JP5277953B2 - Cable connection structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用シートのシートバックの内部に配された機構と、該シートバックの上部に設置されるヘッドレストの内部に配された機構とが、ケーブル部材を介して互いに連動可能とするケーブル連結構造に関する。 The present invention relates to a cable in which a mechanism arranged inside a seat back of a vehicle seat and a mechanism arranged inside a headrest installed at an upper portion of the seat back can be interlocked with each other via a cable member. It relates to a connecting structure.
この種のケーブル連結構造として、本出願人が先に提案した特許文献1がある。特許文献1のケーブル連結構造は、ケーブル部材が、シートバックの内部に配索された第1のケーブルと、該第1のケーブルと軸方向に連結され、ヘッドレストの内部に配索された第2のケーブルとからなる。第1のケーブル及び第2のケーブルは、共に線状のインナー部材が管状のアウター部材の内部に軸方向に相対移動可能な状態に挿通された二重構造となっている。第2のケーブルは、ヘッドレストの下部に立設された管状のステーの内部に配索されることで、該ヘッドレストのステーが第2のケーブルのアウター部材を兼ねている。当該第2のケーブルのアウター部材を兼ねるヘッドレストのステーは、シートバックの上部に設けられた筒状のサポート部に挿通保持される。一方、第1のケーブルのインナー部材の連結端部には、径方向外方に突出する係合ピンが設けられている。サポート部には係合ピンを径方向外方に突出させると共に、該係合ピンの軸方向への相対移動を許容することのできる挿入溝が形成されている。また、ステーの連結端部には、第1のケーブルのインナー部材の係合ピンを軸方向に受け入れることのできる受入溝が形成されている。そして、第1のケーブルの連結端部をサポート部内に下方側から挿通して、係合ピンをサポート部に形成された挿入溝の終端部に係合させることで、第1のケーブルをサポート部内で吊り下げられた状態として保持した状態において、ステーをサポート部に上方から挿し込んで第1のケーブルのアウター部材をステーの内部に挿入させるとにより、サポート部に形成された挿入溝の終端部に係合保持されている係合ピンがステーに形成された受入溝へ案内移動されることで、第1のケーブルのアウター部材の頭部が第2のケーブルのインナー部材の下端部に近接した状態で、第1のケーブルのインナー部材とステーとが係合して互いに軸方向へ相対的に移動可能な軸連結状態となる。
There exists
サポート部に形成された挿入溝は、周方向の一方に湾曲した形状に形成されている。一方、ステーに形成された受入溝は、挿入溝とは逆向きとなる周方向の他方に湾曲した形状に形成されている。そして、第1のケーブルのインナー部材の連結端部に設けられた係合ピンが、サポート部に形成された挿入溝の終端部に係合された状態から、ステーをサポート部内に挿通して、該ステーに形成された受入溝に案内移動されるとき、第1のケーブルのインナー部材が周方向の他方に回動しながら、係合ピンが挿入溝の終端部から受入溝の終端部に到達する。ヘッドレストは、第1のケーブルと第2のケーブルとを連結させた状態で、ステーをさらにサポート部に対して下方へ押し込むことで、装着位置で保持される。係合ピンがサポート部の挿入溝の終端部に係合され第1のケーブルがサポート部内で吊り下げられた状態として保持されている状態では、第1のケーブル部材のアウター部材の頭部は、サポート部の内部にある。
特許文献1では、第1のケーブルと第2のケーブルとを連結するとき、上述のように、先ず第1のケーブルの係合ピンをサポート部の挿入溝に係合して、第1のケーブルをサポート部内で吊り下げられた状態としておく。そして、この状態においてステーをサポート部内に挿通することで、係合ピンは挿入溝との係合が解除されながらステーの受入溝に案内移動して、第1のケーブルと第2のケーブルとが連結される。しかし、第1のケーブルがサポート部内で吊り下げられた状態となっていても、係合ピンが挿入溝の終端部で係合されていなかったり、挿入溝や受入溝の穿設位置誤差などによって、係合ピンが挿入溝から受入溝へ円滑に案内移動できないことが生じ得る。このような場合、係合ピンは受入溝に案内移動する前に挿入溝との係合が解除されるので、第1のケーブルがサポート部から抜け落ちてしまうおそれがある。しかし、第1のケーブルはシートバックの内部に配索されているので、第1のケーブルがサポート部から抜け落ちたとしてもこれを外部から視認することはできない。また、第1のケーブルと第2のケーブルとはシートバックの内部に埋め込まれた状態となっているサポート部の内部において連結されるので、第1のケーブルと第2のケーブルとが的確に連結されているか否かも外部から視認することはできない。
In
このように、特許文献1では、第1のケーブルと第2のケーブルとの連結は、挿入溝と受入溝とを利用した複雑な機構を経ており、且つ第1のケーブルと第2のケーブルとの連結状態を外部から視認できるような構造は採用されていなかった。したがって、従来ではヘッドレストのステーをサポート部に挿通保持すれば、その構造上必然的に第1のケーブルと第2のケーブルとが連結されているものとみなしていたに過ぎなかった。これでは、車両用シートの品質・機能を確実に保証することが出来ないという問題がある。仮に、第1のケーブルと第2のケーブルとが連結されていなければ、シートバックの内部に配された機構とヘッドレストの内部に配された機構とをケーブル部材を介して互いに連動させることができなくなってしまう。
As described above, in
そこで、本発明は上記問題を解決するものであって、その目的とするところは、ヘッドレストのステーが挿通保持されるサポート部において互いに連結される第1のケーブルと第2のケーブルとの連結を、比較的簡素な機構でありながら確実性を高め、当該連結状態を外部から視認もできるケーブル連結構造を提供する。 Therefore, the present invention solves the above-described problem, and an object of the present invention is to connect the first cable and the second cable that are connected to each other at the support portion through which the stay of the headrest is inserted and held. The present invention provides a cable connection structure that increases reliability while being a relatively simple mechanism and can visually recognize the connection state from the outside.
