JP5257124B2 - デジタルカメラおよび画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ライブビュー機能を備えたデジタルカメラに関する。
現在利用されているデジタルカメラの中には、連写機能を搭載したものが存在する。連写機能は、レリーズボタンを押し続けている間、撮影を繰り返す機能である。動体を撮影する際、ユーザがレリーズボタンを早めのタイミングで押し始めれば、連写機能により撮影された複数枚の画像から適切なタイミングで撮影された画像を得ることができる。
連写機能を使用するためには、複数枚の画像を記録するためにある程度以上の大きさの記憶領域が必要となる。必要な記憶領域の大きさを抑制する技術として、例えば連写モードにおいて連続する2つの撮影画像を比較し、その差分のみを記録する撮像装置が知られている(特許文献1)。
特開2001−320623号公報
従来の連写機能では、複数枚の画像をレリーズボタンを押す行為自体が遅れてしまった場合には対処できなかった。
請求項1に係る発明は、既定のカメラ操作に応答して被写体の静止画像データを所定周期毎に取得する撮像手段と、前記撮像手段が取得した第1の静止画像データと、前記撮像手段が前記第1の静止画像の直前に取得した第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成手段と、前記撮像手段が取得した最新の静止画像データと、前記差分データ作成手段が作成した1または複数の差分画像データとを記録する記憶手段と、前記記憶手段に記録されている静止画像データおよび差分画像データに基づいて、レリーズボタンの押下時には既に消去されている静止画像データを復元する復元手段と、デジタルカメラの撮影範囲が所定のしきい値以上に変化したことを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラである。
請求項3に係る発明は、既定のカメラ操作に応答して被写体の静止画像データを所定周期毎に取得する撮像手段と、前記撮像手段が取得した第1の静止画像データと、前記撮像手段が前記第1の静止画像の直前に取得した第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成手段と、前記撮像手段が取得した最新の静止画像データと、前記差分データ作成手段が作成した1または複数の差分画像データとを記録する記憶手段と、前記記憶手段に記録されている静止画像データおよび差分画像データに基づいて、レリーズボタンの押下時には既に消去されている静止画像データを復元する復元手段と、前記第1の静止画像データと前記第2の静止画像データとの差がしきい値以上であることを検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラである。
請求項に係る発明は、被写体を撮影して静止画像データを作成する撮像装置から、所定周期毎に静止画像データを受信する受信工程と、前記受信工程において受信された第1の静止画像データと、前記受信工程において前記第1の静止画像データの直前に受信された第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成工程と、前記受信工程において受信された最新の静止画像データと、前記差分データ作成工程において作成された1または複数の差分画像データとを記録する記憶工程と、前記記憶工程において記録された静止画像データおよび差分画像データに基づいて、既に消去されている静止画像データを復元する復元工程と、デジタルカメラの撮影範囲が所定のしきい値以上に変化したことを検知する検知工程と、前記検知工程による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。
請求項9に係る発明は、被写体を撮影して静止画像データを作成する撮像装置から、所定周期毎に静止画像データを受信する受信工程と、前記受信工程において受信された第1の静止画像データと、前記受信工程において前記第1の静止画像データの直前に受信された第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成工程と、前記受信工程において受信された最新の静止画像データと、前記差分データ作成工程において作成された1または複数の差分画像データとを記録する記憶工程と、前記記憶工程において記録された静止画像データおよび差分画像データに基づいて、既に消去されている静止画像データを復元する復元工程と、前記第1の静止画像データと前記第2の静止画像データとの差がしきい値以上であることを検知する検知工程と、前記検知工程による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
本発明によれば、レリーズボタンを押すタイミングがユーザの意図していたタイミングより遅くなってしまった場合であっても、意図した通りのタイミングにおける撮影画像を得ることができる。
第1の実施の形態によるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 静止画復元機能を説明する図である。 差分データが作成される様子を示す図である。 被写体像が大きく変化した場合の、差分データが作成される様子を示す図である。 デジタルカメラ1が実行する静止画復元処理のフローチャートである。 第2の実施の形態において被写体像が大きく変化した場合の、差分データが作成される様子を示す図である。
