JP5252420B2 - キャップ - Google Patents

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本発明は、巻締めによる開栓及び閉栓を安定して行うことができるキャップに関する。
容器内容物を密封保持するために使用される多くのキャップは、容器口部への装着及び容器口部からの取り外しが容易であることから、巻締めによって容器口部に装着される構造となっている。即ち、キャップのスカート内面に容器口部の外面とネジ係合する螺条が設けられており、容器口部に装着する際には、容器口部にキャップを被せ、所定の閉栓方向にキャップを回転させて巻締めをし、容器口部から取り外す際には、キャップを上記とは逆に閉栓方向に回転させ、容器口部とのネジ係合を解除して容器口部から取り外すわけである。
上記のような巻締めにより装着されるキャップでは、良好なシール性を確保するために、キャップ内の一部の部分が容器口部に強固に密着する部分が存在する。従って、容器口部への巻締め(閉栓)及び容器口部からのキャップの取り外し(開栓)をスムーズに行うために、キャップと容器口部との間に適度な滑り性を付与することが必要である。
キャップと容器口部との間に適度な滑り性を付与するために、容器口部と強固に密着する部分、例えばキャップ天面の内面に設けられているライナー中に滑剤を配合することが広く行われている(特許文献1,2参照)。
特開平2−4624号公報 特開平9−315451号公報
ところで、上記のようにライナー中に滑剤を配合する場合には、キャップ成形後に滑剤がライナー表面(容器口部と接触する部分)に析出(ブルーム)し、析出した滑剤がキャップの閉栓や開栓に際して容器口部と接触するため、両者の摩擦が軽減され、一定の滑り性が確保されるというものである。
しかしながら、上記の方式により滑り性を付与する場合には、滑剤の析出量を一定にコントロールすることができないため、種々の問題が発生しており、その改善が求められている。
例えば、キャップ成形直後では滑剤の析出量が少なく、このため、キャップを巻締めにくく(閉栓し難い)、また開栓もし難いという問題がある。また、キャップ成形後、長期間が経過すると、必要量以上の滑剤が表面に析出してしまい、この結果、余剰の滑剤が容器内容液中に移行してしまい、容器内容液の品質低下を引き起こすというおそれもある。
従って、本発明の目的は、成形直後から安定した滑り性を示し、常に安定した開栓性及び閉栓性を示すキャップを提供することにある。
本発明の更なる目的は、長期間経過後においても、一定の開栓性及び閉栓性を示すばかりか、滑剤の容器内容液の移行等の不都合も有効に防止されたキャップを提供することにある。
本発明によれば、天面及び該天面の周縁から降下するスカートから成り、前記天面の内面にライナーが設けられており、該ライナーが容器口と接触する部分に選択的に滑剤を塗布したコーティング領域が形成されていることを特徴とするキャップが提供される。
本発明のキャップにおいては、
)前記キャップが天面及びスカートから成る金属製キャップシェル又はプラスチックキャップと、キャップシェルの内面に施された前記ライナーとのツーピース構造から成ること、
)前記滑剤として、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルまたはポリオルガノシロキサンが使用されていること、
)前記滑剤のコーティング領域は、滑剤を揮発性極性有機溶媒に溶解乃至分散させた塗布液をコーティングすることにより形成されたものであること
本発明のキャップでは、キャップ天面の少なくとも容器口と接する部分に滑剤のコーティング領域が形成されているため、常に一定量の滑剤が容器口と接触するように構成されている。従って、キャップの成形直後であってもキャップと容器口との間に一定の滑り性が確保されており、良好な開栓性及び閉栓性を示す。また、キャップの成形後、長期間が経過した場合においても、過剰の滑剤を塗布する必要がなく、しかも容器口と接する部分に存在する滑剤量にほとんど変動がないため、滑剤が脱落して容器内容液に移行するという不都合も有効に防止することができる。更に、滑剤を容器口と接する部分のみに塗布することが可能となり、過剰の滑剤が脱落して容器内容液に移行するという不都合も有効に防止することができる。
例えば、本発明に従って、滑剤のコーティング領域が形成されているキャップ(実施例1参照)では、成形直後及び成形から7日間経過した後でも、その開栓トルクは6〜20kgf−cmの範囲にあり、また、閉栓トルクは13〜25kgf−cmの範囲にあり、適正な巻締め角度が得られて開栓トルク及び閉栓トルクの何れもほとんど変動しない。一方、ライナーに滑剤が配合されている従来のキャップ(比較例1参照)では、成形から7日経過後における開栓トルクは6〜20kgf−cmの範囲にあり、閉栓トルクは13〜25kgf−cmであるが、成形直後では、滑性不足によって基本的密封能を保持するまでの適正な巻締め角度が得られず、キャップ機能としては不満足となっている。
発明が実施しようとする最良の形態
以下、本発明を、添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の代表的なプラスチックキャップの側断面図であり、
