JP5263780B2 - 粘性測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微少量の試料で液体の粘性を測定するための粘性測定装置に関する。
従来、液体の粘度を測定する方法として、例えば回転するローターの隙間に対象物質の試料を挿入して回転数とトルクより粘性を算出できるレオメーターを用いる方法が知られている。ところが、レオメーターによる方法では、測定に使用するための試料に多くの量が必要となる現状があった。一方、少量の試料で液体の粘度を測定する方法として、対象物質に印加した電界によって生じるマックスウエル応力を用いて物質を変形することによる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、試料槽内に測定対象物質を入れ、その対象物質に一方の電極を配し、対象物質に隣接する外部の物質側に他方の電極を配することで、電極間に対象物質と隣接する物質との界面が位置させ、その電極間に電界を発生させることで、対象物質内部と外部の誘電率差により生ずるマックスウエル応力に伴って現れる物質の変形について、その変形の絶対量から対象物の表面張力ならびに弾性を、また時間変動する電界に追随する変形の運動状態から対象物の粘性を計測する装置について開示したものである。
また、少量の試料で液体の粘度を測定する他の方法として、図6に示す粘度計がある。すなわち、図6に示す粘度計100は、少量(例えば数100マイクロリットル程度)の試料と微小金属球102を入れたサンプル管101を、周方向に配置させた複数(4つ)の回転磁場印加用の電磁石103(103A〜103D)の中央に設置することで、それら電磁石103の作る回転磁場がサンプル管101内の微小金属球102に誘導電流を誘起させ、この電流と磁場との間のローレンツ力で微小金属球102がトルクを受けて回転し、この球体の回転運動をカメラ104で観察することにより、物質の粘弾性を測定する構成となっている。
特開2006−153535号公報
ところで、少量の試料を用いて粘度を測定する従来の装置では、測定対象物質の試料が試料槽或いはサンプル管(図6参照)などの容器に溜められた状態で測定されることから、試料自体が容器に対する表面張力が生じることになる。すなわち、測定により得られた粘性値は、表面張力の影響を受けて粘性の変化が生じた状態の試料に対して得られた測定値となることから、より高精度に測定できる方法が求められていた。
また、測定対象物の試料としては、高価なものや、例えば血液などで入手が困難で貴重なものもあるが、上述した特許文献1にあっては、試料は少量であるものの容器(試料槽)内に一方の電極が浸かる程度の所定量の試料が必要となっている。
したがって、より微少量な試料で測定でき、且つ周囲の影響を受けない状態でより高精度な測定が可能なものが望まれており、その点で改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、微少量な試料で測定でき、且つ周囲の影響を受けない状態でより高精度な測定を行える粘性測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る粘性測定装置では、測定対象物の試料の粘性を測定するための粘性測定装置であって、球状の被観察体を含んだ試料を流動させる流路を有する流路基板と、流路にエアを供給することで流路内を流動する試料を、1つの被観察体を含む微小液滴として分離させるエア供給手段と、微小液滴中の被観察体に力学的な挙動を与えるための挙動付与手段と、被観察体の挙動を観察して挙動データを得るための観察手段と、挙動データに基づいて試料の粘性を算出する粘性算出手段とを備えていることを特徴としている。
本発明では、測定対象物の試料に適宜数の微小金属球などの被観察体を混入させた状態で、流路基板の流路内に流すとともに、エア供給手段より流路内に所定の吐出圧でのエアを連続的に供給することにより、試料が1つの被観察体を含む液滴状の微小液滴に分離され、そのままエア供給部より下流側へ一定の間隔をもって流れることになる。そして、この形成された微小液滴中の被観察体が例えば金属球の場合には、エア供給部の下流側に設けた電磁石などの挙動付与手段によってその金属球に回転等の挙動が与えられ、その回転等の挙動を例えば観察カメラや磁気センサーなどの観察手段によって観察して、粘性算出手段において挙動データに基づいて試料の粘性を算出することができる。
