JP5255032B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

Description

本発明は、特別図柄の変動と関連のない所定の条件を満たす場合に割込演出をおこなうぱちんこ遊技機に関する。

従来、遊技盤の遊技領域に打ち出した遊技球が特定の始動口に入賞すると、主制御基板の制御により、始動入賞のタイミングにて大当たり乱数を取得し、当該乱数が予め定められた大当たり乱数と一致する場合に、大当たりを示す図柄にて特別図柄を停止させるとともに、大当たり遊技状態に移行させるようにしたぱちんこ遊技機が広く使用されている。

このようなぱちんこ遊技機には、主制御基板による大当たり乱数の判定結果を受けて演出をおこなう演出制御基板が設けられている。演出制御基板は、遊技盤中央に設けられた画像表示部を制御して、特別図柄の変動表示に合わせて、例えば３列の演出図柄（数字、文字、記号など）を上から下に移動するように変動表示させる。

そして、大当たりである場合には、あるライン（有効ライン）上に同一または関連性のある演出図柄が揃うように画像表示部を制御する。リーチである場合には、有効ライン上に同一または関連性のある演出図柄が一列以外に揃うように画像表示部を制御する。

また、特別図柄の変動と関連のない所定の条件を満たす場合に、特別図柄の変動に対応する変動演出に割込実行する割込演出をおこなうぱちんこ遊技機があった。例えば、遊技者からの操作の受付や、始動口への遊技球の入賞を検出することを契機に、表示中の画像に対して特定の画像を重ねて表示する演出などである。これにより、多様な演出をおこない、遊技者に退屈感を与えることなく遊技をおこなわせている（例えば、下記特許文献１参照）。

特開２００６−１１６０５５号公報

しかしながら、上述した従来技術では、実行されていた演出を割込演出によって妨げることがあり、妨げられた演出の有する演出効果を十分に発揮することができずに、興趣性を低下させてしまうことがあるといった問題があった。例えば、リーチに発展した旨を報知するリーチ報知演出が割込演出によって妨げられた場合、リーチ報知演出による高揚感を遊技者に与えることができない。

本発明は、上記の従来技術による問題点を解消するため、特別図柄の変動と関連のない所定の条件を契機とする割込演出を、興趣性を低下させることなく実行することのできるぱちんこ遊技機を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるぱちんこ遊技機は、遊技盤上に設けられた開閉自在な始動領域と、前記始動領域に遊技球が入賞した場合に、遊技者にとって有利な遊技状態とするか否かを判定する第１抽選をおこなう第１抽選手段と、前記第１抽選手段により前記第１抽選がおこなわれた場合に、第１図柄を変動させた後に当該第１抽選の抽選結果を示すように停止させる第１図柄制御手段と、前記第１図柄制御手段による前記第１図柄の変動中に、前記第１抽選の抽選結果に基づいて予め用意された複数の変動演出のうちのいずれかの変動演出を実行可能な第１演出実行手段と、遊技球が通過可能な特定領域と、前記特定領域を遊技球が通過した場合に、前記始動領域を開放させるか否かを判定する第２抽選をおこなう第２抽選手段と、前記第２抽選手段により前記第２抽選がおこなわれた場合に、第２図柄を変動させた後に当該第２抽選の抽選結果を示すように停止させる第２図柄制御手段と、前記第２図柄制御手段による前記第２図柄が停止されることを契機に、前記第２抽選の抽選結果を示す演出、または前記第１演出実行手段により実行されている変動演出に割込実行する割込演出を実行可能な第２演出実行手段と、所定期間を、前記第２演出実行手段による前記割込演出の割込実行を禁止する割込禁止期間として設定する割込禁止期間設定手段と、を備え、前記割込禁止期間設定手段は、前記第１図柄の変動を開始する旨を示す変動開始演出、または前記第１図柄の変動を停止する旨を示す変動停止演出がおこなわれる期間を前記割込禁止期間に設定し、前記第２演出実行手段は、前記第１演出実行手段により前記複数の変動演出のうち前記有利な遊技状態への期待度が相対的に高く定められた特定変動演出がおこなわれる場合に、当該特定変動演出がおこなわれる前記第１図柄の変動中の期間において前記第２図柄が停止されたことを契機に前記割込演出をおこなう割込演出実行手段と、前記割込演出実行手段により前記割込演出がおこなわれる場合に、前記特定変動演出がおこなわれる前記第１図柄の変動中の期間において前記第２図柄が停止されるタイミングが前記割込禁止期間設定手段により設定された前記割込禁止期間に含まれるタイミングであるか否かを判定する期間判定手段を有し、前記割込演出実行手段は、前記期間判定手段により前記割込禁止期間に含まれるタイミングでないと判定された場合には前記第２図柄が停止されるタイミングで前記割込演出をおこない、前記割込禁止期間に含まれるタイミングであると判定された場合には前記割込禁止期間以外の期間となったときに前記割込演出をおこなうことを特徴とする。

本発明によれば、興趣性を低下させることなく、特別図柄の変動と関連のない条件を契機とした割込演出をおこなうことができるという効果を奏する。

本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の一例を示す正面図である。 本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の機能的構成を示したブロック図である。 主制御部が実行するタイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。 主制御部がおこなうゲートＳＷ処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう普通図柄処理を示したフローチャートである。 普通図柄変動時間設定テーブルの一例を示した説明図である。 主制御部がおこなう電チュー処理を示したフローチャートである。 開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。 主制御部が実行する始動口ＳＷ処理を示したフローチャートである。 主制御部が実行する事前判定処理を示したフローチャートである。 主制御部が実行する特別図柄処理を示すフローチャートである。 大当たり判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 変動パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 当たり用変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。 リーチ用変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。 はずれ用変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。 主制御部がおこなう停止中処理を示したフローチャートである。 主制御部がおこなう大入賞口処理を示したフローチャートである。 遊技状態設定処理を示したフローチャートである。 演出統括部が実行する演出タイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出統括部が実行するコマンド受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出統括部が実行するコマンド受信処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出統括部のＣＰＵがおこなう連続予告演出開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 連続予告演出における各フラグのＯＮ／ＯＦＦのタイミングを示すタイミングチャートである。 当たり用連続予告演出実行抽選テーブルの一例を示す説明図である。 リーチ用連続予告演出実行抽選テーブルの一例を示す説明図である。 はずれ用連続予告演出実行抽選テーブルの一例を示す説明図である。 演出統括部が実行する普図演出選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 報知普図フラグ処理の処理手順を示すフローチャートである。 普図演出終了処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出統括部が実行する演出選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出統括部が実行する変動演出パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出統括部が実行する変動演出パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 第１実行変動数選択テーブルの一例を示す説明図である。 第２実行変動数選択テーブルの一例を示す説明図である。 第３実行変動数選択テーブルの一例を示す説明図である。 通常変動演出パターンテーブルの一例を示した説明図である。 特殊変動演出パターンテーブルの一例を示した説明図である。 報知タイミング調整処理の処理手順を示すフローチャートである。 演出統括部がおこなう変動演出終了中処理を示したフローチャートである。 報知普図演出実行処理の処理手順を示すフローチャートである。 画像・音声制御部がおこなう画像・音声制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 変動演出開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 普図演出終了処理の処理手順を示すフローチャートである。 普通図柄が演出図柄開始期間に停止する際のタイミングチャートである。 普通図柄が演出図柄停止期間に停止する際のタイミングチャートである。

以下に、添付図面を参照して、本発明にかかるぱちんこ遊技機の好適な実施の形態を詳細に説明する。

（実施の形態）
（ぱちんこ遊技機の基本構成）
まず、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の基本構成について説明する。図１は、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の一例を示す正面図である。図１に示すように、実施の形態のぱちんこ遊技機１００は、遊技盤１０１を備えている。遊技盤１０１の下部位置には、発射部（図２中符号２８２参照）が配置されている。発射部の駆動によって発射された遊技球は、レール１０２ａ，１０２ｂ間を上昇して遊技盤１０１の上部位置に達した後、遊技領域１０３内を落下する。

遊技領域１０３には、複数の釘（不図示）が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に向けて落下する。また、遊技領域１０３において遊技球の落下途中となる位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や各種入賞口（始動口や大入賞口など）が配設されている。

遊技盤１０１の略中央部分には、画像表示部１０４が配置されている。画像表示部１０４としては液晶表示器（ＬＣＤ）などが用いられる。画像表示部１０４の下方には、第１始動口１０５と、第２始動口１０６とが配設されている。第１始動口１０５、第２始動口１０６は、始動入賞させるための入賞口である。

第２始動口１０６の近傍には、電動役物としての電動チューリップ１０７が設けられている。電動チューリップ１０７は、遊技球を第２始動口１０６へ入賞し難くさせる閉状態（閉口された状態）と、閉状態よりも入賞し易くさせる開状態（開放された状態）とを有する。これらの状態の制御は、電動チューリップ１０７が備えるソレノイド（図２中符号２３１参照）によっておこなわれる。

電動チューリップ１０７は、画像表示部１０４の左側に配設されたゲート１０８を遊技球が通過したことによりおこなわれる普通図柄抽選の抽選結果に基づいて開放される。なお、ゲート１０８は、画像表示部１０４の左側（図示の位置）に限らず、遊技領域１０３内の任意の位置に配設してもよい。

第２始動口１０６の下方には、大入賞口１０９が設けられている。大入賞口１０９は、大当たり状態となったときに開放して、遊技球が入賞することにより所定個数（例えば１５個）の賞球を払い出すための入賞口である。

画像表示部１０４の側部や下方などには普通入賞口１１０が配設されている。普通入賞口１１０は、遊技球の入賞により所定個数（例えば１０個）の賞球を払い出すための入賞口である。普通入賞口１１０は、図示の位置に限らず、遊技領域１０３内の任意の位置に配設してもよい。遊技領域１０３の最下部には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収する回収口１１１が設けられている。

遊技盤１０１の右下部分には、特別図柄が表示される特別図柄表示部１１２が配置されている。特別図柄表示部１１２は、第１特別図柄（以下「特図１」という）が表示される第１特別図柄表示部（図２中符号１１２ａ参照）と、第２特別図柄（以下「特図２」という）が表示される第２特別図柄表示部（図２中符号１１２ｂ参照）とを有する。

ここで、特図１は、遊技球が第１始動口１０５へ入賞することによりおこなう第１大当たり抽選の抽選結果を表す図柄である。特図２は、遊技球が第２始動口１０６へ入賞することによりおこなう第２大当たり抽選の抽選結果を表す図柄である。第１大当たり抽選および第２大当たり抽選は、遊技状態を大当たり状態とするか否かの抽選である。

また、遊技盤１０１の右下部分には、普通図柄が表示される普通図柄表示部１１３が配置されている。ここで、普通図柄は、普通図柄抽選の抽選結果を表すものである。普通図柄抽選は、前述のように電動チューリップ１０７を開状態（長開放または短開放）とするか否かの抽選である。普通図柄表示部１１３は、例えば、７セグメントディスプレイからなる。

特別図柄表示部１１２および普通図柄表示部１１３の左側には、特別図柄または普通図柄に対する保留数を表示する保留球表示部１１４が配置されている。例えば、保留球表示部１１４としてはＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ−Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）が用いられる。この保留球表示部１１４としてのＬＥＤは複数配置され、点灯／消灯によって保留数を表す。例えば、保留球表示部１１４を構成するＬＥＤのうちの、上段のＬＥＤが２個点灯している場合には、普通図柄に対する保留数は２であることを表す。

遊技盤１０１の遊技領域１０３の外周部分には、枠部材１１５が設けられている。枠部材１１５において遊技領域１０３の上側および下側となる２辺には、演出ライト部（枠ランプ）１１６が設けられている。演出ライト部１１６は、それぞれ複数のランプを有する。各ランプは、ぱちんこ遊技機１００の正面にいる遊技者を照射し、その照射位置が遊技者の頭上から腹部に沿って移動するように、光の照射方向を上下方向に変更することができる。各ランプは、演出ライト部１１６に設けられた不図示のモータによって、光の照射方向を上下方向に変更するように駆動される。

枠部材１１５の下部位置には、操作ハンドル１１７が配置されている。操作ハンドル１１７は、上記の発射部を駆動させて遊技球を発射させる発射指示部材１１８を備えている。発射指示部材１１８は、操作ハンドル１１７の外周部において、遊技者から見て右回りに回転可能に設けられている。発射部は、発射指示部材１１８が遊技者によって直接操作されている場合に、遊技球を発射させる。

枠部材１１５において、遊技領域１０３の下側となる辺には、遊技者による操作を受け付ける演出ボタン（チャンスボタン）１１９が設けられている。また、枠部材１１５において、演出ボタン１１９の隣には、十字キー１２０が設けられている。これら演出ボタン１１９および十字キー１２０は、ぱちんこ遊技機１００において遊技者からの操作を受け付ける操作部を構成している。また、枠部材１１５には、音声を出力するスピーカ（図２中符号２５４参照）が組み込まれている。

（ぱちんこ遊技機の制御部の内部構成）
次に、図２を用いて、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機１００の制御部の内部構成について説明する。図２は、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機の制御部の内部構成を示すブロック図である。図２に示すように、ぱちんこ遊技機１００の制御部２００は、遊技の進行を制御する主制御部２０１と、演出内容を制御する演出制御部２０２と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部２０３とを備えている。以下にそれぞれの制御部の構成について詳細に説明する。

（１．主制御部）
主制御部２０１は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）２１１と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）２１２と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）２１３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。

主制御部２０１は、ＣＰＵ２１１がＲＡＭ２１３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ２１２に記憶された各種プログラムを実行することによって、ぱちんこ遊技機１００の遊技の進行を制御するように機能する。具体的には、主制御部２０１は、大当たり抽選（第１大当たり抽選、第２大当たり抽選）、普通図柄抽選、遊技状態の制御などをおこない、遊技の進行を制御する。例えば、主制御部２０１は、主制御基板によって実現される。

ＣＰＵ２１１は、予めＲＯＭ２１２に記憶された各種プログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行する。ＲＯＭ２１２には、保留記憶プログラム、事前判定プログラム、当たり抽選プログラム、特別図柄変動プログラム、普通図柄抽選プログラム、普通図柄変動プログラム、大入賞口制御プログラム、遊技状態設定プログラムなどが記憶されている。

保留記憶プログラムは、第１始動口ＳＷ２２１によって検出された遊技球を特１保留球として記憶するとともに、第２始動口ＳＷ２２２によって検出された遊技球を特２保留球として記憶するプログラムである。当たり抽選プログラムは、特１保留球および特２保留球に対する当たり抽選をおこなうプログラムである。

当たりには、大当たりと小当たりとがある。大当たりには、獲得出玉の見込める長当たりと、獲得出玉の見込めない短当たりとがある。なお、特２保留球に対する当たり抽選は、特１保留球に対する当たり抽選よりも、遊技者にとって有利な当たり（長当たり）が発生し易くなっている。

事前判定プログラムは、遊技球が始動入賞したタイミングにて、当たりか否かの判定や、特別図柄の変動時間の判定をおこなうプログラムである。特別図柄変動プログラムは、当たり抽選の抽選結果を特別図柄として変動停止させるプログラムである。特１保留球に対する当たり抽選（第１当たり抽選）の抽選結果は、第１特別図柄表示部１１２ａの特図１として変動停止される一方、特２保留球に対する当たり抽選（第２当たり抽選）の抽選結果は、第２特別図柄表示部１１２ｂの特図２として変動停止される。なお、特２保留球に対する特別図柄の変動は、特１保留球よりも優先しておこなわれるようになっている。

普通図柄抽選プログラムは、ゲート１０８への遊技球の通過を検出した場合に、電動チューリップ１０７を開放状態とするか否かを決定する普通図柄抽選をおこなうプログラムである。普通図柄変動プログラムは、普通図柄抽選の抽選結果を示す普通図柄を変動させるプログラムである。なお、本実施の形態においては、時短無し遊技状態における普通図柄の変動時間は１２秒であり、時短付き遊技状態における普通図柄の変動時間は２秒である。

大入賞口制御プログラムは、当たり時に、短当たりまたは長当たりに応じた所定の開放時間を１ラウンドとして、例えば１５ラウンド、大入賞口１０９を開放させるプログラムである。長当たりは、１ラウンド毎の大入賞口１０９の開放時間を長くして（例えば３０秒）、所定ラウンド数（例えば１５ラウンド）大入賞口１０９を開放させることにより、遊技者に多数の出玉を獲得させる大当たりである。

短当たりは、１ラウンド毎の大入賞口１０９の開放時間を短くして（例えば０．１秒）、所定ラウンド数（例えば１５ラウンド）大入賞口１０９を開放させる、獲得出玉の見込めない大当たりである。また、小当たりは、０．１秒の開放×１５回を１ラウンドとして、短当たりと同様の振る舞いをする、獲得出玉の見込めない当たりである。

