JP5240612B2 - 乳頭洗浄装置 - Google Patents

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本発明は、乳牛の乳頭を洗浄(清拭)する際に用いて好適な洗浄ユニット及びこの洗浄ユニットに接続する本体部を備える乳頭洗浄装置に関する。
一般に、搾乳を行う乳牛の乳頭には、汚れや雑菌が付着しているため、牛乳の衛生的生産や乳質低下防止の観点或いは牛体の乳房炎等を防止する観点から、搾乳前に、乳頭に対する所定の洗浄作業(清拭作業)を行う必要があり、既に、本出願人もこのような洗浄作業に用いて好適な洗浄装置を特許文献1により提案した。
同文献1で開示される洗浄装置は、突起状の被洗浄物における起伏のある先端部であっても有効かつ十分な洗浄を行えるようにするとともに、ブラシ機構部におけるブラシへのゴミの付着を回避するようにしたものであり、突起状の被洗浄物を挿入口から内部に挿入可能なハウジング部,このハウジング部に挿入した被洗浄物を洗浄するブラシ機構部,このブラシ機構部を回転させる回転駆動部及びハウジング部の内部に洗浄液を噴射する噴射部を備える洗浄ユニットと、少なくとも、洗浄ユニットに対して洗浄液を供給する洗浄液供給手段及び電力を供給する電力供給手段を備える本体ユニットからなる洗浄装置であって、ブラシ機構部に、弾性素材により形成し、先端のエッジ部を被洗浄物における少なくとも先端面に当接させて当該先端面の汚れを掻き取る複数の突起部を所定の密度で配した先端面洗浄ブラシを備えている。この場合、ブラシ機構部は、被洗浄物の周面部を洗浄する第一洗浄ブラシ部と当該被洗浄物の先端部を洗浄する第二洗浄ブラシ部を備えるとともに、この第二洗浄ブラシ部に、被洗浄物の先端部における先端面に当接する先端面洗浄ブラシ、及びこの先端面洗浄ブラシを中心にして放射方向に延出し、少なくとも先端面から周面部に至る境曲面に当接する境曲面洗浄ブラシを備えている。
特開2008−206409号公報
しかし、上述した特許文献1で開示される洗浄装置は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、ブラシ機構部は被洗浄物からの汚れが付着するため、ブラシ機構部におけるブラシ自身も定期的に洗浄する必要があるが、特に、第二洗浄ブラシ部は、先端のエッジ部を被洗浄物における少なくとも先端面に当接させて当該先端面の汚れを掻き取る機能を有するため、汚れが付着しやすく、しかも、複数の突起部を所定の密度で配してなるため、付着した汚れを除去しにくい。加えて、ハウジング部における被洗浄物の挿入口寄りに第一洗浄ブラシ部を配し、かつ挿入口の反対側、即ち、ハウジング部の底側に第二洗浄ブラシ部を配するため、第二洗浄ブラシ部に付着した汚れを除去する際には、ハウジング部や第一洗浄ブラシ部の存在が邪魔になり、この観点からも第二洗浄ブラシ部の汚れを除去しにくいなど、第二洗浄ブラシ部に対して汚れの除去を十分に行いにくい。
第二に、被洗浄物が乳牛の乳頭である場合、乳頭の先端部は最も重要な洗浄部位となり、牛乳の衛生的生産や乳質低下防止或いは牛体の乳房炎等の防止の観点から、常に、十分な洗浄能力を確保する必要がある。このため、定期的なメンテナンスにより、汚れがひどい場合やブラシが痛んだ場合には新しい洗浄ブラシ部と交換する必要があるが、止めネジを外すことにより一部を分解して交換する必要があるなど、メンテナンス作業(交換作業)が大変となり無用な労力と時間が費やされてしまう。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した乳頭洗浄装置の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、乳頭Mを挿入口2iから内部に挿入可能なブラシカップ部2,このブラシカップ部2に挿入した乳頭Mを洗浄するブラシ機構部3,このブラシ機構部3を回転させる回転駆動部4及びブラシカップ部2の内部に洗浄液Lを噴射する噴射部5を備える洗浄ユニットU1と、少なくとも、洗浄ユニットU1に対して洗浄液Lを供給する洗浄液供給手段6及び電力を供給する電力供給手段7を備える本体部U2からなる乳頭洗浄装置1を構成するに際して、ブラシ機構部3に、回転駆動部4により回転するブラシホルダ部11と、このブラシホルダ部11により軸方向Fsの所定範囲にわたって変位自在に支持されるとともに、ブラシ付勢手段12により挿入口2i側に付勢されるブラシ受部13と、このブラシ受部13に対して軸方向Fsに着脱するブラシ取付部14cに対して着脱可能に構成するとともに、弾性素材により形成し、先端のエッジ部21e…を乳頭Mにおける少なくとも先端面Mssに当接させて当該先端面Mssの汚れを掻き取る複数の円柱突起部21…を所定の密度で配した先端面ブラシ14sを有することにより、乳頭Mにおける少なくとも先端部Msの洗浄を行う先端部洗浄ブラシ部14と、この先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13に装着した際に当該先端部洗浄ブラシ部14と当該ブラシ受部13の相対位置を規制する相対位置規制部15とを備えることを特徴とする。