本発明のケーブル連結構造は、車両用シートのシートバックの内部に配された機構と、該シートバックの上部に設置されるヘッドレストの内部に配された機構とを、ケーブル部材を介して互いに連動可能とする。前記ケーブル部材は、前記シートバックの内部に配索された第1のケーブルと、該第1のケーブルと軸方向に連結され、前記ヘッドレストの内部に配索された第2のケーブルとからなる。前記第1のケーブル及び第2のケーブルは、共に線状のインナー部材が管状のアウター部材の内部に挿通された二重構造となっている。前記第1のケーブルのインナー部材の連結端部には、径方向外方に突出する係合ピンが設けられている。前記第2のケーブルのアウター部材の連結端部には、前記第1のケーブルの係合ピンを軸方向に受け入れることのできる受入溝が形成されている。そして、前記第2のケーブルのアウター部材を前記第1のケーブルのアウター部材に上方から挿し込んで、前記第1のケーブルの係合ピンが前記第2のケーブルの受入溝へ案内移動されることで、前記第1のケーブルのインナー部材と前記第2のケーブルのアウター部材が互いに軸方向へ相対移動可能な軸連結状態となる。 The cable connection structure of the present invention interlocks a mechanism disposed inside a seat back of a vehicle seat and a mechanism disposed inside a headrest installed on the upper portion of the seat back via a cable member. Make it possible. The cable member includes a first cable routed inside the seat back, and a second cable axially connected to the first cable and routed inside the headrest. Both the first cable and the second cable have a double structure in which a linear inner member is inserted into a tubular outer member. An engagement pin that protrudes radially outward is provided at the connecting end of the inner member of the first cable. A receiving groove capable of receiving the engaging pin of the first cable in the axial direction is formed at the connecting end portion of the outer member of the second cable. Then, the outer member of the second cable is inserted into the outer member of the first cable from above, and the engaging pin of the first cable is guided and moved to the receiving groove of the second cable. Thus, the inner member of the first cable and the outer member of the second cable are in an axially connected state in which they can move relative to each other in the axial direction.
そのうえで、前記第2のケーブルのアウター部材の周壁には、長孔状の係合孔が内外貫通状に穿設されている。一方、前記第1のケーブルのアウター部材の頭部には、径方向外方に突出する係合突起が設けられている。そして、前記第2のケーブルのアウター部材を前記第1のケーブルのアウター部材に上方から挿し込んだとき、前記第2のケーブルの係合孔と前記第1のケーブルの係合突起とが軸方向へ相対移動可能な状態で係合することを特徴とする。 In addition, an elongated engagement hole is formed in the outer wall of the outer member of the second cable so as to penetrate inside and outside. On the other hand, an engagement protrusion that protrudes radially outward is provided on the head of the outer member of the first cable. Then, when the outer member of the second cable is inserted into the outer member of the first cable from above, the engagement hole of the second cable and the engagement protrusion of the first cable are in the axial direction. It engages in the state which can be relatively moved to.
前記第1のケーブルと第2のケーブルとの連結は、前記第1のケーブルを、前記ヘッドレストのステーを挿通保持するサポート部の下方から挿入して、該サポート部の上端より上方に前記第1のケーブルの連結端部が突き出した状態で行うことが好ましい。これにより、前記第1のケーブルと第2のケーブルとを連結したとき、前記第2のケーブルの係合孔と前記第1のケーブルの係合突起との係合が目視可能となる。 The first cable and the second cable are connected by inserting the first cable from below the support portion that inserts and holds the stay of the headrest and above the upper end of the support portion. It is preferable to carry out with the connecting end of the cable protruding. As a result, when the first cable and the second cable are connected, the engagement between the engagement hole of the second cable and the engagement protrusion of the first cable becomes visible.
前記サポート部には、前記ヘッドレストの高さ位置を調整保持する高さ調整手段を有する。そこで、前記前記第1のケーブルと第2のケーブルとを連結させる際の、前記第1のケーブルが前記サポート部の上端より上方に突き出した状態は、前記サポート部の高さ調整手段によって保持することが好ましい。また、前記第2のケーブルの係合孔の軸方向寸法は、前記第1のケーブルのインナー部材やアウター部材の相対移動距離と同じとしておくか、若しくは前記第1のケーブルのインナー部材やアウター部材の相対移動距離よりも大きく設計しておくことが好ましい。 The support portion has a height adjusting means for adjusting and holding the height position of the headrest. Therefore, the state in which the first cable protrudes above the upper end of the support portion when the first cable and the second cable are connected is held by the height adjustment means of the support portion. It is preferable. The axial dimension of the engagement hole of the second cable is the same as the relative movement distance of the inner member and outer member of the first cable, or the inner member and outer member of the first cable. It is preferable to design it larger than the relative movement distance.
本発明によれば、第2のケーブルのアウター部材の周壁に係合孔を穿設すると共に、第1のケーブルのアウター部材の頭部に係合ピンを設け、第1のケーブルと第2のケーブルを連結するとき、第2のケーブルの係合孔と第1のケーブルの係合ピンとが係合する構成となっていることで、サポート部に設けた挿入溝を介して連結するような複雑な構成とは異なり簡単な構成でありながら、的確に第1のケーブルと第2のケーブルとを連結できる。これにより、車両用シートの品質・機能の保証信頼性も向上する。また、第1のケーブルの係合ピンは第2のケーブルの係合孔内で相対移動可能なので、シートバック内の機構とヘッドレスト内の機構との間における操作伝達機能が阻害されることもない。また、サポート部に挿入溝を設ける必要が無いので、汎用性も高まる。 According to the present invention, the engagement hole is formed in the peripheral wall of the outer member of the second cable, and the engagement pin is provided in the head of the outer member of the first cable. When connecting the cables, the engagement hole of the second cable and the engagement pin of the first cable are engaged, so that the connection is complicated through the insertion groove provided in the support portion. Unlike the simple configuration, the first cable and the second cable can be accurately connected while being a simple configuration. Thereby, the guarantee reliability of the quality and function of the vehicle seat is also improved. Further, since the engagement pin of the first cable can be relatively moved in the engagement hole of the second cable, the operation transmission function between the mechanism in the seat back and the mechanism in the headrest is not hindered. . Moreover, since it is not necessary to provide an insertion groove in the support part, versatility is also improved.
