JP5272500B2 - 固定金具の破損の可能性の判定装置、固定金具の取付計画の作成装置、固定金具の破損の可能性の判定方法、固定金具の取付計画の作成方法 - Google Patents
固定金具の破損の可能性の判定装置、固定金具の取付計画の作成装置、固定金具の破損の可能性の判定方法、固定金具の取付計画の作成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5272500B2 JP5272500B2 JP2008119014A JP2008119014A JP5272500B2 JP 5272500 B2 JP5272500 B2 JP 5272500B2 JP 2008119014 A JP2008119014 A JP 2008119014A JP 2008119014 A JP2008119014 A JP 2008119014A JP 5272500 B2 JP5272500 B2 JP 5272500B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing bracket
- earthquake
- information
- fixture
- possibility
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Description
図1は、本実施形態の固定金具判定装置による計画の対象となる機器1及びこの機器1の固定状況を示す斜視図である。以下の説明では、同図に示すように、幅L、奥行きW、高さHの機器の各側面の下端と床との間に、図2に示すような、L型の固定金具2をボルト3により取り付けて機器1の耐震補強を行う場合に、固定金具2を取り付ける必要性、固定金具2の破損の可能性、及びボルト3の破損の可能性を判定する場合を例として説明する。
出力部50は、耐震性判定部40における判定結果を必要に応じて印刷出力又は画像出力する。
なお、上記の各機能部10〜50の機能は、コンピュータのCPUがメモリに記録されたプログラムを実行することにより実現される。
予め、計画担当者は、耐震補強の依頼者が求める耐震性能や、機器1の設置される床の状況等に応じて、設計水平加速度aH及び設計鉛直加速度aVを含む地震情報を決定しておく。例えば、より高い耐震性能を持たせる場合や、機器1の設置される床が上げ床である場合には、設計水平加速度aH及び設計鉛直加速度aVを大きく設定するとよい。
機器1の図中右下の端部を中心としたモーメントを考えると、危機が転倒する条件として以下の式が導かれる。
kH・w・hG<LG・(1−kV)・w
この式を整理すると、以下の式が導かれる。
LG/hG>kH/(1−kV) …(1)
なお、式中の各記号が示す値は以下の通りである。w:機器1の重量、hG:重心の高さ、LG:機器1の端部から重心までの水平距離(LG≦L/2)、aH:設計水平加速度、aV:設計鉛直加速度、kH:設計水平加速度比(=aH/9.8[m/s2])、kV:設計鉛直加速度比(=aV/9.8[m/s2])である。
Q=kH×w/N …(2)
R={kH×hG−(1−kV)×LG}×w/(D×Nt) …(3)
また、ボルト3の短期許容せん断力Qa、短期許容引張力Naは以下の式で算出される。
Qa=fs×Ab …(4)
Na=ft×Ab …(5)
なお、上記の式中の各記号が示す値は以下の通りである。N:ボルト3の総本数、D:機器1の幅、Nt:引張側のボルト3の本数、Ab:ボルト3の有効断面積。
以上の工程により、ボルト3及び固定金具2の破損の可能性の有無を判定することができる。
まず、STEP100において、地震情報入力部10により、地震情報として以下の値の入力を受け付ける。
設計水平加速度aH=980[cm/sec2]
設計鉛直加速度aV=490[cm/sec2]
機器1の重量w=1200[kg]
高さH=2500[mm]
幅L=2000[mm]
重心高さhG=1250[mm]
重心までの水平距離LG=1000[mm]
固定金具2の許容曲げ応力度(短期)fb=2200[kg/cm2]
ボルト3の許容引張応力度(短期)ft=1800[kg/cm2]
ボルト3の許容せん断応力度(短期)fs=1350[kg/cm2]
固定金具2の幅c=12.0[cm]
固定金具2の高さa=12.0[cm]
固定金具2の設計厚d=1.2[cm]
機器1の一側面あたりの固定金具2の取付個数N0=3
固定金具2個あたりのボルト3の本数m=2
固定金具2のボルト孔2Aの径φ0=10[mm]
ボルト3の径φ=8[mm]
このため、STEP260において、固定金具2の設計板厚d>必要な板厚d0となるので、固定金具2の破損する可能性がないと判定される。そして、STEP280において、出力部50により固定金具2及びボルト3の破損の可能性がない旨表示され、機器1の耐震計画の安全性が確認されることとなる。
2 固定金具
2A ボルト孔
3 ボルト
10 地震情報入力部
20 機器情報入力部
30 固定金具情報入力部
40 耐震性判定部
50 出力部
Claims (8)
- 地震時に転倒するのを防止するために、対象物を固定するべく取り付けられる固定金具の破損の可能性を判定する装置であって、
想定される地震規模を示す地震情報の入力を受け付ける地震情報入力部と、
対象物の寸法及び重量に関する対象物情報の入力を受け付ける対象物情報入力部と、
固定金具の寸法、強度、取付個数及び取付位置を含む固定金具情報の入力を受け付ける固定金具情報入力部と、
前記地震情報入力部が入力を受け付けた地震情報、前記対象物情報入力部が入力を受け付けた前記対象物情報、及び前記固定金具情報入力部が入力を受け付けた固定金具情報に基づき、前記固定金具の破損する可能性の有無を判定する耐震性判定部と、を備えることを特徴とする装置。 - 請求項1記載の装置であって、