遊技状態設定プログラムは、大当たりの種類に応じて、大当たり終了後の遊技状態を、低確率遊技状態または高確率遊技状態に設定するとともに、電チューサポートを付加する時短付き遊技状態または電チューサポートを付加しない時短無し遊技状態を設定するプログラムである。電チューサポートは、普通図柄の変動時間を短くするとともに、電動チューリップ１０７の開放時間を長くする機能である。

低確率遊技状態は、大当たりが発生し難い遊技状態である。高確率遊技状態は、低確率遊技状態に比べて、１０倍程度大当たりが発生し易い遊技状態である。ここで、大当たり、および大当たり後の遊技状態について、具体例を挙げて説明しておく。大当たりには、確変長当たり（いわゆる、確変大当たり）、通常長当たり（いわゆる、通常大当たり）、潜確短当たり（いわゆる、潜確大当たり）がある。確変長当たりの場合、大当たり終了後に、時短遊技が付加される時短付き高確率遊技状態（確変遊技状態）に移行する。

通常長当たりの場合、大当たり終了後に、時短遊技が付加される時短付き低確率遊技状態（時短遊技状態）に移行する。潜確短当たりの場合、大当たり終了後に、時短遊技が付加されない時短無し高確率遊技状態（潜確遊技状態）に移行する。なお、小当たりの場合、小当たり終了後には小当たり開始前の遊技状態に移行し、すなわち、遊技状態に変化はない。

また、主制御部２０１には、遊技球を検出する各種スイッチ（ＳＷ）、電動チューリップ１０７や、大入賞口１０９などの電動役物を開閉動作させるためのソレノイド、上記の第１特別図柄表示部１１２ａ、第２特別図柄表示部１１２ｂ、普通図柄表示部１１３、保留球表示部１１４などが接続される。

具体的に、上記の各種ＳＷとしては、第１始動口１０５へ入賞した遊技球を検出する第１始動口ＳＷ２２１と、第２始動口１０６へ入賞した遊技球を検出する第２始動口ＳＷ２２２と、ゲート１０８を通過した遊技球を検出するゲートＳＷ２２３と、大入賞口１０９へ入賞した遊技球を検出する大入賞口ＳＷ２２４と、普通入賞口１１０へ入賞した遊技球を検出する普通入賞口ＳＷ２２５とが主制御部２０１に接続される。

それぞれのＳＷ（２２１〜２２５）による検出結果は主制御部２０１へ入力される。これらのＳＷには、近接スイッチなどを用いることができる。なお、普通入賞口ＳＷ２２５は、普通入賞口１１０の配置位置別に複数個設けてもよい。

また、上記のソレノイドとしては、電動チューリップ１０７を開閉動作させる電動チューリップソレノイド２３１と、大入賞口１０９を開閉動作させる大入賞口ソレノイド２３２とが主制御部２０１に接続される。主制御部２０１は、それぞれのソレノイド（２３１，２３２）に対する駆動を制御する。例えば、主制御部２０１は、普通図柄抽選の抽選結果に基づいて電動チューリップソレノイド２３１の駆動を制御する。また、主制御部２０１は、大当たり抽選の抽選結果に基づいて大入賞口ソレノイド２３２の駆動を制御する。

主制御部２０１は、大当たり抽選（第１大当たり抽選、第２大当たり抽選）、普通図柄抽選の抽選結果に基づいて、第１特別図柄表示部１１２ａ、第２特別図柄表示部１１２ｂ、普通図柄表示部１１３の表示内容を制御する。

さらに、主制御部２０１は、演出制御部２０２および賞球制御部２０３にも接続され、それぞれの制御部に対して各種コマンドを出力する。例えば、主制御部２０１は、演出制御部２０２に対しては変動開始コマンド、大当たり開始コマンドなどを出力する。また、主制御部２０１は、賞球制御部２０３に対しては賞球コマンドを出力する。

（２．演出制御部）
演出制御部２０２は、演出統括部２０２ａと、画像・音声制御部２０２ｂと、ランプ制御部２０２ｃとによって構成され、ぱちんこ遊技機１００の演出内容を制御する機能を有する。演出統括部２０２ａは、主制御部２０１から受信した各種コマンドに基づいて演出制御部２０２全体を統括する機能を有している。画像・音声制御部２０２ｂは、演出統括部２０２ａからの指示内容に基づいて画像および音声の制御をおこなう機能を有している。また、ランプ制御部２０２ｃは、遊技盤１０１および枠部材１１５などに設けられたランプの点灯を制御する機能を有している。

（２−１．演出統括部）
まず、演出統括部２０２ａの構成について説明する。演出統括部２０２ａは、ＣＰＵ２４１と、ＲＯＭ２４２と、ＲＡＭ２４３と、リアルタイムクロック（以下「ＲＴＣ」という）２４４と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。

ＣＰＵ２４１は、実行する演出を選択する演出パターン選択処理などを実行する。ＲＯＭ２４２には、ＣＰＵ２４１が上記の処理を実行するために必要となる各種プログラムなどが記憶されている。ＲＡＭ２４３は、ＣＰＵ２４１のワークエリアとして機能する。ＣＰＵ２４１が各種プログラムを実行することによりＲＡＭ２４３にセットされたデータは、所定のタイミングで画像・音声制御部２０２ｂおよびランプ制御部２０２ｃに対して出力される。

ＣＰＵ２４１は、予めＲＯＭ２４２に記憶された各種プログラムに基づき、演出内容に関する処理を実行する。ＲＯＭ２４２には、演出統括プログラム、連続予告演出実行プログラム、演出図柄表示プログラム、普図演出制御プログラム、期間判定プログラムなどが記憶されている。

演出統括プログラムは、変動開始コマンドに基づいて、特別図柄の変動表示に合わせて実行する演出内容を決定し、画像・音声制御部２０２ｂ、ランプ制御部２０２ｃに所定の処理を実行するように指示出力して、演出制御部２０２全体を統括するプログラムである。

連続予告演出実行プログラムは、一の保留球に対して複数の変動に渡って一連の連続予告演出をおこなうプログラムである。連続予告演出は、１回目の特別図柄の変動途中に突入する第１のパターンと、１回目の特別図柄の変動開始時から突入する第２のパターンと、がある。第１のパターンでは、突入までの間、連続予告演出をおこなうことを遊技者に認識させない演出をおこない、連続予告に突入することを示す突入演出を介して、連続予告演出に突入する。第２のパターンでは、突入演出をおこなわずに連続予告演出に突入する。

演出図柄表示プログラムは、大当たり抽選の抽選結果を示す演出図柄を画像表示部１０４に変動表示および停止表示するプログラムである。具体的には、本実施の形態において、特別図柄の変動開始から２秒後までの間（以下、「演出図柄開始期間」）に、特別図柄の変動を開始した旨を示す変動開始演出を、演出図柄を用いておこなう。また、特別図柄の変動終了２秒前から特別図柄の変動終了までの間（以下「演出図柄停止期間」）に、特別図柄の変動を終了する旨を示す変動停止演出を、演出図柄を用いておこなう。

普図演出制御プログラムは、普通図柄の変動とともに開始する普図演出を、画像・音声制御部２０２ｂに実行させる制御をおこなうプログラムである。普図演出には、当選普図演出と、はずれ普図演出と、高信頼度普図演出と、報知普図演出と、がある。

当選普図演出は、普通図柄抽選の抽選結果が当たりである旨を示す演出であり、はずれ普図演出は、普通図柄抽選の抽選結果がはずれである旨を示す演出である。また、高信頼度普図演出は、変動中の特別図柄の大当たりに対する信頼度を示す演出であり、報知普図演出は、連続予告演出の開始を報知する演出である。報知普図演出をおこなうことを契機に、連続予告演出に突入する旨を示す突入演出をおこない、連続予告演出に突入する構成である。報知普図演出は、「連」の文字画像を演出終了時に表示する演出である。

期間判定プログラムは、報知普図演出をおこなうことが決定した場合に、普通図柄の停止タイミングが演出図柄開始期間、または演出図柄停止期間であるかを判定するプログラムである。その際、普図演出制御プログラムは、期間判定プログラムによって普通図柄の停止タイミングが演出図柄開始期間、または演出図柄停止期間であると判定された場合、演出図柄開始期間、または演出図柄停止期間でない期間において報知普図演出を画像・音声制御部２０２ｂに実行させるよう制御する。

ＲＴＣ２４４は、実時間を計時出力する。ＲＴＣ２４４は、ぱちんこ遊技機１００の電源が遮断されているときもバックアップ電源（不図示）により計時動作を継続する。なお、ＲＴＣ２４４は、演出統括部２０２ａなど演出制御部２０２内に配置する例に限らず、主制御部２０１に配置してもよい。また、ＲＴＣ２４４は、単独で配置してもよい。

また、演出統括部２０２ａには、演出ボタン１１９が接続されている。例えば、演出ボタン１１９は、遊技者から操作を受け付けると、対応するデータを演出統括部２０２ａへ入力する。また、図２において図示は省略するが、十字キー１２０も演出統括部２０２ａに接続されている。十字キー１２０は、遊技者によって選択されたキーに対応するデータを演出統括部２０２ａへ入力する。

（２−２．画像・音声制御部）
次に、画像・音声制御部２０２ｂの構成について説明する。画像・音声制御部２０２ｂは、ＣＰＵ２５１と、ＲＯＭ２５２と、ＲＡＭ２５３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。

ＣＰＵ２５１は、画像および音声の生成および出力処理を実行する。ＲＯＭ２５２には、画像および音声の生成および出力処理のためのプログラム、当該処理に必要となる背景画像・図柄画像・キャラクタ画像など各種画像データや各種音声データなどが記憶されている。ＲＡＭ２５３は、ＣＰＵ２５１のワークエリアとして機能し、画像表示部１０４に表示させる画像データやスピーカ２５４から出力させる音声データが一時的に格納される。

すなわち、画像・音声制御部２０２ｂは、ＣＰＵ２５１がＲＡＭ２５３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ２５２に記憶された普図演出画像表示プログラムや連続予告切替プログラムなどの各種プログラムを実行することによって、演出統括部２０２ａからの指示に基づいて画像および音声の制御をおこなうように機能する。

普図演出画像表示プログラムは、演出統括部２０２ａから普図変動演出開始コマンドおよび普図変動演出停止コマンドを受信したタイミングにて普図演出をおこなうプログラムである。具体的には、普図変動演出開始コマンドを受信した場合に、ルーレットを回転させる画像を画像表示部１０４に出力し、普図変動演出停止コマンドを受信した場合、回転中のルーレットを所定の画像にて停止させる。その際に停止させる画像は、普図変動演出停止コマンドに含まれる情報に基づいて選択する。

連続予告切替プログラムは、連続予告演出における１回目の特別図柄の変動中に、連続予告演出に突入する旨を示す報知情報を含むコマンドを受信した場合に、突入画像を出力するとともに、通常の演出画像から連続予告演出の画像に切り替えるプログラムである。具体的に、突入演出は、連続予告演出に突入することを遊技者に明確に報知するために、画像表示部１０４に一時的に黒色のみを表示する演出である。そのため、突入演出をおこなっている間は、他の演出の動向を遊技者に認識させない構成である。

また、ＣＰＵ２５１は、演出統括部２０２ａから指示された指示内容に基づいて、背景画像表示処理、演出図柄変動／停止表示処理、キャラクタ画像表示処理など各種画像処理と音声処理を実行する。このときには、ＣＰＵ２５１は、処理に必要な画像データおよび音声データをＲＯＭ２５２から読み出してＲＡＭ２５３に書き込む。

ＲＡＭ２５３に書き込まれた背景画像や演出図柄画像などの画像データは、画像・音声制御部２０２ｂに接続された画像表示部１０４に対して出力され、画像表示部１０４の表示画面上において重畳表示される。すなわち、演出図柄画像は、背景画像よりも手前に見えるように表示される。なお、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合などには、Ｚバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのＺバッファのＺ値を参照することで、図柄画像を優先してＲＡＭ２５３に記憶させる。

また、ＲＡＭ２５３に書き込まれた音声データは、画像・音声制御部２０２ｂに接続されたスピーカ２５４に対して出力され、音声データに基づく音声がスピーカ２５４から出力される。

（２−３．ランプ制御部）
次に、ランプ制御部２０２ｃの構成について説明する。ランプ制御部２０２ｃは、ＣＰＵ２６１と、ＲＯＭ２６２と、ＲＡＭ２６３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。ＣＰＵ２６１は、ランプを点灯させる処理などを実行する。ＲＯＭ２６２には、上記の処理を実行するために必要となる各種プログラム、当該処理に必要となるランプ点灯に用いる制御データなどが記憶されている。ＲＡＭ２６３は、ＣＰＵ２６１のワークエリアとして機能する。

ランプ制御部２０２ｃは、演出ライト部（枠ランプ）１１６と、盤ランプ２６４と演出役物ランプ２６５と接続され、点灯制御するデータを出力する。これにより、ランプ制御部２０２ｃは、遊技盤１０１および枠部材１１５などに設けられたランプの点灯や、演出役物ランプ２６５の点灯や動作を制御するように機能する。

本実施の形態では、演出制御部２０２は、演出統括部２０２ａと画像・音声制御部２０２ｂとランプ制御部２０２ｃとがそれぞれ異なる基板機能として設けられるが、これらは同じプリント基板上に組み込んで構成してもよい。ただし、同じプリント基板上に組み込まれた場合であってもそれぞれの機能は独立しているものとする。

（３．賞球制御部）
次に、賞球制御部２０３の構成について説明する。賞球制御部２０３は、ＣＰＵ２７１と、ＲＯＭ２７２と、ＲＡＭ２７３と、不図示の入出力インターフェース（Ｉ／Ｏ）などを備えて構成される。ＣＰＵ２７１は、払い出す賞球を制御する賞球制御処理を実行する。ＲＯＭ２７２には、当該処理に必要となる賞球プログラムなどが記憶されている。ＲＡＭ２７３は、ＣＰＵ２７１のワークエリアとして機能する。

また、賞球制御部２０３は、払出部（払出駆動モータ）２８１と、発射部２８２と、定位置検出ＳＷ２８３と、払出球検出ＳＷ２８４と、球有り検出ＳＷ２８５と、満タン検出ＳＷ２８６と接続される。

賞球制御部２０３は、払出部２８１に対して入賞時の賞球数を払い出す制御をおこなう。払出部２８１は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すためのモータからなる。具体的には、賞球制御部２０３は、払出部２８１に対して各入賞口（第１始動口１０５、第２始動口１０６、大入賞口１０９、普通入賞口１１０）に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御をおこなう。

また、賞球制御部２０３は、発射部２８２に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部２８２は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイド等を備える。賞球制御部２０３は、発射部２８２のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤１０１の遊技領域１０３に遊技球を送り出す。

また、この賞球制御部２０３には、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、定位置検出ＳＷ２８３、払出球検出ＳＷ２８４、球有り検出ＳＷ２８５、満タン検出ＳＷ２８６等がある。例えば、賞球制御部２０３は、賞球制御基板によってその機能を実現する。

また、主制御部２０１には、盤用外部情報端子基板２８７が接続されており、主制御部２０１が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。賞球制御部２０３についても、枠用外部情報端子基板２８８が接続されており、賞球制御部２０３が実行処理した各種情報を外部に出力することができる。

上記構成の主制御部２０１と、演出制御部２０２と、賞球制御部２０３は、それぞれ異なるプリント基板（主制御基板、演出制御基板、賞球制御基板）に設けられるが、これに限らず、例えば、賞球制御部２０３は、主制御部２０１と同一のプリント基板上に設けることもできる。

（ぱちんこ遊技機の基本動作）
本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機１００の基本動作の一例を説明する。主制御部２０１のＣＰＵ２１１により遊技中の制御がおこなわれ、各入賞口に対する遊技球の入賞状況を賞球制御部２０３に出力する。そして、賞球制御部２０３は、入賞状況に対応した賞球数の払い出しをおこなう。

また、始動口１０５，１０６に遊技球が入賞する毎に、対応する制御信号を演出制御部２０２に出力し、演出制御部２０２は、画像表示部１０４の図柄を変動表示させ、停止させることを繰り返す。大当たり発生が決定しているときには、対応する制御信号を演出制御部２０２に出力し、演出制御部２０２は、演出図柄を所定の図柄で揃えて停止させる。このときには、さらに、大入賞口１０９を開放する制御をおこなう。

演出制御部２０２は、当選したイベントに対応する各種演出をおこなう。ここで、イベントには、例えば、大当たりや、小当たりなどが含まれる。

例えば、演出制御部２０２は、大当たり発生期間中、および大当たり発生までの間のリーチ時や、リーチ予告時等には、画像表示部１０４に対して、演出図柄の変動表示に加えて各種の演出表示をおこなう。このほか、演出ライト部１１６、盤ランプ２６４の点灯状態を変更したりする演出をおこなう。

