JP5266204B2 - 歯肉組織圧排における前負荷された歯科用ダムおよび方法 - Google Patents

歯肉組織圧排における前負荷された歯科用ダムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、組織の圧排を行う方法およびデバイス、より具体的には、クラウンまたはブリッジ義歯の作製に必要な歯の印象採得のための歯の作製時に、歯肉組織の圧排を行う流動性圧排材料で予備充填したダムを利用する方法およびデバイスに関する。本発明のより具体的な実施形態において、ダムは、保持表面を有し、それにより、圧排材料がダムの保持表面に付着し、ダムの除去時に、圧排された歯肉組織から実質的に全ての圧排材料を除去することを容易にする。
クラウンまたはブリッジを形成するために、支台歯の印象採得前の歯肉組織を圧排する従来の方法は、収歛剤を染みこませた、または非含有の短い圧排糸を歯根の周りに機械的に詰め、歯根の周りの歯肉溝空間を拡大するものである。一定の時間後、圧排糸を歯根の周りに規定される拡大された空間から除去する。圧排糸の除去時に、多くの場合、出血または組織液の浸潤を阻止するために形成される凝塊を圧排糸とともに除去し、空間にさらなる出血の浸潤を生じることが起こる。結果として、さらなる出血を制御または阻止することができるまで、支台歯の印象を採得することができない。従って、正確な印象を採得するために必要な歯肉と歯根との間の空間を拡大する従来の手法は、患者にとって単調な、時間のかかる、および苦痛または極めて不快なものである。さらに、歯科医が潜在的な歯周ポケットを生み出す空間に、無意識のうちに生理的限界を超えて圧排糸を押し込む恐れがあり、これは、最終的に歯を失う恐れがあるという危険が存在する。圧排糸技法を使用する一般的実施は、歯科医にとって、相対的に困難で単調なものである。
歯と圧排させなければならない歯肉との間の空間が非常に小さい場合、歯科医が歯肉組織を損傷せずに圧排糸を入れることはさらに困難となり、生理的限界を超えて圧排糸を押し込む点から、手法は、患者にとってより苦痛となる。さらに、圧排糸を入れることは、歯科医が歯科助手または歯科衛生士に任せることができる手法ではない。さらに、圧排用圧排糸を詰める作業は、クラウンまたはブリッジ圧排手法中に行う最も嫌われるステップである。
圧排糸の使用による歯肉組織の圧排に影響を与える著しく不利な点を未然に防ぐ努力が行われてきた。よく知られたものに、収歛剤の塩と混合するカオリン型材料の使用があり、これは、水分を吸収するよう支台歯の周りに入れるのみで、歯肉組織を収縮させる。このような製品は、Sybron Dental Specialtiesから商品名エキスパジルで市販される。
このようなカオリン型材料は、歯科医院で通常使用される典型的な麻酔用カートリッジと同様のカートリッジに包装され、カートリッジをシリンジとともに使用することが必要であると報告されている。カートリッジの末端を針状のカニューレで突き刺し、注入圧力によりカニューレを通して粘土様カオリン材料を押し出す必要がある。カオリン型材料の密度のため、カニューレは、カオリン型材料を流動させるために非常に大きな開口部を必要とする。カニューレの大径の開口部は、カニューレの屈曲を困難にし、多くの場合、この屈曲は、患者の口内の空間に届きにくい材料を入れるために必要である。カニューレの開口部が非常に大きいため、歯肉組織を圧排するために圧排糸を詰める従来の方法と同様に、歯肉溝の周りにカオリン型材料を入れることが困難である。
さらに、歯肉組織を圧排するこのようなカオリン型材料の使用は、崩壊しやすく、歯肉組織と歯肉組織の所望の圧排を実現させる歯との間の空間に入れることが困難である。このようなカオリン型材料で報告された別の問題は、止血および圧排を行うのに必要な時間が経過した後のカオリン型材料の除去である。一般に、歯肉溝の出血を再発することなくカオリン材料を全て除去するために、水−空気噴霧を使用して極めて注意深くカオリン材料を洗浄する必要がある。
圧排糸のない圧排および/または止血を行う別の公知の技法は、米国特許第5,676,543号に開示される。一般に、その中で開示されているものは、歯肉溝の圧排糸不用の圧排および/または止血を行う、2つの異なる粘性のシリコーン材料を利用する2部プロセスである。
米国特許第6,890,177号は、より簡易化された圧排糸不用の圧排方法およびデバイスを開示し、それにより、圧排糸不用の圧排は、多孔質スポンジまたは泡沫細胞状ダムを使用して行うことができ、これを1つまたは複数の支台歯に一致するよう成形し、基剤部分および触媒を含む2部のシリコーン型印象材料を含有するように調整し、それにより、患者の咬合力を利用し、所望の圧排を行うのに必要な圧を付加する。
他のデバイスおよび方法を使用して歯肉溝を圧排し、例えば、マジック泡沫圧排糸は、添布前に歯科医が事前に混合する必要とされる、2部の、化学的に硬化された構成要素系である膨張性シリコーン材料に左右され、これは、硬化または固定し、歯肉組織の圧排を行う。
本発明は、圧排材料で前負荷されているダムを利用することにより、歯肉組織の圧排糸不用の圧排を行う上文記載の圧排糸のない圧排デバイスおよび手法に対する改良に関する。
本発明の目的は、クラウンまたはブリッジを作製するための印象採得前に歯肉組織と支台歯との間の歯肉溝空間を拡大するより簡易化された圧排糸不用の圧排方法およびデバイスを提供することである。
別の目的は、印象採得前に支台歯の歯肉溝の圧排糸不用の圧排および/または止血を行った後の圧排材料の除去を容易にする、圧排材料を保持することができる歯科用ダムを提供することである。