サポート部の上端より上方に第1のケーブルの連結端部が突出した状態で第1のケーブルと第2のケーブルとを連結すれば、第2のケーブルの係合孔と第1のケーブルの係合ピンとの係合、すなわち第1のケーブルと第2のケーブルとの連結状態を目視により確認できる。したがって、第1のケーブルと第2のケーブルとを確実に連結できる。このとき、第2のケーブルのアウター部材の内部に挿入される第1のケーブルのアウター部材の頭部も係合孔を介して視認できるので、当該係合孔は連結状態確認用の覗き孔としての機能も有する。 If the first cable and the second cable are connected in a state where the connection end of the first cable protrudes above the upper end of the support portion, the engagement between the engagement hole of the second cable and the first cable will be described. The engagement with the mating pin, that is, the connection state between the first cable and the second cable can be visually confirmed. Therefore, the first cable and the second cable can be reliably connected. At this time, since the head of the outer member of the first cable inserted into the outer member of the second cable can also be visually recognized through the engaging hole, the engaging hole serves as a peephole for checking the connected state. It also has the function.
第1のケーブルの突出状態をサポート部の高さ調整手段によって保持していれば、わざわざ第1のケーブルの連結端部を保持するための機構を新たに設ける必要が無く、構成の複雑化や、部品点数及びコスト増加などを回避できる。また、第2のケーブルの係合孔の軸方向寸法を、第1のケーブルのインナー部材及びアウター部材の相対移動距離と同じ若しくは大きく設計しておけば、第1のケーブルと第2のケーブルとの相対移動を確実に担保できる。 If the protruding state of the first cable is held by the height adjusting means of the support portion, there is no need to provide a new mechanism for holding the connecting end portion of the first cable. The increase in the number of parts and cost can be avoided. In addition, if the axial dimension of the engagement hole of the second cable is designed to be the same or larger than the relative movement distance of the inner member and the outer member of the first cable, the first cable and the second cable The relative movement of can be securely secured.
(実施例)
以下に、本発明の一実施例について適宜図面を参照しながら説明するが、これに限られず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。特に、本発明のケーブル連結構造は、車両用シートのシートバックの内部に配された機構と、ヘッドレストの内部に配された機構とを互いに連動可能とするための手段として使用できるものであればよい。したがって、シートバックやヘッドレストの内部に配される機構は特に限定されず、どのような機構でも構わない。以下には、車両の後面衝突(以下、後突と称する)時にヘッドレストの支承部を乗員の頭部の後方近接位置にまで移動させるヘッドレスト移動機構と、車両後突時に乗員の背凭れ荷重を検知する衝突検知機構とが、ケーブル部材によって連結された車両用シート1を例に挙げて説明する。
(Example)
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings as appropriate. However, the present invention is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention. In particular, the cable connection structure of the present invention can be used as a means for enabling the mechanism arranged inside the seat back of the vehicle seat and the mechanism arranged inside the headrest to be interlocked with each other. Good. Therefore, the mechanism disposed inside the seat back or the headrest is not particularly limited, and any mechanism may be used. Below, a headrest moving mechanism that moves the support part of the headrest to a position close to the rear of the occupant's head in the event of a rear collision of the vehicle (hereinafter referred to as a rear collision), and detection of the backrest load of the occupant during the rear collision of the vehicle The
図1に示すように、シート1は、乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭部の受止部となるヘッドレスト4とを有する。ヘッドレスト4の下部には、左右2本の棒状のステー4B,4Bが立設されている。シートバック2の上部には、筒状のサポート2S,2Sが設置されている。各サポート2S,2Sは、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fの上腕を成すアッパフレームFuに一体的に固定されている。そして、ステー4B,4Bをサポート2S,2Sの挿込口Sa,Sa内にそれぞれ挿し込むことにより、ヘッドレスト4がシートバック2の上部に装着される。
