JP5258049B2 - 多視点画像生成装置、多視点画像生成方法および多視点画像生成プログラム - Google Patents
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Description
1)カメラ121の配置を正確に行うことができない。
2)カメラ121の視線方向が同一にならない。
3)カメラ121の入射光量に対する応答がカメラ121間で微妙に異なる。
4)カメラ121のレンズや撮像光学系による幾何歪みが同一ではない。
つまり、各カメラ121の様々な個体差が発生する。これらを吸収するために手動で補正処理を行う必要があり、LFRを行う前段階として、正確なものとするために、時間のかかるカメラアレイキャリブレーションが必須であった(非特許文献2参照)。
(問題点1)
従来の方法では、多数のカメラ121を規則的に並べたカメラアレイ120におけるカメラ121の配置精度、カメラ121の視線方向の配置精度、カメラ121の撮像素子や後段のアンプによる光に対するリニアリティの差、カメラレンズやカメラ分光系などの主として光学系の歪みに起因する、カメラアレイ120の各カメラ121間の幾何学的な歪みの形状の差などを後段の処理(例えばLFR)に影響が出ないように予め補正するキャリブレーション処理をしなければならない。
(問題点2)
実写の多視点画像を得る際に、静止したシーンの入力に用いられるコンピュータ制御の電動ステージ190を用いる場合に、カメラの視線方向の配置精度の誤差が大きく、撮影に多大な時間を要してしまう。
(問題点3)
実写の被写体空間を撮影する際に、現状では、均質かつ充分に多数の視点から見た多視点画像を得ることができないため、後段のLFRで高品質な任意視点画像を合成することができない。
そのため、カメラ配置等の仮想カメラパラメータの入力を受け付ける際に、利用者によって、妨害光が入り込む位置を指定された場合に、ユーザインタフェースにワーニングを出す等の対処が可能である。
図2に示すように、任意視点画像表示システム1は、現実には存在しない仮想カメラアレイ(仮想的な多眼カメラアレイ)20を用いる多視点画像生成装置10と、ホログラム30と、任意視点画像合成装置140と、表示装置160とを備える。
多視点画像生成装置10は、任意視点画像合成装置140に対して入力する多視点画像を演算処理により生成するものである。この生成された多視点画像をGと表記する。
仮想カメラアレイ20には、複数の仮想カメラ(以下、単にカメラ21という)が配置されている。
ホログラム30は、ホログラフィにより被写体を記録したものである。なお、以下では、静止画を対象として説明する。
任意視点画像合成装置140は、多視点画像Gを用いて2次元表示用の任意視点画像を合成するものである。
表示装置160は、合成された任意視点画像を2次元表示するものであり、例えば、液晶モニタから構成される。
ホログラムの記録と再生は、電子的な手段により行われるため、干渉縞は平面的に記録される。つまり、ホログラムの分類上は、“薄いホログラム”である。なお、記録の方式は“振幅ホログラム”、“位相ホログラム”のいずれでもよい。
図4に、物体の一例として、りんごを図示した。ホログラム30への記録対象の物体光(物体光データO)は、複素振幅(振幅情報と位相情報)を持ち、参照光(参照光データR)も複素振幅を持つ。しかし、CCD撮像素子等の撮像素子は、振幅情報のみを撮影できるため、得られたホログラム30(ホログラムデータH)は、振幅情報だけを持つことになる。
図5に、得られたホログラムデータHと参照光データRとから、元の物体光の複素振幅を再生する様子を示す。ここでは、薄いホログラムの記録および再生理論に基づき、図4に示したものと同じホログラム30に記録時と同様の波面形状の参照光を照射する。なお、演算処理では、2次元の配列データであるホログラムデータHと参照光データRとを掛け合わせることとなる。参照光を照射するときの現象は、式(1)のように記述できる。
(第1実施形態)
次に、図2の任意視点画像表示システム1における多視点画像生成装置10の構成について図1を参照(適宜、図2および図4〜図8参照)して説明する。
