JP5239659B2 - 無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置 - Google Patents

無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、端末装置ごとの無線品質に応じた最適な変調方式、符号化率を選択する無線通信システムにおける無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置に関する。
OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multi access:直交周波数領域多重接続)を用いた無線方式においては、無線通信のデータレートを向上するために様々な技術が使われている。その一つである適応変調符号化方式(AMC :Adaptive Modulation and Coding)は、無線通信に使用する変調方式および符号化率を伝搬路の状況に応じて適応的に変化させる技術である。この適応変調符号化方式では、携帯端末と基地局との間の伝搬路の状況で使用できる変調方式および符号化率の組み合わせから、最大のデータレートを実現する組み合わせを適用することにより、スループットの向上が図られる。
MIMO(Multiple Input Multiple Output)空間多重もまた、無線通信のスループットを増大させるための技術の一つである。MIMO空間多重技術では、複数のデータストリームを同時に複数のアンテナを用いて送信し、受信側において、複数のアンテナを用いて受信した信号について演算処理を行って、複数のデータストリームを区別して受信することにより、スループットの向上が図られる。
また、送信ダイバーシチ技術は、送信信号を複数のアンテナと時間的に離れた複数のシンボルに渡って符号化(時空間符号化:STC Space Time Coding)して送信し、受信側では、その符号化に応じた信号処理を行うことにより、複数の送信アンテナからの伝搬路のうち状態の良い伝搬路を選択することに相当する効果を得る技術である。このようなSTC技術は、平均的に低い電力で一定の通信品質が保たれるので、電力が一定ならば、STC技術を適用することによって、伝送誤りが減少し、スループットが増大する。
一方、携帯電話サービスなどに適用されているセルラ方式は、図9に示すように、サービスエリアを複数のセルに分割し、各セルで使用可能な周波数帯域を制限することで、限られた周波数帯域幅で多くの利用者へのサービスを実現している。例えば、携帯電話サービスで利用可能な所定の周波数帯域を3つの周波数帯域(F1、F2、F3)に分割し、隣接セルあるいは距離の近いセルでは周波数帯域が異なるように割り当てる3周波数繰り返しセル構成では、同一の周波数帯域を使用しているセルとの距離が大きいので(図9参照)、干渉雑音強度が低く抑えられ、高い信号強度対干渉雑音比(CINR)を得ることができる。
その半面、上述した3周波数繰り返しセル構成では、各セルで利用可能な周波数帯域が上述した所定の周波数帯域の1/3に制限されるために、スループットの最大値もまた、上述した所定の周波数帯域の利用が可能である場合のスループットの1/3に制限される。
セルラ方式が適用された無線通信システムでスループットを向上するための技術として、基地局からの距離が短いセルの中心付近の利用者に限って、上述した所定の周波数帯域の利用を許し、セルの周辺部分の利用者には、上述した3周波数繰り返しセル構成で決定した分割された周波数帯域を適用するFFR(Fractional Frequency Reuse)技術が提案されている(非特許文献1,2参照)。
このFFR技術を適用した場合には、基地局からの信号強度が大きいセルの中心付近の利用者は、上述した所定の周波数帯域にわたる利用が可能であるので、3周波数繰り返しセル構成が適用された場合よりも高いスループットを得ることができる。したがって、全ての利用者に関する平均的なスループットの向上を図ることができる。
Mobile WiMAX - Part I: A Technical Overview and Performance Evaluation, August 2006, WiMAX Forumhttp://www.wimaxforum.org/news/downloads/Mobile_WiMAX_Part1_Overview_and_Performance.pdf IEEE 802.16e
