JP5260202B2 - Gas socket - Google Patents
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Description
この発明は、例えば日本工業規格に規定されたガス用迅速継手のプラグが接続されるガス用ソケットに関する。 The present invention relates to a gas socket to which, for example, a plug of a quick coupling for gas specified in Japanese Industrial Standard is connected.
一般に、ガス用ソケットは、下記非特許文献1に記載されているように、貫通孔を有するソケット本体と、このソケット本体の貫通孔内に待機位置と接続位置との間を移動可能に設けられた接続筒と、この接続筒を接続位置から上記待機位置に向かって付勢する付勢部材と、接続筒の先端部に設けられた当接部材とを備えており、上記付勢部材の付勢方向における上記当接部材の先端部には当接面が環状に形成されている。
Generally, as described in
貫通孔にプラグを挿入すると、プラグの先端面が当接部材の当接面に突き当たる。その状態でプラグをさらに貫通孔に挿入すると、接続筒が付勢部材の付勢力に抗して待機位置から接続位置に向かって移動する。接続筒が接続位置に達すると、プラグが貫通孔内に係止される。この結果、プラグの内部が接続筒を介して貫通孔と連通し、プラグから貫通孔内へガスが流入する。 When the plug is inserted into the through hole, the tip end surface of the plug abuts against the contact surface of the contact member. When the plug is further inserted into the through hole in this state, the connection cylinder moves from the standby position toward the connection position against the urging force of the urging member. When the connecting cylinder reaches the connecting position, the plug is locked in the through hole. As a result, the inside of the plug communicates with the through hole via the connecting cylinder, and gas flows from the plug into the through hole.
上記従来のガス用ソケットにおいては、プラグの接続時に、プラグの先端面と当接面との接触面間の気密性を高めるために、当接部材がゴム等の弾性材によって構成されている。ところが、ゴム等の弾性材は、高温、洗剤や調味料等の化学物質、気温及び湿度の変化によって早期に劣化することがある。当接部材が劣化すると、当接部材とプラグとの接触面間の気密性が低下し、ひいてはプラグと接続筒との間の気密性が低下するという問題があった。 In the conventional gas socket, the contact member is made of an elastic material such as rubber in order to improve the airtightness between the contact surfaces of the tip end surface and the contact surface when the plug is connected. However, elastic materials such as rubber may deteriorate early due to high temperatures, chemical substances such as detergents and seasonings, changes in temperature and humidity. When the contact member deteriorates, there is a problem that the airtightness between the contact surfaces of the contact member and the plug is lowered, and as a result, the airtightness between the plug and the connecting tube is lowered.
