JP5244451B2 - 給水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプケーシングと羽根車との間にインナーケーシングを有するポンプを備えた給水装置に関し、特にインナーケーシングの供回りを防止可能なものに関する。
現在、井戸や槽等の給水源から、負荷に応じた高効率のポンプ運転を行なうために、モータが接続(連結)されたポンプにインバータ等の制御装置を組み合わせた給水装置が知られている。
このような給水装置は、例えば、金属製や樹脂製のベース上に、ポンプと制御装置等の構成品を載置し、各構成品をカバーで覆うことで構成されたものが知られている。この給水装置は、各構成品をベース上に各構成品を配置するため、小型化、軽量化が可能となり、設置や移動も容易となる。
また、金属材料で形成され、流路管及び自吸室を有するポンプケースをベース上に配置し、その回転軸に羽根車を固定させたモータを、回転軸が鉛直方向となるようにポンプケースに配置したポンプを有する給水装置も知られている。このような給水装置は、モータを縦置きとすることが可能となり、空間効率が向上するため、小型を維持したままポンプケースの流路管上にアキュムレータ等を配置することも可能となる。
なお、給水装置に用いるポンプは、羽根車とポンプケースとの間に、金属材料で形成されたケーシングライナ(以下、「インナーケーシング」)を有している。このインナーケーシングは、ポンプケースに接着剤等により固定することで、羽根車の回転に伴う供回りを防止している。また、ポンプは小型化が可能なカスケードポンプ(渦流れポンプ)等が用いられる。
また、樹脂製のベースを用いたものであっても、ベースの変形を防止可能なものや、カバー内のインバータ装置に高い冷却性能を有する給水装置も知られている(例えば特許文献1,2参照)。
実開平05−047497号公報 特開平11−210640号公報
上述したような給水装置では、次のような問題があった。即ち、給水装置は、さらなる小型化、軽量化、及び、製造コストの低下が求められている。
ここで、軽量化をするために、金属材料で成形されたポンプケーシングを、樹脂材料で成形する方法も考えられる。このように、ポンプケーシングを樹脂材料で成形し、このポンプケーシングに金属製のインナーケーシングを固定する必要があり、例えば、この固定方法として、締り嵌めによる打ち込み固定や、接着剤を塗布することで固定する方法がある。
しかし、樹脂製のポンプケーシングに、金属製のインナーケーシングを締り嵌めにより固定すると、インナーケーシングによりポンプケーシングへと押圧されるため、ポンプケーシングに応力が印可され、応力寿命破損により、ポンプケーシングの寿命が短くなる虞がある。また、接着剤をポンプケーシングとインナーケーシングとの間に塗布する場合では、水中に接着部が晒されるため、接着剤の劣化により接着強度が低下する虞があり、このように接着強度が低下すると、インナーケーシングが羽根車と供回りする虞もある。
そこで本発明は、ポンプケーシングにインナーケーシングを固定したポンプを有する給水装置に関し、特にインナーケーシングの供回りを容易に防止可能なものを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の給水装置は次のように構成されている。
吸込流路及び吐出流路が一体成型されたベースと、その軸心方向が鉛直方向に配置されて前記ベース上面に固定されるモータ、このモータに設けられた回転軸に固定される羽根車、前記吸込流路及び前記吐出流路に連通された吸込孔及び吐出孔が形成され、前記ベースに一体成型されたポンプケーシング、並びに、前記吸込孔と連通する吸込孔部及び前記吐出孔と連通する吐出孔部が形成され、前記羽根車と前記ポンプケーシングとの間に設けられたインナーケーシングを有するポンプと、前記ポンプケーシング及び前記インナーケーシングの一方に設けられた凸部、並びに、前記ポンプケーシング及び前記インナーケーシングの他方に設けられ、前記凸部と嵌合する凹部を有し、前記凸部及び前記凹部が、前記吸込孔及び前記吐出孔間であって、且つ、前記吸込孔部及び前記吐出孔部間に配置され、少なくとも前記羽根車の回転方向に対して前記インナーケーシングの回転を規制する規制部と、空間部を有して前記ポンプケーシングと前記吐出流路との間に一体成型された自吸室、及び、前記自吸室の天井部で連通する2つの空間に仕切る気液分離部材を有する自吸部と、前記吸込流路の端部に接続され、逆止弁を有する吸込フランジと、前記吐出流路の端部に接続された前記吐出フランジと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ポンプケーシングにインナーケーシングを固定するポンプを有する給水装置であっても、特にインナーケーシングの供回りを容易に防止可能となる。
図1は本発明の一実施の形態に係る給水装置1の構成を示す斜視図、図2は同給水装置1の本体部2の構成を示す分解斜視図、図3は同本体部2の構成を示す上面図、図4は同本体部2の構成を示す底面図、図5は同本体部2に用いられるベース部10の構成を示す斜視図、図6は同ベース部10の構成を示す上面図、図7は同ベース部10の構成を示す下面図、図8は同ベース部10の流路部21を示す断面図である。尚、図1〜8中、Bはボルトを、F,F1は水の流れを、Kはキャップを、Pはプラグを、Sは螺子を、S1,S2は信号線を、Nはナットを、それぞれ示している。
図1、2に示すように、給水装置1は、本体部2と、本体部2を覆い、カバー固定手段3により本体部2に固定させるカバー部4と、を備えている。ここで、カバー固定手段3は、例えばクランプ5及び止めビス6が用いられる。クランプ5は、曲面部5aを有しており、曲面部5aの一方の端部に鉤部5bが、他方の端部に、弾性変形させることで、本体部2に引きかける引掛部5cが設けられている。なお、カバー固定手段3は、クランプ5及び止めビス6のどちらか一方を用いてもよい。
本体部2は、樹脂材で一体成型されたベース部(ベース)10と、ベース部10に設けられ、自吸を行なう自吸部11と、ベース部10上に配置されたモータ12を有するポンプ13と、を備えている。また、本体部2は、固定用の螺子部14aを有するアキュムレータ(蓄圧装置)14と、自吸部11の上面に設けられ、ポンプ13の吐出流量及び吐出圧力の少なくとも一方を検出する検出器15と、モータ12の制御を行なうインバータ16と、配管等と接続するフランジ部17と、を備えている。
なお、図3に示すように、本体部2は、ベース部10の外周面より内側であって、互いに当接しない間隔を有して自吸部11、ポンプ13、アキュムレータ14、検出器15及びインバータ16が配置されている。また、本体部2は、フランジ部17の端部がベース部10の外周面より外側に若干突出する位置に設けられている。
ベース部10を図1〜8を用いて説明する。
ベース部10は、例えばポリプロピレンにグラスファイバーが30%含有するPP−GF30%等の樹脂材料で成型されている。図2〜8に示すように、ベース部10は、その上面に各構成品を配置させる凹凸を適宜有し、給水装置1の設置の際にその下部で接地させるベース本体20と、このベース本体20に一体成型され流路を形成する流路部21と、を備えている。即ち、ベース部10は、ベース本体20と流路部21とが一体に成型されることで構成されている。
