JP5265407B2 - 真空蒸着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機EL素子の有機膜を蒸着する技術に関し、特に実験用等の蒸着装置において複数の開口部を有するマスクを用いて蒸着を行う技術に関する。
従来、有機EL素子等の有機膜を形成する際には、真空槽内に基板を配置し、真空蒸着によって有機蒸着材料をマスクを介して基板上に堆積させるようにしている。
ところで、この種の真空蒸着を行う装置として、移動可能なシャッターを備えたマスク装置を用いたものが提案されている。
この技術では、複数の開口部を有するマスク本体に対してマスクシャッターを移動させ、マスク本体の開口部のうち所定のものを開口させて順次蒸着を行うことにより、一つの基板において異なる条件で成膜を行うようにしている。
しかし、このような技術の場合、マスクシャッターを移動させる駆動機構が真空槽内に固定され、このためマスク本体及びマスクシャッターを回転させることができない。
その結果、このような技術においては基板を回転させながら蒸着を行うことができず、膜厚分布を向上させることができない。また、膜厚分布の良い膜を形成しようとすると、基板のサイズが限定されてしまう。
さらに、このような技術では、行又は列の異なる開口部の領域を順次成膜することはできないという問題もある。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては、例えば以下のようなものがある。
特開2002−241924号公報 特開2002−305080号公報
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、回転成膜が可能で膜厚分布を向上させることができ、また、マスク本体の任意の開口部を任意の順序で開口させて種々の条件で蒸着を行うことが可能な技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、真空槽内において、複数の開口部を有するマスクを介して成膜対象物上に蒸着を行う真空蒸着装置であって、前記マスクには、所定の基準配列方向に沿って複数の開口部の列が設けられたマスク本体と、前記マスク本体と一体的に設けられ当該マスク本体の前記複数の開口部の列と対応し前記基準配列方向に延びる複数のマスクシャッターとが設けられ、前記真空槽の外部から操作可能に構成され、当該真空槽内において前記マスクの前記複数のマスクシャッターをそれぞれ保持して前記基準配列方向に移動させる複数の保持駆動部を有するマスクシャッター移動機構と、前記成膜対象物を前記マスクと共に一体的に回転させる回転機構とを備えた真空蒸着装置を用いた真空蒸着方法であって、前記真空槽の内部に前記マスクシャッター移動機構の保持駆動部を配置し、前記複数のマスクシャッターのうちの所定のマスクシャッターを、対応する前記マスクシャッター移動機構の保持駆動部によって保持して前記基準配列方向に移動させ前記マスク本体の所定の開口部を開口させ、前記真空槽内部における前記マスクシャッター移動機構の保持駆動部による前記所定のマスクシャッターの保持を解除し、前記成膜対象物を前記マスクと共に一体的に回転させながら真空蒸着を行う工程を有するものである。
本発明において、前記マスクの複数のマスクシャッターは、二つの遮蔽部に分割され、当該二つの遮蔽部は、それぞれ独立して前記基準配列方向に移動するように構成されている場合にも効果的である。
本発明の場合、真空槽の外部から操作して真空槽内部にマスクシャッター移動機構の保持駆動部を配置し、複数のマスクシャッターのうちの所定のマスクシャッターを、対応するマスクシャッター移動機構の保持駆動部によって保持して基準配列方向に移動させマスクの所定の開口部を開口させる一方で、真空槽内部のマスクシャッター移動機構の保持駆動部による当該マスクシャッターの保持を解除して例えば保持駆動部を成膜対象物及びマスクシャッターの回転範囲から退避させ、成膜対象物とマスクを一体的に回転させるようにしたことから、回転成膜を行うことができ、これにより膜厚分布を向上させることができる。特に大きな基板において膜厚分布を向上させることができる。
また、本発明によれば、マスク本体の複数の開口部の列と対応し基準配列方向に延びる複数のマスクシャッターを設け、これらのうちの所定のマスクシャッターを、対応するマスクシャッター移動機構の保持駆動部によって保持して基準配列方向に移動させるようにしたことから、マスク本体の複数の開口部の列を各開口部毎に独立して開口させることができ、その結果、マスク本体の任意の開口部を任意の順序で開口させることができるので、種々の条件で蒸着を行うことが可能になる。