上述したFFR技術を適用する場合には、個々の利用者について、上述した所定の周波数帯域の中から選択した無線リソースを割り当てるリユース1モード(Reuse1)と3周波数繰り返しセル構成に基づいて分割された周波数帯域(例えば、この所定の帯域を3等分したうちの1つの周波数帯域)から選択した無線リソースを割り当てるリユース3モード(Reuse3)のいずれが適切であるかを判断する必要がある。
しかしながら、例えば、CINRにのみ着目して上述した2つのモードを切り替えたのでは、FFR技術を適用したことによる利点を十分に活用できない可能性がある。例えば、リユース1モード(Reuse1)からリユース3モード(Reuse3)に切り替えたときに、リユース3モード(Reuse3)で実現される高いCINRで適用可能な変調方式および符号化率を採用したことによる効果を考慮しても、周波数帯域が制限されることによるスループットの低下のために、リユース1モード(Reuse1)で符号化率の低い変調方式を適用した場合よりもデータレートが低下する場合がある。
本発明は、FFR構成について、スループットの向上が可能な無線リソース割当制御方法および装置を提供することを目的とする。
上述した目的は、以下に開示する無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置によって達成することができる。
第1の側面では、無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置は、第1の時間帯では、隣接する基地局と共通する周波数を含む第1の周波数帯の中から選択した無線リソースの割り当てを行い、第2の時間帯では、隣接する基地局と重複せず、該第1の周波数帯に対して狭い周波数帯の中から選択した無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置において、無線端末に対して、第1の時間帯において、第1の周波数帯の中から選択した無線リソースを割り当てた場合の該無線端末との間の第1の推定チャネル品質と、第2の時間帯において、第2の周波数帯域の中から選択した無線リソースを割り当てた場合の該無線端末との間の第2の推定チャネル品質との評価を行う手順(評価手段)と、該第1の推定チャネル品質に基づいて特定される該第1の時間帯において適用可能な送信形式と、該第2の推定チャネル品質に基づいて特定される該第2の時間帯において適用可能な送信形式とのうち、スループプットが高い方の送信形式が適用可能な時間帯で該無線端末と無線通信を行うように制御する手順(制御手段)とを備える。
このように構成された無線リソース割り当て方法および無線リソース割当制御装置では、無線端末について、第1の時間帯と第2の時間帯とに対応してそれぞれ評価されたチャネル品質に基づいて特定される送信形式で実現されるスループットの推定値を比較し、より高いスループットを実現する送信形式が適用可能な時間帯で、この無線端末と無線通信を行うように無線リソースの割当制御が行われる。
上述した基本構成を備えた無線リソース割当制御方法および装置では、スループットの向上を図ることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1に、無線リソース割当制御装置の一実施形態を示す。
図1に示した無線リソース割当制御装置は、無線端末210に備えられた信号強度測定部213と信号強度対干渉雑音比(CINR)算出部214と干渉電力測定部215と、基地局装置220に備えられた割当制御部222、方式判定テーブル223、スループット算出部224および帯域割当情報保持部225とを含む。
信号強度測定部213は、例えば、基地局からの下り (DL)フレームの先頭に付加されたプリアンブルが無線送受信部211に到来するときに、サブキャリアの信号強度(例えば、基地局装置200が送信する所定の送信帯域に含まれるサブキャリアの信号強度)を測定する。CINR算出部214は、信号強度測定部213によって得られた測定結果に基づいて、図2(a)に示すようなFFRを適用した場合のReuse1モードとReuse3モードとの双方について信号強度対干渉雑音比を算出する。CINR算出部214によって算出されたReuse1モードのCINR1とReuse3モードのCINR3とは、端末制御部212および無線送受信部211を介して基地局装置220に送出される。
