JP5240540B2 - 超高強度モルタル組成物、超高強度コンクリート組成物、及び超高強度モルタル組成物の製造方法 - Google Patents

超高強度モルタル組成物、超高強度コンクリート組成物、及び超高強度モルタル組成物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、超高強度モルタル組成物、超高強度コンクリート組成物、及び超高強度モルタル組成物の製造方法に関する。
従来、セメント組成物中にBET比表面積が20m2/gを上回るような鉱物質微粉末を添加することにより、そのボールベアリング効果による水/セメント比の低減、マイクロフィラー効果による充填性の向上、並びにポゾラン反応等の発揮により、高強度コンクリートを製造する方法が知られている。
また、水/セメント比が0.25を下回るような場合においては、前記鉱物質微粉末の粒径が細か過ぎると該微粉末の吸着性が過大となって流動性に悪影響を及ぼすため、前記BET比表面積よりも小さなBET比表面積の(即ち、粒径の大きな)鉱物質微粉末を用いることも知られている。
例えば、下記特許文献1には、BET比表面積が5〜20m2/gの微粉末を添加することにより、水/セメント比が0.25を下回る場合(例えば0.18)においても良好なワーカビリティーを得るとともに高強度のコンクリートを得ることが開示されている。
また、下記特許文献2には、BET比表面積が5〜17m2/gの微粉末を無水石膏とともに所定の配合で添加することにより、水/セメント比が0.25を下回る場合(例えば0.23)においても良好な流動性と温度に対する安定性を実現し、さらに高強度のコンクリートが得られることが開示されている。
さらに、下記特許文献3には、BET比表面積が8〜13m2/gの微粉末を所定の配合割合で添加することにより、水/結合材比が0.14〜0.18の場合においても、モルタルの流動化に要する時間を短縮させうることが開示されている。
特開2000−7400号公報 特開2006−248828号公報 特開2006−1801号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、水/セメント比をさらに低減し、例えば材齢91日での圧縮強度が180(N/mm2)を超えるような超高強度の硬化体を作製するような場合には、所定の流動性を発揮して優れたワーカビリティーを有するモルタルやコンクリートを得ることは困難であった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために成されたものであり、水/結合材比を0.2以下として超高強度の硬化体を作製するような場合であっても、所定の流動性を有し優れたワーカビリティーを発揮する超高強度モルタル組成物又は超高強度コンクリート組成物を得ることを一の目的とする。
本発明者らが鋭意研究したところ、従来よりも小さい所定範囲のBET比表面積を有するフライアッシュを所定の配合割合で用いるとともに、セメント分散剤としてポリカルボン酸系分散剤を用いることにより、従来よりも水/結合材比を下げた場合であってもワーカビリティーを良好に維持しつつ超高強度の硬化体を作成しうる超高強度モルタル組成物が得られることを見い出し、本発明を想到するに至った。
即ち、本発明は、ポルトランドセメント(A)と、BET比表面積が2m2/g以上5m2/g未満であるフライアッシュ(B)と、水(C)と、セメント分散剤(D)とを含んでなる超高強度モルタル組成物であって、前記ポルトランドセメント(A)と前記フライアッシュ(B)との質量比が90:10〜70:30であり、水/結合材比(C/(A+B))が0.1〜0.15であり、前記セメント分散剤(D)がポリカルボン酸系分散剤を含有していることを特徴とする超高強度モルタル組成物を提供する。
本発明に係る超高強度モルタル組成物によれば、BET比表面積が2m2/g以上5m2/g未満であるフライアッシュを用いることにより、水のフライアッシュへの吸着量を減らし、水/結合材比(C/(A+B))が0.1〜0.15である場合においてもモルタルの流動性を良好な状態に保ち、しかも、材齢91日での圧縮強度が180(N/mm2)を超えるような超高強度の硬化体を作製することが可能となる。