このように、エアの供給によって分離された微小液滴は、エアに覆われた状態でエア中を流動し、流路の内面に接触しないため、表面張力などの流路の影響を受け難い状態となっている。すなわち、微小液滴中の被観察体の挙動も、微小液滴状の試料に対してのみの挙動となり、この挙動データの精度が向上することになることから、高精度で粘性を測定することができる。
また、本発明に係る粘性測定装置では、被観察体は、エア供給手段によるエア供給部の直前の位置で流路内の試料に供給されることが好ましい。
本発明では、1つの被観察体を供給するタイミングとエア供給のタイミングとを管理することで、容易に且つ確実に1つの被観察体を含んだ微小液滴を形成することができる。
また、本発明に係る粘性測定装置では、流路基板の流路内が層流であることが好ましい。
本発明では、流路内に乱流が生じない状態となっていて試料やエアの流れが一定となることから、形成される微小液滴の安定性が高まり、より精度の高い観察ができ、粘性測定の信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る粘性測定装置では、観察手段によって観察する微小液滴が複数であることが好ましい。
本発明では、流路内を流動する微小液滴を観察する構成であるので、複数の微小液滴をその流れの過程でほぼ連続的に観察、測定することができる。そして、複数の微小液滴中の被観察体を観察することで粘性測定値のばらつきを補正することができることから、より精度の高い粘性測定を行うことが可能である。
また、本発明に係る粘性測定装置では、流路基板は支持基板によって支持されてなり、支持基板に観察手段が設けられていてもよい。
本発明では、精密加工が要求される流路基板に観察手段を設ける必要がなくなるので、流路基板の加工手間を少なくすることができる。
また、本発明に係る粘性測定装置では、流路基板は、ポリジメチルシロキサンからなることが好ましい。
これにより、鋳型などを用いた流路の加工が容易となる。また、流路基板に粘着性をもたせることができ、例えば流路基板を支持するための支持基板に対する密着性を高めた確実な固定を行うことができる。
また、本発明に係る粘性測定装置では、被観察体は、金属球であることが好ましい。
これにより、電磁石などの挙動付与手段によって微小液滴中に含まれる金属球に回転等の挙動を与えることができ、その挙動を磁気センサー等(観察手段)によって観察することができる。
本発明の粘性測定装置によれば、エアの供給によって分離された微小液滴が流路の内面に接触しない状態で流動し、表面張力など周囲の流路の影響を受け難い状態となることから、微小液滴中の被観察体の挙動も、微小液滴状の試料に対してのみの挙動となり、挙動データの精度の向上が図れ、高精度で粘性を測定することができる。
しかも、粘性測定装置によれば、流路中に少なくとも1滴の試料(微小液滴)があれば粘性を測定することができる。つまり、本粘性測定装置による粘性の測定は、数マイクロリットル(μL)の微少量の液滴状の試料を用いた測定となるので、従来のように容器に試料を溜めるような測定に比べて極めて微少量で済むといった効果を奏し、とくに高価で貴重な測定対象物に対して好適となる。
本発明の第1の実施の形態による粘性測定装置の概略構成を示す斜視図である。 粘性測定装置の側断面図である。 粘性測定装置の平面図である。 図3に示す粘性測定装置の部分拡大図であって、粘性測定状態を示す図である。 第2の実施の形態による粘性測定装置の構成を示す図であって、図4に対応する図である。 従来の粘度計の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の第1の実施の形態による粘性測定装置について、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1乃至図3に示すように、本第1の実施の形態による粘性測定装置1は、支持基板2と、支持基板2の一面(表面2a)に設けられるとともに球状の微小金属球K(被観察体)を含んだ測定対象物の試料Sを流動させる流路31を有する流路基板3と、流路31にエアEを供給することで流路31内を流動する試料Sを、1つの微小金属球Kを含む微小液滴S´として分離させるエア供給路4(エア供給手段)と、微小液滴S´中の微小金属球Kに力学的な挙動(ここでは回転)を与えるとともに流路31におけるエア供給部より下流側の所定位置に設けられた電磁石5(5A、5B)(挙動付与手段)と、電磁石5A、5Bによって励起された微小金属球Kを観察して挙動データを得るための観察手段6と、観察手段6で得られた挙動データに基づいて試料Sの粘性を算出する粘性算出手段7とを備えて概略構成されている。
