JP5262940B2 - Carbon nanotube production equipment - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、カーボンナノチューブの製造技術に関する。 The present invention relates to a carbon nanotube manufacturing technique.
カーボンナノチューブの製造方法としては、化学気相成長法(CVD法)が知られている(特許文献1等)。CVD法では、例えば、外表面にニッケル(Ni)やコバルト(Co)などの触媒金属が担持されたシリコン基板を加熱炉内に配置し、加熱炉を700℃〜1300℃程度の高温に昇温した上で、炭化水素などの原料ガスを基板に供給する。すると、原料ガスから熱分解された炭素原子が円筒状に連なるように合成され、触媒が担持された基板面から上方向に向かって多数の配列したカーボンナノチューブが成長していく。こうして生成されるカーボンナノチューブは、燃料電池の電極などに利用することが提案されている。
As a method for producing carbon nanotubes, a chemical vapor deposition method (CVD method) is known (
ところで、これまで、CVD法において所望の長さのカーボンナノチューブを製造するために、製造パラメータと生成されるカーボンナノチューブの長さとの間の相関関係を求めるための実験が行われてきた。具体的には、原料ガスの供給量や流速、加熱炉の温度や、反応時間などの製造パラメータを調整するとともに、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いてカーボンナノチューブの成長過程を観察する実験が行われてきた。しかし、こうした実験によって求められた相関関係を用いた場合であっても、生成されるカーボンナノチューブの長さを十分に調整することができなかった。 By the way, in order to produce a carbon nanotube having a desired length in the CVD method, an experiment for obtaining a correlation between the production parameter and the length of the generated carbon nanotube has been performed. Specifically, there are experiments in which the production parameters such as the feed rate and flow rate of the source gas, the temperature of the heating furnace, and the reaction time are adjusted, and the growth process of carbon nanotubes is observed using a transmission electron microscope (TEM). Has been done. However, even when the correlation obtained by such experiments is used, the length of the produced carbon nanotubes cannot be adjusted sufficiently.
本発明は、CVD法において生成されるカーボンナノチューブの長さを調整できる技術を提供することを目的とする。 An object of this invention is to provide the technique which can adjust the length of the carbon nanotube produced | generated in CVD method.
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。 SUMMARY An advantage of some aspects of the invention is to solve at least a part of the problems described above, and the invention can be implemented as the following forms or application examples.
[適用例1]
化学気相成長法によって、カーボンナノチューブを成長させるカーボンナノチューブの製造装置であって、水素を選択的に透過する第1の電極層と、第2の電極層と、前記第1と第2の電極層に狭持されたプロトン伝導性を有する固体電解質層とを備え、前記第1の電極層の外表面にカーボンナノチューブの生成反応を促進するための触媒層が形成された基板が収容される加熱炉と、前記加熱炉内に収容された前記基板の前記第1の電極層側に、炭素原子と水素原子とを含む原料ガスを供給する原料ガス供給部と、前記加熱炉内に収容された前記基板の第2の電極層側に、酸素を含む酸化ガスを供給する酸化ガス供給部と、前記第1の電極層側において、前記第1の電極層との間に距離を有するように離隔して設置されているとともに、前記第2の電極層に電気的に接続されている離隔電極と、前記第1の電極層側においてカーボンナノチューブの副生成物として生成された水素と、前記酸化ガス供給部から前記第2の電極層側に供給された酸素との電気化学反応により生じた前記第1と第2の電極層の間の電位差を検出する電位差検出部と、制御部とを備え、前記制御部は、カーボンナノチューブが成長して前記離隔電極と接することにより、前記第1と第2の電極層の間における電位差が低下したことを前記電位差検出部によって検出したときに、前記加熱炉による加熱処理または前記原料ガス供給部による前記原料ガスの供給処理を停止させる、カーボンナノチューブの製造装置。
