JP5268767B2 - 字幕変換システム - Google Patents

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Description

本発明は、受信した放送波に含まれる字幕データを変換する受信機を備える字幕変換システムに関する。特に、受信した放送波に含まれる字幕データを変換し、変換したデータを端末に送信する受信機を備える字幕変換システムに関する。
従来から、所望の字幕テキストに対応する画像を再生することができる映像ソフト再生装置に関する技術が知られている(特許文献1)。この技術によれば、映像ソフトの字幕テキストデータ及びタイムコードデータをデータベース化して番組等のインデックスとして利用することが可能であるとしている。
また、近年、符号化したデータを放送波により伝送する手法を用いて、テレビ受信機等をJava仮想マシンとして用いる技術が知られている(非特許文献1)。この技術によれば、放送局はJava仮想マシンとしてのテレビ受信機等にメッセージ又はプログラム等を送信し、テレビ受信機等はJava(登録商標)アプリケーション・プログラミング・インタフェース(Java API)を用いて、受信したメッセージに対する所定の処理等を実施することができる。デジタル放送を受信可能なテレビ受信機等をJava仮想マシンとして動作させる当技術分野の技術は、参照により全体を本願明細書に取り入れるものとする。
しかしながら、従来の映像ソフト再生装置に用いられる技術においては、処理能力や機能の限られたテレビ受信機等を用いて大量の字幕データ等を蓄積しておくことには限界があった。また、同じ理由により、受信したテレビ放送に含まれる字幕データを、テレビ受信機等を用いてさらに加工することは困難であった。
本発明は、受信したテレビ放送に含まれる字幕データをデータ変換し、変換した字幕データを利用することが可能な、テレビ受信システムを提供することを目的とする。また、本発明は、従来の受信機では困難なデータ処理や、従来の受信機では不可能である多様なサービスを実現することを目的とする。
本発明においては次のような手段を提供する。
本発明の第1の態様によると、デジタル放送で放送された字幕データを受信するためのデジタル放送受信システムであって、デジタル放送受信システムは少なくとも一つの放送受信装置及び放送受信装置と通信可能に接続する端末装置を備え、放送受信装置は、デジタル放送を受信するデジタル放送受信部と、デジタル放送から字幕データを復号するデジタル放送復号部と、復号された字幕データから、予め用意した変換プログラムを用いて変換字幕データを生成する変換字幕データ生成部と、変換字幕データを端末装置に送信する変換字幕データ送信部とを備えることを特徴とする、デジタル放送受信システムが提供される。
好適には、本発明に係る受信システムに含まれる放送受信装置は、典型的にはデジタル放送受信機であって、当技術分野に公知のJava APIを用いることが可能なJava仮想マシンである。このようなデジタル放送受信機は、放送局からのデジタル放送をJavaデータ放送として受け取ることが可能である。従って、放送局は、Java仮想マシンとしての当該デジタル放送受信機に対して、文字列等のデータ又は所定の処理を実行させるためのプログラム等を、それぞれ所定の仕様に従って送信することができる。本発明に係るデジタル放送受信機は、所定のAPIを用いて文字列の抽出等の処理を実施することができる。典型的には、本発明に係るデジタル放送受信機を含むJavaデータ放送の受信機等は、適宜記憶媒体等を用いて、経時的に放送により送られるデータを蓄積し、蓄積したデータから所定の情報又はプログラムを取り出して動作する。
好適には、本発明に係る受信システムに含まれる端末装置は、前述の放送受信装置と通信可能に接続する外部機器である。例えば、このような通信端末は、パーソナル・コンピュータ、携帯電話、ネットワーク端末等の形態で提供可能であるが、これらに限定しない。
本発明に係る受信システムにおける放送受信装置と端末装置との接続は、1対1の直接接続でもよく、市販入手可能な無線又は有線のブロードバンド・ルータ等を用いるホームネットワークを介した接続でもよい。あるいは、当該接続は公知の電力線ネットワーク接続等でもよい。従って、本発明に係る受信システムにおいては、典型的には家庭内に構成されるホームネットワーク等を用いて相互に接続された放送受信装置及び端末装置により構成することができる。
放送受信装置に接続する端末装置の数は一つに限定せず、複数の端末装置を用いてもよい。例えば、1台の放送受信装置に対して複数の端末装置を接続してもよい。従って、放送受信装置から送信されたデータを複数の端末装置で受信し、それぞれの端末装置はその設置状況又は設定に従って、受信したデータを個別に処理してもよい。これと逆に、複数の放送受信装置を1台の端末装置に接続して、本発明に係る受信システムを構成してもよい。端末装置側では、複数の放送受信装置のそれぞれを個別に識別して利用できるようにしてもよい。
本発明に係る受信システムに含まれる受信装置において、典型的には、デジタル放送受信部はデジタル放送を受信し、デジタル放送復号部は受信したデジタル放送からTS(Transport Stream、トランスポート・ストリーム)を復号する。特に、本発明においては、デジタル放送復号部の復号により、TSの一部として字幕データが復号される。
本発明に係る受信システムに含まれる変換字幕データ生成部は、復号された字幕データから、予め用意した変換プログラムを用いて変換字幕データを生成する。ここで、変換は、任意のデータの追加、削除又は抽出、任意のデータ形式(語長、変数又は定数の型、コード体系、コンピュータ言語等)の変換又は整形(表示制御コード等の追加又は削除)、任意のデータ構造(ヘッダ領域の有無、フィールドの定義等)の変換、複数のデータの連結、結合又は並び替え等を任意に含む。予め用意した変換プログラムは、変換字幕データ生成部に内蔵してもよく、変換字幕データ生成部の動作を制御するための任意の形態の制御手段の一部として設けられてもよく、適宜設計しうる。さらに、放送局は、本発明に係る変換字幕データ生成部で実施可能な変換プログラムを、所定の仕様に従って放送してもよい。すなわち、変換字幕データ生成部は、このように送信された変換プログラムを用いて、当該変換プログラムの放送の後に放送された字幕データから、変換字幕データを生成してもよい。
本発明に係る受信システムに含まれる変換字幕データ送信部は、変換字幕データを端末装置に送信する。変換字幕データ送信部による変換字幕データの送信は、公知のIPアドレス等を用いて送信先の端末装置を特定してもよく、ブロードキャスト送信等を用いて送信先の端末装置を特定せずに行ってもよい。
さらに、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいて、端末装置は、放送受信装置から送信された変換字幕データを受信する変換字幕データ受信部と、受信した変換字幕データに対して字幕データに時間情報を付加して処理変換字幕データを生成する処理変換字幕データ生成部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るデジタル放送受信システムに含まれる端末装置が付加する時間情報は、典型的には、復号されたTSに含まれる表示時刻(PTS:Presntation Time Stamp)である。すなわち、処理変換字幕データ生成部は、表示時刻と字幕データに含まれるデータとを連結して、処理変換字幕データを生成する。従って、この処理変換字幕データを用いることにより、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいては、特定の字幕データと特定の表示時刻との関連付けを利用することが可能になる。具体的には、ユーザが視認可能な字幕データに対して、特定の表示時刻が関連付けられる。
さらに、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいて、前記処理変換字幕データ生成部は、前記受信した前記変換字幕データに対して、さらに、番組情報を付加する処理、メタデータを付加する処理、又は所定のデータフォーマットに変換する処理を実施することを特徴とする。