上記の問題を解決するために、この発明は、一端開口部からプラグが挿入される貫通孔を有するソケット本体と、上記貫通孔内に待機位置とこの待機位置に対して上記貫通孔の他端側に離間した接続位置との間を移動可能に設けられた接続筒と、この接続筒を上記接続位置から上記待機位置に向かって付勢する付勢部材と、ゴム等の弾性材によってリング状に形成され、上記付勢部材の付勢方向における上記接続筒の先端部に設けられた当接部材とを備え、上記付勢部材の付勢方向における上記当接部材の先端部には、上記貫通孔に挿入されたプラグの先端面に環状に押圧接触する当接面が形成されたガス用ソケットにおいて、上記接続筒の少なくとも先端部が上記当接部材より耐劣化性に優れた材質によって構成され、耐劣化性に優れた材質によって構成された上記接続筒の先端部には、少なくとも上記接続筒が上記接続位置に位置しているときに上記プラグの先端面に環状に押圧接触する第2当接面が形成され、上記プラグが上記当接面に押圧接触することによって上記当接部材が弾性変形した後、上記第2当接面が上記プラグに押圧接触し、上記第2当接面が先細りのテーパ状に形成され、上記プラグの先端面と内周面との交差部に押圧接触することを特徴としている。
この場合、上記接続筒の先端部に弾性的に拡縮径可能である当接筒部が形成され、この当接筒部の外周面に上記第2当接面が形成されていることが望ましい。
In order to solve the above problem, the present invention includes a socket body having a through hole into which a plug is inserted from one end opening, a standby position in the through hole, and the other end of the through hole with respect to the standby position. A connecting tube that is movable between the connection positions spaced apart from each other, a biasing member that biases the connection tube from the connection position toward the standby position, and an elastic material such as rubber. And a contact member provided at the tip of the connecting tube in the biasing direction of the biasing member, and the tip of the contact member in the biasing direction of the biasing member includes In a gas socket in which an abutting surface that presses in an annular shape is formed on the distal end surface of a plug inserted into a through hole, at least the distal end portion of the connecting tube is made of a material that is more resistant to deterioration than the abutting member. Material with excellent deterioration resistance Has been at the distal end of the connecting tube constituted by a second contact surface for pressing contact with the annular are formed on the front end surface of the plug at least when the connection tube is positioned at the connection position, the plug After the contact member is elastically deformed by pressing and contacting the contact surface, the second contact surface is pressed and contacted with the plug, and the second contact surface is formed in a tapered shape. It is characterized by being in press contact with the intersection between the tip surface and the inner peripheral surface of the plug .
In this case, the abutting tube portion is resiliently expandable and contractible diameter at the tip portion of the upper Symbol connecting tube is formed, it is desirable that the outer peripheral surface of the abutting tube portion said second abutment surface is formed .