図2は、図1のキャップの底面図であり、
図3は、図1のキャップにおける滑剤コーティング領域を形成する工程を説明するための説明図であり、
図4は、本発明の代表的な金属キャップの例を示す側断面図である。
本発明は、キャップ内の所定の部位に滑剤のコーティング領域を形成したものであり、プラスチックキャップ及び金属キャップの何れにも、本発明を適用することができる。
本発明が適用されたプラスチックキャップの例を示す図1及び図2を参照して、全体として1で示すキャップ1は、天面3と、天面3の周縁から降下したスカート5を備えている。
スカート5の内面には、容器口50の外面に形成されている螺条(雌螺子)51と係合する螺条(雄螺子)7が形成されており、これら螺条同士の螺子係合によってキャップ1は容器口50に装着される。
また、スカート5の下端には、破断可能なブリッジ8を介してタンパーエビデントバンド(TEバンド)9がスカート5と一体に形成されている。このTEバンド9の内面にはフラップ片10が形成されている。即ち、容器口(図示せず)に巻締めて固定されたキャップ1では、TEバンド9が容器口の螺条の下方部に形成されている顎部の下側に位置する。従って、このキャップ1を開栓方向に回転すると、キャップ1は上昇するが、TEバンド9は、フラップ片10が容器口の顎部の下側と係合し、その上昇が制限される。このため、キャップ1の開栓を続けてキャップ1を容器口から取り外した状態では、ブリッジ8が破断し、TEバンド9はキャップ1から取り除かれた状態となっている。この結果、一般の需要者は、TEバンド9が取り除かれた事実から、キャップ1が一旦、容器口から取り外されたものであるとの事実を認識することができるというものである。
尚、図1から理解されるように、TEバンド9の下端には、カール部11が形成されており、フラップ片10が容器口の顎部の下側と係合したときにカール部11がフラップ片10の下側を押さえて変形を防止し、これにより、フラップ片10と顎部との係合力を補強し、TEバンド9のすっぽ抜けを防止するようになっている。
一方、天面3の内面には、スカート5との接合部近傍に、周状突起15が形成されており、この周状突起15により保持されるようにして、天面3の内面にライナー17が設けられている。ライナー17は、中央部分に形成されている比較的薄肉のパネル部17aと周縁部に形成されている比較的厚肉の環状密封部17bとから成っている。即ち、図1に示されているように、環状密封部17bの表面は凹面となっており、キャップ1を巻締めて容器口に装着したとき、容器口の上端が環状密封部17bにがっちりと密着し、良好なシール性が確保されるようになっている。
上記のようなキャップ1において、互いに一体的に連なっている天面3、スカート壁5及びTEバンド9は、各種の熱可塑性プラスチック、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂から形成されており、圧縮成形等によって成形され、成形後、ブリッジ8を残すようにしてのカッテイング加工やポンチ等の治具を用いての後加工によりTEバンド9の下端にカール部11を形成することにより形成される。また、ライナー17は、容器口50との密着性を高めるために、比較的軟質のプラスチック材料、例えばニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体ゴム(SIS)、エチレン−プロピレンゴム(EPR)などのエラストマー重合体や、エラストマー領域のポリエチレン等からなる。このような重合体からなるライナー17は、所謂インシェルモールドによって形成される。例えば、キャップ1を成形後、天面1の内面に、ライナー形成用重合体の溶融物を滴下し、ポンチ等によって押し広げることにより形成される。
ところで、上記で説明したように、ライナー17の密封部17bは、キャップ1を容器口に巻締めて固定したときに、容器口の上端とがっちりと密着する部分である。従って、ライナー17と容器口との滑り性が低いと、キャップ1の閉栓(巻締め)や開栓に大きな力を要してしまう。具体的には、閉栓トルクや開栓トルクが大きな値となり、閉栓や開栓が困難となる。このために、従来では、滑剤がライナー17中に配合されていたのであるが、本発明においては、このライナー17の密封部17bの表面に、滑剤のコーティング領域20が形成されていることが顕著な特徴である。
この滑剤のコーティング領域20は、滑剤を有機溶媒に溶解乃至分散させた塗布液を調製し、この塗布液をライナー17の密封部17bの表面に塗布し、乾燥することにより形成されたものである。即ち、ライナー17中に滑剤を配合する場合には、経時とともに、ライナー17の表面に滑剤が析出することにより滑り性が付与されるというものであるが、キャップ1にライナー17を形成した成形直後の段階では、表面に十分な量の滑剤が析出していないため、滑り性が不満足となり、開栓性及び閉栓性が低い。また、キャップの成形から長期間経過した後では、多量の滑剤が表面に析出してしまうため、滑り性は満足し得るとしても、過剰に析出した滑剤が容器内容液中に移行してしまい、容器内容液の品質を低下させてしまうなどの問題を生じる。しかるに、上記のような滑剤のコーティング領域20を設けた場合には、常に一定量の滑剤が密封部17bの表面に存在し、その量にほとんど変動が生じないため、常に一定の滑り性を確保することができ、キャップの成形直後であっても、優れた開栓性や閉栓性を得ることができる。また、過剰の滑剤が表面に存在するという不都合も有効に回避することができ、しかも、密封部17bの表面に限定して滑剤を存在させることができるため、容器内容物に滑剤が移行するという不都合も確実に防止することができる。
