JP5246921B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、このような長時間に及ぶ演出がいつ行われるかわからない状況下では、遊技者が遊技を終了させたり、あるいは遊技を中断したりするタイミングが失われ、遊技者が遊技機から離れなれなくなってしまう。そこで、特許文献1に示す遊技機においては、遊技者が計画的に遊技を行うことができるように、保留球として留保された特別図柄の変動表示の合計時間(演出の時間)を予め遊技者に報知するようにしている。
一方、保留球の留保個数が少ない場合には、上記変動時間を長くすることが望まれる。なぜなら、保留球の留保個数が少ない状況で上記変動時間が短くなれば、すぐに保留球がなくなってしまい、遊技者が倦怠感を覚えてしまうためである。
本発明の遊技データには、乱数発生手段により取得される乱数等、無作為に抽出される数値やデータ等が広く含まれる。
また、本発明における遊技データは、大当たりの当選の有無や大当たりの内容等をも決定するものであってもよいし、単に変動時間のみを決定するものであってもよい。
特別図柄とは、大当たりの抽選結果、すなわち、以後の遊技状態が通常遊技状態となるのか、大当たり遊技状態となるのか、あるいは特別遊技状態となるのかに応じて、予め設定された図柄のことである。この特別図柄は、1回の遊技データの抽選に対して、必ず1回表示される。
合計変動時間は、特別図柄の変動表示の権利が留保されるたびに表示してもよいし、特別図柄の変動表示が開始されるたびに表示してもよい。いずれにしても、特別図柄の変動表示の時間は、予め設定されたタイミングで表示すればよい。
変動時間演算手段は、予め設定されたタイミングで、留保された特別図柄の変動表示の権利の各変動時間を演算するとともに、これら各変動時間を積算して、上記合計変動時間を算出することとなる。このとき、特別図柄保留記憶手段に未確定遊技データが含まれている場合には、当該未確定遊技データに係る特別図柄の変動表示の権利の変動時間を、もっとも短い時間として算出する。例えば、変動開始時の状況に応じて、10秒、1分、2分のいずれかに変動時間が決定される未確定遊技データについては、変動時間演算手段が、当該未確定遊技データに係る変動時間をもっとも短い10秒とみなして、合計変動時間を演算することとなる。
しかも、遊技者には、留保された特別図柄の変動表示を終了するまでに最低限必要となる合計変動時間が報知されるので、遊技者が遊技に対して一応の計画を立てることが可能となる。これにより、遊技者に遊技に対する計画性をもたせつつも、遊技者に不利益が生じたり倦怠感を与えたりすることがない。
図1は、本発明の遊技機の一例を示す正面図であり、図2は、当該遊技機の部分拡大図である。遊技機1は、遊技盤101を備えている。遊技盤101の下部位置には、発射部(図3における符号292を参照)を備える操作ハンドル113が配置されている。発射部の駆動によって発射された遊技球は、レール102a,102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技領域103内を落下する。遊技領域103には、図示を省略する複数の釘が設けられ、遊技球を各種の方向に向けて落下させるとともに、落下途中の位置には、遊技球の落下方向を変化させる風車や、入球口が配設されている。
入賞ゲート106は、遊技球の通過を検出し、第2始動口120を一定時間だけ開放させる普通図柄の抽選を行うために設けられる。図柄表示部104の側部や下方等には普通入賞口107が配設されている。普通入賞口107に遊技球が入球すると、所定の賞球数(例えば10個)の払い出しが行われる。遊技領域103の最下部には、どの入球口にも入球しなかった遊技球を回収する回収口108が設けられている。
また、上記と同様に、入賞ゲート106に遊技球が入球すると、普通図柄抽選手段360による抽選が行われるが、この抽選結果を表示する普通図柄表示器82が設けられている。そして、普通図柄の変動表示中に入賞ゲート106に遊技球が入球することによって得られる普通図柄の変動表示の権利、すなわち保留球の数が、普通図柄保留表示器92に表示される。
演出ライト111は、各ライト112から照射される光の照射方向を、上下方向に変更しながら回転させることにより、演出ライト111全体から照射する光の照射方向を3次元に変更することができる。
したがって、遊技者に対して、注目されていることによる高揚感を与え、本実施の形態の遊技機を継続あるいは繰り返して利用させ、遊技機の稼働率の向上を図ることができる。