別の目的は、歯肉溝の止血および/または圧排糸不用の圧排において、患者自身の咬合圧を使用して、歯肉組織と支台歯との間の空間に圧排材料を押し込み、空間を拡大させることを提供することである。
別の目的は、術時にプラスとなり、処置が容易な圧排糸不用の止血および/または圧排方法を提供することである。
別の目的は、患者に苦痛がなく、快適および安心であり、歯科医にとって処置が容易である、歯肉溝領域の圧排糸不用の止血および/または圧排方法を提供することである。
別の目的は、圧排糸不用の歯肉圧排手法を行う単一ステップのデバイスおよび方法を提供することである。
別の目的は、歯科用ダム内に制限される、所定量の流動性および柔軟な圧排材料で最初に前負荷された歯科用ダムであって、支台歯に容易に適合することができ、それにより、患者がダム上で咬合力を発揮することで、歯肉組織の圧排糸不用の圧排を容易に行う歯科用ダムを提供することである。
別の目的は、所定量の適切な、流動性、成型可能な、または印象様圧排材料で予備充填され、それにより、成型可能な圧排材料が粘着性となり、保持性ダムに付着し、または結合し、歯肉組織の圧排糸不用の圧排の完了時に、拡大した溝から材料を実質的に完全に除去することを容易にする、保持材料で形成された歯科用ダムを提供することである。
別の目的は、流動性、粘着性および柔軟な成型可能なまたは印象型圧排材料で予備充填された保持性ダムを利用することにより、歯肉組織を圧排する単一ステップの方法およびデバイスを提供することである。
別の目的は、収斂剤および/または止血剤で補強された圧排材料で予備充填されたダムを使用して、歯肉組織を圧排する単一ステップの方法またはデバイスを提供することである。
別の目的は、光活性化圧排剤、印象様材料で前負荷された光透過性ダムの形態で歯肉組織の圧排糸不用の圧排を行う簡易化されたデバイスを提供することである。
別の目的は、2部の化学的に硬化された印象様圧排材料の基剤部分のみで前負荷されたダムを利用して、歯肉溝の圧排糸不用の圧排を行う簡易化されたデバイスおよび方法を提供することである。
本発明の実施形態の特徴は、膨張特性を有する非固定材料をキャップまたはダム内で使用することである。
本発明の実施形態の別の特徴は、ポリジメチルシロキサン、収斂剤または止血剤、膨張性シリコーンおよび親水性剤を含む圧排材料をキャップまたはダム内で使用することである。
本発明の実施形態の別の特徴は、含浸性の圧縮性多孔質材料をキャップまたはダム内で使用することである。
前記の目的および他の特徴として、支台歯を修復し、クラウンまたはブリッジの作製に備えてその印象の採得のために準備をする。正確に歯を作製後および正確な印象を作製することができる前に、歯根の周りの歯肉組織を圧排し、歯肉溝を拡大しなければならない。過剰に出血する場合、歯根の周りに適切な収斂剤を注射することにより、出血を制御または阻止することができる。このような収斂剤は、注入または他の適切な添布器により切断組織に添布される、止血剤、例えば、塩化アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸アンモニウムアルミニウムおよび同等物を含むことができる。
出血がわずかまたは最小である場合、いくつかの収斂剤を添布する必要はないかもしれない。止血を制御後、ダムは、所定量の圧排材料、例えば、止血剤で補強されることもできるシリコーン型の印象材料で予備充填したくぼみ、溝または谷間を有する。所定量の圧排剤またはシリコーン印象材料もまた、場合により、歯肉溝マージンで支台歯の周囲全体に、好ましくは注入により入れることができる。さらに、追加の圧排材料の添布は、場合により、支台歯全体を覆うよう広く添布することができる。次いで、圧排剤またはシリコーン印象材料で充填されたダムを歯全体に載せ、この時、患者に、保持性ダム上で咬合圧を付加し、シリコーン材料が固定するのに十分な所定の時間、例えば3〜7分間、咬合圧を維持するように説明する。本発明の一形態において、ダムの除去時に、それに付着した圧排材料も除去することができるように、ダムのくぼみに、圧排材料が付着することができる保持表面を備えることができる。ダムおよび圧排材料の除去時に、歯を軽く洗浄し、印象採得に備えて検査することができる。歯肉組織の追加の圧排が必要な場合、手法を繰り返すことができる。
本発明は、保持表面を有するダムが天然または合成多孔質または気泡材料、例えば、それに結合された圧排材料を保持することができる表面を特徴とする、気泡、多孔性もしくは溝型プラスチックまたは線維材料から形成することができる。線維材料は、1つまたは複数の支台歯をとり囲むように載せられるキャップまたはスリーブの形状で形成された、天然および/または合成、例えば、織物または圧縮綿、レーヨン、ナイロン、リネンおよび同等物のいずれかであってよい。このようなキャップまたはスリーブは、適切な成型可能なまたは印象、パテ様圧排材料、すなわち、柔軟な、流動性および粘着性のあるもので予備充填することが好ましい。このような成型可能なまたは印象型材料で予備充填されたキャップまたはスリーブを支台歯に適合させ、咬合圧をスリーブまたはキャップ上に付加し、キャップおよびスリーブ内で制限される、流動性および柔軟な圧排材料を、圧力下において歯肉溝に押し込み、歯肉組織の圧排を行う。
本明細書に記載の保持性ダムの保持性質または気泡構造により、咬合力をキャップまたはスリーブ上に付加する場合に、さらに、成型可能な圧排材料を、キャップまたはスリーブの保持表面を特徴とする気泡、孔、または溝に透過させ、キャップまたはスリーブの内部の保持表面に機械的に付着または結合する。歯肉組織の圧排が生じた後、ダムを除去する場合に、ダムに付着した圧排材料を容易に除去することができ、歯肉溝に少しの圧排材料の残留物も残さない。