As shown in FIG. 1, the
ヘッドレスト4の内部には、ヘッドレスト移動機構10が設けられている。ヘッドレスト移動機構10は、通常時には、支承部4Aをその前方移動を規制した状態で保持しており、ヘッドレスト4によってシート1に着座した乗員の頭部をその後方側の初期位置(図2参照)で受け止める。一方、車両後突時にはヘッドレスト移動機構10の規制が解除され、支承部4Aを後頭部の直ぐ後ろまで接近させた衝突対応位置(図3参照)まで移動させる。すなわち、シートバック2やヘッドレスト4から体を前方に浮かした着座姿勢となっている乗員に対して、ヘッドレスト4が瞬時に上前方向へ相対移動させられるようになっている。これにより、車両後突時に、乗員の頭部がその勢いで後傾し過ぎるのを防止し、頚部にかかる負荷を軽減される。ヘッドレスト移動機構10は、支承部4Aを後突対応位置まで移動させた状態では、車両後突時によって乗員の頭部が後傾してきた荷重を受けても、支承部4Aが後方側に押し戻されないようになっている。これにより、乗員の頭部を、後突対応位置に保持された支承部4Aによって、安定して受け止められるようになっている。当該ヘッドレスト移動機構10が、本発明のヘッドレストの内部に配された機構に相当する。
A
シートバック2の内部には、車両後突時に乗員の背凭れ荷重を検知する衝突検知機構が設けられている。そして、支承部4Aの姿勢を規制しているヘッドレスト移動機構10の操作(規制解除)は、ヘッドレスト移動機構10と衝突検知機構とに連結されたケーブル部材によって行われる。当該ケーブル部材は、第1ケーブル40と第2ケーブル50とからなる。第1ケーブル40の下端がシートバック2内の衝突検知機構に連結され、第2ケーブル50の上端がヘッドレスト4内のヘッドレスト移動機構10に連結されている。第1ケーブル40と第2ケーブル50とは、サポート2S内において互いに相対移動可能に連結されている。衝突検知機構が、本発明のシートバック内に配された機構に相当する。
Inside the seat back 2, a collision detection mechanism is provided for detecting the backrest load of the occupant at the time of rearward collision of the vehicle. And operation (regulation cancellation | release) of the
ヘッドレスト移動機構10は、図2及び図3に示されるように、基台11と、一対の連結リンク12,12と、一対の支持部材13,13と、一対のフック14,14と、操作部材15と、引張ばね16と、一対の案内部材17,17とを有する。基台11は、合成樹脂によって形成されており、板状の後面部11Bと、その下端縁から前方に延びる板状の底面部11Dと、これらの左右両側縁からそれぞれ立設された板状の側面部11S,11Sと、両側面部11S,11Sの上縁を繋ぐかたちで形成された上面部11Uとを、一体的に有する。基台11の底面部11Dには、ステー4B,4Bの上端部分がそれぞれ挿し込まれて一体的に固定されている。ステー4B,4Bは管状に形成されており、その上端側の開口部を底面部11Dの上面側に露出させた態様で取付けられている。両側面部11S,11Sには、波状に刳り貫かれた長孔11H,11Hが形成されている。この長孔11H,11Hは、それらの下端部H0,H0と上端部H3,H3との間に、後方側(図面内右側)に波状に段々に窪んだ形状の第1ストッパ部H1,H1と第2ストッパ部H2,H2とが形成されている。
2 and 3, the
一対の連結リンク12,12は合成樹脂によって形成されており、基台11の上端寄りの部分と、支承部4Aの後面側の部分とを、リンク連結するかたちで幅方向に並設されている。詳しくは、連結リンク12,12の後端が、基台11の両側面部11S,11Sに貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸12Aによって軸回動可能に連結されている。連結リンク12,12の前端は、支承部4Aの後面側の部分に連結された幅方向に延びる連結軸12Bによって軸回動可能に連結されている。各連結軸12A,12Bは、互いに平行となっている。連結リンク12,12は、連結軸12Aを中心に図2の初期位置から図3の衝突対応位置まで車両前方側に回動することにより、基台11の上面部11Uと当接する。これにより、連結リンク12,12の回動が規制される。
The pair of connecting
一対の支持部材13,13は、支承部4Aの幅方向に並んで形成されており、それぞれ、支承部4Aの後面側からその後方側に延びるかたちでこれと一体に形成されている。支承部4Aは、合成樹脂の一体成形によって全体が曲板状に形成されており、その後面側に、支持部材13,13や、連結軸12Bを連結するための連結部位が、後方側に突出するかたちで幅方向に並べて形成されている。支持部材13,13は、それらの後端同士が、幅方向に延びる連結軸13Aによって互いに連結されている。連結軸13Aは、各連結軸12A,12Bと互いに平行となる向きで配置されており、基台11の両側面部11S,11Sに形成された長孔11H,11Hの内部に挿通されている。これにより、支持部材13,13は、連結軸13Aが長孔11H,11Hの内部で移動可能とされる範囲において、基台11に対してその前後方向や上下方向に相対移動可能とされている。
The pair of
一対のフック14,14は金属製であり、全体がカム形状に形成されている。詳しくは、各フック14,14は、その周縁部において、爪状に突出した形状の上顎部位14B,14Bと下顎部位14C,14Cとが形成されている。これらフック14,14は、基台11の下端寄りの部分に幅方向に並べて配設されており、基台11の両側面部11S,11Sに貫通して設けられた幅方向に延びる連結軸14Aと一体的に連結されている。これにより、各フック14,14は、基台11に対して軸回動可能に支持されている。これにより、各フック14,14は、互いが一体的となって軸回動するようになっている。ここで、連結軸14Aは、各連結軸12A,12Bや連結軸13Aと互いに平行となる向きで配置されている。
The pair of
各フック14,14と基台11との間には、捩りばね14S,14Sがそれぞれ掛けられている。これら捩りばね14S,14Sは、それぞれ、連結軸14Aに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端をフック14,14に掛着させ、他端を基台11に掛着させている。これら捩りばね14S,14Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、それぞれ、フック14,14を図2の初期位置から図3の衝突対応位置へ車両前方側に回動付勢している。フック14,14には、それらの周縁部に、窪み形状の係止溝14D,14Dが形成されている。係止溝14D,14Dには、後述する操作部材15の一対の操作腕15C,15Cが係合されている。これにより、各フック14,14は、捩りばね14Sの付勢による回動が規制された状態となっている。各操作腕15C,15Cは、連結軸15Bと一体的に連結されており、基台11に対して軸回動可能に支持されている。一方の操作腕15Cと基台11との間には、捩りばね15Sが掛けられている。捩りばね15Sは、連結軸15Bに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端を操作腕15Cに掛着させ、他端を基台11に掛着させている。捩りばね15Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、両操作腕15C,15Cを図2の初期位置から図3の衝突対応位置へ基台11に対して車両前方側に回動付勢している。これにより、操作腕15C,15Cは、常時は、フック14,14に形成された係止溝14D,14Dに入り込んだ係合した姿勢状態に保持されている。