枠部材110の下部位置には、操作ハンドル113が配置されている。操作ハンドル113は、上記の発射部の駆動によって遊技球を発射させる際に、遊技者によって操作される。操作ハンドル113は、上記の枠部材110と同様に、遊技盤101の盤面から遊技者側に突出する形状を有している。
演出役物115は、ソレノイドによって駆動され、演出役物116は、モータによって駆動される。同様の演出役物115,116を異なる種類の駆動源によって駆動することにより、演出役物115,116それぞれに独自の動きをおこなわせることができ、これによって演出効果を増大させることができる。
加えて、枠部材110には、演出効果音、または不正を知らしめる音声を出力するスピーカ(図3における符号277を参照)が組み込まれている。このスピーカ277は高音・中音・低音の領域を出力できるタイプのもので、通常演出時は高音・中音・低音をバランス良く出力する。
図3は、遊技機1の制御手段の内部構成を示すブロック図である。制御手段200は、複数の制御基板により構成されている。図示の例では、主制御基板201と、副制御基板202と、賞球制御基板203と、ランプ制御基板206とで構成されている。
主制御基板201は遊技機1の遊技にかかる基本動作を制御し、ROM201bに記憶されたプログラムに基づき、遊技内容の進行に伴う基本処理を実行するCPU201aと、CPU201aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM201c等を備えて構成される。
この副制御基板202は、主に遊技中における演出の制御をおこなうもので、各種プログラムを記憶したROM202bと、主制御基板201より送信される演出実行コマンドに基づいてプログラムを制御するCPU202aと、CPU202aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM202c等を備えて構成される。
ランプ制御基板206は、副制御基板202より送信された演出確定コマンドに基づき各種プログラムを制御するCPU206aと、各種演出パターンデータを記憶するROM206bと、CPU206aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するRAM206c等を備えて構成される。
賞球制御基板203は、この払出部291に対して、各入球口(第1始動口105、第2始動口120、普通入賞口107、大入賞口開閉装置109)に入球した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御を行う。発射部292は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサ(図示しない)と、遊技球を発射させるソレノイド等(図示しない)を備える。賞球制御基板203は、発射部292のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を送り出す。
図4は、遊技の進行を制御する制御手段200の機能的な構成を概略的に示す機能ブロック図である。
また、ROM201bは、主に第2始動口120への遊技球の入球によって機能する手段として、第2特別図柄抽選手段320、第2特別図柄表示制御手段321、第2特別図柄変動制御手段322、第2乱数判定手段323を備えている。
さらに、ROM201bは、入賞ゲート106への遊技球の入球によって機能する手段として、普通図柄抽選手段360、普通図柄表示制御手段361、普通図柄変動制御手段362、普通図柄抽選結果判定手段363を備えている。
一方、副制御基板202のROM202bには、演出抽選手段501、演出制御手段502、および変動時間表示制御手段503を備えている。
また、上記第1乱数判定手段303および第2乱数判定手段323によって、本発明の変動時間決定手段を構成している。
また、上記第1特別図柄保留記憶手段401、および上記第2特別図柄保留記憶手段402によって、本発明の特別図柄保留記憶手段を構成している。以下に、各手段の構成および機能について説明する。
また、上記確変遊技および時短遊技のように、遊技者に有利な遊技価値が付与された状態で行われる遊技を特別遊技という。
普通図柄抽選手段360は、遊技球が入賞ゲート106を通過してゲート検出部222により検出されると、予め用意された乱数値(例えば、0〜250)から乱数を抽出する。普通図柄抽選手段360によって乱数値が抽出されると、普通図柄抽選結果判定手段363が、ROM201bに記憶されたテーブルに基づいて当たりか否かの判定を行う。このとき、通常遊技状態であれば普通図柄通常時当たり判定用テーブルに基づいて当たりが判定され、時短遊技状態(確変遊技状態も含む)であれば普通図柄時短時当たり判定用テーブルに基づいて当たりが判定される。
