JP5247047B2 - エーテル類の分解方法 - Google Patents

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Description

本発明は、好気的条件下で微生物を用いてエーテル類を分解する方法に関する。
ガソリンのオクタン価向上剤として、含酸素化合物であるアルコール類やエーテル類が用いられている。中でも3級アルコール誘導体であるターシャリーブチルエチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、ターシャリーアミルメチルエーテルはエタノールと比較して吸水性が低く、ガソリンとの分離がおきにくいため、これらを含むガソリンを収容するガソリン車の燃料タンクや給油設備のゴムシールの劣化が少ないなどの利点が多い。そのため、ガソリン車の改造や運搬、輸送設備の改造等の必要性が少ないという利点がある。
しかしながら、3級アルコール誘導体であるターシャリーブチルエチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、ターシャリーアミルメチルエーテルは生分解を受けにくく、土壌や水中に漏洩した場合、環境汚染の発生が懸念されている。現に米国カリフォルニア州では、地下への漏洩による飲料水の汚染が大きな問題となり、ターシャリーブチルメチルエーテルの添加を禁止する州は現在19にも及んでいる。
また、エチレングリコールアルキルエーテル類は消火剤の成分や界面活性剤、可塑剤、あるいは熱安定性に優れている性質を利用して切削油の基材として広く用いられている。しかし化学消火剤として使用された場合には、土壌中や水系に流出し、環境汚染を引き起こす原因にもなる。さらに、エチレングリコールアルキルエーテル類が切削油に用いられた場合、活性汚泥での分解が遅いためにあらかじめ加圧浮上法などの前処理で油分を分離して、微生物処理を行う必要があるため、ゼロエミッション型工場を志向する場合にははなはだ不都合である。
難分解性物質を環境中から除去する方法としては、活性炭による吸着やRO膜による分離などの物理的方法がある。またオゾンや過酸化水素と水中UVランプあるいは酸化チタンを組み合わせて行う光化学的分解がある。また過マンガン酸塩による化学的酸化や2価の鉄塩と過酸化水素を組み合わせたフェントン反応によるラジカル分解も知られている。
一方、3級アルコールあるいはその誘導体は難分解性ではあるが、生分解を全く受けないわけではない。特に好気的条件下での微生物による分解が報告されている(非特許文献1,2)。これらの好気性微生物による分解は3級アルコール誘導体を資化、増殖するタイプと3級アルコール誘導体を資化できずに、他の栄養源を炭素源にして増殖し、その際共酸化により分解する、二つのタイプに分けられる。
資化するタイプの微生物は3級アルコール誘導体そのものの溶媒効果や毒性が微生物に作用し、高濃度の3級アルコール誘導体を分解しにくいため、低濃度条件下でのみ増殖するという傾向が強い。結果として、微生物の菌濃度が高まらず分解が遅い、あるいは全く分解されないという結果をもたらしている。
一方、共酸化で分解するタイプの微生物はプロパン、ブタンをはじめとするアルカン、イソアルカン、シクロアルカン等の炭化水素を炭素源とする。しかし、これらのアルカンは微生物が共酸化のエネルギーを獲得するために炭化水素を酸化する必要があり、その際エネルギーを消費するために、結果的に増殖が悪いかあるいは、あるいは共酸化する際、エネルギー不足で、共酸化能力があるにも関わらず3級アルコール誘導体を分解できない
か分解速度が遅いといった問題があった。
3級アルコール誘導体を資化または共酸化で分解する微生物は土壌や水中にはごく少量ではあるが存在している場合が多い。存在していない場合には人為的に分離し、培養した微生物を添加したり、すでに3級アルコール誘導体で汚染されている土壌や水、あるいは活性汚泥処理設備の汚泥を加えることができる。
Foyolle,et al.,(2001)Appl.Microbio.Biotechnol.,56,339-349 Kharoune,et al.,(2002)Environ.Toxcol.Chem.21,2052-2058
本発明は、エーテル類を資化あるいは共酸化により分解し、漏洩したエーテル類の分解、浄化を促進するための方法を提供することを課題とする。
本発明は、エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とする方法を提供する。
すなわち、本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とする方法。
(2)微生物が、Rhodococcus属、Pseudomonas属、Arthrobacter属、Delftia属、Stenotrophomonas属、又はAcinetobacter属に属する微生物である、(1)に記載の方法。