本発明に係るデジタル放送受信システムにおいては、表示時刻(PTS)との関連付けを有する字幕データに対して、さらに、番組情報の付加、メタデータの付加、又は所定のデータフォーマットへの変換が可能である。これらの処理は、本発明に係る端末装置を用いて実施できる。従って、本発明においては、テレビ受信機等の形態を有する放送受信装置の負荷を増大させずに、放送された字幕データに対する多様な利用形態を提供することが可能になる。
さらに、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいて、所定のデータフォーマットは、ハイパーテキスト又は拡張可能マークアップ言語のいずれかを含む。
処理変換字幕データ生成部が用いる所定のデータフォーマットに関して、ハイパーテキストは、典型的にはHTML(JIS X 4156:2005)仕様に準拠するテキスト形式のデータであり、拡張可能マークアップ言語は、例えばXML(JIS X 4159:2002)仕様に準拠するテキスト形式のデータである。従って、本発明に係るデジタル放送受信システムに含まれる端末装置が生成した処理変換字幕データは、HTML仕様のハイパーテキストを利用可能な、任意のアプリケーション・ソフトウェアにおいて用いることが可能である。例えば、インターネット・ブラウザが動作するパーソナル・コンピュータ又は携帯電話端末等を、本発明に係る端末装置として用いて、処理変換字幕データを利用することが可能である。例えば、時間的順序が連続している複数の字幕データを連結し、テキスト形式データを表形式で画面表示するためのタグを含むHTML仕様のテキストデータとして、処理変換字幕データを生成してもよい。ブラウザの動作が可能な端末装置を用いることにより、ユーザは、このような処理変換字幕データを、表形式で画面表示されるテキストとして一覧することができる。
さらに、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいて、端末装置は、処理変換字幕データを放送受信装置に送信する処理変換字幕データ送信部を備え、放送受信装置は、デジタル放送受信部が受信したデジタル放送を録画して再生するデジタル放送録画再生部と、端末装置から送信された処理変換字幕データを受信する処理変換字幕データ受信部と、受信した処理変換字幕データを再生する処理変換字幕データ再生部とを備え、デジタル放送復号部はデジタル放送録画再生部が再生したデジタル放送から字幕データを復号することを特徴とする。
端末装置が備える処理変換字幕データ送信部は、端末装置を用いて番組情報の付加、メタデータの付加、データフォーマットの変換等の処理が行われた処理変換字幕データを、放送受信装置に送信する。放送受信装置は、処理変換字幕データ受信部を用いて、当該処理が行われた字幕データを受信し、処理変換字幕データ再生部を用いて、当該受信した当該処理が行われた字幕データを、放送受信装置において再生する。このようにすることで、多様な処理が行われた字幕データを、再び放送受信装置で利用することが可能になる。
本発明に係る受信システムに含まれるデジタル放送録画再生部は、デジタル放送受信部を用いて受信したデジタル放送を録画し、録画したデジタル放送を再生する。ここで、デジタル放送録画再生部における録画とは、字幕データを含むデジタル放送を記憶することを指す。また、デジタル放送録画再生部における録画とは、字幕データを読み出し可能な状態で、記憶したデジタル放送を再生することを指す。
一実施形態において、デジタル放送録画再生部は、受信したデジタル放送をビットストリーム形式で記憶し、ビットストリーム形式で再生する。デジタル放送復号部は、当該ビットストリームからTSを復号する。すなわち、字幕データはTSの一部として復号される。
別の実施形態において、デジタル放送録画再生部は、受信したデジタル放送をTSとして記憶し、TSとして再生する。デジタル放送復号部は、TSの一部として含まれる字幕データを、すでに復号した字幕データとして扱うことができる。
また別の実施形態において、デジタル放送録画再生部は、受信したデジタル放送を、圧縮した動画データ形式の一つである、所定のビットレートのMPEG−2形式に変換して記憶すると共に、当該デジタル放送に含まれる字幕データを当該MPEG−2形式に変換したデジタル放送と関連付けて記憶し、再生するときには当該MPEG−2形式のデジタル放送を再生すると共に、当該関連付けられた字幕データを特定して用いる。デジタル放送復号部は、関連付けられた字幕データを、すでに復号した字幕データとして扱うことができる。デジタル放送を記憶するためのデータ形式は、MPEG−2に限らず、再生と対応した公知のデータ形式から選択してもよい。例えば、データ形式は、MPEG−4、QuickTime(登録商標)、FlashVideo(登録商標)等でもよい。記憶におけるデータ圧縮及び再生におけるデータ復号の方法及び手段は何でもよい。
これらのように、本発明に係る放送受信装置において、デジタル放送録画再生部は特定のデジタル放送と特定の字幕データとの関連付けを保持し、デジタル放送復号部は復号した又はすでに復号した字幕データを生成することができる。記憶するデジタル放送のデータ形式は何でもよく、ビットストリーム、TS、MPEG−2又は公知のデータ形式を任意に用いることが可能である。
さらに、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいて、端末装置は、変換字幕データ受信部により受信した変換字幕データを含む情報又は処理変換字幕データ生成部が生成した情報を表示する表示部と、表示部が表示する情報に基づく指示を受け付け、指示と時間情報とを関連付けて処理変換字幕データ送信部を介して放送受信装置に送信する再生位置情報を生成する再生位置指示部とを備え、放送受信装置は、再生位置指示部が生成した再生位置情報に基づいて、デジタル放送録画再生部に録画されたデジタル放送を、関連付けられた時間情報に対応する位置から再生することを特徴とする。
端末装置が備える表示部は、端末装置と独立した筐体を有してもよく、端末装置に内蔵されてもよい。
端末装置が備える再生位置指示部は、典型的にはユーザからの指示として、再生位置の情報を受け付ける。例えば、当該指示は、端末装置が適宜備えるキーボード又はポインティング・デバイス等の入力装置を用いて、ユーザにより生成される。具体的には、当該指示は、特定の字幕データに対応する映像を見たいというユーザの要望等に基づく。再生位置指示部は、このような指示を受け付け、当該指示に対応する処理変換字幕データに含まれる表示時刻(PTS)とを関連付ける。この関連付けは、処理変換字幕データ送信部を介して、放送受信装置に送信される。放送受信装置のデジタル放送録画再生部は、この関連付けに基づき、表示時刻(PTS)に対応する位置から、記憶したデジタル放送の再生を開始する。
このようにすることで、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいては、端末装置が表示している処理変換字幕データのうちから、ユーザが映像の再生開始を所望する字幕データの一部が選択され、当該選択された字幕データに対応する表示時刻(PTS)が端末装置から放送受信装置に送信され、当該表示時刻(PTS)に対応する位置から、録画済みのデジタル放送の再生が開始される。従って、本発明に係るデジタル放送受信システムのユーザは、例えば表形式で端末装置に表示される字幕データを一覧し、字幕データの一部を選択することで、当該字幕データに対応する位置から再生が開始される録画を視聴することが可能になる。
また、本発明の第2の態様によると、デジタル放送で放送された字幕データを受信するためのデジタル放送受信プログラムであって、デジタル放送受信プログラムは、相互に通信可能に接続した少なくとも一つの放送受信装置及び少なくとも一つの端末装置を備えるデジタル放送受信システムにおいて、デジタル放送を受信するデジタル放送受信部と、デジタル放送から字幕データを復号するデジタル放送復号部と、復号された字幕データから、予め用意した変換プログラムを用いて変換字幕データを生成する変換字幕データ生成部と、変換字幕データを端末装置に送信する変換字幕データ送信部と、を備えるコンピュータを放送受信装置として機能させ、放送受信装置から送信された変換字幕データを受信する変換字幕データ受信部と、受信した変換字幕データに対して所定の処理を実施して処理変換字幕データを生成する処理変換字幕データ生成部と、を備えるコンピュータを端末装置として機能させることを特徴とする、デジタル放送受信プログラムが提供される。