そして、例えば、大当たり発生時には、大入賞口１０９が複数回開放される。１回の開放を１ラウンドとして、１５回のラウンドが繰り返し実行される。１ラウンドの期間は、遊技球が例えば９個入賞したとき、あるいは所定期間とされている。

この際に、賞球制御部２０３は、大入賞口１０９に対する遊技球１個の入賞あたり、例えば１５個の賞球数で払い出しをおこなう。大当たり終了後は、大当たり状態が解除され、当選した大当たりに対応した遊技状態へ移行する。

次に、ぱちんこ遊技機１００の遊技の流れについて、主要構成部とともに説明する。まず、通常遊技状態において、遊技者は、遊技盤１０１の左側領域または中央領域に打ち出す遊技、いわゆる左打ちによる遊技をおこなって第１始動口１０５を狙う。遊技球が第１始動口１０５に入賞すると大当たり抽選をおこない、特別図柄表示部１１２を変動する。

大当たり抽選の抽選結果を示す特図１が大当たり図柄である場合、所定のインターバル時間が経過した後に、大当たり抽選の抽選結果に対応したラウンド数、大入賞口１０９を開放させる大当たり遊技をおこなう。

大当たり終了後は、特別図柄が「通常大当たり」を示す図柄であった場合、１００回の時短遊技状態に移行する。なお、１００回とは特別図柄の変動回数に相当する。時短遊技状態において、遊技者はゲート１０８を狙う。遊技球がゲート１０８を通過すると、普通図柄表示部１１３が変動する。

停止した普通図柄が当たり図柄の場合、電動チューリップ１０７を開放させる。なお、停止した普通図柄がはずれ図柄の場合、電動チューリップ１０７を開放させない。１００回の時短遊技状態の後には通常遊技状態に戻る。遊技球が電動チューリップ１０７を介して、第２始動口１０６に入賞すると、大当たり抽選をおこない、特図２が変動する。ここで、大当たり図柄である場合、大当たり遊技をおこなう。

また、特別図柄が「確変大当たり」を示す図柄であった場合、１００００回の確変遊技状態に移行する。なお、１００００回とは、次の大当たりに当選するまで遊技状態が変更されないようにするために、便宜上定めた数字である。確変遊技状態において、遊技者は時短遊技状態と同様の遊技をおこなう。なお、確変遊技状態において、「通常大当たり」に当選することにより、大当たり遊技を経て時短遊技状態に移行し、その後通常遊技状態へ移行する。

また、特別図柄が「潜確大当たり」を示す図柄であった場合、１００００回の潜確遊技状態に移行する。潜確遊技状態において、遊技者は通常遊技状態と同様の遊技をおこなう。

（ぱちんこ遊技機の機能的構成）
次に、図３を用いて、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機１００の機能的構成について説明する。図３は、本実施の形態にかかるぱちんこ遊技機１００の機能的構成を示したブロック図である。

図３において、ぱちんこ遊技機１００は、抽選部３０１と、変動部３０２と、演出選択部３０３と、演出実行部３０４と、割込演出部３０５と、を備えている。割込演出部３０５は、期間判定部３０６と、割込演出実行部３０７とを含む。

抽選部３０１は、遊技盤１０１上に設けられた始動領域に対する遊技球の入賞を検出した場合に、遊技者にとって有利な遊技状態とするか否かを判定する抽選をおこなう。始動領域とは、本実施の形態における第１始動口１０５および第２始動口１０６であるが、その形態はこれらに限るものではない。遊技者にとって有利な遊技状態とは、本実施の形態における大当たりおよび小当たりであるが、遊技者にとって有利であればいずれの遊技状態であってもよい。

変動部３０２は、抽選部３０１による抽選結果を示す図柄を変動させる。抽選結果を示す図柄とは、本実施の形態における特別図柄である。演出選択部３０３は、抽選部３０１による当たり抽選の抽選結果を用いて、図柄の変動中におこなう変動演出を選択する。

演出実行部３０４は、演出選択部３０３によって選択された変動演出を、変動部３０２による図柄の変動中におこなう。変動演出をおこなうとは、本実施の形態においては、画像表示部１０４やスピーカ２５４に画像データや音声データを出力することであるが、これに限るものではない。

割込演出部３０５は、図柄の変動とは関連のない所定の条件を満たす場合に、当該所定の条件を満たす時点を基準としたタイミングにて、演出実行部３０４によっておこなわれている変動演出に割込実行する割込演出をおこなう。図柄の変動とは関連のない所定の条件とは、例えば、普通図柄変動の開始や、普通図柄変動の停止や、遊技者からの操作の受付や、始動口への遊技球の入賞などである。本実施の形態においては、普通図柄が変動停止することを、図柄の変動と関連のない所定の条件としている。また、予め定められた規定時間の経過を所定の条件としてもよい。

期間判定部３０６は、上述した所定の条件を満たす時点が、演出実行部３０４によって割込演出の割込を禁止する割込禁止演出がおこなわれている割込禁止期間であるか否かを判定する。割込禁止演出とは、予め設定された演出であり、例えば、特別図柄の変動を開始した旨や変動を停止した旨を遊技者に報知する演出や、リーチに突入することを遊技者に報知する演出などである。また、演出毎に優先度が予め決定されており、割込演出よりも高い優先度を有する演出を割込禁止演出としてもよい。

本実施の形態において、割込演出は連続予告演出の突入時におこなう突入演出であり、割込禁止演出は変動開始演出、および変動停止演出である。すなわち、本実施の形態における割込禁止期間は、変動開始演出がおこなわれている演出図柄開始期間および、変動停止演出がおこなわれている演出図柄停止期間である。

本実施の形態においては、演出図柄開始期間は変動開始から２秒後までの期間であり、演出図柄停止期間は特別図柄の変動停止時点より２秒前から変動停止時点までの期間である。そのため、特別図柄の変動開始からの２秒間と、特別図柄の変動停止より２秒前から特別図柄の変動停止時点までの期間と、を割込禁止期間とする。

割込演出実行部３０７は、期間判定部３０６によって上述した所定の条件を満たす時点が割込禁止期間でないと判定された場合、当該時点にて割込演出を実行する一方、当該時点が割込禁止期間であると判定された場合、割込禁止期間以外の期間にて割込演出を実行する。割込禁止期間以外の期間とは、割込禁止期間よりも前の期間であってもよいし、また、割込禁止期間の後の期間であってもよい。

また、ぱちんこ遊技機１００は、開閉自在な始動領域と、遊技球が通過可能な特定領域と、開閉抽選部３０８と、開閉図柄変動部３０９と、を備えている。開閉自在な始動領域とは、本実施の形態における電動チューリップ１０７が開放自在な第２始動口１０６である。遊技球が通過可能な特定領域とは、本実施の形態におけるゲート１０８である。

開閉抽選部３０８は、特定領域を遊技球が通過した場合に、始動領域を開放状態とするか否かを決定する抽選をおこなう。始動領域を開放状態とするか否かを決定する抽選とは、本実施の形態における普通図柄抽選である。

開閉図柄変動部３０９は、開閉抽選部３０８による抽選結果を示す開閉図柄を変動させる。開閉図柄とは、本実施の形態における普通図柄である。その際、期間判定部３０６は、開閉図柄変動部３０９による開閉図柄の変動停止時点を上述した所定の条件を満たす時点とし、当該時点が割込禁止期間中であるか否かを判定する。

割込禁止演出は、遊技盤１０１上に設けられた画像表示部１０４に図柄の変動を開始する旨を示す変動開始演出、または図柄の変動を停止する旨を示す変動停止演出である。変動開始演出とは、本実施の形態において、演出図柄の変動表示を開始する演出であり、また、変動停止演出とは、演出図柄の変動停止を表示する演出である。

なお、抽選部３０１と、変動部３０２と、開閉抽選部３０８と、開閉図柄変動部３０９とは、主制御部２０１のＣＰＵ２１１によって実現される。すなわち、主制御部２０１のＣＰＵ２１１が当たり抽選プログラムや、特別図柄変動プログラムや、普通図柄抽選プログラムや、普通図柄変動プログラムなどの各種プログラムを実行することにより、各部を実現する。

また、演出選択部３０３と、割込演出部３０５と、期間判定部３０６とは、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１によって実現される。すなわち、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１が演出統括プログラム、連続予告演出実行プログラム、普図演出制御プログラム、期間判定プログラムなどの各種プログラムを実行することにより、各部を実現する。

また、演出実行部３０４と、割込演出部３０５と、割込演出実行部３０７とは、画像・音声制御部２０２ｂのＣＰＵ２５１によって実現される。すなわち、画像・音声制御部２０２ｂのＣＰＵ２５１が普図演出画像表示プログラムや連続予告切替プログラムなどの各種プログラムを実行することにより、各部を実現する。

（タイマ割込処理）
図４は、主制御部２０１が実行するタイマ割込処理の処理内容を示すフローチャートである。例えば、タイマ割込処理は、予め設定された周期にて、メイン処理に割り込み実行される。図４に示すように、タイマ割込処理において主制御部２０１は、まず、乱数更新処理を実行する（ステップＳ４０１）。公知の技術のため詳細な説明および図示は省略するが、例えば、乱数更新処理では、第１大当たり抽選や第２大当たり抽選に用いる大当たり乱数などの更新をおこなう。

次に、主制御部２０１は、スイッチ処理を実行する（ステップＳ４０２）。スイッチ処理には、第１始動口１０５、第２始動口１０６への遊技球の入賞を検出して、入賞時の乱数を取得する始動口ＳＷ処理などがあり、その詳細は図９に後述する。また、大入賞口１０９、普通入賞口１１０への遊技球の入賞を検出して、入賞した入賞口に対応する賞球コマンドをセットする。

次に、主制御部２０１は、図柄処理を実行する（ステップＳ４０３）。ここで、図柄処理は、特別図柄に関する特別図柄処理と、普通図柄に関する普通図柄処理とからなる。特別図柄処理では特別図柄を変動／停止表示させるとともに、大当たり抽選をおこなう（図１１参照）。普通図柄処理では普通図柄を変動／停止表示させるとともに、普通図柄抽選をおこなう（図６−１参照）。

図柄処理を実行すると、主制御部２０１は、電動役物処理を実行する（ステップＳ４０４）。電動役物処理では、電動チューリップソレノイド２３１、大入賞口ソレノイド２３２などの主制御部２０１に接続された各種電動役物の動作制御をおこなう。大入賞口ソレノイド２３２の動作制御をおこなう大入賞口処理の詳細については、図１６に後述する。電動チューリップソレノイド２３１の動作制御をおこなう電チュー処理の詳細については、図７に後述する。

次に、主制御部２０１は、賞球に関する賞球処理を実行して（ステップＳ４０５）、上記の処理によりＲＡＭ２１３にセットされたコマンドを演出制御部２０２などに対して出力する出力処理を実行し（ステップＳ４０６）、タイマ割込処理を終了する。タイマ割込処理を終了すると、主制御部２０１は、メイン処理へ戻る。

（ゲートＳＷ処理）
次に、図５を用いて、主制御部２０１がおこなうゲートＳＷ処理について説明する。図５は、主制御部がおこなうゲートＳＷ処理を示したフローチャートである。このゲートＳＷ処理は、図４のステップＳ４０２に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。

図５において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、ゲート１０８のゲートＳＷ２２３がＯＮであるか否かの判定をおこない（ステップＳ５０１）、ゲートＳＷ２２３がＯＦＦである場合（ステップＳ５０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ゲートＳＷ２２３がＯＮである場合（ステップＳ５０１：Ｙｅｓ）、ゲートＳＷ２２３の検知回数をカウントしたゲートカウンタのカウント値Ｇが、「４」より小さいか否かの判定をおこなう（ステップＳ５０２）。

カウント値Ｇが「４」以上である場合（ステップＳ５０２：Ｎｏ）、すなわち、カウント値Ｇが「４」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｇが「４」より小さい場合（ステップＳ５０２：Ｙｅｓ）、カウント値Ｇに「１」を加算する（ステップＳ５０３）。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をＲＡＭ２１３に格納し（ステップＳ５０４）、処理を終了する。

（普通図柄処理）
次に、図６−１を用いて、主制御部２０１がおこなう普通図柄処理について説明する。図６−１は、主制御部がおこなう普通図柄処理を示したフローチャートである。この普通図柄処理は、図４のステップＳ４０３に示した図柄処理に含まれる処理内容である。

図６−１において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、補助遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ６０１）。補助遊技フラグは、電動チューリップ１０７の開放を示すものであり、具体的には、変動停止した際の普通図柄が当たり図柄である場合に、ＯＮに設定されるものである。

補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ６０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ６０１：Ｎｏ）、普通図柄が変動中であるか否かを判定する（ステップＳ６０２）。普通図柄が変動中である場合（ステップＳ６０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ６１０に移行する。普通図柄が変動中ではない場合（ステップＳ６０２：Ｎｏ）、ゲートカウンタのカウント値Ｇが、「１」以上であるか否かの判定をおこなう（ステップＳ６０３）。

カウント値Ｇが「１」以上ではない場合（ステップＳ６０３：Ｎｏ）、すなわち、カウント値Ｇが「０」である場合、そのまま処理を終了する。カウント値Ｇが「１」以上である場合（ステップＳ６０３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｇから「１」を減じたものを新たなカウント値Ｇとする（ステップＳ６０４）。そして、当たり乱数判定処理を実行する（ステップＳ６０５）。当たり乱数判定処理は、遊技球がゲート１０８を通過した際に取得された乱数が当たりであるか否かを判定する処理である。

この後、停止図柄設定処理を実行する（ステップＳ６０６）。停止図柄設定処理は、当たり乱数判定処理における判定結果に応じて停止させる図柄を設定する処理である。そして、変動時間設定処理を実行する（ステップＳ６０７）。変動時間設定処理は、図６−２に示す普通図柄変動時間設定テーブルを用いて、遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を設定する処理である。

この後、変動を開始し（ステップＳ６０８）、普通図柄の変動を開始した旨を示す普図変動開始コマンドをセットする（ステップＳ６０９）。普図変動開始コマンドは、図４のステップＳ４０６において演出統括部２０２ａに出力される。なお、普通図柄抽選に当選した場合、普図変動開始コマンドには普通図柄抽選に当選した旨を示す普図当選情報が含まれる。

その後、変動時間が終了したか否かを判定する（ステップＳ６１０）。変動時間が終了していない場合（ステップＳ６１０：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。変動時間が終了した場合（ステップＳ６１０：Ｙｅｓ）、普通図柄の変動を停止させる（ステップＳ６１１）。

そして、普通図柄の変動を停止した旨を示す普図変動停止コマンドをセットし（ステップＳ６１２）、停止した普通図柄が当たりであるか否かの判定をおこなう（ステップＳ６１３）。普図変動停止コマンドは、図４のステップＳ４０６において演出統括部２０２ａに出力される。

ステップＳ６１３において、停止した普通図柄が当たりではない場合（ステップＳ６１３：Ｎｏ）、すなわち、はずれである場合、そのまま処理を終了する。停止した普通図柄が当たりである場合（ステップＳ６１３：Ｙｅｓ）、補助遊技フラグをＯＮにし（ステップＳ６１４）、処理を終了する。

（普通図柄変動時間設定テーブルの一例）
次に、図６−２を用いて、普通図柄変動時間設定テーブルの一例について説明する。図６−２は、普通図柄変動時間設定テーブルの一例を示した説明図である。図６−２に示す普通図柄変動時間設定テーブル６２０は、変動時間設定処理（図６−１のステップＳ６０７参照）において用いられるテーブルである。

普通図柄変動時間設定テーブル６２０は、時短フラグ６２１と、変動時間６２２と、を含む。時短フラグ６２１は、時短付き遊技状態であることを示す時短フラグがＯＮであるかＯＦＦであるかを示している。変動時間６２２は、時短フラグ６２１に対応した普通図柄を変動させる時間である。

例えば、時短フラグ６２１がＯＦＦである場合、変動時間６２２は１２．０秒である。また、時短フラグ６２１がＯＮである場合、変動時間６２２は２．０秒である。これにより、時短無し遊技状態よりも時短付き遊技状態の方が、普通図柄の変動時間が短い構成である。

（電チュー処理）
次に、図７を用いて、主制御部２０１がおこなう電チュー（電動チューリップ）処理について説明する。図７は、主制御部がおこなう電チュー処理を示したフローチャートである。この電チュー処理は、図４のステップＳ４０４に示した電動役物処理に含まれる処理内容である。図７において、ＣＰＵ２１１は、電動チューリップ１０７の開放を示す補助遊技フラグがＯＮであるか否かの判定をおこなう（ステップＳ７０１）。なお、補助遊技フラグは、図６−１に示した普通図柄処理において設定されるフラグである（図６−１のステップＳ６１４参照）。

