JP5261381B2 - Rantesプロキシレベルに基づくil−16活性およびil−16活性の調節を検出する方法 - Google Patents

Rantesプロキシレベルに基づくil−16活性およびil−16活性の調節を検出する方法 Download PDF

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Description

本発明は、IL−16生物活性を検出する方法およびIL−16生物活性の調節を検出する方法に関する。さらに、本発明は、IL−16関連障害の存在および/または障害に対する感受性を診断する方法に向けられる。
インターロイキン−16(IL−16;配列番号:3)は、T−リンパ球、単球、好酸球および樹状細胞の正の走化性を誘導するプロ炎症性サイトカインである(非特許文献1)。またIL−16刺激は、IL−16応答性真核細胞において、IL−1b発現を増大し、IL−6発現を増大し、そしてIL−15発現を増大する(非特許文献1)。
IL−16ペプチド鎖モノマーは、比較的大きい14kDaの前駆体分子のカスパーゼ−3媒介蛋白質分解プロセシングによって形成される(非特許文献2)。IL−16モノマーはテトラマーのペプチド鎖複合体を形成する。これらのテトラマーのIL−16複合体は、IL−16の生物活性のある形態であると考えられている(非特許文献1)。IL−16を産生する真核細胞は、CD4またはCD8を発現する細胞、例えばT細胞、マスト細胞、好酸球、樹状細胞、上皮細胞、繊維芽細胞、および小脳の細胞を含む(非特許文献1)。IL−16に対して応答性の真核細胞はCD4とCD9ペプチド鎖を発現するが、IL−16に対する応答は、これらのペプチド鎖とはまた別の問題のようである(参照、例えば、非特許文献3)。
IL−16は、なかんずく、喘息、アトピー性皮膚炎およびリウマチ様関節炎のような疾病において重要な役割を演じると報告された(参照、例えば、非特許文献4;非特許文献5;非特許文献6)。例えば、ヒト患者では、IL−16は、喘息誘導性細胞を肺へ誘引することに関与しており、そして患者における喘息応答のきっかけに決定的役割を演じることが示された(非特許文献4)。明らかに、IL−16を活性化または抑制する分子を検出し、かつ同定する能力は、IL−16媒介の疾病の有効な処置の開発にとって決定的である。
かくして、IL−16生物活性、IL−16生物活性のアクチベーターおよびIL−16生物活性のインヒビターを検出する新規方法に対するニーズが存在する。
67 J.Leukocyte Biol.757(2000) 273 J.Biol.Chem.1144(1998) 164 J.Immunol.4429(2000) 162 Am.J.Respir.Crit.Care Med.105(2000) 109 J.Allergy Clin.Immunol.681(2002) 31 J.Rheumatol.35(2004)
本発明の1つの態様は、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第2の集団を、陰性の対照サンプルとともに提供し;真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシ(proxy)の量を測定し;そして真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、ここで、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、真核細胞の第1集団によって産生されたRANTESプロキシの比較的少量が、試験サンプルにおけるIL−16生物活性の検出を指示する;という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を検出する方法である。
本発明のその他の態様は、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第2の集団を、生物活性のあるIL−16を含有する陽性の対照サンプルとともに提供し;真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を測定し;そして真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、これによって、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、真核細胞の第1集団によって産生されたRANTESプロキシの比較的少量が、試験サンプルにおけるIL−16生物活性を増大させる分子の存在を指示する;という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を増大させる分子を検出する方法である。