適切な収斂剤/止血剤で、成型可能なまたは印象様圧排材料を補強することにより、歯肉組織の圧排をさらに強化することができる。
図面に関して、図1Aに、歯肉溝21の圧排を行う前に、クラウンまたはブリッジを装着するために作製した歯20を示す。しかし、クラウンまたはブリッジ作製のための印象採得の前に、歯科医が支台歯20の正確な印象を作製するために歯肉溝組織21を圧排することは不可欠である。
本発明において、および過剰な歯肉出血を制御するため、液体止血剤22、例えば、塩化アルミニウム、硫化第2鉄または他の適切な収斂剤を歯肉溝領域の切断組織に添布する。収斂剤を図1に示されるようなCentrix製Benda micro applicator23で、または他のいくつかの適切な添布器、例えばCentrix製BENDA(登録商標)ブラシ、Softstix(商標)単回使用添布器あるいはシリンジおよび同等物により添布することができる。切断組織に対して、収斂剤溶液を中等度の圧でおよび塗り込むことにより、収斂剤22を添布し、切断毛細血管に収斂剤溶液を注入する。出血を制御後、支台歯20あるいは1つまたは複数の支台歯20の近位および遠位の少なくとも1つの歯に対して、ダム24を調節し、適合させる。
本発明において、ダム24は、多孔性、気泡型、泡沫、スポンジ様またはゴム材料から形成され、これらは、天然または合成のどちらかであってよい。図4に示されたように、ダム24は、臼歯に使用するために形成される。
示されたように、ダム24を、スポンジ、泡沫、ゴムまたは他の型の多孔性、開放気泡もしくは独立気泡型材料の細長いブロックとして形成することができる。それは、泡沫、スポンジ、多孔性または気泡材料のブロックをいくつかの所望の長さにしてよく、これから歯科医が、ダムに必要な所望の長さを処置される1つまたは複数の歯に使用することができる。逆に、ダム24は、歯肉圧排を必要としうる歯の数に応じた、かつ仕上げのクラウンまたはブリッジの装着に対する大きさに予め切断することができる。
図4に示されるように、ダム24は、その長さに沿って伸長する、縦方向のU型溝または谷間24Aを備える。図4に示されるように、対合する側壁24Bおよび24Cそれぞれと相互連結されたウェブまたは底部24Dは、本明細書に記載されるように、歯肉組織圧排を行うのに必要な圧を発揮する圧排材料を含有するのに十分な厚さがある。
図7は、スポンジ、泡沫、ゴム、多孔性または気泡材料の変形ブロックを図示し、これらから、下文に記載されるように、前歯に使用する変形ダム構築を形成する。
圧排される歯肉組織の出血を制御した後、図2に示されるように、適当な大きさのダム24の溝24Aを上文に記載のシリコーン型印象様圧排材料26で充填する。シリコーン型圧排材料26は、2部の組成物を含むことができ、これは、基剤部分および触媒部分を含み、これらは混合した場合、素早く固定し、固体となる。触媒対基剤の比を調整することにより、所定の時間内で固定時間を変更することができる。このようなシリコーンは、種々の製造業者から入手可能であり、例えば、Pentron製CONQUEST、G.C製EXAFLEX、Kerr Corporation製EXTRUDEまたは3M Corporation製IMPRESSおよびEXPRESSである。シリコーン圧排材料が好ましい一方、ポリエーテル、ポリスルフィド、ワックスまたは他の成型可能な材料等の歯科材料を使用することができる。濃縮シリコーン材料が好ましい。シリコーン材料26もまた、適切な収斂剤5重量%(5%)〜20重量%(20%)で補強し、歯肉組織圧排および止血に役立てることができる。使用することができる既知の収斂剤のいくつかは、シリコーンに適合する。既知の収斂剤または止血剤のいくつかには、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸アルミニウムアンモニウムもしくはミョウバン、塩化第2鉄、塩化アルミニウム、塩化ナトリウム、塩化亜鉛およびその他がある。
図3に示されるように、歯肉溝領域の周りに、同一のシリコーン材料を好ましくは注入することにより添布することができる。図4に示されるように、支台歯20全体もまた、同一のシリコーン材料で覆うことができる。図3および4に示されるように、ダム24に、または歯の周りにシリコーン材料を添布するステップを逆にすることができることが理解されるだろう。図5に示されるように、シリコーン材料26で覆われた歯および同一のシリコーン材料で充填されたダム24の溝24Aである、シリコーン充填ダム24をシリコーンで覆われた歯に載せる。
シリコーンで覆われた1つまたは複数の歯全体に載せられた充填ダム24とともに、図5に示されるように咬合力または圧をダム22に付加し、シリコーン材料が固定する時間まで、およそ3〜7分間、ダム24上で咬合圧を維持するよう患者に説明する。シリコーン材料が固定する場合、図6に示されるように、ダム24および固定成型可能な材料を除去し、支台歯を露出する。ダム24が多孔性、気泡または泡沫スポンジ様材料から形成される場合、シリコーン材料のいくつかは、ダム材料の保持表面を浸透し、それによるシリコーン材料の固定または硬化が圧排材料をダム24に機械的に付着させ、そのため、ダム24の除去時に、固定圧排材料を一緒に除去することができる。次いで、歯を軽く洗浄し、乾燥し、かつ正確な印象を作製することができるように歯肉組織が十分に圧排しているかを決定するために検査することができる。
