JP5257506B2 - 粒状白色樹脂組成物 - Google Patents
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Description
関係が下記式を満足することを特徴とする粒状白色樹脂組成物(但し、自動車搭載用樹脂成形物製造用の粒状白色樹脂組成物を除く)にある。
1300≦(L*×B)≦4144
ただし、L*は上記樹脂組成物から作成した厚み3mmのシートの明度であり、Bは上
記樹脂組成物から作成した厚み50μmのシートの全光線透過率(%)である。L*は、
55〜90の範囲にあることが好ましく、60〜90の範囲にあることがさらに好ましく、また70〜90の範囲にあることがさらに好ましく、80〜90の範囲にあることが特に好ましい。
(1)粒状白色樹脂組成物がフィラーを含む。
(2)熱可塑性樹脂成分がポリオレフィンを主成分とする。
(3)本発明の粒状白色樹脂組成物から作成したシートのL*で表わされる明度が55〜
90の範囲(さらに好ましくは60〜90の範囲、さらに好ましくは70〜90の範囲、特に好ましくは80〜90の範囲)にある。
(4)本発明の粒状白色樹脂組成物から作成したシートのBで表わされる全光線透過率が15〜60%の範囲(さらに好ましくは18〜55の範囲、さらに好ましくは20〜50の範囲、特に好ましくは25〜48の範囲)にある。
(5)本発明の粒状白色樹脂組成物中の白色顔料の含有量が1質量%以上、20質量%以下(さらに好ましくは1〜20質量%の範囲、さらに好ましくは1.5〜18質量%の範囲、特に好ましくは2〜15質量%の範囲、最も好ましいのは3〜12質量%の範囲)である。
(6)本発明の粒状白色樹脂組成物に含まれる白色顔料が二酸化チタンである。
(7)本発明の粒状白色樹脂組成物中の黒色顔料の含有量が0.01質量%以上、1.0質量%以下(さらに好ましくは、0.05〜0.8質量%の範囲、さらに好ましくは0.01〜0.5質量%の範囲、特に好ましくは0.012〜0.3質量%の範囲)であり、黒色顔料の含有量が白色顔料の含有量よりも少ない。
(8)本発明の粒状白色樹脂組成物に含まれる黒色顔料が鉄黒である。
(9)本発明の粒状白色樹脂組成物から作成される厚み3mmのシートの白色度が55以上(さらに好ましくは65以上、さらに好ましくは75以上、特に好ましくは80以上)である。
(10)(L*×B)が1300以上、4000以下(好ましくは1500〜4000、
さらに好ましくは1800〜4000、特に好ましくは2000〜3800)である。
ナイロン、66−ナイロン、12−ナイロン、6・12−ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリスルホンなどを挙げることができる。
(1)未使用の熱可塑性樹脂成分の粒状物に適量と推定される白色顔料そして黒色顔料を添加し、さらに必要に応じて、フィラー、有彩色顔料や各種の樹脂添加剤を添加して粒状白色樹脂組成物を混合物として得る。
(2)上記混合物を溶融混練し、次いで、直接あるいは粒状物を介して、明度と光透過度の測定用のシート状の試験片をそれぞれ製造する。
(3)シート状の試験片の明度と光透過度を測定し、その測定結果を前記数式に示した条件と比較して白色顔料と黒色顔料の種類や添加量の適否を判断する。試験片の明度と光透過度(%)の積が、4000を越えている場合、あるいは1300に満たない場合は、白色顔料と黒色顔料の種類や添加量の適宜変更して、上記(1)の工程に戻る。試験片の明度と光透過度(%)との積が、1300以上で4000以下となった場合、本発明に従う粒状白色樹脂組成物として利用する。
上記の操作を行なうことにより、所望の色調、外観そして物性を有する成形に用いることのできる粒状白色樹脂組成物を製造することができる。
白色樹脂ペレットを型締力130トンの射出成形機を用い、金型:角板(100mm×100mm×3mm;片面:皮紋形状、片面:鏡面)、成形温度:C1−C2−C3−C4=180−190−200−210℃、射出圧力:P1−P2−P3−P4=108−98−88−78MPa、射出速度:V1−V2−V3−V4=30−30−20−20%、スクリュウ背圧:フリー、スクリュウ回転数:60%、金型温度:40℃、サイクル:射出10秒、冷却20秒の射出条件で試験片(厚み:3mm)を成形した。この試験片の絞面側をスガ試験機(株)のSM−4測色計を用いて、L*、a*、b*、L、a、bを測定し、周知の方法で白色度、明度、そして色相を得た。
型締め力40トンのホットプレス成形機を用い、白色樹脂ペレットを写真用フェロタイプ板に挟み(スペーサ:70×50×0.05mmt)加熱板温度230℃、余熱時間2分、脱泡処理時間1分、加圧時間1分(圧力:100kg/cm2)、冷却温度20℃、冷却時間2分の成形条件で50±3μmのフィルムを作成し、全光線透過率測定用試験片と
した。
この試験片を濁度計(日本電色工業社製 濁度計NDH2000)を用い全光線透過率を測定し、全光線透過率(%)を光透過度(%)とした。光源はハロゲンランプ定格5V9W、入光部開口径は20mmφを用い、フィルムの5点の個所を測定、平均した。
白色樹脂ペレット100質量部に平均粒径0.3mmの鉄粉を0.05質量部添加し、プラテック社製タンブラーを用いて5分間かけてドライブレンドした。次いで、上記の射出成形条件にて試験片(100mm×100mm×3mm、一方の表面が皮紋形状、他方の表面が鏡面)を成形し、得られた試験片について、その表面における固体異物(鉄粉)の存在が外観上目立つか、否かを目視により判定した。目視観察結果は下記の基準に従って三段階で評価した。
1:鏡面と皮絞面の双方において固形異物の存在が日立つ(不合格)