補助遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ７０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。補助遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ７０１：Ｙｅｓ）、電動チューリップ１０７が開放中であるか否かを判定する（ステップＳ７０２）。電動チューリップ１０７が開放中ではない場合（ステップＳ７０２：Ｎｏ）、開放パターン設定処理を実行する（ステップＳ７０３）。

開放パターン設定処理は、遊技状態に応じて電動チューリップ１０７を開放させるパターンを設定する処理であり、図８に後述する開放パターン設定テーブルが用いられる。この後、電動チューリップ１０７の開放を開始する（ステップＳ７０４）。そして、開放が終了したか否かを判定し（ステップＳ７０５）、開放が終了していない場合（ステップＳ７０５：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

開放が終了した場合（ステップＳ７０５：Ｙｅｓ）、補助遊技フラグをＯＦＦにし（ステップＳ７０６）、処理を終了する。ステップＳ７０２において、電動チューリップ１０７が開放中である場合（ステップＳ７０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ７０５に移行する。

（開放パターン設定テーブルの一例）
次に、図８を用いて、開放パターン設定テーブルの一例について説明する。図８は、開放パターン設定テーブルの一例を示した説明図である。図８において、開放パターン設定テーブル８００は、開放パターン設定処理（図７のステップＳ７０３参照）において用いられるテーブルである。

開放パターン設定テーブル８００は、時短フラグ８０１と、開放時間・回数８０２と、を含む。時短フラグ８０１は、時短付き遊技状態であることを示す時短フラグがＯＮであるかＯＦＦであるかを示している。開放時間・回数８０２は、普通図柄抽選において１回当たる毎に電動チューリップ１０７を開放する時間および開放する回数を示している。例えば、時短フラグ８０１がＯＦＦであるとき、開放時間・回数８０２は、０．１５秒×１回である。また、時短フラグ８０１がＯＮであるとき、開放時間・回数８０２は、１．８秒×３回である。

（始動口ＳＷ処理）
次に、図９を用いて、主制御部２０１が実行する始動口ＳＷ処理について説明する。図９は、主制御部が実行する始動口ＳＷ処理を示したフローチャートである。この始動口ＳＷ処理は、図４のステップＳ４０２に示したスイッチ処理に含まれる処理内容である。

図９において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、第１始動口１０５の第１始動口ＳＷ２２１がＯＮであるか否かの判定をおこない（ステップＳ９０１）、第１始動口ＳＷ２２１がＯＮであると判定した場合（ステップＳ９０１：Ｙｅｓ）、第１始動口ＳＷ２２１の検知回数をカウントした第１始動口検知カウンタのカウント値Ｕ１が、「４」より小さいか否かの判定をおこなう（ステップＳ９０２）。

カウント値Ｕ１が「４」より小さい場合（ステップＳ９０２：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ１に「１」を加算する（ステップＳ９０３）。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をＲＡＭ２１３に記憶する（ステップＳ９０４）。なお、乱数は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数などである。大当たり乱数は、大当たり、小当たり、またははずれのいずれかを決定するものであり、例えば、「０」〜「３９９」の４００個の乱数から一つの当たり乱数が無作為に取得される。

図柄乱数は、大当たりの種類（高確率遊技状態への移行の有無、長当たりまたは短当たり、時短遊技の有無）を決定するものであり、例えば、「０」〜「２４９」の２５０個の乱数から一つの図柄乱数が無作為に取得される。

リーチ乱数は、大当たり抽選の抽選結果がはずれである場合に、リーチの有無を決定するものであり、例えば、「０」〜「２４９」の２５０個の乱数から一つのリーチ乱数が無作為に取得される。変動パターン乱数は、変動パターンを決定するものであり、例えば、「０」〜「９９」の１００個の乱数から一つの変動パターン乱数が無作為に取得される。

この後、事前判定処理をおこない（ステップＳ９０５）、第１始動口１０５への遊技球の入賞を示す保留数１が増加した旨を示す保留数１増加コマンドをセットする（ステップＳ９０６）。事前判定処理の詳細については、図１０において後述する。ステップＳ９０１において、第１始動口ＳＷ２２１がＯＮではない場合（ステップＳ９０１：Ｎｏ）、ステップＳ９０７に移行する。ステップＳ９０２において、カウント値Ｕ１が「４」であると判定した場合（ステップＳ９０２：Ｎｏ）、ステップＳ９０７に移行する。

ステップＳ９０７では、第２始動口１０６の第２始動口ＳＷ２２２がＯＮであるか否かの判定をおこない（ステップＳ９０７）、第２始動口ＳＷ２２２がＯＦＦであると判定した場合（ステップＳ９０７：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。また、第２始動口ＳＷ２２２がＯＮであると判定した場合（ステップＳ９０７：Ｙｅｓ）、第２始動口ＳＷ２２２の検知回数をカウントした第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が、「４」より小さいか否かの判定をおこなう（ステップＳ９０８）。

カウント値Ｕ２が「４」より小さい場合（ステップＳ９０８：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２に「１」を加算する（ステップＳ９０９）。そして、乱数を取得するとともに、取得した乱数をＲＡＭ２１３に記憶する（ステップＳ９１０）。また、ステップＳ９０８において、カウント値Ｕ２が「４」であると判定した場合（ステップＳ９０８：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ９１０の処理の後、事前判定処理をおこない（ステップＳ９１１）、第２始動口１０６への遊技球の入賞を示す保留数２が増加した旨を示す保留数２増加コマンドをセットし（ステップＳ９１２）、処理を終了する。

（事前判定処理）
次に、図１０を用いて、主制御部２０１が実行する事前判定処理について説明する。事前判定処理は、図９のステップＳ９０５およびステップＳ９１１に示した処理である。図１０は、主制御部が実行する事前判定処理を示したフローチャートである。事前判定処理において、まず、高確率遊技状態か否かを判定する（ステップＳ１００１）。

ステップＳ１００１において、高確率遊技状態であると判定した場合（ステップＳ１００１：Ｙｅｓ）、「高確率時乱数判定テーブル」を選択し（ステップＳ１００２）、各乱数判定をおこなう（ステップＳ１００３）。「高確率時乱数判定テーブル」とは、高確率遊技状態における乱数判定に用いる各テーブル（大当たり乱数判定テーブル、リーチ乱数判定テーブル、変動パターン乱数判定テーブル）である。また、乱数判定は、大当たり乱数判定、第１始動口１０５への入賞による大当たり時の図柄乱数の判定、第２始動口１０６への入賞による大当たり時の図柄乱数の判定、リーチ乱数判定、変動パターン乱数判定などである。

その後、ステップＳ１００３の判定結果を事前判定情報として記憶し（ステップＳ１００４）、そのまま処理を終了する。なお、記憶された事前判定情報は、図９のステップＳ９０６およびステップＳ９１２に示した保留数増加コマンドによって演出統括部２０２ａへ送信される。

また、ステップＳ１００１において、高確率遊技状態でないと判定した場合には（ステップＳ１００１：Ｎｏ）、「低確率時乱数判定テーブル」を選択し（ステップＳ１００５）、ステップＳ１００３をおこなう。「低確率時乱数判定テーブル」とは、低確率遊技状態における乱数判定に用いる各テーブル（大当たり乱数判定テーブル、リーチ乱数判定テーブル、変動パターン乱数判定テーブル）である。

（特別図柄処理）
次に、図１１を用いて、主制御部２０１が実行する特別図柄処理について説明する。図１１は、主制御部が実行する特別図柄処理を示すフローチャートである。この特別図柄処理は、図４に示したステップＳ４０３の図柄処理に含まれる処理内容である。

図７において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、当たり遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ１１０１）。当たり遊技フラグは、ステップＳ１１１４に示す停止中処理において、停止している特別図柄が当たりを示すものである場合に設定されるフラグである。

当たり遊技フラグがＯＮであれば（ステップＳ１１０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがＯＮでなければ（ステップＳ１１０１：Ｎｏ）、特別図柄の変動中であるか否かを判定し（ステップＳ１１０２）、変動中である場合（ステップＳ１１０２：Ｙｅｓ）、ステップＳ１１１１に移行する。変動中ではない場合（ステップＳ１１０２：Ｎｏ）、第２始動口１０６に入賞した遊技球の保留数としての第２始動口検知カウンタのカウント値Ｕ２が最低１個あるか否かを判定する（ステップＳ１１０３）。

カウント値Ｕ２が１個以上ある場合（ステップＳ１１０３：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ２を１個分減算したものを新たな保留数とし（ステップＳ１１０４）、ステップＳ１１０７に移行する。ステップＳ１１０３において、カウント値Ｕ２が１個以上ない場合（ステップＳ１１０３：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ２＝０」の場合、第１始動口１０５に入賞した遊技球の保留数としての第１始動口検知カウンタのカウント値Ｕ１が最低１個あるか否かを判定する（ステップＳ１１０５）。カウント値Ｕ１が１個以上ない場合（ステップＳ１１０５：Ｎｏ）、すなわち「Ｕ１＝０」の場合、そのまま処理を終了する。

カウント値Ｕ１が１個以上ある場合（ステップＳ１１０５：Ｙｅｓ）、カウント値Ｕ１を１個分減算したものを新たな保留数とし（ステップＳ１１０６）、ステップＳ１１０７に移行する。ステップＳ１１０７では、大当たり判定処理をおこなう（ステップＳ１１０７）。大当たり判定処理は、遊技球が第１始動口１０５または第２始動口１０６に入賞した際に取得した大当たり乱数が、予め設定される大当たり乱数に一致するか否かを判定する処理であり、その詳細は図１２に後述する。

なお、実施の形態においては、ステップＳ１１０３〜ステップＳ１１０６に示したように、第１始動口１０５に入賞した遊技球よりも、第２始動口１０６に入賞した遊技球が先に消化されるようになっている。この後、変動パターン選択処理をおこなう（ステップＳ１１０８）。この変動パターン選択処理は、大当たり判定処理の判定結果に応じて、特別図柄の変動パターンを選択する処理であり、その詳細は、図１３に後述する。

この後、特別図柄の変動を開始する（ステップＳ１１０９）。さらに、変動開始コマンドをＲＡＭ２１３にセットする（ステップＳ１１１０）。そして、特別図柄の変動時間が、変動パターン選択処理によって選択された変動時間を経過したか否かを判定する（ステップＳ１１１１）。変動時間経過していない場合には（ステップＳ１１１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

変動時間経過した場合には（ステップＳ１１１１：Ｙｅｓ）、特別図柄の変動を停止するとともに（ステップＳ１１１２）、変動停止コマンドをセットする（ステップＳ１１１３）。この後、停止中処理を実行し（ステップＳ１１１４）、処理を終了する。なお、停止中処理は、停止している特別図柄が当たりを示すものである場合に当たり遊技フラグを設定したり、時短遊技状態を示す時短フラグを時短残余回数に応じてＯＦＦにしたりする処理であり、その詳細は図１５に後述する。

（大当たり判定処理）
次に、図１２を用いて、大当たり判定処理の処理手順について説明する。図１２は、大当たり判定処理の処理手順を示すフローチャートである。大当たり判定処理とは、図７のステップＳ１１０７に示した処理である。

大当たり判定処理において、まず、大当たり乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１２０１）。大当たり乱数判定処理では、大当たり乱数判定テーブルを用いて、遊技球が第１始動口１０５または第２始動口１０６に入賞した際に取得した大当たり乱数が、大当たりであるか、小当たりであるか、はずれであるか、を判定する。

ステップＳ１２０１の後、大当たり乱数判定処理の判定結果が大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１２０２）。大当たりである場合（ステップＳ１２０２：Ｙｅｓ）、遊技状態を参照し（ステップＳ１２０３）、大当たり図柄乱数テーブルをセットする（ステップＳ１２０４）。大当たり図柄乱数テーブルとは、後述するステップＳ１２０５において、図柄乱数がいずれの種類の大当たりを示すかを判定する際に用いるテーブルである。

ステップＳ１２０４の後、図柄乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１２０５）。図柄乱数判定処理とは、図柄乱数判定テーブルを用いて、遊技球が第１始動口１０５または第２始動口１０６に入賞した際に取得した図柄乱数が、いずれの種類の大当たりを示すかを判定する処理である。ステップＳ１２０５の後、大当たり図柄をセットし（ステップＳ１２０６）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ１２０２において、大当たりでないと判定した場合（ステップＳ１２０２：Ｎｏ）、小当たりであるか否かを判定し（ステップＳ１２０７）、小当たりである場合（ステップＳ１２０７：Ｙｅｓ）、小当たり図柄をセットし（ステップＳ１２０８）、そのまま処理を終了する。また、ステップＳ１２０７において、小当たりでない場合（ステップＳ１２０７：Ｎｏ）、はずれ図柄をセットし（ステップＳ１２０９）、そのまま処理を終了する。

（変動パターン選択処理）
次に、図１３を用いて、変動パターン選択処理について説明する。図１３は、変動パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。変動パターン選択処理とは、図１１のステップＳ１１０８において示した処理である。

変動パターン選択処理において、まず、当たりであるか否かを判定し（ステップＳ１３０１）、当たりである場合（ステップＳ１３０１：Ｙｅｓ）、当たり用変動パターンテーブルをセットする（ステップＳ１３０２）。当たり用変動パターンテーブルとは、当たりの種類毎に設けられた変動パターンを選択する際に用いられるテーブルであり、その詳細は図１４−１に後述する。

ステップＳ１３０１において、当たりでない場合（ステップＳ１３０１：Ｎｏ）、リーチ乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１３０３）。リーチ乱数判定処理とは、取得したリーチ乱数を用いて、リーチの有無を決定する処理である。その後、リーチであるか否かを判定し（ステップＳ１３０４）、リーチである場合（ステップＳ１３０４：Ｙｅｓ）、リーチ用変動パターンテーブルをセットする（ステップＳ１３０５）。リーチ用変動パターンテーブルとは、リーチにおける変動パターンを選択する際に用いられるテーブルであり、その詳細は図１４−２に後述する。

また、ステップＳ１３０４において、リーチでないと判定した場合、すなわち、はずれである場合（ステップＳ１３０４：Ｎｏ）、はずれ用変動パターンテーブルをセットする（ステップＳ１３０６）。はずれ用変動パターンテーブルとは、はずれにおける変動パターンを選択する際に用いられるテーブルであり、その詳細は図１４−３に後述する。

ステップＳ１３０２、ステップＳ１３０５、ステップＳ１３０６において、変動パターンテーブルをセットした後、変動パターン乱数判定処理をおこなう（ステップＳ１３０７）。変動パターン乱数判定処理とは、取得した変動パターン乱数および各変動パターンテーブルを用いて、変動パターンを選択する処理である。その後、変動パターンを設定し（ステップＳ１３０８）、そのまま処理を終了する。

（変動パターンテーブル）
次に、図１４−１、図１４−２、図１４−３を用いて、変動パターンテーブルについて説明する。各変動パターンテーブルは、当たりの種類１４０１と、変動パターン１４０２と、変動時間１４０３と、保留球数１４０４と、を含む。

当たりの種類１４０１は、当選した当たりの種類であり、確変大当たりと、通常大当たりと、潜確大当たりと、小当たりと、がある。変動パターン１４０２は、変動時間毎に特別図柄の変動をパターン化したものである。変動時間１４０３は、変動パターン１４０２に対する特別図柄の変動時間である。保留球数１４０４は、大当たり抽選の抽選結果がはずれである場合の保留球の数である。

（当たり用変動パターンテーブル）
図１４−１は、当たり用変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。図１４−１に示す当たり用変動パターンテーブル１４１０は、図１３のステップＳ１３０２において当たりである場合にセットされる変動パターンテーブルである。

例えば、図１４−１の当たり用変動パターンテーブル１４１０において、当たりの種類１４０１が確変大当たりである場合、変動時間１４０３が１２０秒である変動パターン１４０２のＰ１０、または変動時間１４０３が９０秒である変動パターン１４０２のＰ１１が選択される。また、当たりの種類１４０１が通常大当たりである場合、変動時間１４０３が１２０秒である変動パターン１４０２のＰ２０、または変動時間１４０３が９０秒である変動パターン１４０２のＰ２１が選択される。

また、当たりの種類１４０１が潜確大当たりである場合、変動時間１４０３が１２０秒である変動パターン１４０２のＰ３０、または変動時間１４０３が９０秒である変動パターン１４０２のＰ３１が選択される。また、当たりの種類１４０１が小当たりである場合、変動時間１４０３が１２０秒である変動パターン１４０２のＰ４０、または変動時間１４０３が９０秒である変動パターン１４０２のＰ４１が選択される。

（リーチ用変動パターンテーブル）
図１４−２は、リーチ用変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。図１４−２に示すリーチ用変動パターンテーブル１４２０は、図１３のステップＳ１３０５においてリーチである場合にセットされる変動パターンテーブルである。