(3)微生物が、Rhodococcus sp.、Pseudomonas sp.、Pseudomonas aeruginosa、Arthrobacter sp.、Delftia sp.、Stenotrophomonas sp.、又はAcinetobacter sp.である、(2)に記載の方法。
(4)微生物が、Rhodococcus sp. FERM P-20161、Arthrobacter sp. FERM P-20162、Pseudomonas sp. FERM P-21212 (ET-2)、Arthrobacter sp. FERM P-21213 (ET-3)、Arthrobacter sp. FERM P-21214 (ET-4)、Pseudomonas sp. FERM P-21215 (ET-6)、Pseudomonas aeruginosa FERM P-21216 (ET-7)、Arthrobacter sp. FERM P-21217 (MT-3) 、Acinetobacter sp. FERM P-21218 (MT-4)、Delftia sp. FERM P-21219 (MT-5)、Pseudomonas sp. FERM P-21220 (TB-1)、又はStenotrophomonas sp. FERM P-21221 (TB-2)である、(3)に
記載の方法。
(5)エーテル類がエチルターシャリーブチルエーテルである、(1)〜(4)の何れか1項に記載の方法。
(6)分解促進剤がポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール又はそれらの誘導体である、(1)〜(5)の何れか1項に記載の方法。
(7)分解促進剤がメタノール、C2〜C8の1級アルコール、C3〜C8の2級アルコール、C1〜C8のジオール、C3〜C8のケトン、C1〜C8のヒドロキシカルボン酸、C1〜C8のモノカルボン酸、C2〜C8のジカルボン酸、C4〜C8の3級アルコール、C3〜C8のイソアルケン、又はC3〜C8のイソアルカンである、(1)〜(5)の何れか1項に記載の方法。
(8)さらに酸化剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とする、(1)〜(7)の何れか1項に記載の方法。
(9)酸化剤が空気、酸素、過酸化水素、又はオゾンである、(8)に記載の方法。
(10)さらに無機栄養源の存在下でエーテル類を分解することを特徴とする、(1)〜(7)の何れか1項に記載の方法。
(11)無機栄養源が窒素源、リン源、又は微量金属塩源である、(10)に記載の方法。
エーテル類を資化または共酸化で分解する好気性微生物が存在する環境下に、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールおよびその誘導体、炭素源などの分解促進剤を添加すること、好ましくはさらに酸化剤、無機栄養源を添加することで、分解時間を短縮できるほか、より高い濃度の汚染に対処できる。
エーテル類により汚染された水または土壌を浄化できる。
エーテル類を資化または共酸化で分解する好気性微生物を添加することで、分解時間を短縮できるほか、より高い濃度の濃染に対処することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエーテル類の分解方法は、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とする方法である。
例えば、エーテル類を含む試料に、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物と分解促進剤を加えて反応させ、エーテル類の分解を行うことができる。ここで、試料とは、エーテル類が含まれている土壌および/または水などが挙げられ、エーテル類の分解を必要とするものであれば全て対象となり得る。
また、本発明で分解の対象とするエーテル類としては、特に制限されないが、3級アルコールエーテルを挙げることができる。例えば、3級アルコールエーテルとしては、ターシャリーブチルエーテル、ターシャリーアミルエーテルを挙げることができ、さらに具体的には、メチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)、エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)、ジエチレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGBE)、ターシャリーアミルメチルエーテル、ターシャリーアミルエチルエーテルを挙げることができる。この中では、メチルターシャリーブチルエーテル、エチルターシャリーブチルエーテル、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルがより好ましい。