多視点画像生成装置10は、全体処理として、ホログラム30(図2参照)から、正確に決められたピッチの多視点画像Gを生成する。具体的には、グレースケール(10bit階調:0〜1023)の2次元配列データであるホログラムデータH、複素数(2つ1組のfloat型、double型など)の2次元配列データである参照光データRおよび仮想カメラパラメータ(画素数、画素サイズおよびカメラ間隔データ)Vから多視点画像Gを出力する。
ユーザインタフェース部11は、マウスやキーボード等の入力装置Mから各種情報(データやコマンド)の入力を受け付け、処理結果や入力画面表示等を、液晶ディスプレイ等の表示装置Dに出力するインタフェース装置である。ここでは、ユーザインタフェース部11は、多視点画像元データ入力手段111と、仮想カメラパラメータ入力手段112とを備えることとした。
ホログラムデータHは、被写体を記録したホログラム30のホログラム面における物体光としての複素振幅(振幅および位相の情報)を抽出(再生)するためのデータである。
参照光データRは、ホログラム30を撮影(記録)したときの参照光としての複素振幅(振幅および位相の情報)を示すデータである。
図1に示すように、記憶部13は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等からなる。記憶部13は、プログラム記憶領域、データ記憶領域、一時記憶領域、演算結果記憶領域等に区分され、コマンド、データ、プログラム等各種情報を記憶する。ここでは、記憶部13は、多視点画像元データ記憶手段131と、仮想カメラパラメータ記憶手段132とを備えることとした。
仮想カメラパラメータ記憶手段132は、仮想カメラパラメータを記憶するものであり、一般的なメモリやハードディスク等から構成される。
処理部15は、図1に示すように、複素振幅再構成手段151と、個別カメラ座標算出手段152と、回折伝搬追跡手段153と、輝度振幅演算手段154とを備えることとした。以下、処理部15の各手段について数式等を用いて詳細に説明する。
複素振幅再構成手段151は、ホログラムデータHおよび参照光データRから、ホログラム30のホログラム面上における各点での物体光の振幅及び位相を示す複素振幅を再構成するものである。第1実施形態では、複素振幅再構成手段151は、前記した式(1)に基づいて、2次元配列データで記述されたホログラムデータHと参照光データRとを乗算することで、ホログラム面上における複素振幅を再構成する。
との積を複素数領域においてとることにより、物体光の複素振幅を得る。
図1に示す個別カメラ座標算出手段152は、仮想カメラパラメータに基づいて、ホログラム面を基準とした座標上において、カメラ21の撮像素子22の撮像面221(図7参照)における画素の位置座標を算出するものである。
この入力画面表示200の例では、仮想カメラパラメータVとして、カメラ数201、カメラピッチ(カメラの間隔)201、Z座標距離203、解像度(画素数)204、レンズ焦点(距離)205、画素サイズ206を指定できるものとした。
次に、図1および図7を参照(適宜図6参照)しながら、回折伝搬追跡手段153の詳細を説明する。図7では、XZ平面(垂直方向)で光の伝搬を示している。図示を省略するが、同様に、YZ平面(水平方向)でも光が伝搬する。
この回折伝搬追跡手段153は、複素振幅再構成手段151によりホログラム面31上に再構成された複素振幅で表される物体光が仮想カメラアレイ20まで伝搬する際に、物体光の回折を含むように各カメラ21の撮像素子22の撮像面221上における複素振幅を画素ごとに算出するものである。
1)第1フレネル変換
第1フレネル変換では、前記した式(2)は、式(2a)のように書き換えられる。すなわち、第1フレネル変換は、ホログラム30のホログラム面31(図7参照)の位置における複素振幅In1(x0,y0)を用いて、フレネル回折により、仮想カメラアレイ20のカメラ21のフォーカスレンズ23の入射面の位置231における複素振幅Out1(x1,y1)を求める。第1フレネル変換において、Z軸方向の伝搬距離Z1はホログラム30とフォーカスレンズ前玉の距離である。なお、Z軸方向の伝搬距離Z1は図6(b)に示すZ座標距離と、焦点距離との差を示す。
