JP5281675B2 - 防食シール固定リングの拡径工具 - Google Patents
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Description
差込孔23bは固定リング23の周方向に延びているため、ここに差し込まれた差込片23aをその周方向にスライドさせると、固定リング23の周長が変化することで、固定リング23の拡径および縮径が可能となっている。
また、差込孔23bと差込片23aの近傍には、円孔である係合孔23cがそれぞれ設けられている。
ちなみに、固定リング23の一端にはストッパ片23dが、他端にはストッパ孔23eが設けられており、拡径状態でストッパ片23dを折り起こしてストッパ孔23eに差し込んでおくと、縮径が防止されるようになっている。
この従来の固定リングの拡径工具30は、図7のように、対向する一対の固定アーム31および可動アーム32と、両アーム31、32の先端に固定されたピン状の係合突起33とを有する。
固定アーム31には、その側面から垂直に延びる中央のねじ軸34と左右のガイド軸35が取り付けられており、可動アーム32には、その側面を貫通する中央のねじ孔と左右のガイド孔が設けられている。ここで固定アーム31のねじ軸34は、軸周りに回転可能となっている。
両アーム31、32は、固定アーム31のねじ軸34が可動アーム32のねじ孔にねじ合わされ、またガイド軸35がガイド孔に通されることで結合されている。
両アーム31、32を金属管21内に挿入し、その係合突起33をそれぞれ固定リング23の係合孔23cに係合させた状態で、可動アーム32を固定アーム31から離反する向きにねじ送りすると、固定リング23が両係合突起33によって周方向に押し拡げられて拡径する。こうして固定リング23により防食シール22は金属管21の内面に押し当てられて固定されることになる。
そのため、可動アーム32を固定アーム31に対する平行状態を完全に維持することは難しく、スライド時に微妙に傾斜しうることになる。
しかし、少しでも傾斜した状態で可動アーム32がスライドすると、固定リング23の係合孔23cに係合突起33から負荷される押し広げ荷重の方向と、固定リング23の周方向とが一致しなくなる。したがって、固定作業時に固定リング23がこじれたり、ずれ動いたりすることがあり、改善の余地が残されている。
この場合、ねじ軸34の左右において可動アーム32が平行ばね36aにより均等に押圧されているため、平行状態が改善されうる。
しかし、構造が複雑なうえ、平行ばね36aの押圧力だけでは、固定アーム31と可動アーム32の平行状態を確実に維持することは困難である。
そして、各係合突起を固定リングの係合孔に係合させ、両アームを交差リンク機構により平行を維持したまま、ねじ送り機構により離反させることで、固定リングが拡径されるようにしたのである。
そのため、アームが傾斜して固定作業時に固定リングがこじれたり、ずれ動いたりすることを確実に防止することができる。
並列する両アーム11、12の長手方向の一端のほぼ等位置には、正面背面方向に貫通する長孔であるガイド孔11a、12aが形成されている。このガイド孔11a、12aは、両アーム11、12の長手方向に延びている。
また両アーム11、12の長手方向の他端のほぼ等位置には、側面間を貫通する結合孔11b、12bが形成されている。ここで可動アーム12の結合孔12bはねじ孔となっている。
両アーム11、12の凹部11c、12cと結合孔11b、12bの中間のほぼ等位置には、正面背面方向に貫通する円孔であるピン孔11d、12dが形成されている。
ここで固定アーム11は可動アーム12よりも長さ寸法が若干大きく形成されており、その長手方向の一端のガイド孔11aよりもさらに外側には、当て部11eが設けられている。
この当て部11eは、固定アーム11の正面から背面方向に貫通してナット止めされたボルトから構成されており、その先端には、金属管21の内面を傷つけないようにキャップが被せられている。
ボルト13aを止めるナット13bは、凹部11c、12cに収容されて、両アーム11、12の外面から突出しないようになっている。また、ボルト13aの両アーム11、12からの突出量は、固定アーム11の当て部11eを構成するボルトの突出量とほぼ等しいか若干小さくなっている。
厚みの小さなプレート状のリンクバー14a、14bは、相似形をしており(等長であり)、その一方のリンクバー14aは、一端が固定アーム11のピン孔11dに他端が可動アーム12のガイド孔12aにそれぞれ正面背面方向を貫通するピンを介して回転可能に結合されている。また他方のリンクバー14bは、一端が固定アーム11のガイド孔11aに他端が可動アーム12のピン孔12dにそれぞれ正面背面方向を貫通するピンを介して回転可能に結合されている。
さらに、両リンクバー14a、14bの長手方向の中間部同士は、正面背面方向を貫通するピンを介して回転可能に結合され、ピン結合部14cを構成している。
両アーム11、12は、交差リンク機構14によりピン結合されているため、結合された状態で、接近および離反が可能となっている。図1(b)および(c)のように、両アーム11、12間の距離に対応して、両リンクバー14a、14bのガイド孔11a、12aとの結合部がそのガイド孔11a、12aに沿ってスライドするようになっている。
ねじ軸15aは、その両端部を除いて外周にねじ山が形成されており、その一端に調整ナット15bが一体に固定され、その他端に円柱形の取付部15cを有している。取付部15cの外周には、ねじ山が形成されておらず、その内端には鍔が付属している。
固定アーム11の結合孔11bには、取付部15cが差し込まれ、スプリングピンを径方向に打ち込むことで固定されている。
また、可動アーム12の結合孔12bには、ねじ軸15aのねじ山形成箇所がねじ込まれている。
可動アーム12は固定アーム11に対して、交差リンク機構14により回り止めされているため、ねじ軸15aを正逆回転させると、可動アーム12は固定アーム11から接近および離反する方向に移動する(ねじ送りされる)ことになる。