培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第2の集団を、生物活性のあるIL−16を含有する陽性の対照サンプルとともに提供し;真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を測定し;そして真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、これによって、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、真核細胞の第1集団によって産生されたRANTESプロキシの比較的多量が、試験サンプルにおけるIL−16生物活性を減少させる分子の存在を指示する;という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を減少させる分子を検出する方法。
本発明のその他の態様は、真核細胞の被験者からのサンプルを提供し;真核細胞のサンプルによって産生されたRANTESプロキシの量を測定し;そして参照標準物に対して、すなわち、IL−16関連障害を有しないかまたは障害に感受性でない被験者からの細胞に対して、サンプルによって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、これによって、標準物において産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、被験者サンプルによって産生されたRANTESプロキシの比較的多量が、IL−16関連障害の存在または障害に対する感受性を指示する;という段階を含む、被験者におけるIL−16関連障害の存在または障害に対する感受性を診断する方法である。
発明の詳細な記述
本明細書において引用される、限定されるものではないが特許および特許出願を含む、すべての公表物は、完全な記述をとおして引用によって本明細書に組み入れられている。
本明細書および請求項において使用されるように、単数形態物「a」、「and」および「the」は、文脈が別に明白に指示しない限り、複数引用物を含む。かくして、例えば、「a cell」に関しては、1個以上の細胞に関する引用であり、そして当業者にとって既知のその等価物を含む。
別に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する当該技術分野における熟達者によって普通に理解されるような同じ意味を有する。本明細書に記述されるものと類似または等価のすべての組成物および方法が、本発明の実行または教示において使用されてもよいが、代表的な組成物および方法が本明細書では記述される。
用語「抗体」は、ポリクローナル抗体、マウス、ヒト、ヒト化およびキメラのモノクローナル抗体を含むモノクローナル抗体、および抗体のフラグメント、部分または変異体を含む、免疫グロブリンまたは抗体分子を意味する。抗体は、形質細胞によって構成的に発現され、そして分泌される分泌蛋白質である。また抗体は、ハイブリドーマ生成のような標準方法によるか、あるいは骨髄腫細胞のような固定化B細胞、またはチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、植物細胞および動物細胞のような他の細胞類中への抗体重鎖および/または軽鎖遺伝子のトランスフェクションによって、固定化された形質細胞を使用して生産することができる。
用語「生物活性(biological activity)」は、分子に対する生物系の応答を意味する。そのような生物系は、例えば、細胞、ウイルスもしくはプラスミドのような複製可能な核酸、単離された細胞の構成成分もしくは複製可能な核酸、またはこれらの1種以上を組み入れているインビトロ系であってもよい。
用語「CD4」は、配列番号:1の残基1〜433に対して少なくとも50%の同一性を有し、そしてIL−16に応答性であるペプチド鎖を意味する。2種のペプチド鎖間の同一性は、the default settings of the AlignX module of Vector NTI v.9.0.0(Invitrogen Corp.,Carslbad,CA)を使用して、対を組ませる(pair−wise)アミノ酸配列の整列によって決定することができる。AlignXは、CLUSTALWアルゴリズムを使用して、対を組ませるアミノ酸配列の整列を実施する。「CD4」は、「決定抗原4のクラスター」についての頭字語である。
用語「CD9」は、配列番号:2の残基1〜228に対して少なくとも90%の同一性を有し、そしてIL−16に応答性であるペプチド鎖を意味する。「CD9」は、「決定抗原9のクラスター」についての頭字語である。
用語「真核細胞」は、遺伝物質が少なくとも1つの膜境界のある核中に組織されている細胞を意味する。
用語「発現する」は、核酸によってコードされているペプチド鎖の検出可能な産生を意味する。