例えば、図１４−２のリーチ用変動パターンテーブル１４２０においては、変動時間１４０３が１２０秒である変動パターン１４０２のＰ５０、または変動時間１４０３が９０秒である変動パターン１４０２のＰ５１が選択される。

（はずれ用変動パターンテーブル）
図１４−３は、はずれ用変動パターンテーブルの一例を示した説明図である。図１４−３に示すはずれ用変動パターンテーブル１４３０は、図１３のステップＳ１３０６においてはずれである場合にセットされる変動パターンテーブルである。

例えば、図１４−３のはずれ用変動パターンテーブル１４３０においては、保留球数１４０４が「０」〜「２」のいずれかである場合、変動時間１４０３が１３秒である変動パターン１４０２のＰ６０が選択される。また、保留球数１４０４が「３」である場合、変動時間１４０３が８秒である変動パターン１４０２のＰ６１が選択され、保留球数１４０４が「４」である場合、変動時間１４０３が３秒である変動パターン１４０２のＰ６２が選択される。

（停止中処理）
次に、主制御部２０１がおこなう停止中処理について説明する。図１５は、主制御部がおこなう停止中処理を示したフローチャートである。図１５において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、まず、時短フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ１５０１）。なお、時短フラグは、図１７に後述する遊技状態設定処理にて設定されるフラグである。時短フラグがＯＮではない場合（ステップＳ１５０１：Ｎｏ）、ステップＳ１５０５に移行する。

時短フラグがＯＮである場合（ステップＳ１５０１：Ｙｅｓ）、時短遊技残余回数Ｊから「１」減算した値を新たな時短遊技残余回数Ｊとする（ステップＳ１５０２）。なお、時短遊技残余回数Ｊは、時短遊技状態における遊技の残余回数を示しており、通常大当たり後に、例えば１００回にセットされる数値である。時短遊技残余回数Ｊのセットについては、遊技状態設定処理（図１７を参照）にて後述する。この後、時短遊技残余回数Ｊが「０」であるか判定する（ステップＳ１５０３）。

時短遊技残余回数Ｊが「０」である場合（ステップＳ１５０３：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＦＦにする（ステップＳ１５０４）。時短遊技残余回数Ｊが「０」ではない場合（ステップＳ１５０３：Ｎｏ）、ステップＳ１５０５に移行する。ステップＳ１５０５では、高確率遊技状態を示す高確率フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ１５０５）。

ステップＳ１５０５において、高確率フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ１５０５：Ｎｏ）、ステップＳ１５０９に移行する。高確率フラグがＯＮである場合（ステップＳ１５０５：Ｙｅｓ）、高確率遊技残余回数Ｘから「１」減算した値を新たな高確率遊技残余回数Ｘとする（ステップＳ１５０６）。

高確率遊技残余回数Ｘは、具体的には、確変遊技状態または潜確遊技状態における遊技の残余回数を示しており、確変大当たり、潜確大当たり終了後にそれぞれ、例えば１００００回にセットされる数値である。なお、「１００００」という数値は、次の大当たりに当選するまで高確率遊技状態が変更されないようにするために、便宜上定めた数字である。高確率遊技残余回数Ｘのセットについては、遊技状態設定処理（図１７を参照）にて後述する。

この後、高確率遊技残余回数Ｘが「０」であるか判定し（ステップＳ１５０７）、高確率遊技残余回数Ｘが「０」である場合（ステップＳ１５０７：Ｙｅｓ）、高確率フラグをＯＦＦにする（ステップＳ１５０８）。高確率遊技残余回数Ｘが「０」ではない場合（ステップＳ１５０７：Ｎｏ）、ステップＳ１５０９に移行する。

ステップＳ１５０９では、停止した特別図柄が大当たりであるか否かを判定し、大当たりではない場合（ステップＳ１５０９：Ｎｏ）、停止した特別図柄が小当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１５１０）。停止した特別図柄が小当たりではない場合（ステップＳ１５１０：Ｎｏ）、処理を終了する。停止した特別図柄が小当たりである場合（ステップＳ１５１０：Ｙｅｓ）、小当たり遊技フラグをＯＮにし（ステップＳ１５１１）、当たりのオープニングを開始する（ステップＳ１５１２）。この後、オープニングコマンドをセットし（ステップＳ１５１３）、処理を終了する。

また、ステップＳ１５０９において、停止した特別図柄が大当たり図柄である場合（ステップＳ１５０９：Ｙｅｓ）、１ラウンドにおける大入賞口１０９の開放時間が長い長当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１５１４）。長当たりである場合（ステップＳ１５１４：Ｙｅｓ）、長当たり遊技フラグをＯＮにし（ステップＳ１５１５）、ステップＳ１５１７に移行する。

長当たりではない場合（ステップＳ１５１４：Ｎｏ）、短当たり遊技フラグをＯＮにし（ステップＳ１５１６）、ステップＳ１５１７に移行する。ステップＳ１５１７では、時短遊技残余回数Ｊまたは高確率遊技残余回数Ｘを「０」にする（ステップＳ１５１７）。この後、時短フラグまたは高確率フラグをＯＦＦにし（ステップＳ１５１８）、ステップＳ１５１２に移行する。

なお、上述した処理によって、時短フラグおよび高確率フラグがともにＯＮになっているときは確変遊技状態となっており、時短フラグがＯＮであり、かつ、高確率フラグがＯＦＦになっているときは時短遊技状態となっている。また、時短フラグがＯＦＦであり、かつ、高確率フラグがＯＮになっているときは潜確遊技状態となっている。時短フラグおよび高確率フラグがともにＯＦＦになっているときは通常遊技状態となっている。

（大入賞口処理）
次に、図１６を用いて、主制御部２０１がおこなう大入賞口処理について説明する。図１６は、主制御部がおこなう大入賞口処理を示したフローチャートである。この大入賞口処理は、図４のステップＳ４０４に示した電動役物処理に含まれる一処理である。

図１６において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、当たり遊技フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ１６０１）。なお、当たり遊技フラグは、図１５に示した停止中処理にて設定される、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグまたは小当たり遊技フラグである。

ステップＳ１６０１において、当たり遊技フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ１６０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。当たり遊技フラグがＯＮである場合（ステップＳ１６０１：Ｙｅｓ）、オープニング中であるか否かを判定する（ステップＳ１６０２）。ここで、オープニングとは、大入賞口１０９を開放する前の所定の時間をいう。

オープニング中であれば（ステップＳ１６０２：Ｙｅｓ）、所定のオープニング時間が経過したか判定する（ステップＳ１６０３）。オープニング時間が経過していない場合（ステップＳ１６０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

オープニング時間が経過していれば（ステップＳ１６０３：Ｙｅｓ）、ラウンド数／作動パターン設定処理を実行する（ステップＳ１６０４）。ラウンド数／作動パターン設定処理では、当たり遊技フラグに応じたラウンド数と大入賞口１０９の作動パターンが設定される。例えば大当たりの場合、ラウンド数を１５ラウンドに設定する。さらに、長当たりの場合には１ラウンド３０秒の作動パターンを設定し、短当たりの場合には１ラウンド０．１秒の作動パターンを設定する。また、小当たりの場合、ラウンド数を１ラウンドに設定し、１ラウンドを０．１秒×１５回とした作動パターンを設定する。

ステップＳ１６０４において、ラウンド数／作動パターン設定処理を実行した後、各ラウンドにおける大入賞口１０９への入賞カウント値Ｃを「０」にセットする（ステップＳ１６０５）。そして、ラウンド数Ｒを「１」加算した値を新たなラウンド数Ｒとする（ステップＳ１６０６）。この後、ラウンドを開始することを示すラウンド開始コマンドをセットする（ステップＳ１６０７）。さらに、大入賞口ソレノイド２３２を制御して、大入賞口１０９の作動を開始する（ステップＳ１６０８）。

そして、作動時間または作動パターンが終了したか否かを判定する（ステップＳ１６０９）。作動時間の終了とは、大入賞口１０９の作動を開始してから所定時間（３０秒または０．１秒）が経過することである。また、作動パターンの終了とは、小当たり時における０．１秒×１５回の作動パターンが終了することである。

作動時間または作動パターンが終了していないときには（ステップＳ１６０９：Ｎｏ）、大入賞口１０９への遊技球の入賞カウント値Ｃが規定数（例えば「１０」）であるか否かを判定する（ステップＳ１６１０）。入賞カウント値Ｃが規定数であるときには（ステップＳ１６１０：Ｙｅｓ）、大入賞口１０９の作動を終了させる（ステップＳ１６１１）。入賞カウント値Ｃが規定数ではないときには（ステップＳ１６１０：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ１６０９において、作動時間または作動パターンが終了したときには（ステップＳ１６０９：Ｙｅｓ）、ステップＳ１６１１へ移行し、大入賞口１０９の作動を終了させる。すなわち、大当たりの場合、大入賞口１０９は、作動時間の経過または所定の入賞数のいずれか一方が満たされた場合に作動を終了する。

なお、小当たりや、潜確大当たりなどの短当たりでは作動時間が０．１秒に設定されるため、この間に大入賞口１０９へ遊技球を入賞させることは困難である。すなわち、小当たりや短当たりは、賞球数がほとんどない当たりとなっている。

ステップＳ１６１１において大入賞口１０９の作動を終了させた後、最終ラウンドとなったか否かを判定する（ステップＳ１６１２）。例えば、ステップＳ１６０４のラウンド数設定処理において設定されたラウンド数Ｒが１５ラウンドであれば、「ラウンド数Ｒ＝１５」の場合に最終ラウンドとなる。また、小当たり時のように、ラウンド数設定処理において設定されたラウンド数Ｒが１ラウンドであれば、「ラウンド数Ｒ＝１」の場合に最終ラウンドとなる。

ステップＳ１６１２において最終ラウンドではないときには（ステップＳ１６１２：Ｎｏ）、処理を終了する。最終ラウンドであるときには（ステップＳ１６１２：Ｙｅｓ）、エンディングを開始する（ステップＳ１６１３）。ここで、エンディングは、大入賞口１０９の作動終了後の所定の演出用の時間をいう。

ステップＳ１６１３においてエンディングを開始した後、エンディングコマンドをセットする（ステップＳ１６１４）。そして、ラウンド数Ｒを「０」にセットし（ステップＳ１６１５）、エンディング時間が経過したか判定する（ステップＳ１６１６）。エンディング時間が経過していれば（ステップＳ１６１６：Ｙｅｓ）、遊技状態設定処理を実行する（ステップＳ１６１７）。なお、遊技状態設定処理については、図１７を用いて後述する。この後、当たり遊技フラグをＯＦＦにし（ステップＳ１６１８）、処理を終了する。エンディング時間が経過していなければ（ステップＳ１６１６：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

一方、ステップＳ１６０２において、オープニング中ではない場合には（ステップＳ１６０２：Ｎｏ）、エンディング中であるか否かを判定する（ステップＳ１６１９）。エンディング中である場合（ステップＳ１６１９：Ｙｅｓ）、ステップＳ１６１６に移行する。エンディング中ではない場合（ステップＳ１６１９：Ｎｏ）、大入賞口１０９が作動中であるか否かを判定する（ステップＳ１６２０）。大入賞口１０９が作動中ではない場合（ステップＳ１６２０：Ｎｏ）、ステップＳ１６０５に移行する。大入賞口１０９が作動中である場合（ステップＳ１６２０：Ｙｅｓ）、ステップＳ１６０９に移行する。

（遊技状態設定処理）
次に、図１７を用いて、主制御部２０１がおこなう遊技状態設定処理について説明する。図１７は、遊技状態設定処理を示したフローチャートである。なお、遊技状態設定処理は、図１６のステップＳ１６１７に示した処理である。図１７において、主制御部２０１のＣＰＵ２１１は、小当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１７０１）。

小当たりではない場合（ステップＳ１７０１：Ｎｏ）、通常大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１７０２）。通常大当たりである場合（ステップＳ１７０２：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＮにする（ステップＳ１７０３）。そして、時短遊技残余回数Ｊを「１００」にセットし（ステップＳ１７０４）、処理を終了する。

通常大当たりではない場合（ステップＳ１７０２：Ｎｏ）、確変大当たりであるか否かを判定する（ステップＳ１７０５）。確変大当たりである場合（ステップＳ１７０５：Ｙｅｓ）、時短フラグをＯＮにし（ステップＳ１７０６）、時短遊技残余回数Ｊを「１００００」にセットする（ステップＳ１７０７）。なお、この「１００００」の値は、次の大当たりに当選するまで遊技状態が変更されないようにするために、便宜上定めた数字である。

この後、高確率フラグをＯＮにするとともに（ステップＳ１７０８）、高確率遊技残余回数Ｘを「１００００」にセットし（ステップＳ１７０９）、処理を終了する。ステップＳ１７０５において、確変大当たりではない場合（ステップＳ１７０５：Ｎｏ）、すなわち、潜確大当たりである場合、ステップＳ１７０８に移行する。また、ステップＳ１７０１において、小当たりである場合（ステップＳ１７０１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。

（演出統括部が実行する演出タイマ割込処理）
次に、図１８を用いて、演出制御部２０２の演出統括部２０２ａが実行する演出タイマ割込処理について説明する。図１８は、演出統括部が実行する演出タイマ割込処理を示すフローチャートである。この演出タイマ割込処理は、演出統括部２０２ａが、起動中、所定期間（例えば４ｍｓ）毎に演出統括部２０２ａが実行する主演出制御処理に割り込み動作する処理である。

図１８において、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１は、主制御部２０１からコマンドを受信した際におこなうコマンド受信処理を実行する（ステップＳ１８０１）。なお、コマンド受信処理については、図１９−１および図１９−２を用いて後述する。さらに、演出ボタン１１９が押下された際におこなう演出ボタン処理を実行する（ステップＳ１８０２）。そして、画像・音声制御部２０２ｂまたはランプ制御部２０２ｃに対してコマンドを送信するコマンド送信処理を実行し（ステップＳ１８０３）、処理を終了する。

（コマンド受信処理）
次に、図１９−１および図１９−２を用いて、演出統括部２０２ａが実行するコマンド受信処理の詳細について説明する。コマンド受信処理とは、図１８のステップＳ１８０１に示した処理である。図１９−１および図１９−２は、演出統括部が実行するコマンド受信処理の処理手順を示すフローチャートである。

図１９−１および図１９−２において、まず、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１は、保留数増加コマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ１９０１）。保留数増加コマンドとは、主制御部２０１から出力されるコマンドであり、図９のステップＳ９０６またはステップＳ９１２においてセットされるコマンドである。

保留数増加コマンドを受信していない場合（ステップＳ１９０１：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９０５をおこなう。保留数増加コマンドを受信している場合（ステップＳ１９０１：Ｙｅｓ）、保留数増加コマンドに含まれる事前判定情報を記憶し（ステップＳ１９０２）、連続予告演出開始処理をおこなう（ステップＳ１９０３）。連続予告演出開始処理とは、連続予告演出をおこなうか否かを抽選により決定する処理であり、その詳細は図２０に後述する。

ステップＳ１９０３の後、保留増加コマンドをセットする（ステップＳ１９０４）。保留増加コマンドとは、保留球数の増加情報を含むコマンドであり、画像・音声制御部２０２ｂに送信される。その後、主制御部２０１から普通図柄の変動開始を示す普図変動開始コマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ１９０５）。なお、普図変動開始コマンドは、主制御部２０１による普通図柄処理においてセットされたコマンドである（図６−１のステップＳ６０９参照）。

普図変動開始コマンドを受信していない場合（ステップＳ１９０５：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９０７をおこなう。ステップＳ１９０５において、普図変動開始コマンドを受信した場合（ステップＳ１９０５：Ｙｅｓ）、普図演出を開始する普図演出選択処理をおこなう（ステップＳ１９０６）。普図演出選択処理の詳細は、図２３−１に後述する。

その後、普図変動停止コマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ１９０７）、普図変動停止コマンドを受信していない場合（ステップＳ１９０７：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９０９をおこなう。なお、普図変動停止コマンドは、主制御部２０１による普通図柄処理においてセットされたコマンドである（図６−１のステップＳ６１２参照）。

ステップＳ１９０７において、普図変動停止コマンドを受信した場合（ステップＳ１９０７：Ｙｅｓ）、普図演出を終了する普図演出終了処理をおこなう（ステップＳ１９０８）。普図演出終了処理の詳細は、図２４に後述する。

その後、主制御部２０１から特別図柄の変動開始を示す変動開始コマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ１９０９）。なお、変動開始コマンドは、主制御部２０１による特別図柄処理においてセットされたコマンドである（図１１のステップＳ１１１０参照）。

ステップＳ１９０９において、変動開始コマンドを受信しない場合（ステップＳ１９０９：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９１２に移行する。変動開始コマンドを受信した場合（ステップＳ１９０９：Ｙｅｓ）、変動演出を選択する演出選択処理を実行する（ステップＳ１９１０）。演出選択処理の詳細については、図２５にて後述する。

