JP5280438B2 - 受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法及び装置 - Google Patents

受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、デジタル通信システムの分野に関し、特に、受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法及び装置に関する。
有線通信システム、無線通信システム及び光通信システム等のデジタル及びアナログ通信システムにおいて、受信機が受信した信号を正確に復調できるように、受信機のタイミング及び送信機のタイミングは適切に同期される必要がある。同期感度は、種々の通信システム間で異なる。不正確な同期の影響を受け易いものとして周知の通信システムの一例は、直交周波数分割多重(OFDM)を使用するシステムである。
OFDMは、無線又は有線通信チャネルを介するデータの効率的な送信を可能にする信号変調技術である。この技術は、チャネルを介して通信されるデータが一定の周波数の差により離間されるサブキャリアの振幅/位相関係に符号化されるというサブキャリア周波数の概念を採用する。
OFDMは、従来のデータ通信方法に対していくつかの利点を有する。1つの利点は、スペクトル効率が高いことである。OFDMにおいて、サブキャリアは互いに直交するため、それらのサブキャリアの間に保護周波数帯域は必要なく、ほぼ全体の帯域幅がデータ送信専用である。別の利点は、符号間干渉(ISI)に対するロバスト性である。OFDMシンボル間のいわゆるガードタイムは、ISIを除去するために使用される。OFDMにおいて、シンボルの前に追加されたシンボルの最後の部分のコピー又はシンボルの後に追加されたシンボルのコピーであるサイクリックプレフィックスは、一般に、OFDMシンボルの前に送信される。通常、時間ガードインターバルは、最長のチャネルの遅延スプレッドより長くなるように選択される。更に別の利点は、周波数選択性フェージングに対する耐性である。サブキャリア周波数の数が十分に大きくなるように選択される場合、マルチパス伝播により起こるフェージングは、全てのサブキャリア周波数に対して平坦であると考えられる。これにより、等化処理が簡略化される。
OFDMは、それらの利点を有するが、いくつかの欠点も有する。最も重要な欠点の1つは、上述したように不正確な同期感度である。
例えばOFDMシステムにおけるタイミングの同期が達成されない場合、正確な時点でサイクリックプレフィックスを除去できず、その結果、高速フーリエ変換(FFT)復調器には不正確なOFDMシンボルが供給される。
従来技術において、タイミングの同期に対する多くの解決策が周知である。
米国特許第7,039,000号公報で説明される方法において、非同期受信OFDM信号を調整するために使用される粗いインデックスは、OFDM信号のトレーニングシンボルシーケンスの前半をトレーニングシンボルシーケンスの後半と互いに関係付けることにより判定され、第1の相関関数が判定される。この第1の相関関数は所定の閾値と比較され、粗いインデックス(又は粗い時間見積り)を判定する。その後、粗調整されたOFDM信号において、第1のトレーニングシンボルは、最後のトレーニングシンボルと互いに関係付けられ、第2の相関関数を与える。第2の相関関数は別の所定の閾値と更に比較され、詳細なインデックスを判定する。受信機が送信されたOFDM信号と同期されるように、詳細なインデックスは粗調整されたOFDM信号を調整するために使用される。
米国特許第5,732,113号公報で説明される方法において、タイミング及び周波数の同期を達成するために、2つの固有のトレーニングシンボルが使用される。固有のトレーニングシンボルのそれぞれの半分は、擬似ランダム(PN)シーンケンスを偶数周波数で送信することにより時間順で同一であり、その一方でゼロは奇数周波数において利用される。時間同期処理は、第1のトレーニングシンボルの自己相関(基準関数)に依存する。その後、その処理は基準関数を所定の閾値と比較することにより時間見積りを判定する。周波数の同期を達成するために、第2のトレーニングシンボルの第2の自己相関が使用される。
上述の従来技術において説明した方法の欠点は、それらの方法が自己相関又は相互相関又はその双方である単純な基準関数及び/又は相関関数に依存することであり、基準関数がある所定の1つの閾値(又は複数の閾値)を超える場合に同期が起こると考えられることである。基準関数のピークの場所がチャネルの遅延スプレッドにより大きく変動する可能性があるため、それにより、時間見積りの不確実性が増加し、同期の精度が低下する。
上述の従来の解決策に関する別の欠点は、基準関数が閾値を超えるのが早すぎるために誤った同期が起こる(誤り検出)可能性と関係がある。特に、これは高いノイズレベル及び深刻なマルチパス状態のために受信した信号の品質が低い場合である。その結果、時間見積りが誤っているため、OFDM信号全体が受信機により拒否される可能性がある。
本発明は、受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法及び装置を提供することにより上記要求及び他の要求に対処する。
本発明の第1の態様によると、上記問題は、信号の周知のプリアンブルを使用して受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法を使用して解決される。プリアンブルは、少なくとも1つのトレーニングシーケンスを含む。本発明の方法によると、相互相関計測値の絶対値は、信号の入力サンプル及びプリアンブルのトレーニングシーケンスのサンプルに基づいて推定される。相互相関計測値の推定された絶対値の短期平均は、信号電力を推定するために更に使用され、相互相関計測値の絶対値の遅延長期平均はノイズフロア電力を推定するために使用される。その後、電力正規化相互相関(PNCC)計測値は、推定された電力信号及び推定されたノイズフロア電力の関数として推定される。本発明の方法によると、PNCC計測値は、少なくとも1つの時間同期イベントが発生したかを判断するために更に使用される。その判断は、満足される少なくとも1つの第1の同期基準に基づく。同期基準は、PNCC計測値が所定の閾値を超えることに対応する。同期イベントが発生する度に、PNCC計測値の大きさ値及び対応する時間インデックスが格納される。PNCC計測値の格納された大きさ値及び対応する時間インデックスは、少なくとも1つの格納された時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスを使用して受信機におけるタイミングを送信機におけるタイミングに同期させるために更に解析される。
本発明の第2の態様によると、上記問題は、信号の周知のプリアンブルを使用して受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる装置を使用して解決される。プリアンブルは、少なくとも1つのトレーニングシーケンスを含む。本発明によると、装置は、信号の入力サンプル及び前記プリアンブルのトレーニングシーケンスのサンプルに基づいて相互相関計測値の絶対値を推定するように構成される相互相関器と、相互相関計測値の推定された絶対値の短期平均を使用して信号電力を推定するように構成される信号電力推定器と、相互相関計測値の推定された絶対値の遅延長期平均を使用してノイズフロア電力を推定するように構成されるノイズフロア電力推定器と、推定された信号電力及び推定されたノイズフロア電力の関数として電力正規化相互相関計測値(PNCC計測値)を推定する手段と、PNCC計測値が閾値を超えることに対応して少なくとも1つの第1の同期基準が満足された時に少なくとも1つの時間同期イベントが発生したと判断するように構成され且つ同期イベントが発生する度にPNCC計測値の大きさ値及び対応する時間インデックスを格納するように更に構成される判断手段と、少なくとも1つの格納された時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスを使用して受信機におけるタイミングを送信機におけるタイミングに同期させるために格納された時間インデックス及びPNCC計測値の対応する大きさ値を解析するように構成される解析手段と、を含むことを特徴とする。