本発明において、複数のマスクシャッターが、それぞれ分割された第1及び第2の遮蔽部を有し、当該第1及び第2の遮蔽部は、それぞれ独立して基準配列方向に移動するように構成されている場合には、マスク本体の開口部を開口させる際に第1及び第2の遮蔽部を移動させる距離を一層小さくすることができ、マスク本体の開口部を一層迅速に開口させることができる。また、マスクを回転させる際の重心の偏りをより小さくすることができるので、バランスを崩すことなく円滑に回転成膜を行うことができる。
本発明によれば、従来技術ではできなかった回転成膜を行うことができるので、膜厚分布を向上させることができ、また、マスク本体の任意の開口部を任意の順序で開口させることができるので、種々の条件で蒸着を行うことができる。
本実施の形態の真空蒸着装置の内部を示す概略構成図 (a):同真空蒸着装置のマスクの構成を蒸発源側から示す平面図(b):同真空蒸着装置のマスクシャッターの構成を蒸発源側から示す平面図 (a)(b):同実施の形態におけるマスクの開口部の開口動作の例を示す説明図 同実施の形態における蒸着動作を示す説明図 同実施の形態におけるマスクの開口部の開口動作の他の例を示す説明図
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の真空蒸着装置の内部を示す概略構成図、図2(a)
は、同真空蒸着装置のマスクの構成を蒸発源側から示す平面図、図2(b)は、同真空蒸着装置のマスクシャッター部の構成を蒸発源側から示す平面図である。
図1に示すように、本実施の形態の真空蒸着装置1は、図示しない真空排気系に接続された真空槽2を有し、この真空槽2内の底部には、例えば有機EL素子の有機層形成用の蒸発材料を収容するための蒸発源3が設けられている。
一方、真空槽2内の上部には、成膜対象物である基板50を保持し、回転させるための基板保持回転機構4が設けられている。
この基板保持回転機構4は、真空槽2内の上部に設けられた本体フレーム5を有している。この本体フレーム5は、真空槽2上に設けられたモータ6の回転軸6aに連結され、真空槽2内において水平方向に回転駆動されるように構成されている。
本体フレーム5の回転中心部分にはマスク7が設けられている。
本実施の形態のマスク7は、複数の開口部8を有する平板状のマスク本体9が固定されて構成されている。このマスク本体9上には、例えばガラスからなる平板状の基板50が装着される。ここで、マスク本体9及び基板50は、水平方向に向けた状態で本体フレーム5に保持されるようになっている。
そして、本実施の形態のマスク7は、本体フレーム5の蒸発源3側の表面部分に、以下に説明するようなマスクシャッター10が設けられている。
図2(a)に示すように、本明細書では、マスク本体9上に、4×4個の矩形状の開口部8が、所定ピッチpで等間隔で行列状に設けられている場合を例にとって説明する。ここでは、X軸方向を基準配列方向とする。図2(a)に示す例では、基準配列方向であるX軸方向に4列の開口部8が設けられている。
なお、本明細書では、各列の開口部8について、図中左側から1番目、2番目、3番目、4番目と数えることにする。
図1に示すように、本実施の形態のマスクシャッター10は、例えば金属製の板状の部材からなる一対の遮蔽部11、12から構成されている。
本例においては、図2(b)に示すように、マスク本体9の一(上)端部から他(下)端部に向って、4列の開口部8に対応して、第1列のマスクシャッター10A、第2列のマスクシャッター10B、第3列のマスクシャッター10C、第4列のマスクシャッター10Dが設けられている。
第1列〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dは、それぞれ対となる、左遮蔽部11A及び右遮蔽部12A、左遮蔽部11B及び右遮蔽部12B、左遮蔽部11C及び右遮蔽部12C、左遮蔽部11D及び右遮蔽部12Dから構成されている。
ここで、左遮蔽部11A及び右遮蔽部12A、左遮蔽部11B及び右遮蔽部12B、左遮蔽部11C及び右遮蔽部12C、左遮蔽部11D及び右遮蔽部12Dは、同一の方向(ここではX軸方向)に延びる細長矩形形状に形成され、それぞれの幅がマスク本体9の各開口部8の幅より大きくなるように構成されている。