本発明のエーテル類の分解方法に用いられる微生物としては、好気的条件下で、資化することによりエーテル類を分解する能力を有する微生物、或いは共酸化によりエーテル類を分解する能力を有する微生物を挙げることができる。これらの微生物としては、Rhodococcus属(例えば、Rhodococcus sp.)、Pseudomonas属(例えば、Pseudomonas sp.及びPseudomonas aeruginosa)、Arthrobacter属(例えば、Arthrobacter sp.)、Delftia属(例えば、Delftia sp.)、Stenotrophomonas属(例えば、Stenotrophomonas sp.)、Acinetobacter属(例えば、Acinetobacter sp.)に属する菌が挙げられる。
本発明の方法において用いられる菌株は、好ましくは、Rhodococcus sp. FERM P-20161、Arthrobacter sp. FERM P-20162、Pseudomonas sp. FERM P-21212 (ET-2)、Arthrobacter sp. FERM P-21213 (ET-3)、Arthrobacter sp. FERM P-21214 (ET-4)、Pseudomonas sp. FERM P-21215 (ET-6)、Pseudomonas aeruginosa FERM P-21216 (ET-7)、Arthrobacter sp. FERM P-21217 (MT-3)、Acinetobacter sp. FERM P-21218 (MT-4)、Delftia sp. FERM
P-21219 (MT-5)、Pseudomonas sp. FERM P-21220 (TB-1)、Stenotrophomonas sp. FERM
P-21221 (TB-2)である。Rhodococcus sp. FERM P-20161、Arthrobacter sp. FERM P-20162は、平成16年8月13日に、Pseudomonas sp. FERM P-21212 (ET-2)、Arthrobacter sp. FERM P-21213 (ET-3)、Arthrobacter sp. FERM P-21214 (ET-4)、Pseudomonas sp. FERM P-21215 (ET-6)、Pseudomonas aeruginosa FERM P-21216 (ET-7)、Arthrobacter sp. FERM P-21217 (MT-3) 、Acinetobacter sp. FERM P-21218 (MT-4)、Delftia sp. FERM P-21219 (MT-5)、Pseudomonas sp. FERM P-21220 (TB-1)、Stenotrophomonas sp. FERM P-21221 (TB-2)は、平成19年2月14日に、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄
託センター(茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6)に寄託されている。本発明の方法において反応系に存在させる微生物の濃度としては、好ましくは103〜1012CFU
/ml、より好ましくは104〜1011CFU/ml、さらに好ましくは105〜1010CFU/mlである。
本発明においては、上記の菌の他、その自然もしくは人工的手段によって変異させて得られる変異株であっても、前記した能力を有するものはすべて本発明に使用できる。
本発明のエーテル類の分解方法において、エーテル類の分解を促進するために、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、又はそれらの誘導体を用いることができる。具体的には、エーテル類により汚染された土壌および/または水に対し、微生物の他にポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、又はそれらの誘導体を存在させる。すると、エーテル類の分解を早めることができる。
上記のような分解を促進するために用いられるポリエチレングリコールの誘導体としては、具体的には、ジエチレングリコールターシャリーブチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ポリプロピレンオキシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられ、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、より具体的には、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等が挙げられる。ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、又はそれらの誘導体の分子量は特に制限されないが、好ましくは、3,000〜20,000である。
