JP5279759B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミング(以下、単にバルブタイミングあるいは位相と称することがある)を運転状態に応じて変えることのできる可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関(以下、単に機関と称することがある)の制御装置に係り、特に、機関(クランク軸)により駆動されるオイルポンプから供給される作動油圧によりバルブタイミングを進遅角させる油圧式可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関の制御装置に関する。
現在、地球温暖化や大気汚染などの環境問題を背景として、自動車の燃費、排気ガス規制が強まっている。この規制に対応するため、最近の車載用内燃機関には標準的に可変バルブタイミング機構が装備されている。この可変バルブタイミング機構は、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミング(クランク角度で見た位相)を任意に変更(進遅角)することを可能とし、機関の運転状態に応じて最適なバルブタイミングに制御することで燃費、排気、出力、運転性能等の向上を図ろうとするものである。
この可変バルブタイミング機構としては、モータを駆動源とする電動式のものと、機関のクランク軸により回転駆動されるオイルポンプの吐出圧を駆動源とする油圧式のものとがある。油圧式可変バルブタイミング機構は、オイルポンプの吐出圧が低いときや水温が低いときは応答性が悪くなるという問題はあるものの導入コストが低いため多くの車載用内燃機関に適用されている。
しかし、油圧式であることから、可変バルブタイミング機構に供給される作動油圧は、その温度(油温)や機関回転数に影響されることになる。これを考慮して下記特許文献1に所載の制御装置においては、オイルポンプの能力が機関回転数により変動することを補償するとある。
特許第3776463号
しかし、前記特許文献1に所載の制御装置では、バルブタイミングの進遅角制御をPIDフィードバック制御で行ない、それぞれのP分、I分、及びD分は機関回転数により設定されると記載されているが、その具体的な設定方法は明確には示されておらず、したがって、PIDフィードバック制御における、目標進角量に対する実進角量の追従遅れ、オーバーシュート、ハンチング等を充分に低減できるとは言えない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バルブタイミングの進遅角制御をPIDフィードバック制御で行なうにあたり、オーバーシュート、ハンチング等の発生を効果的に抑えることができるとともに、目標進角量に実進角量を素早く収束一致させることができ、応答性、制御精度の向上等を図り得る内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明に係る内燃機関の制御装置は、クランク軸により回転駆動されるオイルポンプの吐出圧を駆動源とする油圧式可変バルブタイミング機構の制御を行なうもので、基本的には、吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミングについての目標進角量を設定するとともに、該目標進角量に実進角量を収束一致させるべくPIDフィードバック制御を行なうバルブタイミング制御手段を備え、該バルブタイミング制御手段は、前記目標進角量と現在の実進角量との差分を計算する差分計算手段と、前記差分、機関回転数、及び機関油温に基づいて、前記D分の初期値を計算する手段と、機関回転数及び機関油温に基づいて、前記D分を前記初期値から減縮する手段と、を有していることを特徴としている。
本発明に係る内燃機関の制御装置では、機関回転数の変化に起因する作動油圧の変化、機関油温の変化に起因するフリクション(摺動部分の摩擦力)の変化が可変バルブタイミング機構に供給される作動油圧に対する制御量として考慮されるので、オーバーシュート、ハンチング等の発生を効果的に抑えることができるとともに、目標進角量に実進角量を素早く収束一致させることができ、その結果、従来のものに比して応答性、制御精度等を格段に向上させることができる。
本発明に係る制御装置の一実施形態を、それが適用された可変バルブタイミング機構を備えた車載用内燃機関の一例と共に示す概略構成図。 図1に示される可変バルブタイミング機構周りの構成を示す斜視図。 図2に示される可変バルブタイミング機構の主要部を構成する油圧式アクチュエータとオイルコントロールバルブを示す概略断面図。 図3に示されるオイルコントロールバルブの動作説明に供される図。 図1に示されるECU周りの構成を示す概略図。 ECUが実行する各種制御の概要を示す機能ブロック図。 可変バルブタイミング機構による吸気バルブの位相制御の説明に供される図。 (A)は、バルブタイミング制御手段の構成例を示すブロック図、(B)は、(A)における制御デューティ演算ブロック805の詳細構成例を示すブロック図。 図8(B)におけるD分計算ブロック824の詳細構成例を示すブロック図。 