このような構成を有する本発明に係る乳頭洗浄装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 特に汚れが付着しやすい先端部洗浄ブラシ部14であっても、ブラシ受部13に対して着脱するため、先端部洗浄ブラシ部14の汚れを除去する際には当該先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13(洗浄ユニットU1)から容易に離脱することができ、先端部洗浄ブラシ部14の汚れを容易かつ十分に除去することができる。また、汚れがひどい場合やブラシが痛んだ場合にも新しいブラシと容易に交換できるなど、メンテナンス作業(交換作業)における無用な労力と時間が費やされる不具合を解消し、常に先端部洗浄ブラシ部14における必要な洗浄能力を維持することができる。
(2) 先端部洗浄ブラシ部14に、弾性素材により形成し、先端のエッジ部21e…を乳頭Mにおける少なくとも先端面Mssに当接させて当該先端面Mssの汚れを掻き取る複数の円柱突起部21…を所定の密度で配した先端面ブラシ14sを設けたため、突起状の乳頭Mにおける起伏のある先端部Msであっても有効かつ十分な洗浄を行うことができる。したがって、牛乳の衛生的生産の確保及び乳質低下防止や乳房炎等の防止に貢献できるとともに、乳頭Mmにおける汚れの残存を解消できるため、洗浄後の確認作業や手作業による追加洗浄などが不要或いは軽減され、作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。
(3) 先端部洗浄ブラシ部14に、ブラシ受部13に着脱するブラシ取付部14cを設け、このブラシ取付部14cに対して先端面ブラシ14sを着脱可能に構成したため、先端面ブラシ14sを交換する必要が生じた場合、対応する先端面ブラシ14sのみを交換すれば足り、先端部洗浄ブラシ部14全体を交換する必要はない。したがって、低コスト性(経済性)及び資源節減に寄与できる。
(4) 発明の好適な態様により、先端部洗浄ブラシ部14に、先端面ブラシ14sに加え、乳頭Mの先端面Mssから周面部Mfに至る境曲面Msrに当接する境曲面ブラシ14rを設ければ、乳頭Mにおける先端部Msに対する洗浄性能をより高めることができ、効率的で良好な洗浄を行うことができる。
(5) 発明の好適な態様により、先端面ブラシ14sと境曲面ブラシ14rを、同一の硬度又は異なる硬度を選定した弾性素材により一体形成すれば、ブラシ取付部14cに対する着脱(交換)をワンタッチで行うことができる。
(6) 発明の好適な態様により、境曲面ブラシ14rを、ブラシ取付部14cに対して着脱可能に構成すれば、一部の境曲面ブラシ14rを交換する必要が生じた場合、対応する一部の境曲面ブラシ14rのみを交換すれば足り、先端部洗浄ブラシ部14全体を交換する必要はない。したがって、低コスト性(経済性)及び資源節減に寄与できる。
(7) 発明の好適な態様により、相対位置規制部15を、ブラシホルダ部11に設けたガイドスリット部22…と、先端部洗浄ブラシ部14に設けることによりガイドスリット部22…に係合する第一係合部23…及びブラシ受部13に設けることによりガイドスリット部22…に係合する第二係合部24…とにより構成すれば、ブラシホルダ部11を、ブラシ受部13及び先端部洗浄ブラシ部14の支持機能と、ブラシ受部13と先端部洗浄ブラシ部14の相対位置規制部15を兼用させることができる。
(8) 発明の好適な態様により、ブラシ機構部3に、乳頭Mの周面部Mfを洗浄する周面部洗浄ブラシ部25を設けるとともに、ブラシホルダ部11に対して軸方向Fsに着脱可能に構成すれば、先端部洗浄ブラシ部14の着脱を容易に行うことができるとともに、先端部洗浄ブラシ部14に加え、周面部洗浄ブラシ部25の汚れも容易かつ十分に除去することができる。
本発明の好適実施形態に係る乳頭洗浄装置における先端部洗浄ブラシ部の一部を抽出して示す断面図、 同乳頭洗浄装置における洗浄ユニットの断面側面図、 同洗浄ユニットにおけるブラシ機構部の斜視図、 同洗浄ユニットにおける先端部洗浄ブラシ部の底面斜視図、 同洗浄ユニットにおける洗浄部材を除いた平面図、 同乳頭洗浄装置の全体を含む使用説明図、 同乳頭洗浄装置のブロック系統図、 同乳頭洗浄装置における洗浄ユニットの使用説明図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る乳頭洗浄装置1の構成について、図1〜図7を参照して具体的に説明する。