――第1の実施の形態――
図1は本実施の形態によるデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、入力装置13,焦点調節装置14,撮像素子15,制御回路16,DRAM17,フラッシュメモリ18,LCD駆動回路19,液晶モニタ20,メモリカードインタフェース(I/F)21,および加速度センサ23を備える。
撮像素子15は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDやCMOSイメージセンサによって構成される。撮像素子15は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号(画像信号)を出力する。撮像素子15の撮像面には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラーフィルタが画素位置に対応するように設けられている。撮像素子15がカラーフィルタを通して被写体像を撮像するため、各撮像素子から出力される画像信号は、それぞれRGB表色系の色情報を有する。
撮像素子15から出力された画像信号は制御回路16に入力される。制御回路16は、画像信号に対して種々の画像処理を行い、画像データを生成する。そして、制御回路16は生成された画像データに対してJPEGなどの所定の方式により圧縮処理を行い、EXIFなどの形式の画像ファイルとして記憶媒体22へ記録する。制御回路16は、たとえばRISCなどで構成され、図1に示す各回路を制御する。
焦点調節装置14は、撮像素子15から出力される撮像信号に基づいて周知の焦点評価値演算を行い、演算結果を制御回路16へ出力する。制御回路16は、上記演算結果に基づいて、焦点評価値が最大となる位置へ撮影レンズ10を移動する。
DRAM17は、画像処理、画像圧縮処理および表示用画像データ作成処理の途中や処理後のデータを一時的に格納するために使用される。表示用画像データは、制御回路16が撮像素子15からの出力に基づいて生成した画像データ、もしくは記憶媒体22に記録されている画像データに基づいて、制御回路16により生成される。生成された表示用画像データは、制御回路16によりDRAM17に格納される。フラッシュメモリ18は、たとえば制御回路16が演算を行なうための各種の処理プログラムが記録された不揮発性メモリである。
LCD駆動回路19は制御回路16の命令に基づいて液晶モニタ20を駆動し、液晶モニタ20はDRAM17に格納された表示用画像データに基づいて画像を表示する。また、液晶モニタ20は、デジタルカメラの各種設定メニュー画面の表示を行なう。入力装置13は、レリーズボタンや再生ボタンなどの種々の操作ボタンを含み、ユーザによる各操作ボタンの操作信号を制御回路16へ出力する。加速度センサ23は、デジタルカメラ1に加えられた上下方向、左右方向、および前後方向の動きを検知する3軸の加速度センサである。
制御回路16は、表示画像取得部16a,差分作成部16b,および画像復元部16cを有する。表示画像取得部16aは、デジタルカメラ1がライブビューモードのとき、撮像素子15が出力した画像信号に基づいて、一定時間毎にRAWデータおよび表示用画像データを作成する。ここでRAWデータは、画像信号にA/D変換を行っただけのデータであり、色情報を含んだ複数の画素値から成る。これらのデータはDRAM17に記憶される。
デジタルカメラ1がライブビューモードのとき、制御回路16は、表示画像取得部16aが表示用画像データを作成する度に、この表示用画像データを液晶モニタ20へいわゆるスルー画として表示する。本実施例では、表示画像取得部16aは表示用画像データを毎秒30回作成し、RAWデータは毎秒10回作成する。
差分作成部16bは、DRAM17に記憶されている2つのRAWデータから差分データを作成する。差分データは、2つのRAWデータの相違点のみを取り出したデータであり、2つのRAWデータ間で画素値が異なる場所を表すアドレスデータと、画素値の差を表す数値とから成る。差分データのデータ量は2つのRAWデータ間における差異の大きさに依存し、差異が小さいほど差分データのデータ量も小さくなる。ほとんどの場合、差分データはRAWデータと比べ遙かに小さくなる。
画像復元部16cは、差分データと、この差分データを作成する基となった2つのRAWデータのうち一方のRAWデータとから、他方のRAWデータを復元する。例えば、差分作成部16bがRAWデータAとRAWデータBとから差分データを作成した場合、画像復元部16cは、この差分データとRAWデータAとを用いてRAWデータBを復元したり、この差分データとRAWデータBとを用いてRAWデータAを復元したりすることができる。
次に、デジタルカメラ1の静止画復元機能について説明する。デジタルカメラ1がライブビューモードのとき、静止画復元機能が有効となる。静止画復元機能が有効となっている場合、ユーザがレリーズボタンを押して撮影を行うと、撮影された画像とは別に、撮影を行った時点よりも前の被写体像を含む画像が、液晶モニタ20に1つ以上表示される。ユーザはこれらの画像の中から任意のものを選択することで、選択した画像に対応する画像データを記憶媒体22に記録することができる。