図9におけるD分ピーク値計算ブロック901の詳細構成例を示すブロック図。 図9におけるD分減縮処理ブロック902における減縮処理部分の構成例を示すブロック図。 実進角量を目標進角量に収束一致させるべくPIDフィードバック制御を行なった場合の、目標進角量、実進角量、及びD分の変化を示すタイムチャート。 図12の一部を拡大して示す図。 図6に示される機能ブロック図に対応した、ECUが実行する各種制御の概要を示すフローチャート。 図8(A)に示されるブロック図に対応した、制御ディーティを求める際の処理手順の一例を示すフローチャート。 図8(B)に示されるブロック図に対応した、制御デューティ(P分、I分、D分)を計算する際の処理手順の一例を示すフローチャート。 図10に示されるブロック図に対応した、D分ピーク値を計算する際の処理手順の一例を示すフローチャート。 図9に示されるブロック図に対応した、D分を計算・出力する際の処理手順の一例を示すフローチャート。 図11に示されるブロック図に対応した、D分を減縮計算する際の処理手順の一例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る制御装置の一実施形態(実施例)を、それが適用された可変バルブタイミング機構を備えた車載用内燃機関の一例と共に示す概略構成図である。
図1において、本実施形態の制御装置1が適用された内燃機関10は、例えば4つの気筒#1、#2、#3、#4(図には#1を代表して示す)を有する火花点火式の多気筒機関であって、シリンダヘッド11a及びシリンダブロック11bからなるシリンダ11と、このシリンダ11の各気筒#1、#2、#3、#4内に摺動自在に嵌挿されたピストン15と、を有し、ピストン15はコンロッド14を介してクランク軸13に連結されている。ピストン15上方には、所定形状の燃焼室(天井ないしルーフ部)を持つ燃焼作動室17が画成され、各気筒#1、#2、#3、#4の燃焼作動室17には、点火コイル34から高電圧化された点火信号が供給される点火プラグ35が臨設されている。
燃料の燃焼に供せられる空気は、エアークリーナ19から、ホットワイヤ式等のエアフローセンサ53や電制スロットル弁25が配在された管状通路部分(スロットルボディ等)、コレクタ27、吸気マニホールド(多岐管)28、吸気ポート29等からなる吸気通路20を通り、その下流端(吸気ポート29端部)に配在された吸気バルブ21を介して各気筒#1、#2、#3、#4の燃焼作動室17に吸入される。そして、吸気通路20の下流部分(吸気マニホールド28)には、各気筒(#1、#2、#3、#4)毎に、吸気ポート29に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁30が臨設され、また、吸気マニホールド28には吸気圧(吸気通路20におけるスロットル弁25より下流側の内圧)及び吸気温を検出するための吸気センサ59(吸気圧センサと吸気温センサとを兼ねる)が配在されている。
燃焼作動室17に吸入された空気と燃料噴射弁30から噴射された燃料との混合気は、点火プラグ35による火花点火により燃焼せしめられ、その燃焼廃ガス(排ガス)は、燃焼作動室17から排気バルブ22を介して排気ポート41、排気マニホールド42、排気浄化用触媒(例えば三元触媒)50が設けられた排気管45等からなる排気通路40を通って外部(大気中)に排出される。排気通路40における触媒50より上流側には空燃比センサ(酸素濃度センサ)57が配在されている。
また、各気筒(#1、#2、#3、#4)毎に配備された燃料噴射弁30には、燃料タンク内の燃料(ガソリン等)が燃料ポンプや燃圧レギュレータ等を備えた燃料供給機構により所定燃圧に調圧されて供給され、燃料噴射弁30は、後述するECU(エンジンコントロールユニット)100から供給される、そのときの運転状態に応じたパルス幅(開弁時間に相当する)を持つ駆動パルス信号により開弁駆動され、その開弁時間に応じた量の燃料を吸気ポート29に向けて噴射するようになっている。
クランク軸13の一端には、クランクプーリ63が取付固定され、吸気バルブ21を開閉するための吸気カム軸23の一端には、位相変更用の吸気カムプーリ61が外嵌され、排気バルブ22を開閉するための排気カム軸24の一端には、通常の排気カムプーリ62が外嵌固定されている。各プーリ61,62,63の外周部には歯が設けられており、各プーリ61、62、63にはタイミングベルト65が掛け回され、クランク軸13の回転が、吸気カム軸23には前記吸気カムプーリ61及びそれに内蔵されている油圧式アクチュエータ70(後述)を介して伝達され、排気カム軸24には排気カムプーリ62を介して伝達される。なお、吸気カムプーリ61及び排気カムプーリ62に対するクランクカムプーリ63の回転数比は1:2となっている。
また、機関10には、前記クランク軸13により回転駆動されるようにオイルポンプ66が付設され、このオイルポンプ66から吐出される作動油により、機関10内の潤滑等が行なわれるとともに、後述する油圧式可変バルブタイミング機構60への作動油圧の供給が行なわれる。