2:鏡面では固形異物の存在が日立つが、皮絞面では固形異物の存在が殆ど見えない(合格)
3:鏡面と皮絞面の双方において固形異物の存在が見えない(合格)
(1)ポリオレフィン樹脂:結晶性ポリプロピレン(バージン樹脂、MFR=30g/10分、エチレン含有量が7質量%のエチレン/プロピレンブロック共重合物)
(2)フィラー:タルク(含水けい酸マグネシウム、平均粒子径:2.7μm)15質量部
(3)白色顔料:二酸化チタン(添加量は上記(1)と(2)の成分の合計量に対する質量%としては表1及び表2に記載)
(4)黒色顔料:鉄黒(添加量は上記(1)と(2)の成分の合計量に対する質量%としては表1及び表2に記載)
(5)有彩色顔料:チタンイエローおよび弁柄(添加量は上記(1)と(2)の成分の合計量に対する質量%としては表1及び表2に記載)
<白色樹脂ペレットの製造>
ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、白色顔料、黒色顔料そして有彩色顔料を表1に記載の量で添加し、プラテック社製タンブラーを用いてドライブレンドした後、二軸混練機(UME40−48T、宇部興産(株)製)を用いて、バレル温度220℃、処理量60kg/時の条件で溶融混練し、白色樹脂ペレットを得た。
<白色樹脂ペレットの製造>
ポリオレフィン樹脂90重量部とフィラー10重量部に対して、白色顔料、黒色顔料そして有彩色顔料を表2に記載の量で添加し、プラテック社製タンブラーを用いてドライブレンドした後、二軸混練機(UME40−48T、宇部興産(株)製)を用いて、バレル温度220℃、処理量60kg/時の条件で溶融混練し、白色樹脂ペレットを得た。
──────────────────────
比較例1 実施例1
──────────────────────
<顔料添加量)
チタンイエロー 0.008 0.02
鉄黒 0.005 0.01
二酸化チタン 2 7
弁柄 0.002 0.003
───────────────────────
色調 L* 90.22 90.51
a* -1.81 -1.96
b* 1.74 1.7
L 87.47 87.99
a -1.87 -1.95
b 1.71 1.67
白色度 W 87.22 87.72
───────────────────────
光透過性(%) 71.68 42.6
───────────────────────
L*×光透過性 6467 3856
───────────────────────
外観評価 1 2
───────────────────────
────────────────────────────────────
比較例 実施例
2 3 2 3 4 5
────────────────────────────────────
<顔料添加量)
チタンイエロー 0.05 -- 0.11 0.15 0.20 --
鉄黒 0.015 0.015 0.03 0.05 0.10 0.05
二酸化チタン 1.50 1.50 3.50 5.50 9.50 5.50
弁柄 -- -- -- -- 0.005 --
────────────────────────────────────
色調 L* 84.51 86.53 84.22 85.17 87.43 85.62
a* -1.04 -1.73 -1.56 -1.04 -1.53 -0.88
b* 3.15 -1.13 1.29 1.33 4.16 -1.18
L 80.65 83.10 80.30 81.45 84.20 82.00
a -1.00 -1.69 -1.50 -1.00 -1.50 -0.85
b 3.00 -1.15 1.22 1.27 4.00 -1.20
白色度 W 80.39 82.97 80.21 81.38 83.63 81.94
────────────────────────────────────
光透過性(%) 66.0 67.9 49.2 38.2 30.0 39.8
────────────────────────────────────
L*×光透過性 5578 5875 4144 3253 2623 3408
────────────────────────────────────
外観評価 1 1 2 2〜3 3 2〜3
────────────────────────────────────
Claims (5)
- 未使用の熱可塑性樹脂成分、白色二酸化チタン顔料および黒色顔料を含む粒状白色樹脂組成物であって、該粒状白色樹脂組成物から作成した厚み3mmのシートが55以上の白色度と55〜90.51の明度(L*)とを示し、かつ上記樹脂組成物から作成した厚み50μmのシートの全光線透過率(%)が15〜60%の範囲にあり、さらに該粒状白色樹脂組成物から作成したシートの明度(L*)と光透過度との関係が下記式を満足することを特徴とする粒状白色樹脂組成物(但し、自動車搭載用樹脂成形物製造用の粒状白色樹脂組成物を除く):
1300≦(L*×B)≦4144
[L*は上記樹脂組成物から作成した厚み3mmのシートの明度であり、Bは上記樹脂組成物から作成した厚み50μmのシートの全光線透過率(%)である]。 - 樹脂組成物がフィラーを含む請求項1に記載の粒状白色樹脂組成物。
- 熱可塑性樹脂成分がポリオレフィンを主成分とする請求項1もしくは2に記載の粒状白色樹脂組成物。
- 黒色顔料が鉄黒である請求項1に記載の粒状白色樹脂組成物。
- 請求項1乃至4のうちのいずれかの項に記載の粒状白色樹脂組成物を加熱溶融し、次いで成形して得られた白色樹脂成形物(但し、自動車搭載用樹脂成形物を除く)。
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