その後、報知普図演出をおこなうタイミングを調整する報知タイミング調整処理をおこなう（ステップＳ１９１１）。報知タイミング調整処理の詳細は、図２９に後述する。そして、演出図柄を停止させるための変動停止コマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ１９１２）。なお、変動停止コマンドは、特別図柄の変動停止を示すコマンドであり、主制御部２０１の特別図柄処理においてセットされるコマンドである（図１１のステップＳ１１１３参照）。

変動停止コマンドを受信しない場合（ステップＳ１９１２：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９１４をおこなう。変動停止コマンドを受信した場合（ステップＳ１９１２：Ｙｅｓ）、変動演出終了中処理を実行する（ステップＳ１９１３）。変動演出終了中処理は、演出図柄の変動を停止させたり、遊技状態に応じた演出モードを変動回数に応じて終了させたりする処理であり、図３０に後述する。

ステップＳ１９１３の後、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ１９１４）。オープニングコマンドとは、図１５に示した停止中処理のステップＳ１５１３においてセットされたコマンドである。

オープニングコマンドを受信した場合（ステップＳ１９１４：Ｙｅｓ）、当たり演出選択処理をおこなう（ステップＳ１９１５）。当たり演出選択処理とは、当たり中の演出内容を選択する処理である。オープニングコマンドを受信していない場合（ステップＳ１９１４：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９１６をおこなう。

ステップＳ１９１５の後、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する（ステップＳ１９１６）。エンディングコマンドとは、図１６に示した大入賞口処理のステップＳ１６１４においてセットされたコマンドである。エンディングコマンドを受信していないと判定した場合（ステップＳ１９１６：Ｎｏ）、後述するステップＳ１９１８をおこなう。

ステップＳ１９１６において、エンディングコマンドを受信したと判定した場合（ステップＳ１９１６：Ｙｅｓ）、エンディング演出選択処理をおこなう（ステップＳ１９１７）。エンディング演出選択処理とは、エンディングコマンドを解析し、エンディング演出を選択する処理である。その後、報知普図演出実行処理を実行し（ステップＳ１９１８）、処理を終了する。報知普図演出実行処理の詳細は、図３１に後述する。

（連続予告演出開始処理）
次に、図２０を用いて、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１がおこなう連続予告演出開始処理について説明する。図２０は、演出統括部のＣＰＵがおこなう連続予告演出開始処理の処理手順を示すフローチャートである。連続予告演出開始処理は、図１９のステップＳ１９０３に示した処理である。

連続予告演出開始処理において、まず、連続予告フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２００１）。連続予告フラグがＯＮであるとは、連続予告演出を実行していることを示している。連続予告フラグがＯＮである場合（ステップＳ２００１：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ２００１において、連続予告フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２００１：Ｎｏ）、第１待機フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２００２）。第１待機フラグがＯＮであるとは、連続予告演出をおこなうことが決定されており、次の変動の開始時に、連続予告演出の実行タイミングを決定することを示している。第１待機フラグがＯＮである場合（ステップＳ２００２：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ２００２において、第１待機フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２００２：Ｎｏ）、第２待機フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２００３）。第２待機フラグがＯＮであるとは、連続予告演出をおこなうことと、その実行タイミングが決定されていることを示している。

ステップＳ２００３において、第２待機フラグがＯＮである場合（ステップＳ２００３：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。第２待機フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２００３：Ｎｏ）、連続予告演出を実行するか否かを決定する連続予告演出実行抽選処理をおこなう（ステップＳ２００４）。その際、連続予告演出をおこなうか否かを決定する連続予告演出実行乱数を取得し、図２２−１〜図２２−３に後述する連続予告演出実行抽選テーブルを用いて抽選をおこなう。なお、連続予告演出実行抽選処理において、保留球数が「１」である場合は連続予告演出を実行しないことを決定するものとする。

その後、連続予告演出を実行するか否かを判定し（ステップＳ２００５）、連続予告演出を実行しない場合（ステップＳ２００５：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。また、連続予告演出を実行する場合（ステップＳ２００５：Ｙｅｓ）、第１待機フラグをＯＮにし（ステップＳ２００６）、現在の保留球数を残余変動数Ｋにセットし（ステップＳ２００７）、そのまま処理を終了する。残余変動数Ｋは、連続予告演出を終了するまでの残余変動数を示している。

（連続予告演出における各フラグのＯＮ／ＯＦＦのタイミング）
次に、図２１を用いて、連続予告演出をおこなう際の各フラグのＯＮ／ＯＦＦのタイミングについて説明する。図２１は、連続予告演出における各フラグのＯＮ／ＯＦＦのタイミングを示すタイミングチャートである。

図２１に示すタイミングチャートは、連続予告演出をおこなう際のタイミング毎の各フラグ（第１待機フラグ、第２待機フラグ、連続予告フラグ）のＯＮ／ＯＦＦのタイミングを示している。具体的には、通常の変動中に入賞を検知したタイミングＴ１において連続予告演出をおこなうことを決定した場合、第１待機フラグをＯＮにし、当該変動の次の変動が開始されるタイミングＴ２において、第１待機フラグをＯＦＦにするとともに、第２待機フラグをＯＮにする。なお、タイミングＴ２では、連続予告演出の実行タイミングと、連続予告演出の詳細とを設定する。

そして、タイミングＴ２にて設定された実行タイミングに基づいて連続予告演出が開始されるタイミングＴ３にて、第２待機フラグをＯＦＦにし、連続予告フラグをＯＮにする。このときから連続予告演出を開始し、連続予告演出を終了するタイミングＴ４にて連続予告フラグをＯＦＦにする。

（連続予告演出実行抽選テーブル）
次に、図２２−１、図２２−２、図２２−３を用いて、連続予告演出実行抽選テーブルについて説明する。連続予告演出実行抽選テーブルとは、図２０のステップＳ２００４に示した連続予告演出実行抽選処理において用いられるテーブルである。図２２−１、図２２−２、図２２−３に示す連続予告演出実行抽選テーブルは、実行の有無２２０１と、範囲２２０２と、割合２２０３と、乱数値２２０４と、を含む。

実行の有無２２０１は、連続予告演出を実行するか否かを示しており、連続予告演出を実行する「有」と、連続予告演出を実行しない「無」のいずれかである。範囲２２０２は、連続予告演出実行乱数の範囲を示しており、０〜９９である。割合２２０３は、範囲２２０２の個数で乱数値２２０４の個数を除した数値である。乱数値２２０４は、実行の有無２２０１に応じた連続予告演出実行乱数を示している。

図２２−１は、当たり用連続予告演出実行抽選テーブルの一例を示す説明図である。図２２−１に示す当たり用連続予告演出実行抽選テーブル２２１０は、事前判定情報に、大当たりまたは小当たりであることを示す情報が含まれる場合に用いられるテーブルである。

当たり用連続予告演出実行抽選テーブル２２１０において、取得した乱数値２２０４が０〜１９のいずれかである場合、実行の有無２２０１は「有」であり、その割合２２０３は２０／１００である。また、取得した乱数値２２０４が２０〜９９のいずれかである場合、実行の有無２２０１は「無」であり、その割合２２０３は８０／１００である。

図２２−２は、リーチ用連続予告演出実行抽選テーブルの一例を示す説明図である。図２２−２に示すリーチ用連続予告演出実行抽選テーブル２２２０は、事前判定情報に、リーチはずれであることを示す情報が含まれる場合に用いられるテーブルである。

リーチ用連続予告演出実行抽選テーブル２２２０において、取得した乱数値２２０４が０〜９のいずれかである場合、実行の有無２２０１は「有」であり、その割合２２０３は１０／１００である。また、取得した乱数値２２０４が１０〜９９のいずれかである場合、実行の有無２２０１は「無」であり、その割合２２０３は９０／１００である。このように、大当たりである方が、リーチはずれであるよりも、連続予告演出をおこなう割合が高い構成としてある。

図２２−３は、はずれ用連続予告演出実行抽選テーブルの一例を示す説明図である。図２２−３に示すはずれ用連続予告演出実行抽選テーブル２２３０は、事前判定情報に、はずれであることを示す情報が含まれる場合に用いられるテーブルである。

はずれ用連続予告演出実行抽選テーブル２２３０において、取得した乱数値２２０４が０〜９９のいずれかである場合、実行の有無２２０１は「無」であり、その割合２２０３は１００／１００である。このように、はずれである場合は、連続予告演出をおこなわない構成としてある。これにより、連続予告演出の最終変動においては、当たりまたはリーチはずれが発生するものである。

（普図演出選択処理）
次に、図２３−１を用いて、演出統括部２０２ａが実行する普図演出選択処理について説明する。普図演出選択処理とは、図１９−１のステップＳ１９０６に示した処理である。図２３−１は、演出統括部が実行する普図演出選択処理の処理手順を示すフローチャートである。

普図演出選択処理において、まず、普図演出を実行するか否かを決定する普図演出実行抽選をおこない（ステップＳ２３０１）、その結果、普図演出を実行するか否かを判定する（ステップＳ２３０２）。普図演出を実行しない場合（ステップＳ２３０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

普図演出を実行する場合（ステップＳ２３０２：Ｙｅｓ）、受信した普図変動開始コマンドに、普図当選情報が含まれるか否かを判定する（ステップＳ２３０３）。普図当選情報が含まれる場合（ステップＳ２３０３：Ｙｅｓ）、当選普図演出をおこなうことを示す当選普図フラグをＯＮにし（ステップＳ２３０４）、後述するステップＳ２３０９をおこなう。

ステップＳ２３０３において、普図当選情報がない場合（ステップＳ２３０３：Ｎｏ）、変動中の特別図柄が当たりまたはリーチであるか否かを判定する（ステップＳ２３０５）。すなわち、変動中の特別図柄が大当たりに対して信頼度が高いか否かを判定する。変動中の特別図柄が当たりまたはリーチでない場合、すなわちはずれである場合（ステップＳ２３０５：Ｎｏ）、後述するステップＳ２３０８をおこなう。

ステップＳ２３０５において、変動中の特別図柄が当たりまたはリーチである場合（ステップＳ２３０５：Ｙｅｓ）、普通図柄の変動停止は特別図柄の変動停止よりも前であるか否かを判定する（ステップＳ２３０６）。ステップＳ２３０６において、具体的には、特別図柄の残余変動時間が、普通図柄変動時間以上であるか否かを判定する。特別図柄の残余変動時間は、特別図柄の変動開始時から計測された経過時間を、変動パターンに対応する特別図柄の変動時間から減じた時間である。

ステップＳ２３０６において、普通図柄の変動停止は特別図柄の変動停止よりも前であると判定された場合（ステップＳ２３０６：Ｙｅｓ）、高信頼度演出をおこなうことを示す特図高信頼度普図フラグをＯＮにし（ステップＳ２３０７）、後述するステップＳ２３０９をおこなう。

ステップＳ２３０６において、普通図柄の変動停止は特別図柄の変動停止よりも前でないと判定された場合（ステップＳ２３０６：Ｎｏ）、報知普図フラグ処理をおこなう（ステップＳ２３０８）。報知普図フラグ処理の詳細は、図２３−２に後述する。その後、普図変動演出を開始する旨を示す普図変動演出開始コマンドをセットし（ステップＳ２３０９）、処理を終了する。普図変動演出開始コマンドは、図１８のステップＳ１８０３において画像・音声制御部２０２ｂに出力される。

（報知普図フラグ処理）
次に、図２３−２を用いて、報知普図フラグ処理の処理手順について説明する。報知普図フラグ処理は、図２３−１のステップＳ２３０８に示した処理である。図２３−２は、報知普図フラグ処理の処理手順を示すフローチャートである。

まず、報知普図フラグ処理において、連続予告フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２３２１）、連続予告フラグがＯＮである場合（ステップＳ２３２１：Ｙｅｓ）、切替前フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２３２２）。切替前フラグがＯＮである場合、連続予告演出における１回目の特別図柄の変動において、連続予告演出に突入する旨を遊技者に認識させない演出をおこなっていることを示している。

切替前フラグがＯＮである場合（ステップＳ２３２２：Ｙｅｓ）、変動中の普通図柄が特別図柄の変動停止よりも前に停止するか否かを判定する（ステップＳ２３２３）。その際、具体的には、特別図柄の残余変動時間が普通図柄の変動時間以上であるか否かを判定する。

ステップＳ２３２３において、変動中の普通図柄が特別図柄の変動停止よりも前に停止する場合（ステップＳ２３２３：Ｙｅｓ）、普通図柄の変動停止タイミングは、演出図柄停止期間であるか否かを判定する（ステップＳ２３２４）。その際、具体的には、特別図柄の残余変動時間と普通図柄の変動時間との差が２秒以上であるか否かを判定することにより、普通図柄の変動停止タイミングが演出図柄停止期間であるか否かを判定する。普通図柄の変動停止タイミングが演出図柄停止期間でない場合（ステップＳ２３２４：Ｎｏ）、後述するステップＳ２３２６をおこなう。

ステップＳ２３２４において、普通図柄の変動停止タイミングが演出図柄停止期間である場合（ステップＳ２３２４：Ｙｅｓ）、短縮フラグをＯＮにする（ステップＳ２３２５）。短縮フラグがＯＮである場合、普通図柄変動の停止タイミングよりも早いタイミングにて報知普図演出をおこなうことを示している。これにより、普通図柄の変動停止が演出図柄停止期間中である場合、演出図柄停止期間より前に報知普図演出をおこなうことができる。

その後、報知普図フラグをＯＮにし（ステップＳ２３２６）、そのまま処理を終了する。報知普図フラグがＯＮであるとは、報知普図演出をおこなうことが決定されていることを示している。

ステップＳ２３２１において、連続予告フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２３２１：Ｎｏ）、第２待機フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２３２７）、第２待機フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２３２７：Ｎｏ）、後述するステップＳ２３３０をおこなう。第２待機フラグがＯＮである場合（ステップＳ２３２７：Ｙｅｓ）、実行変動数Ｓから残余変動数Ｋを減じた値が「１」であるか否かを判定する（ステップＳ２３２８）。

ステップＳ２３２８において、実行変動数Ｓから残余変動数Ｋを減じた値が「１」でない場合（ステップＳ２３２８：Ｎｏ）、後述するステップＳ２３３０をおこなう。また、実行変動数Ｓから残余変動数Ｋを減じた値が「１」である場合（ステップＳ２３２８：Ｙｅｓ）、変動中の普通図柄が特別図柄の変動停止よりも前に変動停止するか否かを判定する（ステップＳ２３２９）。

ステップＳ２３２９において、変動中の普通図柄が特別図柄の変動停止よりも前に変動停止しない場合（ステップＳ２３２９：Ｎｏ）、ステップＳ２３２６をおこなう。これにより、連続予告演出における１回目の特別図柄の変動開始以降に普通図柄の変動が停止する場合に、報知普図演出をおこなう構成としている。

また、ステップＳ２３２９において、変動中の普通図柄が特別図柄の変動停止よりも前に変動停止する場合（ステップＳ２３２９：Ｙｅｓ）、はずれ普図演出をおこなうことを示すはずれ普図フラグをＯＮにし（ステップＳ２３３０）、そのまま処理を終了する。

また、ステップＳ２３２２において、切替前フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２３２２：Ｎｏ）、ステップＳ２３２７をおこなう。また、ステップＳ２３２３において、変動中の普通図柄が特別図柄の変動停止よりも前に変動停止しない場合（ステップＳ２３２３：Ｎｏ）、ステップＳ２３２７をおこなう。

このように、連続予告演出における１回目の特別図柄の変動中に変動開始した普通図柄が、演出図柄停止期間に変動停止する場合、当該変動停止時点よりも前の演出図柄が変動中の時点にて報知普図演出をおこなう構成としている。したがって、報知普図演出の実行を契機とする突入演出を演出図柄停止期間におこなうことを防ぐことができる。

（普図演出終了処理）
次に、図２４を用いて、普図演出終了処理について説明する。普図演出終了処理は、図１９−１のステップＳ１９０８に示した処理である。図２４は、普図演出終了処理の処理手順を示すフローチャートである。

まず、報知普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２４０１）、報知普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２４０１：Ｎｏ）、後述するステップＳ２４０７をおこなう。報知普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ２４０１：Ｙｅｓ）、報知普図フラグをＯＦＦにし（ステップＳ２４０２）、特別図柄の変動開始からの経過時間が２秒未満であるか否か、すなわち演出図柄開始期間であるか否かを判定する（ステップＳ２４０３）。

ステップＳ２４０３において、特別図柄の変動開始からの経過時間が２秒未満である場合、すなわち演出図柄開始期間である（ステップＳ２４０３：Ｙｅｓ）、報知普図演出の実行を延期することを示す延期フラグをＯＮにし（ステップＳ２４０４）、そのまま処理を終了する。これにより、特別図柄の変動開始から２秒が経過するまでの演出図柄開始期間中は報知普図演出をおこなわない構成としている。したがって、報知普図演出の実行を契機とする突入演出を演出図柄開始期間におこなうことを防ぐことができる。

