JP5254108B2 - 無線通信装置及び通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置及び通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5254108B2
JP5254108B2 JP2009084505A JP2009084505A JP5254108B2 JP 5254108 B2 JP5254108 B2 JP 5254108B2 JP 2009084505 A JP2009084505 A JP 2009084505A JP 2009084505 A JP2009084505 A JP 2009084505A JP 5254108 B2 JP5254108 B2 JP 5254108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless communication
beacon
power saving
cycle
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009084505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010239357A (ja
Inventor
祐樹 久保
健太郎 柳原
茂 福永
正典 野崎
功次 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chubu Electric Power Co Inc, Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Chubu Electric Power Co Inc
Priority to JP2009084505A priority Critical patent/JP5254108B2/ja
Publication of JP2010239357A publication Critical patent/JP2010239357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5254108B2 publication Critical patent/JP5254108B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

本発明は、無線通信装置及び通信制御方法に関する。
空間上に分散して配置され相互に無線通信することのできる無線通信装置において、消費電力を節約するために、自装置を周期的にスリープ(休眠)状態とする間欠動作技術が使用され得る。かかる間欠動作技術においては、無線通信装置は、例えば、周囲の装置へビーコンを送信することにより自装置が無線信号を受信可能なタイミング(即ちスリープしていないタイミング)を通知し、その通知されたタイミングにおいて他の装置から無線信号を受信する。例えば、下記非特許文献1では、2つの省電力化方式が提案されている。その2つの省電力化方式のうちの第1の方式は、無線通信装置において、ビーコンを送信した後の一定期間だけ受信待機状態となり、それ以外の期間においてスリープ状態となる方式である。この場合、データ送信側の無線通信装置は、送信すべきデータが発生すると、まず、データ受信側の無線通信装置(宛て先の装置)からのビーコンの受信を待ち受ける。そして、その宛て先の装置からのビーコンが受信されると、そのすぐ後にデータ送信側の無線通信装置からデータが送信される。これにより、周期的にスリープする無線通信装置に対してもデータを送信することができる。第2の方式は、無線通信装置において、ビーコンを送信することなく間欠的に受信待機状態となり、それ以外はスリープ状態となる方式である。この場合、データ送信側の無線通信装置から連続してパケットを送信することで、いずれは間欠的な受信のタイミングにパケットを送信タイミングが一致するため、スリープする無線通信装置に対してもデータを送信することができる。
一方、中継装置を経由してマルチホップ無線通信を行う場合には、通常、マルチホップ無線通信に参加する各装置(以下、ノードともいう)は、自装置との間で無線通信可能な近傍のノードを一覧化した経路制御テーブルを保持する。そして、各装置は、当該経路制御テーブルに基づいてパケットの通信経路を決定する。かかる経路制御テーブルは、ノード間で定常的に送受信されるメッセージに記述されたリンク情報などをもとに作成及び維持される。例えば、事前に経路を形成するプロアクティブ型のルーティングプロトコルであるOLSR(Optimized Link State Routing)では、HELLOメッセージと呼ばれるメッセージにより、上述したリンク情報などがノード間で交換される(下記非特許文献2参照)。HELLOメッセージの役割には、例えば、ノードの存在の近傍ノードへの通知、近傍ノードの存在確認、及び隣接するノードとの間のリンク品質の測定などが含まれ得る。
En-Yi A. Lin, Jan M. Rabaey and Adam Wolisz, "Power-Efficient Rendez-vous Schemes for Dense Wireless Sensor Networks", IEEE International Conference on Communications, 2004 T. Clausen and P. Jacquet, "Optimized Link State Routing Protocol (OLSR)", IETF Network Working Group RFC3626, Oct 2003
ここで、非特許文献1のような省電力化の手法と非特許文献2のようなHELLOメッセージを送信する経路制御の手法とを組み合わせることで、省電力にマルチホップ通信を行う方法が考えられる。しかし、非特許文献1の方法は近傍ノードのスリープを前提としているが、非特許文献2の方法は近傍ノードのスリープを前提としていない。そのため、スリープの周期とタイミングによっては、HELLOメッセージを受信することによる近傍ノードの確認を行えない可能性がある。この問題を解決するために、非特許文献1のビーコンを送信する第1の省電力化方式では、特定の周期の全期間にわたり休眠を行わないことで近傍ノードのビーコンを受信し、近傍ノードの存在を確認する方法が考えられる。また、非特許文献1のビーコンを送信しない第2の省電力化方法では、近傍ノードにHELLOメッセージの返信を要求するパケットをブロードキャストで送信し、その応答として近傍ノードからのHELLOメッセージを受信する方法が考えられる。しかしながら、これらの確認動作を頻繁に行う場合には消費電力が増大し、省電力化の障害となり得る。また、非特許文献1の省電力化方式に従ってマルチホップ通信を行う場合、ホップするごとに長い待機時間が発生し、その待機時間の分だけ電力が浪費されることが省電力化の障害となる場合もある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、マルチホップ型の無線通信に対応し、消費電力を効果的に低減することのできる、新規かつ改良された無線通信装置及び通信制御方法を提供しようとするものである。
本発明のある実施形態によれば、他の無線通信装置との間で無線通信可能な無線通信部と、上記無線通信部による無線通信を制御する無線通信制御部と、を備える無線通信装置であって、上記無線通信制御部は、周期的なサイクルのうち所定の条件を満たしたサイクルにおいて、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認することを特徴とする、無線通信装置が提供される。
かかる構成によれば、無線通信装置の近傍に位置する装置の存在確認のための動作が所定の条件を満たしたサイクルのみにおいて行われるため、マルチホップ型の無線通信における消費電力を効果的に低減することができる。
また、上記無線通信制御部は、所定のサイクル数につき1度自装置の近傍に位置する装置の存在を確認してもよい。
また、上記無線通信装置は、自装置との間で無線通信可能な近傍の無線通信装置の一覧を保持し、当該一覧に基づいて上記無線通信部による無線通信の経路を制御する経路制御部、をさらに備えてもよい。
また、上記無線通信制御部は、上記一覧に登録されている無線通信装置が存在しない場合に、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認してもよい。
また、上記無線通信制御部は、上記無線通信部により受信された他の無線通信装置宛てのパケットの中継先とすべき無線通信装置が上記一覧に見つからない場合に、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認してもよい。