ベース本体20は、接地側が開口する箱状に形成され、その内部には、図4、7に示すように補強用のリブ22が複数成型されている。また、ベース本体20は、インバータ16のアース線16dの端部、及び、アース棒23aが接続されたアース線23bをボルトB等で取り付けることで連続させるアース取付部23と、クランプ5の引掛部5cを引きかける係止部24と、を備えている。尚、係止部24は、ベース本体20の側面の一部が接地側から一定距離離間して形成される、即ち、側面の一部が下端部から一定距離まで開口する形状となっている。
ベース部10のベース本体20及び流路部21には、各構成品を固定する取付部25が設けられている。詳しく述べると、この取付部25は、ポンプ13を固定させるポンプ取付部25aと、アキュムレータ14を取り付けるアキュムレータ取付部25bと、を備えている。また、取付部25は、検出器15を取り付ける検出器取付部25cと、インバータ16を取り付けるインバータ取付部25dと、フランジ部17を取り付けるフランジ取付部25eと、カバー部4を取り付けるカバー取付部25fを備えている。
これら取付部25(25a〜25f)には、例えば、固定手段26が設けられている。固定手段26は、例えば、ビス6を取り付けるビス孔26aと、各構成品を固定するインサートボルト(インサート部材)26bと、ボルトBを挿入するボルト挿入孔26cと、ボルトBと螺合するナットN等を挿入するナット挿入孔26dと、螺子を螺合する螺子部26eと、の少なくともいずれか1つを備えている。
また、これら取付部25には、各構成品を取り付ける座面27を有している。この座面27は、例えばモータ12の座面と当接することで、ポンプ13が固定されるポンプ座面27aと、アキュムレータ14の座面と当接するアキュムレータ座面27bと、を備えている。また、座面27は、検出器15の座面と当接し、後述する自吸室36及び連通部38に設けられた検出器座面27cと、フランジ部17を取り付けるフランジ座面27dと、カバー部4の開口側の下端部が当接するカバー座面27eを備えている。
さらに、カバー取付部25fには、座面27にカバー部4を配置させた際に、カバー部4の位置ずれを防止する移動規制用の壁部4aを有している。なお、これら固定手段26及び座面27は、取り付ける構成品により、適宜設定される。
ビス孔26aは、ビス6のねじ部が貫通するビス挿入孔26fと、ナットNが挿入されるナット挿入孔26gが設けられている。ここで、ナット挿入孔26d、26gは、その内面がナットNの外形状に形成されており、このナット挿入孔26d、26gにナットNを挿入することで、ナットNの外面とナット挿入孔26d、26gの内側面とが係合することとなる。なお、ナットNは、外径が六角形でなく矩形状であっても良い。また、ナット挿入孔26dは、ナットNの外径と係合せず、工具によりナットNの外径を固定して、ボルト等と螺合させる形状としてもよい。
図2〜8に示すように、流路部21は、吸込口30を有する吸込流路部(吸込流路)31と、吸込流路部31からの吸込孔32及び下流に連通する吐出孔33をその側面に有するポンプケーシング34と、吐出孔33に連通され、上面に開口部35を有する自吸部11の自吸室36と、を備えている。
また、流路部21は、自吸室36の開口部35と隣接し、同一の座面27に設けられた開口部37を有する連通部38と、この連通部38に設けられた2つの吐出口39を有する吐出流路部(吐出流路)40と、を備えている。なお、吐出流路部40には、アキュムレータ14の螺子部14aを螺合可能な螺子部26eがその内側面に形成されたアキュムレータ取付部25bが設けられている。
自吸部11は、その下部がその内側面積と同一、又は、内側面積より拡口して開口し、ベース本体20に一体成型された自吸室36を備えている。また、自吸部11は、自吸室36の下部を閉塞させるとともに、自吸室36内部を天井部で連続する2つの空間に仕切る気液分離板(気液分離部材)41を有する自吸室蓋42を備えている。即ち、自吸部11は、気液分離板41により、自吸室36の内部空間が第1空間43及び第2空間44の2つの連続する空間に仕切られている。なお、開口部35は自吸室36の第2空間44に位置するように配置されている。
自吸室36は、自吸室36の下端部から天井面迄の高さが2つの異なる高さに形成され、この天井面により高さの異なる2段状の空間が形成されている。なお、自吸室36のポンプケーシング34と隣り合う空間の天井面(以下、「第1天井面45」)は、ポンプケーシング34の吐出孔33及び吸込孔32の上端位置(天井面)の少なくとも一方と略同一の高さに形成されている。これに対し、自吸室36のポンプケーシング34から一定の距離離間した位置からの天井面(以下、「第2天井面46」)は、第1天井面45に対してより高く形成されている。
自吸室36は、ポンプケーシング34の内側面と隣り合う内側面(同一の側面)を有し、この側面に上述したポンプケーシング34の吐出孔33が位置することでポンプケーシング34と連通する。自吸室36は、その上面に第2天井面46を貫通することで自吸室36内部と連通する呼水用の呼水穴36a及び上述した開口部35を有している。なお、呼水穴36aは、その内周面に雌螺子部36bが形成され、自吸室36の第1空間43側に位置して設けられる。また、呼水穴36aには、雌螺子部36bに着脱自在なプラグPが螺合されている。
自吸室36の内面には、気液分離板41と当接することで、自吸室36内面と気液分離板41との隙間を極力低減させる溝部47が設けられている。尚、自吸室36の上面の自吸室36の開口部35及び開口部35に隣り合う連通部38の開口部37の周囲には、検出器15の検出器座面27c及びシール溝27fが形成されている。
図7に示すように、自吸室36は、ベース本体20の下方側に自吸室蓋42を固定する固定座48と、この固定座48の周囲に複数設けられ内部に雌螺子が形成された螺子孔部49と、を備えている。また、自吸室36は、固定座48にシール部材、例えばOリング等を挿入するシール溝48aが設けられている。
次に、自吸室蓋42について図4,9を用いて説明する。尚、図9は同自吸室蓋42の一部切欠を示す側面図である。
図4,9に示すように、自吸室蓋42は、自吸室36の内底面を形成する上面51、固定座48に当接する当接部52及び螺子孔部49に対応し、複数の螺子Sが挿入される挿入孔53を有する蓋部54と、上面51に一体成型された気液分離板41と、を備えている。また、自吸室蓋42は、上面51が吐出孔33の下端と高さ方向で略同一位置となるように当接部52から上面51までの高さが形成されている。自吸室蓋42は、蓋部54の底面側(下部)は開口し、その内部に補強リブ55を有する中空形状に形成されている。
気液分離板41は、吐出孔33の開口面積及び自吸室36内部空間を第1空間43及び第2空間44に仕切ることが可能な板状に形成されており、自吸室36の内面沿ってその高さは2つの異なる高さに形成されている。
気液分離板41の高さが低い部位(以下、「第1板部41a」)は、その上部が自吸室36の第1天井面45と略同一の高さに形成され、自吸室36の溝部47に挿入することとなる。