上記構成に加えて、本実施例の内燃機関10には、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)を内燃機関10及び該機関搭載車両の運転状態に応じて変更することのできる油圧式可変バルブタイミング機構60が装備されている。
以下、図2、図4を参照しながら本実施例の可変バルブタイミング機構60の構成を説明する。
本実施例の可変バルブタイミング機構60は、吸気カムプーリ61(このクランク角度が基準クランク角度となる)に対して吸気カム軸23を相対回動させることにより吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)を進遅角させるもので、吸気カムプーリ61に内蔵された油圧式アクチュエータ70と、該油圧式アクチュエータ70とオイルポンプ66との間に配在されたオイルコントロールバルブ80とを備えている。
油圧式アクチュエータ70は、前記吸気カムプーリ61に一体的に設けられたロータハウジング72と、吸気カム軸23に外嵌固定(例えばスプライン結合により)されたベーンロータ(羽根車)73とを備えている。ロータハウジング72は、円環状ベース部72bと該ベース部72bから半径方向内方に突出する4枚の仕切板部72aとを有し、ベーンロータ73は、円板状部73bと該円板状部73bから半径方向外方に突出する4枚のベーン部73aとを有している。ロータハウジング72の4枚の仕切板部72aは、等角度(90度)間隔で配在され、それらの先端部にはベーンロータ73の円板状部73bの外周面に圧接するようにシール材74が装着されている。ベーンロータ73の4枚のベーン部73aは、それぞれ隣り合う仕切板部72a、72a間に位置するように等角度(90度)間隔で配在され、それらの先端部にはロータハウジング72の円環状ベース部72bの内周面に圧接するようにシール材74が装着されている。
かかる構成により、4枚の仕切板部72aと4枚のベーン部73aとの間には、容積が可変の短扇形状の進角室75と遅角室76とが交互に4つずつ画成される。この4つの進角室75と遅角室76には、オイルポンプ66からオイル通路67→オイルコントロールバルブ80→油圧通路68又は69を介して作動油(作動油圧)が供給される。
一方、前記オイルコントロールバルブ80は、油圧供給ポート90、進角ポート91、遅角ポート92、及びドレインポート88、89を有するバルブハウジング85、ソレノイド83、プランジャ84、スプール86、圧縮コイルばね87を備えており、ソレノイド83が通電励磁されていない状態では、図3に示される如くに、スプール86が圧縮コイルばね87に押されて右行端に位置している。ソレノイド83を通電励磁すると、プランジャ84がスプール86を左方向に押すため、圧縮コイルばね87の付勢力に打ち勝ってスプール86が左方向に移動する。スプール86の左方向への移動量は、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)に比例して大きくなる。
前記バルブハウジング85の油圧供給ポート90は、オイルポンプ66の吐出口に接続されたオイル通路67に、進角ポート91は位相進角油圧通路68に、遅角ポート92は位相遅角油圧通路69に、ドレインポート88、89は図示しないドレイン通路にそれぞれ接続されている。
図4(a)に示される如くに、スプール86が右行端に位置しているときは、油圧供給ポート90と遅角ポート92とが連通し、また、同時にドレインポート88と進角ポート91とが連通する。このため、オイルポンプ66から吐出される作動油は遅角室76に導かれ、進角室75の作動油はドレイン通路を通ってオイルパンへ排出される。よって、ベーンロータ73及びそれと一体の吸気カム軸23は、吸気カムプーリ61に対して逆方向に相対回動して、その位相を遅角室76への作動油導入量(作動油圧)に応じたクランク角度分だけ遅角させ、これによって、図7に示される如くに、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)が遅角せしめられ、吸気バルブ21がより遅く開かれるようになる。
図4(b)に示される如くに、スプール86が中央(右行端と左行端との中間)に位置しているときは、油圧供給ポート90、進角ポート91、遅角ポート92、ドレインポート88、89の全てが閉じられる。このため、作動油の流れは無く、ベーンロータ73は吸気カムプーリ61に対して位相を変化させない。
図4(c)に示される如くに、スプール86が左行端に位置しているときは、油圧供給ポート90と進角ポート91が連通し、また、同時にドレインポート89と遅角ポート92とが連通する。このため、オイルポンプ66から吐出される作動油は、進角室75に導かれ、遅角室76の作動油はドレイン通路を通ってオイルパンへ排出される。よって、ベーンロータ73及びそれと一体の吸気カム軸23は、吸気カムプーリ61に対して同方向に相対回動し、その位相を進角室75への作動油導入量(作動油圧)に応じたクランク角度分だけ進角させ、これによって、図7に示される如くに、吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)が進角せしめられ、吸気バルブ21がより早く開かれるようになる。