このカーボンナノチューブの製造装置によれば、予め設定した離隔電極と第1の電極層との間の距離に相当する長さにカーボンナノチューブが成長したときに、カーボンナノチューブの成長を停止させることができる。従って、離隔電極と第1の電極層との間の距離を調整することにより、CVD法によって生成されるカーボンナノチューブの長さを調整することができる。
[Application Example 1]
An apparatus for producing carbon nanotubes for growing carbon nanotubes by chemical vapor deposition, a first electrode layer that selectively transmits hydrogen, a second electrode layer, and the first and second electrodes And a solid electrolyte layer having proton conductivity sandwiched between the layers, wherein a substrate on which a catalyst layer for promoting a carbon nanotube formation reaction is formed on the outer surface of the first electrode layer is accommodated. A furnace, a source gas supply unit that supplies a source gas containing carbon atoms and hydrogen atoms to the first electrode layer side of the substrate housed in the heating furnace, and housed in the heating furnace An oxidant gas supply unit that supplies an oxidant gas containing oxygen to the second electrode layer side of the substrate and a distance between the first electrode layer on the first electrode layer side are spaced apart from each other. And the above-mentioned A separation electrode electrically connected to the second electrode layer, hydrogen generated as a by-product of the carbon nanotube on the first electrode layer side, and the second electrode layer side from the oxidizing gas supply unit A potential difference detection unit that detects a potential difference between the first and second electrode layers caused by an electrochemical reaction with oxygen supplied to the control unit, and a control unit, wherein the control unit grows carbon nanotubes. When the potential difference detection unit detects that the potential difference between the first and second electrode layers has decreased due to contact with the separation electrode, the heat treatment by the heating furnace or the source gas supply unit An apparatus for producing carbon nanotubes, which stops supply processing of the source gas.
According to this carbon nanotube manufacturing apparatus, when the carbon nanotube grows to a length corresponding to a distance between the predetermined separation electrode and the first electrode layer, the growth of the carbon nanotube can be stopped. . Therefore, the length of the carbon nanotube generated by the CVD method can be adjusted by adjusting the distance between the separation electrode and the first electrode layer.