また、前記フライアッシュは、ポルトランドセメントの分散に好適なセメント分散剤であるポリカルボン酸系分散剤による分散性が優れるため、ナフタレン系などの他の分散剤を使用する必要がなく、或いは、ナフタレン系などの他の分散剤と併用する場合と比較して少量のポリカルボン酸系分散剤により所定の流動性を確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の如き超高強度モルタル組成物に、粗骨材が配合されてなる超高強度コンクリート組成物を提供する。
さらに、本発明は、BET比表面積が2m2/g以上5m2/g未満であるフライアッシュ(B)と、水(C)と、ポリカルボン酸系分散剤(D)とを混合してスラリーを調製し、該スラリーとポルトランドセメント(A)とを、前記フライアッシュ(B)と該ポルトランドセメント(A)との質量比が90:10〜70:30となる割合で且つ水/結合材比(C/(A+B))が0.1〜0.15となる割合で混合することを特徴とする超高強度モルタル組成物の製造方法を提供する。
このように、本発明によれば、水/セメント比を0.2以下とし、例えば材齢91日での圧縮強度が180(N/mm2)を超えるような超高強度の硬化体を作製するような場合であっても、所定の流動性を発揮して優れたワーカビリティーを有する超高強度モルタル組成物、及び超高強度コンクリート組成物を得ることができる。
本発明において使用するポルトランドセメント(A)は、特に限定されるものではなく、普通、早強、超早強、白色、耐流酸塩、中庸熱、低熱などの各種ポルトランドセメントを使用することができる。また、本発明の目的を阻害しない範囲内において、該ポルトランドセメントに高炉スラグ等を混合してなる混合セメントや、ジェットセメント、アルミナセメントなどの特殊セメントなどを使用することも可能である。
これらのポルトランドセメント(A)の中でも、特に低熱ポルトランドセメントが好ましい。低熱ポルトランドセメントを用いることにより、単位セメント量が多いモルタルやコンクリートでも、温度ひび割れの発生を防ぐことができるという効果がある。
本発明において使用するフライアッシュは、BET比表面積が2m2/g以上5m2/g未満であり、好ましくはBET比表面積が3m2/g以上5m2/g未満のものである。
BET比表面積が2m2/g未満では、ボールベアリング効果が発揮され難くなり、低水/結合材比におけるモルタルやコンクリートに良好な流動性を発現させることが困難となる。
また、BET比表面積が5m2/g以上では、フライアッシュによる吸着作用が過大となり、水やセメント混和剤の吸着量が増えてしまうため、同様に、低水/結合材比におけるモルタルやコンクリートに良好な流動性を発現させることが困難となる。
また、前記フライアッシュは、平均粒径が0.05〜1.5μmであるものが好ましく、0.1〜1.0μmであるものがより好ましい。フライアッシュの平均粒径が前記範囲内であれば、該フライアッシュによるボールベアリング効果やマイクロフィラー効果がより一層顕著なものとなる。
尚、フライアッシュの平均粒径は、セメント協会「標準試験方法(CAJS K−03−1982/エア・ジェット式ふるい装置による粉末度試験方法)」に基づいて測定したものである。
該フライアッシュの配合量は、前記ポルトランドセメント(A)と該フライアッシュ(B)との質量比が90:10〜70:30となる量であり、好ましくは85:15〜70:30となる量とする。
フライアッシュの配合量が上記範囲よりも少ない場合には、該フライアッシュによる作用効果が発揮され難くなり、低水/結合材比におけるモルタルやコンクリートに良好な流動性を発現させることが困難となる。また、フライアッシュの配合量が上記範囲よりも多い場合には、硬化体の強度が低下し、超高強度の硬化体を得ることが困難となる。
上記のようなBET比表面積を有するフライアッシュは、BET比表面積の小さいフライアッシュを粉砕及び/又は分級することにより得ることができる。
また、一般的なフライアッシュはシリカフュームと比較して粒径が著しく大きいため、シリカフュームのような作用効果は得られにくいと考えられていたが、上記のようなBET比表面積となるように調製することにより、シリカフュームと同等以上の優れた作用効果を発揮することが可能となる。
即ち、フライアッシュは火力発電所等で発生する副産物であり、国内で安価かつ大量に供給されるものであるため、従来多用されているシリカフュームと比較して、低コストで超高強度モルタル組成物、超高強度コンクリート組成物を作成できるという利点がある。
また、従来多用されていたシリカフュームの分散にはナフタレン系の分散剤を使用することが好ましく、セメントの分散に好ましいとされているポリカルボン酸系の分散剤と合わせて2種類の分散剤を使用する必要があり、このような2種類の分散剤を併用することによって流動性に悪影響を及ぼす場合があった。