一方、前記機関10の種々の制御、つまり、前記燃料噴射弁30による燃料噴射制御、前記点火プラグ35による点火時期制御、前記油圧式可変バルブタイミング機構60による吸気バルブ21の開閉タイミング(位相)の制御等を行うべく、マイクロコンピュータを内蔵するECU(エンジンコントロールユニット)100が備えられている。
ECU100は、基本的には、図5に示される如くに、それ自体はよく知られているもので、MPU201、EP−ROM202、RAM202、A/D変換器を含む入出力回路(I/O_LSI)205、ドライバ(図示省略)等で構成される。コントロールユニット100においては、後述する如くの各種のセンサ類からの信号を入力として取り込み、所定の演算処理を実行し、この演算結果として算定された各種の制御信号を生成し、アクチュエータである燃料噴射弁30、点火コイル34、オイルコントロールバルブ80等に所定の制御信号を所定のタイミングで供給して燃料噴射制御、点火時期制御、吸気バルブタイミング制御等を実行する。
ECU100には、入力信号として、エアフローセンサ53により検出される吸入空気量に応じた信号、スロットルセンサ54により検出されるスロットル弁25の開度(スロットル開度)に応じた信号、クランク軸13に添設されたクランク角センサ(回転数センサ)55から得られるクランク軸13(に設けられた歯付きディスク55a)の回転(機関回転数)・位相(クランク角)をあらわす信号(クランク角センサ55からは、例えば、回転角1度毎にパルス信号が出力される)、吸気カム軸23に添設されたカム角センサ56から得られる吸気カム軸23(に設けられた歯付きディスク56a)の回転・位相をあらわす信号(このカム角センサ56からは、例えば180℃A毎にパルス信号が出力され、このパルス信号と前記クランク角センサ55からのパルス信号とに基づいて気筒判定等が行われる)、排気通路40における三元触媒50より上流側に配在された空燃比センサ57からの排気空燃比(酸素濃度)に応じた信号、シリンダブロック12に配設された水温センサ58により検出される機関冷却水温に応じた信号、吸気通路20に配設された吸気センサ59により検出される吸気圧及び吸気温に応じた信号、内燃機関10の運転、停止のメインスイッチであるイグニッションキースイッチ(図示省略)からの信号等が供給される。さらに、変速機のPレンジ、Nレンジ、Dレンジ等のシフトポジションや車速等の情報は、車両(統合)コントロールユニット(TCU)200からユニット間通信によりもたらされる。
なお、水温センサ58により検出される機関水温は、後述する可変バルブタイミング機構60の制御で用いる機関油温を推定する際にも使用される。
ECU100は、前記各種の入力信号に基づいて機関10の運転状態を認識し、この運転状態に基づいて、燃料噴射制御、点火時期制御、吸気バルブタイミング制御等の機関10の主要な操作量を演算する。
ここで、ECU100が行なう可変バルブタイミング機構60の制御、言い換えれば、オイルコントロールバルブ80(ソレノイド83)の制御について説明する。
クランク軸13に対する吸気カム軸23の位相(基準クランク角度からの実進角量)は、クランク角センサ55から出力されるクランク軸13の回転位置を表す信号と、カム角センサ56から出力される吸気カム軸23の回転位置を表す信号を用いて、ECU100により算出される。なお、基準クランク角度から遅角させる場合は進角量がマイナスとなる。
コントロールユニット100は、機関10の運転状態に基づいて算出される目標カム位相(目標進角量)と実カム位相(実進角量)とが等しくなるように、可変バルブタイミング機構60(のソレノイド83)に対する通電量をPIDフィードバック制御する。ここでは、ソレノイド83に対する通電量の制御を、単位時間内における、ソレノイド83に電圧を印加する時間の割合(デューティ比)を変化させる、いわゆるデューティ制御によって行なう。この場合、制御デューティ(%)を所定値以上に大きくすると、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)が増加し、スプール86は左行して、実カム位相は進角方向に変位(進角量が増大)する。制御デューティをさらに大きくすると、図4(c)のように左行端位置をとる。制御デューティを所定値以下に小さくすると、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)が減少し、スプール86は右行して、実カム位相は遅角方向に変位する。制御デューティをさらに小さくすると、図4(a)のように右行端位置をとる。制御デューティを中間の値にすると、ソレノイド83に対する通電量(供給電流値)も中間的な値となり、スプール86は、図4(b)のように中間位置をとり、実カム位相(進角量)は変化しない。
上記のような可変バルブタイミング機構60の制御を行なうコントロールユニット100は、図6に機能ブロックで示されているように、機関回転数及びクランク角速度を算出する機関回転数計算手段101、吸入空気量計算手段102、基本噴射量計算手段103、基本噴射量補正係数計算手段104、基本点火時期計算手段105、空燃比帰還制御係数計算手段108、目標空燃比設定手段109、基本噴射量補正手段110、点火時期補正手段112、及びバルブタイミング制御手段130を備える。