乳頭洗浄装置1は、基本的な構成として、接続ラインUsにより接続した洗浄ユニットU1と本体部U2を備え、具体的な形態の一例を図6に示す。図6に示す乳頭洗浄装置1は、洗浄ユニットU1と本体部U2を台車部81に搭載したものであり、自由に移動させることができる。この場合、本体部U2は、洗浄液貯留部Ut,本体ユニットUm及び制御ユニットUcを備え、この本体部U2は、洗浄ユニットU1に対して洗浄液Lを供給する洗浄液供給手段6及び電力を供給する電力供給手段7を構成する。なお、台車部81において、82…は複数の車輪部、83はハンドル部、84は本体ユニットUmを載置する回動可能な支持板、85は洗浄ユニットU1を載置する洗浄ユニットホルダをそれぞれ示す。
図1〜図5は、本発明の要部を構成する洗浄ユニットU1の構成を具体的に示す。洗浄ユニットU1は、基本的な構成として、乳牛C(図6)の乳頭Mを挿入口2iから内部に挿入可能なブラシカップ部2,このブラシカップ部2に挿入した乳頭Mを洗浄するブラシ機構部3,このブラシ機構部3を回転させる回転駆動部4及びブラシカップ部2の内部に洗浄液Lを噴射する上噴射部5a及び下噴射部5bからなる噴射部5を備える。ブラシカップ部2は、全体を円筒形に形成し、上端開口が挿入口2iとなる。ブラシカップ部2は、内周面の上部に嵌め入れたリング形の噴射部形成部材31を有し、この噴射部形成部材31は、その外周面に、周方向に沿ったリング状の凹溝による上下一対の液通路32a,32bを有するとともに、各液通路32a,32bと内周面間に形成した複数の上噴射孔33a…及び複数の下噴射孔33b…を有する。この場合、各上噴射孔33a…及び下噴射孔33b…は、それぞれ周方向に沿って一定間隔おきに配する。これにより、ブラシカップ部2の上部には、上噴射部5aと下噴射部5bがそれぞれ上下に離間して設けられ、上噴射部5a(上噴射孔33a…)は、後述する洗浄部材35の上方に配されるとともに、下噴射部5b(下噴射孔33b…)は、洗浄部材35の下方に配される。
ブラシ機構部3は、回転駆動部4により回転するカップ状(円筒状)のブラシホルダ部11と、このブラシホルダ部11により軸方向Fsの所定範囲にわたって変位自在に支持されるとともに、ブラシ付勢手段12である三つのスプリング12s…により挿入口2i側に付勢されるブラシ受部13と、このブラシ受部13に対して軸方向Fsに着脱し、かつブラシ受部13に装着した際に乳頭Mにおける少なくとも先端部Msの洗浄(清拭)を行う先端部洗浄ブラシ部14と、ブラシカップ部2に挿入した乳頭Mの周面部Mfを洗浄(清拭)する周面部洗浄ブラシ部25と、先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13に装着した際に当該先端部洗浄ブラシ部14と当該ブラシ受部13の相対位置を規制する相対位置規制部15とを備える。したがって、ブラシホルダ部11は、周面部洗浄ブラシ部25及び先端部洗浄ブラシ部14を支持する機能を備え、このブラシホルダ部11の底面部下面が回転駆動部4の回転シャフトに結合する。
周面部洗浄ブラシ部25は、図2,図3及び図5に示すように、連結リング部34r(図2)及びこの連結リング部34rの下面から下方に延設した三つのブラシ支持部34p…を備え、各ブラシ支持部34p…は連結リング部34rの周方向に沿って120〔゜〕間隔で配されるとともに、各ブラシ支持部34p…は、ブラシホルダ部11の上端から切込状に形成した三つの取付スリット45…に対して凹凸レールにより着脱する。したがって、各ブラシ支持部34p…の装着時にはブラシホルダ部11に係合(嵌合)し、ブラシホルダ部11と一体に回転する。そして、各ブラシ支持部34p…の内側面に周面ブラシ25x…を取付ける。なお、周面ブラシ25x…はブラシ支持部34p…に対して着脱可能である。周面ブラシ25xは、シリコンゴム、望ましくは、硬度を60〜70〔度〕(ショアA)から選択したシリコンゴムを用いたシート材の前端辺から複数の切込みを設けることにより複数のブラシ片を形成したブラシシート部25xp…を軸方向Fsに所定間隔おきに配列させて構成する。この際、各ブラシシート部25xp…は、当該ブラシシート部25xp…の面を回転方向(旋回方向)に対して略平行に配する。このような周面ブラシ25xは、ゴミや細菌が溜まりにくく、周面ブラシ25xに付着したゴミ等の除去作業を大幅に軽減できるとともに、常に清潔な周面ブラシ25xを維持できる。また、ブラシ片には曲がりや変形が生じにくく、使用による清浄能力の低下を回避できるなど、耐久性を向上させることができるとともに、ゴミの残存防止を図ることができる。さらに、周面ブラシ25xは容易に製造でき、しかも、耐久性向上による新品交換の回数も大幅に低減できるため、イニシャルコスト及びランニングコストの双方におけるコスト削減に寄与できる利点がある。
連結リング34rの上面には洗浄部材35を取付ける。この洗浄部材35は、図3に示すように、円盤リング状に形成し、中央に乳頭Mが挿通する挿通孔35iを有する。この際、挿通孔35iは、乳頭Mを挿入した際に、乳頭M間に無用な隙間が生じないようにその内径を選定する。洗浄部材35の上面には上方に突出する複数のフィン状部35f…を設ける。この場合、各フィン状部35f…は放射方向に形成するとともに、周方向に沿って一定間隔おきに配する。洗浄部材35はシリコンゴム、望ましくは、硬度を55〜65〔度〕(ショアA)から選択したシリコンゴムにより一体成形する。これにより、洗浄部材35は、ブラシカップ部2の挿入口2iに配され、ブラシ機構部3と一体に回転することにより乳頭Mにおける根元部位Mbを洗浄する。このように、洗浄部材35をシリコンゴムにより一体成形すれば、単一部品により容易かつ低コストに実施できるとともに、乳頭Mに対する保護を図りつつ根元部位Mbに対する十分な洗浄を行うことができる。