本発明において、タイミングを同期させる方法及び装置は、少なくとも1つの第1の基準関数を使用して時間同期イベントが発生する時期を判断し且つ時間インデックス及び推定された電力正規化相互相関計測値の対応する大きさ値を更に解析してタイミング同期インデックスを導出するため、同期の精度は向上し、誤り検出の可能性は減少する。
添付の図面を参照し且つ好適な実施形態を使用して、本発明について更に詳細に説明する。尚、以下の図面は例示するだけであり、図示され且つ説明される特定の実施形態において、添付の請求の範囲の範囲内で変更が行なわれてもよい。
図1は、本発明が使用されてもよい一般的なOFDM受信機モデルの一例を示すブロック図である。 図2は、本発明により使用されてもよいプリアンブルフィールドを含むOFDM信号を示す例示的なタイミング図である。 図3は、本発明の第1の好適な実施形態に係る装置を示すブロック図である。 図4Aは、時間同期イベントが本発明の第1の好適な実施形態に係る装置において発生する好適な例を示す図である。 図4Bは、本発明の第1の好適な実施形態に係る装置の電力同期装置により実行される例示的な手順を示すグラフである。 図5は、本発明の第1の好適な実施形態に係る方法を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第2の好適な実施形態に係る装置を示すブロック図である。 図7は、本発明の第2の好適な実施形態と共に使用されるクラスタ化方法の一例を示す図である。 図8は、本発明の第2の好適な実施形態に係る方法を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第1の好適な実施形態に係る装置及び本発明の第2の好適な実施形態に係る装置を範囲に含む例示的な装置を示す図である。
データを通信するためのOFDM(直交周波数分割多重)を使用するシステム等のマルチキャリア通信システムに関連して、一般的な状況において本発明を説明する。一例として、本発明は、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)システム、IEEE802.11(電気電子学会)システムWiFi(Wireless Fidelity)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)システム、ADSL(非対称デジタル加入者線)システム、LTEシステム又はOFDMに基づく任意の他のシステムに適用されてもよい。更に本発明は、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム等のシングルキャリアシステムに適用されてもよい。
図1は、本発明が使用されてもよい一般的なOFDM受信機モデル100を示すブロック図である。受信機アンテナ10は、OFDM変調信号1を受信すると、無線周波数(RF)フロントエンド20に供給する。RFフロントエンド20において、OFDM信号1は、アナログ/デジタル変換器(ADC)30に送出される前にフィルタリング及び増幅される。RFフロントエンド20は、アナログ利得制御及びDC除去を実行してもよい。アナログ/デジタル変換の後、サンプリング及び量子化された受信信号は、デジタル自動利得制御(AGC)ブロック40により更に向上され、信号レベル及び直流(DC)オフセット除去アルゴリズムを更に調整して受信サンプルから一定のDC成分を除去する。信号は、バースト検出器50に渡され、バースト検出器50は受信OFDM信号1中のフレーム(又はバースト)の存在を検出する。バースト検出器50により検出される受信OFDM信号1中のフレームの存在は、例えばWLAN IEEE802.11 OFDM信号のショートトレーニングシーケンスに基づいてもよく、あるいはWiMAX OFDM信号又はADSL OFDM信号等における任意の繰返しトレーニングプリアンブルに基づいてもよい。図1に示すように、バースト検出器50は、タイミング同期装置60に接続される。OFDM復調器80によりOFDM変調を開始する前に時間同期処理が周波数同期装置70により実行される周波数同期と共に達成され、その後OFDM復調器80がOFDM復調信号2を生成するために、一般にタイミング同期装置60はバースト検出器50からの成功したバーストエネルギー(又はバースト)検出イベントにより有効にされる。尚、バースト検出機能は、アンテナ、ADC30の前のアナログ受信機チェーン又はADC30の後に得られるデジタル信号から導出される信号を使用してアナログドメイン又はデジタルドメインにおいて実現され、バースト検出器50は、タイミング同期装置60に組み込まれてもよい。本発明の実施形態によると、タイミング同期処理は、少なくとも1つのトレーニングシーケンス(又は繰返しトレーニングシンボル)を含むプリアンブルを含む信号を受信することに基づいてもよい。
図2は、本発明の好適な実施形態に従って同期の目的で使用されてもよいWLAN IEEE802.11a/gフレーム構造のプリアンブルフィールド200を示す。尚、本発明はWLANシステムに限定されない。
図2に示すように、プリアンブルフィールド200は、10個のショートトレーニングシンボルから成るフィールド201を含む。このフィールド201は、ショートトレーニングシーケンス201とも呼ばれる。プリアンブルフィールド200は、ガードインターバルGI2が前に付加された2つのロングトレーニングシンボル202を更に含む。このフィールド202は、ロングトレーニングシーケンス202とも呼ばれる。プリアンブルフィールド200の後には、信号フィールド203及び複数のデータフィールド204が続く。プリアンブルフィールド200の合計の長さは16μsである。図2の垂直方向の破線の境界は、逆(離散)高速フーリエ変換の周期性のための繰返しを示す。
本発明の好適な実施形態に係る同期する方法及び装置がOFDMを使用するシステムを参照して以下に説明されるが、方法及び装置は、繰返しトレーニングシーケンス又は繰返しトレーニングシンボルを含む任意のプリアンブル構造を使用するシステムに更に適用可能であることが理解されるべきである。
上述のように、一般に時間同期は、バースト検出器50からの成功したバースト検出イベントにより有効にされる。従って、同期は、バースト検出器50によりオンにされ、同期が達成され且つロングトレーニングシーケンスが有効期限切れになった時(すなわち、バースト検出イベント以来、特定の数のサンプルが渡された時)、若しくは同期がある期間発生しなかった場合にオフにされる。後者の場合、タイミング同期装置60は、「タイムアウト」イベントにフラグを立て、自身を初期状態に再設定する。「タイムアウト」イベントは、バースト検出器50を再起動してもよく、バースト検出/タイミング同期の処理全体は、同期が達成されるまで繰り返される。尚、上記において、ショートトレーニングシーケンスはロングトレーニングシーケンスの代わりに使用されてもよい。