用語「IL−16」は、CD4に結合でき、そしてRANTESプロキシの産生を減少させる配列番号:3のアミノ酸残基1〜121に対して少なくとも80%の同一性を有するペプチド鎖を意味する。「IL−16」は「インターロイキン16」についての頭字語である。
用語「IL−16関連障害」は、感染または免疫に媒介される炎症性疾患、例えば結核、肺炎、呼吸シンシチウムウイルス(respiratory syncytial virus)、喘息、アトピー性皮膚炎、クローン病、炎症性腸疾患、リウマチ様関節炎、中枢神経系関連障害、例えば多発性硬化症、全身性紅斑性狼瘡、グレーブス病、C型肝炎ウイルス、おたふく風邪、コックスサッキー、エコーウイルス、インフルエンザ、E.コリ感染、リステリア、髄膜炎、エプスタイン・バールウイルス、ならびに関連するメカニズムおよび/またはIL−16の上方調節もしくはIL−16活性の増大を特徴とする疾病および障害を意味する。
用語「ペプチド鎖」は、鎖を形成するようにペプチド結合によって連結された少なくとも2個のアミノ酸残基を含む分子を意味する。50個以上のアミノ酸の大ペプチド鎖は、「ポリペプチド」または「タンパク質」として言及されてもよい。50個未満のアミノ酸の小ペプチド鎖は、「ペプチド」として言及されてもよい。
用語「HuT−78細胞」は、American Type Culture Collection(ATCC),Manassas,VAからのATCC(R)ナンバー:TIB−161TMをもつ細胞またはこれらに由来する細胞を意味する。
用語「THP−1細胞」は、American Type Culture Collection(ATCC),Manassas,VAからのATCC(R)ナンバー:TIB−202TMをもつ細胞またはこれらに由来する細胞を意味する。
用語「集団」は2個の細胞のような少なくとも2個のアイテムを意味する。
用語「RANTESプロキシ(proxy)」はまたCCL5とも言及され、配列番号:4のアミノ酸残基1〜68に対して少なくとも75%の同一性をもつペプチド鎖、配列番号:4のアミノ酸残基1〜68に対して少なくとも75%の同一性をもつペプチド鎖をコードしている核酸、配列番号:4をコードしているネイティブ遺伝子の調節領域を活性化することによって発現されるペプチド鎖、あるいは配列番号:4をコードしているネイティブ遺伝子の調節領域を活性化することによって転写される核酸を意味する。2種のペプチド鎖間の同一性は、the default settings of the AlignX module of Vector NTI v.9.0.0(Invitrogen Corp.,Carslbad,CA)を使用して、対を組ませる(pair−wise)アミノ酸配列の整列によって決定することができる。AlignXは、CLUSTALWアルゴリズムを使用して、対を組ませるアミノ酸配列の整列を実施する。「RANTES」は、「regulated upon activation,normal T−cell expressed,and presumably secreted(活性化に基づいて調節され、正常T細胞で発現され、そして多分、分泌される)」についての頭字語である。
用語「応答性」は、刺激に反応して検出可能なシグナルを生じることができることを意味する。
本発明の1つの態様は、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を第1の試験サンプルとともに提供し;培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第2の集団を陰性対照サンプルとともに提供し;真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を測定し;そして真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、これによって、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、真核細胞の第1集団によって産生されたRANTESプロキシの比較的少
量が、試験サンプルにおけるIL−16生物活性の検出を指示する;という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を検出する方法(これが、IL−16関連障害の存在または障害に対する感受性を指示してもよい)である。
IL−16生物活性における変化を指示するRANTESプロキシの変化の大きさは、統計学的に有意である大きさ、例えば、少なくとも約1.5倍、例えば2倍、3倍およびより大きい量である。