先端部洗浄ブラシ部14は、図1〜図5に示すように、先端面ブラシ14sと三つの境曲面ブラシ14r…を備えるとともに、各ブラシ14sと14r…を着脱可能に取付けるブラシ取付部14cを備える。この場合、先端面ブラシ14sと三つの境曲面ブラシ14r…は、それぞれ別体形成してもよいし、全体を一体形成してもよい。なお、別体形成又は一体形成のいずれの場合であっても、先端面ブラシ14sと三つの境曲面ブラシ14r…は、異なる硬度を選定した弾性素材により形成することが望ましい。特に、先端面ブラシ14sと三つの境曲面ブラシ14r…を一体形成した場合には、ブラシ取付部14cに対する着脱(交換)をワンタッチで行うことができる利点がある。
先端面ブラシ14sは、乳頭Mの先端部Msにおける先端面Mssに当接して当該先端面Mssの洗浄を行うものであり、硬度の低いシリコンゴム、望ましくは、硬度を5〜15〔度〕(ショアA)から選択したシリコンゴムを用いて全体を図5に示すように、中心から120〔゜〕間隔で放射三方向に延出した形状に形成し、上面には多数の円柱突起部21…を設ける。円柱突起部21…は、上端にエッジ部21e…が形成され、乳頭M上の汚れを掻き取ることができる。これにより、突起状の乳頭Mにおける起伏のある先端部Msであっても有効かつ十分な洗浄を行うことができ、特に、牛乳の衛生的生産の確保及び乳質低下防止や乳房炎等の防止に貢献できるとともに、乳頭Mにおける汚れの残存を解消できるため、洗浄後の確認作業や手作業による追加洗浄などが不要或いは軽減され、作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。
境曲面ブラシ14r…は、先端面Mssから周面Mfに至る境曲面Msrに当接して当該境曲面Msrの洗浄を行うものであり、シリコンゴム、望ましくは、硬度を55〜65〔度〕(ショアA)から選択したシリコンゴムにより形成し、図3(図5)に示すように、複数の切り溝を入れた二枚のシートを組み合わせた形態に形成する。これにより、乳頭Mにおける先端部Msに対する洗浄性能をより高めることができ、効率的で良好な洗浄を行うことができる。
ブラシ取付部14cは、プラスチック等により一体形成し、図4及び図5に示すように、中心から120〔゜〕間隔で放射三方向に延出した三つのフレーム部を有し、各フレーム部は中途位置で直角に折曲する。これにより、水平側となる端面取付部36cと垂直側となる三つの周面取付部36f…が設けられる。そして、端面取付部36cには三つの取付孔37c…を設け、この取付孔37c…に先端面ブラシ14sの裏面(下面)に設けた三つの取付突起14sc…を取付ける。取付突起14sc…は括れ部を有し、取付孔37c…に対して圧入できるとともに、圧入した際には抜止めされる。したがって、先端面ブラシ14sは端面取付部36cに対して着脱可能となる。また、各周面取付部36f…にはそれぞれ取付孔38f…を設け、各取付孔38f…に各境曲面ブラシ14r…の裏面に設けた取付突起14rc…を取付ける。取付突起14rc…は括れ部を有し、取付孔38f…に圧入できるとともに、圧入した際には抜止めされ、かつ段差部(凹凸部)により位置決めされる。したがって、各境曲面ブラシ14r…は各周面取付部36f…に対して着脱可能となる。このように、ブラシ取付部14cに対して各ブラシ14s,14r…を着脱可能に構成すれば、先端面ブラシ14s又は一部の境曲面ブラシ14rを交換する必要が生じた場合でも、対応する先端面ブラシ14s又は一部の境曲面ブラシ14rのみを交換すれば足り、先端部洗浄ブラシ部14全体を交換する必要はない。したがって、低コスト性(経済性)及び資源節減に寄与できる。さらに、各周面取付部36f…の外面には第一係合部23…を設ける。第一係合部23…は、取付孔38f…の上下を挟む位置に突起状に設けた一対の上係合部23u…と下係合部23d…を有し、上係合部23u…は下側がより突出する傾斜面(曲面)を有するとともに、下係合部23d…は上側がより突出する傾斜面(曲面)を有する。また、端面取付部36cの中心には円孔部14hを設ける。