また、上記無線通信制御部は、上記一覧に登録されていない無線通信装置から上記無線通信部がパケットを受信した場合に、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認してもよい。
また、上記無線通信制御部は、上記一覧に登録されている無線通信装置の数が変化した場合に、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認してもよい。
また、上記無線通信制御部は、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認したサイクルの発生頻度に応じて、上記所定のサイクル数を変化させてもよい。
また、上記無線通信制御部は、上記所定の条件を満たしたサイクル以外のサイクルにおいて、上記無線通信部を休眠させてもよい。
また、上記無線通信装置は、自装置の周囲へ上記無線通信部から周期的にビーコンを送信させるビーコン制御部であって、所定の無線通信装置から送信されたビーコンを上記無線通信部が受信した場合に、当該ビーコンの受信タイミングに応じて上記無線通信部からビーコンを送信させる送信タイミングを変化させる上記ビーコン制御部、をさらに備えてもよい。
また、上記ビーコン制御部は、上記無線通信部からビーコンを送信させる上記送信タイミングを、パケットの中継処理に要する時間長に応じて変化させてもよい。
また、上記ビーコン制御部は、上記無線通信部からビーコンを送信させる上記送信タイミングを、ランダムに決定した時間長に応じて変化させてもよい。
また、上記ビーコン制御部は、上記無線通信部からビーコンを送信させる上記送信タイミングを、上記無線通信部により受信されたビーコンの送信元の無線通信装置から通知された時間長に応じて変化させてもよい。
また、本発明の別の実施形態によれば、他の無線通信装置との間で無線通信可能な無線通信部を備える無線通信装置における通信制御方法であって、周期的なサイクルのうち所定の条件を満たしたサイクルにおいて、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認するステップ、を含むことを特徴とする通信制御方法が提供される。
以上説明したように、本発明に係る無線通信装置及び通信制御方法によれば、マルチホップ型の無線通信に対応し、ビーコン送信等の間欠動作制御の有無にかかわらず消費電力を低減することができる。また、従来、近傍のノードのスリープ状態の違いから生じていた近傍ノードの確認動作の頻度が低減されるため、確認動作に要する消費電力を削減することができる。従って、省電力のための異なる通信方式を組み合わせる場合にも、省電力化の効果が好適に発揮される。
マルチホップ無線通信の概要について説明するための説明図である。 間欠動作技術の概要について説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 間欠動作を行う送信先へのデータの送信タイミングについて説明するための説明図である。 休眠制御処理の一例について説明するための説明図である。 休眠制御処理の他の例について説明するための説明図である。 休眠制御処理の他の例について説明するための説明図である。 休眠制御処理の他の例について説明するための説明図である。 休眠制御処理の他の例について説明するための説明図である。 マルチホップ無線通信における通信経路上での待機時間について説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るビーコン制御部のより具体的な構成を示すブロック図である。 ビーコン送信タイミングの制御について説明するための説明図である。 第2の実施形態における通信経路上での待機時間の短縮について説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付すことにより重複説明を省略する。
また、説明の順序を以下の通りとする。
1.本発明に関連する技術の説明
1−1.マルチホップ無線通信の概要
1−2.間欠動作による省電力化の概要
2.第1の実施形態の説明
2−1.無線通信装置の構成例
2−2.休眠制御処理の具体例
3.第2の実施形態の説明
3−1.無線通信装置の構成例
3−2.待機時間の短縮の具体例
4.まとめ
<1.本発明に関連する技術の説明>
まず、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に関連するマルチホップ無線通信の概要、及び無線通信装置の間欠動作による省電力化の概要について説明する。
[1−1.マルチホップ無線通信の概要]
図1は、マルチホップ無線通信の概要について説明するための説明図である。図1を参照すると、4つの無線通信装置(ノード)10a、10b、10c及び10dが示されている。なお、ここでは各無線通信装置が携帯電話端末である例を示しているが、各無線通信装置は、無線通信機能を有するPC(Personal Computer)、携帯情報端末、又はゲーム端末などであってもよい。
各無線通信装置は、例えば、IEEE802.11a/b/g/nなどの無線LAN(Local Area Network)、WiMAX、又はZigbee(登録商標)などの任意の無線通信プロトコルを用いて、それぞれの通信可能領域内に位置する他の無線通信装置と通信することができる。図1には、各無線通信装置の通信可能領域12a、12b、12c及び12dがそれぞれ示されている。図1の例では、無線通信装置10aは、通信可能領域12a内に位置する無線通信装置10bと通信することができる。また、無線通信装置10bは、通信可能領域12b内に位置する無線通信装置10a及び10cと通信することができる。また、無線通信装置10cは、通信可能領域12c内に位置する無線通信装置10b及び10dと通信することができる。また、無線通信装置10dは、通信可能領域12d内に位置する無線通信装置10cと通信することができる。
このような状況において、例えば、無線通信装置10aから無線通信装置10dへデータを送信する必要性が生じたとする。ここで、無線通信装置10dは、無線通信装置10aの通信可能領域12a内に位置していない。そのため、無線通信装置10aと無線通信装置10dとは直接通信することができない。そこで、例えば、無線通信装置10aは、自ら保持している経路制御テーブルを参照し、無線通信装置10d宛てのパケットを中継可能な無線通信装置10bにデータパケットを送信する。そうすると、無線通信装置10bもまた、自ら保持している経路制御テーブルを参照し、無線通信装置10d宛てのパケットを中継可能な無線通信装置10cにデータパケットを中継する。そして、最終的に、無線通信装置10cから無線通信装置10dへ当該データパケットが送信される。このように、各無線通信装置は、自装置との間で通信可能な近傍の無線通信装置、及び所定の宛て先のパケットの中継先とすべき無線通信装置を一覧化した経路制御テーブルを保持し、当該経路制御テーブルを用いてパケットを送信又は中継する。
このような経路制御テーブルは、通常、上述したように、無線通信装置間で定常的に送受信されるメッセージに記述されたリンク情報などをもとに作成される。例えば、図1の例において、無線通信装置10cは、自らの近傍に位置する装置の一覧(即ち、無線通信装置10b及び10dを含む)が記載されたメッセージを、通信可能領域12cの内部に送信する。それにより、無線通信装置10bは、無線通信装置10cの先に無線通信装置10dが存在していることを知ることができる。その後、無線通信装置10bは、無線通信装置10cの先に無線通信装置10dが存在していることを示すメッセージを、通信可能領域12bの内部に送信する。それにより、無線通信装置10aは、無線通信装置10d宛てのパケットを無線通信装置10bへ送信すればよいことを知ることができる。その結果、例えば、上述したような無線通信装置10b及び10cを介した、無線通信装置10aから無線通信装置10dへのリレー方式での無線通信、即ちマルチホップ無線通信が実現され得る。
しかし、このようなマルチホップ無線通信を行う場合、各無線通信装置は、経路制御テーブルを生成及び維持するために、近傍の装置との間で定常的にメッセージを交換しなければならない。従って、メッセージの送受信及び受信待機による電力消費は増大する。そこで、無線通信装置の消費電力を節約するために、次に説明するような、周期的に装置をスリープしている状態(以下、休眠状態という)とする間欠動作技術を適用することが考えられる。
[1−2.間欠動作による省電力化の概要]
図2は、間欠動作技術の概要について説明するための説明図である。図2を参照すると、間欠動作を行わない非省電力ノードn0並びに間欠動作を行う省電力ノードn1及びn2の、時間軸に沿った状態の変化が示されている。なお、各ノードは、それぞれ図1に示した無線通信装置10a〜10dのいずれかに相当し得る。