図2は、静止画復元機能を説明する図である。最初、液晶モニタ20にはスルー画31が表示されている。スルー画31には、画面右から左へ移動する自動車34が含まれている。その後まもなく、液晶モニタ20にスルー画32が表示される。ユーザは、このスルー画32の時点で撮影したいと考え、レリーズボタンを押下した。ところが、レリーズボタンを押下するタイミングが遅れた等の理由により、実際には画像33が撮影されてしまった。すなわち、自動車34が画面右側に位置し、人物35と重なっていない状態の撮影画像を求めていたにも関わらず、実際には画像33のように、自動車34が人物35の後ろに隠れた状態の撮影画像が得られてしまった。
デジタルカメラ1が有する静止画復元機能を用いれば、上記のように、ユーザが意図したものとは異なるタイミングの撮影画像が得られてしまった場合に、ユーザが望む通りの撮影画像を得ることができる。レリーズボタンの押下後、液晶モニタ20には撮影画像33が表示される。このとき、ユーザが入力装置13を操作することにより、液晶モニタ20にはスルー画32に対応する画像や、スルー画31に対応する画像など、撮影画像33よりも前の画像を表示させることができる。
その後、ユーザが再度レリーズボタンを押下すると、制御回路16は、液晶モニタ20に表示されている画像に対応する画像データを記憶媒体22に記録する。このように、ユーザは撮影により本来得られるはずだった撮影画像33とは異なる画像データを、記憶媒体22に記録することが可能である。
次に、デジタルカメラ1において、静止画復元機能を実現している手法について説明する。表示画像取得部16aが周期的に記録するRAWデータを単純にDRAM17へ記録していくと、DRAM17には膨大な記憶容量が必要となってしまう。そこで、本実施の形態では、差分作成部16bにより作成される差分データを利用して、レリーズボタン押下前の被写体像を効率的に記録する。
図3は、差分データが作成される様子を示す図である。この図は、時刻t0から時間が経過したときの、DRAM17におけるRAWデータおよび差分データの状態を示している。図の最上段には時刻t0における状態が、その下には単位時間経過後の時刻t1における状態が、その更に下には時刻t2,t3における状態がそれぞれ示されている。
まず時刻t0において、表示画像取得部16aによりRAWデータP0(41)が作成される。それから単位時間が経過した時刻t1において、表示画像取得部16aは更にRAWデータP1(42)を作成する。このとき、RAWデータP1(42)の作成に応じて、差分作成部16bがRAWデータP1(42)とRAWデータP0(41)との差分データP1−P0(41d)を作成する。そして、RAWデータP0(41)を差分データP1−P0(41d)で置き換える。
さらに単位時間後の時刻t2になると、表示画像取得部16aはRAWデータP2(43)を作成する。これに応じて、先ほどと同様に差分作成部16bがRAWデータP2(43)とRAWデータP1(42)との差分データP2−P1(42d)を作成し、RAWデータP1(42)はこの差分データで置き換えられる。同様に時刻t3になると、新しいRAWデータP3(44)が作成されると共に、RAWデータP2(43)は差分データP3−P2(43d)で置き換えられる。
このように、DRAM17には、単位時間毎に、最後に作成されたRAWデータと、これまで作成されたRAWデータを置き換えた差分データが記録されていく。なお、制御回路16は、DRAM17に記録された差分データが40個以上になった場合、差分データが40個未満になるよう古い差分データを削除する。
以上の手順によりDRAM17に差分データが記録されていれば、差分データが置き換えたRAWデータを、画像復元部16cにより復元することが可能である。例えば、図3に示した時刻t3のときにユーザがレリーズボタンを押下して撮影を行ったとする。このとき、ユーザは、t0〜t3のそれぞれの時刻における被写体像が含まれた画像を得ることができる。以下、各々の時刻における画像を得る方法を説明する。
まず時刻t3における画像は、RAWデータP3(44)に対して所定の画像処理を行うことで得ることができる。時刻t2における画像を得る場合は、まず画像復元部16cにRAWデータP3(44)と差分データP3−P2(43d)とを与えてRAWデータP2(43)を作成させる。次に、このRAWデータP2(43)に対して所定の画像処理を行えば、時刻t2における画像を得ることができる。
同様に、時刻t1における画像を得る場合には、まず画像復元部16cにRAWデータP3(44)と差分データP3−P2(43d)とを与えてRAWデータP2(43)を作成させる。次に、このRAWデータP2(43)と、差分データP2−P1(42d)とを画像復元部16cに与え、RAWデータP1(42)を作成させる。このRAWデータP1(42)に対して所定の画像処理を行えば、時刻t1における画像を得ることができる。時刻t0についても同様である。
制御回路16は、ユーザの操作に応じて、上述のようにして得られた各画像を表示する。そして、ユーザが再びレリーズボタンを押下した場合には、表示中の画像を記憶媒体22へ記録する。