一方、ブラシ受部13は、プラスチック等により一体形成し、図4に示すように、中心から120〔゜〕間隔で放射三方向に延出した三つのフレーム部13f…を有する。したがって、全体の形状は端面取付部36cに類似する。ブラシ受部13には、先端部洗浄ブラシ部14が装着した際に各取付突起14sc…を覆う三つの筒孔部41…をそれぞれ設けるとともに、中心には円孔部13hを設ける。また、ブラシ受部13の各フレーム部13f間には、図4に示す切欠凹部42…を設ける。これにより、先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13から取り外す際には、境曲面ブラシ14rを摘まんで挿入口2i側に引っ張ることにより容易に取り外すことができる。なお、別途の取外用治具を使用し、この取外用治具の係止爪部を切欠凹部42…に入り込ませるとともに、先端部洗浄ブラシ部14の端面取付部36cの下面に係止させて引っ張れば、より容易かつ確実に取り外すことができる。さらに、各フレーム部13f…の先端には横置円柱形の第二係合部24…をそれぞれ設ける。ブラシ受部13の上面にはブラシ取付部14cの下面をフィットさせて重ねることができるようにし、重ねた際には第二係合部24…が第一係合部23…の下係合部23d…の真下に位置するように設定する。したがって、ブラシ取付部14cには第二係合部24…が嵌まる規制凹部43…を設ける。
他方、ブラシホルダ部11には軸方向Fsに沿ったガイドスリット部22…を設ける。これにより、ブラシホルダ部11にブラシ受部13を収容し、各第二係合部24…を各ガイドスリット部22…に係合させれば、ブラシ受部13は各ガイドスリット部22…により軸方向Fsの所定範囲にわたって変位自在に支持される。この際、ブラシ受部13は、三つのスプリング12s…により上方に付勢される。さらに、ブラシホルダ部11には先端部洗浄ブラシ部14を収容し、各第一係合部23…を各ガイドスリット部22…に係合させる。これにより、先端部洗浄ブラシ部14も各ガイドスリット部22…により軸方向Fsの所定範囲にわたって変位自在に支持される。この場合、ブラシホルダ部11のガイドスリット部22…に第一係合部23…及び第二係合部24…が共に係合することにより、先端部洗浄ブラシ部14と当該ブラシ受部13の相対位置が規制される相対位置規制部15が構成される。したがって、ブラシホルダ部11は、ブラシ受部13及び先端部洗浄ブラシ部14の支持機能と、ブラシ受部13と先端部洗浄ブラシ部14の相対位置規制部15を兼用する。ブラシ受部13と先端部洗浄ブラシ部14を装着した際には、筒孔部41内に取付突起14scが収容されるとともに、規制凹部43に第二係合部24が嵌合する。このようなブラシ機構部3の構成により、各周面ブラシ25x…と各境曲面ブラシ14r…は、図5に示すように、周方向に沿って60〔゜〕間隔で交互に配され、異なる長さの乳頭Mに対しても先端部Msの洗浄を常にムラ無く良好に行うことができる。
また、回転駆動部4は、ケーシング46にブラシモータ47を内蔵して構成し、ケーシング46の上端面からブラシモータ47の回転シャフトが上方に突出する。そして、ケーシング46の上端はブラシカップ部2の下端開口に取付けるとともに、ケーシング46の下面にはコネクタ48を取付ける。また、ケーシング46には、ブラシカップ部2の内部に連通する排液口部49を一体に形成する。なお、ブラシカップ部2の外周面には手で持った状態で操作できる運転スイッチ50(図7)を付設する。
このような洗浄ユニットU1の構成により、乳頭Mにゴミ(稲藁,おがこ,籾殻,糞等)が付着している場合であっても、ゴミはブラシ機構部3のブラシで掻き取られる前に、洗浄部材35により除去されるとともに、洗浄液Lにより速やかに流されるため、ブラシ機構部3におけるブラシへのゴミの付着を回避できる。これにより、洗浄能力の低下やブラシに付着したゴミの頻繁な除去作業を排除し又は軽減することができるとともに、より少ない量の洗浄液Lにより効率良く清拭できる。また、上面に専用の洗浄部材35により乳頭Mにおける根元部位Mbの洗浄が可能なため、根元部位Mbに対して洗浄ユニットU1を必要以上の力で押付ける必要が無く、根元部位Mb側に対して不必要な負担をかけてしまう弊害を回避できるとともに、洗浄時間も不必要に長くなる弊害を回避できる。しかも、洗浄部材35の上方に配した上噴射部5a及び洗浄部材35の下方に配した下噴射部5bを備えるため、少ない洗浄液Lにより乳頭Mにおける先端部Msから根元部位Mbまで効率良く洗浄できる利点がある。
次に、各部の接続系統の概要について、図7を参照して説明する。まず、洗浄ユニットU1に備えるコネクタ48の内側接続端子には、ブラシモータ47と運転スイッチ50を接続する。そして、コネクタ48は、接続ケーブル51を介して本体ユニットUmのコネクタ61fに接続するとともに、コネクタ61fの内側接続端子は、本体ユニットUmの他方の位置に配したコネクタ61sに中継線を介してそのまま接続する。また、洗浄ユニットU1におけるケーシング46に設けた排液口部49は、廃液チューブ52を介して本体ユニットUmの廃液チューブ接続口62iに接続する。本体ユニットUmは廃液回収タンク62を備え、廃液チューブ接続口62iはこの廃液回収タンク62に連通する。さらに、洗浄液チューブ53a,53bは、廃液チューブ52の内部に挿通させ、一端となる流出端を洗浄ユニットU1におけるブラシカップ部2の内部に設けた接続口部54a,54bにそれぞれ接続する。各接続口部54a,54bはブラシカップ部2の内部流路を介して、上噴射部5a,下噴射部5bにそれぞれ接続する。他方、各洗浄液チューブ53a,53bの他端となる流入端は、廃液チューブ接続口62iを通して、廃液回収タンク62に付設した継手管63a,63bの下端口にそれぞれ接続する。これにより、本体ユニットUmと洗浄ユニットU1は、洗浄液チューブ53a,53bを含む廃液チューブ52と接続ケーブル51を有する接続ラインUsにより接続される。