本発明の方法において有用な真核細胞は接着していても、また懸濁液において存在してもよい。これらの真核細胞は、血清を含有するか、または血清を含有しない細胞の増殖または維持のために適当な培地によって囲まれていてもよい。本発明の方法において有用な真核細胞は、IL−16に対して応答性である。IL−16応答性細胞は、IL−16刺激に対して、IL−16起源への走化性、IL−1b発現の増大、IL−6の増加、IL−15発現の増大、またはRANTES産生の減少によって応答し、そしてまたこれらを基礎にして同定することができる。IL−16に応答性である細胞は、典型的には、CD4、CD9または両CD4とCD9を発現し、そしてまたこれを基礎にして同定することができる。試験サンプルおよび陰性対照サンプルは、サンプルにおけるIL−16生物活性の維持に適合し、そして本発明の方法において使用される真核細胞に適合する担体を含んでもよい。リン酸バッファー食塩水(PBS)はそのような担体の1つの例であり、当業者は他のものも認識できる。理想的には、陰性対照サンプルは検出可能なIL−16生物活性を含有しないことが知られている。
RANTESプロキシの産生は、種々の異なる方法において測定されてもよい。例えば、RANTESプロキシがペプチド鎖である場合は、生産は、RANTESプロキシペプチド鎖を特異的に検出するRANTESプロキシ発現アッセイによって測定することができる。そのようなアッセイは、SDS−PAGE、ウエスタンブロッティング、ELISA、RANTESプロキシ特異的酵素アッセイ、例えばルシフェラーゼアッセイ、またはRANTESプロキシ特異的抗体連結ビーズアッセイを含んでもよい。そのようなRANTESプロキシペプチド鎖は、配列番号:4のRANTESペプチド鎖、または配列番号:4をコードしているネイティブ遺伝子の調節領域の制御下の核酸配列によってコードされたペプチド鎖であってもよい。配列番号:4をコードしているネイティブ遺伝子の調節領域の制御下の核酸配列によってコードされたペプチド鎖は、例えば、ルシフェラーゼまたは緑色蛍光蛋白質のような容易に検出されるペプチドであってもよい。当業者は、本発明の方法における使用のために適当な他の容易に検出されるペプチドを認識できる。あるいはまた、RANTESプロキシがRNAである場合は、その生産は、RT−PCR、ノーザンブロッティング、または特異的なRNA転写物を検出するために当業者によって周知の他の技術によって測定することができる。
核酸配列は、この調節領域を核酸配列に対して操作可能に結合することによって、配列番号:4をコードしているネイティブ遺伝子の調節領域の制御下に位置されてもよい。そのような操作可能な結合は、染色体外核酸、例えばプラスミドに関連して生成されてもよく、これは、ペプチド鎖またはRNAをコードしている染色体外リポーター構築物として使用できる。そのような染色体外構築物は、また、当該技術分野において周知のトランスフェクション技術を使用する無作為の組み換え事象によって染色体DNA中に導入されてもよい。あるいはまた、そのような操作可能な結合は、染色体DNAのような染色体核酸に関連して生成されてもよい。配列番号:4をコードしているネイティブ遺伝子は、染色体核酸に関連して操作可能な結合の1例である。しかしながら、当業者が認識できるように、部位特異的組み換え技術が、染色体DNAに存在するネイティブ遺伝子の調節領域に異種遺伝子を操作可能に結合させるために使用することができる。そのような染色体核酸によってコードされた得られるペプチド鎖またはRNAは、次いで、RANTESプロキ
シとして機能できる。
本方法の1つの実施態様では、真核細胞はCD4ペプチド鎖またはCD9ペプチド鎖を発現する。CD4またはCD9ペプチド鎖は、構成的または誘導的に発現されてもよく、そしてネイティブ遺伝子またはcDNAのような異種核酸によってコードされてもよい。そのようなcDNAは、例えば、配列番号:1または配列番号:2のペプチド鎖をコードしていてもよい。
本方法のその他の実施態様では、真核細胞は、末梢血単核細胞、HuT−78細胞およびTHP−1細胞からなる群から選ばれる。これらの真核細胞は、血清を含有するか、または血清を含有しない細胞の増殖または維持のために適当な培地によって囲まれていてもよい。
本方法のその他の実施態様では、第1の試験サンプルの提供は、100ng/ml〜1000ng/mlである、真核細胞の第1の集団を囲んでいる培地における最終IL−16濃度を生じる。本明細書に記述されるIL−16アッセイ方法は、少なくとも100ng/ml〜1000ng/mlのIL−16の濃度において真核細胞を囲んでいる培地中に存在するIL−16生物活性を検出することができる。しかしながら、また本発明の方法は、この範囲外にあるサンプル中のIL−16のより高い濃度およびより低い濃度を検出するためにも適当である。