以上で述べた、DRAM17に差分データを順次記録していく手法は、差分データが十分に小さなサイズであることを想定している。すなわち、単位時間ごとのRAWデータにおいて、大きな変化が存在しないことを前提としている。単位時間の経過でRAWデータが大きく変化した場合には、差分データはそれほど小さなサイズにはならず、結果として、上述の手法による記憶領域の削減効果は減少する。そこで、デジタルカメラ1は、単位時間毎のRAWデータにおける変化の大きさを測定する。そして、RAWデータが大きく変化していた場合、すなわち、被写体が大きく動いていたり、デジタルカメラ1に対して大きな動きが加えられていた場合には、DRAM17に記録されているデータをクリアし、差分データの記録を最初からやり直す。
図4は、被写体像が大きく変化した場合の、差分データが作成される様子を示す図である。時刻t0〜t2までは、図3と同様である。いま、時刻t2の後、例えばデジタルカメラ1の位置が大きく動かされた等の理由により、被写体像が大きく変化したとする。表示画像取得部16aによりRAWデータP3(44)が作成された後、通常であれば、差分作成部16bによりRAWデータP3(44)とRAWデータP2(43)との差分データが作成される。
しかし、差分作成部16bは、2つのRAWデータを比較した結果、これらのRAWデータ間において、画素値が異なっている画素が全画素数の50%以上存在する場合には、差分データの作成を行わない。そしてこの場合、制御回路16は、最新のRAWデータP3(44)を除き、全てのRAWデータおよび差分データを削除する。結果として、時刻t3におけるDRAM17の状態は図4のようになる。その後は、時刻t0の場合と同様に、差分データの作成を続けていく。
次に、デジタルカメラ1による静止画復元機能を実現するための処理について、図を用いて説明する。
図5は、デジタルカメラ1が実行する静止画復元処理のフローチャートである。まずステップS11では、デジタルカメラ1にライブビューモードが設定されているか否かを判定する。ライブビューモードが設定されていない場合にはステップS11を繰り返す。ライブビューモードが設定されると、ステップS12へ進む。
ステップS12では、表示画像取得部16aによりRAWデータが取得され、DRAM17に記録される。ステップS13では、一定時間が経過するまで待つ。ステップS14では、表示画像取得部16aにより再びRAWデータが取得され、DRAM17に記録される。ステップS15では、ステップS14より前にDRAM17に記録されたRAWデータと、ステップS14で記録したRAWデータとの差異の大きさが、差分作成部16bにより検査される。2つのRAWデータの間に差異がまったく存在しない場合には、ステップS20へ進む。
ステップS15において、2つのRAWデータの間の差異が50%未満であった場合、すなわち2つのRAWデータにおいて画素値の異なる画素が50%未満であった場合には、ステップS16へ進む。ステップS16では、差分作成部16bにより2つのRAWデータに基づいて差分データが作成される。ステップS17では、DRAM17に記録されている2つのRAWデータのうち古い方を、ステップS16で作成した差分データに置き換える。
他方、ステップS15において、2つのRAWデータ間に画素値の異なる画素が全画素数の50%以上存在していた場合には、ステップS18へ進む。ステップS18では、DRAM17に記録されているRAWデータおよび差分データのうち、最新のRAWデータ1つを除くすべてのデータを削除する。
ステップS20では、ユーザによりレリーズボタンが押下されたか否かを判定する。レリーズボタンが押下されていない場合にはステップS20により否定判定がなされ、ステップS13へ戻る。他方、ステップS20により肯定判定がなされた場合には、ステップS21へ進む。ステップS21では、DRAM17に記録されているRAWデータおよび差分データに基づいて、現時点よりも前の画像データを複数個作成する。
ステップS22では、ステップS21で作成した画像データと、ステップS20で行われた撮影により作成された画像データと、の中から1つの画像データがユーザにより選択される。ステップS23では、ステップS22で選択された画像データが記憶媒体22へ記録される。ステップS24では、DRAM17に記録したすべてのRAWデータおよび差分データを破棄し、処理を終了する。
なお、ステップS15において、加速度センサ23が所定のしきい値以上の動きを検知した場合にステップS18に進むようにしてもよい。これは、デジタルカメラ1に対して大きな動きが加わるということは、撮像面上に結像される被写体像も大きく変化するということであり、結果としてRAWデータ間の差異が大きくなると考えられるためである。
上述した第1の実施の形態によるデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)表示画像取得部16aがRAWデータを作成する度に、差分作成部16bが差分データを作成して古いRAWデータを置き換えるようにした。これにより、レリーズボタンを押下する前のRAWデータを記録するために必要な記憶領域が削減される。