一方、本体ユニットUmの廃液回収タンク62には吸気ファン64を臨ませる。また、一方の継手管63aの上端口は電磁バルブ65を介して三方継手66の第一分岐端に接続するとともに、他方の継手管63bの上端口は三方継手66の第二分岐端に直接接続する。そして、三方継手66の入力端は制御ユニットUcに配設した送液ポンプ67の吐出口に接続するとともに、送液ポンプ67の吸入口は洗浄液貯留部Utに接続する。吸気ファン64及び電磁バルブ65はコネクタ61sの内側接続端子に接続する。なお、廃液回収タンク62において、62eは自動排出を行うオートドレインであり、回収された使用済の洗浄液(廃液)Lrはオートドレイン62eを通して外部に排出される。68は制御ユニットUcに備える制御部(コントローラ)であり、この制御部68は制御ユニットUcに配設したコネクタ70及び接続ケーブル71を介して本体ユニットUmに配設したコネクタ61sに接続する。69はバッテリである。
次に、本実施形態に係る乳頭洗浄装置1の使用方法及び動作(機能)について、図1〜図8を参照して説明する。
乳頭洗浄装置1を使用する際には、作業者は洗浄ユニットU1を手で持ち、図6に示すように、ブラシカップ部2の挿入口2iに乳牛Cの乳頭Mを挿入させる。なお、洗浄ユニットU1における先端部洗浄ブラシ部14は、スプリング12s…により上方に付勢されるため、乳頭Mが未挿入のときは、図2に示す最上昇位置にあるが、乳頭Mが挿入されれば、図8(a)に示すように、下降変位する。
一方、洗浄は、予備洗浄と主洗浄からなり、最初に予備洗浄を行う。予備洗浄は、主洗浄を行う前に各乳頭M…を洗浄液Lで濡らすことにより主洗浄において汚れをより落とし易くする目的で行う。この際、作業者は、洗浄ユニットU1を手で持った状態で運転スイッチ50を押してONにする。これにより、送液ポンプ67,電磁バルブ65,ブラシモータ47及び吸気ファン64がONになり、洗浄液貯留部Ut内の洗浄液Lは、洗浄液チューブ53a及び53bを介して上噴射部5a及び下噴射部5bにそれぞれ供給される。そして、図8(a)に示すように、洗浄液Lは、上噴射孔33a…から洗浄部材35の上方に噴射されるとともに、下噴射孔33b…から洗浄部材35の下方に噴射される。また、ブラシモータ47が正転と逆転を交互に繰り返す。ブラシモータ47の回転により、先端面ブラシ14s,三つの境曲面ブラシ14r…,周面ブラシ25x…及び洗浄部材35が一体に回転し、乳頭Mに対する予備洗浄が行われる。さらに、吸気ファン64のONにより、廃液チューブ52内が吸気されるため、ブラシカップ部2の内部における使用済の洗浄液(廃液)Lrは、廃液チューブ52を介して廃液回収タンク62に回収され、オートドレイン62eを介して外部に排出される。予備洗浄の時間Taとしては、数〔秒〕程度の僅かな時間で足りる。
予備洗浄が終了したなら、主洗浄を行う。主洗浄でも基本的な操作は予備洗浄と同じであるが、作業者は、乳頭Mの汚れ度合等を考慮して、運転スイッチ50を押す時間(ON時間)を任意に変えることができる。まず、洗浄ユニットU1に乳頭Mを挿入する。そして、運転スイッチ50を押してONにする。運転スイッチ50のONにより、予備洗浄の場合と同様、図8(a)に示すように、洗浄液Lは、上噴射孔33a…から洗浄部材35の上方に噴射されるとともに、下噴射孔33b…から洗浄部材35の下方に噴射される。また、ブラシモータ47は、正転と逆転を交互に繰り返し、乳頭Mに対する主洗浄が行われる。この場合、周面ブラシ25x…は、乳頭Mの周面部Mfに対する洗浄を行う。さらに、境曲面ブラシ14r…は、乳頭Mの先端部Msにおける境曲面部位の洗浄を行うとともに、先端面ブラシ14sは、乳頭Mの先端部Msにおける先端面部位の洗浄を行う。この際、周面ブラシ25x…及び境曲面ブラシ14r…は、シート状のため、ゴミが付着しにくい利点があるとともに、先端面ブラシ14sは、円柱突起部21…を用いるため、上端のエッジ部21e…により乳頭M上の汚れを掻き取ることができ、突起状の乳頭Mにおける起伏のある先端部Msであっても有効かつ十分な洗浄を行うことができる。したがって、牛乳の衛生的生産の確保及び乳質低下防止や乳房炎等の防止に貢献できるとともに、乳頭Mmにおける汚れの残存を解消できるため、洗浄後の確認作業や手作業による追加洗浄などが不要或いは軽減され、作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。