なお、入賞ゲート106を遊技球が通過してから、判定結果が普通図柄表示器82に表示されるまでには所定時間を要する。この間に、さらに遊技球が入賞ゲート106を通過した場合には、普通図柄抽選手段360による抽選の権利が、普通図柄保留記憶手段403に留保される。この抽選の権利の留保は最大4つであり、普通図柄表示制御手段361によって普通図柄保留表示器92に表示される。
すなわち、図柄表示部104には、左列、中列、右列の3列のそれぞれに数字等からなる図柄が表示される。これらの数字や図柄は、所定時間スクロールした後に停止するが、このスクロールの停止時に、横または斜めにわたる一直線上において、「7,6,7」のように数字が停止する。
リーチ乱数は、乱数発生手段等により0〜250の251個の乱数値の中から1つの乱数値が抽出される。このリーチ乱数の判定は、リーチ乱数判定テーブルによって行われるが、このリーチ乱数判定テーブルは、主制御基板201のROM201bに複数格納されており、いずれのリーチ乱数判定テーブルを選択するかは、当たり乱数の判定結果および変動開始時における保留球の合計留保個数によって決定される。
つまり、当たり乱数がハズレと判定された場合であって、変動開始時における保留球の合計留保個数が「0」もしくは「1」であった場合には、「0」〜「30」のリーチ乱数のときにリーチ演出の実行を決定し、「31」〜「250」のリーチ乱数のときにリーチ無し演出の実行を決定するテーブルが選択される。
この図からも明らかなとおり、ハズレ時に行われるリーチ演出の時間は、90秒、60秒、40秒、30秒、20秒の5パターンであり、いずれの時間に決定されるかは、始動口に遊技球が入球した際に取得された演出乱数によって、図示のとおりに決定される。
この図からも明らかなとおり、リーチ無し演出が行われる場合には、当該リーチ無し演出の時間が、保留球の合計留保個数のみによって決定される。言い換えれば、リーチ無し演出が行われる場合には、演出乱数とは無関係に演出時間が決定されることとなる。ここで決定される演出時間は、変動開始時における保留球の合計留保個数が「0」もしくは「1」であった場合には12秒、上記合計留保個数が「2」であった場合には8秒、上記合計留保個数が「3」もしくは「4」であった場合には4秒に決定される。
図9(a)は、第2始動口120に遊技球が入球した際の、大当たりの当選確率および当たり乱数の一例を示す図であるが、これは、第1始動口105に遊技球が入球した際と同じである。また、図9(b)は、図柄乱数と、大当たりに当選した場合における大当たり遊技の種類を決定するためのテーブル(第2特別図柄乱数判定テーブル)とを示す図であるが、図9(b)においては、大当たりの種類の抽選確率が、上記図5(b)と異なっている。
なお、リーチ乱数判定テーブルおよび演出乱数判定テーブルは、第1始動口105に遊技球が入球した場合と同じである。
例えば、図11に示すように、第1特別図柄保留記憶手段401の第1記憶領域401a〜第3記憶領域401cに保留球が留保され、第2特別図柄保留記憶手段402の第5記憶領域402aおよび第6記憶領域402bに保留球が留保されているとする。
また、第1始動口105および第2始動口120に対して、遊技球が入球した順番は、図示のとおり、第1始動口105→第2始動口120→第1始動口105→第2始動口120→第1始動口105であったとする。
本実施形態においては、第2始動口120が優先始動口であるため、この場合には、第5記憶領域402aの保留球が優先して処理され、図11(b)に示す矢印の順に保留球が消化されていく。
このことからも明らかなように、両記憶手段401,402において、非優先処理がなされる第1特別図柄保留記憶手段401に複数の保留球が留保された場合には、優先処理がなされる第5記憶領域402aに保留球が留保されることによって、割り込み処理がなされる可能性が高い。
主制御基板201の図示しない変動検出プログラムが、特別図柄の変動表示中であるか否かを検出する。
上記ステップS101において、変動中と判定された場合には、第1特別図柄保留記憶手段401の第4記憶領域401dもしくは第2特別図柄保留記憶手段402の第8記憶領域402dに、各乱数すなわち保留球が記憶されているかを検出する。具体的には、第1始動口検出部221から入球信号を受信した場合には、第1特別図柄保留記憶手段401における保留球の留保個数が4未満であるかを判断し、第2始動口検出部225から入球信号を受信した場合には、第2特別図柄保留記憶手段402における保留球の留保個数が4未満であるかを判断する。