支持基板2は、平板形状をなし、例えばプラスチック、パイレックス(登録商標)ガラス、シリコン基板等からなる。
流路基板3は、平板形状をなし、面方向に沿って円形断面の流路31が形成されており、その流路31の一端側に連通する注入孔32と他端側に連通する出力孔33とが設けられた構造となっている。流路31は、所定の長さ寸法、内径寸法からなる直線状に形成されており、内部を流動する試料SやエアEが層流となるように設定されている。
なお、流路基板3の材質として、高分子からなる材料が挙げられ、とくにシリコン樹脂であるポリジメチルシロキサン(PDMS)を採用することで、鋳型などを用いた流路31の加工が容易となるうえ、流路基板3に粘着性をもたせることができ、支持基板2に対する密着性を高めた確実な固定を行うことができる。
注入孔32は、流路基板3の上面3a(支持基板2側とは反対の面)から流路31の上流側に連通する挿通孔に例えばシリコンチューブ等が挿入されて形成されたものである。また、出力孔33は、流路基板3の上面3aから流路31の下流側に連通する挿通孔に例えばシリコンチューブ等が挿入されて形成されている。そして、注入孔32の先端部には、適宜数の微小金属球Kが予め混入されている適宜な量の試料Sを注入孔32に流入させるためのシリンジポンプ(図示省略)が接続されている。そして、このシリンジポンプには試料Sと複数の微小金属球Kが収容されるとともに、注入孔32に接続されたた容器8が設けられている。そして、シリンジポンプの駆動により、容器8内の試料Sと複数の微小金属球Kとが流路31内を注入孔32側から出力孔33側に向けて適宜な流速をもって流れるようになっている。
ここで、微小金属球Kは、電磁石5A、5Bによって電流が生じ得る部材であって、例えばアルミ、タングステン、マグネシウム、金属球に樹脂をコーティングした球体等が用いられる。また、球体をなす微小金属球Kの直径寸法は、1滴の試料(微小液滴S´)によって十分に内包される程度の大きさとなっている。
エア供給路4は、流路31の途中の所定位置(エア供給部31c)にエア吐出口4aが設けられて流路31に連通した状態で流路基板3内に設けられるとともに、その流路基板3内の前記エア吐出口4aとは反対側の一端4bから例えばシリコンチューブ等が挿入されて形成されている。エア供給路4から流路31内に供給されるエアEは、所定の吐出圧でほぼ連続的に送り込まれており、所定の流速をもって流路31を上流側(注入孔32側)から下流側(出力孔33側)に流動する試料Sが複数の液滴状の微小液滴S´に分離させつつ、上述したようにその微小液滴S´中には必ず1つの微小金属球Kが入るようにして供給されている(詳しくは後述する)。ここで、微小液滴S´の大きさとしては、数マイクロリットル(μL)となる。
一対の電磁石5A、5Bは、回転磁場印加用として流路31のエア供給部31cより下流側の両側に近接した状態で配置されており、流路基板3に埋設されている。つまり、電磁石5A、5Bを設けることで、これら電磁石5A、5Bで作る回転磁場が流路31内を流動する微小液滴S´中の微小金属球Kに誘導電流を誘起させ、この電流と磁場との間のローレンツ力で微小金属球Kがトルクを受けて回転する挙動が生じるようになっている。
また、観察手段6は、微小金属球Kの回転運動を観察するための観察カメラ61(図1乃至図3参照)と磁気センサー62(図2乃至図4参照))とからなる。図1では、磁気センサー62が省略されている。観察カメラ61は、電磁石5A、5Bどうしの間を通過する微小液滴S´を観察できるように、その電磁石5A、5Bどうしの間の位置の上方に設置されている。磁気センサー62は、電磁石5A、5Bの影響がないように、微小液滴S´が電磁石5A、5Bどうしの間を通過した直後の位置で流路基板3上に取り付けられている。なお、観察手段6の他のものとして、CMOSイメージセンサーなどを用いることもできる。