上記特徴構成を有するこの発明によれば、プラグの先端面は、当接部材の当接面のみならず、接続筒の先端面に形成された第2当接面にも接触する。しかも、接続筒の先端部は、当接部材より耐劣化性に優れた材質によって構成されている。したがって、当接部材が劣化してプラグと当接面との間の気密性が低下したとしても、プラグの先端面と第2当接面との間の気密性は低下することがない。よって、プラグと接続筒との間の気密性が低下することを防止することができる。 According to the present invention having the above-described characteristic configuration, the distal end surface of the plug contacts not only the abutting surface of the abutting member but also the second abutting surface formed on the distal end surface of the connecting cylinder. And the front-end | tip part of a connection cylinder is comprised with the material excellent in deterioration resistance rather than the contact member. Therefore, even if the contact member deteriorates and the airtightness between the plug and the contact surface decreases, the airtightness between the tip end surface of the plug and the second contact surface does not decrease. Therefore, it can prevent that the airtightness between a plug and a connection cylinder falls.
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は、この発明の一実施の形態を示す。この実施の形態のガス用ソケット1は、プラグPから送られるガスをガス機器(図示せず)に供給するためのものであり、ソケット本体2、接続筒3、当接部材4、第1コイルばね(付勢部材)5、操作筒6及び第2コイルばね7を主な構成要素としている。
The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
1 and 2 show an embodiment of the present invention . The
ソケット本体2は、その一端面(右端面。以下、左右は各図における左右を意味するものとする。)から他端面まで貫通する貫通孔2aが形成されている。貫通孔2aは、装着孔2b及び取付孔2cを有している。装着孔2bは、ソケット本体2の右端面から左方へ延びており、左端部が底部2dによって閉じられている。取付孔2cは、その右端部が装着孔2bの左端部と連通し、左端部が底部2dを貫通してソケット本体2の外面に開口している。取付孔2cには、「く」字状に屈曲した接続管8の右端部が回転可能に設けられている。接続管8の取付孔2cから突出した左端部には、ゴム管等のガス管(図示せず)を介してガス器具が接続される。
The
装着孔2bの内部には、接続筒3がその軸線を装着孔2bの軸線と一致させた状態で、装着孔2bの軸線方向へ移動可能に挿入されている。接続筒3の左端部外周面には、環状突出部3aが形成されている。この環状突出部3aは、装着孔2bの内周面に摺動可能に嵌合させられている。また、接続筒3の左端部内周面は、底部2cに形成された内筒部2eに摺動可能に嵌合されている。内筒部2eの外周面と接続筒3の内周面との間は、シール部材9によって気密に封止されている。一方、接続筒3の右端部外周面には、保持筒10が嵌合固定されている。保持筒10は、装着孔2bに摺動可能に嵌合されている。このようにして、接続筒3が装着孔2bの軸線方向へ移動可能に設けられている。保持筒10は、接続筒3と一体に形成してもよい。
Inside the
接続筒3は、図1に示す待機位置と図2に示す接続位置との間を移動可能であり、接続筒3の左端面と底部2dとの間に配置された第1コイルばね5により、接続位置から待機位置に向かって右方へ付勢されている。右方へ付勢された接続筒3は、環状突出部3aが装着孔2bの内周面に形成された係合突起2fに突き当たると、それ以上右方へ移動することができなくなって停止する。このときの接続筒3の位置が待機位置である。
The connecting
接続筒3の右端部外周面と保持筒10の右端部内周面との間には、リング状をなす当接部材4が挟持固定されている。当接部材4は、弾性を有する材料によって構成されている。弾性を有する材料としては、通常、比較的硬質のゴムが採用されている。当接部材4は、接続筒3の内周面と保持筒10の外周面との間を気密に封止している。当接部材4の右端面(先端面)と内周面との交差部には、当接面4aが形成されている。当接面4aは、接続筒3の軸線を中心として環状に延びており、断面形状が四半分の円弧状をなしている。当接面4aは、後述するプラグPのテーパ面Pbとほぼ同一のテーパ角度を有するテーパ面としてもよい。