図3は、受信信号1の周知のプリアンブル2を使用して受信機(不図示)のタイミングを送信機(不図示)のタイミングに同期させるための本発明の第1の好適な実施形態に係る装置300を示すブロック図である。図示するように、装置300は、受信信号1の周波数粗調整され且つ量子化された入力サンプルx(i)に基づいて|C(i)|で示される相互相関計測値3の絶対値を推定するように構成される相互相関器330(CC)を含む。この第1の実施形態によると、入力サンプルx(i)は、粗い周波数推定値311によりブロック310において周波数粗調整され、ブロック320においてnビットの数に量子化される。相互相関器330(CC)は、周波数粗調整され且つ量子化された入力サンプルx(i)を装置300に対して演繹的に周知であってもよいプリアンブル2のトレーニングシーケンスの複素共役量子化サンプルy(i)と相互相関する。本発明によると、プリアンブルはmビットに量子化され、i及びjは時間インデックスである。尚、量子化演算は複雑さを軽減するために実行される。
本発明の好適な一実施形態によると、相互相関計測値は、例えばガードインターバルを含むプリアンブルのロングトレーニングシーケンスの第1の期間に基づいて推定されてもよいが、ガードインターバルは省略されてもよい。本発明の別の好適な実施形態によると、相互相関計測値は、入力信号1及びmビットの数に量子化される任意の事前定義済みトレーニングプリアンブル2に基づいて推定されてもよい。
本発明の好適な実施形態によると、相互相関計測値の絶対値|C(i)|は、以下の式により与えられる。
Figure 0005280438
式中、C(i)は上記のように推定された相互相関計測値であり、x(i+j)は周波数粗調整され且つnビットに量子化される信号1の入力サンプルであり、y(j)はmビットに量子化されるプリアンブル2のトレーニングシーケンスのサンプルである。この時、0<L≦NTであり、NTはプリアンブルの長さである。*は複素共役演算子であり、|.|は絶対値演算子であり、i=0,1,...及びj=0,...,L−1は時間インデックスである。
図3に戻ると、相互相関器330(CC)の出力3、すなわち相互相関計測値の絶対値|C(i)|は、信号電力推定器340(SPE)において信号電力4を推定するために更に使用される。信号電力推定器340は、相互相関器330(CC)の出力に対する短期平均(又は移動平均)を使用して信号電力4を推定する。以下においてPS(i)で示される信号電力4の推定値は、以下の式により与えられる。
Figure 0005280438
式中、MASは相互相関計測値の絶対値|C(i)|の短期平均又は短期移動平均であり、NSは平均の期間であり、i=0,1,...及びj=0,1,...NS−1は時間インデックスである。
本発明の実施形態によると、装置300は、相互相関器330(CC)の出力3(すなわち、|C(i)|)を入力として受信し且つ相互相関器330(CC)の出力3(すなわち、|C(i)|)に対する遅延長期平均(又は移動平均)を使用してノイズフロア電力5を推定するノイズフロア電力推定器350(NFPE)を更に含む。以下においてPNF(i)で示されるノイズフロア電力5の推定値は、以下の式により与えられる。
Figure 0005280438
式中、MALは、短期平均(又は信号電力4)の少なくとも1つのピークを長期平均(又はノイズフロア電力5)の床関数に整合させるために遅延Dだけ遅延される相互相関計測値の絶対値|C(i)|の長期平均(又は移動平均)であり、NLは平均の長い期間であり、i=0,1,...及びj=0,1,...NL−1は時間インデックスである。本発明の実施形態によると、ノイズフロア電力推定器350は、信号電力4を推定するために使用される平均の期間NS(式2を参照)より平均の長い期間NLを使用する。
図3に示すように、本発明の実施形態によると、装置300は推定された信号電力4及びノイズフロア電力5の関数として電力正規化相互相関計測値(PNCC計測値)6を推定する手段360を更に含む。図3においてPNCCE(PNCC推定器の略語)と呼ばれる手段360は、信号電力(PS(i))4の推定値及びノイズフロア電力(PNF(i))5の推定値を入力として受信し、電力正規化相互相関計測値(PNCC計測値)6の推定値を生成する。
本発明の一実施形態によると、本発明によると電力正規化のためにレベルを感知できないPNCC計測値6は、2つの対数計測値の差、すなわちlog信号電力とlog ノイズフロア電力との差として推定される。従って、本実施形態によると、手段360は、信号電力4を対数形式に変換する手段361(LOG)と、ノイズフロア電力5を対数形式に変換する手段362(LOG)とを含む。手段360(PNCCE)は、log信号電力とlog ノイズフロア電力との差としてPNCC計測値6を出力する結合器363を更に含む。本発明の一実施形態によると、PNCC計測値6は以下の式を使用して推定される。
Figure 0005280438
式中、上述のように、PSは推定された信号電力4であり、PNFは推定されたノイズフロア電力5であり、logは任意の底の対数関数である。
本発明の別の実施形態によると、PNCC計測値6は、以下の式に従って信号電力(PS(i))4をノイズフロア電力(PNF(i))5で除算することにより推定されてもよい。
Figure 0005280438
図3に示すように、装置300は、少なくとも1つの第1の同期基準CF1が満足された時に少なくとも1つの時間同期イベントが発生することを判断するように構成される判断手段370を更に含む。第1の同期基準CF1は、PNCC計測値6が閾値8を超えることに対応する。従って、図3に示すように、判断手段370は、PNCC計測値6の推定値を受信する比較器371(CMP)を含んでもよい。比較器371において、その推定値は閾値8と比較される。PNCC計測値6が式4を使用して推定される場合、閾値8は、例えば通信チャネル及び信号対雑音比の範囲にわたるモンテカルロシミュレーションに基づいて経験的に選択されてもよい対数計測値である。尚、PNCC計測値6を推定するために式5が代わりに使用される場合、閾値8は例えばモンテカルロシミュレーションに基づくチャネルシミュレーションに基づいて選択されてもよい。しかし、後者の場合、閾値8は対数形式ではない。
従って、判断手段370は、比較器371(CMP)においてPNCC計測値6の推定値を閾値8と比較した時にPNCC計測値6が閾値8を超える場合、第1の同期基準CF1が満足されると判断する。
本発明の第1の好適な実施形態によると、図3に示すように、装置300は、相互相関計測値3の絶対値(すなわち、|C(i)|)を入力として受信し且つ|C(i)|が所定の又は与えられた時間ウィンドウ内でピーク7を示す時期を検出するように構成されるピーク検出器380(PD)を更に含む。換言すると、|C(i)|は、NP個のサンプル間隔の所定のウィンドウ内でその最大値が探索される。この第1の好適な実施形態によると、ピークは、その両側で1つ以上の隣接するサンプルより大きいサンプルになると考えられる。ピーク検出器380(PD)がi=0,1,...NP−1の時に|C(i)|のNP個の例の中でピークを検出する場合、本発明の第1の実施形態によると、第2の基準関数CF2(ピークを示す|C(i)|に対応する)が満足されたと宣言される。
本発明の第1の実施形態によると、判断手段370は、第1の基準関数CF1及び第2の基準関数CF2の双方が満足された場合にのみ時間同期イベントが発生すると宣言するように構成されるANDブロック372を更に含む。ここでも、PNCC計測値6が閾値8を超えた場合に第1の基準関数CF1が満足されたと考えられ、ピークが検出された場合に第2の基準関数CF2が満足されたと考えられる。CF1及びCF2の双方が満足された場合、すなわちピーク検出器380(PD)が「true」を出力し且つそれと同時に比較器371(CMP)が「true」を出力した場合、ANDブロック372は「true」又は「Sync Event」を出力する。
