距離が近すぎると、モータ6の径方向に加わる衝撃によってモータ6(モータ支持体30)が径方向に振動する場合、Oリングがモータ収納部5Aと最初に接触することによって振動を吸収することができるためである。すなわち、2つのOリング32はできる限りそれらの間隔をあけて配置することが好ましい。なお、Oリング32はスリーブ35と当接しながらモータ支持体30と共にモータ収納部5A内を摺動可能に構成されている。また、Oリング32によってモータ支持体30はモータ収納部5A内で径方向に突っ張って収納されているため、モータ6の軸心を常に中央位置に維持することができるように構成されえいる。
次に図3乃至図6を用いて、モータ6(モータ支持体30)に軸方向及び径方向の衝撃が加わった場合について説明する。
打ち込み時に釘打機1に衝撃が発生すると、モータ6にもその衝撃が伝達される。モータ6に伝達される衝撃(振動)のうち、軸方向の衝撃はモータ支持体30下端とモータ収納部5A下端に固定されたスプリング31に、径方向の衝撃はOリング32よって緩衝される。すなわち、モータ6に軸方向の衝撃が伝達されると、モータ6(モータ支持体30)はモータ収納部5A内で軸方向に振動する。この場合、スプリング31によって軸方向の衝撃は緩衝されるが、図3に示すように、モータ6がモータ収納部5Aに対して最上方位置に振動した場合に、Oリング32Aがモータ収納部5Aから上方に外れてしまうと、軸方向の振動と共に径方向の振動が生じた際に、モータ6に加わる径方向の衝撃を緩衝することができなくなってしまう。従って、本発明によれば、モータ6に衝撃が伝達されていない状態でモータ収納部5Aの上面5Eから所定距離A、具体的にはモータ6に伝達されてモータ6が振動する際の最大振動約2mmより大きい距離5mm、以上下方のモータ支持体30の径方向外周面にOリング32Aを設けたため、モータ6が振動した場合でもモータ6の径方向の振動も緩衝することができる。
また、図4に示すように、モータ6がモータ収納部5Aに対して最下方位置に振動した場合は、2つのOリング32及びスプリング31は、モータ収納部5A及びモータ支持体20から外れることはないので、確実にモータ6の軸方向及び径方向に加わる衝撃を緩衝することができる。
一方、モータ6(モータ支持体30)に径方向の衝撃が伝達された場合、図5に示すように、モータ6(モータ支持体30)は、モータ収納部5Aに対して傾斜するように振動することになる。すなわち、モータ6は径方向の衝撃を受けることによって、図2の通常状態の場合のモータ6の中心線Xに対して径方向にYだけずれる。その際、Oリング32Aがモータ収納部5A側に押し付けられ弾性変形する(図5のOリング32Aの左側)。また、Oリング32Bも同様にモータ収納部5A側に押し付けられ弾性変形する(図5のOリング32Bの右側)。このように、Oリング32が弾性変形することによってモータ6の径方向の衝撃を緩衝することができるため、モータ6(モータ支持体30)がモータ収納部5Aに勢い良く衝突することを抑制でき、モータ6の寿命を向上させることができる。また、図6に示すように、モータ回転軸6Aはモータ収納部5Aの穴5Cを貫通するように配置されているため、穴5Cの径はモータ回転軸6Aの径より大きく形成されている。モータ6に径方向の衝撃が伝達された場合、モータ回転軸6Aも径方向に振動することになり、穴5Cの端部にモータ回転軸6Aが衝突してモータ回転軸6Aに切断応力がかかってしまう場合が考えられる。しかしながら、本発明によればOリング32によって径方向にモータ6を突っ張っており振動を抑制することができるため、径方向の振動がモータ回転軸6Aに加わっても、モータ回転軸6Aと穴5Cとの間には隙間Zが存在するため、モータ回転軸6Aが穴5Cに衝突することはなく、モータ6が壊れてしまうことを防止することができる。
従って、本発明のように、モータ支持体30とモータ収納部5Aとの径方向の間、すなわち、モータ支持体30の径方向外周面の軸方向に離間した位置に2つのOリング32を設けたため、打ち込み時に生じる衝撃がモータ6に伝達されても、スプリング31によってモータ6の軸方向の衝撃を緩衝することができると共に、モータ6の径方向の衝撃も緩衝することができるため、モータ6がモータ収納部5Aに衝突すること、特に、モータ回転軸6Aがモータ収納部5Aの穴5Cに衝突することを抑制することができるため、モータ6の破損を防止できモータ6の寿命を向上することができる。また、図7に示すように、2つのOリングをモータ支持体30ではなくモータ収納部5Aの内周面に設けても良く、この場合、上記した構成と同様に、モータ収納部5Aの内周面にOリング32を嵌め込む溝33Aを形成しても、上記と同様の効果を得ることができる。なお、この場合、モータ支持体30の径方向外周にスリーブ35を設けることによって摺動性を良くするように構成すればよい。スリーブ35はモータ支持体30の突起部30Bによって抜け止めされる。また、Oリング32がモータ6の振動によってモータ収納部5Aから外れることはないため、モータ支持体30が常に接触する位置にできる限り離して2つのOリング32を設ければ、確実にモータ6の径方向に加わる衝撃を緩衝することができる。
次に、本発明に対する従来のモータ懸架構造について、図8及び図9を用いて説明する。Oリングが無いこと以外は本発明のモータ懸架構造と同じであるため説明を省略する。モータ支持体30の径方向外周面は、モータ収納部5Aにスリーブ35を介して接触している。また、モータ支持体30の下端部とモータ収納部5Aの底部とは、スプリング31によって接続されており、モータ6に伝達される軸方向の衝撃を緩衝している。