図1に示した基地局装置220において、割当制御部222は、無線送受信部221を介して受け取ったReuse1モードのCINR1およびReuse3モードのCINR3と、後述する方式判定テーブル223およびスループット算出部224とを用いて、Reuse1モードとReuse3モードとについて実現可能なスループットを推定する。また、割当制御部222は、Reuse1モードとReuse3モードとについて推定されたスループットを比較し、より高いスループットが得られるモードを選択して、無線端末210への無線リソースの割り当てを行う。
図2(a)に示したFFRの例では、各セルは第2の時間帯においてReuse1モードが適用される領域(図2(a)において符号Reuse1を付した円形で示す)と、それ以外の第1の時間帯において、Reuse3モードが適用される領域(図2(a)において符号Reuse3に割り当てられる周波数帯域(Fi(i=1,2,3))を付して示す)とに分けられている。すなわち、第1の時間帯では、所定の周波数帯の中から選択された無線リソースが端末に割り当てられ、第2の時間帯では、この所定の周波数帯よりも狭い周波数帯の中から選択された無線リソースが端末に割り当てられる。なお、この狭い周波数帯は、所定の周波数帯のうち一部の周波数帯域とすることができ、所定の周波数帯域を複数に分割して得られる1つの周波数帯とすることもできる。ここでは3分割する例を挙げて説明する。
下り (DL)フレームは、図2(b)に示すように、前半のシンボルからなるReuse3ゾーン(第1の時間帯)と後半のシンボルからなるReuse1ゾーン(第2の時間帯)とに分けられている。そして、Reuse3ゾーンで基地局は、各セルに割り当てられた周波数帯域(F1,F2,F3)を用いてReuse3モードが適用された無線端末との通信を行い、Reuse1ゾーンで基地局は、当該基地局に割り当てられた所定の周波数帯(つまり、F1+F2+F3)を用いてReuse1モードが適用された無線端末との通信を行う。
IEEE802.16 OFDMA物理層における無線フレームでは、下りフレームの先頭のシンボルで、OFDMの所定数(例えば、3)のサブキャリア間隔ずつ離れた複数のサブキャリアを使用してプリアンブルを送信してもよい(図3参照)。
このプリアンブルの送信に使用されるサブキャリアは、上述した3周波数繰り返しモード(Reuse3モード)で割り当てられる周波数帯域(セグメント)に対応して決められる。例えば、上述したように、周波数帯域がセグメント1,2,3 に分割されている場合に、セグメント1を使用するセルの基地局は、1,4,7…番目のサブキャリアを、セグメント2を使用するセルの基地局は 2,5,8…番目のサブキャリアを、セグメント3を使用するセルの基地局は、3,6,9…番目のサブキャリアをそれぞれ使用してプリアンブルの送信を行う。
次に、上述したプリアンブルの受信結果に基づいて、Reuse3モードで基地局220と無線端末210とが無線信号の送受信を行う場合のCINR3と、Reuse1モードで基地局220と無線端末210とが無線信号の送受信を行う場合のCINR1とを求める方法について説明する。
CINR3を求める際には、図1に示した信号強度測定部213と干渉電力測定部215とにより、プリアンブル受信時に無線端末210が在圏しているセルに割り当てられたセグメント(例えば、セグメント1)に対応する系列のサブキャリア(例えば、1,4,7…番目のサブキャリア)について受信信号強度(図4に符号C1,C4,C7を付して示す)と干渉電力(図4に符号N1,N4,N7を付して示す)をそれぞれ測定される。次いで、CINR算出部214により、受信信号強度の測定結果と干渉電力の測定結果との比を求めることにより、Reuse3モードのCINR3を求めることができる。