図4Aは、時間同期イベントが発生する好適な例を示す。図示するように、比較器371(CMP)はPNCC計測値6を閾値と比較し、その一方で、ピーク検出器380(PD)は相互相関計測値の絶対値|C(i)|(又は、相互相関器330(CC)からの同様の出力3)の最大値(又はピーク)を探索する。
本発明の第1の好適な実施形態によると、同期イベントが発生する度に、閾値を超えるPNCC計測値6の大きさ値及び対応する時間インデックス又はタイミングポイントは判断手段370のメモリに格納される。従って、同期処理は、第1の「Sync Event」が発生した直後に停止せず、トレーニングシーケンスが期限切れになるまで又はタイムアウトが起こるまで継続する。これは、誤り検出の可能性を最小限にする。尚、誤り検出が起こった場合、本発明の第1の実施形態に係る装置300は、プリアンブル2が期限切れになったと認識されるまで実際の同期ポイント又はタイミング同期インデックスを探索し続ける。
本発明の第1の実施形態によると、PNCC計測値6の格納された大きさ値及び対応する時間インデックスは、比較器371(CMP)から本明細書においてポストプロセッサとしても示される解析手段390(ANALYSER)の同期フィルタ391(SYNC.F)に更に供給される。解析手段390(ANALYSER)は、格納された1つ/複数の時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスを使用してタイミングを同期させるために、格納された時間インデックス及びPNCC計測値6の対応する大きさ値を解析するように構成される。
本発明の第1の実施形態によると、同期フィルタ391(SYNC.F)は、同期基準を満たすタイミングインデックス及び対応するPNCC大きさ値を受信すると、閾値8を同期ポイント(すなわち、「Sync Event」が宣言されるポイント)に対応するPNCC計測値6の大きさ値に調整する。従って、本発明の第1の実施形態によると、後続する同期イベントは、同期基準を満足するためにより大きい閾値8(PNCC閾値として示される)を満たす必要がある。これは、スプリアスの相互相関ピークにロックすることを回避し、その結果、同期の精度を向上し且つ誤り検出の可能性を減少するために実行される。本発明の第1の実施形態によると、同期イベントが発生する度に又は「Sync Event」が発生したと判断手段370が判断する度に、PNCC閾値は更新される。
本発明の第1の実施形態によると、同期フィルタ391(SYNC.F)は、同期イベントが前回発生してから所定の数のサンプル(例えば、16個のサンプル)が期限切れに成った後、トレーニングシーケンスが期限切れになるまで、現在の値の所定の数の倍数(例えば、50%)だけPNCC閾値8を増加するように更に構成される。尚、PNCC閾値8を増加するために使用される所定の数のサンプル及びパーセント値は設計選択であり、従って、本発明は上記所定の値に限定されない。
本発明の第1の実施形態によると、図3に戻ると、解析手段390(ANALYSER)は、推定された絶対相互相関計測値|C(i)|の長期平均(又は移動平均)の時間間隔においてタイミングポイントオフセットを判定するためにノイズフロア電力推定器350(NFPE)に接続される電力同期装置392(PWR.S)を更に含む。選択されたタイミングポイントは、復調されるOFDMシンボルの信号エネルギーを最大限にしようとする間隔(例えば、0〜15)において「オフセット」タイミング値を表す。本発明の第1の実施形態に従って、このタイミングポイントオフセット(t1又はt2)を見つけるために電力同期装置392(PWR.S)により実行される処理を以下に説明する。タイミングポイントオフセット(t1又はt2)を見つける処理は、図4Bと共に以下に説明する処理ステップを使用して更によく理解される。
1−PNCC閾値TPNCCに関する同期フィルタ391(SYNC.F)から受信される情報に基づいて同期イベント(「Sync Event」)が発生するポイントSeを見つける。
2−「Sync Event」に対応する推定された絶対相互相関計測値|C|の長期平均PNFの時間間隔Tintervalの開始を判定する。時間間隔Tintervalの長さは例えば事前に決定されてもよく(例えば、16個のサンプル)、Tintervalの開始は「Sync Event」に対応する時間インデックスである同期フィルタ391(SYNC.F)の出力(391の出力は392に対する入力として使用される)に基づいて判定される。
3a−この時間間隔Tintervalの中間点としてタイミングポイントオフセットt1を判定するか、あるいは
3b−PNFの最大値が得られる時間間隔Tintervalにおけるタイミングポイントオフセットt2を判定する。
本発明の第1の実施形態によると、上述の処理を使用して判定されるタイミングポイントオフセット(t1又はt2)は、タイミング同期インデックスtindexを判定するために使用される。タイミング同期インデックスtindexは、受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させるために更に使用される。
本発明の第1の好適な実施形態によると、タイミング同期インデックスtindexは、タイミングポイントオフセット(t1又はt2)と同期フィルタ391(SYNC.F)に格納される1つ前の時間インデックスとの差をとることにより計算されてもよい。すなわち、
Figure 0005280438
式中、タイミングポイントオフセットはt1又はt2であり、1つ前の時間インデックスは、同期フィルタ391に前回格納された時間インデックスである。
タイミング同期インデックスが判定される場合、OFDM復調器が受信信号を正確に復調できるように、信号1のデータ又はトレーニングシーケンスの開始が判定される。
図5を参照すると、信号1の周知のプリアンブルを使用して受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる本発明の上述の第1の実施形態に係る方法のフローチャートが示される。前記プリアンブルは、上述のように少なくとも1つのトレーニングシーケンスを含む。方法は以下のステップを含む。
(S1)信号(1)の入力サンプル及びプリアンブルのトレーニングシーケンスのサンプルに基づいて相互相関計測値の絶対値|C(i)|を推定するステップ。|C(i)|は、上記で提示された式(1)により与えられる。
(S2)|C(i)|の短期平均(又は移動平均)を使用して信号電力PS(i)を推定するステップ。PS(i)は、上記で提示された式(2)により与えられる。
(S3)|C(i)|の遅延長期平均(又は移動平均)を使用してノイズフロア電力PNF(i)を推定するステップ。PNF(i)は、上記で提示された式(3)により与えられる。
(S4)PS(i)PNF(i)の関数として電力正規化相互相関計測値PNCC(i)を推定するステップ。PNCC(i)は、上記で提示された式(4)又は式(5)により与えられる。
(S5)トレーニングシーケンスが期限切れになるまで、第1の相互相関計測値CF1及び第2の相互相関計測値CF2が同時に満足された場合に少なくとも1つの同期イベント「Sync Event」が発生したと判断するステップ。CF1は、PNCC(i)が所定の閾値レベルを超えた時に満足され、CF2は、|C(i)|が所定の時間ウィンドウ内でピークを示した時に満足される。
(S6)「Sync Event」が発生する度に、PNCC(i)の大きさ値及び対応する時間インデックスを格納し、「Sync Event」が発生したと判断される度に、閾値をPNCC(i)の大きさ値で更新するステップ。