さらに、上記の滑剤コーティング領域20には、食添色素などの染料等の着色剤が配合されて着色されていてもよい。このような着色により、例えば赤外分光検査器や紫外分光検査器などを用いて滑剤コーティング領域20の形成を検査し、その存在を確認することができる。
本発明において、上記のコーティング領域20の形成に用いる滑剤としては、従来、キャップと容器口部との間に滑り性を確保するために使用されていたもの、例えば、
(イ)流動、天然または合成パラフィン、マイクロワックス、ポリエチレンワックス
、塩素化ポリエチレンワックス等の炭化水素系のもの、
(ロ)ステアリン酸、ラウリン酸等の脂肪酸系のもの、
(ハ)ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド等の脂肪酸アミ
ド系のもの、
(ニ)ブチルステアレート、硬化ヒマシ油、エチレングリコールモノステアレート等
の脂肪酸エステル系のもの、
(ホ)セチルアルコール、ステアリルアルコール等のアルコール系のもの、
(ヘ)ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石ケン、
(ト)ポリオルガノシロキサン、
などを使用することができ、これらは、1種単独或いは2種以上を混合して使用することもできる。本発明では、特にライナー17と接合強度の高いコーティング領域20を形成できるという観点から、上記の中でも、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、オルガノポリシロキサンが最適である。
また、塗布液調製のために用いる有機溶媒としては、乾燥により容易に除去することができ、且つライナー17やキャップ1の形成する樹脂に対する溶解性の乏しいものが好適に使用され、例えばエチルアルコールやメチルエチルケトン等の極性有機溶媒が好ましい。塗布液中の滑剤濃度は、塗布の際の作業性や乾燥性などを考慮して、適宜な濃度とすればよい。また、このような塗布液には、必要に応じて各種の着色剤を添加することができ、滑剤コーティング領域20を着色することができる。
さらに、滑剤コーティング領域20において、用いる滑剤の種類によっても多少異なるが、滑剤の目付け量が56乃至5600mg/m、特に560乃至2800mg/mの範囲であることが好適である。この目付け量が少ないと、滑り性が低くなり、開栓トルクや閉栓トルクがかなり高くなり、開栓や閉栓が困難となるおそれがある。また、目付け量が多すぎると、過剰の滑剤が開栓や閉栓に際しての容器口との摩擦により脱落してしまい、容器内容液中に移行するなどの不都合を生じ易くなってしまう。
滑剤コーティング領域20をライナー17の密封部17bの表面に限定して形成するための手段としては、種々の方法を採用することができ、例えば、滑剤が溶解乃至分散している塗布液を、適当なマスクを介してスプレー噴霧したり、或いは適当なマスクが施されたキャップ1を塗布液中に浸漬するなどの方法を採用することができるが、最も容易に且つ効果的に行うには、インクジェットプリンターを用いるのがよい。具体的には、図3に示されているように、ライナー17が施されたキャップ1を、天面3の内面が上側となるように回転支持テーブル23上に載置し、バキューム等によりキャップ1を支持しながら、該テーブル23を回転させながら、インクジェットプリンターに接続されているインクジェットノズル50より、塗布液の荷電粒子を、矢線Aで示すように、ライナー17の密封部17bの表面(滑剤塗布面)に噴射し、次いで乾燥することにより、容易に滑剤コーティング領域20を形成することができる。
また、上述した例は、ライナー17の密封部17bに限定して滑剤コーティング領域20を設けた例であるが、容器内容物が微量の滑剤の移行を殆ど問題としないような場合には、ライナー17の全面にわたって滑剤コーティング領域20を形成することができるし、また、スカート5の内面にも滑剤コーティング領域20を形成することができる。
さらに、本発明は、上記と同様にして、金属キャップにも適用することができる。
即ち、このような金属キャップの例を示す図4において、この金属キャップは、例えばアルミニウム板の絞り成形で形成されているキャップ殻体(シェル)30から形成されており、このキャップシェル30は、天面31と、スカート33とから成っている。また、このキャップシェル31の内面側には、図示されていないが、内面保護塗膜をも兼ねる熱接着用塗料層が形成されている。
スカート33の中央部分は、容器口(図示せず)の螺子と係合する螺子を形成するための螺子形成領域33aとなっており、その下部には、容器口の顎部に係合させるためのタンパーエビデント(TE)バンド35となっており、スカート33とTEバンド35とは、カッティングにより形成されたブリッジ37により連結されている。