A ring-
ソケット本体2の周壁部の右端部には、当該周壁部を装着孔2bの径方向に貫通する複数の収容孔2gが形成されている。収容孔2gは、装着孔2bの周方向へ等間隔に配置されている。収容孔2gには、係合部材11が収容されている。係合部材11は、球体からなるものであり、その外径が収容孔2gの内径とほぼ同一に設定されている。したがって、係合部材11は、左右方向及び周方向へは移動不能であるが、収容孔2gの長手方向、つまり装着孔2bの径方向へは移動可能になっている。しかも、係合部材11の外径は、収容孔2gの長さより大径に設定されている。したがって、係合部材11の内側の端縁が装着孔2bの内周面上に位置すると、係合部材11の外側の端部がソケット本体2の外周面から外側に突出する。逆に、係合部材11の外側の端縁がソケット本体2の外周面上に位置すると、係合部材11の内側の端部が装着孔2bの内周面から内側に突出する。
In the right end portion of the peripheral wall portion of the
図1に示すように、接続筒3が待機位置に位置しているときには、保持筒10の外周面が係合部材11の内側の端縁と接触し、当該端縁を装着孔2bの内周面上に位置させている。これにより、係合部材11の外側の端部がソケット本体2の外周面から外側に突出させられている。その一方、接続筒3が接続位置に移動すると、保持筒11が収容孔2から左方へ離間し、係合部材11が収容孔2gから内側へ突出可能になる。ただし、収容孔2gの内側の端部の内径が係合部材11の外径より小径になっているので、係合部材11が収容孔2gから内側へ抜け出ることはない。
As shown in FIG. 1, when the
ソケット本体2の左端部外周面には、筒状をなすカバー12の左端部が嵌合固定されている。カバー12は、ソケット本体2と一体に形成してもよい。カバー12の右端部の内径は、ソケット本体2の外径より大径になっており、カバー12の右端部内周面とソケット本体2の外周面との間には、環状の隙間Sが形成されている。
The left end portion of the
ソケット本体2の右端部外周面には、操作筒6がソケット本体2の軸線方向(=装着孔2bの軸線方向)へ図1に示す解除位置と図2に示す係合位置との間を移動可能に嵌合されている。操作筒6の左端部は、隙間Sに挿入されており、操作筒6の左端面とカバー12との間には、第2コイルばね7が設けられている。この第2コイルばね7により、操作筒6が解除位置から係合位置に向かって付勢されている。
On the outer peripheral surface of the right end portion of the
操作筒6の内周面には、テーパ状をなす係合面6aが形成されている。この係合面6aが収容孔2gから外側へ突出した係合部材11の外側の端部に突き当たると、それ以上係合位置側(右側)へ移動することができなくなる。このときの操作筒6の位置が解除位置である。したがって、操作筒6は、接続筒3が待機位置に位置しているときには解除位置に位置する。その一方、接続筒3が接続位置に移動すると、係合部材11が内側へ移動可能になるので、係合面6aが第2コイルばね7の付勢力により係合部材11を内側へ移動させる。勿論、これと同時に操作筒6が係合位置に向かって右側へ移動する。操作筒6が解除位置から所定距離だけ右方へ移動すると、係合面6aがソケット本体2の右端部外周面に形成された大径部2hに突き当たって停止する。このときの操作筒6の位置が係合位置である。操作筒6が係合位置に位置しているときには、操作筒6の左端部内周面が係合部材11の外側に端縁に突き当たり、当該外側の端縁をソケット本体2の外周面上に位置させている。この結果、係合部材11の内側の端部が装着孔2bの内周面から内側に突出している。
A tapered
ソケット1に接続されるプラグPについて説明すると、プラグPは、ストレートな円筒状をなす挿入筒部Paを有している。この挿入筒部Paは、装着孔2bの内径とほぼ同一の外径を有しており、装着孔2bにその右端開口部から挿脱可能である。挿入筒部Paの先端面には、先細りのテーパ面Pbが形成されている。このテーパ面Pbは、挿入筒部Paを装着孔2bに所定の位置まで挿入すると、当接面4aに環状に押圧接触する。これにより、プラグPの内部が接続筒3の内部に外部に対して気密の状態で互いに連通する。テーパ面Pbが当接面4aに突き当たった状態において、挿入筒部Paを装着孔2b内にさらに挿入すると、接続筒3が第1コイルばね5の付勢力に抗して待機位置から接続位置に向かって移動させられる。
The plug P connected to the