一方、CINR3を求める際には、信号強度測定部213と干渉電力測定部215とによる測定対象を、隣接セルに割り当てられたセグメント(例えば、セグメント2,3)に対応する系列のサブキャリアにまで広げ、これらのサブキャリアについての受信信号強度と干渉電力とを測定する。つまり、上述したセグメント1に対応するサブキャリアの受信信号強度C1,C4,C7および干渉電力N1,N4,N7とともに、セグメント2,3に対応するサブキャリアの受信信号強度C2,C3,C5、C6,C8,C9および干渉電力N2,N3,N5、N6,N8,N9の測定があわせて行われる(図4参照)。CINR算出部214では、無線端末210が在圏しているセルに割り当てられたセグメント(例えば、セグメント1)のサブキャリアについての受信信号強度に対する干渉電力に、セグメント2,3に対応するサブキャリアの受信信号強度および干渉電力を含めてCINRの算出を行うことで、Reuse1モードのCINR1を求めることができる(図3参照)。
このようにして求められたCINR1およびCINR3は、基地局装置220に渡され、割当制御部222による無線端末210に対する無線リソースの割り当て制御に供される。
割当制御部222は、無線送受信部221を介して受け取ったCINR1およびCINR3に基づいて、まず、方式判定テーブル223を参照して、無線端末210にReuse1モードを適用した場合に適用可能な変調方式とReuse3モードを適用した場合に適用可能な変調方式とをそれぞれ決定する。
CINRと各変調方式で実現可能なスループットとの間には、図5に示すような関係があり、CINRの値が図5に符号A,B,C,D,Eを付して示した区間のいずれに属するかによって、最も高いスループットが得られる変調方式を特定することができる。
例えば、図5に符号Aを付して示した区間Aでは、時空間符号化(STC)を適用した符号化率1/2の16QAM変調方式(以下、16QAM1/2(STC)と称する)によって最も高いスループットが実現されている。一方、区間Bでは16QAM3/4(STC)によって実現されるスループットが他の変調方式で実現されるスループットよりも高くなり、区間Cでは64QAM2/3(STC)によって実現されるスループットが他の変調方式で実現されるスループットよりも高くなっている。また、区間Dでは64QAM1/2(MIMO)によって実現されるスループットが他の変調方式で実現されるスループットよりも高くなり、区間Eでは64QAM2/3(STC)によって実現されるスループットが他の変調方式で実現されるスループットよりも高くなっている。
したがって、例えば、方式判定テーブル223に上述した各区間の境界を示すCINRの値と各区間において最も高いスループットを示す変調方式とを保持しておけば、無線端末210から受け取ったCINR1およびCINR3をそれぞれ上述した境界を示すCINR値と比較することにより、それぞれが属する区間を判別し、対応する変調方式を特定することができる。
例えば、無線端末210から区間Cに属するCINR1と区間Dに属するCINR3が渡された場合に、割当制御部222は、上述した方式判定テーブル223に基づいて、無線端末210にReuse1モードを適用した場合とReuse3モードを適用した場合とにそれぞれ適用すべき変調方式として、64QAM2/3(STC)と64QAM1/2(MIMO)とを得ることができる(図3、図5参照)。
このようにして決定された変調方式とモードとの組み合わせについて、図1に示したスループット算出部224は、例えば、式(1)に示すように、1シンボルで伝送可能なビット数m、符号化率r、MIMO多重数nおよび周波数帯域幅fを乗算することで、実現可能なスループットTpを算出する。
Tp = m×符号化率r×MIMO多重数n×周波数帯域幅f ・・・(1)
例えば、Reuse1モードで利用可能な周波数帯域として60MHzが割り当てられた場合に、Reuse3モードでこの周波数帯域を3つのセグメントに等分する場合には、各セグメントで利用可能な周波数帯域は20MHzとなる。この場合に、Reuse1モードに対応して特定された64QAM2/3(STC)で実現可能なスループットTp1の値は240となり、一方、Reuse3モードに対応して特定された64QAM1/2(MIMO)で実現可能なスループットTp3の値は120となる。
このようにして、無線端末210にReuse1モードを適用した場合とReuse3モードを適用した場合とについて、スループット算出部224により、それぞれ期待できるスループットTp1,Tp3を推定することができる。