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、カーボンナノチューブの製造方法および製造装置、それらの製造方法または製造装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。 The present invention can be realized in various forms. For example, a carbon nanotube manufacturing method and manufacturing apparatus, a computer program for realizing the functions of the manufacturing method or manufacturing apparatus, and the computer program It can be realized in the form of a recorded recording medium or the like.
A.第1実施形態:
図1は本発明の一実施形態としてのカーボンナノチューブの製造装置の構成を示す概略図である。このカーボンナノチューブ製造装置100は、CVD法によってカーボンナノチューブを生成する装置である。カーボンナノチューブ製造装置100は、炉管110と、ヒータ部120と、原料ガス供給部123と、酸化ガス供給部125と、第1と第2の電極端子131,132と、導電線133と、電位差計測部136と、制御部150とを備える。制御部150は、中央処理装置と主記憶装置とで構成されるマイクロコンピュータによって構成され、カーボンナノチューブ製造装置100の各構成部の動作を制御する。
A. First embodiment:
FIG. 1 is a schematic view showing the configuration of a carbon nanotube production apparatus as one embodiment of the present invention. The carbon
炉管110は、2つの底面が開口した中空円筒状の反応容器であり、その内部空間には、後述する基板10が収容される。ヒータ部120は、炉管110の外周に配置されており、炉管110の内部空間を約700℃〜1300℃の温度範囲で加熱することができる。原料ガス供給部123は、炉管110の第1の開口部111側に設けられており、第1の開口部111から炉管110の内部空間に原料ガスを供給する。原料ガスとしては、メタン(CH4)や、アセチレン(C2H2)、エタン(C2H6)、プロパン(C3H8)、ブタン(C4H10)などの脂肪族炭化水素が用いられるものとしても良い。また、ベンゼン(C6H6)などの芳香族環(6員環)を有する環式炭化水素や、これらの炭化水素ガスが2種以上混合された混合ガスが用いられるものとしても良い。なお、原料ガスとしては、上記の炭化水素に換えてエタノール(C2H5OH)などのアルコールを用いることも可能である。一方、酸化ガス供給部125は、炉管110の第2の開口部112側に設けられており、カーボンナノチューブの生成工程において、第2の開口部112から炉管110の内部空間に酸素を含む酸化ガスを供給する。
The
第1と第2の電極端子131,132はそれぞれ、炉管110の第1と第2の開口部111,112から炉管110の内部空間へと挿入されており、基板10が炉管110に収容されたときに、第1と第2の電極層14a,14bと電気的に接続される。第1と第2の電極端子131,132は、導電線133を介して負荷200と接続されている。電位差計測部136は、導電線133に設けられており、第1と第2の電極層14a,14bの電位差を計測して、その計測値を制御部150に送信する。なお、第1と第2の電極端子131,132は、ヒータ部120による昇温に耐えうる程度の高融点を有する金属(例えばタングステン)によって構成することが好ましい。
The first and
ここで、基板10は、プロトン伝導性を有する固体電解質層15の両面に、第1と第2の電極層14a,14bが設けられた積層部材である。基板10は、第2の電極層14bの外表面に固体電解質層15をスパッタ法により形成し、さらに、固体電解質層15の外表面に、第1の電極層14aをスパッタ法により形成することにより製造できる。
Here, the
ここで、固体電解質層15としては、例えば、BaCeO3系、SrCeO3系、SrZrO3系のセラミックスプロトン伝導体によって構成することができる。第1の電極層14aは、例えば、パラジウム(Pd)や、パラジウム合金などの水素透過性金属によって構成することができる。また、第1の電極層14aは、バナジウム(V)等の5族金属(Vの他、ニオブ、タンタル等)または5族金属の合金を基材として、少なくともその一方の面にパラジウムやパラジウム合金層を形成した多層膜によって構成することができる。一方、第2の電極層14bは、例えば、ランタンストロンチウムコバルタイト(LSC)や、ランタンストロンチウムマンガナイト(LSM)、ランタンストロンチウムクロマイト等の複合酸化物によって構成することができる。あるいは、第2の電極層14bは、電気化学反応を促進する触媒活性を有する金属、例えば、パラジウムや白金(Pt)等の貴金属により形成することができる。