Torsion springs 14S and 14S are hung between the
操作部材15は合成樹脂によって形成されており、基台11の側面部11Sの外面側に配置された連結腕15Aと各操作腕15C,15Cとが、連結軸15Bによって一体的に連結された構成となっている。連結腕15Aは、第2ケーブル50のインナー部材51の上端と繋がれていて、このインナー部材51の軸方向(上下方向)への押引操作によって、連結軸15Bを中心に回動操作されるようになっている。連結腕15Aは、捩りばね15Sの付勢によって、常時は図2の初期位置に保持されている。そして、この状態から第2ケーブル50のインナー部材51を上方向に押し上げる操作を行うことにより、連結腕15Aは回動操作される。これにより、各操作腕15C,15Cも一体となって回動し、この回動によってフック14,14の回動規制状態が解除され、フック14,14による連結軸13Aの保持状態が解除される。
The
引張ばね16は、連結リンク12,12の後端と基台11とを連結する連結軸12Aと、支持部材13,13の後端同士を連結する連結軸13Aとの間に掛けられている。引張ばね16は、連結軸13Aを連結軸12Aに引き寄せる方向に付勢しており、長孔11H,11Hの下端部H0,H0に保持されている連結軸13Aを上端部H3,H3に向けて付勢している。したがって、連結軸13Aは、操作部材15の操作によってフック14,14による保持状態が解除されると、長孔11H,11Hの形状に沿って上端部H3,H3に向けて移動していく。そして、この移動に伴って、支承部4Aが、連結リンク12,12の回動を伴いながら図2の初期位置から図3の衝突対応位置示す後突対応位置にまで相対的に上前方向へ移動していく。
The
一対の案内部材17,17は合成樹脂によって形成されており、これらの後端が、基台11の上端寄りの部分に軸支されるかたちで幅方向に並べて配設されて、基台11に対して軸回動可能に支持されている。各案内部材17,17と基台11との間には、捩りばね17S,17Sがそれぞれ掛けられている。捩りばね17S,17Sは、それぞれ連結軸17A,17Aに巻き掛けられたかたちで設けられており、その一端を案内部材17,17に掛着させ、他端を基台11に掛着させている。案内部材17,17の前端部分には、さじ状の受部17B,17Bが形成されている。案内部材17,17は、捩りばね17Sによって、さじ状の受部17B,17Bを長孔11H,11Hの孔内にそれぞれ露出させる姿勢状態に付勢されている。
The pair of
次に、シートバック2内に設けられた、車両後突時に乗員の背凭れ荷重を検知する衝突検知機構について説明する。図1及び図4に示されるように、シートバック2の内部には、その中腹部に、幅方向に延びる折れ曲がり棒状の押動部材20が配設されている。押動部材20は、その幅方向の中程の部位が、乗員の背凭れ荷重を受ける受承部21として形成されている。押動部材20の一端部(図面右側の端部)は、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2FのサイドフレームFsに軸回動可能な状態で支持されている。押動部材20の一端部とサイドフレームFsとの間には、捩りばね20Sが掛けられている。捩りばね20Sは、予め捩り込まれた状態で設けられており、受承部21を前方へ移動させる方向に押動部材20を回動付勢している。これにより、押動部材20は、シートバック2の背凭れ面に設けられたクッションパッド(図示省略)と当接する位置で、その付勢による回動が規制された状態として保持されている。また、押動部材20の他端部(図面左側の端部)は、サイドフレームFsに配設されたダンパー30の連結腕31Aに剛結合されている。
Next, a collision detection mechanism that is provided in the seat back 2 and detects an occupant's backrest load at the time of a vehicle rear-end collision will be described. As shown in FIGS. 1 and 4, inside the seat back 2, a bending rod-like pushing
ダンパー30は、回動軸31と円筒形状のケース32とを有して成るロータリー式の構造となっている。詳しくは、回動軸31は、ケース32の筒状内に挿通されたかたちでケース32に対して軸回動可能に連結されている。そして、この筒状のケース32と回動軸31との間には、シリコンオイル等の粘性流体が密閉状態で充填されている。この粘性流体は、回動軸31のケース32に対する相対的な回動速度の高低によって、回動軸31の回動力をその粘性抵抗によってケース32に伝達したり、回動軸31をケース32の内部で空振りさせて伝達を遮断したりすることのできる特性を備えている。回動軸31は、押動部材20の一端部が軸支された位置と同軸上の位置で軸支されている。そして、回動軸31は、その半径方向の外方に延びて形成された連結腕31Aに、押動部材20の左側の端部が剛結合されて、これと一体的な状態とされている。したがって、押動部材20は、この同軸上に配された両端の軸支構造によって、両サイドフレームFs,Fsに対して軸回動可能に支持されている。
The
上記構成の押動部材20は、受承部21において乗員からの背凭れ荷重を受ける。これにより、押動部材20は、受承部21が後方側に押圧される動きを受けて、これと一体的に連結されたダンパー30の回動軸31を軸回動させる。このとき、回動軸31の軸回動する速度が、通常の着座使用時の背凭れ荷重によって受ける程度の比較的緩やかな速度である場合には、回動軸31の回動力はケース32には伝達されない。しかし、回動軸31の軸回動する速度が、車両後突に伴う比較的大きな背凭れ荷重によって受ける比較的速い速度である場合には、回動軸31の回動力がケース32に伝達され、ケース32がこれと一体的となって回動する。
The pushing
ケース32は、その半径方向の外方に延びて形成された操作腕32Aに、第1ケーブル40のインナー部材41の下端部が繋がれて、これと一体的な状態とされている。したがって、ケース32は、回動軸31と一体的な軸回動が行われることにより、インナー部材41を下方向に牽引操作する。これを受けて、第2ケーブル50もケーブル操作されて、ヘッドレスト移動機構10による支承部4Aの規制状態が解除される。ケース32の操作腕32Aは、サイドフレームFsに固着された折曲げ板状の取付ブラケット60のストッパ62と当接することにより、捩りばね20Sによる押動部材20との一体的な付勢方向への回動移動が規制されている。