機関回転数計算手段101は、クランク角センサ55からのパルス信号の単位時間当たりの変化(例えばパルスの立ち上がりもしくは立ち下がり)の回数(到来数)をカウントして所定の演算処理を行うことにより単位時間あたりの機関回転数を計算する。
吸入空気量計算手段102は、エアフローセンサ53からの信号を電圧−流量変換し、機関の吸入する空気量を求め、求められた空気量に対して、空気量計測時点と燃焼作動室17への流入時点での遅れを補正する。遅れの補正は、空気流の到達時間の1次遅れ補償等であるが、詳細は割愛する。
基本噴射量計算手段103は、機関回転数計算手段101及び吸入空気量計算手段102で計算された機関回転数及び吸入空気量に基づいて、基本噴射量及び機関負荷を計算する。
基本噴射量補正係数計算手段104は、基本噴射量計算手段103で計算された基本噴射量に対する補正係数を計算する。
基本点火時期計算手段105は、前述の機関回転数及び機関負荷に基づいて機関の各領域における最適な点火時期をマップ検索等で設定する。
空燃比帰還制御係数計算手段108は、空燃比センサ57からの信号に基づき、燃焼に供せられる混合気が目標空燃比に保たれるようにPID制御による空燃比帰還制御係数を計算する。なお、前記空燃比センサ57は、本例では、排気空燃比に対して比例的な信号を出力するものが使用されているが、排気ガスが理論空燃比に対して、リッチ側にあるか/リーン側にあるかで2値(High、Low)レベル信号を出力するものでも差し支えはない。
目標空燃比設定手段109は、前述の機関回転数及び機関負荷に基づいて、機関の各領域における最適な目標空燃比をマップ検索等で読み出すことにより決定する。ここで決定された目標空燃比は、前述の空燃比帰還制御係数計算手段108の空燃比帰還制御に用いられる。
基本噴射量補正手段110は、前述の基本噴射量に基本噴射量補正係数、加減速燃料補正量、及び空燃比帰還制御係数等による補正を施す。
点火時期補正手段112は、前述の基本点火時期計算手段105で設定された点火時期にエンジンの冷却水温等による補正を施す。
バルブタイミング制御手段130は、機関運転状態に応じて、吸気バルブ21の開閉タイミングを基準クランク角度から進遅角させるべく、ソレノイド83に対する通電量(進角量)をPIDフィードバック制御するようになっており、基本的には、機関運転状態に応じて設定される(例えば機関回転数及び機関負荷等に基づいて、機関の各領域における最適なバルブタイミングをマップ検索等で読み出すことにより設定される)目標進角量にクランク角センサ信号とカム角センサ信号から求められる実進角量を収束一致にさせるべく、オイルコントロールバルブ80(のソレノイド83)への通電量に相当する制御デューティを設定する。
図8(A)は、前記バルブタイミング制御手段130の構成例を示すもので、オイルコントロールバルブ80への通電量に相当する制御デューティを求める際の処理手順の一例を示すブロック図である。
図8(A)において、ブロック801では、クランク角センサ信号とカム角センサ信号により吸気バルブ21の現在の実進角量を求める。ブロック802では、前記現在の実進角量と現在の制御デューティとの関係から機械的不感帯の補正量を学習又はその時点での学習量の反映を行う。具体的には、どれだけの制御デューティで進角量が変化するかを記憶し、それを機械的な不感帯として記憶する。ブロック807では、前記機械的不感帯を補正された量に対して、制御デューティに対する進角速度補正を加える。具体的には、機械的不感帯はブロック802で補正されているので、単位制御デューティ当たりの進角速度を学習しておくものであり、最低限必要な進角速度が補償できるデューティ値が記憶される。ブロック803では、機関回転数、機関水温、機関吸気温、及び機関負荷に基づいて目標進角量を求める。手法としては、例えば機関回転数と機関負荷のマップにより基本目標進角量を検索し、機関水温及び機関吸気温により補正する等あるが、詳細は割愛する。ブロック804は、前述した現在の実進角量と目標進角量との差分を求める。ブロック805は、前記差分、機関回転数、及び機関水温(機関油温)に基づいて、実進角量が目標進角量となるように制御デューティを演算する。このブロック805の詳細構成は、図8(B)を用いて後述する。ブロック808では、前記ブロック805で求められた制御デューティに、前記ブロック807で求められた不感帯補正量、及び前進角速度補正を加算し補正する。最終的にブロック809でバッテリ電圧補正、ブロック810で温度補正された後、制御デューティとして出力される。なお、前記ブロック810の温度補正は、オイルコントロールバルブ80の温度特性を補正するもので、本例では機関水温で代表させているが、実際のオイルコントロールバルブ80の温度を検出して補正してもよい。