(S7)「Sync Event」が前回起こってから事前定義済みの数のサンプル又は所定の数のサンプルが期限切れになった場合、現在の値の所定の数の倍数だけ閾値を増加するステップ。
(S8)格納された時間インデックス及び更新された閾値に対応するPNF(i)の時間間隔におけるタイミングポイントオフセット(t1又はt2)に基づくタイミング同期インデックスtindexを使用して、受信機におけるタイミングを送信機におけるタイミングに同期させるために、格納された時間インデックス及びPNCC計測値の対応する大きさ値を解析するステップ。本発明の一実施形態によると、タイミングポイントオフセットt1は、時間間隔の中間点として判定されてもよい。本発明の別の実施形態によると、タイミングポイントオフセットt2は、その時間間隔において最大エネルギーが発生する場合に判定されてもよい。
上述したように、|C(i)|は、所定のビット数であるnビットに量子化された周波数粗調整入力信号サンプル及び所定のビット数であるmビットに量子化されたトレーニングシーケンスサンプルの拡張された周期的な第1の期間を使用して推定される。本発明の一実施形態によると、相互相関計測値|C(i)|は、例えばプリアンブルのロングトレーニングシーケンスの第1の期間に基づいて推定されてもよいが、その第1の期間はガードインターバルを含むように拡張可能である。本発明の別の好適な実施形態によると、相互相関計測値|C(i)|は入力信号1及びmビットの数に量子化された任意の事前定義済みトレーニングプリアンブルに基づいて推定されてもよい。
尚、入力信号サンプルの量子化及びトレーニングプリアンブルの量子化は、計算の複雑さを軽減するために実行される。
本発明によると、本発明の第1の実施形態に従って上述された装置300及び方法は、例えばOFDMに基づく単一入力単一出力(SISO)通信アンテナシステム又は事前定義済みプリアンブルを使用するシングルキャリア通信システムにおいて実現されてもよい。従って、本発明はOFDMを使用するシステムに限定されない。更に装置300は、N個のアンテナ(ANT1,ANT2,...,ANTN)から構成される多入力多出力(MIMO)通信アンテナシステムにおいて実現されてもよい。しかし、装置300がMIMOシステムにおいて実現される場合、N個の並列装置300が使用されてもよい。1つのアンテナ毎に1つの装置300である。
以下において、図6によると、受信信号1の周知のプリアンブル2を使用して受信機(不図示)のタイミングを送信機(不図示)のタイミングに同期させる装置400を本発明の第2の実施形態に従って説明する。
図6に示すように、本実施形態によると、装置400は、単一入力単一出力(SISO)通信アンテナシステムにおいて使用するのに適するか、あるいは多入力多出力(MIMO)通信アンテナシステム(図6において、ANT1,ANT2,...,ANTNにより示される)において使用するのに適する。
本発明の第2の実施形態によると、装置400は、上述の装置300と同様に、受信信号1の入力サンプルx(j)に基づいて相互相関計測値3の絶対値|C(i)|を推定するように構成される相互相関器430(CC)を含む。
尚、装置400がMIMOアンテナシステムにおいて実現される場合、最も低い信号対雑音比を有するアンテナ素子からの信号を使用する可能性を回避するために、同期の目的で使用されてもよい信号1は、各アンテナ素子(ANT1,ANT2,...ANTN)からの信号サンプルを合計して信号対雑音比を平均することにより判定されてもよい。あるいは、信号1は、最適な信号対雑音比を有するアンテナ素子からの信号となるように選択されてもよい。更に別の例は、最初に全てのアンテナ素子にわたる信号の合計を使用して粗い同期を判定することであり、その後同期は達成され、アンテナ素子毎の信号対雑音比は推定される。最適な信号対雑音比を有するアンテナからの信号は、同期の目的で使用される。
図6に戻ると、本発明の第2の実施形態に従って、信号1の入力サンプルx(i)は、ブロック410において粗い周波数推定値411により周波数粗調整され、ブロック420においてnビットの数に量子化される(且つ相互相関器430(CC)に対する入力として使用される)。尚、本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態の双方において、信号1の入力サンプルは、まず量子化され、その後周波数粗調整される。すなわち、本発明の第1の実施形態において、ブロック320は、ブロック310の前に配置されてもよく又はその逆であってもよい。第2の実施形態において、ブロック420はブロック410の前に配置されてもよく又はその逆であってもよい。図6に戻ると、相互相関器430(CC)は、装置400に対して演繹的に周知であってもよいプリアンブル2のトレーニングシーケンスの複素共役量子化サンプルy(j)と入力サンプルx(i)とを相互相関する。本発明によると、プリアンブルはmビットに量子化され、i及びjは時間インデックスである。上述のように、量子化の目的は、装置400の計算の複雑さを軽減することである。
本発明の上述の第1の好適な実施形態と同様に、相互相関計測値|C(i)|は、例えばプリアンブルのロングトレーニングシーケンスの第1の期間に基づいて推定されてもよく、あるいは入力信号1及びmビットの数に量子化される任意の事前定義済みトレーニングプリアンブル2に基づいて推定されてもよい。
第2の実施形態において、相互相関計測値|C(i)|は、上記で提示された式(1)を使用して推定される。
相互相関器430(CC)の出力3、すなわち相互相関計測値の絶対値|C(i)|は、先に提示された式(2)を使用して信号電力推定器440(SPE)において信号電力4PS(i)を推定するために更に使用される。本発明の第2の好適な実施形態において、式(2)で与えられる平均の期間NSは、使用されるシステム及び通信チャネルの推定された遅延スプレッドに基づいて選択されてもよい。NSは、設計パラメータである。
図6に戻ると、装置400は、相互相関器430(CC)の出力3(すなわち、|C(i)|)を入力として受信し且つ相互相関器430(CC)の出力3(すなわち、|C(i)|)に対する遅延長期平均(又は移動平均)を使用してノイズフロア電力5を推定するノイズフロア電力推定器450(NFPA)を更に含む。ノイズフロア電力5PNF(i)の推定値は、式(3)において上記で与えられた。
図6に示すように、本発明の実施形態によると、装置400は、推定された信号電力4及びノイズフロア電力5の関数として電力正規化相互相関計測値(PNCC計測値)6を推定する手段460(PNCCE)を更に含む。従って、本発明の上述の第1の実施形態と同様に、手段460(PNCCE)は、信号電力の推定値(PS(i))4及びノイズフロア電力5の推定値(PNF(i))を入力として受信し、上述の式(4)又は上述の式(5)を使用してPNCC計測値6の推定値を生成する。手段460(PNCCE)は、本発明の上述の第1の好適な実施形態と同様に、対数ブロック461(LOG)及び対数ブロック462(LOG)、並びに結合器463を含む。
図6に示すように、装置400は、少なくとも1つの第1の同期基準CF1が満足された時に少なくとも1つの時間同期イベント「Sync Event」が発生したと判断するように構成される判断手段470を更に含む。第1の同期基準CF1は、PNCC計測値6が事前定義済み閾値9を超えることに対応する。従って、図6に示すように、判断手段470は、PNCC計測値6の推定値を受信する比較器471(CMP)を含んでもよい。比較器471において、その推定値は閾値9と比較される。PNCC計測値6が式(4)を使用して推定される場合、閾値9は、例えば通信チャネル及び信号対雑音比の範囲にわたるモンテカルロシミュレーションに基づいて経験的に選択されてもよい対数計測値である。