In the
次に、本発明の最大のポイントである第1ケーブル40と第2ケーブル50との連結構造について説明する。図5〜7に示されるように、第1ケーブル40と第2ケーブル50は、ヘッドレスト4のステー4Bを挿入保持するサポート2Sにおいて、互いの連結端部が連結されるようになっている。第1ケーブル40は、これの連結端部がサポート2Sの挿込口Sa内に下側から挿し込まれ、第2ケーブル50は、これの連結端部がサポート2Sの挿込口Sa内に上側から挿し込まれた状態で、第1ケーブル40と第2ケーブル50が連結されている。なお、図5〜9では、図1とは逆の方向(シート1の背面側)から見た状態で図示している。
Next, a connection structure between the
図5に示されるように、第1ケーブル40は、可撓性を有した線状のインナー部材41が管状のアウター部材42の内部に挿通された2重構造となっている。第1ケーブル40の上端部は、第2ケーブル50の下端部と連結される連結端部として構成されている。具体的には、インナー部材41の上端部には、T字状に半径方向の外方に突出した2本の係合ピン41P・41Pが対向位置に一体形成されている。アウター部材42の周壁には、係合ピン41Pの両端をそれぞれ貫通させることのできる長孔42S,42Sが形成されている。長孔42S,42Sは、アウター部材42の周壁に、軸方向に長尺となる形状に形成されており、その長孔42S,42Sの範囲内で、インナー部材41の軸方向への相対移動を許容している。また、アウター部材42の上端部には、その管状の開口端部を塞ぐかたちで頭部42Hを有する。頭部42Hの周壁には、半径方向の外方に突出した2本の係合突起42P・42Pが対向位置に一体形成されている。アウター部材42の連結端部は合成樹脂によって形成されており、図6〜9に示されるように、その軸方向下部が、挿込口Saの内径と合致するように部分的に半径方向の外方に膨らんでいる。これにより、アウター部材42が挿込口Saに対してガタツキのない状態で嵌め込めるようになっていると共に、アウター部材42の挿込口Saに対する軸方向移動がスムーズに行えるようになっている。インナー部材41の係合ピン41P・41P及びアウター部材42の係合突起42Pの径方向突出量も挿込口Saの内径より小さくなっており、アウター部材42の下部膨らんだ部分の外径とほぼ同じになっている。アウター部材42の連結端部(下部膨らみ部を除く)の外径は、第2ケーブル50のアウター部材52としてのステー4Bの内径より小さい。一方、アウター部材42の連結端部下部の膨らみ部の外径、並びに係合ピン41P及び係合突起42Pの径方向突出量は、ステー4Bの内径より大きくステー4Bの外径と略同じになっている。
As shown in FIG. 5, the
図4に示されるように、第1ケーブル40の下端部は、サイドフレームFsに固着された折曲げ板状の取付ブラケット60のアウター取付部位61に嵌め込まれることにより、これと軸方向に一体的な状態とされて保持されている。インナー部材41の下端部は、ダンパー30の操作腕32Aに繋がれていている。そして、インナー部材41の下端が操作腕32Aによって下方向に牽引されることにより、同インナー部材41の下端がアウター部材42の下端から引き出されるかたちで牽引操作される。
As shown in FIG. 4, the lower end portion of the
第2ケーブル50はヘッドレスト4に配索されており、図5に示されるように、比較的剛性の高い棒状のインナー部材51が、管状のステー4Bによって構成されたアウター部材52の内部に挿し通された2重構造となっている。すなわち、アウター部材52はステー4Bによってそれ自体の構成が代用されている。したがって、以下の説明では、ステー4Bによって、アウター部材52の構成を説明することとする。第2ケーブル50の下端部は、第1ケーブル40の上端部と連結される連結端部として構成されている。インナー部材51の上端は、ヘッドレスト移動機構10の連結腕15Aに繋がれており、インナー部材51がステー4Bの内部に吊り下げられた状態として保持されている。ステー4Bの周壁には、その軸対称の2箇所の位置に、下端部から上方に向けて軸方向に延びる受入溝Bd,Bdが貫通して形成されている。受入溝Bdは、その軸方向の終端部が周方向に向けて湾曲した形状に形成されている。両受入溝Bd・Bd同士は、軸対称となるかたちで互いに周方向の逆向きに湾曲した形状に形成されている。また、受入溝Bd・Bdより上方のステー4Bの周壁には、その軸対称の2箇所の位置に2つの長孔状の係合孔Bt・Btが内外貫通状に穿設されている。各係合孔Btの軸方向(上下方向)寸法は、第1のケーブルの相対移動距離よりも大きい。
The
第1ケーブル40と第2ケーブル50とを連結する場合、先ず、図6に示すように、第1ケーブル40の連結端部をサポート2Sの下方から挿入して、該サポート2Sの上端より上方に第1ケーブル40の連結端部が突き出した状態とする。ここで、サポート2Sには、挿込口Saの口内に向けて付勢された係止爪Stが設けられている。係止爪Stは、常時は挿込口Saの内部に突出した姿勢状態に保持されており、ツマミSbを横から押込む操作を行うことによって、挿込口Sa外に押し退けられるようになっている。これら係止爪St及びツマミSbは、本来的には、ツマミSbの押込み操作を行いながらステー4Bの挿込量を変更することにより、ヘッドレスト4の設置高さ位置を自在に調整することができる高さ調整手段として設けられている。そこでこれを利用して、第1ケーブル40の連結端部を係止爪Stへ載置することで、第1ケーブル40の連結端部がサポート2Sの上端より上方に突き出した状態で保持できる。
When connecting the
次いで、第1ケーブル40の係合ピン41P・41Pと第2ケーブル50の受入溝Bd・Bdとを位置合わせした状態で、ステー4Bを第1ケーブル40のアウター部材42に上方から挿し込んでいく。すると、ステー4Bは、その管状の内部に、第1ケーブル40のアウター部材42の頭部42Hを受け入れながら、両受入溝Bd,Bd内にそれぞれ係合ピン41P・41Pを受け入れていく。なお、この時点では、係合突起42Pと係合孔Btとは周方向において位置ズレした関係にある。また、係合ピン41P・41Pの先端とステー4Bの外面とは略面一となっている。係合突起42P・42Pは可撓性を有する樹脂製なので、ステー4Bをアウター部材42に上方から挿し込んだとき、係合突起42P・42Pは内側へ撓みながらステー4Bの内部に受け入れられる。
Next, the