Here, the
基板10の第1の電極層14aの外表面には、炉管110に収容される前に、カーボンナノチューブを成長させるための触媒金属の薄膜である触媒薄膜20がスパッタ法によって形成される。本明細書では、以後、単に「触媒金属」と呼ぶときは、このカーボンナノチューブの生成反応を促進するための触媒金属を意味するものとする。また、基板10の触媒薄膜20が形成された面を、以後、「第1の面11」と呼び、第1の面11の反対側の面を「第2の面12」と呼ぶ。
On the outer surface of the
触媒金属としては、コバルトやニッケル以外に、鉄(Fe)や、パラジウム、モリブデン(Mo)などの遷移金属の単体や、これらの遷移金属が2種以上含まれる合金を用いることができる。なお、基板10の触媒薄膜20を構成する触媒金属は、基板10が炉管110に収容され、加熱されたときに、粒子化して基板10の面上に分散、担持される。この粒子化した後の触媒金属を「触媒粒子21」と呼ぶ。
As the catalyst metal, in addition to cobalt and nickel, a simple substance of a transition metal such as iron (Fe), palladium, molybdenum (Mo), or an alloy containing two or more of these transition metals can be used. The catalyst metal constituting the catalyst
ところで、第1の電極層14aには、水素分子のプロトン化を促進させるための触媒(以後、「プロトン化触媒」と呼ぶ)が担持されていることが好ましい。プロトン化触媒としては、白金や、パラジウム、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、ニッケル等の触媒材料を用いることができ、これらの触媒材料と電解質との混合材料を粒子状または膜状にして用いることもできる。一方、第2の電極層14bには、プロトンが水素分子へと戻ることを促進するための触媒(以後、「水素化触媒」と呼ぶ)が担持されていることが好ましい。水素化触媒としては、上記のプロトン化触媒と同様な触媒材料を用いることが可能である。
By the way, it is preferable that the
ここで、基板10の第1の面11側には、炉管110に収容される前に、触媒薄膜20と距離を有するように離隔して配置された離隔電極板30が設けらる。離隔電極板30は、後述する原料ガスを透過可能なメッシュ状の電極板であり、図示せざる支持部材によって、触媒薄膜20との距離を調整可能なように配置される。なお、離隔電極板30は、導電線31によって基板10の第2の電極層14bと電気的に接続されている。離隔電極板30の機能については後述する。触媒薄膜20および離隔電極板30が設けられた基板10は、第1の面11が炉管110の第1の開口部111の側となり、第2の面12が第2の開口部112の側となるように、炉管110内において、図示せざる支持部によって固定的に配置される。
Here, on the
図2(A)は、カーボンナノチューブ製造装置100におけるカーボンナノチューブの成長過程を示す模式図である。図2(A)には、炉管110の内部空間に配置された基板10の一部が拡大して示されており、触媒粒子21が模式的に示されている。また、2つの電極端子131,132と負荷200の図示は省略されており、基板10の2つの電極層14a,14bと電位差計測部136とが、導電線133を介して電気的に接続されていることが模式的に示されている。
FIG. 2A is a schematic diagram showing a carbon nanotube growth process in the carbon
ヒータ部120によって、炉管110の内部を約600℃〜900℃程度(好ましくは800℃程度)まで昇温されると触媒粒子21が活性化する。活性化した触媒粒子21に対して、原料ガス供給部123から基板10の第1の面11に原料ガスが供給されると、原料ガスから熱分解された炭素原子が、触媒粒子21の外表面において5員環や6員環を連続的に形成する。これによって、触媒粒子21を根本として、カーボンナノチューブ5が基板10の第1の面11から上方向(図の矢印方向)に成長していく。なお、このとき、カーボンナノチューブ5の根本では、カーボンナノチューブ5の成長に伴い、原料ガスに含まれる水素原子によって、副生成物として水素が生成される。
When the temperature inside the
一般に、カーボンナノチューブ5が成長し、その長さが長くなるに従い、カーボンナノチューブ5の根本(反応場)における原料ガスの濃度(以下、単に「原料ガス濃度」と呼ぶ)は低下する。そして、原料ガス濃度が著しく低下したときに、カーボンナノチューブ5の成長が停止する(参考文献:J.Phys.Chem.C,Vol.112,No.13,2008参照)。従って、反応場において副生成物として生成された水素の濃度を低減して、原料ガス濃度の低下を抑制することにより、カーボンナノチューブ5をより長く成長させるが可能である。また、反応場における水素濃度を低減することにより、原料ガスからの水素の生成を促進することができ、カーボンナノチューブ5の生成反応の速度を向上させることができる。
In general, as the