位相シフトは、第1フレネル変換の結果である複素振幅Out1(x1,y1)をフォーカスレンズ23(図7参照)により変調する。ここで、複素振幅Out1(x1,y1)を、あらためて、複素振幅In2(x2,y2)と表記することとする。これらは同じものであるが、複素振幅In2(x2,y2)は、位相シフト後の複素振幅Out2(x2,y2)とセットで変調前後を示すこととした(表1参照)。また、ここでは、図6(a)の座標系を、フォーカスレンズ23のレンズ中心を原点とする座標(x2,y2)に一旦変更した。それは、式(3)に示すように焦点距離fなる凸レンズでは、レンズ中心からの距離に応じて位相の変化量が大きくなるような変調を受け、位相シフトの計算は、開口25(フォーカスレンズ開口)上の各点(x,y)について行えばよいからである。この場合、位相シフトでは、前記した式(3)は、式(3a)のように書き換えられる。すなわち、位相シフトは、フォーカスレンズ23の入射面の位置231における複素振幅In2(x2,y2)に、フォーカスレンズ23の位相シフト関数を乗算することで、フォーカスレンズ23の出射面232の位置における複素振幅Out2(x2,y2)を求める。
第2フレネル変換は、フォーカスレンズ23(図7参照)通過後の物体光の複素振幅Out2(x2,y2)を、前記した式(2)における起点の複素振幅In(x0,y0)として用いて、カメラ21の撮像素子22の表面での複素振幅Out(x,y)をフレネル回折により求める。ここで、第2フレネル変換の計算対象となる範囲は、仮想カメラアレイ20のカメラ21の開口25の領域(その垂直方向の長さはD)である。
図1に示すように、輝度振幅演算手段154は、回折伝搬追跡手段153により画素ごとに算出された物体光の複素振幅Out3(x,y)から物理的なカメラ121(図10参照)で撮影が可能な輝度振幅Amp(x,y)を演算し、この画素ごとに演算された物体光の輝度振幅Amp(x,y)を合わせることで、被写体の多視点画像Gを生成するものである。
図1に示すように、出力部(出力手段)17は、輝度振幅演算手段154により生成された多視点画像Gを任意視点画像合成装置140に出力するものであり、一般的な出力インタフェースや通信インタフェースにより構成される。
次に、多視点画像生成装置10の動作について図9を参照(適宜図1および図6参照)して説明する。多視点画像生成装置10は、多視点画像元データ入力手段111によって、ホログラムデータおよび参照光データの入力を受け付ける(ステップS21:多視点画像元データ入力ステップ)。そして、多視点画像生成装置10は、仮想カメラパラメータ入力手段112によって、仮想カメラパラメータの入力を受け付ける(ステップS22:仮想カメラパラメータ入力ステップ)。このとき、例えば、図6(b)の入力画面表示200を表示する。
第2実施形態に係る多視点画像生成装置は、用いるホログラムの記録方法が異なっているものの、第1実施形態の装置とは、構成および動作の共通点が多いため、同じ構成には同じ符号を付して説明を省略し、異なる点のみを共通の図面である図1を参照(適宜図4〜図7参照)して説明する。まず、ホログラムの再生において妨害2成分を分離する方法について説明し、それに対応した複素振幅再構成処理と、回折伝搬追跡処理について順次説明する。
第1実施形態において図4および図5を参照して説明したホログラムの再生において、物体光と妨害2成分とを分離する方法の他の方法として、位相シフトデジタルホログラフィ法が知られている。この位相シフトデジタルホログラフィ法を用いると、妨害光成分を計算によりキャンセルできる。ただし、同一の被写体に対して、参照光の位相を0、π/2、π、3π/2と変えながら4回(または3回)露光する必要がある。この方法であれば、参照光がホログラムの法線方向から入射するOn−Axis型のホログラムであっても物体光を取り出すことができる。そのため、第2実施形態では、図示を省略するが、参照光を、ホログラム面に対して垂直に照射することとする。
同様に、R(X,Y)を参照光の複素振幅分布、Ar(X,Y)を参照光の振幅分布、φr(X,Y)を参照光の位相分布、αを参照光の位相シフト量とする。すると、参照光の複素振幅分布(参照光データ)Rは、式(7)で表される。
10 多視点画像生成装置
11 ユーザインタフェース部
111 多視点画像元データ入力手段
112 仮想カメラパラメータ入力手段
13 記憶部
131 多視点画像元データ記憶手段
132 仮想カメラパラメータ記憶手段
17 出力部(出力手段)