本発明の場合、特に限定されることはないが、各開口部8を任意の順序で確実に開口させる観点からは、第1列〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dにおいて、それぞれ対となる左遮蔽部11A及び右遮蔽部12A、左遮蔽部11B及び右遮蔽部12B、左遮蔽部11C及び右遮蔽部12C、左遮蔽部11D及び右遮蔽部12Dの長さを、X軸方向に関してマスク本体9の開口部8を(X軸方向の開口部数−1、本例では3個)以上同時に覆うことができる長さに設定することが好ましい。
また、第1列〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dにおいて、左遮蔽部11A〜11D、右遮蔽部12A〜12Dは、それぞれ例えば軸受け(図示せず)によってマスク本体9表面上に支持され、本体フレーム5に設けられたガイド部27、28(図1参照)に沿ってX軸方向(X1方向又はX2方向)に直線移動可能で、かつ、所定の位置で停止するように構成されている。
一方、図1に示すように、真空槽2の外部には、左遮蔽部11、及び右遮蔽部12をそれぞれ移動させるための第1及び第2のマスクシャッター移動機構21、22が、真空槽2を挟んで対応する位置に設けられている。
第1のマスクシャッター移動機構21は、例えば直線棒状の左駆動部材23を有し、また、第2のマスクシャッター移動機構22は、例えば同様に直線棒状の右駆動部材24を有している。
ここで、左駆動部材23、右駆動部材24は、上述した第1列〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dの数に応じて設けられている。
すなわち、本例では、図2(b)に示すように、第1のマスクシャッター移動機構21側に、第1列〜第4列の左駆動部材23A〜23Dが設けられ、第2のマスクシャッター移動機構22側に、第1列〜第4列の右駆動部材24A〜24Dが設けられている。
ここで、第1列〜第4列の左駆動部材23A〜23Dは、X軸方向に移動自在に構成され、それぞれの先端部に把持部(保持駆動部)25(25A〜25D)が設けられている。
そして、第1のマスクシャッター移動機構21側の第1列〜第4列の左駆動部材23A〜23Dは、真空シール31を介して真空槽2内に挿入され、把持部25A〜25Dが第1列〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dの左遮蔽部11A〜11Dの外方側端部を把持又は把持解除するように構成されている。
一方、第1列〜第4列の右駆動部材24A〜24Dは、X軸方向に移動自在に構成され、それぞれの先端部に把持部(保持駆動部)26(26A〜26D)が設けられている。
そして、第2のマスクシャッター移動機構22の第1列〜第4列の右駆動部材24A〜24Dは、真空シール32を介して真空槽2内に挿入され、把持部26A〜26Dが第1列〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dの右遮蔽部12A〜12Dの外方側端部を把持又は把持解除するように構成されている。
このような構成を有する本実施の形態において、マスク本体9を介して基板50上の所定の領域に蒸着を行う場合には、第1及び第2のマスクシャッター移動機構21、22を動作させて、以下に説明するように、第1〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dの左遮蔽部11A〜11D並びに右遮蔽部12A〜12Dのうち所定のものを把持してX軸方向へ移動させ、マスク本体9の開口部8のうち所定のものを開口させる。
図3(a)(b)は、本実施の形態におけるマスクの開口部の開口動作の例を示す説明図、図4は、本実施の形態における蒸着動作を示す説明図、図5は、本実施の形態におけるマスクの開口部の開口動作の他の例を示す説明図である。
本例では、例えば、図3(a)に示す状態、すなわち、全ての開口部8が閉じられた状態から、図3(b)に示すように、マスク本体9の第1列目で4番目の開口部84Aを開口させる場合を例にとって説明する。
この場合は、真空排気を行い真空槽2内の圧力を所定の値にした状態で、第2のマスクシャッター移動機構22の第1列の右駆動部材24Aを動作させてその把持部26Aによって第1の右遮蔽部12Aを把持してX2方向へ1ピッチp分移動させ、その先端部を第1列目で4番目の開口部84Aより第2のマスクシャッター移動機構22側に位置させる。