本発明に係るデジタル放送受信プログラムは、メモリカード、読み出し専用メモリ(ROM)等の任意のコンピュータ可読媒体の形態で提供されうる。例えば、テレビ受信機にマイクロプロセッサ及び記憶媒体を備えて、本発明に係るデジタル放送受信プログラムを実行させてもよい。また、本発明に係る受信プログラムは、放送の形態で受信され、デジタル放送受信機の復号部により復号され、情報抽出部により抽出されてもよい。本発明に係るデジタル放送受信プログラムは、単独で実行可能なバイナリ形式、適切なライブラリを併用するバイナリ・コード、又はスクリプト言語のソースコード等、当技術分野に公知の任意の形態で提供されうる。また、本発明に係るデジタル放送受信プログラムは、デジタルテレビ放送等の受信プログラム、電子メール送信プログラム、予約録画プログラム等の、既存の技術と組み合わせることができ、そのように組み合わせた技術もまた、本発明の技術範囲に含まれる。さらに、本発明の技法は、本発明に係る動作の諸段階を、FPGA(現場でプログラム可能なゲートアレイ)、ASIC(特定用途向け集積回路)、これらと同等のハードウェアロジック素子、プログラム可能な集積回路、又はこれらの組み合わせが記憶しうるプログラムの形態、すなわちプログラム製品として提供することができる。具体的には、データ入出力、データバス、メモリバス、システムバス等を備えるカスタムLSI(大規模集積回路)の形態として、本発明に係る受信システムのための受信プログラムを提供でき、そのように集積回路に記憶されたプログラム製品の形態も、本発明の技術範囲に含まれる。
本発明によれば、受信したテレビ放送に含まれる字幕データをデータ変換し、変換した字幕データを利用することが可能な、テレビ受信システムを提供することが可能になる。また、本発明によれば、従来の受信機では困難なデータ処理や、従来の受信機では不可能な多様なサービスを実現できるテレビ受信システムを提供することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム100を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム105を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム100の動作を表すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム105の動作を表すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る、放送受信装置と端末装置との連携を例示する図である。 本発明の一実施形態に係る、字幕データに関連する情報の送受信を例示する図である。 本発明の一実施形態に係る、処理変換字幕データに他のデータを埋め込む例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、処理変換字幕データの表示を例示する図である。 本発明の一実施形態に係る、放送受信装置及び端末装置の別の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、指定された字幕データに従って録画を再生する例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、多様なシステム構成を例示する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[デジタル放送受信システム100の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム100の構成の例を示す図である。図1に示すデジタル放送受信システム100は、放送受信装置としての受信装置200及び端末装置としての外部機器300を備える。受信装置200は、放送受信部210、復号部230、字幕変換部240、データ送信部250、及び受信装置制御部290を備える。外部機器300は、データ受信部310、データ処理部320、及び外部機器制御部390を備える。
受信装置200において、放送受信部210は、放送波又はネットワーク配信等の形態で提供される、字幕データを含むデジタル放送を受信する。字幕データは、典型的にはテキストデータ等のコンピュータ可読データの形式を有する。デジタル放送は、字幕データを付随することが可能なデジタルテレビ放送、又はデジタルラジオ放送等である。デジタル放送は、映像及び/又は音声、これらの復号のための情報、受信装置200等で動作可能なスクリプト言語によるコンピュータ・プログラム等を、字幕データ以外に含んでもよい。以下、デジタル放送を、字幕データを付随するデジタルテレビ放送として説明するが、本発明は、字幕データを付随する様々なデジタル放送に用いることが可能である。
復号部230は、放送受信部210が受信したデジタル放送を復号し、字幕データ、映像、音声、各種のデータ又はプログラム等を抽出する。字幕変換部240は、復号部230が抽出した字幕データに対して、予め用意された変換を実施し、変換字幕データを生成する。データ送信部250は、変換字幕データを、外部機器300に送信する。受信装置制御部290は、受信装置200に備えられた放送受信部210、復号部230、字幕変換部240、及びデータ送信部250の動作を制御する。受信装置制御部290は、受信装置200の各構成要素の動作を制御するコンピュータ・プログラムの動作のために、適宜記憶媒体を備えてもよい。
外部機器300において、データ受信部310は、受信装置200のデータ送信部250から送信された変換字幕データを受信する。データ処理部320は、受信した変換字幕データに対して、予め用意された処理を実施し、処理変換字幕データを生成する。外部機器制御部390は、外部機器300に備えられたデータ受信部310及びデータ処理部320の動作を制御する。外部機器制御部390は、外部機器制御部390の各構成要素の動作を制御するコンピュータ・プログラムの動作のために、適宜記憶媒体を備えてもよい。
受信装置200の字幕変換部240における予め用意された変換は、例えば、受信装置制御部290に適宜記憶媒体を備えて予め用意してもよい。字幕変換部240は、このように用意されたプログラムを用いることができる。あるいは、放送局等がデジタル放送に含ませて変換のためのプログラムを放送し、復号部230が当該プログラムを復号及び抽出した後に、字幕変換部240が当該プログラムを用いて、当該プログラムの抽出の後に受信した字幕データに対する変換を実施してもよい。
字幕変換部240における予め用意された変換は、例えば、表示時刻(PTS)の情報を追加することである。表示時刻(PTS)を追加された字幕データの利用の形態は後述する。しかしながら、本発明に係る字幕変換部240における予め用意された変換は、これに限定しない。予め用意された変換は、任意のデータの追加、削除又は抽出、任意のデータ形式(語長、変数又は定数の型、コード体系、コンピュータ言語等)の変換又は整形(表示制御コード等の追加又は削除)、任意のデータ構造(ヘッダ領域の有無、フィールドの定義等)の変換、複数のデータの連結、結合又は並び替え等を任意に含んでもよい。例えば、字幕変換部240は、デジタルテレビ放送の番組において、ある場面に対応する一つの字幕データと、別の場面に対応する別の字幕データとを、連結してもよい。また、例えば、字幕変換部240は、外部機器300における後続の処理のために、放送された字幕データには含まれていなかったタグ情報のためのフィールド等を、放送された字幕データに追加して、変換された字幕データを生成してもよい。
外部機器300のデータ処理部320における予め用意された処理は、データ受信部310により受信した変換字幕データから、処理変換字幕データを生成する処理である。例えば、予め用意された処理は、表形式等の所定のデータフォーマットに変換する処理であるが、これに限定しない。本発明に係るデータ処理部320における予め用意された処理は、番組情報を付加する処理、メタデータを付加する処理、又は所定のデータフォーマットに変換する処理等を含むことができる。また、所定のデータフォーマットは、ハイパーテキスト又は拡張可能マークアップ言語のいずれかを含む。