本方法のその他の実施態様では、RANTESプロキシは培地中に分泌される。配列番号:4のアミノ酸配列を含んでなるペプチド鎖は、培地中に分泌されるRANTESプロキシの例である。また、そのようなRANTESプロキシは、RANTESプロキシペプチド鎖に融合された分泌性シグナル配列を含んでなる融合ペプチド鎖を発現することによって生成されてもよい。1つのそのような分泌性シグナル配列は、ヒト成長ホルモン(HGH)分泌性シグナル配列(配列番号:5)である。当業者は、他の適当な分泌性シグナル配列を認識できる。
本発明のその他の態様は、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第2の集団を、生物活性のあるIL−16を含有する陽性の対照サンプルとともに提供し;真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を測定し;そして真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、これによって、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、真核細胞の第1集団によって産生されたRANTESプロキシの比較的少量が、試験サンプルにおけるIL−16生物活性を増大させる分子の存在を指示する;という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を増大させる分子を検出する方法である。本発明のこの方法は、IL−16生物活性を活性化する薬物のような分子を検出または同定するために使用されてもよい。そのような分子はいかなるメカニズムによってIL−16生物活性を活性化してもよい。
陽性対照サンプルは、サンプルにおけるIL−16生物活性の維持に適合し、そして本発明の方法において使用される真核細胞に適合する担体を含んでもよい。リン酸バッファー食塩水(PBS)はそのような担体の1つの例であり、当業者は他のものも認識できる。陽性対照サンプルは検出可能なIL−16生物活性を含有することが知られている。
本方法の1つの実施態様では、真核細胞はCD4ペプチド鎖またはCD9ペプチド鎖を発現する。
本方法のその他の実施態様では、真核細胞は、末梢血単核細胞、HuT−78細胞およびTHP−1細胞からなる群から選ばれる。
本方法のその他の実施態様では、第1の試験サンプルは抗体分子を含む。
本方法のその他の実施態様では、RANTESプロキシは培地中に分泌される。
本発明のその他の態様は、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第2の集団を、生物活性のあるIL−16を含有する陽性の対照サンプルとともに提供し;真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を測定し;そして真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシの量を比較し、これによって、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシレベルに較べて、真核細胞の第1集団によって産生されたRANTESプロキシの比較的多量が、試験サンプルにおけるIL−16生物活性を減少させる分子の存在を指示する;という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を減少させる分子を検出する方法である。本発明のこの方法は、IL−16生物活性を抑制する薬物のような分子を検出または同定するために使用されてもよい。そのような分子はいかなるメカニズムによってIL−16生物活性を抑制してもよい。
IL−16生物活性が、対照に較べて末梢血の単核細胞(PBMC)によるRANTESサイトカインの分泌を減少させることを示すグラフである。 IL−16生物活性が、対照に較べてHuT−78細胞によるRANTESサイトカインの分泌を減少させることを示すグラフである。 IL−16生物活性のインヒビターが、対照に較べてPMBCによるRANTESサイトカインの分泌を増大させることを示すグラフである。
本発明は次の実施例に関してさらに記述される。これらの実施例は本発明の態様を単に具体的に説明するためにあり、そして本発明を限定することを意図するものではない。
例1
RANTESレベルの減少に基づく、IL−16活性およびIL−16活性の正または負の調節を検出するためのアッセイ法
試験サンプルにおけるIL−16生物活性の存在は、IL−16応答性の末梢血単核細胞(PBMC)または真核細胞系によって分泌されるRANTES走化性サイトカインのレベルを、生物活性のあるIL−16を含有するサンプルに曝露されなかった陰性対照細胞に較べて減少させる(図1および2)。未知の分子を含有する試験サンプルを受けているPBMC(図1)またはIL−16応答性真核HuT−78細胞(図2)によるRANTESサイトカイン分泌の減少されたレベルの検出が、試験サンプルにおける生物活性のあるIL−16の存在についてアッセイするために使用することができる。またこのアッセイ法は、2種の異なる試験サンプルにおけるIL−16生物活性の増大または減少を検出するために使用することができる(図1および2)。