例えば、図2(A)を参照すると、非省電力ノードn0は、周期TでビーコンB01、B02・・・を周期的に送信している。ここでのビーコンは、例えば、上述した経路制御テーブルの生成等に用いられるメッセージ(例えば、OLSRにおけるHELLOメッセージ)としての役割を有する。また、非省電力ノードn0は、ビーコン送信の合間の期間では、常に他のノードからのビーコン又はパケットを受信可能なアクティブな状態(以下、活動状態という)にある。即ち、非省電力ノードn0においては、特に消費電力は低減されない。
一方、図2(B)を参照すると、省電力ノードn1は、周期Tのうち、期間A1では活動状態、期間S1では休眠状態となる。同様に、図2(C)を参照すると、省電力ノードn2は、周期Tのうち、期間A2では活動状態、期間S2では休眠状態となる。それにより、省電力ノードn1及びn2において、消費電力が低減される。しかしながら、この場合、例えば省電力ノードn2が休眠しているタイミングで省電力ノードn1からのビーコンB11が送信されると、省電力ノードn2は当該ビーコンB11を受信できない。同様に、例えば省電力ノードn1が休眠しているタイミングで省電力ノードn2からのビーコンB21が送信されると、省電力ノードn1は当該ビーコンB21を受信できない。その結果、省電力ノードn1及びn2は、互いの存在を認識できないことにより相互に通信できず、又は適切な経路制御テーブルを維持できない可能性がある。そこで、次節より、無線通信装置の間欠動作を制御してマルチホップ無線通信における消費電力を効果的に低減させるための、本発明の2つの実施形態について説明する。
<2.第1の実施形態の説明>
[2−1.無線通信装置の構成例]
図3は、本発明の第1の実施形態に係る無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図3を参照すると、無線通信装置100は、無線通信部110、ビーコン制御部120、無線通信制御部130、タイミング判定部140、データ処理部150、及び経路制御部160を備える。
無線通信部110は、無線通信装置100の近傍に位置する他の無線通信装置との間で無線通信をすることができる。より具体的には、無線通信部110は、例えば、後述するデータ処理部150から出力されるデータを含むデータパケットを生成して符号化及び変調し、後述する所定のタイミングで他の無線通信装置へ送信する。また、無線通信部110は、例えば、他の無線通信装置から送信されたパケットを受信し、復調及び復号して得たデータをデータ処理部150へ出力する。また、無線通信部110は、例えば、後述するビーコン制御部120からの制御に応じて、無線通信装置100の周囲へ周期的にビーコンを送信する。
ビーコン制御部120は、無線通信装置100の周囲へ上記無線通信部110から周期的にビーコンを送信させる。無線通信部110から送信されるビーコンには、例えば、ビーコンであることを示す識別子、無線通信装置100のアドレス情報(例えばIEEEアドレスなど)、及び無線通信装置100の動作モード(“省電力”又は“非省電力)が含まれ得る。また、ビーコン制御部120は、ビーコンの送信周期を動的に変更する場合には、送信周期に関する情報をビーコンに含めてもよい。また、後述する経路制御部160から経路制御に関する追加情報が出力された場合には、ビーコン制御部120は、当該追加情報をビーコンに含めてもよい。
無線通信制御部130は、無線通信部110による無線通信を制御する。例えば、まず、無線通信制御部130は、無線通信装置100の動作モードが省電力モードである場合には、上述した周期Tで繰り返される各サイクルにおいて、一定の期間無線通信部110を休眠させる。より具体的には、無線通信制御部130は、図2を用いて説明した省電力ノードn1のように、周期Tにより定まる1サイクルの中で、まずビーコン制御部120によりビーコンが送信された後、期間A1にわたり無線通信部110を活動状態とする。その後、無線通信制御部130は、期間S1にわたり無線通信部110を休眠状態とする。そして、無線通信制御部130は、例えば、内蔵するタイマーにより計測され得る期間S1の終了時点が到来すると、無線通信部110を再び活動状態に切替える。なお、無線通信制御部130は、期間S1において、例えば無線通信部110だけではなく無線通信装置100の全体を休眠させてもよい。また、無線通信制御部130は、ビーコン制御部120を兼ねていてもよい。
ここで、本実施形態において、無線通信制御部130は、周期的なサイクルのうち所定の条件を満たしたサイクルにおいては、無線通信部110を休眠させずに通信状態を維持し、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認するものとする。例えば、無線通信制御部130は、所定のサイクル数につき1度無線通信部110を休眠させないで近傍ノードの存在を確認させるようにしてもよい。このように1サイクルの全期間にわたって無線通信部110を休眠させないサイクルのことを、本明細書では、“全活動サイクル”という。全活動サイクルが設けられる条件については、次項でより具体的に説明する。
タイミング判定部140は、後述するデータ処理部150からデータが出力され、当該データの送信を要求されると、まず、データ送信先の無線通信装置の動作モードが省電力モードと非省電力モードのいずれであるかを判定する。なお、省電力モードとは、無線通信装置が間欠動作を行っていることをいう。一方、非省電力モードとは、無線通信装置が間欠動作を行っていないことをいう。ここで、タイミング判定部140は、データ送信先の無線通信装置の動作モードが省電力モードである場合には、データを一時的に保持し、データ送信先の無線通信装置からのビーコンの受信を待ち受ける。そして、タイミング判定部140は、データ送信先の無線通信装置からのビーコンが受信されると、一時的に保持していたデータを無線通信部110へ出力してデータパケットとして送信させる。また、タイミング判定部140は、データ送信先の無線通信装置の動作モードが非省電力モードである場合には、データ送信先の無線通信装置からのビーコンを待ち受けることなく、データ処理部150から出力されたデータを無線通信部110から送信させる。
図4は、省電力モードである送信先へのデータの送信タイミングについて説明するための説明図である。
図4を参照すると、省電力モードで動作している2つの省電力ノードn1及びn2が示されている。このうち、図4の例では、省電力ノードn1がデータ送信側、省電力ノードn2がデータ受信側である。なお、この場合、省電力ノードn1及びn2は、相手の装置が省電力モードであることを予め互いに知っているものとする。
まず、図4では、省電力ノードn1において、ビーコンB11が送信された後、省電力ノードn2宛てのデータが発生している。このとき、例えば、データが発生した直後に省電力ノードn1がデータパケットを省電力ノードn2へ送信すると、省電力ノードn2はその時点で休眠しているため、送信されたデータパケットを受信できない。そこで、上述したタイミング判定部140は、データを一時的に保持し、省電力ノードn2からのビーコンの受信を待ち受ける。図4の期間W1は、省電力ノードn1がビーコンの待ち受け状態にあることを示している。そして、省電力ノードn1は、省電力ノードn2からビーコンB21を受信すると、ビーコンB21の受信後であって省電力ノードn2の活動状態が終了するまでの期間A2の間に、一時的に保持しておいたデータを含むデータパケットを省電力ノードn2へ送信する。それにより、間欠動作を行っている省電力ノードn2は、省電力ノードn1からデータパケットを受信することができる。
図3に戻り、無線通信装置100の構成の説明を継続する。
データ処理部150は、例えば、無線通信部110により受信されたパケットがビーコンかそれ以外のパケット(例えばデータパケット)かを判定する。そして、データ処理部150は、例えば、無線通信部110により受信されたパケットがビーコンであった場合には、ビーコンが受信されたことをタイミング判定部140に通知する。また、データ処理部150は、例えば、ビーコンに経路制御に関する追加情報が含まれている場合には、当該追加情報を経路制御部160へ出力する。また、データ処理部150は、例えば、無線通信部110により受信されたパケットがデータパケットなどであった場合には、当該データパケットから取得されたデータを所定のアプリケーション(図示せず)へ出力してもよい。