前記固定金具は、ボルトにより前記対象物に取り付けられており、
前記固定金具情報は、前記ボルトの寸法、強度、取付個数及び取付位置に関する情報を含み、
前記耐震性判定部は、前記固定金具の破損する可能性の有無を判定するとともに、前記ボルトが破損する可能性の有無を判定することを特徴とする装置。 - 請求項1又は2記載の装置であって、
前記耐震性判定部は、地震情報と、機器情報とに基き、前記固定金具を取り付けない状態での、前記装置の転倒の可能性の有無を判定することを特徴とする装置。 - 地震時に転倒するのを防止するために、対象物を固定するべく取り付けられる固定金具の寸法、強度、及び取付個数からなる複数の固定金具条件のうち何れか一つの固定金具条件を算出する固定金具の取付計画を作成する装置であって、
想定される地震の規模を示す地震情報の入力を受け付ける地震情報入力部と、
対象物の寸法及び重量に関する対象物情報の入力を受け付ける対象物情報入力部と、
前記複数の固定金具条件のうち前記一つの固定金具条件を除く固定金具情報の入力を受け付ける固定金具情報入力部と、
前記地震情報入力部が入力を受け付けた地震情報、前記対象物情報入力部が入力を受け付けた前記対象物情報、及び前記固定金具情報入力部が入力を受け付けた固定金具情報に基づき、前記一つの固定金具条件を求める耐震性判定部と、を備えることを特徴とする装置。 - 請求項4記載の装置であって、
前記固定金具は、ボルトにより前記対象物に取り付けられており、
前記固定金具情報は、前記ボルトの寸法、強度、取付個数及び取付位置からなる複数のボルト固定条件のうち何れか一つのボルト固定条件を除く情報を含み、
前記耐震性判定部は、前記固定金具の破損する可能性の有無を判定するとともに、前記一つのボルト固定条件を求めることを特徴とする装置。 - 請求項4又は5記載の装置であって、
前記耐震性判定部は、地震情報入力部と、機器情報入力部とに基き、前記固定金具を取り付けない状態で、前記装置の転倒の可能性の有無を判定することを特徴とする装置。 - 地震時に転倒するのを防止するために、対象物を固定するべく取り付けられる固定金具の取付計画を判定する方法であって、
想定される地震の規模に関する地震情報と、
対象物の寸法及び重量に関する対象物情報と、
固定金具の寸法、強度、取付個数及び取付位置を含む固定金具情報と、に基づき、前記固定金具の破損する可能性の有無を判定することを特徴とする方法。 - 地震時に転倒するのを防止するために、対象物を固定するべく取り付けられる固定金具の寸法、強度、及び取付個数からなる複数の固定金具条件のうち何れか一つの固定金具条件を算出する固定金具の取付計画を作成する方法であって、
想定される地震の規模に関する地震情報と、
対象物の寸法及び重量に関する対象物情報と、
前記複数の固定金具条件のうち前記一つの固定金具条件を除く固定金具情報と、に基づき、前記一つの固定金具条件を求めることを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008119014A JP5272500B2 (ja) | 2008-04-30 | 2008-04-30 | 固定金具の破損の可能性の判定装置、固定金具の取付計画の作成装置、固定金具の破損の可能性の判定方法、固定金具の取付計画の作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008119014A JP5272500B2 (ja) | 2008-04-30 | 2008-04-30 | 固定金具の破損の可能性の判定装置、固定金具の取付計画の作成装置、固定金具の破損の可能性の判定方法、固定金具の取付計画の作成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009268509A JP2009268509A (ja) | 2009-11-19 |
JP5272500B2 true JP5272500B2 (ja) | 2013-08-28 |
Family
ID=41435601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008119014A Active JP5272500B2 (ja) | 2008-04-30 | 2008-04-30 | 固定金具の破損の可能性の判定装置、固定金具の取付計画の作成装置、固定金具の破損の可能性の判定方法、固定金具の取付計画の作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5272500B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7246826B2 (ja) * | 2018-12-06 | 2023-03-28 | 日本無線株式会社 | 強度・変位判定方法および強度・変位判定プログラム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3180942B2 (ja) * | 1995-05-17 | 2001-07-03 | エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社 | 家具の転倒防止具 |
JP3859587B2 (ja) * | 2001-12-12 | 2006-12-20 | 東京瓦斯株式会社 | 配管耐震性評価方法および配管耐震性評価装置 |
-
2008
- 2008-04-30 JP JP2008119014A patent/JP5272500B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009268509A (ja) | 2009-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Filiatrault et al. | Performance-based seismic design of nonstructural building elements | |