ハイパーテキストは、典型的にはHTML(JIS X 4156:2005)仕様に準拠するテキスト形式のデータであり、拡張可能マークアップ言語は、例えばXML(JIS X 4159:2002)仕様に準拠するテキスト形式のデータである。従って、データ処理部320が生成する処理変換字幕データは、HTML仕様のハイパーテキストを利用可能な、任意のアプリケーション・ソフトウェアにおいて用いることが可能である。例えば、インターネット・ブラウザが動作するパーソナル・コンピュータ又は携帯電話端末等を、本発明に係る外部機器300として用いて、処理変換字幕データを利用することが可能である。例えば、時間的順序が連続している複数の変換字幕データから、表形式で画面表示するためのタグを含むHTML仕様のテキストデータとして、一つの処理変換字幕データを生成してもよい。ブラウザの動作が可能な外部機器300を用いることにより、ユーザは、このような処理変換字幕データを、表形式で画面表示されるテキストとして一覧することができる。
図1には、本発明に係るデジタル放送受信システム100の基本的な構成を示している。これら以外の構成要素、例えば、公知のビデオ信号出力回路、リモートコントローラ(リモコン)信号の受信回路、キーボード等の入力装置接続用インタフェース等を、受信装置200又は外部機器300に適宜追加してもよい。従って、図1に示したデジタル放送受信システム100は、画面表示手段を備えるテレビ装置等に受信装置200の機能を内蔵し、キーボード及びディスプレイを備えるパーソナル・コンピュータ等に外部機器300の機能を内蔵して、構成することが可能であるが、これらに限定しない。例えば、字幕データを含むデジタル放送信号を受信可能なデジタル放送チューナー等に、受信装置200の機能を内蔵してもよい。
[デジタル放送受信システム105の構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム105の構成の例を示す図である。図1と共通する箇所は説明を省略する。図2に示すデジタル放送受信システム105においては、受信装置200は、さらに録画部220及び再生部260を備え、外部機器300は、さらにデータ表示部330及び再生位置指示部340を備える。
デジタル放送受信システム105において、受信装置200の録画部220は、磁気媒体、光学媒体又はメモリ等の、任意の形態のコンピュータ可読媒体を用いて、放送受信部210が受信した字幕データを付随するデジタル放送を録画する。録画されたデジタル放送は、再生部260により再生される。
一実施形態において、録画部220は、受信したデジタル放送をビットストリーム形式で記憶し、ビットストリーム形式で再生する。再生部260は、当該ビットストリームからTSを復号する。すなわち、字幕データはTSの一部として復号される。
別の実施形態において、録画部220は、受信したデジタル放送をTSとして記憶し、TSとして再生する。再生部260は、TSの一部として含まれる字幕データを、すでに復号した字幕データとして扱うことができる。
また別の実施形態において、録画部220は、受信したデジタル放送を、圧縮した動画データ形式の一つである、所定のビットレートのMPEG−2形式に変換して記憶すると共に、当該デジタル放送に含まれる字幕データを当該MPEG−2形式に変換したデジタル放送と関連付けて記憶し、再生部260において再生するときには当該MPEG−2形式のデジタル放送を再生すると共に、当該関連付けられた字幕データを特定して用いる。再生部260は、関連付けられた字幕データを、すでに復号した字幕データとして扱うことができる。デジタル放送を記憶するためのデータ形式は、MPEG−2に限らず、再生と対応した公知のデータ形式から選択してもよい。例えば、データ形式は、MPEG−4、QuickTime(登録商標)、FlashVideo(登録商標)等でもよい。記憶におけるデータ圧縮及び再生におけるデータ復号の方法及び手段は何でもよい。
これらのように、本発明に係る放送受信装置において、録画部220は特定のデジタル放送と特定の字幕データとの関連付けを保持し、再生部260は復号した又はすでに復号した字幕データを扱うことができる。記憶するデジタル放送のデータ形式は何でもよく、ビットストリーム、TS、MPEG−2又は公知のデータ形式を任意に用いることが可能である。
従って、録画部220により録画され、再生部260により再生されるデジタル放送は、録画及び再生のデータ形式によらず、放送局等から放送された字幕データを保持することができる。
外部機器300におけるデータ表示部330は、データ処理部320により生成された処理変換字幕データを表示する動作を実施する。当該表示は、例えば、外部機器300に適宜備えられるディスプレイ装置等により、ユーザに提供することができる。ディスプレイ装置等は、外部機器300と一体化していてもよく、別個の筐体に収納されてもよい。従って、本発明に係るデジタル放送受信システム105の外部機器300の形態は、受信装置200との通信が可能であり、かつ液晶ディスプレイ等を内蔵している、ネットワーク家電製品、携帯電話機、リモートコントローラ、又はノート型パーソナル・コンピュータ等から選択することができる。あるいは、外部機器300の形態は、外付けのディスプレイ装置を接続可能な、デスクトップ型パーソナル・コンピュータ等でもよい。
外部機器300における再生位置指示部340は、前述のデータ表示部330に表示される処理変換字幕データを閲覧しているユーザからの、所望の再生位置の指示である再生指示情報を受け付ける。このようなユーザからの再生指示情報を受け付けるために、再生位置指示部340は、外部機器300の形態に従って、キーボード、ポインティング・デバイス等の入力機器を備えてもよい。例えば、ユーザが処理変換字幕データの一部を指定することにより、再生位置指示部340は指定された処理変換字幕データに関連付けられている表示時刻(PTS)を、再生指示情報とすることができる。また、例えば、ユーザが処理変換字幕データの一部を指定することにより、再生位置指示部340は当該指定された処理変換字幕データの一部を、再生指示情報とすることができる。受け付けた再生指示情報は、受信装置200の再生部260に対して送信される。
受信装置200の再生部260は、前述のように、録画部220の動作に対応するデータ形式を用いて、録画されたデジタル放送を再生する。加えて、再生部260は、外部機器300から受信した再生指示情報に応答して、当該再生指示情報により指定される録画の特定の箇所を再生する。具体的には、再生部260は、外部機器300から、ある録画の表示時刻(PTS)を受信することに応答して、当該表示時刻(PTS)の位置から、この録画の再生を開始する。
本発明に係るデジタル放送受信システム105は、デジタル放送受信システム100の動作に加えて、次のような動作を行うことができる。
(追加動作−1)録画部220により、デジタル放送を録画する。
(追加動作−2)再生部260により、デジタル放送を再生する。
(追加動作−3)データ表示部330により、ユーザに変換処理字幕データを表示する。ユーザは、例えば、表形式で字幕データを一覧できる。
(追加動作−4)再生位置指示部340により、ユーザは再生を所望する特定の箇所を選択して指定できる。例えば、ユーザは表示されている処理変換字幕データの一部を、再生を所望する箇所として指定できる。当該指定は、指定された処理変換字幕データの一部に対応する表示時刻(PTS)として再生部260に送信される。
(追加動作−5)再生部260により、表示時刻(PTS)の位置から、録画が再生される。
このようにすることで、本発明に係るデジタル放送受信システム105のユーザは、一覧性のある字幕データから、再生を所望する箇所を、可読性のある字幕データの一部として指定し、録画を再生させることができる。
従って、通常の字幕は表示タイミングごとの細切れの文章であるが、本発明に係るデジタル放送受信システム100又はデジタル放送受信システム105においては、外部機器300を用いて字幕を一連のテキストとして表示することにより、ユーザが字幕を読んで内容を把握することが容易になる。