図8(B)は、図8(A)における制御デューティ演算ブロック805の詳細構成例を示す。ブロック821では、機関水温から機関油温を推定する。推定する手段としては、水温から予測される油温をテーブル検索する等あるが詳細は割愛する。また別な方法として、始動時からの経過時間、あるいは、始動時からの機関の吸入空気量を積算し、油温を推定する方法を用いてもよい。ブロック822、823、824では、前述した目標進角量と実進角量との差分、機関回転数、及び機関油温に基づいて、制御デューティのI分、P分、及びD分をそれぞれ求める。計算されたI分、P分、及びD分はブロック825で加算され、制御デューティとして出力される。
図9は、図8(B)におけるD分計算ブロック824の詳細構成例を示す。本例では、ブロック901で目標進角量と実進角量との差分、機関回転数、及び機関油温に基づきD分のピーク値(初期値)を計算する(詳細は図10を参照しながら後述する)。ブロック902では、前記D分ピーク値、機関油温、及び機関回転数に基づきD分に減縮処理を施す(詳細は図11を参照しながら後述する)。
ブロック903では、目標進角量と実進角量との差分の絶対値を計算し、これを比較ブロック905、907へ送る。ブロック904では、機関回転数に基づきD分セット用の差分閾値Eaをテーブル検索で求める。ここで求められた差分閾値Eaは比較ブロック905で前記差分の絶対値と比較され、差分絶対値が差分閾値Ea以上である場合は、比較ブロック905からD分減縮処理ブロック902へD分セット指令が発せられる。D分減縮処理ブロック902は、前記D分セット指令が入ると、前記D分ピーク値計算ブロック901で計算されたD分ピーク値をD分初期値として出力する。これにより、制御デューティにP分、I分に加えてD分が付加(セット)される。なお、D分は、初期値がピーク値となり、それ以降は減縮処理されて小さくされる。
一方、ブロック906では、機関回転数に基づきD分リセット用の差分閾値Ebをテーブル検索で求める。ここで求められた差分閾値Ebは比較ブロック907で前記差分の絶対値と比較され、差分絶対値が差分閾値Eb以下である場合は、比較ブロック907からD分減縮処理ブロック902へD分リセット指令が発せられる。D分減縮処理ブロック902では、前記D分リセット指令が入ると、全ての計算内容がリセットされ、D分は0クリアされる。これにより、制御デューティにD分が付加(セット)されなくなる。
なお、前記セット用の差分閾値Ea及びリセット用の差分閾値Ebは、それぞれ機関回転数が高いほど大きな値に設定され、当然のことながら、セット用の差分閾値Eaはリセット用の差分閾値Ebより大きくされる(詳細は図12、図13を参照しながら後述する)。
図10は、図9におけるD分ピーク値計算ブロック901の詳細構成例を示す。本例では、ブロック1001で前記目標進角量と実進角量との差分に基づきD分ピーク値の基本量を求める。ブロック1002で機関回転数に基づき回転数補正係数を、ブロック1003で機関油温に基づき油温補正係数を、それぞれテーブル検索で求め、乗算器1004で前記基本量に前記補正係数を乗算して、D分ピーク値として出力する。ここで、前記D分ピーク値の基本量に対する回転数補正係数及び油温補正係数は1以下の値に設定されるが、この場合、機関回転数が高いほど、また、機関油温が高いほど、可変バルブタイミング機構60に供給される作動油圧は高くなるので、前記回転数補正係数及び油温補正係数は、機関回転数が高いほど、また、機関油温が高いほど、小さな値に設定される。
図11は、図9におけるD分減縮処理ブロック902における減縮処理部分の構成例を示す。本例では、ブロック1101で機関回転数に基づき加重平均重みの基本値をテーブル検索する。ブロック1102で機関油温に基づき前記重みの油温補正値を検索し、乗算器1103で前記基本値を油温補正値で補正する。ブロック1104は加重平均ブロックであり、D分は0に向けて、前記補正された加重平均重みで減縮していく。加重平均は下式で実行される。
D分=D分過去値×(1−加重平均重み)
D分過去値の初期値は、D分ピーク値である。
なお、本例では、D分減縮処理を加重平均で行なっているが、単位時間当たりの減縮量を計算し、減縮する方法でもよい。
図12(A)、(B)は、上記した如くの態様で制御デューティを計算して、実進角量を目標進角量に収束一致させるべくPIDフィードバック制御を行なった場合の、目標進角量、実進角量、及びD分の変化を示すタイムチャートである。図12(A)、(B)においては、実進角量及びD分が実線で、目標進角量が破線で示されている。図において、時点t1までは、目標進角量と実進角量とが等しくなっているが、機関運転状態が変化して目標進角量が時点t1からt7まで図のように直線的に増大した場合、PIDフィードバック制御により、実進角量は目標進角量の変化より若干遅れて(目標進角量と実進角量との差分が所定量以上になってから)階段状に(その段差を段階的に狭めながら)変化し、時点t2、t3、t4、t5、t6において目標進角量を横切り、時点t7において目標進角量に追いつく。この場合、D分は、実進角量が目標進角量より小さいとき正の値をとり(制御デューティにD分がプラスされる)、実進角量が目標進角量より大きいとき負の値をとる(制御デューティからD分がマイナスされる)。