これに対し、気液分離板41の高さが高い部位(以下、「第2板部41b」)は、その上部が、自吸室36の第2天井面46と一定距離離間する高さに形成され、自吸室36の内面に設けられた溝部47にその側面が挿入されることとなる。即ち、自吸室36に自吸室蓋42を組み合わせた場合に、自吸室36の第2天井面46との間の天井部に隙間が形成される。なお、気液分離板41の厚さは、自吸室36内面に設けられた溝部47に挿入可能、且つ、溝部47の幅と略同一の幅に形成されている。
このように、自吸室36は、気液分離板41の最上部となる第2板部41bの上部と第2天井面46との間の隙間により第1空間43と第2空間44とが連通することで流路が形成され、気液分離板41により仕切られることとなる。
ポンプ13は、例えばカスケードポンプ(渦流れポンプ)が用いられる。ポンプ13は、鉛直方向に配置される回転軸12aを有するモータ12と、回転軸12aに固定される羽根車57と、ポンプケーシング34と、その内部に羽根車57が配置され、規制部29により羽根車57の回転方向の供回りが規制されるとともにポンプケーシング34と固定されるインナーケーシング58と、を備えている。なお、モータ12は、インサートボルト26b等が挿入されるボルト挿入孔12bが設けられている。
即ち、ポンプ13は、ベース部10に設けられたポンプケーシング34と羽根車57及びインナーケーシング58とがパッキン13aを介して組み合わさることで一体に形成される。
なお、ポンプ13は、モータ12の回転軸12aの軸心方向と、ベース本体20の上面(主面)とが直交する状態、即ち、回転軸12aの軸心方向が鉛直方向に配置されたモータ12がポンプ座面27aに当接し、インサートボルト26bにより固定される。
なお、ポンプケーシング34は、インナーケーシング58をその内周面に挿入可能に、インナーケーシング58の外形形状及び外径寸法と略同一に形成されている。また、ポンプケーシング34は、ポンプケーシング34の内面の少なくともいずれか一部に形成された凸部34aを備えている。
この凸部34aは、例えば、図6、8に示すようにポンプケーシング34の内周面、且つ、吸込孔32及び吐出口33の間に、ポンプケーシング34の内周面の高さ方向に所定の高さを有し、径方向に突出して設けられている。
ポンプケーシング34の外周部には、複数の補強用のリブ22がベース部10と一体成型されており、上述したポンプ取付部25aが設けられている。
図2に示すように、インナーケーシング58は、金属材料、例えばCAC406等の青銅等により形成され、吸込孔32に位置する側面に設けられた吸込孔部59を備えている。また、インナーケーシング58は、気液分離板41に仕切られた一方の吐出孔33の第1空間43側に位置する側面に設けられた吐出孔部60と、気液分離板41に仕切られた他方の吐出孔33である第2空間44側に位置する側面に設けられた逆流孔部61と、を備えている。
なお、逆流孔部61は、吐出孔部60、及び、気液分離板41に仕切られた他方(第2空間44側)の吐出孔33の開口面積よりも小さな開口面積に形成されている。即ち、逆流孔部61は、吐出孔部60から水が吐出された水が逆流可能とするため、吐出孔部60の下流に位置する気液分離板41に仕切られた第2空間44側の吐出孔33と連通して配置されている。なお、具体的には、インナーケーシング58内で見ると、逆流孔部61は、吐出孔部60の上流側に隣り合って設けられる。
また、インナーケーシング58は、インナーケーシング58の外面の少なくともいずれか一部に形成され、凸部34aと係合又は嵌合する凹部58aを備えている。凹部58aは、例えば、図2に示すように、インナーケーシング58の吸込孔部59と吐出孔部60との間に設けられ、凸部34aをその内部に挿入可能に形成されている。例えば凹部58aは、凸部34aと嵌合可能な寸法形状に形成されている。なお、このような凹部58aは、インナーケーシング58成形時に、切削加工や、鋳出し、即ち成型用鋳型に凹部58a形状を設けておくことで形成される。
なお、このようなポンプケーシング34とインナーケーシング58とは、ポンプケーシング34に、凸部34aと凹部58aとが嵌合するようにインナーケーシング58を挿入することで固定される。即ち、凸部34a及び凹部58aは、互いに嵌合することで、インナーケーシング58の羽根車57の回転方向の移動を規制可能、且つ、ポンプケーシング34とインナーケーシング58を固定可能な規制部29である。また、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間に、シール部材を兼ねる接着剤が塗布される。なお、接着剤は用いなくてもよい。
ここで、インナーケーシング58をポンプケーシング34に挿入固定する際に、ポンプケーシング34及びインナーケーシング58のどちらか一方を熱する、又は、冷やすことで、インナーケーシング58のポンプケーシング34への挿入を容易にしてもよい。
検出器15は、その下面が、自吸部11の開口部35及び連通部38の開口部37との周囲に設けられた検出器座面27cにシール溝27fに設けられたOリング等のパッキンを挟んで接続されている。
検出器15には、ボルトBを挿入可能なボルト挿入孔15aが形成されておいる。また、検出器座面27cには、固定手段として、ボルト挿入孔26c及びナット挿入孔26dが設けられている。検出器15は、このボルト挿入孔15、26cにボルトBを挿入し、ナット挿入孔26dにナットNを挿入し、ボルトBとナットNとを螺合することで固定される。
検出器15は、インバータ16に接続された信号線S1と、その内部に設けられた流量及び圧力の少なくとも一方を検出する検出部と、を備えている。このような検出器15は、自吸部11の開口部35と連通部38の開口部37とを、その内部で連通させる流路を有し、この流路の途中に検出部が設けられている。
即ち、流路部21は、ポンプケーシング34の一次側(上流側)に吸込流路部31が、自吸室36の二次側(下流側)の連通部38に吐出流路部40が接続それぞれされており、自吸室36及び連通部38が検出器15により連通されることとなる。これにより、吸込流路部31からポンプケーシング34及び自吸室36を介して吐出流路部40まで水の流路が水の流れFに示すように形成される。
インバータ16は、検出器15と信号線S1を介して接続され、インバータ取付部25dに固定されている。なお、ここで、インバータ16は、ボルトBやビス等、どのような固定手段26を用いて固定してもよい。
また、インバータ16は、モータ12と信号線S2により電気的に接続されている。このようなインバータ16は、検出器15からの検出結果(以下、信号)を、信号線S1を介して受信し、この受信した信号に基いてモータ12を制御可能に形成されている。
また、インバータ16は、外部との情報の入出力が可能に形成されており、外部との接続を行なう端子部16aと、運転状況やエラー等を外部へと光等で報知する報知手段16bと、外部からインバータ16へ電力を供給する電源ケーブル16cと、を備えている。なお、このようなインバータ16は、例えば家庭用電源に電源ケーブル16cを接続することで電力が供給されることとなる。また、インバータ16には、インバータ16のアースをとるアース線16dが設けられている。
フランジ部17は、吸込口30に接続され、吸込フランジ70と、吐出口39に接続される吐出フランジ71と、を備えている。これら吸込フランジ70及び吐出フランジ71は、それぞれ配管等を接続可能な雌螺子部が形成された接続部70a、71aと、ボルトB等を挿入可能なボルト挿入孔26cを有している。
吸込フランジ70は、吸込口30に設けられた座面27に、ボルトB等をボルト挿入孔26cに挿入し、ナット挿入孔26dに挿入されたナットNにボルトBを螺合することで固定される。また、吸込フランジ70には、その内面に螺子山が設けられた水抜き及び空気抜き用の孔部70bが設けられ、この孔部70bを閉塞するプラグ70cが設けられている。また、吸込フランジ70と吸込口30の座面27との間には、逆止弁72aが一体成形されたパッキン72が設けられる。
吐出フランジ71は、2つの吐出口39にそれぞれ設けられた座面27に、ボルトB等をボルト挿入孔26cに挿入し、ナット挿入孔26dに挿入されたナットNにボルトBを螺号することで固定される。吐出フランジ71及び吐出口39との間には、フランジパッキン73が設けられる。なお、一方の吐出フランジ71には、供給先へ続く配管等が接続され、他方の吐出フランジ71は、例えばキャップKが取付可能に形成されており、このキャップKを取り付けることで閉塞される。なお、他方の吐出フランジ71は、接続部71aが雌螺子であっても、異なる接続部、例えば雄螺子であってもどちらでも良く、キャップK等により閉塞可能であれば適宜設定可能である。
カバー部4は、その下端部をベース本体20のカバー取付部25fに設けられた壁部4aの内側の座面27に配置可能に形成されている。また、カバー部4は、フランジ部17に配管等を接続時に、配管等に干渉しないようにフランジ部17を覆い、且つ、フランジ部17の外形状よりも若干大きい開口部を有するフランジカバー75,76を有している。また、カバー部4は、ビス6を挿入するビス挿入部77と、クランプ5の鉤部5bを引きかけるフック78と、電源ケーブル16c及びアース線23bをベース部10から外部へと配設させる開口孔79と、を備えている。
次に図10、11を用いてインサートボルト26bを説明する。なお、図10はベース部10に設けられたインサート成形部90を示す断面図、図11は同インサート成形部90に設けられた破断部91の破断状態を示す説明図である。
図10に示すように、固定手段26のインサートボルト(インサート部材)26bは、ベース部10に設けられたインサート成形部(インサート成形品)90にインサート(挿入)されている。
なお、インサート成形部90は、例えばベース部10の成型時にインサートボルト26bを挿入してもよく、ベース部10成型後にインサートボルト26bを拡張方式、圧入方式、又は、熱圧入方式等により挿入してもよい。
インサートボルト26bは、六角形のボルトヘッド100aと、ボルトヘッド100aから突出するボルト軸100bとを備えている。ボルト軸100bは、ボルトヘッド100aから一定距離まで設けられた軸部100cと、軸部100cの端部からボルト軸100b先端まで雄螺子が形成された螺子部100dと、を備えている。なお、ボルトヘッド100aは、六角形に限られたものではなく、方形であっても、円形の少なくとも一部が欠けた形状でもよい。
これは、螺子部100dにナットNが螺合された際に、インサートボルト26bが供回り(空回り)しないようにインサート成形部90(ベース部10)の内部と当接し、回転力を係止可能であればよく、ボルトヘッド100aの形状は適宜設定可能である。
即ち、インサート成形部90は、ベース部10の内部にボルトヘッド100a、及び、軸部100cの少なくとも一部が挿入されたインサートボルト26bと、ベース部10に設けられた破断部91と、を備えている。
図10に示すように、破断部91は、ボルトヘッド100aの頭頂面100eが設けられる側のベース部10の外表面から一部突出して設けられ、その肉厚が薄い薄肉部92が形成されている。薄肉部92は、ボルトヘッド100aを覆い、ボルトヘッド100aのボルト軸100bが設けられた面と対向する面が接する範囲の破断部91が薄肉であればよい。また、破断部91は、薄肉部92の肉厚が、図11に示すように、ハンマH等でボルト軸100bに荷重(応力)Fを印加した場合に、破断部91の少なくとも薄肉部92が破断する厚さであればよい。このため、ベース部10に用いる樹脂材によってその厚さは適宜設定可能である。
固定手段26のナット挿入孔26dは、ボルト挿入孔26cと一対に形成されており、ボルト挿入孔26cに挿入されたボルトBを螺合可能に配置する挿入孔を有している。また、ナット挿入孔26dは、ベース部10の一方の表面に設けられている。ここで、図2,5に示すように、ナット挿入孔26dは、ボルトBのボルト挿入孔26cへの挿入側でなく、ボルト挿入孔26cからの突出(貫通)側の表面に設けられている。
このように構成された給水装置1は、先ず、井戸や受水層等と吸込フランジ70が配管等を介して接続され、さらに、吐出フランジ71と給水先とが配管等により接続される。また、インバータ16の電源ケーブル16cが家庭用電源に接続されることで設置される。
運転指示がインバータ16に与えられると、インバータ16を介してモータ12に電力が供給され、モータ12が駆動されることとなる。モータ12が駆動することで、回転軸12aが回転し、この回転軸12aに接続・固定されている羽根車57が回転軸12aに追従して回転する。
図5、6、8の水の流れFに示すように、ポンプケーシング34内に、前回運転時等の水が逆止弁72aにより吸込フランジ70で塞き止められることで水が充満している場合には、この水が羽根車57により増圧されて圧送される。このとき、水は、インナーケーシング58の吐出孔部60からポンプケーシング34の吐出孔33を介して自吸部11に圧送されることとなる。
圧送された水は、自吸部11の第1空間43から第2空間44へと気液分離板41を介して移動し、開口部35から検出器15へと圧送され、検出器15から連通部38の開口部37を介して吐出口39へと移動する。このように、ポンプ13の羽根車57により水が圧送されると、ポンプケーシング34の吸込孔32側(一次側)は低圧となり、逆止弁72aが開放され、ポンプケーシング34の吸込孔32からインナーケーシング58の吸込孔部59を介して、インナーケーシング58内に水が吸込まれる。この繰返しにより、水が下流側に圧送されて、吐出フランジ71から水が給水される。
なお、このように、インナーケーシング58への水の吸込みと、インナーケーシング58からの水の吐出の際に、水は、ポンプケーシング34インナーケーシング58との隙間へ浸入することとなる。しかし、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間には、シール材を兼ねる接着剤が塗布されており、また、凸部34a及び凹部58aが嵌合しているため、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間を水が移動することはない。
また、ポンプケーシング34から吐出された水は、検出器15を通過する際に、圧送された水の流量及び圧力の少なくとも一方が検出され、この検出結果が信号線S1を介してインバータ16へと送付される。インバータ16は、この検出結果を基に、モータ12を制御することで、ポンプ13の吐出量を変化させる。この繰返しで、給水装置1が運転されることとなる。
次に、給水装置1設置後の初運転時等の、ポンプケーシング34内及び吸込フランジ70に接続された配管内に空気が充満、又は、ポンプケーシング34内の水が少量のみ貯留されている場合の自吸を含む水及び空気の流れの説明を行なう。
先ず、使用者は、呼水穴36aのプラグPを外し、自吸室36内に水を注入する。図6、8の水の流れF1に示すように、注入された水は、吐出孔33から、インナーケーシング58の吐出孔部60及び逆流孔部61を介して、ポンプケーシング34内に水が移動(逆流)する。
このように、水をポンプケーシング34内に充満するように呼水を行なったら、呼水穴36aにプラグPを螺合し、ポンプ13を運転させる。ポンプ13により、ポンプケーシング34(インナーケーシング58)内の水が吐出孔部60から自吸室36内部の第1空間43へと圧送される。第1空間43へ圧送された水は、自吸室36の第2板部41bの上部を超えて、第2空間44へ移動する。
このように、ポンプ13により水を圧送させると、吸込孔32側の圧力は、吸込フランジ70の上流側の圧力に対して低圧となる。このため、逆止弁72aは開となり、吸込フランジ70に接続された配管の空気がポンプケーシング34へと吸込まれることとなる。吸込まれた空気は、ポンプケーシング34の水と混合されるとともにポンプ13により圧送されて自吸室36の第1空間43へ移動する(圧送される)。
第1空間43へ移動した空気は、水よりも優先的に上方へ移動するため、第2空間44へと移動するとともに、その上方の開口部35から下流へと移動する。このとき、空気と一緒に圧送された水は、一部が第1空間43に留まり、残りは第2空間44へと移動する。第2空間44へ移動した水は、優先的に空気が開口部35から下流へと移動するため、一部の水が開口部35から下流に移動し、その他の水は、第2空間44へと留まるとともに、逆流孔部61から、水の流れF1に示すように再度ポンプケーシング34内へと逆流することとなる。
このような水の移動により、ポンプケーシング34内に空気が充満することが防止され、ポンプケーシング34内に水が一定以上供給され続けることとなる。このように、ポンプ13から吸込フランジ70に設けられた配管までの間の空気が順次下流へと圧送される。これにより、ポンプ13に吸込まれる流体に気体が混入していても、自吸部11により自吸が行なわれるため、ポンプ13が機能停止に陥ることがない。
次に、給水装置1のベース部10を廃棄する場合について説明する。
先ず、ベース部10上に固定された構成品である、ポンプ13、アキュムレータ14、検出器15、インバータ16、及び、フランジ部17を、固定手段26及び固定手段26と対になるボルトBやナットNを螺脱させてベース部10から取り外す。次に、ベース部10に設けられたナットN及びボルトBを取り外す。また、ベース部10の下面に設けられた螺子Sを螺脱し、自吸室蓋42を取り外す。
この状態で、図11に示すようにベース部10に設けられたインサートボルト26bにハンマH等で荷重Fを印加する。荷重Fが印加されたインサートボルト26bは、そのボルトヘッド100aを介して破断部91の薄肉部92へと荷重Fを印加させる。薄肉部92は、この荷重Fにより破断することとなる。即ち、ハンマHにより、薄肉部92の耐荷重を超える荷重を印加することで、破断部91を破断させる。
この破断部91の破断により、ベース部10により固定されていたインサートボルト26bは、固定解除される。また、このベース部10による固定の解除によりインサートボルト26bは、ボルトヘッド100a及びボルト軸100bを破断部91から通過させることで、取り外すことが可能となる。このように、インサートボルト26bを取り外すことで、ベース部10は、樹脂材により形成されたベース部10と、金属材で形成されたインサートボルト26bとを分別廃棄できる。
このように構成された給水装置1によれば、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間にシール材を兼ねる接着剤を塗布し、さらに、規制部29である凸部34aと凹部58aとを嵌合させることで、簡単な構成で、インナーケーシング58の羽根車57による供回りを防止することが可能となる。特に、インナーケーシング58は、凸部34aと凹部58aとで、供回り方向に物理的(構造的)に規制することで、確実に供回りを防止することが可能となる。
このとき、例えばポンプ13の作動圧力、即ち、羽根車57による、インナーケーシング58の供回り方向への印可応力に基いて、規制部29は、凸部34a及び凹部58aの寸法形状及び個数を適宜設定すればよい。また、これら凸部34a及び凹部58aの寸法形状や個数は、成型用の各型に追加するだけで良いため、加工工数や製造コストを増やすことなく設けることが可能となる。
また、シール材を兼ねる接着剤と規制部29とにより、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との隙間の水の流れを確実に塞き止めることが可能となる。これは、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間に寸法公差等により発生する隙間を水が通過する、即ち水の漏洩があると、増圧されていない水が上流から下流側に移動することとなり、所定の水圧で圧送出来ない虞もある。
このように、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間の水の漏洩により、ポンプ効率が低下する原因にもなる。しかし、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間に規制部29を設けることで、凸部34aにより水の流れが塞き止められるとともに、凸部34aと凹部58aとの嵌合により、規制部29の隙間を水が流れることがない。
このように、インナーケーシング58の供回りを防止する凸部34a及び凹部58a(規制部29)により、水の漏洩をも確実に防止することが可能となり、ポンプ効率の低減をも防止することとなる。
なお、接着剤を用いない場合であっても、吸込孔部59と吐出孔部60との間を塞き止めることで、このポンプ効率の低減効果はある。即ち、接着剤を用いない場合には、ポンプケーシング34とインナーケーシング58との間に水が浸入する虞があるが、この際、水の流路となるポンプケーシング34とインナーケーシング58との間の水の流路面積は小さく、また、距離も長い。このため、水の圧力は低下し、水の移動も殆どない。このように、水の移動が行なわれたとしても、吸込孔部59と吐出孔部60との間を水が移動する場合に比べ、その移動量は極小であり、ポンプ効率の低下量は極小である。
即ち、凸部34aと凹部58aとを嵌合させることで、吸込孔部59と吐出孔部60との間の水の移動を防止することが可能となり、ポンプ効率の低下を防止する高い効果を有することとなる。
また、ベース部10として、ベース本体20に流路部21である、吸込流路部31、ポンプケーシング34、自吸室36、連通部38及び吐出流路部40を樹脂により一体成型することで形成される。このように、ベース部10にベース本体20と流路部21を一体成形することで、製造コストを低減することが可能となる。
従来、このような給水装置では、ポンプケーシング、吸込流路、吐出流路及び自吸室が金属により一体成型された流路部材をベースに固定することで用いられていた。
しかし、流路部材を金属で一体成形し、さらにベースに固定する場合、流路部材の重量が重く、給水装置自体の重量を増大させる原因となっていた。また、流路部材を金属で一体成型するため、材料費及び鋳造費等の、製造コストも高くなり、さらに流路部材をベースに固定するためのボルト等の部品費や組立費用も増大する。
また、このような各構成品を一体にした構成は、型抜き等を考慮する必要がある。特に自吸部11のように、一部が開口し、その内部に所定の容積を有する空間を成型するには、型の抜き等を考慮するか、若しくは、溶融中子を用いる必要がある。型抜きを行なう場合、特に、自吸部11のように、その内部に空間を有し、内部空間の容積よりも開口部が小さい形状から中子を抜くのは容易でない。また、溶融中子を用いる場合、溶融中子は一度使用後溶融してしまうため、費用が高くなる。
しかし、ベース部10は、自吸部11の自吸室36をベース部10に一体成型し、自吸室蓋42を別体とする構成とすることで、自吸室36の型抜きは、自吸室36の下部の開口部から型抜きを行えば良い。このため、ベース部10として、ベース本体20及び流路部21を樹脂により一体に成型することが可能となる。
このように、自吸室蓋42を別体で成型し、ボルトB等により自吸室36に組み付ければベース部10が成型可能となり、自吸部11の組立工程も最小限で済む。また、ベース部10をポンプケーシング34と自吸室36等の流路部21と一体とすることで、鋳造や樹脂成型加工等の加工工程を低減させるとともに、各構成品の組立工数を低減することが可能となる。また、ベース部10を樹脂により一体成形することから、金属材料で鋳造を行なう場合に比べ、ベース部10を軽量とすることが可能となる。また、ベース部10を樹脂により成型する際に、ベース部10の補強用のリブ22も成型するため、ベース部10を補強することが可能となる。
ベース部10は、ベース部10成型用の型を一度製作すれば、ベース部10の成型が可能となり、量産に適しており、また、金属材料と比較して樹脂材料は安価である。このため、ベース部10及び給水装置1の製造コストの低減が可能となる。
また、ベース部10には、金属材料はボルトBやナットN等のみを用いればよく、ベース部10の軽量化が可能となる。これにより、ベース部10を用いた給水装置1の軽量化にもなる。特に、このような給水装置1は、家庭用井戸や受水槽等の様々な用途に用いるため、作業員だけでなく、使用者が使用状況等に応じて設置場所等を変更することもある。
このような設置作業として、給水装置1に接続された配管を外し、作業員又はユーザが給水装置1を直接運搬することになる。ここで給水装置1は、軽量とすることで、容易に運搬することが可能となり、作業性の向上にもなる。
また、図3に示すように、ベース部10に直接各構成品を配置・固定することが可能となり、給水装置1を小型とすることが可能となる。また、給水装置1は、ベース部10上をカバー4で覆うことで、本体部2のベース部10上に設けられた各構成品を外部から保護することが可能となる。
また、インサート成形部90は、ベース部10の内部にインサートボルト26bのボルトヘッド100a及び軸部100cの少なくとも一部をインサートし、ボルトヘッド100aに対応する破断部91に薄肉部92を備えている。このため、インサートボルト26bに荷重Fを印加することで、容易に薄肉部92から破断部91を破断することが可能となり、ベース部10からインサートボルト26bを分別(脱離)させることが可能となる。
詳しく説明すると、インサート成形部90は、成型時、又は、成型後の圧入や熱圧入等によりインサートボルト26bをインサートする。このため、インサートボルト26bのベース部10内に位置する外部の略全域が樹脂材で覆われることとなる。
また、樹脂材により成型されたベース部10は、給水装置1に必要な各構成品をベース部10上に積載する必要があるため、ベース部10は所定の強度及び硬度を有する樹脂材により形成されることとなる。このように、ベース部10に用いられる樹脂材は、所定の強度及び硬度を有することから、樹脂材でベース部10内に位置する全領域が覆われたインサートボルト26bは、強固に固定される。
このため、インサートボルト26bの軸部100cの少なくとも一部、即ち、軸部100c及びボルトヘッド100aのみをインサートすることで、必要な強度を有することが可能となる。
しかし、インサートボルト26bは、分別を容易とするためには、少なくとも荷重印加方向(ボルト軸100bからボルトヘッド100aへ向う方向)へは、ボルトヘッド100aでのみインサートボルト26bの移動が規制されている必要がある。
これは、樹脂材自体が所定の強度及び硬度を有するため、樹脂材によりインサートボルト26bを覆う面積が広くなると、インサートボルト26bがより強固に固定される。特に、ボルトヘッド100a及び軸部100cだけでなく、螺子部100dまで樹脂材で覆われると、ベース部10の螺子部100dを覆う部位に、樹脂材により雌螺子部が形成されることとなる。
これにより、螺子部100dでは、螺子部100dの螺子山とベース部10に形成された雌螺子部とが螺合した状態となり、螺子部100dとベース部10の樹脂製の雌螺子部とで、荷重印加方向の移動も規制されてしまう。
即ち、このように、インサートボルト26bへ荷重Fを印加した際に、ボルトヘッド100aと破断部91とだけでなく、螺子部100dとベース部10の雌螺子部により印加する荷重Fが支えられることとなり、必要以上に荷重印加方向の耐荷重が増大する。
特に、このような螺子部100dでは、荷重Fを印加した際に、破断部91を破断するのに必要な荷重に加えて、ベース部10の雌螺子部でのせん断応力を超える荷重が必要となる。また、ベース部10の雌螺子部をせん断するのに必要な荷重は、ベース部10にインサートされる螺子部100dの長さが長くなれば、それに伴って増加する。
しかし、インサート成形部90は、ベース部10にインサートするインサートボルト26bは、ボルトヘッド100a及び軸部100cの少なくとも一部をインサートし、螺子部100dは外部に全て露出させている。このため、インサートボルト26bをベース部10に強固に固定可能であって、インサートボルト26bとベース部10との分別時に必要な荷重Fは、破断部91の薄肉部92を破断可能な荷重のみでよい。
このように、インサート成形部90は特別な工法を用いる必要がなく、且つ、給水装置1の使用時の破損寿命を低下させることがない強度を有することが可能となる。また、インサートボルト26bとベース部10とを分別することが容易となる。さらに、ベース部10成型時にインサートボルト26bをインサート可能なため、加工工程の増大もなく、製品の製造コストも低減させることが可能となる。
また、分別廃棄性を向上させることで、廃棄コストを低減可能となる。ベース部10(樹脂成形品)の、インサート成形部90に破断部91を設けるだけで分別廃棄性が向上するため、設計の自由度も向上させることが可能となる。
上述したように、本実施の形態に係る給水装置1によれば、規制部29として凸部34a及び凹部58aをポンプケーシング34及びインナーケーシング58に設けることで、製造コストを維持したまま、確実に供回りを防止することが可能となる。また、凸部34a及び凹部58aにより、ポンプ13のポンプ効率の低下を防止することが可能となる。
また、給水装置1によれば、自吸部11を自吸室36と自吸室蓋42とに分割することで、ベース部10に、ベース本体20及び流路部21を一体成型することが可能となる。これにより、ベース部10に必要な加工工程を低減することが可能となる。
ベース部10は、樹脂材を用いて成型することで、ベース部10を軽量とすることが可能となり、給水装置1の軽量化が可能となる。これにより、給水装置1の運搬等も容易となり、給水装置1の設置等の作業性を向上させることも可能となる。
さらに、ベース部10成型用の型を一度製作すれば、ベース部10の成型が可能となるため、量産に適しており、また、金属材料と比較して樹脂材料は安価である。また、組立工程及び加工工程を低減させることが可能となり、製造コストの低減も可能となる。
また、給水装置1の廃棄処分においては、各構成品をベース部10から取り外し、さらに、インサートボルト26bにハンマH等で荷重Fを印可することで、ベース部10とインサートボルト26bとを容易に分別し、廃棄することが可能となる。これにより、廃棄に係る廃棄処理時間の短縮、及び、廃棄処分に係るコストも低減することが可能となり、廃棄者の負担を低減することが可能となる。また、分別廃棄により資源の再利用が可能となり環境負荷の低減にもなる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した規制部29は、凸部34aをポンプケーシング34に、凹部58aをインナーケーシング58に設けるとしたが、これに限られるものではない。例えば、規制部29は、凸部をインナーケーシング58に、凹部をポンプケーシング34に設けてもよい。また、凸部34及び凹部58aの数は、供回りを防止可能であって、破損を防止可能(供回りの応力を保持可能)な寸法形状及び数量であれば適宜設定可能である。
上述した規制部29(凸部34a及び凹部58a)は、ポンプケーシング34の内周面及びインナーケーシング58の外周面に設けられるとしたが、これに限定されるものではない。また、凸部34aは、吸込孔32及び吐出口33の間に、凹部58aは、吸込孔部59と吐出孔部60との間にそれぞれ設けられるとしたが、凸部34a及び凹部58aを設ける位置はこれに限定されるものではない。
上述にもあるように、インナーケーシング58がポンプ13の羽根車57に対して供回りしなければ何処に設けても良い。また、水の隙間流れ(水の漏洩)は、その流路面積が極小であり、ポンプ効率を著しく低下させるものではない。なお、極力水の漏洩を防止するには、例えばポンプケーシング34とインナーケーシング58との間に接着剤を設けることや、ポンプケーシング34内周径とインナーケーシング58の外周径の寸法精度を良くすることで対応できる。これにより、吸込孔32(吸込孔部59)と吐出孔33(吐出孔部60)との間に凸部34a及び凹部58aを設けなくとも、水の漏洩を防止することが可能となる。
さらにポンプケーシング34及びインナーケーシング58の両方に凹部を設けて、別体に設けたキー等により、ポンプケーシング34とインナーケーシング58の移動を規制(回転方向に固定)する構成としてもよい。
また、例えば、ベース部10は、ナット挿入孔26dを設ける構成としたが、ナット挿入孔26dを設けず、直接ナットNをインサートする等により設ける構成でもよい。また、ベース部10を樹脂材により一体成型する、としたが、これを金属材料により一体成型してもよい。この場合、樹脂材で成型する場合より重量が重くなるが、高圧に増圧した水を圧送する給水装置に用いることが可能となる。
さらに、上述した自吸部11は、その下端部が開口する自吸室36に自吸室蓋42を固定するとしたが、自吸室36の上方が開口し、側面に開口部35を設ける構成としてもよい。自吸室36の上方を開口させた場合であっても型抜きは可能である。また、自吸室36の上方でなくても型抜きが可能であればよい。但し、自吸室36の開口を自吸室蓋42により閉塞させるが、例えば気液分離板41の一部に連通孔を設ける等により、自吸室36内の天井部で自吸室36内の2つの空間を有する構成とする必要がある。
また、上述したインサート成形部90は、インサートボルト26bのボルトヘッド100aが位置するベース部10の破断部91に薄肉部92を設けるとしたが、これに限定されるものではない。以下にインサート成形部90の変形例を図12〜15を用いて説明する。なお、図12は本発明の変形例に係るインサート成形部90Aの破断部91Aを示す説明図、図13は本発明の変形例に係るインサート成形部90Bを示す説明図、図14は同インサート成形部90Bの破断部91Bの破断を示す説明図、図15は本発明の変形例に係るインサート成形部90Cを示す説明図、図16は本発明の変形例に係るインサート成形部90Dを示す説明図である。
図12に示すように、インサート成形部90Aとして、破断部91Aを上述した破断部91のように薄肉部92を設けるのではなく、溝部(溝状部)93を設ける構成としてもよい。破断部91Aに溝部93を設けることで、インサートボルト26bに荷重Fを印可させると、溝部93に沿って破断部91Aが破断することになる。これにより、破断部91Aは、上記破断部91との効果を得ることが可能となる。
また、図13、14に示すように、インサート成形部90Bとして、インサート部品にインサートボルト26bでなくナットNを用いてもよい。ナットNを用いる場合であって、ナットNをベース部10から分別する際には、ナットNにボルトBを螺合させ、ハンマH等によりボルトBに荷重Fを印可して破断部91を破断させればナットNを分別可能となる。また、このようなインサート成形部90Bは、ナット挿入孔26dに用いても良い。
また、図15のインサート成形部90Cに示すように、ナットNは六角ナットでなく、袋ナットMを用いてもよい。このときのインサート成形部90Cは、袋ナットMの外形状に沿って破断部91Cに薄肉部92等を設ければよい。
他にも、図16に示すように、インサート成形部90Dとして、インサートボルト26bのボルトヘッド100aの一部が露出するように、破断部91Dに開口部94を設けても適用できる。このように、インサート部品及び破断部の形状は適宜変更可能であり、環境負荷の低減及び製造・廃棄コストを維持したまま、設計自由度を向上することも可能となる。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 吸込流路及び吐出流路が一体成型されたベースと、
その軸心方向が鉛直方向に配置されて前記ベース上面に固定されるモータ、このモータに設けられた回転軸に固定される羽根車、前記吸込流路及び前記吐出流路に連通され、前記ベースに一体成型されたポンプケーシング、前記羽根車と前記ポンプケーシングとの間に設けられたインナーケーシング、及び、少なくとも前記羽根車の回転方向に対して前記インナーケーシングの回転を規制する規制部を有するポンプと、
空間部を有して前記ポンプケーシングと前記吐出流路との間に一体成型された自吸室、及び、前記自吸室の天井部で連通する2つの空間に仕切る気液分離部材を有する自吸部と、
前記吸込流路の端部に接続され、逆止弁を有する吸込フランジと、
前記吐出流路の端部に接続された前記吐出フランジと、を備えることを特徴とする給水装置。
[2] 前記規制部は、前記ポンプケーシング及び前記インナーケーシングのいずれか一方に設けられた凸部と、他方に設けられた凹部と、を備え、
前記凸部及び前記凹部を係合又は嵌合することで前記インナーケーシングが前記回転方向に規制されることを特徴とする[1]に記載の給水装置。
[3] 前記規制部は、前記インナーケーシング及び前記ポンプケーシングの吸込側及び吐出側の間に設けられることを特徴とする[2]に記載の給水装置。
[4] 前記ベースは樹脂材料により成型され、
前記インナーケーシングは金属材料により成形されていることを特徴とする[1]に記載の給水装置。
本発明の一実施の形態に係る給水装置の構成を示す斜視図。 同給水装置の本体部の構成を示す分解斜視図。 同本体部の構成を示す上面図。 同本体部の構成を示す底面図。 同本体部に用いられるベース部の構成を示す斜視図。 同ベース部の構成を示す上面図。 同ベース部の構成を示す下面図。 同ベース部の流路部を示す断面図。 同本体部の自吸室に設けられる自吸室蓋の一部切欠を示す側面図。 同ベース部に設けられたインサート成形部を示す断面図。 同インサート成形部に設けられた破断部の破断状態を示す説明図。 本発明の変形例に係る破断部を示す説明図。 本発明の変形例に係るインサート成形品を示す説明図。 同インサート成形部の破断部の破断を示す説明図。 本発明の変形例に係るインサート成形部を示す説明図。 本発明の変形例に係るインサート成形部を示す説明図。
符号の説明
1…給水装置、2…本体部、3…カバー固定手段、4…カバー部、4a…壁部、10…ベース部(ベース)、11…自吸部、12…モータ、12a…回転軸、13…ポンプ、13a…パッキン、14a…螺子部、14…アキュムレータ(蓄圧装置)、15…検出器、16…インバータ、16d…アース線、16a…端子部、16b…報知手段、16c…電源ケーブル、17…フランジ部、20…ベース本体、21…流路部、22…リブ、23a…アース棒、23b…アース線、23…アース取付部、24…係止部、25…取付部、25a…ポンプ取付部、25b…アキュムレータ取付部、25c…検出器取付部、25d…インバータ取付部、25e…フランジ取付部、25f…カバー取付部、26…固定手段、27…座面、規制部…29、30…吸込口、31…吸込流路部、32…吸込孔、33…吐出孔、34…ポンプケーシング、34a…凸部、35…開口部、36…自吸室、37…開口部、38…連通部、39…吐出口、40…吐出流路部、41…気液分離板(気液分離部材)、42…自吸室蓋、43…第1空間、44…第2空間、45…天井面、46…天井面、47…溝部、48…固定座、48a…シール溝、49…螺子孔部、51…上面、52…当接部、53…挿入孔、54…蓋部、55…補強リブ、57…羽根車、58…インナーケーシング、58a…凹部、59…吸込孔部、60…吐出孔部、61…逆流孔部、70…吸込フランジ、71…吐出フランジ、72…パッキン、73…フランジパッキン、75、76…フランジカバー、77…ビス挿入部、78…フック、79…開口孔、90,90A〜90D…インサート成形部(インサート成形品)、91,91A〜91D…破断部、92…薄肉部、93…溝部(溝状部)、94…開口部、100a…ボルトヘッド、100b…ボルト軸、100c…軸部、100d…螺子部、100e…頭頂面、B…ボルト、F…荷重、H…ハンマ、K…キャップ、P…プラグ、S…螺子、S1、S2…信号線、M…袋ナット、N…ナット。

Claims (5)

  1. 吸込流路及び吐出流路が一体成型されたベースと、
    その軸心方向が鉛直方向に配置されて前記ベース上面に固定されるモータ、このモータに設けられた回転軸に固定される羽根車、前記吸込流路及び前記吐出流路に連通された吸込孔及び吐出孔が形成され、前記ベースに一体成型されたポンプケーシング、並びに、前記吸込孔と連通する吸込孔部及び前記吐出孔と連通する吐出孔部が形成され、前記羽根車と前記ポンプケーシングとの間に設けられたインナーケーシングを有するポンプと、
    前記ポンプケーシング及び前記インナーケーシングの一方に設けられた凸部、並びに、前記ポンプケーシング及び前記インナーケーシングの他方に設けられ、前記凸部と嵌合する凹部を有し、前記凸部及び前記凹部が、前記吸込孔及び前記吐出孔間であって、且つ、前記吸込孔部及び前記吐出孔部間に配置され、少なくとも前記羽根車の回転方向に対して前記インナーケーシングの回転を規制する規制部と、
    空間部を有して前記ポンプケーシングと前記吐出流路との間に一体成型された自吸室、及び、前記自吸室の天井部で連通する2つの空間に仕切る気液分離部材を有する自吸部と、
    前記吸込流路の端部に接続され、逆止弁を有する吸込フランジと、
    前記吐出流路の端部に接続された前記吐出フランジと、を備えることを特徴とする給水装置。
  2. 前記吐出流路に設けられた蓄圧装置と、
    前記ポンプから吐出された水の流量及び圧力の少なくとも一方を検出する検出器と、
    この検出器の検出結果に基いて前記モータを制御するインバータと、
    前記吐出流路に一体に設けられ、蓄圧装置を接続可能な座面及び固定部を有する蓄圧装置取付部と、をさらに具備し、
    前記ベースは、前記蓄圧装置取付部と、前記検出器を配置させる座面、及び、前記検出器を固定するインサートボルト及びナットを挿入可能なナット挿入孔を有するボルト貫通孔の少なくとも一方を有する検出器取付部と、前記インバータを取り付けるインバータ取付部と、が一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記吸込孔及び前記吐出孔は、ポンプケーシングの側面に設けられ、
    前記吸込孔部及び前記吐出孔部は、前記インナーケーシングの側面に設けられ、
    前記凸部及び前記凹部は、前記ポンプケーシング及び前記インナーケーシングの側面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  4. 前記ベースは樹脂材料により成型され、
    前記インナーケーシングは金属材料により成形されていることを特徴とする請求項1に記載の給水装置。
  5. 前記凸部及び前記凹部は、前記回転軸の軸心方向に沿って延設されることを特徴とする請求項3に記載の給水装置。
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