(2)レリーズボタンの押下に応じて作成された画像データの代わりに、画像復元部16cが復元したRAWデータに基づいて作成される画像データを記憶媒体22に記録できるようにした。これにより、レリーズボタンを押下するタイミングが遅れても、ユーザの意図通りの撮影画像を得ることができる。
(3)静止画復元機能は、連写機能と異なり、ユーザが選択した画像データのみが記憶媒体22に記録される。これにより、連写機能のように、不要な画像データを削除する手間がかからない。
(4)RAWデータに大きな変化が検出された場合には、差分の作成を行わない。これにより、DRAM17の記憶容量が不要なデータに占められることがない。
上述した第1の実施の形態では、RAWデータ間の差異が50%以上となった場合、それまで記録してきたデータをすぐに削除していた。以下に詳述する第2の実施の形態では、差異の大きな差分データを、一定数だけ許容する。
――第2の実施の形態――
図6は、第2の実施の形態において被写体像が大きく変化した場合の、差分データが作成される様子を示す図である。図6において、時刻t0〜t2までは、RAWデータに大きな変化は現れていない。
時刻t2から単位時間が経過して時刻t3になったとき、RAWデータに大きな変化が発生したものとする。ここで、RAWデータP3(44)とRAWデータP2(43)とに基づいて作成された差分データP3−P2(43d)は、RAWデータ全体の60%の画素に差異が生じている。第2の実施形態では、このように大きな差異を含む差分データを合計2つまで許容する。そのため、この時点ではDRAMに記録したデータの削除は行われない。
時刻t4になり、またもやRAWデータに大きな変化が発生したものとする。ここで、差分データP4−P3(44d)は、70%の差異を含んでいる。この時点で、大きな差異を含む差分データは2つなので、まだDRAMに記録したデータの削除はおこなわれない。
その後、時刻t5になり、ここでもRAWデータに大きな変化が発生したものとする。ここで、RAWデータP5(46)とRAWデータP4(45)との間には、55%の差異が存在している。仮に、これら2つのRAWデータに基づいて差分データP5−P4(45d)が作成された場合、DRAMには、しきい値である50%以上の差異を含む差分データが3つ存在することになる。従って、制御回路は第1の実施形態と同様に、最新のRAWデータP5(46)を除く全てのRAWデータおよび差分データを削除する。結果として、時刻t5において、DRAMにはRAWデータP5(46)のみが記録された状態となる。
上述した第2の実施の形態によるデジタルカメラによれば、第1の実施の形態によるデジタルカメラで得られる作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
(1)被写体像に大きな変化が現れた場合であっても、RAWデータおよび差分データをすぐには削除しない。これにより、被写体像において一時的に大きな変化が発生した場合であっても、画像データの復元を行うことができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)レリーズ後の画像の復元を何秒前の画像まで行えるかを、液晶モニタ20やその他の表示装置に表示してもよい。また、この表示は数字であってもよいし、バー等による表示であってもよい。
(2)50%以上の差異が発生した場合に、大きな変化が含まれていることを示すフラグを差分データに設定するようにしてもよい。この場合、再び50%以上の差異が発生したら、以前フラグを設定した差分データと、その差分データより前の差分データを全てクリアするようにしてもよい。
(3)レリーズ後、同時に複数の画像データを記憶媒体22に記録できるようにしてもよい。また、撮影された画像データは必ず記録され、これに加えて復元した画像データを記録できるようにしてもよい。
(4)差分データは、上述したデータ形式以外を備えていてもよい。例えば、画像データから画素値の変化が含まれる矩形領域を抜き出したものを差分データとしてもよい。
(5)差分データを作成する際、画素値の差が所定のしきい値以上ではない画素は、変化した画素として扱わないようにしてもよい。この場合、所定のしきい値以上に画素値が変化した画素が全体の50%以上存在して初めて、大きな変化を含む画像であると判断される。また、周囲の画素の画素値が変化していないにも関わらず画素値が大きく変化した画素は無視するようにしてもよい。
(6)表示用画像データを取得する際に、画素値が大きく変化している場所の見当を付けておき、差分データ作成時にはその領域の比較のみを行うようにしてもよい。
(7)画像処理によって色情報が含まれる前のRAWデータを対象としてもよい。この場合、各々の画素は単一の輝度値のみを備えるので、この輝度値を画素値として扱う。
(8)上述した各実施形態の制御回路を、フラッシュメモリ18に格納されている所定の制御プログラムを実行するCPUとしてもよい。この場合、各実施形態において制御回路が実行する各処理は、CPUが所定の制御プログラムを実行することにより実現される。また、撮像手段として外付けのカメラが接続されているコンピュータにおいて、上述した制御回路と同様の処理を実行するプログラムであってもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1 デジタルカメラ
16 制御回路