一方、上記ステップS102において、保留球の留保個数が4未満すなわち保留球を留保すると判断された場合には、第1記憶領域401a〜第4記憶領域401dもしくは第5記憶領域402a〜第8記憶領域402dに各乱数値が記憶され、保留球が留保される。
上記のように、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402に各乱数が記憶される場合には、変動時間演算手段330が、当該各乱数に基づいて、全ての保留球の合計変動時間を演算する。なお、変動時間演算手段330が行う合計変動時間の演算方法については、後で詳しく説明する。
変動時間演算手段330が合計変動時間を演算したら、コマンド送信手段332が当該合計変動時間をコマンドとして副制御基板202に送信し、主制御基板201における制御は終了する。
なお、上記ステップS101において、第1始動口検出部221もしくは第2始動口検出部225が信号を検出した際に、それ以前の遊技球の入球に係る変動がなされていない場合には、第2始動口120に遊技球が入球したのか、第1始動口105に遊技球が入球したのかを判定し、後述する図16の(B)、(C)に進む。つまり、変動がなされていない場合に、いずれかの始動口に遊技球が入球した場合には、当該入球に係る特別図柄の変動が即座になされるため、記憶手段401,402に保留球が記憶されることなく、変動開始処理がなされることとなる。したがって、本実施形態においては、保留球が留保されていない状態で始動口に遊技球が入球した場合には、変動時間演算手段330による合計変動時間の演算がなされないこととなる。
そして、上記ステップS105において、コマンド送信手段332がコマンドを送信したら、図13に示すように、変動時間表示制御手段503が、当該コマンドに基づいて合計変動時間を図柄表示部104に表示する。なお、図柄表示部104における表示態様や表示時間、あるいは表示タイミング等は特に限定されない。また、本実施形態においては、図柄表示部104によって本発明の変動時間表示手段を構成したが、合計変動時間を表示する専用の表示器等に上記時間を表示しても構わない。
この結果、各保留球の最低変動時間を積算して、合計変動時間が72秒と演算される。
このように、変動開始時まで、リーチ演出が行われるかリーチ無し演出が行われるかが確定しない場合には、変動時間演算手段330は、リーチ無し演出が行われるものとして各最低変動時間を算出することとなる。
したがって、図15(a)においては、第6記憶領域402bの保留球の最低変動時間も4秒と判定され、合計変動時間が8秒と演算されることとなる。
また、当たり乱数がハズレを確定する乱数であって、リーチ乱数が「21」〜「25」の遊技データは、保留球の合計留保個数が3未満のときにリーチ演出となって、変動時間が第2の時間に決定され、上記合計留保個数が3以上のときにリーチ無し演出となって、変動時間が第1の時間に決定される。
さらに、当たり乱数がハズレを確定する乱数であって、リーチ乱数が「16」〜「20」の遊技データは、保留球の合計留保個数が4未満のときにリーチ演出となって、変動時間が第2の時間に決定され、上記合計留保個数が4以上のときにリーチ無し演出となって、変動時間が第1の時間に決定される。
したがって、図15(b)においては、変動時間演算手段330が、第5記憶領域402aの保留球の最低変動時間を4秒と判定し、第6記憶領域402bの保留球の最低変動時間を4秒と判定し、第1記憶領域401aの保留球の最低変動時間を90秒と判定し、合計変動時間を98秒と演算することとなる。
次に、第1特別図柄保留記憶手段401もしくは第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球の変動開始処理について、図16、図17を用いて説明する。なお、本実施形態においては、留保されている保留球の変動開始処理を行う際、第2始動口120に遊技球が入球することによって得られた保留球の変動開始処理が優先して行われる。また、保留球が留保されていない状態で、始動口に遊技球が入球した場合には、図12に示すステップS101およびステップS106から、後述する(B)もしくは(C)以降の処理がなされる。
保留球の変動開始処理を行う場合、まず、第5記憶領域402aに各乱数(保留球)が記憶されているか、すなわち、第2特別図柄保留記憶手段402の保留球が1以上であるか否かを所定のプログラムが判定する。