尚、式(4)がPNCC計測値6を判定するために対数変換及び減算を必要とする一方で、式(5)はより集中的な計算である除算を必要とするため、対数形式のPNCC計測値6を判定するために式(4)を使用することにより、装置300(第1の実施形態)及び装置400(第2の実施形態)の計算の複雑さは式(5)が使用される場合より低くなる。
図6に戻ると、判断手段470は、比較器471においてPNCC計測値6の推定値を閾値9と比較してPNCC計測値6が閾値9を超えた時に第1の同期基準CF1が満足されたと判断する。
本発明の第2の実施形態によると、時間同期イベントが発生したと判断手段470が宣言した場合、すなわち基準関数CF1が満足された場合、PNCC計測値6の大きさ値及び対応する時間インデックス又はタイミングポイントは、判断手段470のメモリに格納される。本発明の上述の第1の好適な実施形態と同様に、同期処理は、第1の「sync event」が発生した直後に停止せず、トレーニングシーケンスが期限切れになるまで継続する。ここでも、これは誤り検出の可能性を最小限にする。
本発明の第2の実施形態によると、PNCC計測値6の格納された各大きさ値及び対応する時間インデックスは、比較器471(CMP)から本明細書においてポストプロセッサとしても示される解析手段490(ANALYSER)のクラスタ解析器491(CA)に更に供給される。解析手段490(ANALYSER)は、格納された1つ/複数の時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスtindexを使用してタイミングを同期させるために、格納された時間インデックス及びPNCC計測値6の対応する大きさ値を解析するように構成される。
本発明の第2の実施形態によると、解析手段490(ANALYSER)のクラスタ解析器491(CA)は、以下に説明されるクラスタ化方法を使用して格納された時間インデックスを解析する。
解析手段490(ANALYSER)のクラスタ解析器491(CA)は、時間インデックスをクラスタにグループ化するように構成される。本発明の第2の好適な実施形態によると、クラスタは、格納されたPNCC大きさ値及び時間インデックス間にS個のサンプリング間隔の距離を有する対応する格納された時間インデックスを含む。1つのクラスタは、Q個以下のサンプリング間隔だけ離れた時間インデックスを含む。ここで、Qは自然数である。クラスタが判定されると、そのクラスタ中の最大のPNCC大きさ値が計算されてもよい。新しいクラスタが識別される度に、この新しいクラスタと全ての先のクラスタとの間の距離が計算される。
本発明の好適な一実施形態によると、クラスタの距離は、各クラスタの開始又は終了の間で計算(又は判定)されてもよい。本発明の別の好適な実施形態によると、クラスタの距離は各クラスタの最大のPNCC大きさ値に対応する時間インデックスの間で計算(又は判定)されてもよい。本発明の更に別の好適な実施形態によると、クラスタの距離は各クラスタの中間の間で計算(又は判定)されてもよい。クラスタが見つけられない場合、タイミングの同期は失敗したと考えられ、バースト検出器が有効にされる。クラスタが1つだけ見つけられる場合、本発明の一実施形態によると、このクラスタ中の最大のPNCC大きさ値に対応するタイミング同期インデックスは、受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させるために使用される。あるいは、クラスタの中間点に対応するタイミングポイントがタイミング同期インデックスtindexとして使用されてもよく、あるいはクラスタの開始又は終了に対応するタイミングポイントがタイミング同期インデックスとして使用されてもよい。
本発明の別の実施形態によると、2つ以上のクラスタが見つけられる場合、受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させるために使用されるタイミング同期インデックスtindexは、トレーニングシーケンスの期間(又はトレーニングプリアンブルの期間)−/+ある事前定義済みの定数に対応するクラスタの距離に基づいて判定される。タイミング同期インデックスtindexは、当該通信システムのチャネルの遅延スプレッドに基づいて判定されるか、あるいは当該通信システムの任意の他の特性に基づいてもよい。しかし、事前定義済み定数は、設計選択であるため省略されてもよい。
尚、トレーニングシーケンス(又はプリアンブル)の期間+/−定数(オプション)に等しい同期基準を満足する2つ以上のクラスタの距離が存在する場合、最大のPNCC大きさ値の最大の総計を有するクラスタ間の距離は、タイミング同期インデックスtindexを判定又は確立するために使用される。
図7は、3つのクラスタC1、C2、C3が判定された上述のクラスタ化方法の一例を示す。図7において、サンプリング間隔の所定の数Sが更に示される。T21(= t2 − t1)は2つのクラスタC1及びC2の間の距離であると仮定する。ここで、t1はC1の最大のPNCC大きさ値P1に対応するタイミングインデックスであり、t2はC2の最大のPNCC大きさ値P2に対応するタイミングインデックスである。図6に示す事前定義済み閾値9に対応する閾値Tを図7に更に示す。更に、T32(= t3 − t2)は、C3とC2との間の距離であると仮定する。ここで、t3はC3の最大のPNCC大きさ値P3に対応するタイミングインデックスである。本発明の好適な実施形態によると、P2+P3(又はP1+P2)がP1+P2(又はP2+P3)より大きい場合、タイミング同期インデックスはT32(又はT21)として確立されてもよい。図7において、T32がPNCC大きさ値の最大の総計(P2+P3)に対応するため、T32は、タイミング同期インデックスtindexを確立するために使用されるクラスタの距離になるように選択されるべきであることが分かる。
図8を参照すると、信号1の周知のプリアンブルを使用して受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる本発明の上述の第2の好適な実施形態に係る方法のフローチャートが示される。前記プリアンブルは、上述のように少なくとも1つのトレーニングシーケンスを含む。方法は、以下のステップを含む。
(S1)信号(1)の入力サンプル及びプリアンブルのトレーニングシーケンスのサンプルに基づいて相互相関計測値の絶対値|C(i)|を推定するステップ。|C(i)|は、上記で提示された式(1)により与えられる。
(S2)|C(i)|の短期平均(又は移動平均)を使用して信号電力PS(i)を推定するステップ。PS(i)は、上記で提示された式(2)により与えられる。
(S3)|C(i)|の遅延長期平均(又は移動平均)を使用してノイズフロア電力PNF(i)を推定するステップ。PNF(i)は、上記で提示された式(3)により与えられる。
(S4)PS(i)PNF(i)の関数として電力正規化相互相関計測値PNCC(i)を推定するステップ。PNCC(i)は、上記で提示された式(4)又は式(5)により与えられる。
(S5)トレーニングシーケンスが期限切れになるまで、第1の相互相関計測値CF1が満足される場合、すなわちPNCC(i)が所定の閾値レベルを超える場合に少なくとも1つの同期イベント「Sync Event」が発生することを判断するステップ。