ユーザが、表示された字幕から、興味関心のあるテキスト部分を選択すると、外部機器300は選択位置に対応するPTSを受信装置200に送信する。受信装置200は指定されたPTSの位置から再生を開始する。ニュース番組のような生放送の番組では、字幕の表示タイミングが映像よりも遅れる場合があるため、選択位置に対応するPTSよりも10秒〜20秒程度前から再生してもよい。このような再生位置のオフセット等は適宜設計可能である。
従来技術では、映像を閲覧して必要な再生位置をサーチする場合に、早送りや巻き戻し操作を駆使する必要があるが、本発明に係るデジタル放送受信システム100又はデジタル放送受信システム105においては、一覧性の高い表形式等で表示可能な字幕テキストを生成することにより、必要な映像の位置を容易に探し出すことができる。従って、従来技術のような早送りや巻き戻し操作を省略することが可能になる。
図3は、本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム100の動作を表すフロー図である。
ステップS10では、受信装置200は、字幕データを含むデジタル放送を受信する。このデジタル放送は、放送波又はネットワーク配信等の形態で提供される、デジタルテレビ放送、又はデジタルラジオ放送等である。
ステップS30では、受信装置200は、ステップS10において受信したデジタル放送を復号する。これにより、字幕データ、映像、音声、各種のデータ又はプログラム等が抽出される。
ステップS40では、受信装置200は、ステップS30において抽出した字幕データに対して、表示時刻(PTS)の付加を含む予め用意された変換を実施し、変換字幕データを生成する。
ステップS50では、受信装置200は、ステップS40において生成した変換字幕データを、外部機器300に送信する。
ステップS110では、外部機器300は、ステップS50において受信装置200から送信された変換字幕データを受信する。
ステップS120では、外部機器300は、ステップS110において受信した変換字幕データに対して、予め用意された処理を実施し、処理変換字幕データを生成する。例えば、表形式で字幕データを一覧するための、HTML仕様のタグ情報等が追加される。
従って、本発明に係るデジタル放送受信システム100の動作においては、受信装置200のステップS40において付加された表示時刻(PTS)の情報は、外部機器300のステップS120において生成される処理変換字幕データに含めることができる。
図4は、本発明の一実施形態に係る、デジタル放送受信システム105の動作を表すフロー図である。図4においては、受信装置200の録画部220がビットストリーム形式でデジタル放送を録画する例を示すが、復号したTS形式、ビットレートを低下させサイズを圧縮したMPEG−2形式、又は他の形式による録画についても同様に動作することが可能である。
ステップS10では、受信装置200は、字幕データを含むデジタル放送を受信する。
ステップS20では、受信装置200は、ステップS10において受信したデジタル放送を録画する。
ステップS30では、受信装置200は、ステップS20において受信したデジタル放送を復号する。
ステップS40では、受信装置200は、ステップS30において抽出した字幕データに対して、表示時刻(PTS)の付加を含む予め用意された変換を実施し、変換字幕データを生成する。
ステップS50では、受信装置200は、ステップS40において生成した変換字幕データを、外部機器300に送信する。
ステップS110では、外部機器300は、ステップS50において受信装置200から送信された変換字幕データを受信する。
ステップS120では、外部機器300は、ステップS110において受信した変換字幕データに対して、予め用意された処理を実施し、処理変換字幕データを生成する。
ステップS130では、外部機器300は、ステップS120において生成した処理変換字幕データを表示する。例えば、処理変換字幕データは、外部機器300に適宜備えられるディスプレイ装置等により、ユーザに対して表示される。
ステップS140では、外部機器300は、ステップS130において表示した処理変換字幕データに基づく、ユーザからの再生指示情報を受け付ける。この再生指示情報は、例えば、ステップS130において表示した処理変換字幕データの一部である。ステップS140では、このような処理変換字幕データの一部に対応する表示時刻(PTS)を、再生指示情報として、受信装置200の再生部260に対して送信する。
ステップS260では、受信装置200は、ステップS140において送信された、再生指示情報を受信する。すなわち、ユーザの指定に対応する表示時刻(PTS)が受信される。さらに、受信装置200は、当該受信した表示時刻(PTS)の位置から、録画を再生する。
このようにすることで、本発明に係るデジタル放送受信システム105においては、ユーザが、外部機器300に表示された処理変換字幕データの一部を選択することにより、当該選択に対応する表示時刻(PTS)が外部機器300から受信装置200に送信され、この表示時刻(PTS)の位置から録画を再生することができる。
[実施例]
図5は、本発明の一実施形態に係る、放送受信装置と端末装置との連携を例示する図である。図5(a)は、本発明に係るテレビ受信機80及び端末装置70を、ホームネットワーク40を介して通信可能に接続した例を示す図である。ホームネットワーク40は、例えば市販入手可能なブロードバンド・ルータ等により構成してもよく、サーバ装置等を用いてもよい。図5(b)は、本発明に係るテレビ受信機80及び端末装置70を、直接的に通信可能に接続した例を示す図である。好適には、テレビ受信機80は内蔵型又は外付けのハードディスク装置(図示せず)等を備え、デジタルテレビ放送を録画して再生する機能を有する。あるいは、テレビ受信機80に替えて、デジタルテレビ放送を受信して録画及び再生することが可能なハードディスク・レコーダとディスプレイ装置との組み合わせ等を用いてもよい。
図5(a)及び図5(b)において、テレビ受信機80は、アンテナ29から放送波を受信して復号する。放送波に字幕データが含まれ、かつテレビ受信機80が字幕データを表示するよう設定されているときに、テレビ画面81の範囲内には、映像と共に字幕85が表示される。典型的には、字幕85は表示タイミングごとの細切れの文章又は語句等である。また、端末装置70は、ディスプレイ装置72を備える。図5(b)には、独立した筐体を有するディスプレイ装置72を備えた、デスクトップ型パーソナル・コンピュータの形態の端末装置70を示したが、これに限定せず、ディスプレイ装置72は端末装置70に組み込まれていてもよい。例えば、液晶ディスプレイを内蔵した携帯端末装置、又は携帯電話等を、端末装置70としてもよい。
本発明に係るテレビ受信機80は、テレビ画面81に字幕85と共に映像を表示する一方、表示時刻(PTS)を付加した字幕データを、端末装置70に送信する。字幕データのデータ量は、映像の場面を構成する動画データと比較して非常にわずかである。例えば、毎秒24メガビットのデータ量を有するデジタルテレビ放送に、3秒ごとに全角10文字の字幕データが含まれる場合を考える。1文字の情報量が2バイトであれば、全角10文字の字幕データは20バイトのデータ量である。一方、字幕データを含むデジタルテレビ放送は、3秒間で約10メガバイトのデータ量である。すなわち、このような字幕データのデータ量は、映像及び音声を含むデジタルテレビ放送のデータ量全体の五十万分の一程度である。さらに本発明に係る字幕データへの表示時刻(PTS)の付加は逐次的であって、字幕データの蓄積等は特に必要ではない。従って、本発明に係るテレビ受信機80が、処理能力や機能の限られたデジタル家電製品であっても、受信した字幕データへの表示時刻(PTS)の付加及び端末装置70への送信を、負荷の増大を招くことなく、実施することが可能である。