ヒトPBMCは、標準方法を使用して血清を含有しないAIM−V(R)細胞培養培地(Invitrogen Inc.,Carlsbad,CA)において分離され、そして維持された(参照、例えば、74(4) Blood.1348(1989))。CD4(決定抗原4のクラスター)を発現し、そしてIL−16活性に応答する固定化真核HuT−78ヒトリンパ芽球細胞(ATCC(R)ナンバー:TIB−161TM;American Type Culture Collection(ATCC),Manassas,VA)は、Dulbecco改変Eagle培地(D−MEM;Invitrogen Inc.,Carlsbad,CA)、20%v/vの胎児ウシ血清(FBS;Invitrogen Inc.,Carlsbad,CA)を含有する細胞培養培地において標準真核細胞培養技術を使用して維持された。
試験サンプル中のIL−16生物活性は、分離されたPBMC(図1)またはHuT−78細胞(図2)のいずれかを使用してアッセイされた。最初に、ほぼ500,000個
のPBMCまたはHuT−78細胞が、PBMC(図1)またはHuT−78細胞(図2)のいずれかの維持のために適当な細胞培養培地(AIM−VまたはD−MEM)を含有する96穴組織培養プレートのウエル中に入れられた。第2に、リン酸バッファー食塩水(PBS)媒質中に生物活性のある、組み換えホモ・サピエンス(Homo sapiens)IL−16(Invitrogen Corp.,Carlsbad,CA)を含有する試験サンプルが、細胞を囲んでいる培地中の生物活性IL−16の最終濃度が100ng/ml〜1000ng/mlになるように各組織培養ウエルに添加された(図1および図2)。陰性対照PBMCまたは陰性対照HuT−78細胞は、培養ウエルに添加されるIL−16を含有する試験サンプルを有せず、代わりに、PBS媒質のみを含有する陰性対照サンプルが、これらの細胞を囲んでいる媒質に添加された(図1および図2)。第3に、生物活性IL−16を含有する試験サンプルを受けている細胞と陰性対照細胞は、次いで別々に、標準の真核細胞培養条件下で37℃において6時間インキュベートされた。第4に、試験サンプルを受けている細胞または陰性対照細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESサイトカインレベルが、製造者によって指示されるようにRANTES特異的Luminex(R)アッセイを使用して測定された。第5に、試験サンプルを受けた細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESサイトカインレベルが、陰性対照細胞を囲んでいる培地中のRANTESサイトカインレベルと比較された。陰性対照細胞に較べて試験サンプルを受けている細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESレベルの減少は、生物活性IL−16を含有する試験サンプルの指示であった(図1および図2)。最後に、生物活性IL−16を含有する第1の試験サンプルを受けている細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESサイトカインレベルが、生物活性IL−16の異なる量を含有する第2の試験サンプルを受けた細胞を囲んでいる培地中のRANTESサイトカインレベルと比較された。最高量のIL−16生物活性を含有する試験サンプルは、このサンプルが、細胞を囲んでいる培地中に最低レベルの分泌RANTESを含有するので、この比較によって同定することができる(図1および図2)。最低量のIL−16生物活性を含有する試験サンプルは、このサンプルが、細胞を囲んでいる培地中に最高レベルの分泌RANTESを含有するので、この比較によって同定することができる(図1および図2)。
これらの結果は、生物活性のあるIL−16を含有する試験サンプルに曝露されたIL−16応答性細胞によるRANTESの分泌が、試験サンプルを受けなかった陰性対照細胞に較べて減少される細胞に基づくアッセイ方法によって、サンプルにおけるIL−16活性が検出できることを例証している。
また、これらの結果は、前記IL−16生物活性のアッセイが、増大または減少されたIL−16活性を含有する試験サンプルを同定するために使用することができることを例証している。結論として、前記アッセイは、サンプルにおけるIL−16活性を増大または減少させる分子の検出または同定のために適当である。そのような分子は、IL−16活性を増大させる分子であるかもしれず、あるいは単に、サンプルに添加された生物活性のあるIL−16のさらなる分子であるかもしれない。あるいはまた、そのような分子はIL−16活性を減少させる薬物であるかもしれない。結論として、ここに記述されたアッセイは、試験サンプルにおけるIL−16活性の正または負の調節を検出することができ、そしてIL−16の生物活性を調節する分子、例えば薬物を検出または同定するために使用することができる。