20 仮想カメラアレイ(仮想的な多眼カメラアレイ)
22 撮像素子
23 フォーカスレンズ
24 アイリス
25 開口
30 ホログラム
15 処理部
151 複素振幅再構成手段
152 個別カメラ座標算出手段
153 回折伝搬追跡手段
154 輝度振幅演算手段
140 任意視点画像合成装置
160 表示装置
D 表示装置
M 入力装置
Claims (8)
- 複数のカメラが配置された多眼カメラアレイで被写体を撮影した撮影データである多視点画像を用いて2次元表示用の任意視点画像を合成する任意視点画像合成装置に対して入力する多視点画像を演算処理により生成する多視点画像生成装置であって、
前記多視点画像を生成するための元データとして、前記被写体を記録したホログラムのホログラム面における物体光としての複素振幅を再生するためのホログラムデータと、前記ホログラムを記録したときの参照光としての複素振幅を示す参照光データとの入力を受け付ける多視点画像元データ入力手段と、
前記ホログラムデータおよび前記参照光データを記憶する多視点画像元データ記憶手段と、
仮想的な多眼カメラアレイを構成するカメラの撮像素子の撮像面上の画素の個数、前記画素のサイズ、前記カメラの間隔および当該ホログラムのホログラム面から前記撮像面までの距離を含む仮想カメラパラメータの入力を受け付ける仮想カメラパラメータ入力手段と、
前記仮想カメラパラメータを記憶する仮想カメラパラメータ記憶手段と、
前記ホログラムデータおよび前記参照光データから、当該ホログラムのホログラム面上における各点での物体光の振幅及び位相を示す複素振幅を再構成する複素振幅再構成手段と、
前記仮想カメラパラメータに基づいて、前記ホログラム面を基準とした座標上において、前記カメラの撮像素子の撮像面における画素の位置座標を算出する個別カメラ座標算出手段と、
前記ホログラム面上に再構成された複素振幅で表される物体光が前記仮想的な多眼カメラアレイまで伝搬する際に前記物体光の回折を含むように前記各カメラの撮像素子の撮像面上における複素振幅を前記画素ごとに算出する回折伝搬追跡手段と、
前記画素ごとに算出された物体光の複素振幅から物理的なカメラで撮影が可能な輝度振幅を演算し、前記画素ごとに演算された物体光の輝度振幅を合わせることで、前記被写体の多視点画像を生成する輝度振幅演算手段と、
前記生成された多視点画像を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする多視点画像生成装置。 - 前記回折伝搬追跡手段は、
前記ホログラム面の位置における複素振幅を、フレネル近似に基づいて、前記仮想的な多眼カメラアレイのカメラのレンズの入射面の位置における複素振幅に変換する第1フレネル変換と、
前記レンズの入射面の位置における複素振幅に前記レンズの位相シフト関数を乗算することで、前記レンズの出射面の位置における複素振幅を求める位相シフトと、
前記レンズの出射面の位置における複素振幅を、フレネル近似に基づいて、前記カメラの撮像素子の撮像面上における複素振幅に変換する第2フレネル変換とを実行することを特徴とする請求項1に記載の多視点画像生成装置。 - 前記ホログラムは、前記ホログラム面に対して非垂直に参照光を照射して前記被写体を記録したものであり、
前記複素振幅再構成手段は、2次元配列データで記述された前記ホログラムデータと前記参照光データとを乗算することで、前記ホログラム面上における複素振幅を再構成することを特徴とする請求項2に記載の多視点画像生成装置。 - 前記ホログラムは、前記ホログラム面に対して垂直に参照光を照射して位相シフトデジタルホログラフィ法により複数回露光することで前記被写体を記録したものであり、
前記複素振幅再構成手段は、2次元配列データで記述された複数回分の前記ホログラムデータに基づいて、前記ホログラム面上における複素振幅を再構成することを特徴とする請求項2に記載の多視点画像生成装置。 - 前記回折伝搬追跡手段は、
前記仮想的な多眼カメラアレイのカメラのレンズ開口の大きさで表される第1の範囲と、
前記ホログラムの記録時の水平垂直方向のサンプリングピッチによって決まる最大回折角度の正接に、前記ホログラム面上の物体光の起点から前記撮像面までの距離のうち前記第1フレネル変換の対象とする距離を乗算した積で表される第2の範囲と、