このようにして得られたスループットの推定値Tp1,Tp3に基づいて、割当制御部222は、より高いスループットが期待できるモード(上述した例では、Reuse1モード)を無線端末210に割り当てるモードとして決定し、無線端末210に通知して無線リソースの割り当てを行うことができる(図3参照)。
上述した例のように、Reuse1モードを適用した場合に推定されるスループットTp1の方が高い値となった場合は、図2に符号MS1を付して示した無線端末のように、無線端末210は、Reuse1モードに従って無線リソースの割り当てを受け、割り当てられた無線リソースを基地局との間の通信に利用することができる。一方、Reuse3モードを適用した場合に推定されるスループットTp3の方が高い値となった場合は、無線端末210と基地局装置220との間の無線通信には、図2に符号MS2を付して示した無線端末のように、セルに割り当てられた周波数帯域のセグメント(例えば、周波数帯域F3)が供される。
上述したようにして推定されたスループットTp1,Tp3には、無線端末210にReuse1モードを適用した場合とReuse3モードを適用した場合とに対応するCINRで特定される送信形式(変調方式、符号化率、MIMO多重数)とともに、各モードで利用可能な周波数帯域幅が反映されている。したがって、上述したように求められたスループットの推定値Tp1,Tp3は、無線端末210にReuse1モードを適用すべきか、それとも、Reuse3モードを適用すべきかを決定する際の正当な指標である。故に、スループットの推定値Tp1,Tp3を比較し、値の大きいほうに対応するモードに従って無線リソースの割り当てを行うことにより、FFRを適用した無線通信システムにおいて、無線端末210のスループットを最大化するような無線リソース割当を実現することができる。このようにして、個々の無線端末のスループットを考慮して無線リソースの割り当てを行うことにより、平均のスループットを向上させることができる。
また、上述したようなCINR1,CINR3の報告を無線端末210から定期的に受けるようにすることで、無線端末210の移動に伴って、無線端末210の伝送環境が変化した場合にも、Reuse1モードとReuse3モードとで実現可能なスループットを両方考慮して運用モードの切り替えおよび変調方式の切り替えを制御することができる。例えば、上述したようにしてReuse1モードとReuse3モードとについて推定されたスループットを指標として、符号化率を落とした変調方式への切り替えを行ってReuse1モードを維持するか、Reuse3モードに切り替えて、伝送レートや符号化率およびMIMO多重数の高い変調方式を適用するかを決定することができる。これにより、無線端末の利用者の移動などに伴って割当中のモードにおけるチャネル品質の低下(例えば、信号強度対干渉雑音比CINRの低下)が起こった際にも、スループットを低下させてしまうようなモードの切替の発生を防ぐことができ、無線端末210の移動に伴う無線リソースの割当制御においても、スループットの最適化を図ることができる。
なお、図6(a)に示すように、各セグメントに属するセルに在圏している利用者の無線端末の数が不均一である場合に、無線通信システムに使用が許可される周波数帯域を各セグメントで等分する代わりに、図6(b)に示すように、多数の無線端末が在圏しているセルが属するセグメントにより多くの周波数帯域を割り当てる場合がある。
このように、各セグメントに異なる割合で周波数帯域が割り当てられている場合にも、図1に示した帯域割当情報保持部225に、使用が許可された周波数帯域幅(例えば、図2(b)に示したF1+F2+F3)を示す値とともに、対応するセグメントに割り当てられた周波数帯域幅(例えば、図2(b)に示したF1、F2、F3のいずれか)を示す値を保持しておき、これらの値をスループット算出部224の処理に供することによって対応することができる。
また、上述したように使用が許可された周波数帯域幅と対応するセグメントに割り当てられた周波数帯域幅を保持する代わりに、対応するセグメントに割り当てられた周波数帯域幅が使用が許可された周波数帯域幅に占める割合を帯域割当情報保持部225に保持しておくこともできる。
また、図1に示した無線リソース割当制御装置は、図7に示すような1セル3セグメントのFFR構成にも適用可能である。