経路制御部160は、例えば、周囲の無線通信装置から定常的に送信されるビーコンを用いて、上述した経路制御テーブルを生成及び維持する。経路制御テーブルは、例えば、近傍のノードを一覧化したネイバーテーブルと、パケットの中継先を管理するルーティングテーブルとを別々に含んでいてもよい。例えば、経路制御部160は、経路制御テーブルに含まれていない未知の無線通信装置からのビーコンが受信された場合には、当該無線通信装置のアドレス情報を経路制御テーブルに追加する。また、経路制御部160は、例えば、自ら維持している経路制御テーブルの内容を追加情報として定期的にビーコン制御部120へ出力し、周囲の無線通信装置へ自装置の近傍の無線通信装置の一覧などをビーコンを用いて通知させる。また、経路制御部160は、例えば、上述した経路制御テーブルを用いて、無線通信装置100により送受信されるパケットの通信経路を制御する。
さらに、経路制御部160は、例えば、次項で説明する所定の条件が満たされた場合に、無線通信制御部130へ全活動要求を出力する。全活動要求とは、間欠動作における1サイクルの全期間にわたって無線通信部110を休眠させないことを求める要求信号である。そうすると、無線通信制御部130は、例えば全活動要求が入力された後の1サイクルを全活動サイクルとし、1サイクルの全期間にわたって無線通信部110を活動状態とさせる。
[2−2.休眠制御処理の具体例]
図5〜図9は、それぞれ、無線通信制御部130を中心として行われる休眠制御処理の具体的な例について説明するための説明図である。
(第1の例)
図5を参照すると、間欠動作を行う省電力ノードn1及びn2の時間軸に沿った状態の変化が示されている。この場合、省電力ノードn1及びn2は、共に無線通信装置100に相当し得る。
図5の例において、省電力ノードn1の無線通信制御部130は、2サイクルにつき1度無線通信部110を休眠させない全活動サイクルを設けている。即ち、省電力ノードn1において、ビーコンB11が送信された第1のサイクルでは、当該サイクルの全期間FA11にわたり、無線通信部110は活動状態となる。次に、ビーコンB12が送信された第2のサイクルでは、当該サイクルの前半の期間A11において無線通信部110は活動状態となり、残りの期間S11において無線通信部110は休眠状態となる。次に、ビーコンB13が送信された第3のサイクルでは、当該サイクルの全期間FA12にわたり、無線通信部110は活動状態となる。次に、ビーコンB14が送信された第4のサイクルでは、当該サイクルの前半の期間A12において無線通信部110は活動状態となり、残りの期間S12において無線通信部110は休眠状態となる。同様に、省電力ノードn2においても、2サイクルにつき1度全活動サイクルが設けられている。
このように、一定の周期(以下、全活動化周期という)で全活動サイクルを設けることで、無線通信装置100は、当該全活動サイクルにおいて他の無線通信装置から送信されるビーコンを受信することができる。例えば、図5の例では、省電力ノードn1は、期間S11において省電力ノードn2から送信されたビーコンB21を受信することはできないが、期間FA12において省電力ノードn2から送信されたビーコンB22を受信することができる。同様に、省電力ノードn2は、期間FA21において省電力ノードn1から送信されたビーコンB13を受信することができる。それにより、省電力ノードn1とn2との間でビーコンを交換し、互いの経路制御テーブルに各ノードのアドレス情報などを登録することができる。
(第2の例)
図6を参照すると、非省電力ノードn0及び省電力ノードn1の時間軸に沿った状態の変化が示されている。この場合、省電力ノードn1が無線通信装置100に相当し得る。
図6の例において、省電力ノードn1の無線通信制御部130は、経路制御テーブルに登録されている無線通信装置が存在しない場合に、無線通信部110を休眠させない全活動サイクルを設けている。例えば、省電力ノードn1が装置全体として起動された直後には、通常、省電力ノードn1の経路制御テーブルは空である。この場合、例えば、省電力ノードn1の経路制御部160は、周囲の無線通信装置からビーコンを受信して経路制御テーブルを生成するために、無線通信制御部130に上述した全活動要求を出力する。そうすると、無線通信制御部130は、例えば全活動要求が入力された後の1サイクルを全活動サイクルとし、当該サイクルの間無線通信部110を活動させる。例えば、図6の例では、省電力ノードn1が起動され、ビーコンB11が送信された後の期間FA11が全活動サイクルとなっている。それにより、省電力ノードn1は、非省電力ノードn0からのビーコンB02を受信し、自らの経路制御テーブルを生成することができる。
(第3の例)
図7を参照すると、非省電力ノードn0、並びに省電力ノードn1及びn2の時間軸に沿った状態の変化が示されている。この場合、省電力ノードn1及びn2が共に無線通信装置100に相当し得る。
図7の例において、省電力ノードn1及びn2の無線通信制御部130は、まず、上述した経路制御テーブルに登録されている無線通信装置が存在しない場合に、無線通信部110を休眠させない全活動サイクルを設けている。また、省電力ノードn1の無線通信制御部130は、無線通信部110により受信された他の装置宛てのパケットの中継先とすべき装置が経路制御テーブルに見つからない場合に、全活動サイクルを設けている。
まず、省電力ノードn1が起動されると、ビーコンB11が送信された後の期間FA11の全活動サイクルにおいて、省電力ノードn1は、非省電力ノードn0からのビーコンB01を受信する。それにより、省電力ノードn1の経路制御テーブルに非省電力ノードn0のアドレス情報が登録される。その後、省電力ノードn1は、間欠動作を開始する。
その後、さらに省電力ノードn2が起動されると、まず、省電力ノードn2からビーコンB21が送信される。しかし、このとき省電力ノードn1は休眠しているため、ビーコンB21を受信できない。一方、省電力ノードn2は、ビーコンB21を送信した後の期間FA21を全活動サイクルとし、省電力ノードn1からのビーコンB12を受信する。かかるビーコンB12には、省電力ノードn1のアドレス情報のほかに、省電力ノードn1の経路制御テーブルに登録されている非省電力ノードn0のアドレス情報などが追加情報として含まれる。それにより、例えば、省電力ノードn2の経路制御テーブルに、省電力ノードn1のアドレス情報が登録される。さらに、例えば、省電力ノードn2の経路制御テーブルに、非省電力ノードn0へのパケットの中継先が省電力ノードn1であることを示すルーティング情報が登録される。
その後、非省電力ノードn0において省電力ノードn2宛てのデータが発生したと仮定する。その場合、非省電力ノードn0は、例えば省電力ノードn1からのビーコンB12を待ち受けた後、唯一のルートである省電力ノードn1へ省電力ノードn2宛てのデータパケットを送信する。そうすると、省電力ノードn1の経路制御部160は、自らの経路制御テーブルを参照し、省電力ノードn2宛てのデータパケットの中継先を調べる。ここで、この時点では省電力ノードn1は省電力ノードn2からのビーコンを受信していない。即ち、省電力ノードn1の経路制御テーブルには、省電力ノードn2のアドレス情報は登録されていない。従って、省電力ノードn1の経路制御部160は、データパケットの中継先を見つけることができない。そこで、省電力ノードn1の経路制御部160は、経路制御テーブルを更新するために、無線通信制御部130に全活動要求を出力する。そうすると、無線通信制御部130は、例えば全活動要求が入力された後の1サイクルを全活動サイクルとする。例えば、図7の例では、省電力ノードn1が省電力ノードn2宛てのデータパケットを受信した後の期間F12が全活動サイクルとなっている。それにより、省電力ノードn1は、省電力ノードn2からのビーコンB22を受信し、省電力ノードn2のアドレス情報等を経路制御テーブルに登録することができる。
(第4の例)
図8を参照すると、省電力ノードn1及びn2の時間軸に沿った状態の変化が示されている。この場合、省電力ノードn1及びn2が共に無線通信装置100に相当し得る。
図8の例において、省電力ノードn2の無線通信制御部130は、経路制御テーブルに登録されている無線通信装置が存在しない場合に、無線通信部110を休眠させない全活動サイクルを設けている。一方、省電力ノードn1の無線通信制御部130は、経路制御テーブルに登録されていない無線通信装置からパケットが受信された場合に、全活動サイクルを設けている。
まず、省電力ノードn1は、継続して間欠動作を行っている。そして、省電力ノードn2が起動されると、省電力ノードn2からビーコンB21が送信される。しかし、このとき省電力ノードn1は休眠しているため、ビーコンB21を受信できない。一方、省電力ノードn2は、ビーコンB21が送信された後の期間FA21の全活動サイクルにおいて、省電力ノードn1からのビーコンB11を受信する。それにより、省電力ノードn2の経路制御テーブルに省電力ノードn1のアドレス情報が登録される。