本発明の分解促進剤としては、例えば、メタノール、C2〜C8の1級アルコール、C3〜C8の2級アルコール、C1〜C8のジオール、C3〜C8のケトン、C1〜C8のヒドロキシカルボン酸、C1〜C8のモノカルボン酸、C2〜C8のジカルボン酸、C4〜C8の3級アルコール、C3〜C8のイソアルケン、またはC3〜C8のイソアルカンから選ばれる炭素源を挙げることができる。より詳しくは、メタノール、ギ酸、酢酸、エチレングリコール、n―プロパノール、i−プロパノール、以下同様に、アセトン、メチルエチルケトン、乳酸、β-乳酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、吉草酸、イソオクタン、イソペンタン、2-ジメチルブタン、2−ジメチルペンタン等が挙げられる。このような炭素源は、反応系に、好ましくは5mg〜10g/L、より好ましくは10mg〜1g/Lの濃度で添加される。
本発明の酸化剤としては、空気、酸素、過酸化水素、オゾンが挙げられる。このような酸化剤は、反応系中の酸素濃度が、0.1〜8ppm、好ましくは0.5〜4ppmの範囲となるように添加される。
さらに、本発明の分解方法においては、微生物の生育を促進させるために、窒素源、リン源、又は微量金属塩源等の無機栄養源を加えてもよい。窒素源としては、硝酸塩、アンモニウム塩等の無機態窒素、尿素、アミノ酸等の有機態窒素が挙げられる。リン源としては、リン酸カリウム等のリン酸塩が挙げられる。微量金属塩としては、カリウム、マグネシウム、コバルト、銅、ニッケル等の金属の塩が挙げられる。このような上記無機栄養源は、好ましくは0.1mg〜5g/L、より好ましくは1mg〜1g/Lの濃度で添加される。
本発明のエーテル類の分解方法は、エーテル類により汚染された土壌および/または水
などの試料に対し、分解促進剤を注入し、好気的条件下で上記したような微生物を存在させることで行う。ここで、存在させるとは、微生物とエーテル類と分解促進剤とを注入、混合或いは混練等により、これらを一つの反応系に共存させることをいい、共存には、微生物とエーテル類と分解促進剤とを接触させる態様を含む。微生物とエーテル類と分解促進剤との共存は、具体的には、例えば、分解対象物であるエーテル類を含む土壌や水中に、分解促進剤を加え、微生物を該微生物の培養条件下に維持しておくというのがよい。尚、微生物が、例えば、エーテル類の分解に関与する酵素を菌体外に分泌するような場合には、エーテル類が直接菌体に接触することがなくともエーテル類の分解が行われるが、本発明はこのような態様も含むものである。
このようにして、微生物を、そのまま或いは水溶液に懸濁又は溶解して、エーテル類により汚染された土壌及び/又は水に存在させると、エーテル類は分解され、汚染された土壌及び/又は水を浄化することができる。
本発明のエーテル類の分解方法において、共酸化によりエーテル類が分解される場合には、微生物とエーテル類との共存箇所に、共酸化に利用される炭素源とともに、その他の分解促進剤を存在させてもよい。また、エーテル類を資化し増殖するタイプの微生物を用いてエーテル類を分解する場合においても、炭素源をエネルギー源として存在させてもよい。また、共酸化による場合であっても、エーテル類を資化する場合であっても、エーテル類が含まれている土壌及び/又は水などの試料に対し、複数の種類の分解促進剤を加えてもよいし、通常微生物の培養の際に培地に含ませることができる窒素源、リン源、又は金属塩等からなる無機栄養源をさらにエネルギー源として存在させてもよい。
なお、好気的条件下でエーテル類を資化または共酸化で分解する微生物は、土壌や水などの試料中にはごく少量ではあるが存在している場合が多く、単に分解促進剤を加えるだけでも分解反応を行うことができる。
一方、本発明の微生物が存在していない場合には、人為的に分離し、培養した微生物を添加して、すでにエーテル類で汚染されている土壌や水、あるいは活性汚泥処理設備の汚泥などの試料を加えることにより、分解反応を行うことができる。
本発明において、エーテル類の分解は、用いる微生物の培養条件にもよるが、一般には温度10〜50℃、pH4〜9の範囲内で行われる。
本発明において、好気的条件とは、酸素が十分にある条件を意味する。具体的には、酸素濃度が、反応系において、0.1〜8ppm、好ましくは0.5〜4ppmであることをいう。
(実施例)
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、これら実施例にのみ、限定を受けないことは言うまでもない。
実施例1