図5に示されるように、患者がダム24に加える咬合圧は、シリコーン印象材料を歯肉溝空間に押し込ませ、これは、収斂剤材料の相互作用と合わせて、図6に記載されるように、歯肉溝領域の歯肉組織を圧排させ、歯と周りの歯肉組織との間の空間27を拡大する。歯肉組織の追加の圧排が必要となる場合、上文に記載された手法を繰り返すことができる。
本明細書に記載の多孔性、気泡、スポンジまたは泡沫ダム24が好ましい一方、咬合圧を付加し、維持する場合、他の手段、特に、泡沫もしくはスポンジダム、例えば、ゴム、シリコーン、プラスチック、綿ロールまたは中空綿ガーゼもしくはパッド、あるいは圧排材料を含有することができる他の適切な材料のものを使用することができることが理解されるだろう。ダム24に咬合圧を付加することにより、収斂剤材料の含有に関わらず、シリコーン材料を歯肉溝空間に押し込ませ、歯肉組織を十分に圧排させ、クラウンまたはブリッジを作製するための正確な歯の印象を可能にする。
記載の方法が臼歯の歯肉組織の圧排に関する一方、前歯の歯肉組織を圧排するために、同一の方法を適用することができる。しかし、前歯肉圧排において、図7のように、ダムをV型溝で構築することが好ましい。
図7に関して、上文記載のものと同様の泡沫またはスポンジ様材料の細長いブロック29から、前歯のダム28に使用することができ、ただし、図7に示されるように、溝30は、一般にV型である。V型溝30の対合する内側には、泡沫またはスポンジブロックが集合する。他の全ての点において、ダム28の構築およびその使用は、ダム24の構築および使用に関して記載されたものと同様である。記載のダムを作製する泡沫材料は、開放気泡または独立気泡、天然または合成多孔性、泡沫およびスポンジ型材料から形成することができることが理解されるだろう。
しかし、独立気泡型泡沫またはスポンジ材料を使用する場合、歯肉組織圧排手法の完了時に歯科用ダムで圧排材料の除去を容易にするために、ダム内の圧排またはシリコーン材料を固定する固定装置手段を必要とする。
図8および9は、このような固定装置手段を有するダムを図示する。図8において、ダム124は、壁124Dにより相互連結された、対合する側壁124Aおよび124Bを有する。側壁124Aおよび124Bの交差部ならびに底部124Dは、逃げ溝125Aおよび125Bの形態の固定装置手段を形成する。本明細書に記載されるように、圧排手法の完了時に処置された歯からダム124を除去する場合、逃げ溝125Aおよび125Bは、ダム124内の固められた、硬化または固体化されたシリコーン、圧排ペーストあるいは印象材料を保持するのに役立つ。
独立気泡、泡沫、スポンジまたは成型部分を使用する場合、逃げ溝125Aおよび125Bが、特に役立つ。独立気泡型泡沫またはスポンジは、剛性のため有利である。しかし、独立気泡型泡沫は、固形化シリコーン、圧排剤または印象材料を付着するための開放気泡を有さず、従って、圧排材料の除去を困難にさせる。このような場合、溝組織の圧排完了時に、歯キャップの除去と合わせて圧排材料の除去を容易にするために、逃げ溝125A、125Bは、歯キャップに圧排材料を結合する構造を備える。
図9は、ダム224の別の実施形態を図示し、側壁224Aおよび224Bに形成される、のこ歯型隆線225Aおよび225Bの形態の固定装置手段を有し、この側壁は、U型底部224Dにより相互連結される。
本発明は、本発明の圧排方法を実施するために必要な構成要素を含有するキットまたは包装の形態で販売することができる。例えば、キットまたは包装は、液体止血剤または収斂剤および溝にそれを添布するための添布器を含有することができる。キットまたは包装は、シリコーン材料、圧排剤または固定することができる印象材料およびダムを含有することもできる。送達系は、歯にダムを載せる前に溝の周りに少量のシリコーン型圧排剤または印象材料を添布する場合の使用を含むことができる。
同様に行う上記の方法およびダムは、相対的に簡易、簡便であり、続く印象手法において、全マージンの採得を確保するのに良好な歯肉組織の圧排を生じる。記載の本発明は、歯肉圧排手法において患者がよく直面する外傷および不快感をさらに減少する。さらに、本発明は、歯科医および患者双方により安心な、さらに良い結果を提供する。本手法は、非常に簡易であるため、歯科助手に任せることができる。
人々がより長く、より健康な生活を送る場合、義歯学が、非常に重要になりつつあることが報告されている。結果として、義歯学は、人々の寿命全体のためでないとしても、歯をより長く保つことを可能にさせる歯科学の重要な部分となりつつある。義歯学の大部分は、剥離、腐蝕、歯内療法または重度の摩耗した歯の入れ替えまたは修復することを含む。現在、歯科医は、クラウンまたはブリッジでこのような歯を修復し、または入れ替えることができる。クラウンおよびブリッジ歯科作業の大部分は、個々のクラウン、つまり、一般用語の「キャップ」を用いた単一の歯の修復または回復である。それは、全クラウンおよびブリッジ作業のおよそ80%が、単一の歯の修復であると推定されている。本発明は、単一の歯の周りの歯肉溝の圧排糸不用の圧排を行うデバイスおよび方法に関して下文に記載する一方、明らかな変形形態で記載される本発明もまた、複数の隣接する歯の周りの歯肉溝の圧排に適応することができることが理解されるだろう。
下文に記載されるデバイスおよび/または方法は、1つまたは複数の歯の歯肉溝の圧排糸不用の圧排を単一ステップで行うことができ、この場合、使用前に歯科医が事前に混合することを必要とする、基剤部分および触媒部分を含む複数の構成要素からなる化学的に硬化する圧排材料を必要とする方法またはデバイスと区別される。本明細書において使用される単一ステップの方法またはデバイスとは、歯に適合するよう設計される成型可能な圧排材料で最初に前負荷される歯キャップまたはダムを意味し、これは、組織圧排手法の前に、歯科医がダムに圧排材料を混合および/または詰める必要がない。