さらにステー4Bをアウター部材42に上方から挿し込んでいくと、第1ケーブル40が周方向へ回転しながら、係合ピン41Pが受入れ溝Bdの形状に沿って終端部まで移動する。これに伴い、係合突起42P・42Pが係合孔Bt・Btに臨んだ状態となり、ステー4B内で撓んでいた係合突起42P・42Pが元の状態へ戻って、係合突起42Pが係合孔Btと係合する。これにより、第1ケーブル40と第2ケーブル50との抜け外れが確実に防止された状態で、第1ケーブル40のインナー部材41の上端部と第2ケーブル50のアウター部材52(ステー4B)の下端部とが軸連結された状態となる。このとき、係合ピン41P・41Pは、受入溝Bd,Bdの形状により、サポート2Sに対する軸方向(上下方向)への相対移動が可能であるが、ステー4Bに対しては軸方向への相対移動が規制された状態となる。一方で、係合突起42Pがアウター部材42の長孔42S内で相対移動可能となっていることで、アウター部材42は、サポート2S及びステー4Bに対する軸方向(上下方向)への相対移動が可能である。このように、第1ケーブル40と第2ケーブル50と、サポート2Sより上方で連結することで、第1ケーブル40と第2ケーブル50とが確実に連結されたことを目視により確認できる。第1ケーブル40と第2ケーブル50とを連結できたら、最後に、図7に示すようにツマミSbを押し込みながらヘッドレスト4を下方に押し込んで、第1ケーブル40と第2ケーブル50との連結部をサポート2S内へ没入させればよい。
When the
このような軸連結構造によって、詳細は後述するが、第1ケーブル40はインナー部材41が下方側に牽引操作される牽引式のケーブル構造となっており、第2ケーブル50はインナー部材51が上方側に押し上げられる押出式のケーブル構造となっている。すなわち、第1ケーブル40と第2ケーブル50とが逆転式の軸連結構造となっている。また、このように両ケーブル40・50が連結された状態では、図8に示されるように、第2ケーブル50のインナー部材51の下端は、第1ケーブル40のアウター部材42の頭部42Hから上方側に少し離れた位置に位置している。これにより、ステー4Bの挿し込み操作時に、第2ケーブル50のインナー部材51が、第1ケーブル40のアウター部材42の頭部42Hに下方から押し上げ操作されないようになっている。
Although the details will be described later, the
次に、作用について説明する。車両が後突すると、シートバック2内の押動部材20は、受承部21において車両衝突に伴う乗員からの比較的大きな背凭れ荷重を受けて、速い速度で回動する。すると、ダンパー30の回動軸31が軸回動し、ケース32の操作腕32Aがこれと一体的となって回動する。これにより、第1ケーブル40のインナー部材41が下方へ牽引される。第1ケーブル40のインナー部材41が下方へ牽引されると、図9に示されるように、アウター部材42の頭部42Hに押し上げられるかたちで、インナー部材51が上方に押し上げ操作される。このとき、第2ケーブル50のアウター部材52とされているステー4Bは、第1ケーブル40のインナー部材41と一体的な状態となっている。したがって、第1ケーブル40のインナー部材41が下方に牽引操作されると、実際にはアウター部材42が相対的に上方に押し動かされるかたちとなる。このとき、第2ケーブル50(ステー4B)の係合孔Btの軸方向寸法は、第1ケーブル40の相対移動距離よりも大きいので、第1ケーブル40の係合突起42Pはステー4Bの係合孔Bt内を上方へ相対移動する。これにより、アウター部材42の頭部42Hによって、第2ケーブル50のインナー部材51が下方から押し上げ操作される。第2ケーブル50のインナー部材51が押し上げ操作されると、ヘッドレスト移動機構10の連結腕15Aが反時計回りに回動操作されて、支承部4Aの初期位置での保持状態が解除される(図3参照)。
Next, the operation will be described. When the vehicle collides rearward, the pushing
連結腕15Aが回動操作されると、操作腕15C,15Cがフック14,14との係合状態から外され、フック14,14は操作腕15C,15Cと共に回動する(図2参照)。これにより、引張ばね16の付勢力によって、連結軸13Aが長孔11Hに沿って上方へ摺動することで、支承部4Aが上前方向へ瞬時に相対移動する。このとき、連結軸13Aは、支承部4Aが後方側に押し動かされる動きによって、長孔11H,11Hの後方側に波状に形成された第1ストッパ部H1,H1や第2ストッパ部H2,H2に入り込むようになっている。これにより、連結軸13Aが長孔11H,11Hの下端部H0,H0に押し戻されないようにその動きを規制することができ、支承部4Aが後方側に押し戻さるのを防止することができる。したがって、乗員の頭部を、一定の位置に保持されている支承部4Aによって、安定して受け止めることができる。
When the connecting
(変形例)
ヘッドレスト移動機構10としては、例えば4節リンク機構を有する機構を採用することもできる。第2ケーブル50のアウター部材52は、ステー4Bによって構成されていなくてもよく、別途の管状部材を配して構成してもよい。第2ケーブル50に形成される受入溝Bdの形状は、周方向に向けて真っ直ぐに屈曲した形状となっていてもよい。また、第2ケーブル50の受入溝Bd及び係合孔Btや、第1ケーブルの係合ピン41Pは、必ずしもそれらの軸対称位置に複数設定される必要はなく、周方向の1箇所又は3箇所以上設けることもできる。また、上記実施例においても、特許文献1のようにサポート2Sに挿入溝を設けてもよい。
(Modification)
As the
1 シート
2 シートバック
2S サポート
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4A 支承部
4B ステー
10 ヘッドレスト移動機構
20 押動部材
21 受承部
30 ダンパー
32A 操作腕
40 第1ケーブル
41 インナー部材
41P 係合ピン
42 アウター部材
42P 係合突起
50 第2ケーブル
51 インナー部材
52 アウター部材
60 取付ブラケット
Bd 受入溝
Bt 係合孔
Fs サイドフレーム
Fu アッパフレーム
Sa 挿込口
Sb ツマミ
St 係止爪
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記ケーブル部材は、前記シートバックの内部に配索された第1のケーブルと、該第1のケーブルと軸方向に連結され、前記ヘッドレストの内部に配索された第2のケーブルとからなり、
前記第1のケーブル及び第2のケーブルは、共に線状のインナー部材が管状のアウター部材の内部に挿通された二重構造となっており、
前記第1のケーブルのインナー部材の連結端部には、径方向外方に突出する係合ピンが設けられており、
前記第2のケーブルのアウター部材の連結端部には、前記第1のケーブルの係合ピンを軸方向に受け入れることのできる受入溝が形成されており、
前記第2のケーブルのアウター部材を前記第1のケーブルのアウター部材に上方から挿し込んで、前記第1のケーブルの係合ピンが前記第2のケーブルの受入溝へ案内移動されることで、前記第1のケーブルのインナー部材と前記第2のケーブルのアウター部材が互いに軸方向へ相対移動可能な軸連結状態となるケーブル連結構造であって、
前記第2のケーブルのアウター部材の周壁には、長孔状の係合孔が内外貫通状に穿設されており、
前記第1のケーブルのアウター部材の頭部には、径方向外方に突出する係合突起が設けられており、
前記第2のケーブルのアウター部材を前記第1のケーブルのアウター部材に上方から挿し込んだとき、前記第2のケーブルの係合孔と前記第1のケーブルの係合突起とが軸方向へ相対移動可能な状態で係合し、