挿入筒部Paの外周面には、係合凹部Pcが形成されている。係合凹部Pcは、挿入筒部Paの外周面に沿って環状に延びており、断面台形状に形成されている。係合凹部Pcは、接続筒3が接続位置に達するまで挿入筒部Paを装着孔2bに挿入すると、係合部材11と対向するように配置されている。したがって、接続筒3が接続位置に達するまで挿入筒部Paを装着孔2bに挿入すると、係合部材11の内側の端部が係合凹部Pc内に入り込んで係合凹部Pcの両側面に突き当たる。しかも、この状態では、操作筒6が係合位置に位置し、係合部材11が外側へ移動することを阻止している。したがって、挿入筒部Paが装着孔2bに脱出不能に係止され、プラグPがソケット1に接続される。プラグPがソケット1に接続された状態においては、ソケット本体2の底部2dに形成されたロッド2iがプラグPの内部に入り込み、プラグPの内部に設けられた弁体(図示せず)を閉位置から開位置まで移動させる。この結果、プラグP内のガスが接続筒3内を通って内筒部2e内に流入し、さらに接続管8及びガス管を介してガス機器に供給される。プラグPがソケット1に接続された状態において、操作筒6を係合位置から解除位置まで移動させると、係合部材11が外側へ移動可能になる。したがって、挿入筒部Paを装着孔2bから抜き出すことができるようになり、プラグPをソケット1から取り外すことができる。なお、プラグPをソケット1から取り外すと、プラグP内に設けられた弁体が開位置から閉位置に移動してプラグPの内部が閉じられる。
An engaging recess Pc is formed on the outer peripheral surface of the insertion cylinder portion Pa. The engaging recess Pc extends annularly along the outer peripheral surface of the insertion cylinder portion Pa, and is formed in a trapezoidal cross section. The engaging recess Pc is disposed so as to face the engaging member 11 when the insertion tube portion Pa is inserted into the mounting
当接部材4は、ゴムによって構成されており、高い温度、洗剤や調味料等の化学物質、あるいは長時間の経過等によって劣化しやすい。当接部材4が劣化して硬化すると、当接面4aとテーパ面Pbとの間の気密性が低下し、接続筒3とプラグPとの間の気密性が低下してしまう。
The abutting
当接部材4が劣化したとしても、接続筒3とプラグPとの間の気密性が低下することを防止するために、次の構成が採用されている。すなわち、接続筒3は、当接部材4より耐劣化性に優れた材料によって構成されている。ここで、耐劣化性とは、高温、洗剤や調味料等の化学物質、あるいは気温や湿度の変化、時間の経過、その他による劣化に対する耐力(抵抗)を意味しており、そのような耐劣化性に優れた材質として、この実施の形態では、金属又はポリアセタール等の樹脂が採用されている。接続筒3は、必ずしもその全体を耐劣化性に優れた材料で構成する必要がなく、後述する第2当接面3cが形成される右端部(先端部)だけを耐劣化性に優れた材料で構成してもよい。
In order to prevent the airtightness between the connecting
接続筒3の先端部、特にこの実施の形態では接続筒3の先端面と内周面との交差部には、接続筒3の軸線を中心として環状に延びる当接筒部3bが形成されている。この当接筒部3bは、弾性的に拡縮径可能であるように薄肉に形成されている。特に、この実施の形態においては、当接筒部3bの外周面のテーパ角度が内周面のテーパ角度より大きく設定され、当接筒部3bの厚さが先端側へ向かうにしたがって薄くなっている。この結果、当接筒部3bは、先端側ほど弾性的に拡縮径可能になっている。
An
当接筒部3bの外周面が第2当接面3cになっている。第2当接面3cは、少なくとも接続筒3が接続位置に達するまでプラグPが装着孔2bに挿入されたときには、プラグPの先端面と内周面との交差部に押圧接触するように、その位置、外径及びテーパ角度が設定されている。第2当接面3cは、少なくとも接続筒3が接続位置に位置しているときにはプラグPの先端面と内周面との交差部に接触するという条件を満たす限り、テーパ面Pbが当接面3aに接触する前後のいずれにおいて交差部に接触するように構成されていてもよい。この実施の形態では、テーパ面Pbが当接面4aに押圧接触した後、第2当接面3cがプラグPに接触するように構成されている。すなわち、プラグPのテーパ面Pbが当接面4aに押圧接触すると、当接部材4が接続筒3の軸線方向へ縮むように弾性変形する。すると、プラグPが当接部材4の弾性変形の分だけ前方へ移動し、プラグPが第2当接面3cに押圧接触するようになっているのである。なお、第2当接面3cが当接するプラグPの交差部には、第2当接面3cと同一のテーパ角度を有するテーパ面を形成してもよい。
The outer peripheral surface of the
上記のように、第2当接面3cのプラグPへの接触は、テーパ面Pbの当接面4aへの接触と同時であってもよい。あるいは、第2当接面3cは、テーパ面Pbが当接面4aに接触する前に接触してもよい。その場合には、プラグPが第2当接面3cに押圧接触すると、当接筒部3bが弾性変形して縮径し、その分だけプラグPが前進する。その結果、テーパ面Pbが当接面3aに押圧接触する。この場合において、テーパ面Pbの当接面3aへの接触は、接続筒3が待機位置から接続位置側へ移動し始めてから接続位置に達する前までの間に行われればよい。
As described above, the contact of the