また、洗浄部材35の回転により、フィン状部35f…による乳頭Mにおける根元部位Mbの洗浄が行われ、この洗浄には洗浄部材35の上方に配した上噴射部5aから噴射される洗浄液Lが用いられる。吸気ファン64により、廃液チューブ52内が吸引されるため、ブラシカップ部2の内部における廃液Lrは、廃液チューブ52を介して本体ユニットUm側に回収廃棄される。主洗浄は正規の洗浄を行うため、時間Tdは、予備洗浄時の時間Taよりも例えば2倍程度長くする。そして、設定した最大時間Tamが経過した以降は、乳頭Mの根元部位Mbに対する実質的な洗浄が終了し、洗浄部材35は回転するフィン状部35f…により液切り及び乾燥を開始する。運転スイッチ50がOFFになることにより、ブラシモータ47の回転は、正転方向にのみ回転する。また、送液ポンプ67はそのままONを継続し、予め設定したTe時間経過後に、送液ポンプ67及びブラシモータ47がOFFになる。したがって、運転スイッチ50をOFFにした後、このTe時間内に、洗浄ユニットU1を乳頭Mから離脱する。図8(b)が離脱時の状態を示している。
ところで、このような洗浄ユニットU1を使用した場合、ブラシ機構部3は乳頭Mからの汚れが付着するため、ブラシ機構部3におけるブラシ自身も定期的に洗浄する必要がある。特に、先端部洗浄ブラシ部14の先端面ブラシ14sは、エッジ部21e…を乳頭Mの少なくとも先端面Mssに当接させて当該先端面Mssの汚れを掻き取る作用を呈するため、汚れが付着しやすく、しかも、複数の円柱突起部21…を所定の密度で配しているため、付着した汚れを除去しにくい。加えて、ブラシカップ部2の挿入口2i寄りに周面部洗浄ブラシ部25を配し、かつ挿入口2iの反対側、即ち、ブラシカップ部2の底側に先端面ブラシ14s(先端部洗浄ブラシ部14)を配するため、先端面ブラシ14sに付着した汚れを除去する際には、ブラシカップ部2や洗浄部材35を含む周面部洗浄ブラシ部25の存在が邪魔になり、汚れを除去しにくい。
そこで、本実施形態に係る洗浄ユニットU1では、先端部洗浄ブラシ部14をブラシカップ部2から外部へ容易に取出すことができるようにした。この場合、まず、周面部洗浄ブラシ部25は、挿入口2i側に引張ることにより、ブラシホルダ部11から容易に離脱することができる。この状態を図3に示す。この後、別途の取外用治具を使用し、この取外用治具の係止爪部を、ブラシ受部13の切欠凹部42…に入り込ませることにより先端部洗浄ブラシ部14の端面取付部36cの下面に係止させる。この状態で軸方向に引張れば、先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13から容易かつ確実に取り外すことができる。この際、先端部洗浄ブラシ部14の第一係合部23…はブラシホルダ部11のガイドスリット部22に係合しているが、第一係合部23…における上係合部23u…は下側がより突出する傾斜面(曲面)として形成されるため、ブラシホルダ部11及び周面取付部36f…を弾性変位させて容易に離脱できる。この状態を図8(c)に示す。
これにより、取出した先端部洗浄ブラシ部14は、ブラシ用具で磨いたり、洗浄液等に浸けるなどにより十分な洗浄(汚れ落とし)を行うことができる。また、先端部洗浄ブラシ部14は、容易に取出すことができるため、メンテナンスも容易に行うことができる。この際、先端面ブラシ14s又は各境曲面ブラシ14r…の汚れがひどい場合や痛んでいる場合には、対応する先端面ブラシ14s又は一部の境曲面ブラシ14rも新しいものと容易に交換できるとともに、個別に交換すれば足り、先端部洗浄ブラシ部14全体を交換する必要はない。したがって、低コスト性(経済性)及び資源節減に寄与できる。さらに、周面部洗浄ブラシ部25も取出しているため、先端部洗浄ブラシ部14と共に必要な洗浄(汚れ落とし)を容易に行うことができる。
そして、洗浄が終了したなら、逆の手順により装着すればよい。この際、先端部洗浄ブラシ部14をそのままブラシホルダ部11に押込めば、第一係合部23…における下係合部23d…は上側がより突出する傾斜面(曲面)として形成されるため、ブラシホルダ部11及び周面取付部36f…を弾性変位させ、ワンタッチで極めて容易に装着することができ、取付用治具は不要である。装着した際には、ブラシ受部13に対して相対位置規制部15により実質的に一体化させることができる。即ち、ブラシ受部13と先端部洗浄ブラシ部14は、共にガイドスリット部22によりガイドされるとともに、ブラシ受部13はスプリング12s…により付勢されるため、使用時及び非使用時共に両者が離間することはない。また、周方向(回転方向)に対しては、ブラシ受部13と先端部洗浄ブラシ部14が共にガイドスリット部22により規制されるとともに、規制凹部43に第二係合部24が嵌合するため、確実に位置規制される。