本実施形態における基板10は、上述したとおり、水素透過性を有する2つの電極14a,14bによって狭持されたプロトン伝導性を有する固体電解質層15によって構成されている。また、基板10の第2の面12には、酸化ガス供給部125から酸素を含む酸化ガスが供給される。従って、カーボンナノチューブ5の成長過程において、基板10の第1の面11において生成された水素は、プロトンとして固体電解質層15を伝導し、第2の電極層14bにおいて、第2の面12に供給された酸素との電気化学反応に供される。即ち、基板10は、第1の電極層14aを水素分離膜型のアノードとし、第2の電極層14bをカソードとする固体電解質形燃料電池セルとして機能する。基板10において生じた電力は、導電線133を介して負荷200(図1)に供給される。なお、このときの第1と第2の電極層14a,14bの間の電位差は、電位差計測部136によって計測される。
As described above, the
図2(B)は、カーボンナノチューブ製造装置100におけるカーボンナノチューブの成長過程を示す模式図であり、成長したカーボンナノチューブ5が離隔電極板30と接触している点以外は、図2(A)とほぼ同じである。離隔電極板30は、基板10の第2の電極層14bと電気的に接続されているため、このように、カーボンナノチューブ5が離隔電極板30と接触すると、電位差計測部136によって計測される電位差は「0」となる。このとき、制御部150(図1)は、原料ガス供給部123に、原料ガスの供給を停止させる。または、制御部150は、ヒータ部120に、炉管110の加熱を停止させるものとしても良い。これらの制御によって、制御部150は、カーボンナノチューブ5の成長を停止させる。即ち、離隔電極板30は、カーボンナノチューブ5の成長を停止させるためのスイッチ部として機能する。従って、離隔電極板30と第1の電極層14aとの間の距離を予め設定しておくことにより、カーボンナノチューブ5がその予め設定された距離に相当する長さまで成長したときに、その成長を停止させることができる。
FIG. 2 (B) is a schematic diagram showing the growth process of carbon nanotubes in the carbon
このように、このカーボンナノチューブ製造装置100によれば、第1の電極層14aと離隔電極板30との間の距離を調整することにより、生成されるカーボンナノチューブ5の長さを調整することができる。また、副生成物として生成される水素を電気化学反応に供させることによって、反応場から除去することができるため、カーボンナノチューブ5の成長効率を向上させることができる。さらに、カーボンナノチューブ5の生成とともに発電が行われるため、カーボンナノチューブの生成工程におけるエネルギ効率が向上する。
Thus, according to the carbon
B.第2実施形態:
図3(A),(B)は、本発明の第2実施形態としてのカーボンナノチューブの製造工程を示す模式図である。図3(A),(B)はそれぞれ、以下の点以外は、図2(A),(B)とほぼ同じである。即ち、図3(A),(B)では、基板10に換えて基板10Aが図示されている。また、導電線31が省略され、導電線133によって基板10Aと離隔電極板30とが接続され、導電線133に直流電源137と電流計138とが設けられている。
B. Second embodiment:
3 (A) and 3 (B) are schematic views showing a manufacturing process of a carbon nanotube as a second embodiment of the present invention. 3A and 3B are substantially the same as FIGS. 2A and 2B except for the following points. That is, in FIGS. 3A and 3B, the
この第2実施形態の基板10Aは、水素を選択的に透過する金属板(例えばPdやPd合金)によって構成され、第1の面11に触媒粒子21が担持されている。また、基板10Aには、離隔電極板30が、第1実施形態と同様に、図示せざる支持部によって基板10Aの第1の面11側に設置されている。
The
基板10Aは、第1実施形態と同様に、カーボンナノチューブ製造装置100(図1)の炉管110内に配置され、第1の面11に原料ガスの供給を受ける。なお、第2実施形態では、カーボンナノチューブ製造装置100の酸化ガス供給部125からの基板10Aの第2の面12への酸化ガスの供給は省略される。また、第1の電極端子131は離隔電極板30と電気的に接続され、導電線133は負荷200に換えて直流電源137および電流計138と接続される。
Similar to the first embodiment, the
基板10Aの第1の面11に原料ガスが供給されると、第1の面11においてカーボンナノチューブ5が成長する(図3(A))。このとき、副生成物である水素が、基板10Aを透過して第2の面12側へと移動するため、カーボンナノチューブ5の成長が促進される。カーボンナノチューブ5が成長して離隔電極板30に接触すると(図3(B))、カーボンナノチューブ5によって基板10Aと離隔電極板30とが電気的に導通するため、直流電源137から電流が流れ、電流計138によって検出できる。電流計138によって電気の導通が検出されると、カーボンナノチューブ製造装置100は、原料ガスの供給を停止し、あるいは、ヒータ部120による加熱を停止し、カーボンナノチューブ5の成長を停止させる。