図10に示されるように、圧排の被検体である単一の歯20に適合するように、歯キャップまたはダム40を設計および形成する。図示された実施形態において、歯キャップまたはダム40は、プラスチックまたは天然もしくは合成線維、例えば、綿、ナイロン、レーヨンおよび同等物のいずれかから形成された多孔性または気泡型材料から形成された隔壁41を含み、この材料は、歯キャップまたはダム40の隔壁41内のくぼみまたは中空42を特徴とするように成形、織り込み、圧縮またはロールすることができる。末端壁43により、歯キャップまたはダム40の一端を閉じる。閉口する末端壁43は、隔壁41を作製する同一の材料から形成されることが好ましい。歯キャップまたはダム40を使用して歯肉溝の圧排糸不用の圧排を行う場合、歯キャップまたはダム40を形成する材料は、十分に剛性であり、歯肉溝内に入る圧排材料44を含有、制限および方向付けするダムとして機能するよう、一定量の弾性を有さなければならないことが理解されるだろう。示されるように、歯キャップ40を形成する材料の性質により、くぼみまたは中空42の内部表面に、微細な孔、気泡または孔隙を混入させる。
本発明において、隔壁41内に形成されるくぼみまたは中空42を、最初にパテ状粘稠性を有する固定または非固定圧排材料44のどちらか、例えば、シリコーン、ワックス、アクリルまたは同等の材料で予備充填し、この材料は、歯肉溝圧排手法の完了時に歯から歯キャップまたはダム40を除去する場合に分裂または剥離しない流動性および粘着性をともに有する。圧排手法中に歯キャップまたはダム40に咬合圧を付加する場合、圧排材料は、歯根から歯肉組織の分離を行うのに必要な圧を発揮することができる、十分な密度のものでなければならない。
圧排材料44は、メチルメタクリル酸または光硬化性シリコーンなどの光硬化性印象材料を含むことができる。歯肉溝の圧排溝の圧排糸不用の圧排を行うのに適切な他の材料は、シリコーン、微晶質ワックスまたはMcKeon ProductsまたはDow Chemical等の製造業者により作製された「ピローソフト」シリコーン(Mak’s登録商標)等の他の同様な物質を含む。
さらに、歯キャップ40の中空またはくぼみ42を化学的に硬化された印象様の圧排材料の基剤部分のみで前負荷することができる。このような化学的に硬化された印象様の圧排材料の基剤部分は、通常、適当な触媒で処理または混合されるまで固定しない。
好ましくは、化学的に硬化された印象材料の基剤部分の粘稠性は、成型可能なパテ状のものと類似するものとする。歯キャップまたはダム40のくぼみまたは中空部分42に化学的に硬化された印象材料の基剤部分のみを前負荷することにより、長時間にわたり固定または硬化しない。本明細書において使用される化学的に硬化された印象材料の「基剤構成要素」とは、基剤部分または構成要素を固定または硬化、すなわち、固めさせる触媒を少しも含有しない、印象材料の1つまたは複数の構成要素を意味する。
本明細書において使用される「予備充填された」または「前負荷された」とは、工場または組立施設で歯キャップ40またはスリーブ60に圧排材料を入れることとして定義され、そうして、事前に圧排材料をダムに混合または詰めることを必要とせずに歯科医が「予備充填された」歯キャップを使用することができるように、完全に製造された状態で、予備充填された歯キャップまたはスリーブを歯科医に販売または供給する。
圧排糸不用の圧排を行う従来の既知の方法において、予備充填された歯キャップ40が有する利点は、歯肉組織の圧排をより効率の良い、時間短縮した1ステップの手法で行うことができることである。
図12に示されるように、歯肉組織の圧排糸不用の圧排を行うために、図12に示されるように、歯科医は、修復される歯20に予備充填した歯科用ダム40を載せるだけで、患者に歯キャップまたはダム40の閉口末端部43に咬合圧を加えるよう指示する。矢印Aにより示されたように、歯キャップ40の閉口末端部43に加えられた咬合圧は、閉口末端部43を示されたように変形させ、制限された成型可能な圧排材料44を歯根全体の周りに流動させ、圧を発揮し、それにより歯肉溝組織21を歯20から離して圧排する。図12で最もよく示されるように、発揮された圧は、歯20と歯肉組織21との間に圧排材料44を押し込み、歯根線全体の周りの溝27を拡大する。そうする場合、さらに、圧排材料44は、歯キャップ40の内部壁の孔、気泡または保持表面に押し込まれ、中空またはくぼみ42を特徴とする内部壁表面と機械的結合を形成する。
図12に示されるように、歯キャップまたはダム40に加える圧は、発生する恐れのある出血または溢出する量に応じて、所定の時間、例えば3〜7分間維持される。さらに、付加した圧により、圧排材料44をくぼみまたは中空42の内部表面に形成された孔、気泡または保持手段に流動させる場合、圧排材料は、キャップ40の内部壁に結合するようになり、確実に、歯キャップ40を歯から離し除去する場合に、圧排材料を完全に移動させることができ、圧排材料44が実質的に少しも残留しない、拡大された溝を生じる。従って、歯科医は、溝圧排手法の完了時に溝空間27から圧排材料の残留物を物理的に除去することを必要とされない。結果として、拡大した溝から残留材料を除去する場合に生じる恐れのある、繊細な歯肉組織の損傷および出血の再発の可能性を回避する。
所望の場合、上文に記載のように、止血剤および/または収歛剤を圧排材料に組み込むことができる。