ステップＳ２４０３において、特別図柄の変動開始からの経過時間が２秒未満でない場合、すなわち演出図柄開始期間でない場合（ステップＳ２４０３：Ｎｏ）、報知普図演出をおこなうことを示す報知情報をセットし（ステップＳ２４０５）、切替前フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２４０６）。

その後、はずれ普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２４０７）、はずれ普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２４０７：Ｎｏ）、後述するステップＳ２４１０をおこなう。

はずれ普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ２４０７：Ｙｅｓ）、はずれ普図演出を実行することを示すはずれ情報をセットし（ステップＳ２４０８）、はずれ普図フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２４０９）。

その後、特図高信頼度普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２４１０）、特図高信頼度普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２４１０：Ｎｏ）、後述するステップＳ２４１３をおこなう。特図高信頼度普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ２４１０：Ｙｅｓ）、高信頼度普図演出をおこなうことを示す高信頼度情報をセットし（ステップＳ２４１１）、特図高信頼度普図フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２４１２）。

ステップＳ２４１２の後、当選普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２４１３）、当選普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２４１３：Ｎｏ）、後述するステップＳ２４１６をおこなう。

当選普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ２４１３：Ｙｅｓ）、当選普図演出をおこなうことを示す当選情報をセットし（ステップＳ２４１４）、当選普図フラグをＯＦＦにし（ステップＳ２４１５）、普図変動を停止する旨を示す普図演出終了コマンドをセットし（ステップＳ２４１６）、そのまま処理を終了する。なお、ステップＳ２４０５、ステップＳ２４０８、ステップＳ２４１１、ステップＳ２４１４においてセットされた各情報は、普図演出終了コマンドによって画像・音声制御部２０２ｂに出力される。

（演出選択処理）
次に、図２５を用いて、図１９−２のステップＳ１９１０に示した演出選択処理の詳細について説明する。図２５は、演出統括部が実行する演出選択処理の処理手順を示すフローチャートである。図２５において、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１は、変動開始コマンドの解析をおこなう（ステップＳ２５０１）。ステップＳ２５０１では、具体的には、主制御部２０１の遊技状態や、当たりか否か、またはリーチか否かなどを解析する。この後、モードフラグを参照する（ステップＳ２５０２）。

モードフラグは、各演出モードに対応して設定されるフラグである。例えば、通常遊技状態における通常モードのモードフラグは「０」、確変遊技状態における確変モードのモードフラグは「１」、時短遊技状態における時短モードのモードフラグは「２」、潜確遊技状態における潜確モードのモードフラグは「３」のようにモード毎に設定される。

この後、保留数減算処理をおこない（ステップＳ２５０３）、変動演出パターン選択処理を実行する（ステップＳ２５０４）。変動演出パターン選択処理は、予め用意された複数種類の演出の中から一つを選択する処理である。その詳細は、図２６−１および図２６−２に後述する。

ステップＳ２５０４をおこなった後、演出図柄の変動開始を示す変動演出開始コマンドをセットし（ステップＳ２５０５）、処理を終了する。変動演出開始コマンドは、図１８のステップＳ１８０３に示したコマンド送信処理において、画像・音声制御部２０２ｂに出力される。

（変動演出パターン選択処理）
次に、図２６−１および図２６−２を用いて、変動演出パターン選択処理について説明する。図２６−１および図２６−２は、演出統括部が実行する変動演出パターン選択処理の処理手順を示すフローチャートである。変動演出パターン選択処理は、図２５のステップＳ２５０４に示した処理である。変動演出パターン選択処理において、まず、連続予告フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２６０１）、連続予告フラグがＯＮである場合（ステップＳ２６０１：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ２６２２をおこなう。

ステップＳ２６０１において、連続予告フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２６０１：Ｎｏ）、第２待機フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２６０２）。第２待機フラグがＯＮである場合（ステップＳ２６０２：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ２６１３をおこなう。

ステップＳ２６０２において、第２待機フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２６０２：Ｎｏ）、第１待機フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２６０３）。第１待機フラグがＯＮである場合（ステップＳ２６０３：Ｙｅｓ）、第１待機フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２６０４）。

その後、通常実行変動数選択テーブルセット処理において、残余変動数Ｋが「２」であるか否かを判定する（ステップＳ２６０５）。残余変動数Ｋが「２」である場合（ステップＳ２６０５：Ｙｅｓ）、図２７−１に示す第１実行変動数選択テーブルをセットし（ステップＳ２６０６）、後述するステップＳ２６１０をおこなう。また、残余変動数Ｋが「２」でない場合（ステップＳ２６０５：Ｎｏ）、残余変動数Ｋが「３」であるか否かを判定する（ステップＳ２６０７）。

ステップＳ２６０７において、残余変動数Ｋが「３」である場合（ステップＳ２６０７：Ｙｅｓ）、図２７−２に示す第２実行変動数選択テーブルをセットし（ステップＳ２６０８）、後述するステップＳ２６１０をおこなう。また、残余変動数Ｋが「３」でない場合、すなわち、残余変動数Ｋが「４」である場合（ステップＳ２６０７：Ｎｏ）、図２７−３に示す第３実行変動数選択テーブルをセットする（ステップＳ２６０９）。

ステップＳ２６０９の後、連続予告演出の実行する変動数を決定する実行変動数選択抽選をおこなう（ステップＳ２６１０）。その際、実行変動数選択乱数を取得し、ステップＳ２６０６、ステップＳ２６０８、ステップＳ２６０９においてセットされた実行変動数選択テーブルを用いておこなう。

ステップＳ２６１０の後、ステップＳ２６１０において選択された値を実行変動数Ｓにセットし（ステップＳ２６１１）、第２待機フラグをＯＮにする（ステップＳ２６１２）。

ステップＳ２６１２の後、実行変動数Ｓと残余変動数Ｋが一致するか否かを判定し（ステップＳ２６１３）、実行変動数Ｓと残余変動数Ｋが一致する場合（ステップＳ２６１３：Ｙｅｓ）、すなわち、連続予告演出を開始する変動である場合、第２待機フラグをＯＦＦにする（ステップＳ２６１４）。そして、連続予告フラグをＯＮにする（ステップＳ２６１５）。

その後、開始する特別図柄の変動の変動時間が３秒であるか否かを判定する（ステップＳ２６１６）。変動時間が３秒でない場合（ステップＳ２６１６：Ｎｏ）、切替前フラグをＯＮにし（ステップＳ２６１７）、後述するステップＳ２６２２をおこなう。

また、ステップＳ２６１６において、変動時間が３秒である場合（ステップＳ２６１６：Ｙｅｓ）、変動演出開始コマンドに報知情報をセットする（ステップＳ２６１８）。ステップＳ２６１６〜ステップＳ２６１８をおこなうことにより、連続予告演出における１回目の特別図柄の変動の変動時間が３秒である場合、報知普図演出をおこなわずに、変動開始時点から連続予告演出に突入する構成としている。

ステップＳ２６１８の後、報知普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２６１９）、報知普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２６１９：Ｎｏ）、後述するステップＳ２６２２をおこなう。報知普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ２６１９：Ｙｅｓ）、報知普図フラグをＯＦＦにし（ステップＳ２６２０）、はずれ普図フラグをＯＮにする。

その後、図２８−２に後述する特殊変動演出パターンテーブルをセットする（ステップＳ２６２２）。そして、変動演出パターン選択処理をおこない（ステップＳ２６２３）、そのまま処理を終了する。変動演出パターン選択処理とは、変動演出パターンを決定する変動演出パターン乱数を取得し、選択した変動演出パターンテーブルを用いて変動演出パターンを選択する処理である。

また、ステップＳ２６０３において、第１待機フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２６０３：Ｎｏ）、モードフラグおよび大当たり抽選の抽選結果を参照し（ステップＳ２６２４）、図２８−１に後述する通常変動演出パターンテーブルをセットし（ステップＳ２６２５）、ステップＳ２６２３をおこなう。また、ステップＳ２６１３において、実行変動数Ｓが残余変動数Ｋと一致しない場合（ステップＳ２６１３：Ｎｏ）、ステップＳ２６２４をおこなう。

（実行変動数選択テーブル）
次に、図２７−１、図２７−２、図２７−３を用いて、実行変動数選択テーブルについて説明する。実行変動数選択テーブルは、図２６−１のステップＳ２６１０に用いるテーブルである。各実行変動数選択テーブルは、実行変動数２７０１と、範囲２７０２と、割合２７０３と、乱数値２７０４と、を含む。

実行変動数２７０１は、連続予告演出をおこなう変動数であり、「２」〜「４」のいずれかである。範囲２７０２は、実行変動数選択乱数の範囲を示しており、０〜９９である。割合２７０３は、範囲２７０２の個数で乱数値２７０４の個数を除した数値である。乱数値２７０４は、実行変動数２７０１に応じた実行変動数選択乱数を示している。

図２７−１は、第１実行変動数選択テーブルの一例を示す説明図である。図２７−１に示す第１実行変動数選択テーブル２７１０は、図２６−１のステップＳ２６０６において用いられるテーブルである。第１実行変動数選択テーブル２７１０において、取得した乱数値２７０４が０〜９９のいずれかである場合、実行変動数２７０１は「２」であり、その割合２７０３は１００／１００である。

図２７−２は、第２実行変動数選択テーブルの一例を示す説明図である。図２７−２に示す第２実行変動数選択テーブル２７２０は、図２６−１のステップＳ２６０８において用いられるテーブルである。第２実行変動数選択テーブル２７２０において、取得した乱数値２７０４が０〜３９のいずれかである場合、実行変動数２７０１は「２」であり、その割合２７０３は４０／１００である。また、取得した乱数値２７０４が４０〜９９のいずれかである場合、実行変動数２７０１は「３」であり、その割合２７０３は６０／１００である。

図２７−３は、第３実行変動数選択テーブルの一例を示す説明図である。図２７−３に示す第３実行変動数選択テーブル２７３０は、図２６−１のステップＳ２６０９において用いられるテーブルである。第３実行変動数選択テーブル２７３０において、取得した乱数値２７０４が０〜３９のいずれかである場合、実行変動数２７０１は「２」であり、その割合２７０３は４０／１００である。

また、取得した乱数値２７０４が４０〜６９のいずれかである場合、実行変動数２７０１は「３」であり、その割合２７０３は３０／１００である。取得した乱数値２７０４が７０〜９９のいずれかである場合、実行変動数２７０１は「４」であり、その割合２７０３は３０／１００である。

（変動演出パターンテーブル）
次に、図２８−１および図２８−２を用いて、変動演出パターンテーブルについて説明する。図２８−１および図２８−２に示す各変動演出パターンテーブルは、図２６−２のステップＳ２６２２およびステップＳ２６２５においてセットされるテーブルである。

各変動演出パターンテーブルは、変動パターン２８０１と、変動演出２８０２と、を含む。変動パターン２８０１は、変動開始コマンドに含まれる変動パターンであり、図１３のステップＳ１３０８において、主制御部２０１によって設定されたものである。変動演出２８０２は、変動演出の内容である。

（通常変動演出パターンテーブル）
図２８−１は、通常変動演出パターンテーブルの一例を示した説明図である。図２８−１に示す通常変動演出パターンテーブル２８１０は、図２６−２のステップＳ２６２５においてセットされるテーブルである。

例えば、変動開始コマンドに含まれる変動パターン２８０１がＰ１０，Ｐ２０，Ｐ３０，Ｐ４０，Ｐ５０のいずれかである場合、変動演出２８０２は「第１リーチ演出」である。また、変動開始コマンドに含まれる変動パターン２８０１がＰ１１，Ｐ２１，Ｐ３１，Ｐ４１，Ｐ５１のいずれかである場合、変動演出２８０２は「第２リーチ演出」である。

（特殊変動演出パターンテーブル）
図２８−２は、特殊変動演出パターンテーブルの一例を示した説明図である。図２８−２に示す特殊変動演出パターンテーブル２８２０は、図２６−２のステップＳ２６２２においてセットされるテーブルである。特殊変動演出パターンテーブル２８２０を用いた場合、変動開始コマンドに含まれる変動パターン２８０１がいずれであっても、変動演出２８０２は連続予告演出である。

（報知タイミング調整処理）
次に、図２９を用いて、報知タイミング調整処理について説明する。報知タイミング調整処理は、図１９−２のステップＳ１９１１に示した処理である。図２９は、報知タイミング調整処理の処理手順を示すフローチャートである。

まず、報知タイミング調整処理において、報知普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ２９０１）、報知普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２９０１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。報知普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ２９０１：Ｙｅｓ）、切替前フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ２９０２）。切替前フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ２９０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ２９０２において、切替前フラグがＯＮである場合（ステップＳ２９０２：Ｙｅｓ）、演出図柄停止期間に変動中の普通図柄が停止するか否かを判定する（ステップＳ２９０３）。演出図柄停止期間に変動中の普通図柄が停止しないと判定された場合（ステップＳ２９０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ２９０３において、演出図柄停止期間に変動中の普通図柄が停止すると判定された場合（ステップＳ２９０３：Ｙｅｓ）、短縮フラグをＯＮにし（ステップＳ２９０４）、そのまま処理を終了する。これにより、連続予告演出における１回目の特別図柄の変動の演出図柄停止期間中に、報知普図演出をおこなうことを防ぐ構成としている。したがって、報知普図演出の実行を契機とする突入演出を演出図柄停止期間中におこなうことを防ぐことができる。

（変動演出終了中処理）
次に、図３０を用いて、図１９−２のステップＳ１９１３に示した変動演出終了中処理の詳細について説明する。図３０は、演出統括部がおこなう変動演出終了中処理を示したフローチャートである。図３０において、演出統括部２０２ａのＣＰＵ２４１は、変動停止コマンドの解析をおこなう（ステップＳ３００１）。そして、第２待機フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３００２）、第２待機フラグがＯＮである場合（ステップＳ３００２：Ｙｅｓ）、後述するステップＳ３００４をおこなう。

また、第２待機フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３００２：Ｎｏ）、連続予告フラグがＯＮであるか否かを判定する（ステップＳ３００３）。連続予告フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３００３：Ｎｏ）、ステップＳ３００７に移行する。連続予告フラグがＯＮである場合（ステップＳ３００３：Ｙｅｓ）、残余変動数Ｋから「１」を減じ（ステップＳ３００４）、残余変動数Ｋが「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３００５）。

残余変動数Ｋが「０」ではない場合（ステップＳ３００５：Ｎｏ）、ステップＳ３００７に移行する。残余変動数Ｋが「０」である場合（ステップＳ３００５：Ｙｅｓ）、連続予告フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３００６）、モードフラグを参照する（ステップＳ３００７）。さらに、当たりであるか否かを判定し（ステップＳ３００８）、当たりではない場合（ステップＳ３００８：Ｎｏ）、現在のモードが通常モードであるか否か、すなわち、モードフラグが通常モードを示す「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３００９）。

モードフラグが「０」である場合（ステップＳ３００９：Ｙｅｓ）、ステップＳ３０１３に移行する。モードフラグが「０」ではない場合（ステップＳ３００９：Ｎｏ）、すなわち、モードフラグが、例えば確変モードを示す「１」、時短モードを示す「２」、潜確モードを示す「３」などである場合、各モードの残余回数を示す、モード演出残余回数Ｍから「１」を減じたものを新たなモード演出残余回数Ｍとする（ステップＳ３０１０）。

そして、モード演出残余回数Ｍが「０」であるか否かを判定する（ステップＳ３０１１）。モード演出残余回数Ｍが「０」ではない場合（ステップＳ３０１１：Ｎｏ）、ステップＳ３０１３に移行する。モード演出残余回数Ｍが「０」である場合（ステップＳ３０１１：Ｙｅｓ）、モードフラグを、通常モードを示す「０」にセットする（ステップＳ３０１２）。その後、変動演出終了コマンドをセットし（ステップＳ３０１３）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ３００８において、当たりである場合（ステップＳ３００８：Ｙｅｓ）、現在のモードフラグを大当たりの種別に応じたモードフラグに変更するモードフラグ変更処理をおこない（ステップＳ３０１４）、ステップＳ３０１３に移行する。

（報知普図演出実行処理）
次に、図３１を用いて、報知普図演出実行処理について説明する。報知普図演出実行処理は、図１９−２のステップＳ１９１８に示した処理である。図３１は、報知普図演出実行処理の処理手順を示すフローチャートである。