その後、省電力ノードn2において省電力ノードn1宛てのデータが発生したと仮定する。その場合、省電力ノードn2は、例えば省電力ノードn1からのビーコンB12を待ち受けた後、省電力ノードn1へデータパケットを送信する。そうすると、省電力ノードn1の経路制御部160は、例えば受信したデータパケットの送信元の無線通信装置のアドレス情報が経路制御テーブルに登録されているか否かを調べる。ここで、この時点では省電力ノードn1は省電力ノードn2からのビーコンを受信していない。従って、省電力ノードn1の経路制御テーブルには、省電力ノードn2のアドレス情報は登録されていない。そこで、省電力ノードn1の経路制御部160は、経路制御テーブルを更新するために、無線通信制御部130に全活動要求を出力する。そうすると、無線通信制御部130は、例えば全活動要求が入力された後の1サイクルを全活動サイクルとする。例えば、図8の例では、省電力ノードn1がデータパケットを受信した後の期間F11が全活動サイクルとなっている。それにより、省電力ノードn1は、省電力ノードn2からのビーコンB22を受信し、省電力ノードn2のアドレス情報等を経路制御テーブルに登録することができる。
(第5の例)
図9を参照すると、省電力ノードn1及びn2の時間軸に沿った状態の変化が示されている。この場合、省電力ノードn1及びn2が共に無線通信装置100に相当し得る。
図9の例において、省電力ノードn1及びn2の無線通信制御部130は、所定のサイクル数(全活動化周期)につき1度無線通信部110を休眠させない全活動サイクルを設けている。例えば、図9の前半における省電力ノードn1及びn2の全活動化周期Ta1及びTa2は、共に3サイクルである。そして、省電力ノードn1及びn2の無線通信制御部130は、無線通信部110を休眠させなかった全活動サイクルの発生頻度に応じて、全活動化周期Ta1及びTa2を変化させる。例えば、図9の例では、省電力ノードn1において、ビーコンB11以降6つのビーコンが送信される間に、周期に従った全活動サイクルを除いて全活動サイクルは発生していない。そこで、省電力ノードn1の無線通信制御部130は、ビーコンB12以降の全活動化周期Ta1を3サイクルから4サイクルに変化させている。同様に、省電力ノードn2においては、ビーコンB22以降の全活動化周期Ta2が3サイクルから4サイクルに変化している。この後、例えば、各ノードの近傍に新たなノードが追加されるなどして臨時的な全活動サイクルが生じると、全活動化周期Ta1又はTa2は再び短縮され得る。
このように、省電力ノードにおいて、例えば直近の数サイクルにおける全活動サイクルの発生頻度が低い場合には、全活動化周期を長く変化させるのが好適である。それにより、例えば、ネットワークのトポロジーが変化している場合には頻繁に全活動サイクルを設けて経路制御テーブルを追従させ、ネットワークのトポロジーが安定した後には休眠状態の割合を増加させて消費電力を効果的に低減することができる。なお、本実施形態において、全活動化周期の上限値及び下限値を予め定めておいてもよい。それにより、全活動化周期の値が発散することが防がれる。
ここまで、図5〜図9を用いて、休眠制御処理の具体的な例について説明した。なお、無線通信装置100の無線通信制御部130が無線通信部110を休眠させない条件は、かかる例に限定されない。例えば、無線通信制御部130は、経路制御テーブルに登録されている無線通信装置の数が変化した場合に、無線通信部110を休眠させないこととしてもよい。
<3.第2の実施形態の説明>
上述した本発明の第1の実施形態では、間欠動作を行う無線通信装置100において、所定の条件を満たしたサイクルについて無線通信部110を休眠させないこととした。それにより、無線通信装置100は、マルチホップ無線通信におけるネットワークトポロジーの変化に迅速に追従することでき、併せて間欠動作による消費電力の低減というメリットを享受することができた。但し、上述したように、マルチホップされるパケットのルート上に存在する複数の無線通信装置が間欠動作を行う場合には、ルート上でのビーコンの待ち受けに要する待機時間が累積し得る。
図10は、マルチホップ無線通信におけるルート上での待機時間について説明するための説明図である。図10を参照すると、3つの省電力ノードn1、n2及びn3、並びに非省電力ノードn4の時間軸に沿った状態の変化が示されている。
図10において、例えば、省電力ノードn1から非省電力ノードn4宛てのデータパケットが、省電力ノードn2及びn3を経由してマルチホップされる場合を想定する。まず、省電力ノードn1は、非省電力ノードn4宛てのデータが発生すると、期間W11の間省電力ノードn2からのビーコンの受信を待ち受ける。そして、省電力ノードn1は、省電力ノードn2からビーコンB21を受信すると、送信処理S11を行ってデータパケットを省電力ノードn2へ送信する。その後、省電力ノードn2は、パケットの中継先の決定などを含むパケットの中継処理R21を行う。このとき、省電力ノードn3からビーコンB31が送信されているが、省電力ノードn2は、未だ中継処理R21が終了していないため、直ちにデータパケットを省電力ノードn3へ送信することができない。その後、省電力ノードn2は、期間W21の間省電力ノードn3からの次のビーコンの受信を待ち受ける。そして、省電力ノードn2は、省電力ノードn3からビーコンB32を受信すると、送信処理S21を行ってデータパケットを省電力ノードn3へ送信する。その後、省電力ノードn3は、パケットの中継処理R31を行う。そして、省電力ノードn3は、パケットの中継先であるノードn4が非省電力ノードであるため、直ちに送信処理S31を行ってデータパケットを非省電力ノードn4へ送信する。
このような3ホップのマルチホップ無線通信において、送信先からのビーコンの待ち受け時間に相当する、期間W11と期間W21とを含む待機時間が生じている。論理的には、データの発生とビーコンの送信がランダムなタイミングで起こる場合には、かかる待機時間の長さは、平均で1ホップにつきT/2(Tはビーコン周期)となる。即ち、経路全体では(T/2)×ホップ数の待機時間が発生し得る。従って、かかる累積する待機時間を短縮し、その待機時間における消費電力を抑制することが望ましい。
そこで、本節では、本発明の第2の実施形態として、マルチホップ無線通信に間欠動作を適用した場合の累積する待機時間を短縮させる手法について説明する。
[3−1.無線通信装置の構成例]
図11は、本発明の第2の実施形態に係る無線通信装置200の構成を示すブロック図である。図11を参照すると、無線通信装置200は、無線通信部210、ビーコン制御部220、無線通信制御部130、タイミング判定部140、データ処理部250、及び経路制御部160を備える。
無線通信部210は、無線通信装置200の近傍に位置する他の無線通信装置との間で無線通信をすることができる。より具体的には、無線通信部210は、例えば、後述するデータ処理部250から出力されるデータを含むデータパケットを生成して符号化及び変調し、所定のタイミングで他の無線通信装置へ送信する。また、無線通信部210は、例えば、他の無線通信装置から送信されたパケットを受信し、復調及び復号して得たデータをデータ処理部250へ出力する。また、無線通信部210は、例えば、後述するビーコン制御部220からの制御に応じて、無線通信装置200の周囲へ周期的にビーコンを送信する。また、無線通信部210は、例えば、他の無線通信装置からビーコンを受信すると、当該ビーコンの受信タイミング等をビーコン制御部220へ通知する。
ビーコン制御部220は、第1の実施形態に係るビーコン制御部120と同様、無線通信装置200の周囲へ上記無線通信部210から周期的にビーコンを送信させる。また、本実施形態において、ビーコン制御部220は、所定の無線通信装置から送信されたビーコンを無線通信部210が受信した場合に、当該ビーコンの受信タイミングに応じて無線通信部210から次にビーコンを送信させる送信タイミングを変化させる。
図12は、本実施形態に係るビーコン制御部220のより具体的な構成を示すブロック図である。図12を参照すると、ビーコン制御部220は、ビーコン生成部222、低遅延化判定部224、及びオフセット決定部226を有する。
ビーコン生成部222は、例えば、ビーコンであることを示す識別子、無線通信装置200のアドレス情報、及び無線通信装置200の動作モードを含むビーコンを周期的に生成し、無線通信部210へ出力する。ビーコン生成部222は、ビーコンの送信周期に関する情報をビーコンに含めてもよい。また、経路制御部160から経路制御に関する追加情報が出力された場合には、ビーコン生成部222は、当該追加情報をビーコンに含めてもよい。また、ビーコン生成部222は、低遅延化判定部224から低遅延化を指示された場合には、後述するオフセット決定部226により決定されたオフセット時間に応じて次にビーコンを出力するタイミングを変化させる。