When the source gas is supplied to the
このように、この第2実施形態の構成であっても、第1実施形態と同様に、基板10Aの第1の面11と離隔電極板30との間の距離を調整することにより、生成されるカーボンナノチューブ5の長さを調整することができる。
As described above, even in the configuration of the second embodiment, as in the first embodiment, it is generated by adjusting the distance between the
C.第3実施形態:
図4は本発明の第3実施形態としての基板10Bの構成を示す概略図である。図4は、紙面右側ほど、固体電解質層15の厚みが厚くなり、生成されるカーボンナノチューブ5の長さが短くなっている点と、離隔電極板30と、導電線31,133と、電位差計測部136の図示が省略されている点以外は、図2(A)とほぼ同じである。この基板10Bは、第1実施形態の基板10と同様に、第1の面11に触媒粒子21が担持された状態で、カーボンナノチューブ製造装置100(図1)の炉管110の内部に収容され、カーボンナノチューブ5の生成に供される。
C. Third embodiment:
FIG. 4 is a schematic view showing a configuration of a
なお、第2実施形態では、第1実施形態で説明した離隔電極板30は省略されるものとしても良い。また、基板10Bの第2の面12側への酸素供給を省略し、第1と第2の電極層14a,14bの間に電位差をかけることにより、基板10Bに発電させることなく、水素をプロトンとして第1の面11から第2の面12へと誘導するものとしても良い。
In the second embodiment, the
ここで、固体電解質層15は、その厚みが薄い領域ほどプロトン伝導率が高くなるため、固体電解質層15の厚みが薄い領域ほど第1の面11から水素が除去される速度が速くなる。即ち、固体電解質層15の厚みが薄い領域ほど、第1の面11における水素の除去効率が高くなり、カーボンナノチューブ5の成長が促進される。従って、固体電解質層15の厚みが厚い領域ほど、生成されるカーボンナノチューブ5の長さは短くなり、固体電解質層15の厚みが薄い領域ほど、生成されるカーボンナノチューブ5の長さは長くなる。このように、基板10Bの固体電解質層15の厚みを調整して、そのプロトン伝導率を変化させることにより、CVD法によって生成されるカーボンナノチューブ5の長さを調整することが可能である。
Here, since the proton conductivity of the
D.第4実施形態:
図5は本発明の第4実施形態としてのカーボンナノチューブの製造工程を説明するための模式図である。図5は、原料ガスの導入方向が矢印で図示されている点と、第1の面11において成長しているカーボンナノチューブ5の長さがほぼ均一となっている点以外は、図4とほぼ同じである。この第4実施形態では、基板10Bは、基板10Bの面に沿った方向から原料ガスが導入されるように、カーボンナノチューブ製造装置100(図1)の炉管110に配置される。
D. Fourth embodiment:
FIG. 5 is a schematic view for explaining a carbon nanotube manufacturing process as a fourth embodiment of the present invention. FIG. 5 is substantially the same as FIG. 4 except that the introduction direction of the source gas is indicated by an arrow and the length of the
ここで、原料ガスが成長基板の触媒担持面に沿った方向から供給された場合には、上流側で生成された副生成物である水素が下流側へと流れるため、上流側ほど原料ガスの濃度が高くなる。一般に、原料ガス濃度が高いほど、カーボンナノチューブの成長速度が速くなるため、この場合には、上流側ほど生成されるカーボンナノチューブの長さが長くなる可能性がある。そこで、この第3実施形態では、基板10Bを、固体電解質層15の厚みが薄い側が原料ガスの下流側となるように配置する。このように配置することにより、原料ガスの濃度が低い下流側ほど、基板10Bによる水素の除去効率が高くすることができるため、下流側のカーボンナノチューブ5の生成効率を向上させることができる。これによって、基板10Bにおいて生成されるカーボンナノチューブ5の不均一さを低減することができる。
Here, when the source gas is supplied from the direction along the catalyst support surface of the growth substrate, hydrogen, which is a by-product generated on the upstream side, flows to the downstream side. The concentration becomes high. In general, the higher the raw material gas concentration, the faster the growth rate of carbon nanotubes. In this case, the length of carbon nanotubes generated may be longer toward the upstream side. Therefore, in the third embodiment, the