まず、報知普図演出実行処理において、短縮フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３１０１）、短縮フラグがＯＮである場合（ステップＳ３１０１：Ｙｅｓ）、特別図柄の変動停止の２秒前であるか否かを判定する（ステップＳ３１０２）。特別図柄の変動停止の２秒前でない場合（ステップＳ３１０２：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ３１０２において、特別図柄の変動停止の２秒前である場合（ステップＳ３１０２：Ｙｅｓ）、短縮フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３１０３）、報知普図フラグをＯＦＦにする（ステップＳ３１０４）。そして、報知情報をセットし（ステップＳ３１０５）、切替前フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３１０６）、普図演出終了コマンドをセットし（ステップＳ３１０７）、処理を終了する。普図演出終了コマンドは、画像・音声制御部２０２ｂに出力される。

このように、短縮フラグがＯＮである場合は、特別図柄の変動停止の２秒前の時点にて、報知普図演出をおこなう構成である。これにより、変動停止演出を妨げることなく報知普図演出および突入演出をおこなうことができる。

また、ステップＳ３１０１において、短縮フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３１０１；Ｎｏ）、延期フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３１０８）、延期フラグがＯＮである場合（ステップＳ３１０８：Ｙｅｓ）、特別図柄の変動開始から２秒経過したか否かを判定する（ステップＳ３１０９）。

特別図柄の変動開始から２秒経過していない場合（ステップＳ３１０９：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。ステップＳ３１０９において、特別図柄の変動開始から２秒経過した場合（ステップＳ３１０９：Ｙｅｓ）、延期フラグをＯＦＦにし（ステップＳ３１１０）、ステップＳ３１０４をおこなう。

このように、延期フラグがＯＮである場合は、特別図柄の変動開始の２秒後の時点にて、報知普図演出をおこなう構成である。これにより、変動開始演出を妨げることなく報知普図演出および突入演出をおこなうことができる。

また、ステップＳ３１０８において、延期フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３１０８：Ｎｏ）、切替前フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３１１１）、切替前フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３１１１：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。切替前フラグがＯＮである場合（ステップＳ３１１１：Ｙｅｓ）、報知普図フラグがＯＮであるか否かを判定し（ステップＳ３１１２）、報知普図フラグがＯＮである場合（ステップＳ３１１２：Ｙｅｓ）、そのまま処理を終了する。

ステップＳ３１１２において、報知普図フラグがＯＦＦである場合（ステップＳ３１１２：Ｎｏ）、特別図柄の変動終了の３秒前であるか否かを判定し（ステップＳ３１１３）、特別図柄の変動終了の３秒前である場合（ステップＳ３１１３：Ｙｅｓ）、ステップＳ３１０５をおこなう。特別図柄の変動終了の３秒前でない場合（ステップＳ３１１３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。このように、連続予告演出の１回目の特別図柄の変動停止の３秒前の時点において、普通図柄の変動停止を契機とする報知普図演出をおこなう予定がない場合、当該時点において報知普図演出をおこない、連続予告演出に突入する構成である。

（画像・音声制御処理）
次に、図３２を用いて、画像・音声制御部２０２ｂがおこなう画像・音声制御処理について説明する。図３２は、画像・音声制御部がおこなう画像・音声制御処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、画像・音声制御処理は、所定の周期毎におこなわれる。

まず、変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３２０１）、変動演出開始コマンドを受信していない場合（ステップＳ３２０１：Ｎｏ）、後述するステップＳ３２０３をおこなう。変動演出開始コマンドを受信した場合（ステップＳ３２０１：Ｙｅｓ）、変動演出開始処理をおこなう（ステップＳ３２０２）。変動演出開始処理の詳細は、図３３に後述する。

ステップＳ３２０２の後、変動演出終了コマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３２０３）、変動演出終了コマンドを受信していない場合（ステップＳ３２０３：Ｎｏ）、後述するステップＳ３２０５をおこなう。変動演出終了コマンドを受信した場合（ステップＳ３２０３：Ｙｅｓ）、変動演出画像の格納を終了する（ステップＳ３２０４）。

その後、普図変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３２０５）、普図変動演出開始コマンドを受信していない場合（ステップＳ３２０５：Ｎｏ）、後述するステップＳ３２０７をおこなう。普図変動演出開始コマンドを受信した場合（ステップＳ３２０５：Ｙｅｓ）、普図変動ルーレット画像を格納する（ステップＳ３２０６）。

ステップＳ３２０６の後、普図変動演出終了コマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３２０７）、普図変動演出終了コマンドを受信していない場合（ステップＳ３２０７：Ｎｏ）、後述するステップＳ３２０９をおこなう。普図変動演出終了コマンドを受信した場合（ステップＳ３２０７：Ｙｅｓ）、普図演出終了処理をおこなう（ステップＳ３２０８）。普図演出終了処理の詳細は、図３４に後述する。

その後、保留増加コマンドを受信したか否かを判定し（ステップＳ３２０９）、保留増加コマンドを受信していない場合（ステップＳ３２０９：Ｎｏ）、処理を終了する。保留増加コマンドを受信した場合（ステップＳ３２０９：Ｙｅｓ）、保留表示を増加させる保留表示増加処理をおこない（ステップＳ３２１０）、処理を終了する。

（変動演出開始処理）
図３３を用いて、変動演出開始処理について説明する。変動演出開始処理は図３２のステップＳ３２０２において示した処理である。図３３は、変動演出開始処理の処理手順を示すフローチャートである。

変動演出開始処理において、まず、連続予告演出であるか否かを判定し（ステップＳ３３０１）、連続予告演出でない場合（ステップＳ３３０１：Ｎｏ）、通常演出画像を格納し（ステップＳ３３０２）、そのまま処理を終了する。ステップＳ３３０１において、連続予告演出である場合（ステップＳ３３０１：Ｙｅｓ）、受信した変動演出開始コマンドに報知情報が含まれているか否かを判定する（ステップＳ３３０３）。

変動演出開始コマンドに報知情報が含まれる場合（ステップＳ３３０３：Ｙｅｓ）、連続予告画像を格納し（ステップＳ３３０４）、そのまま処理を終了する。ステップＳ３３０３において、変動演出開始コマンドに報知情報が含まれる場合とは、連続予告演出の１回目の特別図柄の変動において、変動時間が３秒の変動パターンが選択された場合である。

変動演出開始コマンドに報知情報が含まれない場合（ステップＳ３３０３：Ｎｏ）、突入前画像を格納し（ステップＳ３３０５）、処理を終了する。突入前画像とは、連続予告演出に突入することを遊技者に認識させない画像である。突入前画像を格納した後に突入画像を格納し、連続予告画像に切り替えることにより、通常の演出中に突入画像の表示を契機に連続予告演出に突入したように見せる構成としている。

（普図演出終了処理）
次に、図３４を用いて、普図演出終了処理について説明する。普図演出終了処理とは、図３２のステップＳ３２０８に示した処理である。図３４は、普図演出終了処理の処理手順を示すフローチャートである。

普図演出終了処理において、まず、受信した普図変動演出終了コマンドに含まれる情報を参照し（ステップＳ３４０１）、確定画像を格納する（ステップＳ３４０２）。例えば、当選情報が含まれる場合、普通図柄抽選に当選した旨を示す確定図柄を格納することにより当選普図演出をおこなう。また、高信頼度情報が含まれる場合、変動中の特別図柄の大当たりに対する信頼度が高い旨を示す確定画像を格納することにより高信頼度演出をおこなう。同様に、はずれ情報が含まれる場合、普通図柄抽選にはずれた旨を示す確定図柄を格納することによりはずれ普図演出をおこない、報知情報が含まれる場合、連続予告演出を開始する旨を示す確定画像を格納することにより報知普図演出をおこなう。

その後、受信した普図変動演出終了コマンドに報知情報が含まれているか否かを判定し（ステップＳ３４０３）、報知情報が含まれていない場合（ステップＳ３４０３：Ｎｏ）、そのまま処理を終了する。報知情報が含まれている場合（ステップＳ３４０３：Ｙｅｓ）、突入画像を格納する（ステップＳ３４０４）。そして、突入前画像から連続予告画像に切り替える画像切替処理をおこない（ステップＳ３４０５）、そのまま処理を終了する。

（本実施の形態における演出の一例）
次に、図３５−１および図３５−２を用いて、本実施の形態におけるぱちんこ遊技機のタイミング毎の演出の一例について説明する。図３５−１および図３５−２に示す各タイミングチャートは、特別図柄および普通図柄の変動タイミングと、報知普図演出および突入演出の実行タイミングと、タイミング毎の画像表示部１０４の表示例を示している。

各タイミングチャートにおいて、タイミングＴ１にて連続予告演出に突入する特別図柄の変動を開始し、タイミングＴ３にて連続予告演出に突入する特別図柄の変動を停止する。タイミングＴ１からタイミングＴ１の２秒後のタイミングＴ２までの期間が演出図柄開始期間であり、タイミングＴ３の２秒前のタイミングＴ４からタイミングＴ３までの期間が演出図柄停止期間である。

図３５−１は、普通図柄が演出図柄開始期間に停止する際のタイミングチャートである。図３５−１に示すタイミングチャート３５１０において、まず、連続予告演出に突入する特別図柄変動の１つ前の特別図柄の変動中であるタイミングｔ１において普通図柄変動を開始する。その際、普通図柄演出３５０１においてルーレットが回転し始める。

そして、タイミングＴ１にて当該特別図柄変動が終了することにより演出図柄が停止するとともに、連続予告演出に突入する特別図柄の変動を開始する。その後のタイミングＴ１からタイミングＴ２までの演出図柄開始期間に変動開始演出をおこなう。演出図柄開始期間中のタイミングｔ２に普通図柄変動が停止するため、普通図柄演出３５０１においては回転中のルーレットを継続して表示する。

そして、演出図柄開始期間が終了した後のタイミングｔ３にて、報知普図演出をおこなうとともに突入画像を表示し、連続予告演出に切り替える。このように、演出図柄開始期間中に普通図柄変動が停止する際は、演出図柄開始期間の後に待機することにより、変動開始演出を妨げることなく、突入演出をおこなうことができる。

図３５−２は、普通図柄が演出図柄停止期間に停止する際のタイミングチャートである。図３５−２に示すタイミングチャート３５２０において、まず、タイミングＴ１にて連続予告演出に突入する特別図柄の変動を開始する。そして、タイミングＴ１からタイミングＴ２までの演出図柄開始期間に変動開始演出をおこなう。その後のタイミングｔ４において普通図柄変動を開始する。その際、普通図柄演出３５０１においてルーレットが回転し始める。

そして、演出図柄停止期間中のタイミングｔ５に普通図柄変動が停止することをタイミングｔ４において検出することができるため、演出図柄停止期間を開始するタイミングＴ４よりも前のタイミングｔ６において報知普図演出をおこなうとともに突入画像を表示し、連続予告演出に切り替える。

このように、演出図柄停止期間中に普通図柄変動が停止する際は、普通図柄変動停止よりも前であり、かつ、演出図柄停止期間よりも前のタイミングにて普図演出を終了することにより、変動停止演出を妨げることなく突入演出をおこなうことができる。

上述したように、本実施の形態において、特別図柄の変動とは関連のない普通図柄の変動の停止が、演出図柄開始期間および演出図柄停止期間（以下「割込禁止期間」という）でない期間にて発生した場合、当該時点にて突入演出をおこなう。また、割込禁止期間中に普通図柄の変動停止発生した場合、割込禁止期間でない期間において連続予告演出の突入演出をおこなう構成とした。これにより、割込禁止期間中におこなわれる変動開始演出および変動停止演出を妨げることなく、突入演出を割込実行することができる。したがって、興趣性を低下させることなく、割込演出を実行することができる。

また、本実施の形態において、普通図柄の変動停止を割込演出の発生契機としたが、特別図柄の変動とは関連のない条件であればこれに限るものではない。例えば、遊技者からの操作の受け付けや、始動口への遊技球の入賞や、ゲートへの遊技球の通過などを割込演出の発生契機としてもよい。

また、予め設定された規定時間が経過した時点を基準としたタイミングにて割込演出をおこなうものとしてもよい。例えば、ＲＴＣ２４４を用いて６０分の経過を検出する毎に割込演出をおこなうものであってもよい。また、予め定められた特定の時刻になった時点を基準としたタイミングにて割込演出をおこなうものとしてもよい。

また、本実施の形態においては、普通図柄の変動が割込禁止期間中に停止する場合、報知普図演出および突入演出を実行するタイミングを変更する構成としたが、報知普図演出および突入演出を割込禁止期間以外の期間にておこなうものであれば、普通図柄の変動時間を変更するものであってもよい。例えば、普通図柄の変動時間のパターンを複数設け、普通図柄の変動開始時に、割込禁止期間以外の期間に変動停止する変動時間を選択し、普通図柄変動停止時に示唆普図演出を実行するものであってもよい。

また、本実施の形態において、演出図柄開始期間および演出図柄停止期間を割込禁止期間とした。これにより、演出図柄開始期間および演出図柄停止期間以外に突入演出をおこなうため、変動開始演出および変動停止演出を妨げることなく、突入演出をおこなうことができる。

以上説明したように、本発明のぱちんこ遊技機によれば、特別図柄の変動と関連のない所定の条件を満たす時点が割込禁止期間中でない場合に当該時点にて割込演出をおこなう一方、当該時点が割込禁止期間中である場合に割込禁止期間以外の期間にて割込演出をおこなうことにより、興趣性を低下させることなく、特別図柄の変動と関連のない所定の条件を契機とした割込演出をおこなうことができる。

１００ ぱちんこ遊技機（ぱちんこ遊技機）
１０４ 画像表示部
１０５ 第１始動口（始動領域）
１０６ 第２始動口（始動領域）
１０８ ゲート（特定領域）
２０１ 主制御部
２０２ 演出制御部
２０２ａ 演出統括部
２０２ｂ 画像・音声制御部
３０１ 抽選部（抽選手段）
３０２ 変動部（変動手段）
３０３ 演出選択部（演出選択部）
３０４ 演出実行部（演出実行部）
３０５ 割込演出部（割込演出手段）
３０６ 期間判定部（期間判定手段）
３０７ 割込演出実行部（割込演出実行手段）
３０８ 開閉抽選部（開閉抽選手段）
３０９ 開閉図柄変動部（開閉図柄変動手段）

Claims (1)

1. 遊技盤上に設けられた開閉自在な始動領域と、
   前記始動領域に遊技球が入賞した場合に、遊技者にとって有利な遊技状態とするか否かを判定する第１抽選をおこなう第１抽選手段と、
   前記第１抽選手段により前記第１抽選がおこなわれた場合に、第１図柄を変動させた後に当該第１抽選の抽選結果を示すように停止させる第１図柄制御手段と、
   前記第１図柄制御手段による前記第１図柄の変動中に、前記第１抽選の抽選結果に基づいて予め用意された複数の変動演出のうちのいずれかの変動演出を実行可能な第１演出実行手段と、
   遊技球が通過可能な特定領域と、
   前記特定領域を遊技球が通過した場合に、前記始動領域を開放させるか否かを判定する第２抽選をおこなう第２抽選手段と、
   前記第２抽選手段により前記第２抽選がおこなわれた場合に、第２図柄を変動させた後に当該第２抽選の抽選結果を示すように停止させる第２図柄制御手段と、
   前記第２図柄制御手段による前記第２図柄が停止されることを契機に、前記第２抽選の抽選結果を示す演出、または前記第１演出実行手段により実行されている変動演出に割込実行する割込演出を実行可能な第２演出実行手段と、
   所定期間を、前記第２演出実行手段による前記割込演出の割込実行を禁止する割込禁止期間として設定する割込禁止期間設定手段と、
   を備え、
   前記割込禁止期間設定手段は、
   前記第１図柄の変動を開始する旨を示す変動開始演出、または前記第１図柄の変動を停止する旨を示す変動停止演出がおこなわれる期間を前記割込禁止期間に設定し、
   前記第２演出実行手段は、
   前記第１演出実行手段により前記複数の変動演出のうち前記有利な遊技状態への期待度が相対的に高く定められた特定変動演出がおこなわれる場合に、当該特定変動演出がおこなわれる前記第１図柄の変動中の期間において前記第２図柄が停止されたことを契機に前記割込演出をおこなう割込演出実行手段と、
   前記割込演出実行手段により前記割込演出がおこなわれる場合に、前記特定変動演出がおこなわれる前記第１図柄の変動中の期間において前記第２図柄が停止されるタイミングが前記割込禁止期間設定手段により設定された前記割込禁止期間に含まれるタイミングであるか否かを判定する期間判定手段を有し、
   前記割込演出実行手段は、
   前記期間判定手段により前記割込禁止期間に含まれるタイミングでないと判定された場合には前記第２図柄が停止されるタイミングで前記割込演出をおこない、前記割込禁止期間に含まれるタイミングであると判定された場合には前記割込禁止期間以外の期間となったときに前記割込演出をおこなうことを特徴とするぱちんこ遊技機。

Images