上記ステップS301において、第5記憶領域402aに各乱数が記憶されていれば、すなわち第2特別図柄保留記憶手段402に保留球があれば、当該第5記憶領域402aに記憶された各乱数を図示しない処理領域にシフトするとともに、第5記憶領域402b〜第8記憶領域402dに記憶された各乱数を1つ前の記憶領域にシフトさせる。なお、第5記憶領域402aのみに各乱数が記憶されている場合(第6記憶領域402b〜第8記憶領域402dが空き領域の場合)には、第5記憶領域402aに記憶されている各乱数を処理領域に記憶させる処理のみが行われる。
次に、主制御基板201において、遊技状態記憶手段404に記憶された遊技状態が確認される。具体的には、現在の遊技状態が、通常遊技状態もしくは時短遊技状態にあるのか、あるいは確変遊技状態にあるのかを確認する。
上記ステップS303において遊技状態を確認したら、第2乱数判定手段323が遊技状態に応じた当たり判定テーブルを選択する。例えば、図9に示すように、遊技状態が通常遊技状態もしくは時短遊技状態にある場合には、当たり乱数「7」、「317」を大当たりと判定するテーブルを選択し、遊技状態が確変遊技状態にある場合には、「7」、「37」等、全20個の乱数値を大当たりと判定するテーブルを選択する。
上記ステップS304において、遊技状態に基づく当たり判定テーブルが選択されたら、この選択されたテーブルに基づいて、第2乱数判定手段323が大当たりか否かの判定を行う。
上記ステップS306においてハズレと判定された場合には、第2乱数判定手段323が、当該変動時間を決定することとなる。第2乱数判定手段323は、まず、第1特別図柄保留記憶手段401および第2特別図柄保留記憶手段402に留保された保留球の合計留保個数を確認する。
上記ステップS307において、保留球の合計留保個数を確認したら、この合計留保個数に基づいて、第2乱数判定手段323がハズレ時のリーチ乱数判定テーブルを選択する。このとき選択されるハズレ時のリーチ乱数判定テーブルは、上記図6に示すとおりである。
上記ステップS308において、リーチ乱数判定テーブルが選択されたら、この選択されたテーブルに基づいて、第2乱数判定手段323がリーチの有無を判定する。
例えば、遊技球が第2始動口120に入球して保留球として留保されたときに、第2特別図柄抽選手段320が抽出したリーチ乱数が「0」〜「15」であったとする。この場合、第2乱数判定手段323は、保留球の合計留保個数がいずれであろうともリーチ有り(リーチ演出)と判定する。
上記ステップS310において、リーチ演出と判定された場合には、第2乱数判定手段323が、さらに、ハズレ時のリーチ演出用演出乱数判定テーブルを選択する。
一方、上記ステップS310において、リーチ無し演出と判定された場合には、第2乱数判定手段323が、ハズレ時のリーチ無し演出用演出乱数判定テーブルを選択する。
上記ステップS311もしくは上記ステップS313において、演出乱数判定テーブルが選択されたら、当該演出乱数判定テーブルに基づいて、第2乱数判定手段323が演出乱数を判定する。
各テーブルに基づいて演出乱数が判定されることにより、特別図柄の変動時間(演出時間)が決定される。例えば、演出乱数が「55」であって、上記ステップS311においてリーチ演出用演出乱数判定テーブルが選択された場合には、図7(a)に示すとおり、演出時間(リーチの尺)すなわち特別図柄の変動時間が40秒に決定される。
一方、演出乱数が「55」であって、上記ステップS312においてリーチ無し演出用演出乱数判定テーブルが選択された場合には、図8に示すとおり、当該変動開始処理時の保留球の合計留保個数に基づいて、演出時間が決定される。したがって、この場合には、演出時間が4秒、8秒、12秒のいずれかに決定されることとなる。
上記のように、第2乱数判定手段323が、当該変動開始処理を行っている保留球、すなわち第5記憶領域402aに留保された保留球の変動時間を決定すると同時に、変動時間演算手段330が、留保されている全ての保留球の合計変動時間を演算する。なお、合計変動時間の演算方法は、すでに説明したとおりなので、ここでは説明を省略する。
そして、第2乱数判定手段323が、第5記憶領域402aに留保された保留球の変動時間を決定し、変動時間演算手段330が、合計変動時間を演算したら、コマンド送信手段332が、演出実行コマンドを副制御基板202に送信する。この演出実行コマンドには、上記変動時間および合計変動時間と、リーチ演出の有無、あるいは演出の大まかな内容等が記憶されている。