(S6)「Sync Event」が発生する度に、PNCC(i)の大きさ値及び対応する時間インデックスを格納し、格納された時間インデックス及び対応するPNCC大きさ計測値を少なくとも1つのクラスタにグループ化することにより少なくとも1つのクラスタを構築し、クラスタ毎に最大のPNCC大きさ値を判定し、クラスタ間の距離を更に判定/計算するステップ。尚、各クラスタにおける時間インデックスは、所定の数のサンプリング間隔だけ離れている。
(S7)受信機におけるタイミングを送信機におけるタイミングに同期させるために使用されるタイミング同期インデックスtindexを判定するために、上述のクラスタ化方法を使用して、計算された距離及びPNCC計測値の対応する大きさ値を解析するステップ。タイミング同期インデックスtindexは、入力信号のデータ及び/又はトレーニングシーケンスの開始を判定するために使用される。
図9を参照すると、本発明の好適な一実施形態に係る装置500が示される。装置500は、図3及び図6の各々と共に上述された本発明の第1の好適な実施形態及び本発明の第2の好適な実施形態の双方を範囲に含む本発明の一般的な概念である。
図9に示すように、装置500は、少なくとも推定された信号電力及び推定されたノイズフロア電力の関数として電力正規化相互相関計測値(PNCC)を推定する手段510を含む。信号電力及びノイズフロア電力は双方とも、入力信号1の入力サンプル(周波数粗調整及び量子化された)及びプリアンブルのトレーニングシーケンスサンプル(量子化された)に基づいて相互相関計測値の絶対値の推定値を使用して推定される。手段510は、相互相関器、電力信号推定器及びノイズフロア電力推定器を含む。装置500は、推定されたPNCC計測値が閾値を超えたことに対応して少なくとも1つの同期基準が満足された時に少なくとも1つの同期イベントが発生したと判断されるように構成され且つ同期イベントが発生する度にPNCC計測値の大きさ値及び対応する時間インデックスを格納するように更に構成される判断手段520を更に含む。装置は、少なくとも1つの格納された時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスtindexを使用して受信機におけるタイミングを送信機のタイミングに同期させるために格納された時間インデックス及びPNCC計測値の対応する大きさ値を解析する解析(後処理)手段530を更に含む。
尚、装置500が本発明の第1の好適な実施形態に従ってタイミングを同期させるように構成される場合、装置500の手段510は、相互相関計測値の推定された絶対値の少なくとも1つのピークが所定の時間ウィンドウ内で検出される場合である第2の基準関数が満足されるかを判定するためのピーク検出器を更に含む。そのような場合、判断手段520は、第1の同期基準及び第2の基準関数の双方が満足される場合に少なくとも1つの同期イベントが発生すると判断する。本発明の第1の好適な実施形態に関連して上述したように、解析手段530は、フィルタ同期装置及び電力同期装置を更に含んでもよい。電力同期装置は、図9(矢印が手段510及び解析手段520を接続する)に示すように手段510に接続される。フィルタ同期装置の機能及び電力同期装置の機能は、図3と共に上述された。
更に、装置500が本発明の第2の好適な実施形態に従ってタイミングを同期させるように構成される場合、装置500の解析手段530は、図6と共に上述したようなクラスタ化方法に従ってタイミング同期インデックスtindexを判定するクラスタ解析器を更に含む。
尚、本発明の実施形態に係る装置500は、SISO通信アンテナシステム及び/又はMIMO通信アンテナシステムにおいて実現されるのに適する。更に本発明の種々の態様は、無線及び/又は有線通信方式の一部として採用されてもよい。
本発明が多くの方法で実現可能であることは、当業者には理解される。装置は、デジタル回路によりハードウェアで実現可能であるか、あるいは信号処理回路においてソフトウェアとして実現可能である。更に、本発明の実施形態に係る装置500の種々のブロックは、別個である必要はなく、単一のブロックに含まれてもよく且つ他の手段に更に接続されてもよい。
いくつかの好適な実施形態に関して本発明を説明したが、明細書を読み且つ図面を参照することにより、本発明の代替例、変形例、変更例及び等価物が当業者には明らかになると考えられる。従って、以下の添付の請求の範囲は、本発明の範囲内となるようにそのような代替例、変形例、変更例及び等価物を含むことが意図される。

Claims (18)

  1. 信号の周知のプリアンブルを使用して受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる方法であり、前記プリアンブルが少なくとも1つのトレーニングシーケンスを含む方法であって、
    前記信号の入力サンプル及び前記プリアンブルの前記トレーニングシーケンスのサンプルに基づいて相互相関計測値の絶対値を推定するステップと、
    前記相互相関計測値の前記推定された絶対値の短期平均を使用して信号電力を推定するステップと、
    前記推定された絶対値の前記短期平均の少なくとも1つのピークを長期期間にわたる平均である長期平均の床関数に整合させるために遅延される前記相互相関計測値の前記推定された絶対値の該長期平均である遅延長期平均であって、該長期期間は前記短期平均の期間よりも長い期間であり、該遅延長期平均を使用してノイズフロア電力を推定するステップと、
    前記推定された信号電力及び前記推定されたノイズフロア電力の関数として電力正規化相互相関計測値であるPNCC計測値を推定するステップと、
    前記PNCC計測値が閾値を超えることに対応して少なくとも1つの第1の同期基準が満足された時に少なくとも1つの時間同期イベントが発生したと判断し且つ同期イベントが発生する度に前記PNCC計測値の大きさ値及び対応する時間インデックスを格納するステップと、
    少なくとも前記格納された1つ/複数の時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスを使用して前記受信機におけるタイミングを前記送信機におけるタイミングに同期させるために前記格納された時間インデックス及び前記PNCC計測値の対応する大きさ値を解析するステップと
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記相互相関計測値の前記絶対値は、
    Figure 0005280438
    に従って推定され、C(i)は前記推定された相互相関計測値であり、x(i+j)は前記信号の入力サンプルであり、y(j)は前記トレーニングシーケンスのサンプルであり、0<L≦NTであり、NTは前記プリアンブルの長さであり、*は複素共役演算子であり、|.|は絶対値演算子であり、i=0,1,...及びj=0,...,L−1は時間インデックスであり、
    前記信号電力は、
    Figure 0005280438
    に従って推定され、MASは前記相互相関計測値の前記絶対値の前記短期平均であり、NSは平均の期間であり、i=0,1,...及びj=0,1,...NS−1は時間インデックスであり、
    前記ノイズフロア電力は、
    Figure 0005280438
    に従って推定され、MALは、前記短期平均の少なくとも1つのピークを前記遅延長期平均の床関数に整合させるために遅延Dだけ遅延される前記相互相関計測値の前記絶対値の前記遅延長期平均であり、NLは前記平均の長い期間であり、i=0,1,...及びj=0,1,...NL−1は時間インデックスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記電力正規化相互相関計測値であるPNCC計測値は、
    Figure 0005280438