現在、圧排方法は、簡易な1ステップの手法になりつつある。クラウンまたはブリッジのための歯を正確に作製後、本明細書に記載のように、適切な圧排材料で前負荷された、正確に成形された歯キャップ40を支台歯20の上に載せ、患者に、歯キャップ40を咬合して押さえ、3〜7分間咬合圧を保持するよう指示する。前記所定の時間の終了時に、患者は、咬合圧を緩め、歯科医に歯キャップ40を除去してもらう。そうする場合、中空またはくぼみ42の壁に結合した場合の圧排材料もまた除去され、歯肉組織21の圧排により形成された歯20の周りの清潔な空間または溝が残る。従って、患者に対する時間および外傷が実質的に減少する。
図13は、本発明を具体化する予備充填された歯キャップ50の変形形態を図示する。歯キャップ50は、歯キャップ40と同様であり、ただし、開口末端部50Aに隣接する歯キャップ50は、横方向の刻み目または逃げ溝部分51を備え、これは、歯キャップ50の反対側の刻み目または逃げ溝部分が隣接する歯の間の歯肉線の曲線に補完し、または一致することができる。他の全ての点において、歯キャップ50の構造および使用方法は、歯キャップ40に関して記載されるものと同様である。
図14および15は、歯キャップのさらなる実施形態を図示する。図14および15に示されるように、歯キャップ60を、上文に記載のものと同様の材料から形成し、シリンダー61の形状で構成し、これは、対合する末端部61A、61Bで開口する。シリンダー61を上文に記載のように圧排材料62で前負荷する。所望の場合、シリンダー61の1つの開口末端部61Aまたは61Bは、図13の刻み目51と同様の横方向の刻み目または逃げ溝部分を備えることができることが理解されるだろう。
所望の場合、本明細書に記載される歯キャップ、例えば、歯キャップ40、50、60または80を図17に示されるように、一連の隣接の歯キャップを互いに連結する弱いウェブまたは分裂線72を有する鎖またはツリー70として形成することができる。必要な場合、歯科医が弱い分裂線72に沿ってその鎖またはツリー70から個々の歯キャップ40を容易に分離することができるように配置する。
図18は、本発明の別の変形形態を図示する。図18の歯キャップ80は、上文に記載のものと同様であり、ただし、くぼみまたは中空82の境界を特徴とする内部表面81は、一連の逃げ溝または刻み目83を備え、歯キャップ80の内部表面への圧排材料81の結合または付着を強化する保持性手段を提供する。
本明細書に記載の歯キャップを、修復される歯の大きさまたは形状に対応するよう様々な大きさおよび/または形状で作製することができることが理解されるだろう。
図面に示されるように、圧排材料、例えば、非硬化シリコーンパテ状材料または記載の歯キャップ40、50、60または80のいくつかに重粘性で前負荷されているその等価物を使用して、上記の方法を実施することができる。いくらか過剰な出血または溢出が発生する場合、収歛剤/止血剤で歯肉溝を艶出しし、その後、前負荷された圧縮性の歯キャップを歯全体に載せることができる。適当なクラウンまたはブリッジの作製のための印象採得の準備として、所定の時間、例えば3〜7分間、本明細書に記載された歯キャップ上で患者の咬合圧が維持されることにより、出血を阻止し、歯肉組織を圧排し、歯肉溝27を広げるものとする。
本明細書に記載のキャップ40、50、60または80に前負荷された圧排材料が光硬化性の印象型材料である場合、硬化する光線が貫通し、その中に含有される光硬化性の圧排材料を固定または硬化することができるように、このような歯科用ダムを透明または光透過性の材料のどちらかで形成することが理解されるだろう。
2部の化学的に硬化された印象または圧排材料の基剤部分のみを記載の1つまたは複数の歯科用ダム40、50、60または80に前負荷する場合、前負荷されたキャップを歯に載せる前に、歯科医は、図16に示されるように、基剤材料62の露出表面に触媒の薄層63を添布することができ、そうして、触媒層63に接触する圧排材料62の露出部分が所定の時間、例えば、3〜7分間経過時に硬化することができる。
歯キャップを固定または硬化あるいは非固定のいずれかが可能な圧排材料で前負荷することは、溝の拡大および拡大された溝の維持をともに強化し、歯の正確な印象の作製を確実にし、かつ実質的に全ての圧排材料を歯キャップの除去とともに溝から移動させることを強化し、保証する。
図19〜23は、本発明の別の実施形態を図示する。本実施形態において、独自の単位予備用量の歯肉圧排装置300を開示する。一般に、キャップまたはダム310は、筒状構造を有する。壁312は、波形縁部を形成する、対合する逃げ溝部分314を有する。各波形縁部または逃げ溝部分314の隣接は、全高縁部部分320である。外部溝316は、キャップ310の下の部分を囲む。溝316は、操作を容易にし、図示されていない固定紐を付着するための空間を備え、キャップ310に従い、ある程度の圧縮を与える。非固定パテ様材料319をキャップ310内に入れる。
図20および21は、キャップ310の内部構築または構造を詳細に図示する。キャップ310の内部に形成されるものは、複数の隆線324および傾斜壁326である。キャップ310の開口端部に隣接して、斬減された周縁または縁部322を形成する。キャップ310の底部閉口端部330の隣接は、底部隆線328であり、これは、隆線324のものに比べ大きな突出部または小さい直径の断面を形成する。
図22および23は、キャップ310の開口端部に沿った波形縁部または逃げ溝部分314および全高縁部部分320をより明確に図示する。波形縁部または逃げ溝部分314および斬減した周縁または縁部322は、患者の口内にキャップ310を載せる場合に役立ち、隣接する歯の間に入れやすくさせる。