1セル3セグメントのFFR構成では、各セルは、3つのセクタに分割され、セクタごとに分割した周波数帯域F1,F2,F3が割り当てられる。この構成では、基地局は各セクタへの送信に指向性アンテナを用いているので、例えば、図7に示したように周波数帯域F3を使用するセクタに在圏している無線端末MS2に到達する隣接セルからの同一の周波数帯域F3の信号強度は低く抑えられている。
このような1セル3セグメントのFFR構成が適用されている場合にも、周波数帯域F2を使用するセクタに属している無線端末MS1について、上述した1セル1セグメントのFFR構成の場合と同様にして、Reuse1モードでのCINR1およびReuse3モードでのCINR3の測定を行い、この測定結果に基づいて、それぞれのモードで期待できるスループットを求めることができる。そして、Reuse1モードに対応するスループットのほうが高い旨の結果が得られた場合には、上述した無線端末MS1にはReuse1ゾーンが割り当てられ、使用が許可された周波数帯域(F1+F2+F3)を利用して基地局との通信を行う。一方、Reuse3モードに対応するスループットのほうが高い旨の結果が得られた場合には、上述した無線端末MS1にReuse3ゾーンが割り当てられ、分割された周波数帯域F2を利用して基地局との通信を行う。
(実施形態2)
図8に、無線リソース割当制御装置の別実施形態を示す。
なお、図8に示した構成要素のうち、図1に示した構成要素と同等のものについては、同一の符号を付して示し、その説明は省略する。
図8に示した無線端末210は、上述した信号強度測定部213、干渉電力測定部215およびCINR算出部214に加えて、方式判定テーブル223と方式決定部216を備え、Reuse1モードおよびReuse3モードにそれぞれ適用すべき変調方式を選択するまでの処理を無線端末210に分担し、基地局装置220は、無線端末210から上述した各モードに対応して選択された変調方式の報告を受けて無線リソースの割当制御を行う。
図8に示した方式決定部216は、CINR算出部214によって算出されたCINR1,CINR3について方式判定テーブル223を参照し、CINR1,CINR3がそれぞれ図5に示した区間A〜Eのいずれに属するかを判定し、対応する変調方式を選択する。また、この方式決定部216によってReuse1モードおよびReuse3モードに対応して選択された変調方式は、端末制御部212および無線送受信部211を介して基地局装置220に報告され、スループットの算出処理に供される。
なお、図1および図8に実施形態を示した無線リソース割当制御装置は、IEEE802.16に規定されたOFDMAの物理層無線インタフェースに限らず、隣接セルからの干渉を受ける区域と周波数分割によって隣接セルからの干渉を低減した区域とをセル内で共存させるセルラ無線方式であれば適用することができる。
また、端末装置が隣接セルからの干渉を受ける区域に含められる場合と隣接セルからの干渉を低減した区域に含められる場合とについてそれぞれ求められるチャネル品質を示す指標は、信号強度対干渉雑音比(CINR)に限らず、それぞれの場合に基地局との無線通信で利用可能なチャネルによる伝送品質を示す指標であればいかようなものでも適用できる。
また、図5に例示した変調方式に加えて、更に、様々な符号化率あるいはMIMO多重数を適用した変調方式とCINRとの関係を調べ、より広い範囲のCINRについてあるいはより細分化したCINRの区間について最も高いスループットが期待できる変調方式を特定できるような方式判定テーブルを生成し、これを変調方式の選択処理に供することもできる。
無線リソース割当制御装置の実施形態を示す図である。 1セル1セグメントのFFR構成を説明する図である。 無線リソース割当制御動作を表すシーケンス図である。 CINRの算出を説明する図である。 各変調方式のスループットを説明する図である。 各セグメントへの帯域割当の変形例を示す図である。 1セル3セグメントのFFR構成例を示す図である。 無線リソース割当制御装置の別実施形態を示す図である。 3周波数繰り返しセル構成の例を示す図である。
符号の説明
210 無線端末
211,221 無線送受信部
212 端末制御部
213 信号強度測定部
214 信号強度対干渉雑音比(CINR)算出部
215 干渉電力測定部
216 方式決定部
222 割当制御部
223 方式判定テーブル