当接筒部3bは、接続筒3の軸線方向へ弾性変形可能に形成してもよい。その場合には、当接筒部3bの先端面が第2当接面とされる。そして、その第2当接面がプラグPの先端面、つまりテーパ面Pbと内周面との間に位置する環状の先端面に押圧接触させられる。
The
上記構成のガス用ソケット1においてプラグPのソケット1への接続時には、プラグPが当接面4aに接触するのみならず、第2当接面3cにも接触する。しかも、第2当接面3cが当接部4より耐劣化性に優れた材料からなる接続筒3に形成されているので、当接部材4が劣化したとしても、接続筒3が劣化することがない。したがって、プラグPと当接面4aとの間の気密性が低下したとしても、プラグPと第2当接面3cとの接触面間の気密性は、高度に維持することができる。したがって、プラグPと接続筒3との間の気密性が低下することを防止することができる。
When the plug P is connected to the
図3及び図4は、この発明の権利範囲に含まれるものではないが、この発明に関連する一つの参考例を示す。この参考例のガス用ソケット1´においては、接続管8に一次側のガス管が接続され、ソケット1からプラグPへガスが供給されるようになっている。このため、ソケット1´においては、上記ソケット1と次の点において構成が異なっている。以下、参考例についてこの発明の上記実施の形態と異なる構成について説明する。なお、参考例において、この発明の上記実施の形態と同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
3 and 4 show a reference example related to the present invention, although it is not included in the scope of the present invention . In the
ソケット1′のソケット本体2′においては、貫通孔2aが装着孔2bと取付孔2cとに分けられることなく、ソケット本体2′の軸線上を右端面から左端面まで貫通している。貫通孔2aの左端部に接続管8′が嵌合固定されている。接続管8′は、ストレートな管体とされているが、上記実施の形態と同様に「く」字状に屈曲したものであってもよく、その場合には回転可能に嵌合させてもよい。
In the
貫通孔2aの内周面には、環状突出部2jが形成されている。この環状突出部2jの左方を向く面には、テーパ状をなす弁座2kが形成されている。この弁座2kにより、貫通孔2aの内部が左側の上流側部分と右側の下流側部分とに二分されている。
An
また、接続筒3に代えて弁体13が用いられている。弁体13は、有底円筒状をなしており、環状突出部2jの内周面に移動可能に嵌合されている。しかも、弁体13の右端部外周面には、保持筒10がスライド筒14を介して嵌合しており、保持筒10が貫通孔2aの内周面に摺動可能に嵌合している。このようにして、弁体13が貫通孔2aにその軸線方向へ図3に示す閉位置と図4に示す開位置との間を移動可能に設けられている。なお、保持筒10の外周面と貫通孔2aの内周面との間は、Oリング等のシール部材15によって気密に封止されている。
Further, a
弁体13は、その底部13aを弁座2kより上流側に位置させる一方、開口する先端部を弁座2kより右側に位置させた状態で貫通孔2aに挿入されている。底部13a近傍における弁体13の外周面には、Oリング等からなるシール部材13bが移動不能に設けられている。このシール部材13bが第1コイルばね(弁用付勢部材)5によって弁座2kに着座させられると、弁体13がそれ以上右方へ移動することができなる。このときの弁体13の位置が閉位置である。弁体13が閉位置に位置すると、貫通孔2aの上流側部分と下流側部分との間が弁体13によって遮断される。つまり、貫通孔2aが弁体13によって閉じられる。
The
弁体13には、その周壁部を外周面から内周面まで貫通する窓孔13cが形成されている。この窓孔13cは、弁体13が閉位置に位置しているときには、弁座2kより下流側に位置しているが、弁体13が開位置に移動すると、窓孔13cの少なくとも一部が弁座2kより上流側に位置し、貫通孔2aの上流側部分内に入り込む。この結果、貫通孔2aの上流側部分と下流側部分とが窓孔13c及び弁体13の内部を介して連通し、上流側部分内のガスが弁体13の内部を通って下流側部分に流入する。
The
上記のように、保持筒10は、弁体13の右端部外周面にその軸線方向へスライド筒14を介して移動可能に嵌合されている。つまり、弁体13の外周には、スライド筒14が弁体13の軸線方向へ移動可能に嵌合しており、スライド筒14の外周面には、保持筒10が固定されている。スライド筒14と保持筒10とは、一体に形成してもよい。換言すれば、保持筒10を弁体13の外周に直接移動可能に設けてもよい。
As described above, the holding
保持筒10(及び保持筒10に固定された当接部材4)は、図3に示す初期位置と図4に示す封止位置との間を移動可能であり、環状突出部2jと保持筒10との間に設けられた第3コイルばね(当接用付勢部材)16によって封止位置から初期位置に向かって付勢されている。スライド筒14の内周面には、係合突起14aが形成されている。この係合突起14aが弁体13の外周面に形成された係合面13dに突き当たると、保持筒10及びスライド筒14がそれ以上右方へ移動できなくなって停止する。このときの保持筒10及びスライド筒14の位置が初期位置である。その一方、保持筒10は、後述するように、プラグPが貫通孔2aに所定位置を越えて挿入されると、プラグPによって初期位置から封止位置まで移動させられる。なお、保持筒10が封止位置に達した後、プラグPが貫通孔2aにさらに挿入されると、後述するように、弁体13が閉位置から開位置まで移動させられる。