その一方で、第1のマスクシャッター移動機構21の第1列の左駆動部材23Aを動作させてその把持部25Aによって第1の左遮蔽部11Aを把持してX2方向へ1ピッチp分移動させる。これにより、マスク本体9の第1列で4番目の開口部84Aのみを開口させることができる。
その後、第1及び第2のマスクシャッター移動機構21、22を動作させ、第1列の左右の駆動部材23A、24Aの把持部25A、26Aによる第1の左遮蔽部11A及び第1の右遮蔽部12Aの保持を解除し、第1列の左右の駆動部材23A、24Aの把持部25A、26Aをそれぞれ基板50及び第1列のマスクシャッター10A(ここでは第1の右遮蔽部12A)の回転範囲から退避させる。
そして、基板保持回転機構4を所定の速度で回転させ(数rpm程度)、さらに蒸発源3から蒸発材料を蒸発させる。これにより、図4に示すように、基板50を回転させながら、基板50上におけるマスク本体9の第1列で第4番目の開口部84Aに対応する領域の蒸着を行う。
その後、上述したマスク本体9の第1列で4番目の開口部84Aに対して斜め方向の開口部8、例えば、第2列で3番目の開口部83Bを開口させる場合には、図5(a)(b)に示すように、第2のマスクシャッター移動機構22の第2列の右駆動部材24Bを動作させてその把持部26Bによって第2列目の右遮蔽部12Bを把持してX2方向へ1ピッチp分移動させる。これによりマスク本体9の第2列で第3番目の開口部83Bが開かれる。
その一方で、第1のマスクシャッター移動機構21の第1列の左駆動部材23Aを動作させてその把持部25Aによって第1列の左遮蔽部11Aを把持してX1方向へ1ピッチp分移動させる。さらに、第2のマスクシャッター移動機構22の第1列の駆動部材24Aを動作させてその把持部26Aによって第1列の右遮蔽部12Aを把持してX1方向へ2ピッチp分移動させる。
これにより、図5(b)に示すように、マスク本体9の第1列で第4番目の開口部84Aが閉じられるとともに、第1列の左遮蔽部11A及び右遮蔽部12Aが初期状態に戻される。その結果、マスク本体9の第2列で第3番目の開口部83Bのみを開口させることができる。
その後、上述したように、第1及び第2のマスクシャッター移動機構21、22を動作させ、第1のマスクシャッター移動機構21の第1列の左駆動部材23Aの把持部25Aによる第1の左遮蔽部11Aの把持を解除するとともに、第2のマスクシャッター移動機構22の第1列及び第2列の駆動部材24A、24Bの把持部25A、26Bによる第1及び第2の右遮蔽部12A、12Bの把持を解除する。さらに、第1列の駆動部材23A、24Aの把持部25A、26A並びに第2列の駆動部材24Bの把持部26BAをそれぞれ基板50及び第2列のマスクシャッター10B(ここでは第1の右遮蔽部12B)の回転範囲から退避させる。
そして、上述したように、基板50を回転させながら、基板50上におけるマスク9の第2列で第3番目の開口部83Bに対応する領域の蒸着を行う。
以上述べた本実施の形態によれば、真空槽2の外部から真空槽2内部に第1及び第2のマスクシャッター移動機構21、22の四つの把持部25A〜25D、26A〜26Dを挿入し、四つのマスクシャッター4A〜4Dのうち所定のものを、対応するマスクシャッター移動機構21、22の保持駆動部25、26によって保持して基準配列(X軸)方向に移動させマスク本体9の開口部8のうち所定のものを開口させる一方で、真空槽2内部のマスクシャッター移動機構21、22の四つの把持部25A〜25D、26A〜26Dを真空槽2の外部に取り出し、基板50とマスク7を一体的に回転させるようにしたことから、従来技術ではできなかった回転成膜を行うことができ、これにより膜厚分布を向上させることができる。特に大きな基板50において膜厚分布を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、マスク本体9の四つの開口部8の列と対応し基準配列方向に延びる第1〜第4列のマスクシャッター10A〜10Dを設け、これらのうちの所定のものを、対応するマスクシャッター移動機構21、22の四つの把持部25A〜25D、26A〜26Dのうちの所定のものによって保持して基準配列方向に移動させるようにしたことから、マスク本体9の四つの開口部8の列を各開口部8毎に独立して開口させることができ、その結果、マスク本体9の任意の開口部8を任意の順番で開口させることができるので、種々の条件で蒸着を行うことが可能になる。