より詳細には、図12の一部(時点t1からt4あたりまで)を拡大した図13(A)、(B)において、時点t2からt3の間のD分を例にとると、実進角量が目標進角量を超えた時点t2より少し後の、目標進角量と実進角量との差分(絶対値)が前述したD分セット用の差分閾値Ea以上となった時点t01に、前述した如くにして計算されたD分ピーク値が初期値として制御デューティに付加(セット)される(ここではD分が負の値なのでマイナスされる)。これ以後、D分は前述した如くにして減縮処理されて二次曲線を描きながら減少せしめられ、その後、目標進角量と実進角量との差分(絶対値)が前述したD分リセット用の差分閾値Eb以下となった時点t02において、D分は前述した如くに0に戻され、制御デューティにD分が付加されなくなる。
図14は、前述した図6に示される機能ブロック図に対応した、ECUが実行する各種制御の概要を示すフローチャートである。
ここでは、ステップ1401で機関回転数を計算し、ステップ1402でエアフローセンサ、水温センサ等の出力を読み込む。ステップ1403でエアフローセンサの出力を電圧流量変換、応答遅れ補償を施し、機関吸入空気量とする。ステップ1404で、機関回転数及び吸入空気量から基本噴射量及び機関負荷を演算する。ステップ1405で機関回転数及び機関負荷から基本噴射量補正係数をマップ検索する。ステップ1406で酸素濃度センサの出力を読み込む。ステップ1407で機関運転状態に応じた目標空燃比を設定する。ステップ1408で前記目標空燃比を実現できるよう空燃比帰還制御係数の計算を行う。ステップ1409で前記計算された基本噴射量に前記基本燃料補正係数及び前記空燃比帰還制御係数で補正を施す。ステップ1410で、機関運転状態に応じた適正な基本点火時期を計算する。ステップ1411で機関水温等による基本点火時期の補正係数を計算する。ステップ1412で前記基本点火時期に対して、前記基本点火時期の補正係数による補正を施す。ステップ1413で機関回転数と機関負荷に基づき目標進角量をマップ検索等で設定する。ステップ1414で制御デューティのI分を計算する。ステップ1415で制御デューティのP分を計算する。ステップ1416で制御デューティのD分を計算する。ステップ1417で前記I分、P分、及びD分で最終の制御デューティを計算する。
図15は、吸気バルブ21の開閉タイミング(進角量)をPIDフィードバック制御する際の処理手順の一例を示すフローチャートであり、前述した図8(A)に示される制御ディーティを求めるブロック図に対応している。
本例では、ステップ1501でクランク角センサ信号とカム角センサ信号から現在の実進角量を計算する。ステップ1502で制御デューティと実進角量から機械的不感帯を学習及び既に学習されている値の反映を行う。ステップ1503で制御デューティと進角速度から速度補正量の学習及び既に学習されている値の反映を行う。ステップ1504で機関回転数、機関水温、機関吸気温、及び機関負荷等により目標進角量を計算する。ステップ1505で目標進角量と現在の実進角量との差分を計算する。ステップ1506で前記差分、機関回転数、及び機関水温からフ制御デューティを計算する。ステップ1507で前記制御デューティに速度補正を施す。ステップ1508で前記制御デューティに対してバッテリ電圧補正、オイルコントロールバルブの温度補正を施し、ステップ1509で制御デューティとして出力する。
図16は、前述した図8(B)に対応した、制御デューティ(P分、I分、D分)を計算する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ここでは、ステップ1601で目標進角量と現在の実進角量の差分を読み込む。ステップ1602で機関水温から油温を推定する。ステップ1603でI分を計算する。ステップ1604でP分を計算する。ステップ1605でフィードバックD分を計算する。ステップ1606で前記フィードバックI分、P分及びD分を加算し、ステップ1607で制御デューティとして出力する。
図17は、前述の図10に対応した、D分ピーク値を計算する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ここでは、ステップ1701で実進角量と目標進角量との差分でD分ピーク値の基本量をテーブル検索する。ステップ1702で機関回転数に基づき回転数補正係数をテーブル検索により設定する。ステップ1703で機関油温に基づき油温補正係数をテーブル検索により設定する。ステップ1704で前記D分ピーク値の基本料に回転数補正係数及び油温補正係数を乗じ、これをステップ1705でD分ピーク値として出力する。
図18は、前述の図9に対応した、D分を計算・出力する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ここでは、ステップ1801で目標進角量と現在の実進角量との差分、機関回転数、及び機関油温を読み込み、これらに基づいてD分ピーク値を計算する。続くステップ1802において、機関回転数に基づき、D分セット用の差分閾値Eaをテーブル検索により求める。続くステップ1803で目標進角量と実進角量との差分が前記差分閾値Ea以上か否かを判断する。以上であれば、ステップ1808に進んで、ステップ1801で計算されたD分ピーク値をD分初期値として出力し、そうでなければ、ステップ1804に進む。