低遅延化判定部224は、データ処理部250から入力される情報に基づいて、通信経路の低遅延化を行うか否かを判定する。そして、低遅延化判定部224は、通信経路の低遅延化を行うと判定した場合には、ビーコン生成部222に次のビーコンの出力タイミングの変更を指示する。例えば、マルチホップ無線通信の一方式として、Zigbeeなどで使用されるクラスタツリールーティングが用いられる場合には、個々のノードが送信するデータパケットは、まず各ノードが1つずつ有する親ノードへ送信され得る。そこで、各ノードにおいて親ノードを低遅延化の対象とするのが好適である。この場合、低遅延化判定部224は、例えば、タイミング判定部140における親ノードからのビーコン待ち受け中に当該親ノードからのビーコンが受信されると、ビーコン生成部222に次のビーコンの出力タイミングの変更を指示する。その代わりに、例えば、パケットの送信先のアドレス情報の履歴が無線通信装置200において保持されている場合には、低遅延化判定部224は、その履歴の中で最も送信頻度の高い送信先との間のリンクを低遅延化の対象としてもよい。また、低遅延化判定部224は、所定のアプリケーション又はユーザにより指定されたリンクを低遅延化の対象としてもよい。
オフセット決定部226は、ビーコン生成部222から次にビーコンを出力させるタイミングを変化させる変化量に相当する時間長、即ちオフセットを決定する。オフセット決定部226は、例えば、予め定義された固定の時間長Trelayとランダムに決定される時間長Trandの和を上述したオフセットとしてもよい。固定の時間長Trelayは、例えば、1つのパケットを中継する際の中継処理に要する処理時間を下回らない最小の値であってよい。例えば、時間長Trelayは、ビーコン送信時間、最大のサイズのパケットの受信時間、及び受信したパケットの処理時間(例えば経路の決定など)の合計値であってよい。一方、ランダムに決定される時間長Trandは、複数の送信ノードが同一のノードを低遅延化の対象とした場合に、両ノードからのビーコンの送信タイミングに時間差を設定してビーコン同士の衝突を防ぐ役割を果たす。この場合、無線通信装置200からの次のビーコンの送信タイミングTnextは、低遅延化の対象の送信先からのビーコンの受信時刻をTresとすると、次式で与えられる。なお、Tはビーコン周期を表す。
Figure 0005254108
図13は、本実施形態に係るビーコン制御部220によるビーコン送信タイミングの制御について説明するための説明図である。図13を参照すると、省電力ノードn1及びn2の時間軸に沿った状態の変化が示されている。なお、各ノードは、それぞれ本実施形態に係る無線通信装置200に相当し得る。
図13の例では、まず、省電力ノードn1からビーコンB11が送信されている。この後、ビーコン周期Tに従えば、次に省電力ノードn1からビーコンが送信されるタイミングはビーコンB12aの時点である。しかし、省電力ノードn1において、ビーコンB11が送信された後、省電力ノードn2宛てのデータが発生している。そのため、省電力ノードn1は、期間W11において省電力ノードn2からのビーコンの受信を待ち受ける。ここで、省電力ノードn2は、例えば省電力ノードn1の親ノードであって、省電力ノードn1にとっての低遅延化の対象であるとする。その場合、省電力ノードn2からのビーコンB21が受信されると、省電力ノードn1のビーコン制御部220は、ビーコンB21の受信タイミングに応じて次にビーコンを出力するタイミングを変化させる。例えば、図13において、ビーコンB11の次に省電力ノードn1からビーコンが送信されるタイミングは、ビーコンB12aからビーコンB12bの時点に変更されている。上記式(1)の通り、ビーコンB12bの送信タイミングTsendは、低遅延化の対象の省電力ノードn2からのビーコンB21の受信時刻Tresにビーコン周期Tを加え、固定の時間長Trelay及びランダムに決定された時間長Trandを含むオフセットを除いた時刻である。
かかるビーコンの送信タイミングの変更により実現される待機時間の短縮については、後にさらに説明する。
また、図13を用いて説明した手法の代わりに、オフセット決定部226は、例えば、上述した固定の時間長Trelayと低遅延化の対象の送信先からビーコンを用いて通知された時間長Tasgnの和を上述したオフセットとしてもよい。例えば、複数の子ノードからパケットを受信する親ノードのビーコン生成部222は、パケットの送信元の子ノードにそれぞれ異なる時間長Tasgnを割当てる。そして、各子ノードのアドレス情報と割当てた時間長Tasgnの値との対応関係を記述したビーコンを自装置の周囲に送信する。一方、かかるビーコンを受信した子ノードにおいて、オフセット決定部226は、上記式(1)の時間長Trandの代わりに、自装置に割当てられた時間長Tasgnの値を次のビーコンの送信タイミングTnextの決定に用いる。それにより、複数の子ノードからのビーコンの送信タイミングに時間差が設定され、ビーコン同士の衝突が防がれる。
図11に戻り、無線通信装置200の構成の説明を継続する。
データ処理部250は、例えば、無線通信部210により受信されたパケットがビーコンかそれ以外のパケットかを判定する。そして、データ処理部250は、例えば、無線通信部210により受信されたパケットがビーコンであった場合には、ビーコンが受信されたことをタイミング判定部140に通知する。また、データ処理部250は、例えば、ビーコンに経路制御に関する追加情報が含まれている場合には、当該追加情報を経路制御部160へ出力する。また、データ処理部250は、例えば、無線通信部210により受信されたパケットがデータパケットなどであった場合には、当該データパケットから取得されたデータを所定のアプリケーション(図示せず)へ出力してもよい。
さらに、データ処理部250は、上述したビーコン制御部220の低遅延化判定部224へ、通信経路の低遅延化を行うか否かの判定に用いられる情報を出力する。例えば、データ処理部250は、クラスタツリールーティングにおける親ノードのアドレス情報を低遅延化判定部224へ出力してもよい。また、例えば、データ処理部250は、パケットの送信先のアドレス情報の履歴の中で最も送信頻度の高い送信先のアドレス情報を低遅延化判定部224へ出力してもよい。また、例えば、データ処理部250は、所定のアプリケーション又はユーザにより指定されたノードのアドレス情報を低遅延化判定部224へ出力してもよい。
[3−2.待機時間の短縮の具体例]
次に、図14を用いて、本実施形態に係る無線通信装置200によりマルチホップ無線通信における待機時間が短縮される様子について具体的に説明する。
図14は、省電力ノードn1から省電力ノードn2及びn3を経由して非省電力ノードn4へ少なくとも2つのデータパケットが連続してマルチホップされた後の、各ノードからのビーコン送信タイミングを示している。この場合、省電力ノードn1、n2及びn3が無線通信装置200に相当し得る。
まず、第1のデータパケットが省電力ノードn1から非省電力ノードn4へマルチホップされると、省電力ノードn1のビーコン制御部220は、省電力ノードn1のビーコン送信タイミングを、省電力ノードn2から受信したビーコンの受信タイミングに応じて変化させる。但し、この場合、その後に省電力ノードn2からのビーコン送信タイミングも変化するため、この時点では特に省電力ノードn1における待機時間は短縮されない。同様に、省電力ノードn2のビーコン制御部220は、省電力ノードn2のビーコン送信タイミングを、省電力ノードn3から受信したビーコンの受信タイミングに応じて変化させる。一方、省電力ノードn3のビーコン制御部220は、データパケットの送信先が非省電力ノードn4であるため、省電力ノードn3のビーコン送信タイミングを、省電力ノードn4から受信したビーコンの受信タイミングに応じて変化させなくてもよい。
次に、第2のデータパケットが省電力ノードn1から非省電力ノードn4へマルチホップされると、省電力ノードn1のビーコン制御部220は、省電力ノードn1のビーコン送信タイミングを、省電力ノードn2から受信したビーコンの受信タイミングに応じて再度変化させる。また、省電力ノードn2のビーコン制御部220は、省電力ノードn2のビーコン送信タイミングを、省電力ノードn3から受信したビーコンの受信タイミングに応じて変化させる。但し、省電力ノードn3のビーコン送信タイミングは、第1のデータパケットの中継時に変化していない。そのため、省電力ノードn2のビーコン送信タイミングは、第2のデータパケットの中継時にはランダムに決定される時間長の分を除いて実質的に変化しない。