表1に示す培地50mlを坂口フラスコに入れ、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を0.6mM添加し、エチルターシャリーブチルエーテルを単一炭素源として増殖できるRhodococcus sp. FERM P-20161を植菌し、28℃、28日間培養した。培養に際して、分解を促進するためにポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(0.1g/L)を加えた区(例1)と、比較のために添加しない区(例2)を設け
た。培養期間中は大気中にETBEが揮散しないように気相を還流し、消費された酸素分を純酸素で補充した。サンプルは無菌的に培養液を抜き取り、除菌後、ETBE濃度をガスクロを用いて測定した。結果を表2に示す。
表1
培地成分 添加量
KH2PO4 0.4 (%)
K2HPO4 0.2 (%)
NH4Cl 0.2 (%)
MgSO4・7H2O 0.02 (%)
CaCl2・2H2O 400 (mg/l)
H3BO4 500 (mg/l)
CuSO4 40 (mg/l)
KI 100 (mg/l)
FeSO4・7H2O 200 (mg/l)
MnSO4・5H2O 400 (mg/l)
ZnSO4・7H2O 400 (mg/l)
Na2MoO・2H2O 100 (mg/l)
pH 7.0
表2
残存ETBE量(mM)
経過日数(日) 0 4 6 8 10 12 20 28
例1 分解促進剤あり 0.28 0.55 0.025 0 0 0 0 0
例2 分解促進剤なし 0.28 - 0.27 0.27 0.26 0.25 0.24 0.20
分解促進剤を加えないときは28日経過後もETBEが分解されないのに対し、分解促進剤を加えることによって約8日に短縮された。
実施例2
表1に示す培地50mlを坂口フラスコに入れ、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテルの代わりにメチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)0.6mMを添加し、メチルターシャリーブチルエーテルを単一炭素源として増殖できるArthrobacter sp. FERM P-20162を植菌したこと以外は同様の方法で、28℃、28日間培養した。培養に際して、分解を促進するためにポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(0.1g/L)を加えた区(例1)と、比較のために添加しない区(例2)を設けた。培養期間中は大気中にMTBEが揮散しないように気相を還流し、消費された酸素分を純酸素で補充した。サンプルは無菌的に培養液を抜き取り、除菌後、MTBE濃度をガスクロを用いて測定した。結果を表3に示す。
表3
残存MTBE量(mM)
経過日数(日) 0 4 6 8 10 18 28
例1 分解促進剤あり 0.27 0.12 0.01 0 0 0 0
例2 分解促進剤なし 0.27 0.26 0.25 0.20 0.03 0.02 0
分解促進剤を加えないときはMTBEの分解に18日以上かかるのに対し、分解促進剤を加えることによって約8日に短縮された。
実施例3
表4に示す培地50mlを坂口フラスコに入れ、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)を0.6mM添加し、次いでエタノール6mMを加えた。例1−8にはエチルターシャリーブチルエーテルを単一炭素源として増殖できる種々の菌株をそれぞれ植菌し、28℃、28日間培養した。例9には、菌株を使用しなかった。培養期間中は大気中にETBEが揮散しないように気相を還流し、消費された酸素分を純酸素で補充した。結果を表5に示す。
表4
培地成分 添加量(%)
KH2PO4 0.4
K2HPO4 0.2
NH4Cl 0.2
MgSO4・7H2O 0.02
FeSO4・7H2O 0.01
MnCl2・4H2O 0.04
ZnSO4・7H2O 0.1
ENS培地 (Difco社製) 0.5
表5
経過時間(日)
7 28
分解促進剤 菌株 残存ETBE(mM)
例1 エタノール Rhodococcus sp. FERM P-20161 0.02 0
例2 エタノール Arthrobacter sp. FERM P-21217 (MT-3) 0.14 0.04
例3 エタノール Acinetobacter sp. FERM P-21218 (MT-4) 0.09 0
例4 エタノール Pseudomonas sp. FERM P-21212 (ET-2) 0.15 0.11
例5 エタノール Pseudomonas sp. FERM P-21215 (ET-6) 0.08 0
例6 エタノール Pseudomonas aeruginosa FERM P-21216 (ET-7) 0.18 0.05
例7 エタノール Arthrobacter sp. FERM P-21213 (ET-3) 0.14 0.08