星印は、StudentのT検定を使用してp<0.05における陰性対照に対する統計学的有意差を示している(図1および図2)。
例2
RANTESレベルの減少に基づくIL−16活性を調節する分子を検出するためのア
ッセイ法
前記実施例1に記述されたアッセイ法は、IL−16活性を調節する試験サンプル中の分子(例えば、薬物)の検出または同定を可能にするために改変されてもよい。そのような分子は、例えば、IL−16活性のインヒビターであってもよい。図3に示されるように、IL−16生物活性のインヒビターを含有する試験サンプルを受けているPBMCによるRANTESサイトカインの分泌は、IL−16のみを含有する試験サンプルを受けている陽性対照細胞に較べて増大される。結論として、ここに記述される改変アッセイ法は、IL−16生物活性を調節する分子を検出または同定するために使用することができる。
IL−16活性を調節する分子を検出または同定するためのアッセイ法は、次のように実施される。最初に、ほぼ500,000個のPBMC細胞が、AIM−V細胞培養培地を含有する96穴組織培養プレートのウエル中に入れられた。PBMC細胞は前記実施例1に記述されたように得られ、そして維持された。第2に、リン酸バッファー食塩水(PBS)媒質中に生物活性のある、組み換えホモ・サピエンスIL−16(Invitrogen Corp.,Carlsbad,CA)およびインビトロでIL−16生物活性を抑制する抗体を含有する試験サンプルが、各組織培養ウエルに添加された。図3に指示されるように、IL−16は、細胞を囲んでいる培地中の生物活性IL−16の最終濃度が100ng/mlまたは1000ng/mlのいずれかになるように添加された。抗ヒトIL−16抗体は、IL−16生物活性を抑制するマウスのモノクローナル抗体であった。陰性対照PBMC細胞は、培養ウエルに添加されたIL−16を有せず、代わりに、PBS媒質のみまたは抑制性抗IL−16mAbを含有する陰性対照サンプルが、これらの細胞を囲んでいる培地に図3に指示される濃度において添加された。陽性対照PBMC細胞は、細胞を囲んでいる培地中の生物活性IL−16の最終濃度が図3に指示されるように100ng/mlまたは1000ng/mlのいずれかになるように、生物活性IL−16のみを受けた。第3に、試験サンプルを受けている細胞、陰性対照PBMC細胞および陽性対照PBMC細胞は、次いで別々に、標準の真核細胞培養条件下で37℃において6時間インキュベートされた。第4に、試験サンプルを受けている細胞、陰性対照細胞または陽性対照細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESサイトカインレベルが、製造者によって指示されるようにRANTES特異的Luminex(R)アッセイを使用して測定された。第5に、生物活性IL−16および抑制性抗IL−16mAbを含有する試験サンプルを受けた細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESサイトカインレベルが、生物活性IL−16のみを受けている陽性対照細胞を囲んでいる培地中のRANTESサイトカインレベルに比較された。陽性対照細胞に較べて試験サンプルを受けている細胞を囲んでいる培地中の分泌されたRANTESレベルの増大は、生物活性IL−16のインヒビターを含有する試験サンプルの指示であった(図3)。
これらの結果は、前記IL−16生物活性のアッセイが、試験サンプルにおけるIL−16活性を調節する分子を検出または同定するために使用できることを例証している。そのような分子はIL−16活性を抑制する薬物か、あるいはまた、IL−16活性を増大させる薬物であるかもしれない。
誤差バーは平均からの標準偏差を表す(図3)。
本発明は、ここに、完全に記述されたが、多くの変更および修飾が、付随される請求項の精神または範囲から逸脱することなく、それに対して作成できることは、当業者にとって明らかであろう。

Claims (15)

  1. a)培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;
    b)a)と同じ型の真核細胞であり、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する第2の集団を、陰性の対照サンプルとともに提供し;
    c)真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質の量を測定し;そして