224 スループット算出部
225 帯域割当情報保持部

Claims (5)

  1. 第1の時間帯では、隣接する基地局と共通する周波数を含む第1の周波数帯の中から選択した無線リソースの割り当てを行い、第2の時間帯では、隣接する基地局と重複せず、該第1の周波数帯に対して狭い第2の周波数帯の中から選択した無線リソースの割り当てを行う無線リソース割り当て方法において、
    無線端末に対して、前記第1の時間帯において、前記第1の周波数帯の中から選択した無線リソースを割り当てた場合の該無線端末との間の第1の推定チャネル品質と、前記第2の時間帯において、前記第2の周波数帯中から選択した無線リソースを割り当てた場合の該無線端末との間の第2の推定チャネル品質との評価を行い、
    該第1の推定チャネル品質に基づ該第1の時間帯において適用可能な送信形式と、該第2の推定チャネル品質に基づ該第2の時間帯において適用可能な送信形式とをそれぞれ特定し、特定した前記第1の時間帯の適用可能な送信形式および前記第2の時間帯の適用可能な送信形式におけるスループットをそれぞれ算出し算出されたスループプットが高い方の送信形式が適用可能な時間帯で該無線端末と無線通信を行うように制御する
    ことを特徴とする無線リソース割り当て方法。
  2. 請求項1に記載の無線リソース割り当て方法において、
    前記第1の時間帯において適用可能な送信形式と第2の時間帯において適用可能な送信形式とにそれぞれ対応するスループットを比較する際に、前記第2の時間帯において無線リソースが選択される周波数帯と前記第1の周波数帯との比を考慮して、前記第2の時間帯についてのスループットを調整する
    ことを特徴とする無線リソース割り当て方法。
  3. 第1の時間帯では、隣接する基地局と共通する周波数を含む第1の周波数帯の中から選択した無線リソースの割り当てを行い、第2の時間帯では、隣接する基地局と重複せず、該第1の周波数帯に対して狭い第2の周波数帯の中から選択した無線リソースの割り当てを行う無線リソース割当制御装置において、
    無線端末に対して、前記第1の時間帯において、前記第1の周波数帯の中から選択した無線リソースを割り当てた場合の該無線端末との間の第1の推定チャネル品質と、前記第2の時間帯において、前記第2の周波数帯中から選択した無線リソースを割り当てた場合の該無線端末との間の第2の推定チャネル品質との評価を行う評価手段と、
    該第1の推定チャネル品質に基づ該第1の時間帯において適用可能な送信形式と、該第2の推定チャネル品質に基づ該第2の時間帯において適用可能な送信形式とをそれぞれ特定し、特定した前記第1の時間帯の適用可能な送信形式および前記第2の時間帯の適用可能な送信形式におけるスループットをそれぞれ算出し算出されたスループプットが高い方の送信形式が適用可能な時間帯で該無線端末と無線通信を行うように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする無線リソース割当制御装置。
  4. 請求項3に記載の無線リソース割当制御装置において、
    前記制御手段は、前記第2の時間帯において無線リソースが選択される周波数帯と前記第1の周波数帯との比を考慮して、前記第2の時間帯についてのスループットを調整し、前記第1の時間帯に対応するスループットとの比較処理に供する調整手段を備えた
    ことを特徴とする無線リソース割当制御装置。
  5. 請求項3に記載の無線リソース割当制御装置において、
    前記評価手段は、
    直交周波数領域多重接続方式で規定されたプリアンブルの送出に用いられるサブキャリアの受信信号強度と、他のサブキャリアに現れる隣接セルからの信号強度で示される干渉雑音強度とに基づいて、前記第1の時間帯に対応する信号強度対干渉雑音比を推定し、前記第1の推定チャネル品質の評価結果として出力する第1推定手段と、
    前記プリアンブルの送出に用いられるサブキャリアについての受信信号強度と干渉雑音強度とに基づいて、前記第2の時間帯に対応する信号強度対干渉雑音比を推定し、前記第2の推定チャネル品質の評価結果として出力する第2推定手段とを備えた
    ことを特徴とする無線リソース割当制御装置。
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