    に従って推定され、PSは前記推定された信号電力であり、PNFは前記推定されたノイズフロア電力であり、logは任意の底の対数関数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記電力正規化相互相関計測値であるPNCC計測値は、
    Figure 0005280438
    に従って推定され、PSは前記推定された信号電力であり、PNFは前記推定されたノイズフロア電力であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記判断は、前記第1の同期基準及び前記相互相関計測値の前記絶対値が所定の時間ウィンドウ内でピークを示すことに対応する第2の同期基準の双方が満足された時に前記時間同期イベントが発生したと判断することを更に含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
  6. 同期イベントが発生したと判断される度に、前記PNCC計測値の前記大きさ値に対応するPNCC閾値で前記閾値を更新することを更に含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
  7. 同期イベントが前回発生してから所定数のサンプルが経過した場合に現在の閾値の事前定義済みの数の倍数だけ前記閾値を増加することを更に含むことを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記解析するステップは、前記格納された時間インデックス及び対応するPNCC計測値の大きさ値を少なくとも1つのクラスタにグループ化することを更に含み、前記少なくとも1つのクラスタの各々における時間インデックスは、所定の数以下のサンプリング間隔だけ離れていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
  9. 前記グループ化することは、クラスタ毎に最大のPNCC計測値の大きさ値を判定し且つ前記クラスタ間の距離を判定することを更に含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 信号の周知のプリアンブルを使用して受信機のタイミングを送信機のタイミングに同期させる装置であり、前記プリアンブルが少なくとも1つのトレーニングシーケンスを含む装置であって、
    前記信号の入力サンプル及び前記プリアンブルの前記トレーニングシーケンスのサンプルに基づいて相互相関計測値の絶対値を推定するように構成される相互相関器と、
    前記相互相関計測値の前記推定された絶対値の短期平均を使用して信号電力を推定するように構成される信号電力推定器と、
    前記推定された絶対値の前記短期平均の少なくとも1つのピークを長期期間にわたる平均である長期平均の床関数に整合させるために遅延される前記相互相関計測値の前記推定された絶対値の該長期平均である遅延長期平均であって、該長期期間は前記短期平均の期間よりも長い期間であり、該遅延長期平均を使用してノイズフロア電力を推定するように構成されるノイズフロア電力推定器と、
    前記推定された信号電力及び前記推定されたノイズフロア電力の関数として電力正規化相互相関計測値であるPNCC計測値を推定する手段と、
    前記PNCC計測値が閾値を超えることに対応して少なくとも1つの第1の同期基準が満足された時に少なくとも1つの時間同期イベントが発生したと判断するように構成され且つ同期イベントが発生する度に前記PNCC計測値の大きさ値及び対応する時間インデックスを格納するように更に構成される判断手段と、
    少なくとも前記格納された1つ/複数の時間インデックスに基づくタイミング同期インデックスを使用して前記受信機におけるタイミングを前記送信機におけるタイミングに同期させるために前記格納された時間インデックス及び前記PNCC計測値の対応する大きさ値を解析するように構成される解析手段と
    を備えることを特徴とする装置。
  11. 前記相互相関器は、
    Figure 0005280438
    に従って前記相互相関計測値の前記絶対値を推定するように構成され、C(i)は前記推定された相互相関計測値であり、x(i+j)は前記信号の入力サンプルであり、y(j)は前記トレーニングシーケンスのサンプルであり、0<L≦NTであり、NTは前記プリアンブルの長さであり、*は複素共役演算子であり、|.|は絶対値演算子であり、i=0,1,...及びj=0,...,L−1は時間インデックスであり、
    前記信号電力推定器は、
    Figure 0005280438
    に従って前記信号電力を推定するように構成され、MASは前記相互相関計測値の前記絶対値の前記短期平均であり、NSは平均の期間であり、i=0,1,...及びj=0,1,...NS−1は時間インデックスであり、
    前記ノイズフロア電力推定器は、
    Figure 0005280438
    に従って前記ノイズフロア電力を推定するように構成され、MALは、前記短期平均の少なくとも1つのピークを前記遅延長期平均の床関数に整合させるために遅延Dだけ遅延される前記相互相関計測値の前記絶対値の前記遅延長期平均であり、NLは前記平均の長い期間であり、i=0,1,...及びj=0,1,...NL−1は時間インデックスであることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記PNCC計測値を推定する前記手段は、
    Figure 0005280438
    に従って前記PNCC計測値を判定するように構成され、PSは前記推定された信号電力であり、PNFは前記推定されたノイズフロア電力であり、logは任意の底の対数関数であることを特徴とする請求項10又は11に記載の装置。
  13. 前記PNCC計測値を推定する前記手段は、
    Figure 0005280438
    に従って前記PNCC計測値を判定するように構成され、PSは前記推定された信号電力であり、PNFは前記推定されたノイズフロア電力であることを特徴とする請求項10又は11に記載の装置。
  14. 前記相互相関計測値の前記絶対値が所定の時間ウィンドウ内でピークを示す時期を検出するように構成されるピーク検出器を更に具備することを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載の装置。
  15. 前記判断手段は、前記ピーク検出器が前記所定の時間ウィンドウ内でピークを示し且つ前記PNCC計測値が前記閾値を超える場合に前記時間同期イベントが発生したと判断するように更に構成されることを特徴とする請求項14記載の装置。
  16. 同期イベントが発生したと前記判断手段が判断する度に、前記PNCC計測値の前記大きさ値に対応するPNCC閾値で前記閾値を更新するように更に構成されることを特徴とする請求項10乃至15の何れか1項に記載の装置。
  17. 同期イベントが前回発生してから所定数のサンプルが経過した場合に現在の閾値の事前定義済みの数の倍数だけ前記閾値を増加するように更に構成されることを特徴とする請求項16記載の装置。
  18. 前記解析手段は、前記格納された時間インデックス及び対応するPNCC計測値の大きさ値を少なくとも1つのクラスタにグループ化するように更に構成され、前記少なくとも1つのクラスタの各々における時間インデックスは、所定の数のサンプリング間隔だけ離れていることを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載の装置。
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