打ち込み時にモータ6の径方向の衝撃がモータ6に伝達された場合、図9に示すように、図8の衝撃が伝達されていない正常な状態、すなわちモータ6の中心が中心線Xに位置する状態から、径方向にY’だけずれた状態になる。モータ支持体30とモータ収納部5Aとの間には、モータ支持体30が摺動できるように僅かながら隙間が存在する。これは、本発明についても同様に存在する。モータ6に加わる衝撃が大きい場合、モータ支持体30がモータ収納部5A内で径方向に振動し、その結果、モータ回転軸6Aがモータ収納部5Aの穴5Cに衝突する可能性がある。すなわち、点Pでモータ回転軸6Aとモータ収納部5Aが接触することになる。モータ6の径方向の衝撃を緩衝するスプリング31だけでは、モータ径方向の衝撃を緩衝するには不十分なため、径方向の衝撃(振動)が大きい打ち込み作業を何回も繰り返すと、モータ回転軸6Aがモータ収納部5Aに衝突する回数が増えることになり、最悪の場合、点Pでモータ回転軸6Aに切断応力が生じてしまいモータ回転軸6Aが折れてしまう場合も考えられる。
従って、本発明は、モータに加わる径方向の衝撃(振動)も考慮し、従来のモータ懸架構造に加えて、モータの径方向の衝撃を緩衝するためにモータ(モータ支持体)とシリンダヘッド(モータ収納部)との径方向の間に弾性部材であるOリングを設けることによって、上記した問題点を改善したものである。
なお、本実施形態では、Oリングを2つ設けた構成としたが、モータの径方向の衝撃を緩衝することができればOリングに限定されるものではなく、また、3つ以上設けても良い。
本発明となる燃焼式釘打機の第1の実施形態を示す側面断面図である。 図1のシリンダヘッド部の拡大断面図である。 モータが上方位置にある状態を示す図1のシリンダヘッド部の拡大断面図である。 モータが下方位置にある状態を示す図1のシリンダヘッド部の拡大断面図である。 モータが径方向に振動した状態を示す図1のシリンダヘッド部の拡大断面図である。 図5の状態のモータ回転軸部分の拡大図である。 本発明となる燃焼式釘打機の第2の実施形態を示すシリンダヘッド部の拡大断面図である。 従来の燃焼式釘打機のシリンダヘッド部の拡大断面図である。 モータが径方向に振動した状態を示す図8のシリンダヘッド部の拡大断面図である。
符号の説明
1は釘打機、2はハウジング、2Aは本体ハウジング、2Bはガスボンベ収納部、3はハンドル、4はヘッドカバー、5はシリンダヘッド、5Aはモータ収納部、5Bは溝、6はモータ、6Aは回転軸、7は空気吸気口、8は燃焼ガス通路、9はシリンダ、10はシリンダシール部、11はピストン、12はドライバブレード、13は燃焼室枠、14はヘッドシール部、15は燃焼室、16はファン、17は射出部、18はマガジン、19は釘、20はフィーダー、21は連結部、22はガスボンベ、22Aはノズル、23は電池、24はプッシュレバー、25はトリガ、25Aはトリガスイッチ、26はフック、27はスイッチ機構部、27Aはプッシュスイッチ、28はバンパ、29はファン固定用ねじ、30はモータ支持体、31はスプリング、32はOリング、33は溝、34はスプリング固定用ねじ、35はスリーブである。

Claims (6)

  1. シリンダヘッドに支持されたモータと、
    ハウジング内に固定して設けられたシリンダと、
    該シリンダの軸方向に該シリンダに対して往復摺動可能なピストンと、
    前記ハウジング内において移動可能に案内され前記シリンダヘッド、前記ピストンと共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、
    を備え、該モータと前記シリンダヘッドとの軸方向の間に第1の弾性体を備えた燃焼式釘打機であって、
    前記シリンダヘッドは、前記モータを収納するモータ収納部を有し、
    前記モータは、前記シリンダヘッドに摺動可能に支持されたモータ保持体に収納され、該モータ保持体の径方向外周面と前記モータ収納部の内周面との間に第2の弾性体が設けられ、
    前記モータ支持体の径方向外周面には、リング状の凹部が形成され、前記第2の弾性体は該凹部に設けられたOリングからなることを特徴とする燃焼式釘打機。
  2. 前記第2の弾性体は、前記モータの軸方向に配置された少なくとも2つの弾性体からなることを特徴とする請求項1記載の燃焼式釘打機。
  3. 前記少なくとも2つの弾性体は、前記モータ収納部内であって、一方は前記モータの軸方向端部で前記シリンダヘッドの前記モータ収納部の底部側、他方は前記モータ収納部の上面側に設けられていることを特徴とする請求項2記載の燃焼式釘打機。
  4. 前記モータ収納部の上面側に配置した弾性体は、前記ピストンが駆動された際の衝撃によって前記モータが軸方向に移動する距離よりも前記モータ収納部の上端から下側に設けられていることを特徴とする請求項3記載の燃焼式釘打機。
  5. 前記凹部は、前記モータの軸方向に並んで複数形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の燃焼式釘打機。
  6. 前記第1の弾性体は、前記モータ収納部の底部と前記モータの軸方向下部との間に形成される隙間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の燃焼式釘打機。
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