例8 エタノール Arthrobacter sp. FERM P-21214 (ET-4) 0.09 0
例9 エタノール なし 0.26 0.23
分解促進剤の存在下、微生物を用いることによりETBEの分解が著しく促進された。
実施例4
表4に示す培地50mlを坂口フラスコに入れ、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテルの代わりにメチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)0.6mMを添加し、次いでメタノール3mMを加えた。例1にはメチルターシャリーブチルエーテルを単一炭素源として増殖できるArthrobacter sp. FERM P-20162を植菌したこと以外は同様の方法で、28℃、28日間培養した(例1)。例2には菌株を使用しなかった。培養期間中は大気中にMTBEが揮散しないように気相を還流し、消費された酸素分を純酸素で補充した。サンプルは無菌的に培養液を抜き取り、除菌後、MTBE濃度をガスクロを用いて測定した。結果を表6に示す。
表6
経過日数(日)
7 28
分解促進剤 菌株 残存MTBE量(mM)
例1 メタノール Arthrobacter sp. FERM P-20162 0.18 0.12
例2 メタノール なし 0.27 0.24
分解促進剤の存在下、微生物を用いることによりMTBEの分解が著しく促進された。
実施例5
表4に示す培地50mlを坂口フラスコに入れ、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテルの代わりにメチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)0.6mMを添加し、次いでメタノール3mMを加えた。例1−4にはメチルターシャリーブチルエーテルを単一炭素源として増殖できる種々の菌をそれぞれ植菌したこと以外は同様の方法で、28℃、28日間培養した。例5には菌株を使用しなかった。培養期間中は大気中にMTBEが揮散しないように気相を還流し、消費された酸素分を純酸素で補充した。サンプルは無菌的に培養液を抜き取り、除菌後、MTBE濃度をガスクロを用いて測定した。結果を表7に示す。
表7
経過日数(日)
7 28
分解促進剤 菌株 残存MTBE量(mM)
例1 メタノール Delftia sp. FERM P-21219 (MT-5) 0.17 0.08
例2 メタノール Acinetobacter sp. FERM P-21218 (MT-4) 0.23 0.18
例3 メタノール Stenotrophomonas sp. FERM P-21221 (TB-2) 0.24 0.16
例4 メタノール Pseudomonas sp. FERM P-21220 (TB-1) 0.23 0.14
例5 メタノール なし 0.28 0.26
分解促進剤の存在下、微生物を用いることによりMTBEの分解が著しく促進された。
実施例6
表4に示す培地に種々の炭素源を添加し、50mlずつを坂口フラスコに分注し、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテルの代わりに化学消火剤、あるいは切削油の構成成分であるジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGBE)10mMを添加し、メチルターシャリーブチルエーテル(例1)あるいはエチルターシャリーブチルエーテル(例3)を単一炭素源として増殖できる微生物を分解促進剤としてそれぞれメタノール、エタノールを3mM添加し、植菌したこと以外は同様の方法で、28℃、45日間培養した。例2,4には菌株を使用しなかった。培養期間中は無菌的に培養液を抜き取り、除菌後、DEGBE濃度をガスクロを用いて測定した。結果を表8に示す。
表8
経過日数(日)
7 28
分解促進剤 菌株 残存DEGBE量(mM)
例1 メタノール Arthrobacter sp. FERM P-20162 8.9 7.8
例2 メタノール なし 9.9 9.7
例3 エタノール Rhodococcus sp. FARM P-20161 8.2 7.4
例4 エタノール なし 9.6 9.4
分解促進剤の存在下、微生物を用いることによりDEGBEの分解が促進された。
実施例7
表4に示す培地50mlを坂口フラスコに入れ、121℃、15分間殺菌した。培地を冷却後、一般下水場から入手した活性汚泥を150マイクロリットル加え、エチルターシャリーブチルエーテルの代わりにメチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)0.6mMを添加し、次いでメタノール3mMを加えた。メチルターシャリーブチルエーテルを単一炭素源として増殖できるArthrobacter sp. FERM P-20162を植菌したこと以外は同様の方法で、28℃、28日間培養した。培養期間中は大気中にMTBEが揮散しないように気相を還流し、消費された酸素分を純酸素で補充した。具体的には、酸素の消費で減圧となると自動的に酸素が供給され、酸素濃度が0.5〜4ppmの範囲に納まるようにコントロールした(例1)。サンプルは無菌的に培養液を抜き取り、除菌後、MTBE濃度をガスクロを用いて測定した。結果を表9に示す。