このようにして、省電力ノードn1から省電力ノードn2及びn3を経由して非省電力ノードn4へ少なくとも2つのデータパケットが連続してマルチホップされると、非省電力ノードn4を基点とする階段状のビーコン送信タイミングが形成される。図14の例では、省電力ノードn1からのビーコンB11、省電力ノードn2からのビーコンB21、省電力ノードn3からのビーコンB31、及び非省電力ノードn4からのビーコンB41が階段状のビーコン送信タイミングを形成している。このうち、ビーコンB11とビーコンB21の間の階段の段差に相当する時間差は、予め定義された固定の時間長Trelayとランダムに決定される時間長Trand1の和に相当する。同様に、ビーコンB21とビーコンB31の間の時間差は、予め定義された固定の時間長Trelayとランダムに決定される時間長Trand2の和に相当する。その結果、さらに省電力ノードn1から非省電力ノードn4へマルチホップすべきデータが発生した場合には、例えば省電力ノードn2は、省電力ノードn1からデータパケットを受信した後、中継処理を終えてから図10の例のように長い時間待機することなく、省電力ノードn3からのビーコンB31を受信してデータパケットを省電力ノードn3へ送信することができる。
このような階段状のビーコンの送信タイミングは、典型的には、送信元のノードから宛て先のノード(又は通信経路上の非省電力ノード)までのホップ数分のデータパケットが中継された後に、安定的に形成される。そして、その後さらに同一の通信経路でデータパケットが中継される際には、通信経路上の各ノードにおけるビーコン待ち受けのための待機時間は少なくて済む。それにより、本実施形態に係る無線通信装置200を用いたマルチホップ無線通信における全体としての待機時間は短縮され、通信システム全体の消費電力は低減される。
<4.まとめ>
ここまで、図1〜図14を用いて、間欠動作を行う無線通信装置に関する第1及び第2の実施形態について説明した。各実施形態によれば、間欠動作のためのビーコンと経路制御のためのメッセージが共通化されるため、ノード間で定常的に送信されるパケット数が削減される。また、例えば第1の実施形態に係る無線通信装置100によれば、無線通信部110は、所定のサイクル数につき1度、間欠動作の1サイクルを全活動サイクルとする。さらに、無線通信部110は、経路制御テーブルが空である場合、又は経路制御テーブルにパケットの中継先とすべきノードが見つからない場合など、所定の条件を満たした場合において間欠動作の1サイクルを全活動サイクルとする。そのため、無線通信装置100は、マルチホップ無線通信のトポロジーの変化に柔軟に追従して経路制御テーブルを更新させながら、間欠動作により消費費電力を低減させることができる。さらに、無線通信部110は、全活動サイクルを設ける周期である全活動化周期を、全活動サイクルの発生頻度に応じて変化させ得る。それにより、ネットワークトポロジーが安定した後には、休眠状態の割合を多くして消費電力を効果的に低減することができる。
また、例えば第2の実施形態に係る無線通信装置200によれば、ビーコン制御部220により、所定の送信先からのビーコンの受信タイミングに応じて、無線通信部210から次にビーコンを送信させる送信タイミングが変更される。それにより、頻繁にパケットが中継される通信経路におけるビーコンの待ち受けのための待機時間が短縮され、通信の遅延が抑制されると共に、待機中のノードの消費電力がさらに低減される。
さらに、本明細書では、主に周期的なビーコンの送信を行う省電力化方式に基づいて説明した。しかしながら、上述した近傍ノードの存在確認の頻度を減らす手法は、例えば上記非特許文献1に記載のビーコンを送信しない第2の省電力化方式にも適用可能である。その場合にも、上述した一実施形態と同様に近傍ノードの存在確認の頻度を下げることで、消費電力が効果的に削減される。
また、ビーコンを送信する方式と、定期的なHELLOメッセージを用いて近傍ノードの確認を行う手法とは、共に周期的にパケットの送信を行っている点で共通している。そのため、かかる共通点を活かして2つの情報を1つのパケットとして送信することで、パケット送信のオーバーヘッドを削減することも可能となる。
なお、本明細書において説明した第1及び第2の実施形態に係る一連の処理は、ハードウェアで実現されてもよく、又はソフトウェアで実現されてもよい。一連の処理又はその一部をソフトウェアで実行させる場合には、ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば無線通信装置100又は200により利用可能な半導体メモリ又はハードディスクなどの記録媒体に格納される。そして、プログラムは、例えば処理の実行時にRAM(Random Access Memory)に読み込まれ、CPU(Central Processing Unit)によって実行される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属す技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属すものと了解される。
100、200 無線通信装置
110、210 無線通信部
120、220 ビーコン制御部
222 ビーコン生成部
224 低遅延化判定部
226 オフセット決定部
130 無線通信制御部
140 タイミング判定部
150、250 データ処理部
160 経路制御部

Claims (9)

  1. 無線通信装置であって、
    他の無線通信装置との間で無線通信可能な無線通信部と;
    前記無線通信部による無線通信を制御する無線通信制御部と;
    自装置との間で無線通信可能な近傍の無線通信装置の一覧を保持し、当該一覧に基づいて前記無線通信部による無線通信の経路を制御する経路制御部と;
    自装置の周囲へ前記無線通信部から周期的にビーコンを送信させるビーコン制御部と;
    を備え
    前記無線通信制御部は、前記無線通信部がビーコンを送信する周期的なサイクルのうち所定の条件を満たしたサイクルにわたって、自装置の近傍に位置する装置により送信されるビーコンの前記無線通信部による受信から、自装置の近傍に位置する装置の存在を確認し、前記所定の条件を満たした前記サイクル以外のサイクルにおいて、前記無線通信部を休眠させ、
    前記所定の条件を満たした前記サイクルは、所定のサイクル数につき1つのサイクル、及び、前記一覧に登録されている無線通信装置が存在しない場合におけるサイクルを含む、
    無線通信装置。
  2. 前記所定の条件を満たした前記サイクルは、前記無線通信部により受信された他の無線通信装置宛てのパケットの中継先とすべき無線通信装置が前記一覧に見つからない場合におけるサイクルをさらに含む、請求項に記載の無線通信装置。
  3. 前記所定の条件を満たした前記サイクルは、前記一覧に登録されていない無線通信装置から前記無線通信部がパケットを受信した場合におけるサイクルをさらに含む、請求項に記載の無線通信装置。
  4. 前記所定の条件を満たした前記サイクルは、前記一覧に登録されている無線通信装置の数が変化した場合におけるサイクルをさらに含む、請求項に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線通信部は、ビーコンを送信した後の期間に、自装置へのデータを受信し、自装置の近傍に位置する装置からのビーコンを受信した後の期間に、自装置の近傍に位置する当該装置へのデータを送信し、
    前記ビーコン制御部は、所定の無線通信装置から送信されたビーコンを前記無線通信部が受信した場合に、当該ビーコンの受信タイミングに応じて前記無線通信部からビーコンを送信させる送信タイミングを変化させる、請求項1〜のいずれかに記載の無線通信装置。
  6. 前記ビーコン制御部は、前記無線通信部からビーコンを送信させる前記送信タイミングを、パケットの中継処理に要する時間長及び前記受信タイミングに応じて変化させることを特徴とする、請求項に記載の無線通信装置。
  7. 前記ビーコン制御部は、前記無線通信部からビーコンを送信させる前記送信タイミングを、ランダムに決定した時間長、パケットの中継処理に要する前記時間長及び前記受信タイミングに応じて変化させることを特徴とする、請求項に記載の無線通信装置。
  8. 前記ビーコン制御部は、前記無線通信部からビーコンを送信させる前記送信タイミングを、前記無線通信部により受信されたビーコンの送信元の無線通信装置から通知された時間長、パケットの中継処理に要する前記時間長及び前記受信タイミングに応じて変化させることを特徴とする、請求項に記載の無線通信装置。
  9. 他の無線通信装置との間で無線通信可能な無線通信部を備える無線通信装置における通信制御方法であって:
    前記無線通信装置との間で無線通信可能な近傍の無線通信装置の一覧に基づいて、前記無線通信部による無線通信の経路を制御するステップと;
    前記無線通信装置の周囲へ前記無線通信部から周期的にビーコンを送信させるステップと;