キャップ310は、スチレンブロックコポリマー材料等の可撓性ソフト材料から作製されることが好ましい。適切な一材料は、米国イリノイ州マックヘンリーにあるGLS Corporationの商標名DYNAFLEXで販売される。
キャップ310内に入れられる非固定材料318は、十分な流動性、さらに歯と歯肉線との間の溝を充填するために十分な圧抵抗を備える特性を有し、その結果、効果的な、清潔な歯肉の圧排を生じる。さらに、材料は、完全な状態の材料318と合わせてキャップ310を除去することを可能にするためにキャップ310に十分に付着する特性を有さなければならない。隆線324および底部隆線328は、キャップ310内の材料318をかなり保持しやすくする。材料318は、膨張性材料が好ましい。膨張性材料は、剪断増粘性流体であり、これは、粘稠性が剪断率とともに増加するものである。膨張性材料も、非ニュートン流体であってよい。さらに、膨張性材料は、その形状が変化する場合、体積を増加させる性質を有することができる。膨張性材料は、望ましい流動特性を有し、最初は流動に抵抗する。以下の表は、キャップ310内に入れられる材料318の好ましい一般的な製剤を示す。
Figure 0005266204
好ましい製剤において、非固定材料318は、ポリジメチルシロキサン30%、止血剤または収歛剤、例えばミョウバン、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硫化第2鉄9〜10%、シリコーン油1〜2%、膨張性シリコーン58〜68%およびポリアクリル酸カリウム10%を含む。さらに別の好ましい製剤において、非固定材料318は、ポリジメチルシロキサンおよそ15%、収歛剤または止血剤10%、シリコーン油1%、膨張性シリコーン74%およびポリアクリル酸カリウム10%を含む。さらに別の好ましい実施形態において、非固定材料318は、ポリジメチルシロキサン63〜68%、収歛剤または止血剤10%、シリコーン油2%、膨張性シリコーン10%およびポリアクリル酸カリウム5〜10%を含む。止血剤または収歛剤、例えば硫酸アルミニウムカリウム、アンモニウムミョウバン、アンモニウムミョウバン十二水和物および他のものを使用することができる。さらに、ポリアクリル酸カリウムは、水を吸収する親水性材料である。他の親水性材料、例えば、ポリアクリル酸ナトリウムまたは他の高分子電解質を使用することができる。
上記に同定された製剤の非固定材料は、キャップ310を非固定材料で予備充填させることが可能である場合、有利な特性、すなわち、相対的に安定し、歯科医が使用しやすいように予め包装することができる特性を有することが認められている。非固定材料は、最小限の取り組みと不快感とともに歯肉組織を歯から離して効果的に圧排するように、過剰な流動に抵抗し、なお歯肉線に一致する。それゆえ、本発明は、歯科医にとって、便利であり、歯科処理を容易にさせる、簡単な、使用しやすいデバイスを提供する。
キャップ310を非固定材料318で充填後、ポリアクリル酸およそ75%およびミョウバン等の収歛剤またはその等価物25%を含む粉末材料317を材料318に振りかけることができる。
図24および25は、本発明の別の実施形態を図示する。本実施形態において、安全タブを有し、多孔質材料400から作製された単位用量の圧排装置を図示する。圧排装置400は、多孔質材料から作製された筒状壁412を含む。筒状壁412に、よりソフトな、またはより圧縮性の多孔質材料411を入れる。筒状壁412は、多孔質材料411に比べ圧縮性が低い。壁412の外部表面上に、溝416がある。壁412の底部には、その中に穴434を有する安全タブ432がある。従来、紐または圧排糸436を、患者が圧排装置400を不注意により嚥下する場合の安全機能としてタブ432に結ぶことができる。壁412は、圧排剤を含有する多孔質材料から作製され、これは、その中に含浸された収歛剤または止血剤419であり、または含むことができる。よりソフトな泡沫または圧縮性多孔質材料411を筒状壁412内に入れ、さらに、収歛剤または止血剤419であり、または含むことができる圧排剤で含浸することができる。本実施形態において、収歛剤または止血剤419を乾燥し、水分を添布時に再活性化することができる。患者の口内に入れる前または患者の唾液により活性化されることにより、水分を添布することができる。別の実施形態において、よりソフトな泡沫または圧縮性多孔質材料411を膨脹性非固定材料で含浸することができる。膨張性非固定材料は、図20に図示された材料318の上記のものと同様の製剤のものであってよい。圧縮性多孔質材料および膨張性非固定材料の併用は、圧排する歯肉組織で特に十分作用することが認められている。圧および圧排剤の併用が歯肉組織の圧排を促進すると考えられている。圧縮性多孔質材料411もまた、口内の歯の周りに形成されうる過剰な流体を吸収する場合に役立つことができる。壁412を作製する多孔質材料は、その中に含有される多孔質材料または泡沫411に比べ、より剛性であることが好ましい。よりソフトな多孔質材料411は、歯の周りに一致し、歯肉溝に圧を付加し、歯肉の圧排に役立つ。本発明の本実施形態において、多孔質材料の併用は、過剰な流体、例えば血液を吸収する性質と合わせて止血剤または収歛剤の添布を容易にし、これは、良好な圧排を生じ、より良好な印象採得を可能にする。
本発明の好ましい実施形態および方法を本明細書に示し、かつ記載している一方、当業者であれば、種々の修正および変更が本明細書において請求されるような本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく行うことができることが明白であろう。