いま図1(a)のように、金属管21の端面に防食シール22を被せ、防食シール22の内面に固定リング23をあてがった状態で、両アーム11、12を金属管21内に挿入する。そして、固定アーム11の当て部11eを金属管21の内面に当てて位置決めした状態で、両アーム11、12先端の係合突起13を固定リング23の係合孔23cに係合させる。
可動アーム12のねじ送り時には、両アーム11、12の平行状態が、交差リンク機構14により確実に維持される。そのため、固定リング23がこじれたり、ずれ動いたりすることが防止される。
以下、第1実施形態と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
両アーム11、12、係合突起13、交差リンク機構14の構成については、第1実施形態と同様であるが、この実施形態においては、固定アーム11の当て部11e、係合突起13、および交差リンク機構14がいずれも、両アーム11、12の正面および背面の両面に設けられている。
これにより、作業状況に応じて、拡径工具10の天地を逆にして(反転させて)使用することが可能である。
ねじ軸15aは、その端部に設けられた取付部15cが固定アーム11の結合孔11bに差し込まれた状態で、軸周りに回転不能に固定されている。
可動アーム12の長手方向の端部には、ボックス型のハウジング15dが固定されている。ハウジング15dの固定アーム11と対向する側の側面は開口しており、逆側の側面は結合孔12bを除いて閉塞されている。
ハウジング15dには、その開口する側面からガイド筒15eが挿入されている。ガイド筒15eの軸方向の一端には、鍔が付属している。ガイド筒15eの外径は、ハウジング15dの内径とほぼ同じかやや小さくなっている。
またハウジング15dとガイド筒15eとの間には、拡径力調整ばね15fが装填されている。
ハウジング15d等を介して可動アーム12に固定されたねじ筒15hには、固定アーム11に回転不能に固定されたねじ軸15aがねじ込まれている。
ねじ筒15hを正逆回転させると、ねじ軸15aは回転不能であり、かつ両アーム11、12は交差リンク機構14により、相対回転不能に結合されていることから、可動アーム12は固定アーム11に対して接近および離反する方向に移動することになる。
ここで、拡径力調整ばね15fは、ねじ送り機構15により固定リング23を単体で拡径する際に通常予定されるような抵抗力が負荷される場合には、圧縮されることはなく、その範囲を超えた場合に初めて圧縮するようなばね係数を有するものが選択されている。
そのため、図4(b)のように、拡径力調整ばね15fが圧縮され、ガイド筒15e、スラスト軸受15g、ねじ筒15hは、可動アーム12に固定されたハウジング15dに対して軸方向で接近する方向にスライドする。
したがって、図4(a)と(b)を比較すればわかるように、それ以降は両アーム11、12間は微少にしか拡がらない。これにより、固定リング23に拡径工具10から過剰な拡径力が負荷されて、その固定リング23や防食シール22が破損することが防止されている。
ハウジング15dとガイド筒15eの間には、上述したようにほとんど隙間がないため、ねじ筒15hやねじ軸15aがハウジング15dに対して傾斜していてもガイド筒15eはハウジング15dに対して傾斜することはない。
したがって、ガイド筒15eの鍔は、拡径力調整ばね15fの圧縮時にハウジング15dの側面へと正確に面接触することになり、拡径力調整ばね15fの圧縮量を正確に確認することができる。すなわちガイド筒15eが、拡径力調整ばね15fの圧縮量を確認可能な機構として機能している。
11 固定アーム
11a ガイド孔
11b 結合孔
11c 凹部
11d ピン孔
11e 当て部
12 可動アーム
12a ガイド孔
12b 結合孔
12c 凹部
12d ピン孔
13 係合突起
13a ボルト
13b ナット
14 交差リンク機構
14a、14b リンクバー
14c ピン結合部
15 ねじ送り機構
15a ねじ軸
15b 調整ナット
15c 取付部
15d ハウジング
15e ガイド筒
15f 拡径力調整ばね
15g スラスト軸受
15h ねじ筒
21 金属管
22 防食シール
23 固定リング
23a 差込片
23b 差込孔
23c 係合孔
23d ストッパ片
23e ストッパ孔
30 従来の固定リングの拡径工具
31 固定アーム
32 可動アーム
33 係合突起
34 ねじ軸
35 ガイド軸
36 補助アーム
36a 平行ばね
Claims (1)
- 金属管21の切断端面に防食シール22を固定する際に用いられる固定リング23を、その固定作業の際に拡径させる工具10であって、
前記金属管21内に挿入可能な、並列する一対のアーム11,12と、
前記各アーム11,12の先端に設けられ、前記固定リング23に係合可能な係合突起13と、
前記一対のアーム11,12間で交差する一対のリンクバー14a、14bからなって、前記一対のアーム11、12を平行に結合する交差リンク機構14と、
前記両アーム11、12を接近離反させるねじ送り機構15と、を備え、
前記各係合突起13を前記固定リング23に係合させ、前記両アーム11、12を交差リンク機構14により平行を維持したままでねじ送り機構15により離反させることで、前記固定リング23が拡径されるものであり、
前記ねじ送り機構15は、
前記固定リング23に前記係合突起を係合させた状態で前記両アーム11、12が離反する際に、固定リング23から負荷される抵抗力が所定の大きさを超えると圧縮される拡径力調整ばね15fと、
その拡径力調整ばね15fの圧縮量を確認可能な機構15eと、を有する防食シール固定リングの拡径工具。
Priority Applications (1)
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JP2011118916A JP5281675B2 (ja) | 2011-05-27 | 2011-05-27 | 防食シール固定リングの拡径工具 |
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JP2011118916A JP5281675B2 (ja) | 2011-05-27 | 2011-05-27 | 防食シール固定リングの拡径工具 |
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