そして、観察カメラ61で観察した移動量もしくは磁気センサー62で観察した移動量から、粘性算出手段7によって試料Sの粘性が算出される構成となっている。
次に、このように構成される粘性測定装置1を用いた測定方法と作用について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、先ず、測定対象物の試料Sに適宜数の微小金属球Kを混入した状態で、流路基板3の注入孔32より流路31内に流すとともに、エア供給路4より流路31内に所定の吐出圧でのエアを連続的に供給する。図4に示すように、注入孔32から試料Sとともに送り込まれる複数の微小金属球Kは、流路31を流れるうちにほぼ一定間隔をもって配列された状態で流れる。そして、流路31を流動する試料Sの流速や、エアの1回あたりの供給量および吐出圧を適宜設定することにより、エアEの供給により試料Sが液滴状(1滴)の微小液滴S´に分離し、且つその微小液滴S´中に1つの微小金属球Kが混入する状態を実現することができる。
このときの微小液滴S´は、エア供給部31aより下流側において、エア内を一定の間隔をもって流れ、球状、或いは楕円体として形成され、流路31の内面には接触しない状態となる。
そして、形成された微小液滴S´が電磁石5A、5Bの間を通過するとき、それら電磁石による回転磁場印加作用により、回転磁場が微小金属球Kに誘起されてトルクを受けて回転する。そして、このときの微小金属球Kの回転を観察カメラ61や磁気センサー62によって観察し、その観察データに基づいて粘性算出手段7において試料Sの粘性が算定される。
このように、エアEの供給によって分離された微小液滴S´は、エアEに覆われた状態でエアE中を流動し、流路31の内面31aに接触しないため、表面張力などの流路31の影響を受け難い状態となっている。すなわち、微小液滴S´中の微小金属球Kの挙動も、微小液滴状の試料に対してのみの挙動となり、この挙動データの精度が向上することになることから、高精度で粘性を測定することができる。
そして、流路内を流動する試料SやエアEが層流となるように設定されているので、流路内に乱流が生じない状態となっていて試料SやエアEの流れが一定となることから、形成される微小液滴S´の安定性が高まり、すなわちエアEの流れによる影響がなくなり、より精度の高い観察ができ、粘性測定の信頼性の向上を図ることができる。
また、本粘性測定装置1では、試料Sの使用量に制限がない場合にあっては、流れの中で複数の微小液滴S´の微小金属球Kをほぼ連続的に観察、測定することができるので、粘性測定値のばらつきを補正することができ、より精度の高い粘性測定を行うことが可能である。
上述のように本第1の実施の形態による粘性測定装置では、エアEの供給によって分離された微小液滴S´が流路31の内面31aに接触しない状態で流動し、表面張力など周囲の流路31の影響を受け難い状態となることから、微小液滴S´中の微小金属球Kの挙動も、微小液滴状の試料に対してのみの挙動となり、挙動データの精度の向上が図れ、高精度で粘性を測定することができる。
しかも、本粘性測定装置1では、流路31中に少なくとも1滴の試料(微小液滴S´)があれば粘性を測定することができる。つまり、本粘性測定装置1による粘性の測定は、数マイクロリットル(μL)の微少量の液滴状の試料Sを用いた測定となるので、従来のように容器に試料を溜めるような測定に比べて極めて微少量で済むといった効果を奏し、とくに高価で貴重な測定対象物に対して好適となる。
次に、他の実施の形態および変形例について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
図5に示すように、第2の実施の形態では、エア供給路4によるエア供給部31cの直前の位置(金属球供給位置31d)において、微小金属球Kが流路31中の試料Sに供給される構成となっている。つまり、流路31の金属球供給位置31dに複数の微小金属球Kが収容された金属球収容部9が設けられており、エア供給部31cでエアEが流路31に供給される直前の位置で金属球収容部9から1つの微小金属球Kが試料Sに供給され、エアEの供給によってその供給した微小金属球Kを含む微小液滴S´として分離される構成としたものである。