上記のように演出実行コマンドが送信されたら、第2特別図柄表示制御手段301が、上記第2乱数判定手段323によって決定された時間だけ、特別図柄の変動表示を行う。
なお、上記ステップS301において、第5記憶領域402aに各乱数が記憶されていないと判定された場合、すなわち、第2特別図柄保留記憶手段402に保留球が留保されていないと判定された場合には、第1特別図柄保留記憶手段401に留保された保留球についてシフト処理が行われる。
上記のように、ステップS301およびステップS317と処理された場合には、第1特別図柄保留記憶手段401に留保された保留球について、上記ステップS303およびステップS304と同様の処理がなされることとなる。ただし、ステップS319において選択される図柄乱数判定テーブルは、上記ステップS304において選択される図柄乱数判定テーブルと、確変時短付き長当たり、および確変時短付き短当たりの当選確率が異なっている。なお、第1特別図柄保留記憶手段401に留保された保留球の変動開始処理を行う場合には、第1乱数判定手段303が各乱数の判定を行うこととなる。
また、上記ステップS305およびステップS306において、大当たりと判定された場合には、第1乱数判定手段301もしくは第2乱数判定手段323が、図7(b)に示す大当たり時リーチ演出用演出乱数判定テーブルを選択する。本実施形態においては、大当たり時には必ずリーチ演出となるため、図7(b)に示すように、演出乱数に基づいて90秒もしくは60秒に演出時間が決定されることとなる。
なお、大当たり時には、保留球の合計留保個数とは無関係に、リーチ乱数によって必ずリーチ演出の実行が決定される。そのため、上記ステップS305およびステップS306において、大当たりと判定された場合には、保留球の合計留保個数を判定する必要がなく、直接、大当たり時のリーチ演出用演出乱数判定テーブルが選択されることとなる。
すなわち、演出実行コマンドを受信すると、RAM202cの処理領域に当該演出実行コマンドが記憶される。この演出実行コマンドには、第1記憶領域401aおよび第5記憶領域402aのいずれに係るコマンドであるのか、大当たりおよびハズレのいずれに係るコマンドであるのか、リーチの有無、リーチ演出である場合の大まかな種類や尺等が記憶されている。
演出抽選手段501は、受信した演出実行コマンドに基づいて、演出テーブルを決定する。つまり、副制御基板202のROM202bには、大当たり時とハズレ時とで異なるテーブルが格納されており、さらに、リーチ用の演出テーブルと、ハズレ用の演出テーブルとがそれぞれ用意されている。さらに、リーチ用の演出テーブルは、90秒、60秒、40秒、30秒、20秒用のテーブルに分けられており、各秒数に対応する背景パターンや登場キャラクター、音声演出パターンや役物演出パターンが複数設けられている。また、ハズレ用の演出テーブルは、4秒、8秒、12秒用のテーブルに分けられており、これら各秒数に対応するパターンが複数設けられている。
演出抽選手段501は、受信した演出実行コマンドに対応するテーブルを選択するとともに、当該選択したテーブルに記憶された複数の演出パターンから1の演出パターンを決定する。
演出制御手段502は、決定された演出パターンのとおりに、図柄表示部104に装飾図柄を表示し、演出役物115,116を作動し、スピーカ277から音声を出力し、演出ライト111を点灯、点滅させて、演出を制御する。このとき、演出制御手段502は、第1乱数判定手段303もしくは第2乱数判定手段323によって決定された変動時間だけ、演出の制御を行うこととなる。
さらに、演出制御手段502が演出の制御を開始すると同時に、変動時間表示制御手段503は、受信した演出実行コマンドに基づいて、合計変動時間を図柄表示部104に表示する。なお、合計変動時間は、演出の開始後所定時間だけ表示してもよいし、演出が終了するまで常時表示していても構わない。また、遊技機1にリアルタイムクロックを設けるとともに、上記合計変動時間から残り時間を減らしていくように表示しても構わない。
また、上記実施形態においては、リーチ無し演出が行われる場合において、各保留球の変動時間が、保留球の合計留保個数に応じて変化することを前提としている。しかしながら、リーチ無し演出が行われる場合の変動時間は、保留球の合計留保個数とは無関係に、一律に決定されるようにしても構わない。また、リーチ演出が行われる場合の変動時間も、演出乱数に関わらず、一律に決定されるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、保留球の変動処理を開始するとき、および、新たに保留球が留保されたときに合計変動時間が表示されるが、合計変動時間を表示するタイミングは、上記実施形態に限らない。いずれにしても、予め設定されたタイミングで合計変動時間が表示されればよい。