前記ホログラムから再生される妨害光の方向によって決まる妨害光角度の正接に、前記第1フレネル変換の対象とする距離を乗算した積で表される第3の範囲と、
の合計で決まる範囲を、前記第1フレネル変換の計算対象範囲とすることを特徴とする請求項3に記載の多視点画像生成装置。 - 前記回折伝搬追跡手段は、
前記仮想的な多眼カメラアレイのカメラのレンズ開口の大きさで表される第1の範囲と、
前記ホログラムの記録時の水平垂直方向のサンプリングピッチによって決まる最大回折角度の正接に、前記ホログラム面上の物体光の起点から前記撮像面までの距離のうち前記第1フレネル変換の対象とする距離を乗算して2倍した値で表される第4の範囲との合計で決まる範囲を、前記第1フレネル変換の計算対象範囲とすることを特徴とする請求項4に記載の多視点画像生成装置。 - 複数のカメラが配置された多眼カメラアレイで被写体を撮影した撮影データである多視点画像を用いて2次元表示用の任意視点画像を合成する任意視点画像合成装置に対して入力する多視点画像を演算処理により生成する多視点画像生成装置の多視点画像生成方法であって、
前記被写体を記録したホログラムのホログラム面における物体光としての複素振幅を再生するためのホログラムデータ、および、前記ホログラムを記録したときの参照光としての複素振幅を示す参照光データの入力を受け付ける多視点画像元データ入力ステップと、
仮想的な多眼カメラアレイを構成するカメラの撮像素子の撮像面上の画素の個数、前記画素のサイズ、前記カメラの間隔、および、当該ホログラムのホログラム面から前記撮像面までの距離を含む仮想カメラパラメータの入力を受け付ける仮想カメラパラメータ入力ステップと、
前記ホログラムデータおよび前記参照光データから、当該ホログラムのホログラム面上における各点での物体光の振幅及び位相を示す複素振幅を再構成する複素振幅再構成ステップと、
前記仮想カメラパラメータに基づいて、前記ホログラム面を基準とした座標上において、前記カメラの撮像素子の撮像面における画素の位置座標を算出する個別カメラ座標算出ステップと、
前記ホログラム面上に再構成された複素振幅で表される物体光が前記仮想的な多眼カメラアレイまで伝搬する際に前記物体光の回折を含むように前記各カメラの撮像素子の撮像面上における複素振幅を前記画素ごとに算出する回折伝搬追跡ステップと、
前記画素ごとに算出された物体光の複素振幅から物理的なカメラで撮影が可能な輝度振幅を演算し、前記画素ごとに演算された物体光の輝度振幅を合わせることで、前記被写体の多視点画像を生成する輝度振幅演算ステップと、
前記生成された多視点画像を出力する出力ステップと、
を含んで実行することを特徴とする多視点画像生成方法。 - 複数のカメラが配置された多眼カメラアレイで被写体を撮影した撮影データである多視点画像を用いて2次元表示用の任意視点画像を合成する任意視点画像合成装置に対して入力する多視点画像を演算処理により生成するために、コンピュータを、
それぞれ入力された、前記被写体を記録したホログラムのホログラム面における物体光としての複素振幅を再生するためのホログラムデータ、および、前記ホログラムを記録したときの参照光としての複素振幅を示す参照光データから、当該ホログラムのホログラム面上における各点での物体光の振幅及び位相を示す複素振幅を再構成する複素振幅再構成手段、
それぞれ入力された、仮想的な多眼カメラアレイを構成するカメラの撮像素子の撮像面上の画素の個数、前記画素のサイズ、前記カメラの間隔、および、当該ホログラムのホログラム面から前記撮像面までの距離を含む仮想カメラパラメータに基づいて、前記ホログラム面を基準とした座標上において、前記カメラの撮像素子の撮像面における画素の位置座標を算出する個別カメラ座標算出手段、
前記ホログラム面上に再構成された複素振幅で表される物体光が前記仮想的な多眼カメラアレイまで伝搬する際に前記物体光の回折を含むように前記各カメラの撮像素子の撮像面上における複素振幅を前記画素ごとに算出する回折伝搬追跡手段、
前記画素ごとに算出された物体光の複素振幅から物理的なカメラで撮影が可能な輝度振幅を演算し、前記画素ごとに演算された物体光の輝度振幅を合わせることで、前記被写体の多視点画像を生成する輝度振幅演算手段、
として機能させるための多視点画像生成プログラム。
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