これに対し本発明で用いるフライアッシュは、セメントと同じポリカルボン酸系の分散剤によって優れた分散性を発揮し、分散剤が1種類で済むとともに工程管理が簡略になり、流動性に悪影響を及ぼすこともなく、しかも、モルタルやコンクリートの品質が向上するという利点がある。
さらに、上記のようなBET比表面積を有するフライアッシュを用いることにより、従来のシリカフュームよりも水及び混和剤の吸着量が低減されるため、水/結合材比が極めて低い場合であっても、流動性に優れたモルタル組成物及びコンクリート組成物を得ることが可能となり、ワーカビリティーの改善を図ることができる。
本発明におけるセメント分散剤(D)としては、ポリカルボン酸系の分散剤であれば特に限定されるものではなく、種々のものを用いることができる。具体的には、分子中の側鎖の立体障害作用によりセメントを分散させるポリカルボン酸系の分散剤であればよく、市販品として、(株)ポゾリス物産のレオビルドSP8LS、同SP8N、同SP8S、同SP8SV、同SP8SE、同SP8SBS、同SP8SBM、同SP8SBL、同SP8SBLL、同SP8HV、同SP8HE、花王(株)のマイティ3000S、同3000H、同3000V、グレースケミカルズ(株)のダーレックススーパー100PHX、同100PHW、同100PEC、竹本油脂(株)のチューポールHP−8、同HP−11、同SSP−104、日本シーカ(株)のシーカメント1100NT、同2300、及び(株)フローリックのフローリックSF500S、同SF500H等を挙げることができる。
前記ポリカルボン酸の添加量は、前記ポルトランドセメント(A)100質量部に対して、0.02質量部以上0.5質量部未満とすることが好ましく、0.02質量部以上0.3質量部未満とすることがより好ましい。
本発明における水/結合材比(C/(A+B))は、0.1〜0.15であり、好ましくは0.13〜0.15、特に好ましくは0.14〜0.15とする。
水/結合材比が上記範囲よりも大きい場合には、超高強度の硬化体が得られ難く、また、上記のようなBET比表面積を有するフライアッシュを用いることによる作用効果も発揮され難くなる。
尚、本発明における水/結合材比とは、結合材となるセメント、及びポゾラン活性又は水硬性を有するセメント用混和材(シリカフューム、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末など)の合計質量に対する水の質量である。また、該水の質量は、使用するセメント混和剤等に含まれる水をも合わせた質量である。
本発明に係る超高強度モルタル組成物の製造方法の一実施形態は、上述の如きフライアッシュ(B)と、水(C)と、前記ポリカルボン酸系分散剤(D)とを混合してスラリーを調製し、その後、該スラリーとポルトランドセメント(A)とを混合するものである。ポルトランドセメント(A)とを混合する際には、フライアッシュの分散に使用するのと同じポリカルボン酸系分散剤(D)を使用することができる。また、前記フライアッシュ(B)のスラリーと、ポルトランドセメントとを均一に混練した後には、所定量の細骨材を添加混合すればよい。ここで、前記フライアッシュ(B)と該ポルトランドセメント(A)との質量比、及び水/結合材比(C/(A+B))は、上述のような範囲内とする。
斯かる製造方法によれば、フライアッシュと水とポリカルボン酸系分散剤とを、ポルトランドセメントとは別に混合してスラリーとすることにより、微粒子であるポリカルボン酸系分散剤を速やかに良好な分散状態とすることができ、その後、ポルトランドセメントを該スラリーと混合した際に、流動性に優れたモルタル組成物を速やかに得ることができるという効果がある。
また、フライアッシュを良好な分散状態としておくことにより、硬化体の強度をより一層高めうるという効果がある。
尚、前記スラリーとポルトランドセメントとを混合する際には、細骨材の他、必要に応じて任意のセメント混和材を添加してもよい。
また、前記スラリーの調製、及びスラリーとポルトランドセメントとの混合に際しては、従来公知の各種コンクリートミキサ等を用いることができる。
さらに、本発明に係る超高強度コンクリート組成物は、上記のような超高強度モルタル組成物に、粗骨材が配合されてなるものである。