The holding cylinder 10 (and the
弁体13の右端面(先端面)には、副当接面13eが形成されている。この副当接面13eは、右方へ向かって先細りのテーパ状に形成されている。副当接面13eは、弁体13が閉位置に位置している状態においてプラグPが貫通孔2a内に所定の位置まで挿入されると、プラグPの先端面と内周面との交差部に突き当たる。この実施の形態では、プラグPの先端面と内周面との交差部に副当接面13eと同一のテーパ角度を有するテーパ面Pdが形成されており、このテーパ面Pbが副当接面13eに突き当たるようになっている。ただし、テーパ面Pbは、必ずしも形成する必要がなく、プラグPの先端面と内周面との交差部を副当接面13eに突き当てるようにしてもよい。また、副当接面13eは、テーパ状に形成することなく、貫通孔2aの軸線とのなす角度が90°である平面に形成してもよい。その場合には、テーパ面Pdが形成されることがなく、副当接面13eはテーパ面Pbより内周側に位置するプラグPの先端面に環状に押圧接触する。
A
副当接面13eは、保持筒10が初期位置に位置しているときには、当接面4aより左方に位置するように配置されている。したがって、貫通孔2aにプラグPが挿入されると、まずプラグPのテーパ面Pbが当接面4aに突き当たる。この状態において、プラグPが貫通孔2aにさらに挿入されると、保持筒10がプラグPによって左方へ押圧移動させられる。保持筒10が初期位置から封止位置に達するまでプラグPが貫通孔2aに挿入されると、プラグPのテーパ面Pdが副当接面13eに押圧接触する。したがって、プラグPが貫通孔2aにさらに挿入されると、弁体13が第1コイルばね5の付勢力に抗して閉位置から開位置に向かって移動させられる。このとき、保持筒10は、弁体13に対して封止位置に位置した状態で弁体13と一緒に左方へ移動する。弁体13が開位置に達するまでプラグPが貫通孔2aに挿入されると、係合凹部Pcに係合部材11が入り込み、プラグPがソケット1′に接続される。勿論、このときには操作筒6が係合位置に移動している。したがって、操作筒6を係合位置から解除位置まで移動させることにより、プラグPをソケット1′から抜き出すことができる。プラグPをソケット1′から抜き出し移動させると、それに伴ってまず弁体13が開位置から閉位置まで移動する。その後、保持筒10が封止位置から初期位置まで移動する。
When the holding
上記構成のガス用ソケット1′においても、プラグPのソケット1′への接続時には、テーパ面Pbが当接面4aに押圧接触するのみならず、テーパ面Pdが副当接面13eに押圧接触する。しかも、弁体13は、上記先の実施の形態の接続筒3と同様に、当接部材4より耐劣化性に優れた金属又はポリアセタール等の樹脂によって構成されている。したがって、当接部材4が劣化したとしても、プラグPと弁体13との間の気密性が低下することを防止することができる。なお、弁体13全体を耐劣化性に優れた材料によって構成する必要がなく、先端部だけを耐劣化性に優れた材料によって構成してもよいことは勿論である。
Also in the
なお、参考例は、上記の構成に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の参考例においては、第3コイルばね16が環状突出部2jと保持筒10との間に設けられているが、第3コイルばね16は、弁体13と保持筒10との間に設けてもよい。ただし、そのようにする場合には、第3コイルばね16の付勢力を第1コイルばね5の付勢力より弱く設定する必要がある。さもなければ、プラグ10が当接面4aに突き当たったとき、弁体13が停止状態を維持することなく、閉位置から開位置まで移動してしまい、プラグPが副当接面13eに突き当たることができなくなってしまうからである。逆に、上記の参考例のように、第3コイルばね16を環状突出部2j(ソケット本体2)と保持筒10との間に設ける場合には、第1コイルばね5と第3コイルばね16との付勢力は、いずれを大きくしてもよい。
また、上記の参考例においては、保持筒10(当接部材4)の初期位置を、スライド筒14の係合突起14aと弁体13の係合面13dによって定めているが、保持筒10の外周面と貫通孔2aの内周面とに互いに突き当たる当接部をそれぞれ設け、その当接部によって保持筒10の初期位置を定めてもよい。その場合には、プラグPが副当接面13eに突き当たって弁体13を閉位置から開位置まで移動させる間に、プラグPに当接面4aが突き当たるように、保持筒10(当接部材4)の初期位置を定めればよい。そのように定めると、保持筒10は、プラグPが当接面4aに突き当たると、弁体13とともに移動し、弁体13が開位置に達すると保持筒10も停止する。そのときの保持筒10の位置が封止位置である。
Incidentally, reference examples, but the present invention is not limited to the above configuration, it is possible suitable Yichun changed.