16a 表示画像取得部
16b 差分作成部
16c 画像復元部
17 DRAM
22 記憶媒体

Claims (9)

  1. 既定のカメラ操作に応答して被写体の静止画像データを所定周期毎に取得する撮像手段と、
    前記撮像手段が取得した第1の静止画像データと、前記撮像手段が前記第1の静止画像の直前に取得した第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成手段と、
    前記撮像手段が取得した最新の静止画像データと、前記差分データ作成手段が作成した1または複数の差分画像データとを記録する記憶手段と、
    前記記憶手段に記録されている静止画像データおよび差分画像データに基づいて、レリーズボタンの押下時には既に消去されている静止画像データを復元する復元手段と、
    デジタルカメラの撮影範囲が所定のしきい値以上に変化したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記検知手段は、前記デジタルカメラが所定のしきい値以上に動いたことを検知することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 既定のカメラ操作に応答して被写体の静止画像データを所定周期毎に取得する撮像手段と、
    前記撮像手段が取得した第1の静止画像データと、前記撮像手段が前記第1の静止画像の直前に取得した第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成手段と、
    前記撮像手段が取得した最新の静止画像データと、前記差分データ作成手段が作成した1または複数の差分画像データとを記録する記憶手段と、
    前記記憶手段に記録されている静止画像データおよび差分画像データに基づいて、レリーズボタンの押下時には既に消去されている静止画像データを復元する復元手段と、
    前記第1の静止画像データと前記第2の静止画像データとの差がしきい値以上であることを検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記差分データ作成手段は、差分画像データの作成に応じて、前記記憶手段に記録されている前記第2の静止画像データを消去することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記復元手段により復元された静止画像データを記憶媒体へ記録することを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記削除手段は、前記検知手段による所定回数の検知に応じて、前記差分画像データを削除することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像手段による静止画像データの取得は、前記撮像手段が取得した静止画像データを表示する表示手段の起動に応答して開始することを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 被写体を撮影して静止画像データを作成する撮像装置から、所定周期毎に静止画像データを受信する受信工程と、
    前記受信工程において受信された第1の静止画像データと、前記受信工程において前記第1の静止画像データの直前に受信された第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成工程と、
    前記受信工程において受信された最新の静止画像データと、前記差分データ作成工程において作成された1または複数の差分画像データとを記録する記憶工程と、
    前記記憶工程において記録された静止画像データおよび差分画像データに基づいて、既に消去されている静止画像データを復元する復元工程と、
    デジタルカメラの撮影範囲が所定のしきい値以上に変化したことを検知する検知工程と、
    前記検知工程による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  9. 被写体を撮影して静止画像データを作成する撮像装置から、所定周期毎に静止画像データを受信する受信工程と、
    前記受信工程において受信された第1の静止画像データと、前記受信工程において前記第1の静止画像データの直前に受信された第2の静止画像データとに基づいて、対応する画素同士のデータが異なるときには、差分画像データを作成する差分データ作成工程と、
    前記受信工程において受信された最新の静止画像データと、前記差分データ作成工程において作成された1または複数の差分画像データとを記録する記憶工程と、
    前記記憶工程において記録された静止画像データおよび差分画像データに基づいて、既に消去されている静止画像データを復元する復元工程と、
    前記第1の静止画像データと前記第2の静止画像データとの差がしきい値以上であることを検知する検知工程と、
    前記検知工程による検知結果に応じて、前記差分画像データを削除する削除工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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