ステップ1804では、機関回転数に基づき、D分リセット用の差分閾値Ebをテーブル検索により求める。続くステップ1805で目標進角量と実進角量との差分が前記差分閾値Eb以下か否かを判断する。以下であれば、ステップ1807に進んで、D分の減縮計算を行ない、続くステップ1808において、減縮計算されたD分を出力し、そうでなければ、ステップ1806においてD分をリセット(0クリア)し、ステップ1808でD分計算値として0を出力する。
図19は、前述の図11に対応した、D分を減縮計算する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ここでは、ステップ1901でD分リセット指令有りか否かを判断する。有りと判断された場合は、ステップ1902でD分を0クリアし、無しと判断された場合は、ステップ1903で機関回転数及び機関油温を読み込み、続くステップ1904で機関回転数を用いて加重平均重みをテーブル検索する。ステップ1905では、機関油温を用いて油温補正係数をテーブル検索し、前記加重平均重みに補正を加える。ステップ1906でD分ピーク値に前記補正された加重平均重みで0に向けて加重平均していきD分として出力する。
以上のように、本実施形態の制御装置1では、機関運転状態(機関回転数や機関負荷等)に基づいて設定される目標進角量に実進角量を収束一致させるべく、進角量に相当する可変バルブタイミング機構60(のソレノイド83)への通電量をPIDフィードバック制御するようにされ、その際、D分の初期値計算と該初期値(ピーク値)からの減縮処理を機関回転数及び機関油温に基づいて行うようにされるので、機関回転数の変化に起因する作動油圧の変化や機関油温の変化に起因するフリクションの変化等の影響を受け難くできる。
また、D分のセット(付加)及びリセット(0クリア)タイミングを前記差分に基づいて設定するようにされるので、オーバーシュート、ハンチング等の発生を効果的に抑えることができるとともに、目標進角量に実進角量を素早く収束一致させることができ、その結果、従来のものに比して応答性、制御精度等を格段に向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、吸気バルブに代えて、あるいは、吸気バルブに加えて排気バルブの開閉タイミングを可変とした場合等にも、同様に適用できる。
10 内燃機関
13 クランク軸
21 吸気バルブ
22 排気バルブ
23 吸気カム軸
24 排気カム軸
55 クランク角センサ
56 カム角センサ
60 可変バルブタイミング機構
61 吸気カムプーリ
62 排気カムプーリ
63 クランクプーリ
65 タイミングベルト
70 油圧式アクチュエータ
72 ロータハウジング
73 ベーンロータ
75 進角室
76 遅角室
80 オイルコントロールバルブ
100 ECU

Claims (4)

  1. クランク軸により回転駆動されるオイルポンプの吐出圧を駆動源とする油圧式可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関の制御装置であって、
    吸気バルブ及び/又は排気バルブの開閉タイミングについての目標進角量を設定するとともに、該目標進角量に実進角量を収束一致させるべくPIDフィードバック制御を行なうバルブタイミング制御手段を備え、
    該バルブタイミング制御手段は、
    前記目標進角量と現在の実進角量との差分を計算する差分計算手段と、
    前記差分、機関回転数、及び機関油温に基づいて、前記D分の初期値を計算する手段と、
    機関回転数及び機関油温に基づいて、前記D分を前記初期値から減縮する手段と、
    を有していることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記バルブタイミング制御手段は、前記差分に基づいて、前記D分をセットするタイミングを設定するD分セットタイミング設定手段と、前記差分に基づいて、前記D分をリセットするタイミングを設定するD分リセットタイミング設定手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記D分セットタイミング設定手段は、前記D分をセットするタイミングを、前記差分が機関回転数に基づいて定められるセット用閾値以上となった時点に設定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記D分リセットタイミング設定手段は、前記D分をリセットするタイミングを、前記差分が機関回転数に基づいて定められるリセット用閾値以下になった時点に設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の制御装置。
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