特に、本実施の形態においては、第1から第4列のマスクシャッター10A〜10Dが、それぞれ分割された左遮蔽部11A〜11D及び右遮蔽部12A〜12Dを有し、これら左遮蔽部11A〜11D及び右遮蔽部12A〜12Dは、それぞれ独立して基準配列方向に移動するように構成されていることから、マスク本体9の開口部8を開口させる際にマスクシャッター10A〜10Dを移動させる距離を一層小さくすることができ、マスク本体9の開口部を一層迅速に開口させることができる。また、本実施の形態によれば、マスク7を回転させる際の重心の偏りを小さくすることができるので、バランスを崩すことなく円滑に回転成膜を行うことができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、マスク本体に四つの開口部8の列が設けられている場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限られず、マスク本体に複数の開口部の列が設けられていれば、列の数は限定されるものではない。また、マスク本体の開口部の形状、大きさ、開口部間のピッチについては適宜変更することができる。
また、マスク本体の開口部を開口させる順番、数についても、上記実施の形態の例には限られるものではない。例えば、第1列目の開口部8について、第3番目→第4番目→第2番目→第1番目の順番で開口させ、順次回転させて蒸着を行うこともできる。この場合には、開口部8の数が1個→2個→3個→4個と増加することになる。
さらに、マスクシャッター移動機構、駆動部材、把持部を真空槽の側部に一つ設け、マスク本体の複数の開口部を開口させる際、一方の遮蔽部を移動させた後、基板保持回転機構を180°回転させ、他方の遮蔽部を移動させるように構成することもできる。このような構成によれば、より簡素な真空蒸着装置を提供することができる。
さらにまた、本発明は有機EL素子の有機膜を形成する場合のみならず、種々の蒸着膜を形成する場合に適用することができる。
ただし、本発明は、有機EL素子の有機膜を形成するための真空蒸着装置、特に実験用の真空蒸着装置を用いる場合に均質な膜質を形成することができる点で最も効果があるものである。
1…真空蒸着装置、2…真空槽、3…蒸発源、4…基板保持回転機構、5…本体フレーム、7…マスク、8…開口部、9…マスク本体、10…マスクシャッター、10A〜10D…第1列〜第4列のマスクシャッター、11(11A〜11D)…左遮蔽部、12(12A〜12D)…右遮蔽部、21…第1のマスクシャッター移動機構、22…第2のマスクシャッター移動機構、23…左駆動部材、23A〜23D…第1列〜第4列の左駆動部材、24…右駆動部材、24A〜24D…第1列〜第4列の右駆動部材、25(25A〜25D)…把持部(保持駆動部)、26(26A〜26D)…把持部(保持駆動部)、50…基板(成膜対象物)

Claims (2)

  1. 真空槽内において、複数の開口部を有するマスクを介して成膜対象物上に蒸着を行う真空蒸着装置であって、前記マスクには、所定の基準配列方向に沿って複数の開口部の列が設けられたマスク本体と、前記マスク本体と一体的に設けられ当該マスク本体の前記複数の開口部の列と対応し前記基準配列方向に延びる複数のマスクシャッターとが設けられ、前記真空槽の外部から操作可能に構成され、当該真空槽内において前記マスクの前記複数のマスクシャッターをそれぞれ保持して前記基準配列方向に移動させる複数の保持駆動部を有するマスクシャッター移動機構と、前記成膜対象物を前記マスクと共に一体的に回転させる回転機構とを備えた真空蒸着装置を用いた真空蒸着方法であって、
    前記真空槽の内部に前記マスクシャッター移動機構の保持駆動部を配置し、
    前記複数のマスクシャッターのうちの所定のマスクシャッターを、対応する前記マスクシャッター移動機構の保持駆動部によって保持して前記基準配列方向に移動させ前記マスク本体の所定の開口部を開口させ、
    前記真空槽内部における前記マスクシャッター移動機構の保持駆動部による前記所定のマスクシャッターの保持を解除し、
    前記成膜対象物を前記マスクと共に一体的に回転させながら真空蒸着を行う工程を有する真空蒸着方法。
  2. 前記マスクの複数のマスクシャッターは、二つの遮蔽部に分割され、当該二つの遮蔽部は、それぞれ独立して前記基準配列方向に移動するように構成されている請求項1記載の真空蒸着方法
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