For example, in the above reference example , the
In the above reference example , the initial position of the holding cylinder 10 (contact member 4) is determined by the
P プラグ
1 ガス用ソケット
1′ ガス用ソケット
2 ソケット本体
2′ ソケット本体
2a 貫通孔
3 接続筒
3b 当接筒部
3c 第2当接面
4 当接部材
4a 当接面
5 第1コイルばね(付勢部材;弁用付勢部材)
13 弁体
13e 副当接面
16 第3コイルばね(当接用付勢部材)
13
Claims (2)
上記接続筒の少なくとも先端部が上記当接部材より耐劣化性に優れた材質によって構成され、
耐劣化性に優れた材質によって構成された上記接続筒の先端部には、少なくとも上記接続筒が上記接続位置に位置しているときに上記プラグの先端面に環状に押圧接触する第2当接面が形成され、
上記プラグが上記当接面に押圧接触することによって上記当接部材が弾性変形した後、上記第2当接面が上記プラグに押圧接触し、
上記第2当接面が先細りのテーパ状に形成され、上記プラグの先端面と内周面との交差部に押圧接触することを特徴とするガス用ソケット。 It is movable between a socket body having a through-hole into which a plug is inserted from one end opening, and a standby position in the through-hole and a connection position separated from the standby position on the other end side of the through-hole. A connecting tube provided; a biasing member that biases the connecting tube from the connection position toward the standby position; and an elastic material such as rubber, formed in a ring shape, in the biasing direction of the biasing member An abutting member provided at the distal end of the connection tube, and the distal end of the abutting member in the urging direction of the urging member is annularly formed on the distal end surface of the plug inserted into the through hole. In the gas socket in which the contact surface to be pressed and contacted is formed,
At least the tip of the connection tube is made of a material that is more resistant to deterioration than the contact member,
A second abutment that is annularly pressed into contact with the distal end surface of the plug at least when the connection tube is located at the connection position, at the distal end portion of the connection tube that is made of a material having excellent deterioration resistance. A surface is formed ,
After the contact member is elastically deformed by pressing the plug against the contact surface, the second contact surface is pressed against the plug,
The gas socket according to claim 1, wherein the second contact surface is formed in a tapered shape, and is in press contact with an intersection between the tip end surface and the inner peripheral surface of the plug .
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