104 本発明の変動時間表示手段を構成する図柄表示部
105 第1始動口
120 第2始動口
200 制御手段
300 第1特別図柄抽選手段
301 第1特別図柄表示制御手段
302 第1特別図柄変動制御手段
303 本発明の変動時間決定手段を構成する第1乱数判定手段
320 第2特別図柄抽選手段
321 第2特別図柄表示制御手段
322 第2特別図柄変動制御手段
323 本発明の変動時間決定手段を構成する第2乱数判定手段
330 変動時間演算手段
401 第1特別図柄保留記憶手段
402 第2特別図柄保留記憶手段
502 演出制御手段
503 変動時間表示制御手段
Claims (2)
- 特別図柄を所定時間変動表示する特別図柄変動表示手段と、
遊技球の入球を契機に前記特別図柄変動表示手段による特別図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる始動口と、
通常遊技状態、該通常遊技状態よりも多くの賞球を獲得可能な大当たり遊技状態にて遊技の進行を制御する制御手段と、
前記始動口への遊技球の入球を契機として、前記特別図柄の変動時間を決定する遊技データを取得する遊技データ抽選手段と、
リーチ演出を実行するか否かを判定する際に用いられるリーチ乱数を抽出するリーチ乱数抽出手段と、
前記リーチ乱数抽出手段により抽出されたリーチ乱数と、リーチ演出を実行するか否かを判定するためのリーチ乱数判定テーブルとに基づいて、リーチ演出を実行するか否かを判定するリーチ演出実行判定手段と、
前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに前記始動口に遊技球が入球したとき、当該入球を契機として取得された遊技データを記憶して特別図柄の変動表示の権利を留保する特別図柄保留記憶手段と、
前記特別図柄の変動表示を開始するとき、前記始動口への遊技球の入球を契機として取得された遊技データに基づいて、当該特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段と、
前記特別図柄保留記憶手段に留保された各特別図柄の変動表示の権利の変動時間を、それら各特別図柄の変動表示開始前に判定するとともに、これら各変動時間を積算して合計変動時間を演算する変動時間演算手段と、
遊技者に視認可能に設けられ、前記変動時間演算手段が演算した合計変動時間を表示する変動時間表示手段と、
前記変動時間演算手段が演算した合計変動時間を前記変動時間表示手段に表示する制御を行う変動時間表示制御手段と、
を備え、
前記リーチ乱数判定テーブルは、
前記特別図柄保留記憶手段に記憶されている合計保留個数が第1の値の場合には、当該第1の値よりも合計保留個数が多い第2の場合と比較してリーチ演出が実行される可能性が高くなるように規定され、
前記リーチ演出実行判定手段は、
前記特別図柄保留記憶手段に記憶されている合計保留個数に基づいて、前記リーチ乱数判定テーブルを選択し、
前記変動時間決定手段は、
前記リーチ演出実行判定手段によりリーチ演出が実行されると判定された場合には、リーチ演出が実行されないと判定された場合と比較して長い変動時間を決定し、
前記遊技データには、特別図柄保留記憶手段における特別図柄の変動表示の権利の留保個数に応じて変動時間が変化する未確定遊技データが含まれてなり、
前記変動時間演算手段は、前記特別図柄保留記憶手段に前記未確定遊技データが記憶されたとき、当該未確定遊技データを取得した特別図柄の変動表示の権利の変動時間を、当該未確定遊技データに基づいて決定される変動時間のうち、もっとも短い変動時間と仮定して、前記合計変動時間を演算し、
前記変動時間表示制御手段は、前記特別図柄の変動表示の権利が留保されるたびに前記変動時間演算手段により演算された合計変動時間を表示する制御を行うことを特徴とする遊技機。 - 前記未確定遊技データは、特別図柄保留記憶手段における特別図柄の変動表示の権利の留保個数が予め設定された個数以上のとき、前記変動時間が第1の時間に決定され、前記留保個数が予め設定された個数未満のとき、前記変動時間が前記第1の時間よりも長い第2の時間に決定されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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