本発明に係る端末装置70は、テレビ受信機80が表示時刻(PTS)を付加した字幕データを受信し、例えば表形式による表示が可能なHTML仕様のタグ情報を含むハイパーテキストに変換する。端末装置70は、適宜ブラウザ等のアプリケーションを用い、このように変換した字幕データをディスプレイ装置72に表示できる。従って、ユーザは、表形式等で表示され一覧性を有する情報として、放送された字幕データを読み取ることが可能になる。また、複数の字幕データを用いて表形式に連結する処理等は、端末装置70で実施するため、テレビ受信機80は連結したテキスト等の処理をする必要がない。例えば、番組の長さが1時間であるテレビ番組が、3秒ごとに全角10文字の字幕データを含む場合に、毎分20回の文字データの連結及び全体として12000文字の文字を表形式で画面表示する処理が発生しうる。本発明においては、このような処理は端末装置70を用いて実施するため、テレビ受信機80の負荷を増大することがない。
図5(a)と図5(b)との差異は、テレビ受信機80と端末装置70との通信が、ホームネットワーク40を介するか、又は直接的に接続するかである。すなわち、本発明に係る放送受信装置と端末装置との連携は、通信可能に接続されたテレビ受信機80及び端末装置70により実現することができる。通信の形態は、有線でもよく無線でもよい。
図5には、一つのテレビ受信機80と一つの端末装置70とを通信可能に接続する例を示しているが、それぞれの台数はいくつでもよい。例えば、一つのテレビ受信機80に複数の端末装置70を通信可能に接続し、屋内の異なる場所に端末装置70のそれぞれを配置して、それぞれの場所で端末装置70からテレビ受信機80に対して、再生指示情報を送信してもよい。
図6は、本発明の一実施形態に係る、字幕データに関連する情報の送受信を例示する図である。図6(a)及び図6(b)は、図5(a)と同様に、テレビ受信機80及び端末装置70を含み、これらはホームネットワーク40により通信可能に接続される。図5(a)と同様に、好適には、テレビ受信機80は、任意の形態でデジタルテレビ放送を録画して再生する機能を有する。
図6(a)に示すように、テレビ受信機80により受信、復号、及び表示時刻(PTS)の付加が行われることにより、放送に含まれていた字幕データから、変換字幕データ401が生成される。変換字幕データ401は、テレビ受信機80からホームネットワーク40を介して、端末装置70に送信される。端末装置70は、送信された変換字幕データ401を、変換字幕データ402として受信する。
ホームネットワーク40に接続されているテレビ受信機80及び端末装置70が1台ずつである場合、変換字幕データ401及び402は同一でありうる。本発明に係るデジタル放送受信システム105等においては、複数のテレビ受信機80又は複数の端末装置70を構成要素としてもよいので、テレビ受信機80から送信される変換字幕データ401又は端末装置70が受信する変換字幕データ402は、受信先を特定する情報等を個別に含んでいてもよく、それぞれ独立して設計することも可能である。
端末装置70においては、受信した変換字幕データ402から、例えば表形式で一覧表示するためのHTML仕様のタグ情報等を含む、処理変換字幕データが生成される。従って、端末装置70の画面表示90は、テレビ受信機80に表示される字幕85とは異なって、ユーザが一覧することのできる字幕でありうる。すなわち、画面表示90は、時間順序に従って複数の字幕85を順次配列した表示でありうる。
次いで、ユーザは、画面表示90に含まれる字幕データから、デジタル放送の再生を所望する箇所を指定することが可能である。図6(b)に示すように、このようなユーザからの指定によって、画面表示90の一部が指定されていることを表す、画面表示91が生成される。端末装置70は、画面表示91に含まれるユーザからの指定に対応する表示時刻(PTS)の情報を、再生指示情報411としてテレビ受信機80に送信する。再生指示情報411は、ホームネットワーク40を介して、テレビ受信機80に送信される。テレビ受信機80は、送信された再生指示情報411を、再生指示情報412として受信する。再生指示情報411及び412の関係は、前述の変換字幕データ401及び402の関係と同様である。
再び、テレビ受信機80においては、再生指示情報412に基づいて、すなわち端末装置70から送信された表示時刻(PTS)の情報に基づいて、録画されたデジタルテレビ放送が再生される。ここで、テレビ受信機80は、再生指示情報412に基づいて再生された番組に付随する字幕87を表示してもよい。
字幕87は、字幕85と同一でもよく、再生指示情報412に基づいて再生されたことに関連する情報を含んでもよい。例えば、字幕87は、ユーザからの字幕データの指定による再生が行われていることの情報等を含んでもよい。あるいは、字幕87は、端末装置70が生成した処理変換字幕データ又はその一部でもよい。例えば、字幕87は、端末装置70が生成した処理変換字幕データにより、表示の色又は大きさ等の装飾を設定されてもよい。例えば、一つのテレビ受信機80に複数の端末装置70を接続して、それぞれの端末装置70ごとに異なる表示属性を設定した処理変換字幕データを生成し、それぞれの表示属性に従って字幕87をテレビ受信機80に表示してもよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る、処理変換字幕データに他のデータを埋め込む例を示す図である。図7(a)は埋め込み前の処理変換字幕データの例であり、図7(b)は他のデータを埋め込んだ例である。
図7(a)に示す画面表示90は、前述の図6(a)に示した画面表示90と同等であり、典型的には端末装置70に表示されるテキスト形式の字幕である。図7(a)に示すように、例えば、画面表示90は、台詞A(90−1)、台詞B(90−2)、台詞C(90−3)として、複数の処理変換字幕データを含む。
本発明に係るデジタル放送受信システムにおいては、処理変換字幕データは単純なテキストの情報だけでなく、HTML仕様のタグを含むテキスト形式のデータ、又は他の情報を埋め込んで用いてもよい。例えば、番組情報(EIT:Event Information Table)又はメタデータ等を、画面表示90に付随させてもよい。文字コード体系の変換等を含み、任意のデータ形式の変換を適宜実施してもよい。このようにすることで、ユーザはさらに番組の流れを把握しやすくなることが期待できる。
図7(b)に、このようにして他のデータを埋め込んだ画面表示92の例を示す。例えば、画面表示92は、番組タイトル(92−1)、コーナー名1(92−2)、台詞A(92−3)、台詞B(92−4)、コーナー名2(92−5)、台詞C(92−6)等を適宜含む。埋め込むデータとしては、番組タイトル又はコーナー名に限定せず、出演者等の関連情報、ホームページや関連サイトへのリンク等が挙げられる。
また、端末装置70による、変換字幕データから処理変換字幕データの生成において、フォント、文字色、背景等のデザインは任意に設定可能である。ユーザは、ウェブページのリンクのように、気になった台詞をクリックすることで、選択した位置から録画を再生させ、テレビ受信機80で視聴することができる。
従来技術においては、テレビ受信機等の単独の装置で全てのデータ変換を処理していた。しかし、本発明においては、変換字幕データを端末装置70等の外部機器に送信し、外部機器の機能を利用して、より豊かなユーザ・インタフェースを提供することが可能である。また、本発明においては、このような処理がテレビ受信機80による他の番組の視聴を妨げることなく操作可能である。
また、処理変換字幕データに対する他のデータの埋め込み又はデータ形式の変換は、XML(拡張可能マークアップ言語、JIS X 4159:2002)仕様等の、外部機器で利用しやすい形態へ変換するものでもよい。例えば、外部機器が情報をデータベースへ格納しておくことで、ユーザが複数の番組から必要なテキストを検索したり、お気に入りのシーンを登録しておいたり、字幕を解析する他のアプリケーションが利用することも可能である。
さらに、処理変換字幕データに対して、特定語句の抽出又は構文解析等を実施し、処理変換字幕データに含まれる文字情報に、段落の切れ目等の情報を付加してもよい。例えば、ニュース番組に付随する字幕データが「次のニュースです」等の、話題の変更を示唆する語句を含む場合に、当該語句を段落の切れ目を示すセパレータとして扱い、図7(b)におけるコーナー名1(92−2)又は、コーナー名2(92−5)に相当する文字データとしての見出し等を、自動的に生成してもよい。あるいは、文字データとしての見出しに替えて、外部機器に表示する際の追加の文字装飾を生成し、段落の区切りを視覚的に表示するために用いてもよい。このように見出し又は装飾を生成し、ユーザが所望の話題を素早く見つけることできるようにしてもよい。