    前記無線通信部がビーコンを送信する周期的なサイクルのうち所定の条件を満たしたサイクルにわたって、前記無線通信装置の近傍に位置する装置により送信されるビーコンの前記無線通信部による受信から、前記無線通信装置の近傍に位置する装置の存在を確認し、前記所定の条件を満たした前記サイクル以外のサイクルにおいて、前記無線通信部を休眠させるステップ
    を含み、
    前記所定の条件を満たした前記サイクルは、所定のサイクル数につき1つのサイクル、及び、前記一覧に登録されている無線通信装置が存在しない場合におけるサイクルを含む、
    通信制御方法。
JP2009084505A 2009-03-31 2009-03-31 無線通信装置及び通信制御方法 Active JP5254108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009084505A JP5254108B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 無線通信装置及び通信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009084505A JP5254108B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 無線通信装置及び通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010239357A JP2010239357A (ja) 2010-10-21
JP5254108B2 true JP5254108B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=43093319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009084505A Active JP5254108B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 無線通信装置及び通信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5254108B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137357A1 (ja) * 2012-03-14 2013-09-19 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 携帯端末
JP6299074B2 (ja) * 2013-04-01 2018-03-28 富士電機株式会社 無線通信ネットワークシステム、無線通信端末、および、無線通信方法
JP6893631B2 (ja) * 2016-10-25 2021-06-23 国立研究開発法人情報通信研究機構 無線装置
JP7119750B2 (ja) * 2018-08-15 2022-08-17 沖電気工業株式会社 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4192676B2 (ja) * 2003-05-23 2008-12-10 ソニー株式会社 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2005101756A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Sony Corp 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4870500B2 (ja) * 2006-09-06 2012-02-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信装置及び通信制御方法
US8732315B2 (en) * 2006-10-16 2014-05-20 Marvell International Ltd. Automatic ad-hoc network creation and coalescing using WiFi protected setup

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010239357A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101190720B1 (ko) 중계 네트워크의 토폴로지, 루트 복구 관리 및 컴퓨터 판독가능 저장 매체
van Hoesel et al. Advantages of a TDMA based, energy-efficient, self-organizing MAC protocol for WSNs
Guo et al. An on-demand scatternet formation and multi-hop routing protocol for BLE-based wireless sensor networks
US20070233835A1 (en) Methodology for scheduling data transfers from nodes using path information
JP6157726B2 (ja) データシンクに対しノードの同期をとる方法及び無線ネットワークを形成するためのノード
KR101017277B1 (ko) 동기식 매체 접근 제어 프로토콜을 사용하는 무선 멀티 홉 네트워크를 위한 방법
JP7057670B2 (ja) エネルギー制限されたワイヤレス・システム内の柔軟性のある通信のための構成可能通信モジュール
JP4918900B2 (ja) 無線マルチホップネットワーク、ノード、マルチキャスト経路制御方法及びプログラム
US8462806B2 (en) Path selection procedure in mesh network and format of path request frame therefor
JP5287622B2 (ja) 通信システム、ノード、通信制御方法、およびプログラム
Bhatia et al. RD-TDMA: A randomized distributed TDMA scheduling for correlated contention in WSNs
JP5254108B2 (ja) 無線通信装置及び通信制御方法
Zhao et al. CoCo+: Exploiting correlated core for energy efficient dissemination in wireless sensor networks
JP5073587B2 (ja) 無線マルチホップ通信装置及びその通信制御方法
JP2008167362A (ja) 無線通信システム
JP2006325142A (ja) 無線端末およびその通信方法
Leu et al. Simple algorithm for solving broadcast storm in mobile ad hoc network
JP5975509B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法、無線通信装置、無線通信装置制御方法、及び、無線通信装置制御プログラム
JP2008312059A (ja) アドホックネットワーク構成方法及びノード装置
Yu et al. Relay reduction and disjoint routes construction for scatternet over Bluetooth radio system
Yamada et al. Redundant TC message senders in OLSR
Asgharian et al. Adaptive and distributed TDMA scheduling protocol for mobile ad hoc networks (MANET)
Haw et al. A Performance Study on the Ad-hoc Routing Protocol Used in the Cross-Layer Design for Wireless Sensor Network
Faheem et al. Duty‐cycle SN‐multi‐point relay algorithm for mobile sink wireless sensor networks
JP4229151B2 (ja) 通信制御装置及び方法、およびノード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5254108

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3