表9
残存MTBE量(mM)
経過日数(日)
分解促進剤 菌株 7 28
例1 酸素補充あり Arthrobacter sp. FERM P-20162 0.14 0
例2 酸素補充なし Arthrobacter sp. FERM P-20162 0.22 0.16
酸素の添加によりMTBEの分解が著しく促進された。
本発明により、好気的条件下でエーテル類を迅速に分解することができる。従って、本発明は、エーテル類で汚染された土壌や水を浄化することができ、各種石油(化学)産業に関連する分野、工場等からの排水処理に関連する分野、ガソリンスタンド等石油取り扱い施設に関連する分野、或いは消火剤廃液や切削油廃液の処理に関連する分野などに適用することができる。

Claims (11)

  1. エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とし、前記微生物がRhodococcus sp. FERM P-20161であり、前記エーテル類がエチルターシャリーブチルエーテルおよびジエチレングリコールモノブチルエーテルから選択される、方法。
  2. エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とし、前記微生物がArthrobacter
    sp. FERM P-20162であり、前記エーテル類がメチルターシャリーブチルエーテルおよび
    ジエチレングリコールモノブチルエーテルから選択される、方法。
  3. エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とし、前記微生物がPseudomonas sp. FERM P-21212 (ET-2)、Arthrobacter sp. FERM P-21213 (ET-3)、Arthrobacter sp. FERM P-21214 (ET-4)、Pseudomonas sp. FERM P-21215 (ET-6)、Pseudomonas aeruginosa
    FERM P-21216 (ET-7)、又はArthrobacter sp. FERM P-21217 (MT-3)でり、前記エーテル類がエチルターシャリーブチルエーテルである、方法。
  4. エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とし、前記微生物がAcinetobacter sp. FERM P-21218 (MT-4)でり、前記エーテル類がメチルターシャリーブチルエーテ
    ルおよびエチルターシャリーブチルエーテルから選択される、方法。
  5. エーテル類の分解方法であって、好気的条件下でエーテル類を分解できる微生物を用い、分解促進剤の存在下でエーテル類を分解することを特徴とし、前記微生物がDelftia sp. FERM P-21219 (MT-5)又はStenotrophomonas sp. FERM P-21221 (TB-2)であり、前記エー
    テル類がメチルターシャリーブチルエーテルである、方法。
  6. 分解促進剤がポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール又はそれらの誘導体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 分解促進剤がメタノール、C2〜C8の1級アルコール、C3〜C8の2級アルコール、C1〜C8のジオール、C3〜C8のケトン、C1〜C8のヒドロキシカルボン酸、C1〜C8のモノカルボン酸、C2〜C8のジカルボン酸、C4〜C8の3級アルコール、C3〜C8のイソアルケン、又はC3〜C8のイソアルカンである、請求項1〜の何れか1項に記載の方法。
  8. さらに酸化剤の存在下で前記エーテル類を分解することを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の方法。
  9. 酸化剤が空気、酸素、過酸化水素、又はオゾンである、請求項に記載の方法。
  10. さらに無機栄養源の存在下で前記エーテル類を分解することを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の方法。
  11. 無機栄養源が窒素源、リン源、又は微量金属塩源である、請求項10に記載の方法。
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