図8は、本発明の一実施形態に係る、処理変換字幕データの表示を例示する図である。処理変換字幕データは、例えば、図6(a)に示した画面表示90、又は図6(b)に示したユーザからの指定を含む画面表示91としてユーザに対して表示される。以下、画面表示90として説明する。
図8(a)は、画面表示90が複数の処理変換字幕データ(90−1、90−2、90−3等)を含むことを示す図である。これらの処理変換字幕データ(90−1、90−2、90−3)等は、テレビ受信機80から順次送信された、表示時刻(PTS)を付加した変換字幕データを、表示時刻(PTS)又は受信した順序に従って、配列したものである。処理変換字幕データ(90−1、90−2、90−3等)は、テレビ受信機80が字幕データを表示する設定の場合に、独立して別個に表示されていた字幕85のそれぞれでありうる。しかしながら、本発明に係る端末装置70の画面表示90においては、これらの処理変換字幕データ(90−1、90−2、90−3等)は、図8(a)のように積み重ねて、又は見開きの書籍のページのように2列の表形式等の、適切な表形式の様式で、ユーザに対して表示することができる。従って、ユーザは、画面表示90により字幕を一覧して読み取ることができる。
図8(b)は、画面表示90の表示を制御するために、ページ送りのための画面上のボタン96を追加することを示す図である。また、図8(c)は、画面表示90の表示を制御するために、上方スクロールボタン97、スクロールバー98、及び下方スクロールボタン99を追加することを示す図である。具体的には、画面上のボタン96、上方スクロールボタン97、スクロールバー98、及び下方スクロールボタン99は、端末装置70が適宜備えるキーボード、リモコン又はポインティング・デバイス等により選択され、画面表示90の順方向又は逆方向のページ送りのために用いることが可能である。
本発明に係る端末装置70の処理変換字幕データの表示においては、これらに限定せず、ユーザによる字幕の一覧性又は可読性を向上し、所望の字幕の箇所の選択を容易にするための表示制御情報又はソフトウェア部品等を、任意に追加して用いることができる。
図9(a)及び図9(b)は、本発明の一実施形態に係る、放送受信装置及び端末装置の別の構成例を示す図である。図9(a)には、セットトップボックス410の形態を有するデジタル放送受信システムの構成例を示す。図9(b)には、マルチメディア装置420の形態を有するデジタル放送受信システムの構成例を示す。
図9(a)に示すセットトップボックス410は、本発明に係る放送受信装置として動作するテレビ放送受信部205、及び本発明に係る端末装置として動作する情報処理部305を備える。テレビ放送受信部205と情報処理部305との組み合わせとしては、例えば、図2に示した受信装置200と外部機器300の組み合わせを用いることができる。セットトップボックス410においては、これらの組み合わせを同一の筐体に内蔵することが可能である。従って、例えばデータ送信部250とデータ受信部310との接続は、ネットワーク通信インタフェース回路等を省略して、バスライン等を用いる接続でもよい。テレビ放送受信部205は、公知のビデオ信号出力回路等を介して、ディスプレイ装置82により、ユーザに映像を提供する。ディスプレイ装置82としては、ビデオ信号入力端子を有するテレビ受信機又はモニタ装置等を用いることができる。情報処理部305は、ユーザに対する処理変換字幕データの提示及びユーザからの所望の字幕箇所の指定のために、液晶ディスプレイ装置及びキー装置を備えてもよい。
図9(b)に示すマルチメディア装置420は、本発明に係る放送受信装置として動作するテレビ放送受信部205、本発明に係る端末装置として動作する情報処理部305、及び情報処理装置365を備える。情報処理装置365としては、例えば、ディスプレイ装置72を備えるパーソナル・コンピュータ等を用いてもよい。あるいは、デジタルテレビ受信回路及びビデオ出力回路を内蔵するハードディスク・ビデオ・レコーダ等を、マルチメディア装置420としてもよい。ディスプレイ装置72には、デジタルテレビ放送の映像を表示するための映像領域76、及び処理変換字幕データを表示するためのテキスト表示領域78を設けてもよい。従って、ユーザは、ディスプレイ装置72に表示される映像領域76を、図6(a)に示したテレビ受信機80の画面として利用する一方、同じディスプレイ装置72に表示されるテキスト表示領域78を、図6(a)に示した画面表示90として利用することができる。
図10は、本発明の一実施形態に係る、指定された字幕データに従って録画を再生する例を示す図である。
図10(a)には、本発明に係る放送受信装置としてのテレビ受信機80、及び端末装置としての携帯端末装置77を備える、デジタル放送受信システムを示す。テレビ受信機80は、好適には、図5(a)に示した例と同様に、内蔵型又は外付けのハードディスク装置等を備え、デジタルテレビ放送を録画して再生する機能を有する。
携帯端末装置77は、図5(a)に示したホームネットワーク40を介して、又は直接的に、テレビ受信機80と通信する。携帯端末装置77は、可搬性を向上するために、ユーザによる情報の入力手段として、キーボード等に替えてタッチスクリーン79を備えてもよい。すなわち、タッチスクリーン79は、携帯端末装置77の動作によりユーザに表示される処理変換字幕データを表示する機能に加えて、ユーザが所望の字幕データを指定するための入力を受け付ける機能を有する。
例えば、ユーザは、タッチスクリーン79の表面に指先を接触させた状態で、上下方向に沿って接触した指先を移動することにより、タッチスクリーン79に表示されている処理変換字幕データを上下にスクロールする指示を入力してもよい。また、例えば、ユーザは左右方向に沿って接触した指先を移動することにより、指先が接触している処理変換字幕データの箇所を、録画再生を所望する字幕の箇所として指定してもよい。処理変換字幕データのページ送り、スクロール、所望の字幕データの指定等に関するユーザ・インタフェースは、これらに限定せず、適宜設計することができる。
ユーザは、再生開始位置の指定において、携帯端末装置77に表示される処理変換字幕データの一覧を眺め、所望の字幕部分等を表す字幕データの文字列が並ぶ方向に沿って、タッチスクリーン79に接触している指先を滑らせ、字幕データを指定するようにしてもよい。携帯端末装置77は、このように指定された字幕データに対応するPTS情報を、再生指示情報に変換して、テレビ受信機80に送信する。テレビ受信機80は、受信した当該再生指示情報に対応する箇所から、録画された番組を再生する。このようにして、本発明に係るデジタル放送受信システムは、ユーザによる携帯端末装置77のタッチスクリーン79の操作に応答して、所定の箇所から、録画された番組を再生することができる。
図10(b)には、本発明に係る放送受信装置及び端末装置の機能を含むマルチメディア装置420、及びディスプレイ装置72を備える、デジタル放送受信システムを示す。マルチメディア装置420は、好適には、図9(b)に示した例と同様に、情報処理装置365を内蔵し、ディスプレイ装置72を用いて映像及びテキスト等を表示する。図10(b)に示すように、マルチメディア装置420は、ディスプレイ装置72の表示領域内に、映像領域76及びテキスト表示領域78を設ける。映像領域76にはデジタルテレビ放送の映像が表示され、テキスト表示領域78には処理変換字幕データが表示される。
図10(b)に示す例において、ディスプレイ装置72は、図10(a)に示した携帯端末装置77と同様のタッチスクリーンでもよい。ユーザは、テキスト表示領域78に示される字幕から適宜指先で触れて一部を選択することにより、再生開始を所望する箇所を指定してもよい。
マルチメディア装置420の形態は何でもよく、例えば、テレビ受信機能を内蔵するノートPC、タブレットPC、携帯電話端末等を任意に用いることが可能である。例えば、テレビ受信チューナーを内蔵するノートPCのアプリケーション・ソフトウェアとして、本発明に係るデジタル受信プログラムを用意してもよい。