下記表1に、使用した材料を示す。尚、ポリカルボン酸系分散剤としては、3種の高性能AE減水剤、即ち、日本シーカ(株)のシーカメント1200N(主成分:ポリカルボン酸系化合物)、(株)ポゾリス物産のレオビルドSP8SBS(主成分:ポリカルボン酸エーテル系化合物と分子内架橋ポリマーの複合体)、竹本油脂(株)のチューポールHP−8(主成分:末端スルホン酸基を有するポリカルボン酸基含有多元ポリマー)を使用した。
Figure 0005240540
(混和材の分散性の評価)
分級フライアッシュ1(FA1)及びシリカフューム(SF)について、これらの混和材の濃度が60重量%となるスラリーを調製する際に必要となる、ポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)、及びナフタレン系減水剤(SP2)の使用量を調べた。結果を下記表2に示す。
Figure 0005240540
表2に示す如く、従来多用されているシリカフュームは、ポリカルボン酸系高性能AE減水剤では分散せず、ナフタレン系減水剤を比較的多量に添加しなければ分散させることができなかった。これに対し、分級フライアッシュ1(FA1)では、セメントの分散に用いるポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)を比較的少量加えるだけで、該混和材をスラリー状とすることが可能であった。
実施例1
下記表3に示す配合(水/結合材比0.143)で、各材料を容量55リットルの2軸強制練りミキサを用いて練り混ぜ、実施例1の超高強度モルタル組成物を調製した。具体的な手順としては、分級フライアッシュ1(FA1)をセメント(C)、水(W)、及びセメント分散用のポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)とともに混練し、その後、骨材(S3、S4及びS7)を添加混合する方法で行った。
実施例2
下記表3に示す配合(水/結合材比0.143)で、各材料を容量55リットルの2軸強制練りミキサを用いて練り混ぜ、実施例2の超高強度モルタル組成物を調製した。具体的な手順としては、分級フライアッシュ1(FA1)を予め一部の水(W)、及び、前記分級フライアッシュ1(FA1)に対して0.1重量%のポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)と混練して混和材濃度が60重量%のスラリーを調製し、次にセメント(C)及び残りの水(W)、並びにセメント分散用のポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)を加えて混練し、最後に骨材(S3、S4及びS7)を混合する方法で行った。尚、表3に示したポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)の添加量は、分級フライアッシュ1(FA1)のスラリー調製に用いたものと、セメントの分散に用いたものとの合計量である。
実施例3
下記表3に示す如く、セメントの配合量を3404gに減らし、混和材の配合量を600gに増すことを除き、他は実施例1と同様にして実施例3の超高強度モルタル組成物を調製した。
実施例4
下記表3に示す如く、セメントの配合量を3404gに減らし、混和材の配合量を600gに増すことを除き、他は実施例2と同様にして実施例4の超高強度モルタル組成物を調製した。
実施例5
下記表3に示す如く、ポリカルボン酸系分散剤として、SP1の代わりにSP3を使用したことを除き、他は実施例4と同様にして実施例5の超高強度モルタル組成物を調製した。
実施例6
下記表3に示す如く、ポリカルボン酸系分散剤として、SP1の代わりにSP4を使用したことを除き、他は実施例4と同様にして実施例6の超高強度モルタル組成物を調製した。
比較例1
下記表3に示す配合(水/結合材比0.143)で、各材料を容量55リットルの2軸強制練りミキサを用いて練り混ぜ、比較例1の超高強度モルタル組成物を調製した。具体的な手順としては、シリカフューム(SF)をセメント(C)、水(W)、及びセメント分散用のポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)とともに混練し、その後、骨材(S3、S4及びS7)を混合する方法で行った。
比較例2
下記表3に示す配合(水/結合材比0.143)で、各材料を容量55リットルの2軸強制練りミキサを用いて練り混ぜ、比較例2の超高強度モルタル組成物を調製した。具体的な手順としては、シリカフューム(SF)を予め一部の水(W)、及び、該シリカフューム(SF)に対し0.3重量%のナフタレン系減水剤(SP2)と混練して混和材濃度が60重量%のスラリーを調製し、次にセメント(C)及び残りの水(W)、並びにセメント分散用のポリカルボン酸系高性能AE減水剤(SP1)を加えて混練し、最後に骨材(S3、S4及びS7)を混合する方法で行った。