本第2の実施の形態では、1つの微小金属球Kを供給するタイミングとエア供給のタイミングとを管理することで、容易に且つ確実に1つの微小金属球Kを含んだ微小液滴S´を形成することができる。
以上、本発明による粘性測定装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では微小液滴S´中の微小金属球Kに与える挙動として電磁石5A、5Bによる回転としているが、このような挙動に限定されることはなく、加速度などの挙動であってもかまわない。そして、電磁石5の数量、大きさ、位置などの構成は、適宜変更することができる。
また、観察手段としてCMOSイメージセンサーを用いる場合には、例えばCMOSイメージセンサー基板の上に流路を配置させた構成とすることが可能であり、これにより装置の小型化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、形成した微小液滴S´を流動させたまま、すなわち電磁石5A、5Bの間を通過させつつ観察手段6で微小金属球Kの回転挙動を観察しているが、これに限らず、観察時においては流路31内の流れを一時的に停止させるようにしてもかまわない。
さらにまた、流路31、エア供給路4、金属球供給部9の位置、大きさ(寸法)、断面形状などの構成は、測定対象物(試料S)の材質、流量などの条件に応じて適宜に設定することができる。
さらに、本実施の形態では観察手段6の一部(磁気センサー62)が流路基板3上に取り付けられているが、この磁気センサー62を流路基板3に設けずに支持基板2に設けるようにしてもよい。これにより、精密加工が要求される流路基板3に観察手段6を設ける必要がなくなるので、流路基板3の加工手間を少なくすることができる。
1 粘性測定装置
2 支持基板
3 流路基板
4 エア供給路(エア供給手段)
5、5A、5B 電磁石(挙動付与手段)
6 観察手段
7 粘性算出手段
8 容器
9 金属球収容部
31 流路
31c エア供給部
32 注入孔
33 出力孔
61 観察カメラ
62 磁気センサー
E エア
S 試料
S´ 微小液滴
K 微小金属球(被観察体)

Claims (7)

  1. 測定対象物の試料の粘性を測定するための粘性測定装置であって、
    球状の被観察体を含んだ前記試料を流動させる流路を有する流路基板と、
    前記流路にエアを供給することで前記流路内を流動する前記試料を、1つの前記被観察体を含む微小液滴として分離させるエア供給手段と、
    前記微小液滴中の前記被観察体に力学的な挙動を与えるための挙動付与手段と、
    前記被観察体の挙動を観察して挙動データを得るための観察手段と、
    前記挙動データに基づいて前記試料の粘性を算出する粘性算出手段と、
    を備えていることを特徴とする粘性測定装置。
  2. 前記被観察体は、前記エア供給手段によるエア供給部の直前の位置で前記流路内の試料に供給されることを特徴とする請求項1に記載の粘性測定装置。
  3. 前記流路基板の流路内が層流であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘性測定装置。
  4. 前記観察手段によって観察する微小液滴が複数であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粘性測定装置。
  5. 前記流路基板は支持基板によって支持されてなり、該支持基板に前記観察手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の粘性測定装置。
  6. 前記流路基板は、ポリジメチルシロキサンからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の粘性測定装置。
  7. 前記被観察体は、金属球であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の粘性測定装置。
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