    d)真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質の量を比較し、ここで、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質レベルに較べて、真核細胞の第1集団によってより少ない量のRANTESプロキシタンパク質が産生されることが、試験サンプルにおけるIL−16生物活性の検出を示す;
    という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を検出する方法であって、
    該真核細胞が、末梢血単核細胞またはHuT−78細胞である、上記方法
  2. 真核細胞がCD4ペプチド鎖またはCD9ペプチド鎖を発現する、請求項1の方法。
  3. 第1の試験サンプルの提供が、100ng/ml〜1000ng/mlである、真核細胞の第1の集団を囲んでいる培地における最終IL−16濃度を生じる、請求項1の方法。
  4. RANTESプロキシタンパク質が培地中に分泌される、請求項1の方法。
  5. 第2の集団に較べて第1の集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質のより少ない量が、少なくとも1.5倍減少である、請求項1の方法。
  6. a)培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;
    b)a)と同じ型の真核細胞であり、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する第2の集団を、生物活性のあるIL−16を含有する陽性の対照サンプルとともに提供し;
    c)真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質の量を測定し;そして
    d)真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質の量を比較し、ここで、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質レベルに較べて、真核細胞の第1集団によってより少ない量のRANTESプロキシタンパク質が産生されることが、試験サンプルにおけるIL−16生物活性を増大させる分子の存在を示す;
    という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を増大させる分子を検出する方法であって、
    該真核細胞が、末梢血単核細胞またはHuT−78細胞である、上記方法
  7. 真核細胞がCD4ペプチド鎖またはCD9ペプチド鎖を発現する、請求項の方法。
  8. 第1の試験サンプルが抗体分子を含む、請求項の方法。
  9. RANTESプロキシタンパク質が培地中に分泌される、請求項の方法。
  10. 第2の集団に較べて第1の集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質のより少ない量が、少なくとも1.5倍減少である、請求項の方法。
  11. a)培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する真核細胞の第1の集団を、第1の試験サンプルとともに提供し;
    b)a)と同じ型の真核細胞であり、培地によって囲まれ、そしてIL−16生物活性に応答する第2の集団を、生物活性のあるIL−16を含有する陽性の対照サンプルとともに提供し;
    c)真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質の量を測定し;そして
    d)真核細胞の第1および第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質の量を比較し、ここで、真核細胞の第2集団によって産生されたRANTESプロキシタンパク質レベルに較べて、真核細胞の第1集団によってより多い量のRANTESプロキシタンパク質が産生されることが、試験サンプルにおけるIL−16生物活性を減少させる分子の存在を示す;
    という段階を含む、サンプルにおけるIL−16生物活性を減少させる分子を検出する方法であって、
    該真核細胞が、末梢血単核細胞またはHuT−78細胞である、上記方法
  12. 真核細胞がCD4ペプチド鎖またはCD9ペプチド鎖を発現する、請求項11の方法。
  13. 第1の試験サンプルが抗体分子を含む、請求項11の方法。
  14. RANTESプロキシが培地中に分泌される、請求項11の方法。
  15. 第2の集団に較べて第1の集団によって産生されたRANTESプロキシのより多い量が、少なくとも1.5倍増大である、請求項11の方法。
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