このように、第4実施形態の構成によれば、原料ガスの上流側と下流側との間における濃度勾配によってカーボンナノチューブ5の長さが不均一となってしまう可能性を低減することができる。さらに、炉管110における原料ガスの濃度勾配に従って、基板10Bの固体電解質層15の厚みを調整すれば、生成されるカーボンナノチューブ5の長さを略均一化することが可能である。
Thus, according to the configuration of the fourth embodiment, it is possible to reduce the possibility that the length of the
E.第5実施形態:
図6(A)は、本発明の第5実施形態としての基板10Cの構成を示す概略図である。図6(A)は、固体電解質層15の厚みがほぼ均一となり、第1の電極層14aの厚みが紙面右側ほど厚くなっている点以外は、図4とほぼ同じである。この基板10Cは、第3実施形態において説明した基板10Bと同様に、第1の面11に触媒粒子21が担持された状態で、カーボンナノチューブ製造装置100(図1)の炉管110の内部に収容され、カーボンナノチューブ5の生成に供される。
E. Fifth embodiment:
FIG. 6A is a schematic view showing a configuration of a substrate 10C as the fifth embodiment of the present invention. FIG. 6A is substantially the same as FIG. 4 except that the thickness of the
基板10Cでは、第1の電極層14aは、その厚みが厚い領域ほど水素の透過率が低くなり、その厚みが薄い領域ほど水素の透過率が高くなる。即ち、基板10Cでは、第1の電極層14aの厚みに応じて、第1の面11における水素の除去効率が変化する。従って、基板10Cの第1の電極層14aの厚みを調整することにより、第1の面11において生成されるカーボンナノチューブ5の長さを調整することが可能である。
In the
図6(B)は、第1の電極層14aの厚みがほぼ均一となり、第2の電極層14bの厚みが紙面右側ほど厚くなっている点以外は、図6(A)とほぼ同じである。この基板10Dのように、第2の電極層14bの厚みを変化させて、その水素透過率を変化させた場合も、上述の第1の電極層14aの厚みを変化させた基板10Cの場合と同様の効果を得ることができる。このように、第1と第2の電極層14a,14bの厚みを調整することによっても、第1の面11において成長するカーボンナノチューブ5の長さを調整することが可能である。
FIG. 6B is almost the same as FIG. 6A except that the thickness of the
F.第6実施形態:
図7は、本発明の第6実施形態としての基板10Eの構成を示す概略図である。図7は、基板10Eの構成が異なる点と、第1の面11において成長しているカーボンナノチューブ5の長さが異なる点以外は、図6(B)とほぼ同じである。この基板10Eは、第1と第2の電極層14a,14bの厚みがほぼ均一であり、3種類の固体電解質層15a,15b,15cがそれぞれ、第1と第2の電極層14a,14bによって狭持されている。なお、基板10Eは、第5実施形態において説明した基板10C,10Dと同様に、第1の面11に触媒粒子21が担持された状態で、カーボンナノチューブ製造装置100(図1)の炉管110の内部に収容され、カーボンナノチューブの生成に供される。
F. Sixth embodiment:
FIG. 7 is a schematic view showing a configuration of a
基板10Eの3種類の固体電解質層15a,15b,15cはそれぞれ、プロトン伝導率が異なる固体電解質によって構成されている。より具体的には、3種類の固体電解質層15a,15b,15cは、第1の固体電解質層15a、第2の固体電解質層15b、第3の固体電解質層15cの順でプロトン伝導率が高くなる。従って、基板10Eでは、各固体電解質層15a,15b,15cが配置されている領域ごとに、第1の面11における水素の除去効率が異なり、生成されるカーボンナノチューブ5の長さが異なってくる。より具体的には、第1の固体電解質層15aの配置領域において成長するカーボンナノチューブ5が最も長くなり、第3の固体電解質層15cの配置領域におけいて成長するカーボンナノチューブ5が最も短くなる。このように、プロトン伝導率の異なる複数の固体電解質層を設けることにより、第1の面11において成長するカーボンナノチューブ5の長さを調整することができる。
Each of the three types of
5…カーボンナノチューブ
10,10A〜10E…基板
11…第1の面
12…第2の面
14a…第1の電極層
14b…第2の電極層
15,15a,15b,15c…固体電解質層
20…触媒薄膜
21…触媒粒子
30…離隔電極板
31…導電線
100…カーボンナノチューブ製造装置
110…炉管
111…第1の開口部
112…第2の開口部
120…ヒータ部
123…原料ガス供給部
125…酸化ガス供給部
131…第1の電極端子
132…第2の電極端子
133…導電線
136…電位差計測部
137…直流電源
138…電流計
150…制御部
200…負荷
5 ...