Yun et al. | Seismic performance evaluation for steel moment frames | |
Qi et al. | Seismic evaluation of two‐elevation ceiling system by shake table tests | |
Henry et al. | Behaviour of tilt‐up precast concrete buildings during the 2010/2011 Christchurch earthquakes | |
Tian | Experimental seismic study of pressurized fire sprinkler piping subsystems | |
Wieser | Assessment of floor accelerations in yielding buildings | |
Lim et al. | Dynamic response of a non-structural component with three supports in multi-directional earthquakes | |
Lu et al. | Shaking table test method of building curtain walls using floor capacity demand diagrams | |
JP5372479B2 (ja) | 木造家屋の耐震又は風圧強度測定方法および装置 | |
JP5272500B2 (ja) | 固定金具の破損の可能性の判定装置、固定金具の取付計画の作成装置、固定金具の破損の可能性の判定方法、固定金具の取付計画の作成方法 | |
Zhang et al. | Evaluation of seismic response of server cabinets through shaking table tests | |
Gilani et al. | Seismic evaluation of suspended ceiling systems using static and dynamic procedures | |
Gilani et al. | Proposed New approach for the seismic evaluation testing of suspended ceiling systems | |
Gilani et al. | Seismic evaluation procedure for suspended ceilings and components, new experimental approach | |
Zhang et al. | Anti-collapse behavior of modular steel buildings with corrugated panels | |
Giriunas | Progressive collapse analysis of an existing building | |
Hare et al. | Precast double tee support systems-10 Years on | |
JP5180056B2 (ja) | ブレース付き柱・梁架構の露出型柱脚部の設計支援方法および設計支援システム | |
Vafaei et al. | An Ideal strain gage placement plan for structural health monitoring under seismic loadings | |
Karalar et al. | Assessing 3D Earthquake Behaviour of Nonstructural Components Under Eurocode 8 Standard | |
JP5705431B2 (ja) | 建物、及び耐震要素選択方法 | |
JP2013217778A (ja) | 地震表示計 | |
Boulanger et al. | Analysis of a damaged 12-storey frame-wall concrete building during the 2010 Haiti earthquake Part I: Dynamic behaviour assessment | |
Galloway et al. | Performance of multi-storey reinforced concrete buildings in the Darfield earthquake | |
Kyriakopoulos | Upgrade of seismically deficient steel frame structures built in Canada between the 1960s and 1980s using passive supplemental damping |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130416 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130429 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5272500 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |