JP5243938B2 - 表示装置および表示方法 - Google Patents
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Description
近年では、これらの表示装置は、医療の分野、印刷業務の分野、映画のCG製作の分野などにも使用されるようになってきた。しかし、これらの分野では、表示画面の色の再現性が厳しく求められている。
しかし、この色校正は、頻繁に行う必要があると共に、定められた手順で行わなければならないため、きわめて煩雑である。また、このような外付けの色センサは、表示画面を覆い隠すため、表示画面上に常時セットしておくことができない。
さて、色校正用の領域を設けた表示パネルは、設けない表示パネルに比べ、色校正用の領域の画素数が多くなっている。このため、標準化された規格に対応するビデオカードやビデオドライバが使用できないという問題があった。そこで、色校正用の領域を設けた表示パネルを駆動するには、専用のビデオカードや専用のビデオドライバで対応せざるを得なかった。
また、コントローラの備える擬似ストローブ信号発生回路は、表示コントローラが第1の表示領域に画像を描画する水平同期期間において、水平同期信号を受信して水平同期期間を開始する時点から、表示コントローラが第1のストローブ信号の供給を開始する時点までの期間を計測し、擬似ストローブ信号発生回路が検出した第1のストローブ信号を有しない水平同期期間において、水平同期信号を受信して水平同期期間を開始する時点から、計測した期間が経過した時点において、第2のストローブ信号をドライバ回路に供給する。
また、表示パネルは、第2の表示領域が、第1の表示領域の上部に設けられ、第2の表示領域に表示される画像が、第1の表示領域の最下段の水平ラインに表示される画像であってよい。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における表示装置10を示す図である。
表示装置10は、画素が格子状に配列された表示パネル11、表示パネル11上において横方向に一列に並んだ画素で構成される水平ラインの画素列に画像データを供給する、ドライバ回路の一例としてのXドライバ21、画像データを供給する水平ラインを表示パネル11の上から下へ順に指定する、同じくドライバ回路の一例としてのYドライバ31を備える。さらに、表示装置10は、供給される入力信号(図示せず)から表示パネル11を制御する信号を生成する、コントローラの一例としての表示コントローラ41、ストローブ(STB:Strobe Signal)信号を擬似的に発生させる、コントローラの一例としての疑似STB信号発生回路51、表示装置10に外部から入力信号を供給する配線接続点であるコネクタ71を備える。なお、これらの信号については後述する。
第1の実施の形態では、色校正領域13は情報表示領域12の左側下部に設けられている。なお、色校正領域13を下部の左側に設けたが、下部であればいずれの位置にあってもよい。
第1の実施の形態では、一例として、Hpが1024、Vpが768、さらにHspが32、Vspが16であるとする。すなわち、情報表示領域12は1024(Hp)×768(Vp)のXGAである。そして、色校正領域13は、32(Hsp)×16(Vsp)である。
また、表示装置10は、図示しないが、情報表示領域12が開口となっているベゼル(フロントカバー)およびXドライバ21、Yドライバ31、表示コントローラ41、疑似STB信号発生回路51などに電力を供給する電源回路を備える。
疑似STB信号発生回路51は、表示コントローラ41と同時に、各種のクロック信号を受信し、疑似的にSTB信号(疑似STB信号)を生成する。そして、表示コントローラ41で生成した第1のストローブ信号であるSTB(Strobe)1信号と疑似STB信号発生回路51が生成した第2のストローブ信号である疑似STB信号とは、加えら(ORさ)れ、STB信号としてXドライバ21に供給される。これらの信号についても後述する。
表示コントローラ41は、R、G、Bのそれぞれ8ビットの画像信号、データクロック(DCLK)信号、ディスプレイイネーブル(DSPEN:Display Enable)信号、HS信号およびVS信号を供給する。これらの信号についても後述する。
タイミングコントロール信号発生部44は、γ補正した画像信号を、サブ画素15a、15b、15c毎に8ビットをパラレルに並べた画像データD0〜D23を生成する。さらに、新たにSTHR(Right shift start pulse)信号およびSTB1信号を生成する。これらの信号についても後述する。
表示パネル11のそれぞれの画素15は、前述したようにR、G、Bのサブ画素15a、15b、15cから構成されている。そして、それぞれのサブ画素15a、15b、15cは、ガラス基板(図示せず)上に形成された画素電極16と薄膜トランジスタ(TFT)17とを備えている。
そして、表示パネル11は、表示パネル11の横方向に並んだサブ画素15a、15b、15cのTFT17のそれぞれのゲート端子に接続されたX(ゲート)配線18を備える。さらに、表示パネル11は、表示パネル11の縦方向に並んだサブ画素15a(または、画素15b、15c)の薄膜トランジスタTFT12のソース端子に接続されたY(ソース)配線19を備える。
なお、図示しないが、画素電極16およびTFT17が形成されたガラス基板(TFT基板)に対向して、対向基板が設けられている。対向基板には、対向電極と、それぞれのサブ画素15a、15b、15cに対応して、R、G、Bの色を透過するカラーフィルタとが形成されている。
そして、表示パネル11は、TFT基板と対向電極基板の間に液晶が挟み込まれて構成されている。
そして、Xドライバ21は、すべてのラッチ回路24に共通に、データレジスタ23とシフトレジスタ22とを備える。
それぞれのラッチ回路24は、サブ画素当たり8ビットの画像データを保持する。
D/A変換器25は、液晶セルを駆動するために、デジタル信号である画像信号をアナログ信号に変換する。D/A変換には、複数の抵抗をはしご状に構成した抵抗分圧型や、複数の基準電圧Vrefを設け、電圧を選択する電圧選択型などを用いうる。
LS回路26は、アナログ信号となった画像信号を、液晶駆動に必要な12V〜15Vの電圧にシフトさせる。
そして、電圧フォロア回路27は、出力を入力に負帰還させたOPアンプで、高入力インピーダンス、低出力インピーダンスで、表示パネル11のY配線19に液晶駆動のための電圧を供給する。
Yドライバ31には、表示コントローラ41からHS信号およびVS信号が供給されている。
LS回路33は、例えば3.3VのHS信号などを液晶駆動に必要な12V〜40Vのゲート電圧にシフトする。
なお、Vdd1はシフトレジスタ32のデジタル回路を駆動するための電源電圧(3.3V)である。Veeは、LS回路33、電圧フォロア回路34を駆動するための電源電圧(12V〜40V)である。
そして、Xドライバ21およびYドライバ31は、それぞれLSIを複数並べて構成されている。
疑似STB信号発生回路51は、RSフリップフロップ(RS−F/F)52、56、カウンタ(Counter)53、比較器(Coparator)54、55、カウント(Count)部57、パルス発生(Pulse Generator)部58、AND回路59を備える。
それぞれの機能は、タイムチャートとともに後述する。
VESAの規格(VESA CVT−rb(Reduced blanking))に基づいて、XGAの表示パネル11について1フレームの期間のタイムチャートを示した。
なお、図5においては、時間が右から左へと進むとし、1フレーム期間を時刻aから時刻iとして示した。1フレームの期間は、XGAの60Hzでは16.703msである。1フレーム期間は順次繰り返すので、時刻iで時刻aに戻って繰り返すことになる。
DCLK信号は、1つの画素15(サブ画素15a、15b、15c)の画像データD0〜D23をXドライバ21に供給する時間を単位とするパルス信号である。DCLK信号の周期は、VESA CVT−rbの規格では、XGAにおいて、56.0MHzである。このDCLK信号は、1フレーム期間においてたえず供給されている。
なお、パルス信号とは、予め定められた時点で「H」になり、予め定められた短い時間の経過後、「L」になる信号をいう。パルス信号では、「H」になるタイミングが重要であるので、「L」になる時点については説明を省略する。
HS信号は、表示パネル11の水平ライン毎の描画のタイミングを設定するパルス信号で、Yドライバ31に供給される。水平同期周期であるHS信号の周期(図5において、例えば時刻bから時刻eまでの期間)は、XGAで21.143μsである。そして、VESA CVT−rbの規格によると、XGAにおいて、HS信号は、時刻aから時刻iの1フレームあたり、790個供給される。
なお、情報表示領域12は768水平ラインであるので、情報表示領域12への描画は768個のHS信号で足りる。つまり、時刻bから時刻fまでの間の768個のHS信号が情報表示領域12に描画するために使用され、残りの22個は、時刻aから時刻bの間(バックポーチ)と時刻fから時刻iの間(フロントポーチ)とに分けて配置されている。そして、第1の実施の形態では、時刻fから時刻hの16個のHS信号の部分を色校正領域13に描画するために使用する。
STHR信号は、画像データD0〜D23の先頭を示すパルス信号であって、DSPEN信号が「H」となるタイミングに同期して生成される。一方、STB1信号は、DSPEN信号が「L」となるタイミングに同期して生成される。そして、STB1信号は、Xドライバ21が取り込んだ画像データD0〜D23を、液晶駆動のためのアナログ信号に変換して、表示パネル11の画素15に送出するように指示するパルス信号である。
R、G、Bの画像信号は、表示装置10の外部から表示コントローラ41に供給される。そして、表示コントローラ41のγ補正部42で補正され、画像データD0〜D23として、Xドライバ21に供給される。ここで、画像データD0〜D23のうち、D0〜D7はサブ画素15a、画像データD8〜D15はサブ画素15b、画像データD16〜D23はサブ画素15cの画像データである。
時刻aにおいて、Yドライバ31のシフトレジスタ32は、表示コントローラ41からVS信号を受信して、動作を開始する。そして、予め定められた個数のHS信号を受信した後の、時刻bにおいて、Yドライバ31のLS回路33と電圧フォロア回路34は、1水平ラインの1番目のX配線(m=1)の電位を、TFT17をオン状態にする電位に設定する。
一方、Xドライバ21のシフトレジスタ22は、時刻cにおいて、前述したSTHR信号を受信すると、DCLK信号のタイミングに同期して画像データD0〜D23を受信し、画像データD0〜D7をXドライバ21の1番目(n=1)のラッチ回路24に、D8〜D15を2番目(n=2)のラッチ回路24に、D16〜D23を3番目(n=3)のラッチ回路24に保持する。そして、次のDCLK信号のタイミングに同期して、新たに受信した画像データD0〜D23のうち、画像データD0〜D7をXドライバ21の4番目(n=4)のラッチ回路24に、D8〜D15を5番目(n=5)のラッチ回路24に、D16〜D23を6番目(n=6)のラッチ回路24に保持する。このようにして、n=1から3072(1024×3)個のラッチ回路24は、時刻cから時刻dまでの期間に、1水平ライン分の画像データD0〜D23を保持する。
なお、STHR信号が入力されない限り、それぞれのラッチ回路24は画像データD0〜D23をそのまま保持し続ける。
その後、1番目(m=1)のX配線18の電位が、TFT17をオフ状態にする電位に設定され、時刻eにおいて1水平ラインの画像の描画が終わる。
この操作が、X配線18について、m=1から768まで繰り返され、時刻fにおいて、情報表示領域12に対する1フレームの画像の描画が終了する。
そして、時刻aから時刻bの期間および期間fから期間iの間は、画像データD0〜D23(破線で示した部分を除く)およびDSPEN信号はなく、STHR信号およびSTB信号も生成されない。よって、時刻aから時刻bの期間および期間fから期間iの間の水平同期期間は、STB1信号を有しない。
なお、D0〜D23において、破線で示した部分については、後述する。
疑似STB信号発生回路51は、図4に示したように、DSPEN信号、HS信号、VS信号、DCLK信号が入力されている。
始めに、RS−F/F52について説明する。RS−F/F52は、セット(S)端子が「L」でリセット(R)端子が「H」のとき、出力が「L」になる。そして、RS−F/F52は、R端子が「L」のときにS端子が「H」になると出力が「H」になり、R端子が「H」になるまで「H」のままとなる。
RS−F/F52は、R端子にVS信号が、S端子にDSPEN信号が供給されている。したがって、図5のRS−F/F52(以下、RS−F/F52の出力端子の波形をRS−F/F52と表す。他の出力端子の波形についても同様とする。)に示すように、RS−F/F52の出力は、時刻aにおいて、R端子にVS信号(「H」)が入力されると、「L」になる。そして、時刻cにおいて、DSPEN信号(「H」)がS端子に入力されると「H」になる。
Counter53のS端子にはRS−F/F52の出力、R端子にはVS信号、CLK端子にはHS信号が供給されている。したがって、時刻aにおいて、VS信号がR端子に入力されると、図5のCounter53に示すように、Counter53の出力は“0”になる。そして、時刻cでRS−F/F52の出力が「H」となると、CLK端子に供給されたHS信号のカウントを開始する。そして、RS−F/F52の出力が「H」の間(時刻cから時刻iの間)、HS信号の数をカウントする。したがって、Counter53の出力は、図5のCounter53に示すように、時刻aで“0”で、時刻eでHS信号(「H」)が入力されると “1”になる。そして、時刻fで“768”、次いで、時刻hで“784”となる。Counter53はその後もカウントを継続する。そして、Counter53の出力は、時刻i(a)において、VS信号がR端子に入力すると、“0”に戻る。
Comparator54は、比較の対象として“768”が−端子に設定されている。したがって、Comparator54の出力は、図5のComparator54に示すように、Counter53の出力が“768”より小さい、時刻aから時刻fまで「L」である。そして、Counter53の出力が“768”となった時刻fで「L」から「H」になる。さらに、Counter53の出力が“0”になる時刻i(a)で「L」に戻る。
一方、Comparator55は、比較の対象として“784”が+端子に設定されている。したがって、Comparator55の出力は、図5のComparator55に示すように、時刻aにおいて、Counter53の出力が“0”であるので、「H」になり、時刻hにおいて、Counter53の出力が“784”となると、「H」から「L」となる。そして、時刻i(a)において、Counter53の出力が“0”となると、「L」から「H」になる。
RS−F/F56のS端子にはHS信号が、R端子にはDSPEN信号が供給されている。RS−F/F56の出力は、図5のRS−F/F56に示すように、時刻aにおいて、HS信号(「H」)が入るので、「H」である。そして、時刻cにおいて、DSPEN信号が「H」となると、「L」になり、時刻eにおいて、HS信号が「H」となると、「H」になる。したがって、RS−F/F回路56の出力は、時刻cから時刻fの間は、DSPEN信号とHS信号に応じて、「H」と「L」を繰り返す。すなわち、RS−F/F56の出力は、例えば時刻dに示すように、STB1信号の存在する期間において、「L」になっている。
しかし、時刻fから時刻i(a)の間は、RS−F/F56の出力は、DSPEN信号が「L」であるので、「H」となる。
Count部57は、HS信号、DSPEN信号が入力され、CLK端子にDCLK信号が入力されている。Count部57は、HS信号が「H」になるタイミングからDSPEN信号が終わるタイミング(DSPEN信号が「H」から「L」になる時点)の間のDCLK信号の数をカウントする。そして、Count部57は、カウントした数を保持し、出力しつづける。例えば、Count部57は、図5の時刻bから時刻dまでの期間のDCLK信号の数をカウントする。
前述したように、Count部57の出力は、時刻bから時刻dまでの期間のDCLK信号の個数である。一方、Pulse Gen.部58も、時刻bからDCLK信号の数のカウントを開始する。そして、時刻dで、Pulse Gen.部58の出力は、Count部57の出力と同じとなる。したがって、Pulse Gen.部58は、図5のPulse Gen.58に示すように、時刻dにおいて、DCLK信号の1クロック分の信号を発生する。そして、Pulse Gen.部58の発生する信号は、DSPEN信号の終了時に発生されるSTB1信号と同じタイミングで発生する。すなわち、Count部57は、情報表示領域12への画像の描画における水平同期期間の開始から、STB1信号までの期間を計測していることになる。
すると、図5から分かるように、Pulse Gen.部58を除く、Comparator54、Comparator55、RS−F/F56のそれぞれの出力が、共に「H」である期間は、時刻fから時刻hの期間である。この期間は、色校正領域13に画像を描画する期間にあたる。
この結果、AND回路59の出力は、図5のANDに示すように、時刻fから時刻hの期間の、Pulse Gen.部58の出力となる。ここでは、時刻fから時刻hまでのPulse Gen.部58の出力は、STB1信号と同等の信号であって、擬似的に生成されていることから、疑似STB信号と呼ぶ。そして、疑似STB信号は、STB1信号を有しない水平同期期間に生成されている。
そして、疑似STB信号発生回路51が生成した疑似STB信号は、表示コントローラ41の生成するSTB1信号と加えられて(ORされて)、STB信号となって、Xドライバ21に供給される。すなわち、STB信号は、図5のSTBとして示すように、表示コントローラ41の生成するSTB1信号(時刻bから時刻f)と、疑似STB信号発生回路51が生成する疑似STB信号(時刻fから時刻h)とからなる。そして、これらの信号の発生する時間間隔は同じである。
情報表示領域12の最下段である水平ライン#768に描画された画像が、色校正領域13の水平ライン@1から@16に描画されている。
しかも、色校正領域13には、情報表示領域12の最下段の水平ラインの画像データがそのまま繰り返して描画される。このため、色校正領域13に描画する画像のためのデータを別途入力するための回路を設けていない。
すなわち、色校正モードにおいて使用される画像は、情報表示領域12の最下段の水平ラインに設定すればよい。色校正に、R、G、Bのそれぞれの単色またはそれぞれの中間階調の画像が用いられる場合は、情報表示領域12の最下段の水平ラインにその画像を描画すればよい。
しかし、表示装置10に対して、情報表示領域12に画像を描画する信号に加え、色校正領域13に画像を描画する信号が供給されることがなければ、疑似STB信号発生回路51に、RS−F/F56を設けなくともよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。ここでは、第1の実施の形態と異なる部分のみを説明し、同じ部分には同じ記号を付与して説明を省略する。
図7は、第2の実施の形態における表示装置10を示す図である。
第2の実施の形態における表示装置10の表示パネル11は、色校正領域13が情報表示領域12の上部右側に設けられている点で、第1の実施の形態における表示パネル11と異なる。
なお、ここでは、色校正領域13を上部の右側に設けたが、上部であればいずれの位置にあってもよい。
ここでは、第1の実施の形態の表示パネル11と同様に、一例として、Hpが1024、Vpが768、そしてHspが32、Vspが16であるとする。すなわち、情報表示領域12は1024(Hp)×768(Vp)のXGAである。そして、色校正領域13は、32(Hsp)×16(Vsp)である。
一方、疑似STB信号発生回路51の構成が異なっている。
疑似STB信号発生回路51は、カウンタ(Counter)53、比較器(Coparator)回路54、55、RSフリップフロップ(RS−F/F)回路56、Count部(Count)57、パルス発生(Pulse Generation)部58、AND回路59、カウンタリセットパルス発生(Reset)部60を備える。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態のRSフリップフロップ(RS−F/F)52の代わりに、カウンタリセットパルス発生(Reset)部60を備える。
以下では、表示パネル11を駆動するタイムチャートとともに、これらの回路の動作を説明する。
第2の実施の形態では、色校正領域13が情報表示領域12の上部に設けられているので、第1の実施の形態での、表示パネル11を駆動する信号のタイムチャートにおける時刻aから時刻bまでの期間(バックポーチ)に、色校正領域13への画像の描画を行うこととなる。
そこで、図9では、図5の時刻b以降を示し、連続する2つのフレーム#1とフレーム#2を示した。そして、時刻aから時刻bまでの期間に相当する期間(時刻iから時刻jまでの期間)において、色校正領域13へ画像を描画するとした。
なお、色校正領域13の垂直方向の画素数Vspは16であるので、時刻i(a)から時刻j(b)までの期間の16水平ラインにおいて、色校正領域13に画像が描画される。そして、時刻j(b)から時刻k(f)までの期間に、情報表示領域12に画像が描画される。この期間において768水平ラインに画像が描画される。すると、残りの時刻fから時刻i(a)までの期間は、VESAの規格による790水平ラインから、情報表示領域12と色校正領域13との水平ライン数を引いた、6水平ラインとなる。
Reset部60には、HS信号、DSPEN信号、DCLK信号が入力されている。そして、Reset部60は、DCLK信号をカウントして、HS信号を受信した後、予め定められた期間においてDSPEN信号を受信しなかったときに、「H」のパルス信号(リセットパルス信号)を出力し、それ以外は「L」を維持する。すなわち、図9のReset60に示すように、時刻bから時刻fまでの期間では、HS信号の後、DSPEN信号が存在する。したがって、Reset部60の出力は、「L」を維持する。しかし、時刻gは、DSPEN信号があるとすると、DSPEN信号が終了する時点に相当する。しかし、DSPEN信号が存在しないため、Reset部60は、図9のReset60に示すように、時刻gにおいて、リセットパルス信号を送出する。そして、その他の期間において、Reset部60の出力は「L」を維持する。
第2の実施の形態のCounter53は、Reset部60の出力とHS信号が入力される。Counter53は、Reset部60からリセットパルス信号を受信すると、カウント数を“0”にリセットし、その後、HS信号の数をカウントする。したがって、Counter53の出力は、図9のCounter53に示すように、時刻gにおいて、“0”となり、時刻i(a)で“6”、そして、時刻j(b)で“22”となる。さらに、Counter53はカウントし続け、時刻k(f)で“790”となる。
Comparator54は、比較の対象として“5”が−端子に設定されている。よって、Comparator54の出力は、図9のComparator54に示すように、時刻bでは、Counter53の出力が“5”を超えているため、「H」である。そして、時刻gにおいて、Counter53の出力が“0”になると、「L」になる。その後、Counter53の出力が“5”になる時刻i(a)までの期間、「L」を維持する。そして、Counter53の出力が“5”を超えた時刻i(a)において、「H」となり、そのまま維持される。
すると、図9から分かるように、Pulse Gen.部58を除く、Comparator54、Comparator55、RS−F/F56のそれぞれの出力が、共に「H」である期間は、時刻i(a)から時刻j(b)までの期間である。
この結果、AND回路59の出力は、図9のANDに示すように、時刻i(a)から時刻j(b)の、Pulse Gen.部58の出力となる。その他の期間は、「L」である。
ここでは、時刻i(a)から時刻j(b)までのPulse Gen.部58の出力は、STB1信号と同等の信号であって、擬似的に生成されている。このことから、AND回路59の出力、すなわち疑似STB信号発生回路51が生成した信号を疑似STB信号と呼ぶ。
また、第1および第2の実施の形態においては、色校正領域の水平ラインの数を16としたが、色校正領域に対向して配置される色センサが受光できる面積であればよく、16に限られない。
Claims (6)
- 複数の画素が格子状に配列され、ユーザに提示するための画像を表示する第1の表示領域と色を校正するための画像を表示する第2の表示領域とを備えた表示パネルと、
前記表示パネルに画像を、当該表示パネルの横方向に一列に並んだ画素で構成される水平ライン毎に、当該水平ラインに画像を描画する期間に相当する水平同期期間において、描画するドライバ回路と、
前記表示パネルの前記水平ライン毎に画像を描画するタイミングを、前記第1の表示領域への画像の描画のために指示する第1のストローブ信号と、前記第2の表示領域への画像の描画のために指示する第2のストローブ信号とを生成し、前記ドライバ回路に供給するコントローラと、
前記第2の表示領域に対面して設けられ、当該第2の表示領域に表示された画像の色を計測する色センサとを備え、
前記コントローラは、表示コントローラと擬似ストローブ信号発生回路とを備え、前記水平同期期間において、当該表示コントローラが前記第1の表示領域への画像の描画のために前記第1のストローブ信号を生成して前記ドライバ回路に供給し、当該擬似ストローブ信号発生回路が、受信する当該水平同期期間の開始を指示する水平同期信号の数から当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間を検出し、検出した当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間において、当該表示コントローラが当該第1のストローブ信号を生成する間隔で、前記第2の表示領域への画像の描画のために前記第2のストローブ信号を生成して当該ドライバ回路に供給することを特徴とした表示装置。 - 前記コントローラの備える前記擬似ストローブ信号発生回路は、前記表示コントローラが前記第1の表示領域に画像を描画する前記水平同期期間において、前記水平同期信号を受信して当該水平同期期間を開始する時点から、当該表示コントローラが前記第1のストローブ信号の供給を開始する時点までの期間を計測し、当該擬似ストローブ信号発生回路が検出した当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間において、当該水平同期信号を受信して当該水平同期期間を開始する時点から、計測した当該期間が経過した時点において、前記第2のストローブ信号を前記ドライバ回路に供給する請求項1記載の表示装置。
- 前記表示パネルは、
前記第2の表示領域が、前記第1の表示領域の下部に設けられ、
前記第2の表示領域に表示される画像が、前記第1の表示領域の最下段の水平ラインに表示される画像である請求項1記載の表示装置。 - 前記表示パネルは、
前記第2の表示領域が、前記第1の表示領域の上部に設けられ、
前記第2の表示領域に表示される画像が、前記第1の表示領域の最下段の水平ラインに表示される画像である請求項1記載の表示装置。 - 画素が格子状に配列され、ユーザに提示するための画像を表示する第1の表示領域と色を校正するための画像を表示する第2の表示領域とを備え、表示コントローラおよび擬似ストローブ信号発生回路により、表示パネルの横方向に一列に並んだ画素で構成される水平ライン毎に、当該水平ラインに画像を描画する期間に相当する水平同期期間において、画像が表示される表示パネルに、画像を表示する表示方法であって、
前記表示コントローラから前記水平ラインに画像を描画するタイミングを指示する第1のストローブ信号を供給して、前記第1の表示領域に画像を表示するステップと、
前記第1の表示領域に画像を描画する前記水平同期期間において、当該水平同期期間の開始を指示する水平同期信号が供給されて当該水平同期期間が開始する時点から、前記第1のストローブ信号の開始の時点までの期間を計測するとともに、供給される当該水平同期信号の数から当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間を検出し、検出した当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間において、当該水平同期信号が供給されて当該水平同期期間が開始する時点から、計測した当該期間が経過した時点に、前記擬似ストローブ信号発生回路から第2のストローブ信号を前記表示パネルに供給して、前記第2の表示領域に画像を表示するステップと
を含む表示方法。 - 複数の画素が格子状に配列され、ユーザに提示するための画像を表示する第1の表示領域と色を校正するための画像を表示する第2の表示領域とを備え、
前記第2の表示領域が、前記第1の表示領域の下部に設けられ、
前記第2の表示領域に表示される画像が、前記第1の表示領域の最下段の水平ラインに表示される画像である表示パネルと、
前記表示パネルに画像を、当該表示パネルの横方向に一列に並んだ画素で構成される水平ライン毎に、当該水平ラインに画像を描画する期間に相当する水平同期期間において、描画するドライバ回路と、
前記表示パネルの前記水平ライン毎に画像を描画するタイミングを、前記第1の表示領域への画像の描画のために指示する第1のストローブ信号と、前記第2の表示領域への画像の描画のために指示する第2のストローブ信号とを生成し、前記ドライバ回路に供給するコントローラと、
前記第2の表示領域に対面して設けられ、当該第2の表示領域に表示された画像の色を計測する色センサとを備え、
前記コントローラは、表示コントローラと擬似ストローブ信号発生回路とを備え、前記水平同期期間において、当該表示コントローラが前記第1の表示領域への画像の描画のために前記第1のストローブ信号を生成して前記ドライバ回路に供給し、当該擬似ストローブ信号発生回路が、受信する当該水平同期期間の開始を指示する水平同期信号の数から当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間を検出し、検出した当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間において、当該表示コントローラが当該第1のストローブ信号を生成する間隔で、前記第2の表示領域への画像の描画のために前記第2のストローブ信号を生成して当該ドライバ回路に供給し、
前記コントローラの備える前記擬似ストローブ信号発生回路は、前記表示コントローラが前記第1の表示領域に画像を描画する前記水平同期期間において、前記水平同期信号を受信して当該水平同期期間を開始する時点から、前記表示コントローラが前記第1のストローブ信号の供給を開始する時点までの期間を計測し、当該擬似ストローブ信号発生回路が検出した当該第1のストローブ信号を有しない当該水平同期期間において、当該水平同期信号を受信して当該水平同期期間を開始する時点から、計測した当該期間が経過した時点において、前記第2のストローブ信号を前記ドライバ回路に供給することを特徴とした表示装置。
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