これらのように、本発明に係るデジタル放送受信システムにおいては、ユーザに対して一覧性を有する処理変換字幕データを提供することにより、ユーザは、再生開始を所望する箇所を容易に見出し、録画の再生を指示することが可能になる。
図11は、本発明の一実施形態に係る、多様なシステム構成を例示する図である。図11に例示するデジタル放送受信システム110は、テレビ受信機80、端末装置70、ホームネットワーク40、端末装置74、端末装置75、電力線接続アダプタ510、屋内電力配線500、表示部付き電子機器520等を適宜備える。
端末装置74は、例えば、ホームネットワーク40等を介して、又は直接的に、テレビ受信機80と双方向に通信可能な、表示部付きリモートコントローラ、表示部付き音楽プレイヤ、又は携帯電話端末等の携帯端末装置である。端末装置75は、例えば、端末装置70と同様の機能を有するノート型又はタブレット型等のパーソナル・コンピュータ、ネットワーク端末、電子手帳、ビデオ・プレイヤ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、又はワードプロセッサ等である。
図11に示すデジタル放送受信システム110において、前述の図5(a)に示した例との相違は、屋内電力配線500を介するネットワーク接続が追加されることである。表示部付き電子機器520は、それぞれ独立して電力線接続アダプタ510を接続又は内蔵して、屋内電力配線500を介して送信された変換字幕データを受信することが可能である。
図11に示すデジタル放送受信システム110において、表示部付き電子機器520は、テレビ受信機80から変換字幕データを受信して、それぞれの表示部に表示するのみでもよい。例えば、ユーザは、屋内を移動しながらテレビ受信機80が再生している音声を聞き、各所に配置された表示部付き電子機器520の表示部をときどき眺め、気になる字幕データを見つけたときに、手元の携帯端末装置77を操作して、録画再生を所望する箇所をテレビ受信機80に指示してもよい。
さらに、端末装置70、74、75、表示部付き電子機器520等の、テレビ受信機80に対する外部機器に、音声入力、音声解析等を設け、音声で再生指示情報を生成してもよい。例えば、ユーザは、調理等の所用により両手がふさがった状態であっても、音声で再生指示情報を生成させてもよい。すなわち、ユーザは、外部機器に表示された処理変換字幕データに含まれる文字列等を音声で発話し、この音声から再生指示情報を生成させ、録画の再生開始位置を指定してもよい。
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
29 アンテナ
70、74、75 端末装置
72 ディスプレイ装置
76 映像領域
77 携帯端末装置
78 テキスト表示領域
80 テレビ受信機
81、82 テレビ画面
85、87 字幕
90、91、92 画面表示
100、105、110 デジタル放送受信システム
200、205 受信装置
210 放送受信部
220 録画部
230 復号部
240 字幕変換部
250 データ送信部
260 再生部
290 受信装置制御部
300、305 外部機器
310 データ受信部
320 データ処理部
330 データ表示部
340 再生位置指示部
365 情報処理装置
390 外部機器制御部
401、402 変換字幕データ
411、412 処理変換字幕データ
420 マルチメディア装置
500 屋内電力配線
510 電力線接続アダプタ
520 表示部付き電子機器

Claims (5)

  1. デジタル放送で放送された字幕データを受信するためのデジタル放送受信システムであって、
    前記デジタル放送受信システムは少なくとも一つの放送受信装置及び前記放送受信装置と通信可能に接続する端末装置を備え、
    前記放送受信装置は、
    デジタル放送を受信するデジタル放送受信部と、
    前記デジタル放送受信部が受信したデジタル放送を録画する録画部と、
    前記デジタル放送から前記字幕データを復号するデジタル放送復号部と、
    前記復号された前記字幕データから、予め用意した変換プログラムを用いて表示時刻の情報を追加し、場面ごとの前記字幕データを連結した変換字幕データを生成する変換字幕データ生成部と、
    前記変換字幕データを前記端末装置に送信する変換字幕データ送信部と、を備え
    前記端末装置は、
    前記放送受信装置から送信された前記変換字幕データを受信する変換字幕データ受信部と、
    前記受信した前記変換字幕データから、所定のデータフォーマットに変換した処理変換字幕データを生成する処理変換字幕データ生成部と、
    前記変換字幕データ受信部により受信した前記変換字幕データを含む情報又は前記処理変換字幕データ生成部が生成した情報を表示する表示部と、
    前記表示部が表示する前記情報に基づく指示を受け付け、受け付けた指示により指定された前記処理変換字幕データの一部を再生指示情報として生成する再生位置指示部と、
    前記再生指示情報を前記放送受信装置に送信する処理変換字幕データ送信部と、を備え、
    前記放送受信装置は、
    前記端末装置から送信された前記再生指示情報を受信する処理変換字幕データ受信部と、
    前記受信した前記再生指示情報により指定された前記処理変換字幕データの一部に対応する表示時刻の位置から録画の再生を開始する再生部と、をさらに備えることを特徴とする、
    前記デジタル放送受信システム。
  2. 前記処理変換字幕データ生成部は、前記受信した前記変換字幕データに対して、さらに、番組情報を付加する処理、メタデータを付加する処理、又は所定のデータフォーマットに変換する処理を実施することを特徴とする、
    請求項に記載のデジタル放送受信システム。
  3. 前記所定のデータフォーマットは、ハイパーテキスト又は拡張可能マークアップ言語のいずれかを含む、請求項に記載の受信システム。
  4. 前記デジタル放送復号部は前記再生部が再生した前記デジタル放送から前記字幕データを復号することを特徴とする、
    請求項に記載のデジタル放送受信システム。
  5. デジタル放送で放送された字幕データを受信するためのデジタル放送受信プログラムであって、
    前記デジタル放送受信プログラムは、
    相互に通信可能に接続した少なくとも一つの放送受信装置及び少なくとも一つの端末装置を備えるデジタル放送受信システムにおいて、
    デジタル放送を受信するデジタル放送受信部と、
    前記デジタル放送受信部が受信したデジタル放送を録画する録画部と、
    前記デジタル放送から前記字幕データを復号するデジタル放送復号部と、
    前記復号された前記字幕データから、予め用意した変換プログラムを用いて表示時刻の情報を追加し、場面ごとの前記字幕データを連結した変換字幕データを生成する変換字幕データ生成部と、
    前記変換字幕データを前記端末装置に送信する変換字幕データ送信部と、
    前記端末装置から送信された再生指示情報を受信する処理変換字幕データ受信部と、
    前記受信した前記再生指示情報により指定された処理変換字幕データの一部に対応する表示時刻の位置から録画の再生を開始する再生部と、を備えるコンピュータを前記放送受信装置として機能させ、
    前記放送受信装置から送信された前記変換字幕データを受信する変換字幕データ受信部と、
    前記受信した前記変換字幕データから、所定のデータフォーマットに変換した前記処理変換字幕データを生成する処理変換字幕データ生成部と、
    前記変換字幕データ受信部により受信した前記変換字幕データを含む情報又は前記処理変換字幕データ生成部が生成した情報を表示する表示部と、
    前記表示部が表示する前記情報に基づく指示を受け付け、受け付けた指示により指定された前記処理変換字幕データの一部を前記再生指示情報として生成する再生位置指示部と、
    前記再生指示情報を前記放送受信装置に送信する処理変換字幕データ送信部と、を備えるコンピュータを前記端末装置として機能させることを特徴とする、
    前記デジタル放送受信プログラム。
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