歯肉圧排を行う前の支台歯の側面図である。 支台歯および歯肉溝領域の周りの出血を制御するための止血剤の位置を示す側面図である。 一定量の印象様圧排材料で、臼歯に使用するダムの溝の充填物を示す図である。 歯肉溝領域の周りに圧排材料を入れる中間ステップを示す図である。 支台歯全体を覆う圧排材料の一般的な添布を示す図である。 支台歯に充填スポンジまたは泡沫ダムを載せるステップおよびその咬合圧の付加を示す図である。 圧排される歯肉組織と支台歯根との間の溝空間の圧排および拡大し、ダムおよび印象材料の除去を示す図5のものと同様の図である。 前歯の周りの歯肉組織の圧排糸不用の圧排に使用する、若干変形のスポンジまたは泡沫ダムを示す斜視図である。 本発明における歯科用ダムの別の変形の断面図である。 本発明における歯科用ダムのさらに別の実施形態の断面図である。 剥離部分を有する本発明の別の変形形態の斜視図である。 図10の切断線11−11に沿った断面図である。 歯肉溝組織の圧排を示すために支台歯に圧を付加した場合の図10の実施形態の側面図である。 本発明の別の実施形態の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態の斜視図である。 図14の線15−15に沿った断面図である。 本発明の別の変形形態の側面図である。 本発明を具体化する一連の弱く連結した前負荷されたダムの斜視図である。 前負荷された歯科用ダムの変形形態の断面図である。 本発明の別の実施形態を示す斜視図である。 図19に示された本発明の実施形態の断面図である。 全ての材料を除いた、図19に示された本発明の実施形態の断面図である。 図19に示された本発明の実施形態の正面図である。 90°回転した図22に示された本発明の実施形態の正面図である。 本発明の別の実施形態の斜視図である。 図24に示された本発明の実施形態の断面図である。

Claims (9)

  1. 歯肉溝マージンを有する歯の歯肉溝組織の圧排糸不用の圧排を行うデバイスであり
    修復される支台歯に適合する大きさおよび形状を有する歯のダム、
    支台歯を囲む隔壁を含む前記歯のダム、
    くぼみを特徴とする内部壁表面を有する前記隔壁、
    前記くぼみに入る所定量の圧排材料、および
    柔軟な、流動性および粘着性の粘稠性を有する前記くぼみに入る前記圧排材料を含むデバイスにおいて
    一端に閉口部を形成する前記隔壁に統合的に連結される端部壁、
    前記隔壁を形成する同一の材料から形成される前記端部壁、および
    そのもう一方の端部に開口部を特徴とする前記隔壁を含む前記歯肉溝組織の圧排糸不用の圧排を行うデバイスであって、
    前記くぼみに入る所定量の圧排材料が流動性非固定圧排材料であり、
    前記隔壁が、前記歯肉溝の圧排を行う歯に載せた場合に前記歯のダムを歯肉の形状に一致させることができるように前記隔壁の前記もう一方の端部に隣接して横方向に凹みを有するデバイス。
  2. 前記くぼみに含有される前記所定量の流動性非固定圧排材料が柔軟な、固まらないシリコーン、アクリル、微晶質ワックス、ピローソフトシリコーン、触媒なしの化学的に硬化された印象型圧排材料の基剤部分および光活性化された圧排材料からなる群から選択される請求項1記載のデバイス。
  3. 前記流動性非固定圧排材料が収歛性/止血材料で補強される請求項1または2記載のデバイス。
  4. 前記収歛性/止血材料が塩化アルミニウム、硫化第2鉄、硫酸カリウム、ミョウバン、硫化第2鉄、硫酸アルミニウム、塩化第2鉄、塩化ナトリウム、硫化アンモニウムアルミニウムおよび塩化亜鉛からなる群から選択される請求項3記載のデバイス。
  5. 前記歯のダムが泡沫、プラスチック、ゴム、織物または圧縮繊維からなる群から選択される材料から形成され、前記繊維が綿、リネン、ナイロンおよびレーヨンからなる群から選択される請求項1,2,3または4記載のデバイス。
  6. 前記隔壁が単一の歯を囲むよう配置された対合する開口縁部を有する管状の形状である請求項1,2,,4または5記載のデバイス。
  7. 前記歯肉溝組織の圧排糸不用の圧排を行うデバイスであって、
    単一の歯に適合する大きさおよび形状を有するダム、
    光透過性材料から形成される前記ダムおよびその中に形成される保持性のくぼみを有する前記ダム、
    前記くぼみに前負荷される所定量の光硬化性圧排材料、および
    柔軟な、高密度、流動性および粘着性特性を有する前記光硬化性圧排材料
    を含む請求項1,2,3,4,5または6記載のデバイス。
  8. 前記歯肉溝組織の圧排糸不用の圧排を行うデバイスであって、
    支台歯に適合する大きさおよび形状を有する歯科用ダム、
    支台歯を完全に囲む隔壁を含む前記歯科用ダム
    くぼみを特徴とする内部保持表面を有する前記壁、
    前記くぼみに入る所定の前負荷された量の流動性非固定圧排材料、および
    前記歯肉溝を圧排する圧力下において流動し、前記ダムを前記保持性表面に結合させ、所定の時間の経過後の前記ダムの除去時に前記保持壁に結合した前記所定の前負荷された量の流動性非固定圧排材料の除去を容易にすることができる、流動性、高密度および粘着性粘稠性を有する前記所定の前負荷された量の流動性非固定圧排材料を含む請求項1,2,3,4,5,6または7記載のデバイス。
  9. 前記所定量の流動性非固定圧排材料が親水性材料を含む、請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のデバイス。
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