天面31の内面には、前述したプラスチックキャップ1と同様、ライナー39が形成されている。即ち、このライナー39は、先のライナー17と同様のエラストマー重合体等から形成されているものであり、ライナー形成材の溶融物を天面31の内面に滴下し、これをポンチ等で押し広げることにより形成され、天面31の内面に強固に熱接着されている。
かかるライナー39も、比較的薄肉のパネル部39aと、比較的厚肉であり、表面が凹面となっている環状の密封部39bとからなっている。即ち、この密封部39bが容器口の上端に密着することにより、良好なシール性が確保されるものであるが、本発明では、この密封部39bの表面に、前述したプラスチックキャップ1と全く同様にして、滑剤のコーティング領域40が設けられるわけである。
このような金属キャップは、キャップシェル31を容器口に被せた後、所定の治具で外面を押圧成形して容器口の外面形状に合わせた形状とされ、これにより、前記の螺子形成領33aに容器口の螺子と係合する螺子が形成され、また、下部のTEバンド35は、容器口の顎部に係合した状態に成形される。この状態で、滑剤コーティング領域40が容器口の上端に密着しており、良好なシール性が確保され、このキャップを開栓方向に回転させることにより螺子係合が解除され、容器口から取り除かれるが、TEバンド35は、容器顎部との係合により、その上昇が抑止され、従って、ブリッジ37で破断を生じ、ブリッジ37の破断により、開封の事実を知ることができる。
かかる金属キャップにおいても、ライナー39の密封部39bの表面に滑剤コーティング領域40が形成されているため、常に一定の滑り性が確保され、キャップ成形直後においても良好な開栓性及び閉栓性を示すこととなる。また、キャップ成形後に長期間経過した場合においても、滑剤量が増大することはないため、過剰の滑剤が脱落して容器内容液中に移行するという不都合は有効に防止されている。
<実施例1>
ライナー材として、メルトフローレート(MFR;ASTM D1236、190℃)が4g/10minのエチレン−プロピレン共重合体を使用し、この共重合体の溶融物を、28mm径のポリプロピレン製螺子キャップの天面内面に滴下し、ライナーを形成した。
次いで、滑剤としてエルカ酸アミドを用い、これをエチルアルコールに溶解させてエルカ酸アミド濃度が1重量%の塗布液を調製した。
上記塗布液を、ライナーの環状密封部の表面に刷毛塗りし、次いで乾燥し、エルカ酸アミドの目付け量が560mg/mの滑剤コーティング領域を形成した。
上記のようにして滑剤コーティング領域が形成されたキャップについて、成形直後に開栓トルク及び閉栓トルクを測定するとともに、該キャップを23℃の雰囲気下に7日間保存し、保存後のキャップについても開栓トルク及び閉栓トルクを測定した。
尚、開栓トルク及び閉栓トルクは、上記のキャップを500mlPETボトルの口部に装着し、トルクメータを用いて測定した。
<比較例1>
ライナー材の溶融物100重量部に0.5重量部のエルカ酸アミドを練り込んでライナーを形成し、その密封部表面には滑剤コーティング領域を全く形成しなかった以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレンキャップを作製した。
このキャップについて、実施例1と同様、成形直後及び23℃、7日間保存後に開栓トルク及び閉栓トルクを測定した。
測定の結果、実施例1では、成形直後及び23℃、7日間保存後においても開栓トルクと閉栓トルクは安定であり、比較例1では、23℃、7日間保存後の開栓トルクと閉栓トルクの値は安定であったが、成形直後のキャップにおいては巻き締め不足のものが存在した。
本発明の代表的なプラスチックキャップの側断面図。 図1のキャップの底面図。 図1のキャップにおける滑剤コーティング領域を形成する工程を説明するための説明図。 本発明の代表的な金属キャップの例を示す側断面図。
符号の説明
3:天面
5:スカート
17:ライナー
17b:環状密封部
20、40:滑剤コーティング領域

Claims (4)

  1. 天面及び該天面の周縁から降下するスカートから成り、前記天面の内面にライナーが設けられており、該ライナーが容器口と接触する部分に選択的に滑剤を塗布したコーティング領域が形成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 前記キャップが天面及びスカートから成る金属製キャップシェル又はプラスチックキャップシェルと、キャップシェルの内面に施された前記ライナーとのツーピース構造から成る請求項に記載のキャップ。
  3. 前記滑剤として、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルまたはポリオルガノシロキサンが使用されている請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記滑剤のコーティング領域は、滑剤を揮発性極性有機溶媒に溶解乃至分散させた塗布液をコーティングすることにより形成されたものである請求項1〜3の何れかに記載のキャップ。
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