前記第2のケーブルの係合孔の軸方向寸法は、前記第1のケーブルのインナー部材及びアウター部材の相対移動距離と同じ若しくは大きいことを特徴とするケーブル連結構造。 The mechanism arranged inside the seat back of the vehicle seat and the mechanism arranged inside the headrest installed on the upper part of the seat back can be interlocked with each other via a cable member,
The cable member includes a first cable routed inside the seat back, and a second cable axially connected to the first cable and routed inside the headrest.
Both the first cable and the second cable have a double structure in which a linear inner member is inserted into a tubular outer member,
An engagement pin projecting radially outward is provided at the connection end of the inner member of the first cable,
The connection end of the outer member of the second cable is formed with a receiving groove capable of receiving the engagement pin of the first cable in the axial direction.
The outer member of the second cable is inserted into the outer member of the first cable from above, and the engagement pin of the first cable is guided and moved to the receiving groove of the second cable. A cable connection structure in which the inner member of the first cable and the outer member of the second cable are in an axially connected state in which they can move relative to each other in the axial direction,
In the peripheral wall of the outer member of the second cable, a long hole-like engagement hole is formed so as to penetrate inside and outside,
The head of the outer member of the first cable is provided with an engaging protrusion that protrudes radially outward,
When the outer member of the second cable is inserted into the outer member of the first cable from above, the engagement hole of the second cable and the engagement protrusion of the first cable are relatively relative to each other in the axial direction. engage movably in,
The cable connection structure , wherein an axial dimension of the engagement hole of the second cable is equal to or larger than a relative movement distance of the inner member and the outer member of the first cable .
前記第1のケーブルと第2のケーブルとの連結は、前記第1のケーブルを、前記ヘッドレストのステーを挿通保持するサポート部の下方から挿入して、該サポート部の上端より上方に前記第1のケーブルの連結端部が突き出した状態で行い、
前記第1のケーブルと第2のケーブルとを連結したとき、前記第2のケーブルの係合孔と前記第1のケーブルの係合突起との係合が目視可能である、ケーブル連結構造。 The cable connection structure according to claim 1,
The first cable and the second cable are connected by inserting the first cable from below the support portion that inserts and holds the stay of the headrest and above the upper end of the support portion. This is done with the connecting end of the cable protruding,
A cable connection structure in which when the first cable and the second cable are connected, the engagement between the engagement hole of the second cable and the engagement protrusion of the first cable is visible.
前記サポート部には、前記ヘッドレストの高さ位置を調整保持する高さ調整手段を有し、
前記前記第1のケーブルと第2のケーブルとを連結させる際の、前記第1のケーブルが前記サポート部の上端より上方に突き出した状態が、前記サポート部の高さ調整手段によって保持される、ケーブル連結構造。
The cable connection structure according to claim 2,
The support portion has a height adjusting means for adjusting and holding the height position of the headrest,
The state in which the first cable protrudes upward from the upper end of the support portion when the first cable and the second cable are connected is held by the height adjusting means of the support portion. Cable connection structure.
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