よって、このような本実施形態に係る乳頭洗浄装置1によれば、特に汚れが付着しやすい先端部洗浄ブラシ部14であっても、ブラシ受部13に対して着脱するため、先端部洗浄ブラシ部14の汚れを除去する際には当該先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13(洗浄ユニットU1)から容易に離脱することができ、先端部洗浄ブラシ部14の汚れを容易かつ十分に除去することができる。また、汚れがひどい場合やブラシが痛んだ場合にも新しいブラシと容易に交換できるなど、メンテナンス作業(交換作業)における無用な労力と時間が費やされる不具合を解消し、常に先端部洗浄ブラシ部14における必要な洗浄能力を維持することができる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、先端部洗浄ブラシ部14は、先端面ブラシ14sと境曲面ブラシ14r…により構成し、先端面ブラシ14sと境曲面ブラシ14r…は硬度を異ならせた場合を例示したが同一の硬度であってもよい。また、先端面ブラシ14sと境曲面ブラシ14r…の双方を用いた場合を示したが、先端面ブラシ14sのみの場合など、他の形態を排除するものではない。さらに、相対位置規制部15も、先端部洗浄ブラシ部14をブラシ受部13に装着した際に当該先端部洗浄ブラシ部14と当該ブラシ受部13の相対位置を規制する機能を有するものであれば、例示以外の他の構成を排除するものではない。一方、洗浄ユニットU1と本体部U2を台車部81に搭載した例を挙げたが、洗浄ユニットU1以外の構成は任意であり、例えば、台車部81を使用することなく、本体部U2を固定設置場所に固定されていてもよいなど、各種形態により実施することができる。
本発明に係る乳頭洗浄装置1は、乳牛の乳頭を洗浄又は清拭する際に利用できる。したがって、乳頭洗浄装置1は乳頭清拭装置を含む概念である。
1:乳頭洗浄装置,2:ブラシカップ部,2i:挿入口,3:ブラシ機構部,4:回転駆動部,5:噴射部,6:洗浄液供給手段,7:電力供給手段,11:ブラシホルダ部,12:ブラシ付勢手段,13:ブラシ受部,14:先端部洗浄ブラシ部,14s:先端面ブラシ,14c:ブラシ取付部,14r:境曲面ブラシ,15:相対位置規制部,21…:円柱突起部,21e…:エッジ部,22…:ガイドスリット部,23…:第一係合部,24…:第二係合部,25:周面部洗浄ブラシ部,M:乳頭,Ms:乳頭の先端部,Mf:乳頭の周面部,Mss:乳頭の先端面,Msr:乳頭の境曲面,L:洗浄液,U1:洗浄ユニット,U2:本体部,Fs:軸方向

Claims (7)

  1. 乳頭を挿入口から内部に挿入可能なブラシカップ部,このブラシカップ部に挿入した乳頭を洗浄するブラシ機構部,このブラシ機構部を回転させる回転駆動部及び前記ブラシカップ部の内部に洗浄液を噴射する噴射部を備える洗浄ユニットと、少なくとも、前記洗浄ユニットに対して洗浄液を供給する洗浄液供給手段及び電力を供給する電力供給手段を備える本体部からなる乳頭洗浄装置において、前記ブラシ機構部に、前記回転駆動部により回転するブラシホルダ部と、このブラシホルダ部により軸方向の所定範囲にわたって変位自在に支持されるとともに、ブラシ付勢手段により前記挿入口側に付勢されるブラシ受部と、このブラシ受部に対して軸方向に着脱するブラシ取付部に対して着脱可能に構成するとともに、弾性素材により形成し、先端のエッジ部を乳頭における少なくとも先端面に当接させて当該先端面の汚れを掻き取る複数の円柱突起部を所定の密度で配した先端面ブラシを有することにより、乳頭における少なくとも先端部の洗浄を行う先端部洗浄ブラシ部と、この先端部洗浄ブラシ部を前記ブラシ受部に装着した際に当該先端部洗浄ブラシ部と当該ブラシ受部の相対位置を規制する相対位置規制部とを備えることを特徴とする乳頭洗浄装置。
  2. 前記先端部洗浄ブラシ部は、前記先端面ブラシに加え、乳頭の先端面から周面部に至る境曲面に当接する境曲面ブラシを備えてなることを特徴とする請求項1記載の乳頭洗浄装置。
  3. 前記境曲面ブラシは、前記ブラシ取付部に対して着脱可能に構成することを特徴とする請求項2記載の乳頭洗浄装置。
  4. 前記先端面ブラシと前記境曲面ブラシは、同一の硬度又は異なる硬度を選定した弾性素材により一体形成することを特徴とする請求項2記載の乳頭洗浄装置。
  5. 前記相対位置規制部は、前記ブラシホルダ部に設けたガイドスリット部と、前記先端部洗浄ブラシ部に設けることにより前記ガイドスリット部に係合する第一係合部及び前記ブラシ受部に設けることにより前記ガイドスリット部に係合する第二係合部とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の乳頭洗浄装置。
  6. 前記ブラシ機構部は、乳頭の周面部を洗浄する周面部洗浄ブラシ部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の乳頭洗浄装置。
  7. 前記周面部洗浄ブラシ部は、前記ブラシホルダ部に対して軸方向に着脱可能に構成することを特徴とする請求項6記載の乳頭洗浄装置。
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