Claims (1)
水素を選択的に透過する第1の電極層と、第2の電極層と、前記第1と第2の電極層に狭持されたプロトン伝導性を有する固体電解質層とを備え、前記第1の電極層の外表面にカーボンナノチューブの生成反応を促進するための触媒層が形成された基板が収容される加熱炉と、
前記加熱炉内に収容された前記基板の前記第1の電極層側に、炭素原子と水素原子とを含む原料ガスを供給する原料ガス供給部と、
前記加熱炉内に収容された前記基板の第2の電極層側に、酸素を含む酸化ガスを供給する酸化ガス供給部と、
前記第1の電極層側において、前記第1の電極層との間に距離を有するように離隔して設置されているとともに、前記第2の電極層に電気的に接続されている離隔電極と、
前記第1の電極層側においてカーボンナノチューブの副生成物として生成された水素と、前記酸化ガス供給部から前記第2の電極層側に供給された酸素との電気化学反応により生じた前記第1と第2の電極層の間の電位差を検出する電位差検出部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、カーボンナノチューブが成長して前記離隔電極と接することにより、前記第1と第2の電極層の間における電位差が低下したことを前記電位差検出部によって検出したときに、前記加熱炉による加熱処理または前記原料ガス供給部による前記原料ガスの供給処理を停止させる、カーボンナノチューブの製造装置。 A carbon nanotube production apparatus for growing carbon nanotubes by chemical vapor deposition,
A first electrode layer that selectively permeates hydrogen; a second electrode layer; and a solid electrolyte layer having proton conductivity sandwiched between the first and second electrode layers. A heating furnace in which a substrate on which a catalyst layer for promoting a carbon nanotube formation reaction is formed is accommodated on the outer surface of the electrode layer;
A source gas supply unit for supplying a source gas containing carbon atoms and hydrogen atoms to the first electrode layer side of the substrate housed in the heating furnace;
An oxidizing gas supply unit that supplies an oxidizing gas containing oxygen to the second electrode layer side of the substrate housed in the heating furnace;
A separation electrode disposed on the first electrode layer side so as to be spaced apart from the first electrode layer and electrically connected to the second electrode layer; ,
The first generated by an electrochemical reaction between hydrogen generated as a by-product of the carbon nanotube on the first electrode layer side and oxygen supplied from the oxidizing gas supply unit to the second electrode layer side. A potential difference detection unit for detecting a potential difference between the first electrode layer and the second electrode layer;
A control unit;
With
When the potential difference detection unit detects that the potential difference between the first and second electrode layers has decreased due to the growth of the carbon nanotubes and the contact with the remote electrode, the control unit detects the heating furnace. The apparatus for producing carbon nanotubes, which stops the heat treatment by or the raw material gas supply process by the raw material gas supply unit.
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