比較例3
下記表3に示す如く、セメントの配合量を3404gに減らし、混和材の配合量を600gに増すことを除き、他は比較例1と同様にして比較例3の超高強度モルタル組成物を調製した。
比較例4
下記表3に示す如く、セメントの配合量を3404gに減らし、混和材の配合量を600gに増すことを除き、他は比較例2と同様にして比較例4の超高強度モルタル組成物を調製した。
比較例5
下記表3に示す如く、混和材として通常のフライアッシュ(FA)を採用することを除き、他は実施例1と同様にして比較例5の超高強度モルタル組成物を調製した。
比較例6
下記表3に示す如く、セメントの配合量を3404gに減らし、混和材の配合量を600gに増すことを除き、他は比較例5と同様にして比較例6の超高強度モルタル組成物を調製した。
比較例7
下記表3に示す如く、混和材として分級フライアッシュ2(FA2)を採用することを除き、他は実施例1と同様にして比較例7の超高強度モルタル組成物を調製した。
比較例8
下記表3に示す如く、セメントの配合量を3404gに減らし、混和材の配合量を600gに増すことを除き、他は比較例7と同様にして比較例8の超高強度モルタル組成物を調製した。
Figure 0005240540
(モルタルの流動性試験)
実施例及び比較例の超高強度モルタル組成物に関し、JIS A 1150「コンクリートのスランプフロー試験方法」に規定されたスランプフローを測定した。測定結果を下記表4に示す。
(圧縮強度試験)
実施例及び比較例の超高強度モルタル組成物に関し、JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」に規定された試験方法に基づき、φ10×20cm供試体の材齢7日、28日、及び91日の圧縮強度を測定した。測定結果を下記表4に示す。
Figure 0005240540
表4に示したように、同量の混和材を同じ添加方法により添加した場合においては、混和材としてシリカフューム(SF)を用いた比較例1〜4よりも、混和材として分級フライアッシュ1(FA1)を用いた実施例1〜6の方が、フロー性状が優れており、強度も大幅に向上していることが認められた。
また、通常のフライアッシュを用いた比較例5及び6では、上記のような分散剤量では混和材及びセメントを分散させることができなかった。
さらに、BET比表面積がより大きい分級フライアッシュ2(FA2)を用いた比較例7及び8では、実施例と比較してフロー性状が低下していることが認められた。

Claims (5)

  1. ポルトランドセメント(A)と、BET比表面積が2m2/g以上5m2/g未満であるフライアッシュ(B)と、水(C)と、セメント分散剤(D)とを含んでなる超高強度モルタル組成物であって、
    前記ポルトランドセメント(A)と前記フライアッシュ(B)との質量比が90:10〜70:30であり、水/結合材比(C/(A+B))が0.1〜0.15であり、前記セメント分散剤(D)がポリカルボン酸系分散剤を含有していることを特徴とする超高強度モルタル組成物。
  2. 前記セメント分散剤(D)であるポリカルボン酸系分散剤の有効成分が、前記ポルトランドセメント(A)100質量部に対して、0.02質量部以上0.5質量部未満の割合で含有されていることを特徴とする請求項1記載の超高強度モルタル組成物。
  3. 前記ポルトランドセメント(A)が、低熱ポルトランドセメントであることを特徴とする請求項1又は2記載の超高強度モルタル組成物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の超高強度モルタル組成物に、粗骨材が配合されてなる超高強度コンクリート組成物。
  5. BET比表面積が2m2/g以上5m2/g未満であるフライアッシュ(B)と、水(C)と、ポリカルボン酸系分散剤(D)とを混合してスラリーを調製し、該スラリーとポルトランドセメント(A)とを、前記フライアッシュ(B)と該ポルトランドセメント(A)との質量比が90:10〜70:30となる割合で且つ水/結合材比(C/(A+B))が0.1〜0.15となる割合で混合することを特徴とする超高強度モルタル組成物の製造方法。
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